JP2694287B2 - 自動二輪車のキック始動装置 - Google Patents

自動二輪車のキック始動装置

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JP2694287B2
JP2694287B2 JP33158088A JP33158088A JP2694287B2 JP 2694287 B2 JP2694287 B2 JP 2694287B2 JP 33158088 A JP33158088 A JP 33158088A JP 33158088 A JP33158088 A JP 33158088A JP 2694287 B2 JP2694287 B2 JP 2694287B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、自動二輪車エンジン等の始動用に備える
自動二輪車のキック始動装置に係り、特に後輪接地時に
はキック始動ができないようにした自動二輪車のキック
始動装置に関する。
(従来の技術) 自動二輪車のエンジンには、キック始動装置を備える
ものが多い。このキック始動装置は、キック力によって
エンジンのクランク軸を駆動し、エンジンを始動させる
ものである。このようなキック始動装置において、後輪
接地時にキック始動ができないようにして、車両の急発
進を防止したものがある。
例えば、ブレーキケーブルを引くと、それに伴ってレ
バーが引かれ、キックドライブギアが空回りするものが
ある(以下第1従来例という。)。また、キックレバー
に突起を設け、センタスタンドを収納した状態では、キ
ックレバーをキック操作してもキックレバーの突起がセ
ンタスタンドの一部に接触して、キックできないように
したものがある(以下第2従来例という。)。
(発明が解決しようとする課題) ところが、第1従来例では構造が複雑であり、コスト
が上昇する。また、組付時にはブレーキケーブル、レバ
ーおよびキックドライブギア間で調整が必要となる。
第2従来例では、センタスタンドの収納状態でキック
レバーをキックする回数が増加すると、センタスタンド
およびキックレバーの塗装が落ち、錆が発生することが
ある。また、センタスタンドが変形することもある。こ
れらの結果、車両の外観の美観が損われるおそれがあ
る。さらに、第2引用例では、キックレバーの組付時
に、キックレバーとキックシャフトのセレーション位置
に注意する必要もある。
この発明は、上記事情を考慮してなされたものであ
り、スタンド収納時の後輪接地時にはキック始動でき
ず、車両の急発進を防止して安全性を確保できるととも
に、構造が簡単でかつ車両の外観も好適に維持できる自
動二輪車のキック始動装置を提供することを目的とす
る。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) この発明は、キックレバーをキックしてキックドライ
ブギアを回動し、キックドリブンギアを回動させてクラ
ンク軸を回転させ、エンジンをキック始動させる自動二
輪車のキック始動装置において、上記キックドライブギ
アなどのギアおよび上記クランク軸等がケース内に収容
され、このケース下部にスタンドが収納・突出可能に軸
支されるとともに、上記ケースの上記キックドライブギ
ア下方に係合シャフトが設置され、この係合シャフトは
上記キックドライブギアに対し進退可能に設けられ、そ
の下端部が収納状態の上記スタンドに当接されると、そ
の先端部が上記キックドライブギアに係合してこのキッ
クドライブギアの回動を規制するよう構成されたことを
特徴とするものである。
(作用) したがって、この発明に係る自動二輪車のキック始動
装置によれば、スタンドを突出させて後輪が接地しない
場合には、係合シャフトが後退状態になって係合シャフ
トの先端部がキックドライブギアに係合しない。このた
め、キックレバーをキックすればキックドライブギアが
回動し、クランク軸を回転させてエンジンを始動させる
ことができる。
しかし、スタンドを収納したときには、この収納状態
のスタンドが係合シャフトに当接して係合シャフト先端
部がキックドライブギアに係合し、キックドライブギア
の回動が規制される。このため、後輪が設置状態にある
スタンド収納時には、キックレバーをキックしようとし
てもキックドライブギアが回動せず、エンジンの始動を
防止して安全性を確保できる。
また、係合シャフトがケースに設置されただけなので
構造が簡単である。また、この係合シャフトは予めケー
スに取り付けられるので、エンジン分解後の組付時にも
調整を要しない。
さらに、スタンド収納時にキックレバーを踏んでキッ
クドライブギアが係合シャフトに当っても、係合シャフ
トがケース内にあるので、たとえ係合シャフトに錆や変
形が生じても車体の外観の美観を損うことがない。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図はこの発明に係る自動二輪車のキック始動装置
の一実施例が適用されたパワーユニットエンジンの第2
図におけるI−I線に沿う断面図、第2図は第1図のII
−II線に沿う部分断面図である。
第2図に示すように、クランク軸1はクランクケース
2内に収納される。このクランクケース2の一側方に
は、後方へ延びるスイングケースの縦割りの内側半分に
相当するベーシックケース3が、外側を開放した形で一
体に延設されている。上記クランクケース2内には、上
記クランク軸1の他、図示しないピストンやシリンダ等
のエンジンの主要構成部分が収容される。
ベーシックケース3の前部には、クランク軸1が、ク
ランクケース2から突出して設けられる。また、ベーシ
ックケース3の後部には、ドリブン軸4の一側が突出し
て軸支される。クランク軸1の外端部にはドライブVプ
ーリ5が軸支される。また、ドリブン軸4上には管軸6
が軸装され、この管軸6にドリブンVプーリ7が軸支さ
れる。ドライブVプーリ5およびドリブンVプーリ7間
にVベルト8が懸架される。
ドリブン軸4の外端には発進クラッチのクラッチハウ
ジング9が固定される。ドリブンVプーリ7の回転は、
発進クラッチを介してドリブン軸4に伝えられる。この
ドリブン軸4の回転は、図示しない減速ギア機構を介し
てリヤアクスル(図示せず)へ減速して伝達され、この
リヤアクスルから後輪10へ伝達されて、この後輪10が回
転する。
一方、ベーシックケース3の内面には、キック軸11が
軸支される。また、クランク軸1にはドリブンラチェッ
ト12が固定されるとともに、キックドリブンギア13が遊
嵌される。このキックドリブンギア13の側面に、ドライ
ブラチェット14がドリブンラチェット12に対向して備え
られる。キックドリブンギア13は、サークリップ等15と
の間に介装されたスプリング(図示せず)により付勢さ
れて、ドライブラチェット14がドリブンラチェット12に
常に接するよう設けられる。
ドライブラチェット14はドリブンラチェット12に常に
係合状態であるが、ドリブンラチェット12がドライブラ
チェット14に対しオーバーランしたときには、両者の係
合が切離される。
前述のキック軸11にはキックドライブギア16が固定さ
れるとともに、このキックドライブギア16と一体回転す
るキックレバー17も固定される。キックドライブギア16
は第1図に示すようにセグメント形状である。また、キ
ックドライブギア16は、常時はリターンスプリング18の
付勢力によりキックドリブンギア13と離間して設置され
るが、キックレバー17のキック操作によって回動し、キ
ックドリブンギア13と噛み合ってこれを駆動するように
設けられる。キックドリブンギア13が回動すると、ドラ
イブラチェット14がドリブンラチェット12に回転を伝え
て、クランク軸1を駆動し、エンジンを始動させる。
上記キック軸11は、第1図に示すように、ベーシック
ケース3の略中央部にあり、懸架されたVベルト8の間
に位置する。また、キックドライブギア16も、Vベルト
8の略内側に位置し、結局キック始動系はベーシックケ
ース3の内側に亘って配置される。さらに、Vベルト
8、ドライブVプーリ5およびドリブンVプーリ7もベ
ーシックケース3の内側に配置される。この状態で、ベ
ーシックケース3の開放面にカバー19が被着される。キ
ックレバー17は、このカバー19の外側に位置する。
こうして、ベーシックケース3およびカバー19により
スイングケースが構成され、内部にVベルト伝導系が収
容されたパワーユニットを形づくる。
ところで、第1図に示すように、ベーシックケース3
の下部にはセンタスタンド20が収納・突出可能に軸支さ
れる。このセンタスタンド20は、収納状態では第1図に
示すようにベーシックケース3に近接して配置される。
また、この収納状態から略90゜下方へ回動した突出状態
では、センタスタンド20は大地に接し、後輪10の接地を
妨げる。
さて、カバー19の下部でキックドライブギア16の下方
には、係合シャフトとしての係止シャフト21が配設され
る。この係止シャフト21は、カバー19に一体成形された
ボス22内に、スプリング23を介して収納される。スプリ
ング23の上端はボス22の内面に接し、その下端は、係止
シャフト21に形成された拡径部24に当接する。したがっ
て、係止シャフト21は、スプリング23によりカバー19の
下方に付勢されて配設される。拡径部24はストッパ25に
当接して、係止シャフト21の下端位置が定められる。な
お、符号26はダストシールである。
前記センタスタンド20には、第2図にも示すように当
接部27が形成される。この当接部27はセンタスタンド20
の収納位置で係止シャフト21の下端に当接し、係止シャ
フト21をスプリング23の付勢力に抗してキックドライブ
ギア16側へ進出させる。このキックドライブギア16には
係止ピン28が固定され、係止シャフト21の進出状態で係
止シャフト21の先端が係止ピン28に係止される。このよ
うに、係止シャフト21の先端が係止ピン28に係止する
と、キックドライブギア16の回動が規制され、キックレ
バー17をキックしてもキックドライブギア16を回動でき
なくなる。
なお、符号lは係止シャフト21の進退ストローク、29
は係止シャフト21の廻り止めを果す廻り止めピンであ
る。
次に作用効果を説明する。
センタスタンド20が突出して後輪10が接地しない場合
には、係止シャフト21がスプリング23の付勢力により後
退位置にあって、係止シャフト21の先端部がキックドラ
イブギア16の係止ピン28に係止されない。したがって、
キックレバー17をキックすれば、キックドライブギア16
が回動し、クランク軸1を回転させてエンジンを始動さ
せることができる。
次に、センタスタンド20を収納したときには当接部27
が係止シャフト28の下端部に当接してこれを押圧し、こ
れにより、係止シャフト21の先端部がキックドライブギ
ア16の係止ピン28に係止するので、キックドライブギア
16の回動が規制される。したがって、後輪10が接地状態
にあるスタンド収納時には、キックレバー17をキックし
ようとしてもキックドライブギア16が回動せず、エンジ
ンの始動を防止できる。その結果、後輪10の接地状態に
おいて車両の急発進を防止でき、安全性を確保できる。
また、係止シャフト21がスイングケースの一部をなす
カバー19に設置されただけで構造が簡単である。そし
て、この係止シャフト21は予めカバー19に設置されてい
るので、エンジン分解後の組付時にも調整を必要とせ
ず、組付作業の作業性を向上させることができる。さら
に、係止シャフト21はカバー19に設置されるので、キッ
クレバー17の取付位置や形状にも左右されることがな
い。
また、センタスタンド20の収納時にキックレバー17を
踏んでキックドライブギア16の係止ピン28が係止シャフ
ト21に当っても、これら係止ピン28および係止シャフト
21がスイングケース(ベーシックケース3およびカバー
19)内にあるので、たとえこれらの係止ピン28や係止シ
ャフト21に錆や変形が生じても、車体の外観の美観を損
うことがない。
なお、上記実施例では係止シャフト21がカバー19に形
成されるものにつき説明したが、車種によっては係止シ
ャフト21をベーシックケース3に設置してもよい。ま
た。上記実施例ではキックドライブギア16に係止ピン28
を固定し、この係止ピン28と係止シャフト21とが係止す
る場合を述べたが、係止シャフト21の先端に弾性体等を
接着して直接キックドライブギア16を押えたり、係止シ
ャフト21を直接キックドライブギアに噛み合せてもよ
い。さらに、係止シャフト21がキックドライブギア16の
近傍に設置できない場合には、レバー等を介してキック
ドライブギアを押えてもよい。
〔発明の効果〕 以上のように、この発明に係る自動二輪車のキック始
動装置によれば、ケースのキックドライブギア下方に係
合シャフトが設置され、この係合シャフトは上記キック
ドライブギアに対し進退可能に設けられ、その下端部が
収納状態のスタンドに押圧されると、その先端部が上記
キックドライブギアに係合してこのキックドライブギア
の回動を規制するようにして構成されたことから、スタ
ンド収納時の後輪接地時にはキックレバーをキックして
も、キックドライブギアが回転せず、車両の急発進を防
止して、安全性を確保できる。と同時に、係合シャフト
がケースに設置されただけで構造が簡単であり、かつ係
止シャフトがケース内に配設されるため車両の外観も好
適に維持できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る自動二輪車のキック始動装置の
一実施例が適用されたパワーユニツトエンジンの第2図
におけるI−I線に沿う断面図、第2図は第1図のII−
II線に沿う部分断面図である。 1……クランク軸、3……ベーシックケース、11……キ
ック軸、13……キックドリブンギア、16……キックドラ
イブギア、17……キックレバー、19……カバー、20……
センタスタンド、21……係止シャフト、23……スプリン
グ、27……当接部、28……係止ピン。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キックレバーをキックしてキックドライブ
    ギアを回動し、キックドリブンギアを回動させてクラン
    ク軸を回転させ、エンジンをキック始動させる自動二輪
    車のキック始動装置において、上記キックドライブギア
    などのギアおよび上記クランク軸等がケース内に収容さ
    れ、このケース下部にスタンドが収納・突出可能に軸支
    されるとともに、上記ケースの上記キックドライブギア
    下方に係合シャフトが設置され、この係合シャフトは上
    記キックドライブギアに対し進退可能に設けられ、その
    下端部が収納状態の上記スタンドに当接されると、その
    先端部が上記キックドライブギアに係合してこのキック
    ドライブギアの回動を規制するよう構成されたことを特
    徴とする自動二輪車のキック始動装置。
JP33158088A 1988-12-30 1988-12-30 自動二輪車のキック始動装置 Expired - Lifetime JP2694287B2 (ja)

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JP4815235B2 (ja) * 2006-02-28 2011-11-16 本田技研工業株式会社 自動二輪車のスタンド装置
JP2010264960A (ja) * 2009-05-18 2010-11-25 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車
JP2012067700A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Honda Motor Co Ltd キック始動装置及びキック始動装置の製造方法

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