JP2691853B2 - 車輪の補助駆動機構 - Google Patents

車輪の補助駆動機構

Info

Publication number
JP2691853B2
JP2691853B2 JP5259324A JP25932493A JP2691853B2 JP 2691853 B2 JP2691853 B2 JP 2691853B2 JP 5259324 A JP5259324 A JP 5259324A JP 25932493 A JP25932493 A JP 25932493A JP 2691853 B2 JP2691853 B2 JP 2691853B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hub
wheel
vehicle body
endless track
drive wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5259324A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0789478A (ja
Inventor
嘉典 宮沢
Original Assignee
有限会社小宮山ハミリ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社小宮山ハミリ filed Critical 有限会社小宮山ハミリ
Priority to JP5259324A priority Critical patent/JP2691853B2/ja
Publication of JPH0789478A publication Critical patent/JPH0789478A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2691853B2 publication Critical patent/JP2691853B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、自転車等の車
輪を用いた走行体等に装備されるものであり、車輪の重
心位置を変えることにより安定した走行を行うことがで
きる車輪の補助駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来例として特開平1−156
193号公報に開示された傾斜面における車輪の重心位
置の移動調整装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例による場合、バランスウエイトを移動させるための
機構が非常に複雑であり、駆動力に対する負荷も大きい
という欠点がある。
【0004】本発明は上記した背景の下で創作されたも
のであり、上記した欠点のない車輪の補助駆動機構を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車輪の補助
駆動機構は、車輪の中心に対して同軸配置され、その内
周面を無限軌道となした円筒状のハブと、車体に回転自
在に取り付けられ、前記車体に装備された主駆動機構に
より回転駆動されると共に、スリップが生じないように
前記無限軌道の下部に内接して、前記ハブに回転および
前記車体の荷重を伝達する駆動輪と、前記車体に回動自
在に取り付けられる一方、前記ハブを前記駆動輪と共同
して回転自在に支持し、且つ前記ハブの無限軌道の下部
に内接する駆動輪の内接点が、前記車輪の接地点の真上
位置から前後へ1段または複数段に変位するように、前
記車体に対して回動操作されるハブ操作手段とを具備す
ることを特徴としている。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の一実施例をを示す自転車の側面
図、図2は図1のA−A線断面矢視図である。
【0007】本実施例は、本発明を自転車に適用したも
のである。自転車の後側の車輪1は、円筒状のハブ2の
外側に、図示されない多数本のスポークによって同心状
に固定されている。ハブ2は、後述するハブ操作手段の
平板状の回動レバー14に取り付けた複数のベアリング
入り滑車3により回転自在に支持されている。
【0008】ハブ2は軸方向に2分割された2ピース構
造とされ、その内部に小径の駆動輪5を収容している。
ハブ2の内周面は、周方向に連続する無限軌道4を形成
している。無限軌道4の上部には、前記複数のベアリン
グ入り滑車3が内接し、下部には、前記駆動輪5が内接
している。無限軌道4の両側部は、外側に向かって縮径
している。両側の縮径部には、内歯車6,6が形成され
ている。これに対応して、駆動輪5の両側部外面は、外
側に向かって縮径し、両側の縮径部に形成された外歯車
7,7が、前記内歯車6,6に噛み合っている。従っ
て、駆動輪5は、無限軌道4にスリップを生じることな
く内接する。また、駆動輪5が受ける荷重は、歯車の部
分を除いた平坦部を介して、ハブ2に伝達される。
【0009】ここで、駆動輪5は、車体に取り付けた回
転自在な支持軸8に固着されている。支持軸8は、歯車
9およびチェーン10を介してペダルギア11に連結さ
れている。従って、ペダル12をこぐと、その回転が支
持軸8に伝達され、更に駆動輪5を介してハブ2に伝達
される。また、支持軸8は自転車の後部荷重を受けるの
で、その荷重が駆動輪5を介してハブ2に伝達される。
18は支持軸8に取り付けたブレーキ、19はハブ2内
の汚れを防ぐ防塵カバーである。
【0010】一方、ハブ2は、平板状の回動レバー14
に取り付けた複数のベアリング入り滑車3により、ハブ
2に対して回転自在に支持されている。複数のベアリン
グ入り滑車3は、無限軌道4の上部に内接して、ハブ2
の安定化を図っている。ここで、回動レバー14は、前
記支持軸8の回りを回動し得るように支持される一方、
ペダルギア11の支持軸に回動自在に取り付けられた操
作レバー15に、上下一対の連結桿16,16により連
結されている。操作レバー15はそのブレーキレバー1
7を掴むことにより前後に自由に回動し、後方へは4段
階に回動し、前方へは2段階に回動する。そして、回動
レバー14、操作レバー15および連結桿16,16
は、平行リンク機構を構成すると共に、本実施例におけ
るハブ操作手段を構成している。
【0011】すなわち、操作レバー15が中立位置から
後方へ回動すると、回動レバー14も後方へ回動し、こ
れによるハブ2の変位に伴い、ハブ2に対する駆動輪5
の内接点が、後輪1の接地点の真上から、ハブ2の無限
軌道4に沿って前方へ移動する。これとは逆に、操作レ
バー15が中立位置から前方へ回動すると、回動レバー
14も前方へ回動し、これによるハブ2の変位に伴い、
ハブ2に対する駆動輪5の内接点が、後輪1の接地点の
真上から、ハブ2の無限軌道4に沿って後方へ移動す
る。操作レバー15を回動させた後、ブレーキレバー1
7を離すと、操作レバー15が回動位置に固定される。
【0012】このような自転車は、以下の機能を有す
る。
【0013】ペダル12をこぐと歯車を介して駆動輪5
が回転する。その回転は歯車6,7を介してハブ2に伝
わり、車輪1を回転させる。このとき、操作レバー15
が中立位置に固定されていると、ハブ2に対する駆動輪
5の内接点が、後輪1の接地点の真上に位置する。
【0014】操作レバー15を後方へ1段回動させる
と、回動レバー14が、支持軸8を中心として後方へ1
段回動する。これによるハブ2の変位に伴い、ハブ2に
対する駆動輪5の内接点が、後輪1の接地点の真上か
ら、ハブ2の無限軌道4に沿って前方へ移動する。ここ
で、駆動輪5は自転車の後部荷重を受けている。そのた
め、荷重点が後輪1の接地点の前方へ移動し、これに伴
って、重心位置が前方に移動する。
【0015】自転車が上り坂に差し掛かったときなど
に、操作レバー15を後方へ回動させれば、ペダル12
をこぐ労力が軽減される。坂道の勾配に応じて操作レバ
ー15を後方へ2段、3段と回動させて行けば、急な上
り坂でもペダル12を楽にこぐことができる。
【0016】下り坂を走行するときは、操作レバー15
を前方へ回動させる。これにより、回動レバー14が、
回転軸8を中心として前方へ回動する。これによるハブ
2の変位に伴い、ハブ2に対する駆動輪5の内接点が、
後輪1の接地点の真上から、ハブ2の無限軌道4に沿っ
て後方へ移動する。その結果、荷重点が後輪1の接地点
の後方へ移動し、これに伴って、重心位置が後方に移動
する。すなわち、ハンドブレーキを使わずに自転車を減
速でき、自動車のエンジンブレーキのような機能が得ら
れる。従って、急な下り坂も安全に走行することができ
る。
【0017】操作レバー15を前方へ2段回動させたと
きは、1段回動させたときよりも強力な制動力が得られ
る。
【0018】このように本実施例では、非常に簡単な構
造でありながら、操作レバー15を操作することにより
重心位置を自由に変えることができる。駆動力に対する
負荷も非常に小さいので、ヘダルをこぐのが非常に楽に
なる。
【0019】なお、上記実施例は本発明を自転車に適用
したものであるが、本発明はこれに限らず電気自動車、
エンジン自動車、軌道用客貨車、三輪式自転車、輪タ
ク、水上車等の車輪を使用する走行体に広く適用でき、
また、風力発電や水力発電等の非走行体への適用も可能
である。
【0020】特に、三輪式自転車は電動式より安価であ
るので、これに本発明を適用したものは、坂のある街で
の主婦の買い物、老人の散策、身体障害者用等として、
バイクや小型自動車に代わり世界中で受け入れられるで
あろう。
【0021】輪タクに本発明を適用したものは、ペダル
が軽く安定性が良いので、発展途上国向けだけでなく、
国内の観光用としても重宝されるであろう。
【0022】なお、自動車等の重量物では、内接点を変
位させるためのハブ2の操作を、動力を利用して機械的
に行うことになる。
【0023】
【発明の効果】以上、本発明に係る車輪の補助駆動機構
による場合、非常に簡単な構造でありながら、重心位置
を変えることができ、駆動力に対する負荷も小さいとい
うメリットがある。特に、自転車等については、低コス
ト化及び高性能化を図る上で非常に大きな意義がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための図であって、
自転車の側面図である。
【図2】図1のA−A線断面矢視図である。
【符号の説明】
1 車輪 2 ハブ 4 無限軌道 5 駆動輪 6,7 歯車 8 支持軸 14 回動レバー 15 操作レバー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪の中心に対して同軸配置され、その
    内周面を無限軌道となした円筒状のハブと、車体に回転
    自在に取り付けられ、前記車体に装備された主駆動機構
    により回転駆動されると共に、スリップが生じないよう
    に前記無限軌道の下部に内接して、前記ハブに回転およ
    び前記車体の荷重を伝達する駆動輪と、前記車体に回動
    自在に取り付けられる一方、前記ハブを前記駆動輪と共
    同して回転自在に支持し、且つ前記ハブの無限軌道の下
    部に内接する駆動輪の内接点が、前記車輪の接地点の真
    上位置から前後へ1段または複数段に変位するように、
    前記車体に対して回動操作されるハブ操作手段とを具備
    することを特徴とする車輪の補助駆動機構。
JP5259324A 1993-09-22 1993-09-22 車輪の補助駆動機構 Expired - Lifetime JP2691853B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5259324A JP2691853B2 (ja) 1993-09-22 1993-09-22 車輪の補助駆動機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5259324A JP2691853B2 (ja) 1993-09-22 1993-09-22 車輪の補助駆動機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0789478A JPH0789478A (ja) 1995-04-04
JP2691853B2 true JP2691853B2 (ja) 1997-12-17

Family

ID=17332511

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5259324A Expired - Lifetime JP2691853B2 (ja) 1993-09-22 1993-09-22 車輪の補助駆動機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2691853B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6167602A (ja) * 1984-09-11 1986-04-07 Yoshinori Miyazawa 車輪の回転駆動機構
JPH01156193A (ja) * 1987-12-11 1989-06-19 Sanetaka Ata 傾斜面における車輪の重心位置の移動調整装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0789478A (ja) 1995-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5865267A (en) Direct drive power assist apparatus for a bicycle
US4637274A (en) Auxiliary drive for pedal-driven road vehicles
US4416464A (en) Spring assist drive for cycle
US5253889A (en) All wheel drive vehicle
WO2005066015A1 (ja) 自転車および自転車用の差動装置
JP7122683B2 (ja) 電動3輪自転車
JP7454790B2 (ja) 電動アシスト自転車の駆動ユニットおよび電動アシスト自転車
US5577749A (en) Twin gear drive assembly for a bicycle
JPH08290794A (ja) 補助動力アシスト式自転車の補助動力アシスト装置
US20030137123A1 (en) Frictionless bicycle stopping device
JP2691853B2 (ja) 車輪の補助駆動機構
WO2006110389A1 (en) Common axis drive and shift system
JPH06321170A (ja) 発電兼用電動機装置及び発電兼用電動機装置付き二輪又は三輪車
JPH0233541B2 (ja)
JPH08282575A (ja) 補助動力アシスト式自転車の電動モータ逆転防止構造
USRE32681E (en) Three wheel vehicle
JPH08207873A (ja) 補助動力アシスト式自転車
JP2016055833A (ja) 自転車
JP2000006874A (ja) 電動補助自転車
US20210371046A1 (en) Pedal assembly for a gear driven cycle
KR100283133B1 (ko) 자전거구동장치
KR19990068826A (ko) 전기자전거
JP6982825B2 (ja) 電動3輪自転車
JP2009119990A (ja) チェーンレスの自転車
JPH08216968A (ja) 補助動力アシスト式自転車