JP2690868B2 - 建物の鋼製基礎 - Google Patents

建物の鋼製基礎

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JP2690868B2 JP7087530A JP8753095A JP2690868B2 JP 2690868 B2 JP2690868 B2 JP 2690868B2 JP 7087530 A JP7087530 A JP 7087530A JP 8753095 A JP8753095 A JP 8753095A JP 2690868 B2 JP2690868 B2 JP 2690868B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、事務所、集会所、倉
庫、ビル、住宅等の建物における鋼製基礎に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄骨造の建物の基礎は、一般に図6に示
すように、鉄筋コンクリートの基礎50とし、その上に
柱脚51をアンカーボルト52で固定したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、構築に際し
て、基礎配筋、型枠工事、コンクリート打設、その養生
等が必要で、現場での手間および時間がかかる。解体に
際しても、コンクリートによる廃棄物が生じる。
【0004】この発明の目的は、現場作業が軽減でき、
解体時に廃棄物が出ない建物の鋼製基礎を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の建物の鋼製基
礎は、平面状に広がる鋼製基盤と、この鋼製基盤上に設
けた鉄骨の枠組体と、この鉄骨枠組体に接合されて建物
躯体を載せる鋼製の躯体設置台とを備えたものである。
上記基本構成において、前記鋼製基盤は、形鋼の下面に
上向きの軽量溝形鋼を接合してなる帯状の単位鋼製基盤
を敷き詰めたものであっても良い。その場合、前記鉄骨
枠組体を構成する複数本の平行な鉄骨を前記単位鋼製基
盤と直交して設け、この鉄骨に前記各単位鋼製基盤の形
鋼を接合する。また、前記基本構成、または前記の帯状
の単位鋼製基盤を用いた構成において、前記鉄骨枠組体
がH形鋼を井桁状に組んだものであり、前記躯体設置台
を前記鉄骨枠組体の一対の平行な鉄骨間に接合したH形
鋼製としても良い。このH形鋼製の躯体設置台に建物躯
体の柱脚を接合する。さらに、前記鋼製基盤はデッキプ
レート等の路面覆工板としても良く、また前記鋼製基盤
の代わりに複数本の平行な枕木を設けても良い。
【0006】
【作用】この構成によると、建物躯体の柱軸力は、躯体
設置台、鉄骨枠組体、および鋼製基盤を介して、順次分
散して地盤に伝達される。鋼製基盤が、形鋼の下面に軽
量溝形鋼を接合した単位鋼製基盤を敷き詰めたものであ
る場合は、鋼材重量が軽減でき、鋼製基盤の面積を小さ
くできる。鉄骨枠組体がH形鋼を井桁状に組んだものあ
る場合は、簡単な構造で堅固なものとでき、また柱軸力
等の荷重が良好に分散して鋼製基盤に伝達される。鋼製
基盤をデッキプレート等の路面覆工板とした場合は、さ
らに軽量化が図れ、組み立ても簡単となる。また、鋼製
基盤に代えて枕木を用いた場合は、高剛性化が図れる。
【0007】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図3に基づ
いて説明する。この建物の鋼製基礎1は、平面状に広が
る鋼製基盤2と、この鋼製基盤2上に設けた鉄骨の枠組
体3と、この鉄骨枠組体3の内側に設けられて建物躯体
5を載せる鋼製の躯体設置台4とで構成される。
【0008】鋼製基盤2は、H形鋼6の下面に上向きの
軽量溝形鋼7を接合してなる帯状の単位鋼製基盤2aを
平行に敷き詰めたものである。鉄骨枠組体3は、単位鋼
製基盤2aに対して直交方向に延びるH形鋼等の2本の
鉄骨8,8(図2)と、これら鉄骨8,8間に両端を接
合した2本の鉄骨9,9とで井桁状に組んである。前記
直交方向の鉄骨8は、鋼製基盤2の全幅にわたって設け
てある。躯体設置台4は、鉄骨枠組体3の前記2本の鉄
骨9,9間に両端を接合したH形鋼製としてあり、その
中央に建物躯体5の鉄骨柱10の柱脚10aが設置され
る。
【0009】図1(B)に拡大して示すように、各単位
鋼製基盤2aのH形鋼6は、鉄骨枠組体3の鉄骨8の下
フランジに高力ボルト等のボルト11で接合してある。
鉄骨8の上下フランジ間には、各単位鋼製基盤2aのH
形鋼6のウェブ部が位置する箇所に、鉄板からなる補強
部材12が溶接等で接合して設けてある。鉄骨枠組体3
の平行方向の鉄骨9は、直交方向の鉄骨8よりも上下幅
が大きなH形鋼とし、図3に側面図で示すように接合部
材13を介して直交方向の鉄骨8に接合してある。接合
部材13は、鉄板等の接合プレートからなり、一部が直
交方向の鉄骨8内に上下フランジ間にわたって溶接さ
れ、鉄骨8から突出した部分を鉄骨9のウェブ面に重ね
て高力ボルト等のボルト14で接合してある。鉄骨8内
の接合部材13を溶接した箇所とウェブに対する反対側
部分には鉄板等からなる補強部材15を溶接等で接合し
て設けてある。また、この鉄骨9の下面は、鋼製基盤2
の上面から若干浮かせてある。
【0010】躯体設置台4は、前記平行方向の鉄骨8よ
りもさらに上下幅の大きいH形鋼とし、前記鉄骨8,9
間の接合構造と同様に、図1(B)のように接合部材1
6を介して鉄骨9に接合してある。接合部材16は、鉄
板等の接合プレートからなり、一部が鉄骨9内に上下フ
ランジ間にわたって溶接され、鉄骨9から突出した部分
を躯体設置台4のウェブ面に重ねて高力ボルト等でボル
ト接合してある。17は接合部材16のボルト挿通孔を
示す。鉄骨9内の接合部材16を溶接した箇所とウェブ
に対する反対側部分には鉄板等からなる補強部材18を
溶接等で接合して設けてある。躯体設置台4の下面も、
鋼製基盤2の上面から若干浮かせてある。躯体設置台4
の中央の柱載置部分には、鉄骨柱10の両フランジの直
下位置に、補強部材19が設けてある。補強部材19は
鉄板等からなり、H形鋼からなる躯体設置台4のウェブ
両側において、上下フランジ間にわたって溶接してあ
る。
【0011】建物躯体5は鉄骨造建物の躯体であり、鉄
骨柱10はH形鋼とされて、その下端に溶接されたベー
スプレート20が躯体設置台4の上面にボルト21で接
合される。また、ベースプレート20上に重なるアング
ル材22,23を鉄骨柱10のフランジ外面およびウェ
ブ両面に設け、ベースプレート20および躯体設置台4
の上フランジにわたってボルト接合すると共に、各アン
グル材22,23を前記フランジおよびウェブにボルト
接合してある。鉄骨柱10には床梁等となるH形鋼製の
梁24,25が、スプリットティーやエンドプレート等
を介してボルトで接合してある。
【0012】各部材の寸法例を説明する。躯体設置台4
は、390×300×10×16のH形鋼、鉄骨9は3
40×250×9×14のH形鋼、鉄骨8は244×1
75×7×11のH形鋼、単位鋼製基盤2aのH形鋼6
は200×100×5.5×8の寸法、軽量溝形鋼7は
300×50×4.5の寸法としてある。また、鉄骨柱
10は340×250×9×14のH形鋼としてある。
単位はいずれもミリである。このように、鋼製基礎1を
構成する各鋼材につき、荷重の伝達順で、柱側に近いも
のほど順次断面の大きなものを使用している。
【0013】この構成の基礎1によると、連続して敷き
詰めた単位鋼製基盤2aを介して、鉄骨柱10の軸力が
地盤に伝達される。この場合に、柱軸力は、ベースプレ
ート20を介して、躯体設置台4から、井桁状に組まれ
た鉄骨枠組体3の平行方向の鉄骨8、および直交方向の
鉄骨9を順に介して各単位鋼製基盤2aに流れる。この
ように、狭い柱断面から広い面積の鋼製基盤2へ柱軸力
が分散して伝わる。単位鋼製基盤2aはH形鋼6の下面
に軽量溝形鋼7を溶接した組み立て部材を用いているた
め、鋼材重量が軽減され、基礎全体の面積が小さくて済
む。また、この鋼製基礎1は、各部材の接合を全てボル
ト接合としてあるため、現場で容易に組み立てることが
でき、解体も容易である。図示の建物躯体5の場合は、
1階の梁24,25を設け、柱軸力をこの鋼製基礎1で
支持し、柱脚10aの曲げモーメントは1階の梁24,
25で支持する設計としてある。
【0014】なお、上記実施例の鋼製基礎1において、
鋼製基盤2に代えて図4のようにコンクリート製の枕木
26を複数本平行に敷いても良く、また図5に示すよう
に、メトロデッキと呼ばれるデッキプレート等の路面覆
工板を鋼製基盤2として用いても良い。これら枕木26
や路面覆工板を用いた場合は、剛性が高められ、かつ構
成が簡単になる。
【0015】なお、前記実施例では建物躯体5の鉄骨柱
10をH形鋼としたが、鉄骨柱10は角形鋼管や丸形鋼
管柱であっても良く、またこの鋼製基礎1に梁を直接に
設置しても良い。
【0016】
【発明の効果】この発明の建物の鋼製基礎は、平面状に
広がる鋼製基盤と、この鋼製基盤上に設けた鉄骨の枠組
体と、この鉄骨枠組体に接合されて建物躯体を載せる鋼
製の躯体設置台とを備えたものであるため、現場作業が
軽減でき、解体時に廃棄物が出ない。また、鋼製基盤
が、形鋼の下面に上向きの軽量溝形鋼を接合してなる帯
状の単位鋼製基盤を敷き詰めたものであり、前記鉄骨枠
組体を構成する複数本の平行な鉄骨を前記単位鋼製基盤
と直交して設け、この鉄骨に前記各単位鋼製基盤の形鋼
を接合したため、鋼材の軽量化が図れ、基礎全体の面積
も小さくできる。請求項2の発明の場合は、鉄骨枠組体
がH形鋼を井桁状に組んだものであって、前記躯体設置
台を、前記鉄骨枠組体の一対の平行な鉄骨間に接合した
H形鋼製とし、このH形鋼製の躯体設置台に建物躯体の
柱脚を接合するため、柱軸力等が鋼製基盤に良好に分散
して伝わり、また簡単な構成で堅固なものとなる。請求
項3の発明の場合は、鋼製基盤を路面覆工盤としたた
め、一層軽量化され、また構造が簡易化される。請求項
の発明の場合は、鋼製基盤の代わりに複数本の平行な
枕木を設けたため、高剛性化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明にかかる鋼製基礎の破断正面
図、(B)はその部分拡大図である。
【図2】鋼製基礎の平面図である。
【図3】鋼製基礎の破断側面図である。
【図4】この発明の他の実施例の破断正面図である。
【図5】この発明のさらに他の実施例の破断正面図であ
る。
【図6】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1…鋼製基礎、2…鋼製基盤、2a…単位鋼製基盤、3
…鉄骨枠組体、4…躯体設置台、5…建物躯体、6…H
形鋼、7…軽量溝形鋼、8,9…鉄骨、10a…柱脚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−138436(JP,U) 実開 平3−32646(JP,U) 実開 平5−7735(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面状に広がる鋼製基盤と、この鋼製基
    盤上に設けた鉄骨の枠組体と、この鉄骨枠組体に接合さ
    れて建物躯体を載せる鋼製の躯体設置台とを備え、前記
    鋼製基盤が、形鋼の下面に上向きの軽量溝形鋼を接合し
    てなる帯状の単位鋼製基盤を敷き詰めたものであり、前
    記鉄骨枠組体を構成する複数本の平行な鉄骨を前記単位
    鋼製基盤と直交して設け、この鉄骨に前記各単位鋼製基
    盤の形鋼を接合した建物の鋼製基礎。
  2. 【請求項2】 前記鉄骨枠組体が、H形鋼を井桁状に組
    んだものであって、前記躯体設置台を、前記鉄骨枠組体
    の一対の平行な鉄骨間に接合したH形鋼製とし、このH
    形鋼製の躯体設置台に建物躯体の柱脚を接合する請求項
    1記載の建物の鋼製基礎。
  3. 【請求項3】 平面状に広がる鋼製基盤と、この鋼製基
    盤上に設けた鉄骨の枠組体と、この鉄骨枠組体に接合さ
    れて建物躯体を載せる鋼製の躯体設置台とを備え、前記
    鋼製基盤を路面覆工板とした建物の鋼製基礎。
  4. 【請求項4】 複数本の平行な枕木と、この複数本の平
    行な枕木上に設けた鉄骨の枠組体と、この鉄骨枠組体に
    接合されて建物躯体を載せる鋼製の躯体設置台とを備え
    建物の鋼製基礎。
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