JP2686652B2 - 多心同軸ケーブル用電気コネクタおよびその結線方法 - Google Patents

多心同軸ケーブル用電気コネクタおよびその結線方法

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、多心同軸ケーブルを高密度にプリント基板
等に着脱可能に接続するのに使用される多心同軸ケーブ
ル用電気コネクタおよびその結線方法に関するものであ
る。
従来の技術 従来、このような多心同軸ケーブル用電気コネクタと
しては、実公昭58−11023号公報に開示されたものが知
られている。この電気コネクタは、結線すべき同軸リボ
ンケーブルの端部の露出分離された外部導体を配置する
ガイドブロック部と、該ガイドブロック部に対して結合
して前記同軸リボンケーブルをクランプするためのケー
ブルクランプ部と、グランド用接触子および信号用接触
子を配列したハウジング部とを備えており、前記グラン
ド用接触子は、前記信号用接触子に代えて配設されうる
グランド端子を少なくとも備えており、前記グランド端
子は、前記ガイドブロック部に配置された前記同軸リボ
ンケーブルの端部の外部導体に接触し外部導体の周辺を
通って上方に突き出しうる外部導体接触片を有してお
り、結線に際して、前記グランド端子の外部導体接触片
の前記突出し部分を通して外部導体上に配置したハンダ
を加熱することによってグランド端子と外部導体とをハ
ンダ付けした後、前記ケーブルクランプ部を結合して前
記同軸リボンケーブルのクランプが行われるようにした
ものである。
発明が解決しようとする課題 近年、コンピュータ回路系等において、ますます高密
度化あるいは伝搬速度の高速化に伴って、細径なる同軸
ケーブルを多心化した多心同軸ケーブル用電気コネクタ
の要求が多くなってきた。しかしながら、前述したよう
な従来のコネクタでは、次のような問題点があり、この
ような要求には充分に応えられなかった。
(1) 同軸ケーブルの引出し口側は、ケーブルが1列
であるのに対し、相手コネクタと嵌合する嵌合面の信号
用接触子配列は2列であるため、まだ完全には小型化、
高密度化の要求には応えられない。
(2) ハウジングの接触子受入開口は、信号用接触子
とグランド接触子と共用となっており、信号接続を多く
すると、グランド接続が少なくなり、グランド接続を多
くすると、信号接続が少なくなってしまう。すなわち、
信号接続を増加しようとすれば、クロストークが多くな
り、雑音が入り易くなり、グランド接続を多くしてクロ
ストーク等を少なくしようとすれば、信号接続を少なく
しなければならないという不都合のあるものであった。
また、グランド接続を多くし、且つ信号接続をも多くす
ると、コネクタが大型化してしまうという欠点もあっ
た。
(3) ガイドブロックに端末処理した同軸ケーブルを
巻き付けるようにして組み立てたものは、そのままの状
態で放置すると、ケーブルの巻き付けがガイドブロック
より外れる恐れがあるので、即ハウジングに組み込みコ
ネクタとして完成させなければならないので、組み込み
のための流れ作業等が不可能とされていた。従って、1
人の作業者が始めの工程から最終工程まで作業しなけれ
ばならず、熟練が必要で生産効率が悪く高価なものとな
っていた。
本発明の目的は、このような従来の問題点を解消しう
るような多心同軸ケーブル用電気コネクタおよびその結
線方法を提供することである。
課題を解決するための手段 本発明によれば、信号導体とシールド導体とを有する
同軸ケーブルを接続するための多心同軸ケーブル用電気
コネクタにおいて、一端に相手コネクタの接触子と接触
する接触部を有し他端に圧接結線部を有した複数の接触
子と、一端に相手コネクタのグランド端子と接触する接
触部を有した複数のグランド端子と、シールド部材と、
一端に相手コネクタと嵌合する嵌合部を有し且つ前記複
数の接触子の前記接触部と前記複数のグランド端子の接
触部とが互いに近接した状態にて前記嵌合部に臨むよう
にして前記接触子およびグランド端子を配設する接触子
配設部材と、前記同軸ケーブルの端部を露出してシール
ド導体と分離した同軸ケーブル線を配設する複数のケー
ブル受入溝および前記接触子の圧接結線部の先端を受け
入れる複数の圧接結線部受入溝を設けてなる圧接受面を
一端に有し且つ前記接触子配設部材の他端に結合される
ケーブル配線部材とを備え、前記各同軸ケーブル線の信
号導体は、前記接触子配設部材の他端および前記ケーブ
ル配線部材の前記圧接受面において、前記各接触子の圧
接結線部にて各接触子に電気的に接続し、前記シールド
部材は、前記分離した同軸ケーブル線にそって延びてい
て前記露出されたシールド導体と前記各グランド端子の
他端との間を電気的に接続している。
また、本発明によれば、前述したような構成の多心同
軸ケーブル用電気コネクタへ同軸ケーブルを結線するた
めの結線方法において、前記同軸ケーブルの端末部を露
出して同軸ケーブル線とシールド導体とを分離し、該露
出された同軸ケーブル線を前記ケーブル配線部材の前記
各ケーブル受入溝に配設し、分離したシールド線を前記
シールド部材に電気的に接続する第1工程と、この第1
工程にて同軸ケーブル線とシールド部材とを組み付けた
前記ケーブル配線部材の前記圧接受面を、前記接触子を
配設した前記接触子配設部材の前記他端へ結合させるこ
とにより、前記各同軸ケーブル線の信号導体を前記各接
触子の圧接結線部にて各接触子に圧接結線する第2工程
とを含むことを特徴とする。
さらにまた、本発明によれば、前述したような構成の
多心同軸ケーブル用電気コネクタに使用するシールド部
材であって、前記分離したシールド導体に対して半田付
けされる半田付け部と、該半田付け部の先端から櫛歯状
に延長して且つ交互に形成され、前記グランド端子の他
端に接触するシールド接触部および前記接触子の圧接結
線部に接触する接続導体部とを有しており、前記接続導
体部は、その基部にて任意に切断除去しうるようにした
シールド部材も提供される。
実施例 次に、添付図面に基づいて本発明の実施例について本
発明をより詳細に説明する。
第1図は、本発明の一実施例としての多心同軸ケーブ
ル用電気コネクタの結線状態を示す一部破断斜視図であ
り、第2図は、第1図の多心同軸ケーブル用電気コネク
タの拡大断面図である。第1図および第2図に示される
ように、この実施例の電気コネクタは、例えば、プラス
チック材料で一体成形された接触子配設部材10と、同じ
く例えばプラスチック材料で一体成形された接触子配線
部材20と、さらに同じく例えばプラスチック材料で一体
成形されたシールド接触部保護部材30と、例えばバネ性
のある導電性材料にて打抜き折り曲げ下降された複数個
の信号用又はグランド用の接触子40と、例えば、導電性
材料にて打抜き形成され複数個が連結されたグランド端
子50と、シールド部材60と、例えば、プラスチック材料
で一体成形され複数の同軸ケーブルを配列するための1
対とされたケーブル配線部材70Aおよび70Bと、1対のケ
ーブルクランプ80とを備えている。参照番号90は、この
電気コネクタに結線された同軸ケーブルを示している。
以下、順に各部材の構造について説明する。
先ず、第3図(A)は、接触子配設部材10に、接触子
配列部材20と、接触子40と、グランド端子50とを組み込
んだ状態を示す平面図、第3図(B)は、その正面図、
第3図(C)は、その底面図であり、第4図は、第3図
(A)のA−A線拡大断面図である。これらの図に示さ
れるように、接触子配設部材10は、相手コネクタとの嵌
合側に矩形状とされた嵌合凹部11が設けられ、該凹部11
の両側壁の各々には、接触子収容孔12を有しており、こ
れら収容孔12の上部は、接触子40の圧接結線部43が千鳥
配列可能に中心軸方向に延長されて開口されている。嵌
合凹部11の底面の中央には、1列とされたグランド端子
収容孔13が複数個設けられている。接触子配設部材10の
上部には、後述する接触子配列部材20を受け入れて配設
する凹部14が設けられている。さらに、接触子配設部材
10の左右両側(第3図(A)または(B)において)に
は、後端面より突出した4個所の係止部15が設けられて
いる。この各係止部15には、内方に突出した突起部15′
が設けられている。
第5図(A)は、接触子配列部材20の平面図、第5図
(B)は、その正面図、第5図(C)は、その底面図で
あり、第6図は、第5図(A)のB−B線拡大断面図で
ある。この接触子配列部材20のほぼ中央には、上部を開
口した開口部21が設けられ、この開口部21の底壁には、
下方にテーパー22′を有するグランド端子挿入孔22が1
列設けられている。開口部21の両側壁には、接触子40の
中間部を受け入れて配設するための接触子配設孔23が下
方にテーパー23′を設けて各々の側壁に2列形成されて
いる。参照番号24は、接触子配設部材10の接触子収容孔
12の上部に挿入されてガタ止めするものであり、且つ接
触子40の中間部44の折り曲げ部を保持するための突起で
ある。
第7図(A)は、シールド接触部保護部材30の平面
図、第7図(B)は、その正面図、第7図(C)は、そ
の底面図であり、第8図は、第7図(A)のC−C線拡
大断面図である。この保護部材には、その下面でその中
央にグランド端子50を受け入れるためのグランド端子収
容孔31がテーパー31′を有して1列設けられており、そ
の両側には、グランド端子収容孔と連通するシールド接
触部収容孔32が上部にテーパー32′を有して設けられて
いる。
第9図(A)は、接触子40の左側面図、第9図(B)
は、正面図である。この接触子40は、接触子配設部材10
の接触子収容孔12のいずれか任意のものに挿入配設され
るもので信号およびアース兼用とされるものである。こ
の接触子40は、下方にくの字形状とされた接触部41を有
し、上部には、ケーブルの信号導体あるいはシールド部
材60の接続導体部62を受け入れて接続するためのスリッ
ト42を有する圧接結線部43が設けられている。接触子40
の中間部44には、接触子配設部材10の接触子収容孔12の
上端部に係止させて下方への脱落を防止するための段部
45と、接触子収容孔12に圧入してガタ止めとするための
圧入突起46が設けられている。第9図に示した接触子40
は、中間部がストレートのものであるが、接触子40に
は、中間部を折り曲げたもの(第2図において点線で示
した接触子)があり、各列の接触子収容孔12には、交互
にストレートのものと折り曲げたものとを配設し、圧接
結線部42が千鳥配列となるようにしている。
第10図(A)は、グランド端子50の正面図、第10図
(B)は、その右側面図である。このグランド端子50
は、その中間部の連結部51にて複数連結されており、そ
の連結部51の上方には、シールド部材60のシールド接触
部61と接触するためのシールド接触部52を有し、連結部
51の直ぐ下方には、接触子配設部材10のグランド端子収
容孔13に圧入挿入して保持するための圧入突起53が設け
られている。さらに、突起53の下方には、細長く延長さ
れて、相手コネクタのグランド端子(図示せず)と接触
するための接触部54が設けられている。
第11図(A)は、シールド部材60の正面図、第11図
(B)は、その底面図、第11図(C)は、その右側面図
である。このシールド部材60は、その先端に櫛歯状に延
長したシールド接触部61と接続導体部62とが交互に設け
られている。ただし、第11図の例は、アースパターンに
従って一つおきの接続導体部62が、その基部よりカット
してある。シールド接触部61には、グランド端子50と接
触するためのばね舌片63が手前(第11図(C)において
左側)にカンチレバーにて突出して設けられている。接
続導体部62には、接触子40の圧接結線部43に設けられた
スリット42に圧接接続されるための圧接片64が90度方向
に折り曲げられて後方(第11図(C)において右側)に
突出されて設けられている。各シールド接続部61と接続
導体部62の後部には、後述するように、同軸ケーブルの
シールド線を半田付けするための半田付け部65が設けら
れている。
第12図(A)は、第1ケーブル配線部材70Aの背面
図、第12図(B)は、その正面図、第12図(C)は、そ
の右側面図であり、第13図は、第12図(B)のD−D線
断面図である。この第1ケーブル配線部材70Aは、ケー
ブル引出部71A、接着固定溝72A、開口部72A′、クラン
プ面部73A、ケーブルクランプ圧入突部74A、半田付け受
面75A、同軸ケーブル受入溝76A、圧接受面77A、圧接結
線部受入溝78A、係止突部79Aおよび係止受部79A′が設
けられている。
第14図(A)は、第2ケーブル配線部材70Bの背面
図、第14図(B)は、その正面図、第14図(C)は、そ
の右側面図であり、第15図は、第14図(B)のE−E線
断面図である。この第2ケーブル配線部材70Bは、ケー
ブル引出部71B、接着固定溝72B、開口部72B′、クラン
プ面部73B、ケーブルクランプ圧入突部74B、半田付け受
面75B、同軸ケーブル受入溝76B、圧接受面77B、圧接結
線部受入溝78B、係止突部受入段部79Bおよび係止受部79
B′が設けられている。これら第1ケーブル配線部材70A
と第2ケーブル配線部材70Bとは、後述するように同軸
ケーブル90を配線し、シールド部材60を組み付けた後、
互いに組み合わせられ、このとき、第1ケーブル配線部
材70Aの係止突部79Aは、第2ケーブル配線部材70Bの係
止突部受入段部79Bに係合して、第1ケーブル配線部材7
0Aと第2ケーブル配線部材70Bとの組合せ状態を保持す
る働きをする。
第16図(A)は、ケーブルクランプ80の平面図、第16
図(B)は、その正面図である。このケーブルクランプ
80は、同軸ケーブルを受け入れるケーブル受溝81と、第
1および第2ケーブル配線部材70A、70Bに設けられたケ
ーブルクランプ圧入突部74A、74Bを受け入れるための圧
入孔82が設けられている。
このような構成の本発明の多心同軸ケーブル用電気コ
ネクタに多心同軸ケーブルを結線するための手順の例に
ついて、以下説明する。
(1) 先ず、第3図および第4図に示すように、接触
子配設部材10のグランド端子収容孔13内にグランド端子
50を組み込み、さらに、多数の接触子40を組み込んだ接
触子配列部材20を接触子配設部材10の凹部の挿入して組
み込んでおく。
(2) 次に、第17図(A)に概略的に示すように、第
1ケーブル配線部材70Aを固定台110の溝111内に設置
し、信号導体を中心に含む同軸ケーブル線91とシールド
導体92とに分離するように端末処理した各同軸ケーブル
90を第1ケーブル配線部材70Aの上側に配置し、同軸ケ
ーブル90を固定具112により固定する。
(3) 次に、第17図(B)に略示するように、同軸ケ
ーブル90を第1ケーブル配線部材70Aに固定するための
ケーブルクランプ80を同軸ケーブル90を挟着するように
して、同軸ケーブル90の上部に設置し、押し工具113に
てケーブルクランプ80を下方に挿し込むと同時に、外被
およびシールド導体92を剥離した同軸ケーブル線91を第
1ケーブル配線部材70Aのケーブル受入溝76A内に挿入
し、ホーミング加工する。
(4) 次に、第17図(C)に略示するように、第1ケ
ーブル配線部材70Aを、前方(図において左側)が開口
した別の固定台110′の溝111′内に固定し、同軸ケーブ
ル90および第1ケーブル配線部材70Aを上部より押え具1
14により固定し且つその前方で同軸ケーブル線91が突出
した上部にその同軸ケーブル線91を折曲げ具115により9
0度下方に回転するように折り曲げて、さらにその後、
第17図(D)に略示するように、前方(図において左
側)より同軸ケーブル線形成具116により同軸ケーブル
線91の端部をC字状にホーミング加工してケーブル受入
溝76内に完全に挿入する。このとき、同軸ケーブル線91
の先端の余長部分は、同軸ケーブル線形成具116と固定
台110′とのエッジ刃の協働作用によりカットされ、余
長部分91′として廃棄される。
(5) 次に、第17図(E)に略示するように、再び、
固定台110の溝111内に第1ケーブル配線部材70Aを戻し
て別の固定具112′にて固定すると共に、その第1ケー
ブル配線部材70Aの上面にシールド部材60を動かないよ
うに固定具117にて押さえておく。そして、第17図
(F)に略示するように、シールド部材60の半田付け部
65の上面に半田板部材118を乗せ、さらに同軸ケーブル9
0の分離したシールド導体92を被せて、その上部よりヒ
ータ120を内在する加熱具119により加熱させて半田板部
材118を溶融して、シールド導体92をシールド部材60に
一体的に接続する。そして、第17図(G)に略示するよ
うに、再び、第1ケーブル配線部材70Aを、別の固定具1
12′に戻し、押え具122にて押さえながら、あらかじめ
定めたアースパターンに従ったシールド部材60の接続導
体部62を折曲げ具121によって下方にほぼ90度折り曲げ
加工すると同時に、不要の接続導体部62をその基部にて
切断して第1ケーブル配線部材70Aに対する同軸ケーブ
ル90の組み付け配線を完了させる。
(6) 次に、前記(2)項から(5)項に説明した手
順と同様の手順にて、第2ケーブル配線部材70Bに対す
る同軸ケーブル90の組み付け配線を行う。
(7) 以上のようにして組み立てられた第1および第
2ケーブル配線部材70A、70Bを、係止突部79Aと、係止
突部受入段部79Bとが係合するようにして、互いに合体
させる。そして、上部の同軸ケーブル引き出し口及び両
サイドの開口部72A′より接着剤またはコンパウンド
(第1図および第2図において参照番号85にて示してい
る)等を流し入れて、同軸ケーブル90を第1および第2
ケーブル配線部材70A、70Bに完全に固着する。この状態
を、第18図に示しており、第18図(A)は、その正面
図、第18図(B)は、その側面図、第18図(C)は、そ
の底面図である。また、接触部61にシールド接触部保護
部材30を挿入して保護しておく(第2図参照)。
(8) 最後に、前記(7)項の手順にて合体した第1
および第2ケーブル配線部材70A、70Bを、前記(1)項
にて接触子40、グランド端子50を組み込んだ接触子配設
部材10の上部より圧入工具(図示せず)により圧入組み
立てする。これにより、第1および第2ケーブル配線部
材70A、70Bと接触子配設部材10とを結合し一体化して電
気コネクタへの同軸ケーブルの結線を完了する。このと
き、接触子配設部材10の係止部15の突起部15′が第1お
よび第2ケーブル配線部材70A、70Bの係止受部79A′、7
9B′に係合することにより、接触子配設部材10と第1お
よび第2ケーブル配線部材70A、70Bとの結合が保持され
る。また、第2図によく示されるように、各接触子40の
圧接結線部43のスリット42には、各同軸ケーブル線92が
圧入されて、各信号導体とその接触子40との電気的な接
続がなされるとともに、シールド部材60のアースパター
ンに対応する位置にある接続導体部62の圧接片64が圧入
される。さらにまた、第2図によく示されるように、グ
ランド端子50の各シールド接触部52は、各対応するシー
ルド部材のシールド接触部61のばね舌片63に接触する。
第19図(A)は、本発明の電気コネクタに使用するシ
ールド部材の別の実施例を示す正面図であり、第19図
(B)は、その側面図である。これら図に示されるよう
に、この実施例のシールド部材60Aは、第10図に示した
グランド端子と第11図に示したシールド部材とを一体化
したようなもので、半田付け部65Aの先端に櫛歯状に延
長したグランド端子接続部61Aと接続導体部62Aとが交互
に設けられている。ただし、第19図の例は、アースパタ
ーンに従って一つおきの接続導体部62Aが、その基部よ
りカットしてある。グランド端子接続部61Aの先端は、
連結部51Aにて連結されており、連結部51Aの直ぐ下方に
は、細長く延長されて、相手コネクタのグランド端子
(図示せず)と接触するための接触部54Aが設けられて
いる。接続導体部62Aには、接触子40の圧接結線部43に
設けられたスリット42に圧接接続されるための圧接片64
Aが90度方向に折り曲げられて後方に突出されて設けら
れている。このようなシールド部材60Aとすることによ
り、部品点数を減少させることができる。
第20図は、本発明の他の実施例としての電気コネクタ
の断面図である。この実施例の電気コネクタは、接触子
配線部材20′およびシールド接触部保護部材30′を用い
て下方に超多心の接触子40′およびグランド端子50′を
配設した接触子配設部材10′を設けておき、また、シー
ルド部材60′およびケーブル80′を用いて一列毎の同軸
ケーブル90′を配線したケーブル配線部材70′の複数個
を用意し、一列毎の接触子上に1ブロック化したケーブ
ル配線部材を組み込んでいくことにより、超多心のコネ
クタを完成させることができるようにしたものである。
発明の効果 前述したような本発明の多心同軸ケーブル用電気コネ
クタおよびその結線方法によれば、次のような効果が得
られる。
(1) 同軸ケーブルの引出し口側は、ケーブルが1列
に対して、嵌合面の信号用接触子の配列も1列が可能と
なっているので、従来と比べて小型化、高密度化された
電気コネクタとなる。
(2) 接触子配設部材は、信号用接触子の配列と、グ
ランド接触子の配列とを完全に区分することができ、ま
た、アースパターンは、各種のパターンが可能となるの
で、クロストークがより完全となり、信号接続もグラン
ド接続も従来よりも増加させることができる。
(3) ケーブル配線部材は、単独であっても1対とし
たものであっても、ケーブルおよびシールド部材を組み
込んだ後には、そのままでブロック化することができる
ので、各組み込み結線の工程は細分化が可能となり、熟
練をそれ程必要とせず作業ができるので、流れ作業が可
能で大量生産ができ、生産効率が向上するので安価なも
のとなる。
(4) 同軸ケーブルのシールド部材に接続され、さら
に、シールド部材はグランド端子に接続されるが、この
各部材は、同軸ケーブルの信号線あるいは信号接触子に
近接して配設することが可能となるので、クロストーク
の減少に大きく役立っている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例としての多心同軸ケーブル
用電気コネクタの結線状態を示す一部破断斜視図、第2
図は、第1図の多心同軸ケーブル用電気コネクタの拡大
断面図、第3図(A)は、接触子配設部材に、接触子配
列部材と、接触子と、グランド端子とを組み込んだ状態
を示す平面図、第3図(B)は、その正面図、第3図
(C)は、その底面図、第4図は、第3図(A)のA−
A線拡大断面図、第5図(A)は、接触子配列部材の平
面図、第5図(B)は、その正面図、第5図(C)は、
その底面図、第6図は、第5図(A)のB−B線拡大断
面図、第7図(A)は、シールド接触部保護部材の平面
図、第7図(B)は、その正面図、第7図(C)は、そ
の底面図、第8図は、第7図(A)のC−C線拡大断面
図、第9図(A)は、接触子の左側面図、第9図(B)
は、その正面図、第10図(A)は、グランド端子の正面
図、第10図(B)は、その右側面図、第11図(A)は、
シールド部材の正面図、第11図(B)は、その底面図、
第11図(C)は、その右側面図、第12図(A)は、第1
ケーブル配線部材の背面図、第12図(B)は、その正面
図、第12図(C)は、その右側面図、第13図は、第12図
(B)のD−D線断面図、第14図(A)は、第2ケーブ
ル配線部材の背面図、第14図(B)は、その正面図、第
14図(C)は、その右側面図であり、第15図は、第14図
(B)のE−E線断面図、第16図(A)は、ケーブルク
ランプの平面図、第16図(B)は、その正面図、第17図
(A)から(G)は、第1図および第2図に示した本発
明の多心同軸ケーブル用電気コネクタに多心同軸ケーブ
ルを結線するための手順を説明するための概略図、第18
図(A)は、ケーブル配線部材に同軸ケーブルを組み付
けた状態を示す正面図、第18図(B)は、その側面図、
第18図(C)は、その底面図、第19図(A)は、本発明
の電気コネクタに使用するシールド部材の別の実施例を
示す正面図、第19図(B)は、その側面図、第20図は、
本発明の他の実施例としての電気コネクタの断面図であ
る。 10……接触子配設部材、 20……接触子配線部材、 30……シールド接触部保護部材、 40……接触子、41……接触部、 43……圧接結線部、50……グランド端子、 51……連結部、52……シールド接触部、 54……接触部、60……シールド部材、 61……シールド接触部、62……接続導体部、 63……ばね舌片、64……圧接片、 65……半田付け部、 70A……第1ケーブル配線部材、 70B……第2ケーブル配線部材、 80……ケーブルクランプ、 90……同軸ケーブル、91……同軸ケーブル線、 92……シールド導体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高本 光男 東京都港区芝5丁目33番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 西山 倫明 東京都港区芝5丁目33番1号 日本電気 株式会社内

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号導体とシールド導体とを有する同軸ケ
    ーブルを接続するための多心同軸ケーブル用電気コネク
    タにおいて、一端に相手コネクタの接触子と接触する接
    触部を有し他端に圧接結線部を有した複数の接触子と、
    一端に相手コネクタのグランド端子と接触する接触部を
    有した複数のグランド端子と、シールド部材と、一端に
    相手コネクタと嵌合する嵌合部を有し且つ前記複数の接
    触子の前記接触部と前記複数のグランド端子の接触部と
    が互いに近接した状態にて前記嵌合部に臨むようにして
    前記接触子およびグランド端子を配設する接触子配設部
    材と、前記同軸ケーブルの端部を露出してシールド導体
    と分離した同軸ケーブル線を配設する複数のケーブル受
    入溝および前記接触子の圧接結線部の先端を受け入れる
    複数の圧接結線部受入溝を設けてなる圧接受面を一端に
    有し且つ前記接触子配設部材の他端に結合されるケーブ
    ル配線部材とを備えており、前記各同軸ケーブル線の信
    号導体は、前記接触子配設部材の他端および前記ケーブ
    ル配線部材の前記圧接受面において、前記各接触子の圧
    接結線部にて各接触子に電気的に接続されており、前記
    シールド部材は、前記分離した同軸ケーブル線にそって
    延びていて前記露出されたシールド導体と前記各グラン
    ド端子の他端との間を電気的に接続していることを特徴
    とする多心同軸ケーブル用電気コネクタ。
  2. 【請求項2】請求項(1)記載の多心同軸ケーブル用電
    気コネクタへ同軸ケーブルを結線するための結線方法に
    おいて、前記同軸ケーブルの端末部を露出して同軸ケー
    ブル線とシールド導体とを分離し、該露出された同軸ケ
    ーブル線を前記ケーブル配線部材の前記各ケーブル受入
    溝に配設し、分離したシールド線を前記シールド部材に
    電気的に接続する第1工程と、この第1工程にて同軸ケ
    ーブル線とシールド部材とを組み付けた前記ケーブル配
    線部材の前記圧接受面を、前記接触子を配設した前記接
    触子配設部材の前記他端へ結合させることにより、前記
    各同軸ケーブル線の信号導体を前記各接触子の圧接結線
    部にて各接触子に圧接結線する第2工程とを含むことを
    特徴とする多心同軸ケーブル用電気コネクタの結線方
    法。
  3. 【請求項3】請求項(1)記載の多心同軸ケーブル用電
    気コネクタに使用するシールド部材において、前記分離
    したシールド導体に対して半田付けされる半田付け部
    と、該半田付け部の先端から櫛歯状に延長して且つ交互
    に形成され、前記グランド端子の他端に接触するシール
    ド接触部および前記接触子の圧接結線部に接続する接続
    導体部とを有しており、前記接続導体部は、その基部に
    て任意に切断除去しうることを特徴とするシールド部
    材。
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