JP2685801B2 - 半導体レーザ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置

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JP2685801B2
JP2685801B2 JP63114751A JP11475188A JP2685801B2 JP 2685801 B2 JP2685801 B2 JP 2685801B2 JP 63114751 A JP63114751 A JP 63114751A JP 11475188 A JP11475188 A JP 11475188A JP 2685801 B2 JP2685801 B2 JP 2685801B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は光情報処理や光計測等の光源として用いられ
る半導体レーザ装置に関する。
(従来の技術) 近年,高密度光ディスクシステムや高速レーザプリン
タあるいはバーコードリーダ等への応用を目的として短
波長の半導体レーザの開発が進められている。この中で
0.6μm帯(赤色)に発振波長を持つInGaAlPレーザは,
従来の技術He−Neガスレーザの代替としても様々な応用
の可能性を持っており,光情報処理や光計測の分野にお
いて,小型,軽量で低消費電力の光源を実現するキーデ
バイスとして注目されている。このInGaAlPレーザの特
徴を十分に生かし実用に共し得るものにするためには,
諸特性や信頼性が従来のGaAlAsレーザに劣らないもので
あることが要求される。
上記用途の中で,光ディスクシステム応用において
は,出射光を1μmオーダーのスポットに絞り込む必要
があるため,基本横モードで発振する横モード制御レー
ザが必要とされる。そのような横モード制御InGaAlPレ
ーザとしてリッジストライプ型のSBRレーザ(Extended
Abstracts,19th Conf.SolidState Devices and Materia
ls,Tokyo(1987),pp.115−118)がある。このレーザは
適当な構造パラメータを選ぶことにより,基本横モード
発振が得られるが,これまで,このレーザの構造パラメ
ータの最適化は行われておらず,非点収差や横モードの
安定性等に関して良好な特性の得られる構造パラメータ
の範囲についての検討は行われていなかった。
このレーザでは,各層の組成,活性層膜厚,ストライ
プ幅等により光学的特性が大きく変わり,例えば構造パ
ラメータによっては水平方向の実効屈折率差がとれなく
なり,利得導波形レーザの特性に近くなって,非点収差
が増大してしまう場合がある。また,ストライプ幅等が
最適化されていないと,高次モードが発生し,低パワー
領域で電流−光出力特性にキンクが現れ,光ディスク応
用には使えない場合もある。上述したように,このよう
な特性の構造パラメータ依存性については,これまで定
量的な解析がなされておらず,良好な光学的特性の得ら
れる構造パラメータの範囲もわかっていなかった。
(発明が解決しようとする課題) このように,従来の横モード制御構造InGaAlP系半導
体レーザでは,構造最適化が未だ十分には行われていな
い。特に,横モードの安定性や低非点収差特性を確保す
るための構造最適化に関して定量的な解析がなされてお
らず,構造パラメータによっては,非点収差が増大す
る,あるいは高次モードが発生するというような問題が
あった。
本発明は,上記事情を考慮してなされたもので,その
目的とするところは,横モード制御構造InGaAlP系半導
体レーザの最適構造パラメータを与え,横モードが安定
で,非点収差が小さく,かつ低しきい値で発振する半導
体レーザ装置を提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の骨子は,横モード制御構造InGaAlP系半導体
レーザの構造パラメータの最適範囲を与えることによ
り,低しきい値,低非点収差で安定な基本横モード発振
を可能とすることにある。
即ち本発明は,第一導電型半導体基板上に形成され,I
n1-w(Ga1-xAlxwPからなる第一導電型クラッド層と,I
n1-w(Ga1-yAlywP活性層と,In1-w(Ga1-zAlzwP(0
≦y<x,z≦1)からなりストライプ状のリッジを有し
た第二導電型クラッド層とから構成されるダブルヘテロ
構造部と,このダブルヘテロ構造部上の少なくとも前記
第二導電型クラッド層のリッジ部外の領域に形成された
光閉じ込め層とを備えた半導体レーザ装置において,第
一導電型クラッド層および第二導電型クラッド層のう
ち,各活性層に接したIn1-w(Ga1-xAlxwP層およびIn
1-w(Ga1-zAlzwP層のAl組成比xおよびzを 0.65≦x,z≦0.8 の範囲に設定し,活性層の厚さdを 0.03μm≦d≦0.1μm の範囲に設定するようにしたものである。
また本発明は,上記第一導電型半導体基板および光閉
じ込め層をGaAsとし,ストライプの外側における光閉じ
込め層と活性層との距離hを,第二導電型クラッド層の
うち活性層に接したIn1-w(Ga1-zAlzwP層と活性層と
のAl組成比の差Δx2(=z−y),活性層厚d,および発
振波長λに対して h/λ≦0.13(Δx2d/λ)−1/2 を満たす範囲に設定するようにしたものであり,さらに
望ましくは h/λ≦0.09(Δx2d/λ)−1/2 を満たすようにしたものであり,またリッジ底部の幅W
を w/λ≦20[(h/λ)(Δxd/λ)−1/21/3 を満たす範囲に設定するようにしたものである。
さらに本発明は,第一導電型クラッド層の厚さH1およ
び第二導電型クラッド層のリッジ部における厚さH2を,
各クラッド層と活性層とのAl組成比の差Δx1(=x−
y),およびΔx2(=z−y)に対して,それぞれ 0.25(Δx1d/λ)−1/2≦H1/λ≦0.38(Δx1d/λ)
−1/2 および 0.25(Δx2d/λ)−1/2≦H2/λ≦0.38(Δx2d/λ)
−1/2 を満たす範囲に設定するようにしたものである。
さらにまた本発明は,第二導電型クラッド層をリッジ
部において少なくとも3層で構成し,そのうち活性層の
側から2番目の層を,活性層の側から3番目のIn1-w(G
a1-sAlswP層よりもAl組成比の少ないIn1-w(Ga1-vA
lvwP層(0≦v<s)とし,この2番目の層の厚さt
を 45Å≦t≦200Å の範囲に範囲に設定するようにしたものである。
(作用) 本発明によれば,クラッド層のAl組成比x,zおよび活
性層膜厚dを上記のように定めることにより,低しきい
値での基本横モード発振が可能となる。また,ストライ
プの外側における光閉じ込め層と活性層との距離hを上
記のように定めることにより,低非点収差の特性が得ら
れ,さらにストライプ幅Wを上記の範囲に定めることに
より,安定な基本横モード発振が得られる。また,クラ
ッド層の厚さを上記範囲に定めることにより,温度特性
も良好な半導体レーザが得られる。さらにまた,リッジ
部のクラッド層を3層以上で構成して,2番目の層をリッ
ジ作製時のエッチングストップ層とする場合,この層の
厚さを上記範囲に設定することにより,エッチングスト
ップ層を設けたことによる導波モードへの影響を最小限
に抑え,かつエッチングストップ層としての役割も十分
に果たすことが可能となる。
(実施例) 以下,本発明の実施例を図面を参照して説明する。第
1図は本発明の一実施例に係わる半導体レーザ装置の概
略構造を示す図である。図中,10はn−GaAs基板,11はn
−In0.5(Ga1-xAlx0.5Pクラッド層,12はアンドープI
nGaP活性層,13はp−In0.5(Ga1-zAlz0.5Pクラッド
層,14はp−InGaPキャップ層,15はn−GaAs光閉じ込め
層,16はp−GaAsコンタクト層,17はn電極,18はp電極
をそれぞれ示している。ここで,クラッド層のアルミニ
ウム組成比xおよびzはいずれも0.7,活性層12の膜厚d
は0.06μm,リッジ部19の外側の光閉じ込め層15と活性層
12との距離hは0.2μm,リッジ底部のストライプ幅Wは
5μm,またn−クラッド層11の膜厚H1およびp−クラッ
ド層13のリッジ部における膜厚H2はいずれも0.8μmと
してある。
このレーザでは,ストライプ外でn−GaAs光閉じ込め
層15が活性層12に近接して置かれており,このGaAs層の
吸収の影響により,リッジ層とリッジ部外とで複素屈折
率の差が生じ,これにより水平方向の光閉じ込めが実現
される。また,光閉じ込め層15は,同時に電流狭窄層と
しての役割も果しており,電流は中央のリッジ部のみに
流れるので,低しきい値の特性が得られる。この横モー
ド制御構造レーザで,非点収差が少なく,かつ安定な基
本横モード発振を得るには,構造パラメータを所定の範
囲に設定する必要があり,上述した値はその一例を示し
たものである。以下にこの横モード制御構造半導体レー
ザの構造パラメータの最適化について説明する。
まず、半導体レーザの特性として考慮する必要がある
のは発振しきい値である。発振しきい値は,基本構造と
なるダブルヘテロ構造のしきい電流密度によってほぼ決
まり,横モード制御構造レーザの場合には,これに導波
モード損失の影響が加わる。第2図は活性層がInGaP,n
クラッド層およびpクラッド層がIn0.5(Ga1-xAlx0.5
Pで構成されるダブルヘテロ構造のしきい値電流密度J
thの活性層膜厚依存性を示したものである。パラメータ
として両クラッド層のAl組成比xをとってある。図から
わかるように,それぞれのクラッド層Al組成比に対し
て,しきい電流密度Jthを最小にする活性層膜厚が存在
する。第3図にJthが最小となる活性層膜厚dとクラッ
ド層Al組成比xとの関係を破線で示した。
また,Jth2kA/cm2以下になる範囲を斜線で示してあ
る。この図は活性層がInGaPの場合であるが、In0.5(Ga
1-yAly0.5Pを活性層とする場合には,横軸はクラッ
ド層と活性層とのAl組成比の差Δx(=x−y)に相当
する。第2図からわかるように,x(=Δx)が小さくな
るとJth急激に増加する。
以上から,しきい電流密度の低減という観点からは,
クラッド層Al組成比x,zは大きい程良い。しかしx,zが大
きいとクラッド層と活性層との屈折率差も大きくなり,
活性層への光閉じ込めの効果が大きくなってビーム広が
り角が増大し,実用的に使いにくい場合もある。第4図
に活性層膜厚が0.06μmの場合について,ビーム広がり
角θとx(=z)との関係を示した。この図からわか
るように,θはxにほぼ比例して大きくなる。θ
大きい半導体レーザの光をコリメートする場合にはNA
(開口数)の大きいレンズが必要であるが,一般にNAの
大きいレンズは使にくく、特にNAが0.3を越えると,光
軸調整の困難さやレンズの収差等の問題が生じ,またコ
スト的にも光学系が高いものになってしまう。NA=0.3
はビーム広がり角に直すと,θ=35゜(=2 sin-1(0.
3))に相当する。
したがって,NA≦0.3とするには,θ≦35゜である必
要がある。第4図よりこれを満たすxの範囲を求めると
x≦0.8となる。以上をまとめると,第3図および第4
図より,Jth≦2kA/cm2およびθ≦35゜となるx,dの範囲
は 0.55≦x≦0.8 (1) 0.02μm≦d≦0.1μm (2) で与えられる。これらはシミュレーションによる解析結
果であるが,実際のデバイスでは,クラッド層のドーピ
ングレベルの制約や,ここでは考慮しなかったキャリア
オーバーフローによる特性温度の低下,最高連続発振温
度の低下等の問題があるため,さらに範囲は狭められ
る。
第5図は,しきい電流密度Jth,特性温度T0および最高
連続発振温度TCW maxのクラッド層Al組成比xに対する依
存性を実験値を示したものである。この図でまずJth
注目すると,x=0.4のとき約3kA/cm2と大きく,x=0.5で
も1.8kA/cm2と比較的大きいことがわかる。ところがx
=0.7とすると,1.3kA/cm2まで低減でき,x=0.4〜0.5に
比べてx=0.7が非常に優れている。
また特性温度T0についても,xの値が大きくなると,T0
が大きくなることがわかる。例えば,xが0.5から0.7にな
るとT0は70Kから85Kになり,これに関連してTCW maxは約
20℃も上昇することになる。最高連続発振温度TCW max
半導体レーザの特性を示す値の一つで,これをいかに大
きくできるかで,半導体レーザの良否を決めることがで
きる。本発明者らの実験によれば,InGaAlP系半導体レー
ザでは,50℃での信頼性試験を行う場合,TCW maxが70℃未
満になるレーザ発振を安定に行わせることが困難である
ことがわかった。このTCW maxが70℃未満になるのは,第
5図からわかるように,xが0.6未満の場合である。以上
から,クラッド層Al組成比xが0.6以上であれば,Jth
低くまた信頼性の点においても良好な特性が得られるこ
とがわかる。
また第6図は,特性温度T0の活性層膜厚dに対する依
存性の実験値を示したものである。図からわかるよう
に,dが0.03μmより小さくなると,特性温度が急激に減
少しており,これにより最高連続発振温度も低下するこ
とが実験結果からわかった。これらの実験結果と
(1),(2)より,低しきい値で,かつ良好な温度特
性を得るには, 0.65≦x,z≦0.8 (3) 0.03μm≦d≦0.1μm (4) の範囲にx,zおよびdを設定すれば良いことになる。こ
こで,pクラッド層のドーパントとの関連について簡単に
補足する。p型ドーパントとしてはZnあるいはMgがある
が,このうちMgを用いる場合には,pn接合部形成の制御
が困難であることが実験からわかった。そこでp型ドー
パントとして制御性の良いZnを用いるが,このZnの場
合,Al組成比xが0.8の場合,p−キャリア濃度を1×1017
cm-3までしか実現できず,特性温度T0が低下し,最高発
振温度が下がることがわかった。本発明者らの実験によ
れば,x=0.75の場合,p−キャリア濃度を2×1017cm-3
することができ,T0を90Kと良好な値にできることが確認
された。したがって,pクラッド層のドーパントとしてZn
を用いる場合には,(3)式の上限をx,z≦0.75の範囲
にとると,良好な特性が得られる。
次に第1図の横モード制御構造において,安定な基本
横モードが得られる構造パラメータの範囲について説明
する。横方向の光閉じ込めには,水平方向に実効屈折率
の分布が形成されていることが必要であり,キャリア注
入に伴うプラズマ効果による屈折率変化を補うだけの,
実効屈折率差が必要である。GaAlAs系あるいはInGaAsP
系の半導体レーザでは,このプラズマ効果による屈折率
変化は10-3のオーダーであり,InGaAlP系も同程度と考え
ることができる。水平方向の実効屈折率差ΔNがこのオ
ーダーより小さくなると利得導波の効果が支配的とな
り,利得分布を反映した位相の遅れにより,出射光のビ
ームウェストの端面位置からずれ,即ち非点収差が大き
くなってしまう。第7図はストライプ幅Wが5μmのレ
ーザについて,非点収差Δzと水平方向の実効屈折率差
ΔNとの関係を測定した実験結果を示したものである。
これからわかるように,ΔNが小さくなると非点収差Δ
zは急激に大きくなる。
実験結果によると,ΔN<2×10-3の領域ではほとん
ど利得導波型の特性を示した。したがって、このレーザ
で水平方向の光閉じ込め十分に行うには,ΔNが2×10
-3以上であることが必要である。また,ΔNが5×10-3
以上であればさらに確実に屈折率導波の効果が現れ,第
7図からもわかるように,この領域では非点収差Δzを
15μm以下とすることができた。
ところで第1図の場合,ΔNはリッジ部の実効屈折率
とリッジ外の実効屈折率の差として定義されるが,リッ
ジ外の実効屈折率はGaAs光閉じ込め層と活性層との距離
hに大きく依存する。
第8図にhおよび活性層膜厚dに対するΔNの等高線
を示す。図からわかるように,dおよびhが大きくなると
ΔNは小さくなる。この図から,ΔNが一定となるhと
dとの関係は近似的にh∝d−1/2となっている。第8
図はクラッド層と活性層とのAl組成比の差Δxを一定と
したものだが,dを0.06μmに固定してhとΔxに対する
ΔNの等高線を示したのが第9図である。これからわか
るように,ΔNが一定となるhとΔxとの関係も近似的
にh∝Δx−1/2となっている。
以上から,ΔNが一定となるhとd,Δxとの関係は,
h,dをそれぞれ発振波長λで規格化して h/λ∝(Δx d/λ)−1/2 (5) と表すことができる。図より,ΔN≦2×10-3およびΔ
N≧5×10-3となる範囲を求めると,それぞれ h/λ≦0.13(Δx d/λ)−1/2 (6) および h/λ≦0.09(Δx d/λ)−1/2 (7) とする。すなわち,プラズマ効果等による屈折率変化が
ある場合でも利得導波型になってしまわないためには少
なくとも(6)式で与えられる範囲にhを設定する必要
があり,さらに屈折率導波の発生を十分に得るには,
(7)式の範囲にhを設定すればよいことになる。例と
して,λ=0.67μm,Δx=0.7,d=0.06μmとすると,
(6),(7)式を満たすhはそれぞれ h≦0.35μm (8) および h≦0.24μm (9) となる。なお,hの下限は計算上では0であるが,実際に
はhが小さくなると,ストライプ外における電流ブロッ
クの効果が不安定になり,電流のリークが生じて電流−
電圧特性に異常が現れる。
実験結果によると,hが0.1μmより小さい場合に電流
リークが見られた。したがって、このようなリークが生
じないためには,h≧0.1μmであることが必要である。
次にストライプ幅Wと横モードとの関係について説明
する。上述したように,水平方向の光閉じ込めはh,d,Δ
xによってきまるΔNと密接に関連している。(6),
(7)式はΔNの下限を与えるものであるが,逆にΔN
が大きすぎるとストライプ幅によっては,高次モードの
発振が起きてしまうことがある。第1図に示した横モー
ド制御構造は損失導波型であるため,高次モードの解が
存在しても,しきい値付近では基本モードに対する利得
の方が大きく高次モード発振は起こらないが,注入電流
が大きくなると,高次モードに対しても利得が損失とつ
り合うようになって発振する場合がある。この高次モー
ドの発振はしきい値における高次モードと基本モードと
の損失の差が小さい程,低パワー領域で起こると考える
ことができる。第10図は光閉じ込め層と活性層との距離
hおよびリッジ底部のストライプ幅Wに対して,1次モー
ドと基本モードとの損失差Δα(=α−α)の等高
線をプロットしたものである。この等高線は両対数プロ
ットで傾きが略1/3の直線になっているので,Δα=一
定となるWとhとの関係は W∝h1/3 (10) で表される。モード損失差Δαは水平方向の実効屈折率
差ΔNとストライプ幅Wによってほぼ決まると考えるこ
とができるので,他のパラメータ即ちdおよびΔxに対
する依存性はΔNのd,Δxの依存性と同じと考えてよ
い。(5)式よりΔNは[(h/λ)(Δx d/λ)1/2
の関数として表すことができるので,(10)式と併せる
と,Δα=一定となるWとh,d,Δxとの関係は W/λ∝[(h/λ)(Δx d/λ)1/21/3 (11) で表されることになる。ここで,安定な基本横モード発
振を得るのに必要なモード損失差Δαを20cm-1と設定す
ることにする。この値は端面反射による共振器損失(1/
L)ln(1/R)の約半分に相当し,しきい値Ithにおいて
これだけの損失差があれば,〜1.5 Ithの電流値までは
高次モードの発振は抑えられると考えられる。
第10図および(11)式よりΔα≧20cm-1となる範囲を
求めると W/λ≦20[(h/λ)(Δx d/λ)1/21/3 (12) となる。例えばλ=0.67μm,Δx=0.7,d=0.06μm,h=
0.2μmとすると,(12)を満たすWの範囲は W≦5.6μm (13) となる。
第10図と同じパラメータ(d=0.06μm,Δx=0.7)
における,基本モードの損失αのW,h依存性を第11図
に示す。これからわかるように,(12)式を満足する範
囲内で,Wがあまり小さくなければ基本モードに対する損
失は共振器損失に比べて十分小さく,しきい値の上昇は
ほとんど問題とならない。しきい値に影響が現れるよう
なモード損失の値を,上で述べたのと同様に端面反射損
失の約半分である20cm-1と設定することにすると,第11
図よりα≦20cm-1となる範囲は W/λ≦13[(h/λ)(Δx d/λ)1/21/3 (14) となる。上と同様のパラメータに対して(14)式を満た
すWの範囲を求めると W≧3.7μm (15) となる。
以上の説明は,第1図におけるnクラッド層の膜厚H1
およびpクラッド層の膜厚H2が無限大の場合に対するシ
ミュレーション結果を基にしたものである。一方,デバ
イス特性として重要な熱特性を考える場合には,クラッ
ド層の膜厚に依存した熱抵抗の変化の影響を考慮する必
要がある。
InGaAlP系材料で特徴的なことは,GaAlAs系等に比較し
て熱抵抗率が大きいことであり,例えば第1図のクラッ
ド層に用いられている In0.5(Ga0.3Al0.70.5Pの熱
抵抗率は17K・cm/Wという大きな値をとる。そのため,
この層の膜厚が素子の熱特性に大きく影響する。すなな
ち,クラッド層膜厚が大きくなると,それに比例して熱
抵抗が起きくなり,さらに,クラッド層,特にp−クラ
ッド層の電気抵抗が大きいため,クラッド層内での発熱
も増え,結果として活性層温度が上昇し,閾電流値が増
加する。したがって,熱特性の観点からはクラッド層膜
厚は小さい方が望ましい。しかしながら,クラッド層膜
厚が小さくなりすぎると,導波モードの膜厚方向の広が
りが基板およびコンタクト層に達するため,GaAsの吸収
損失の影響を受けてしきい電流密度が増加し,やはり活
性層温度が上昇することになる。
以上からクラッド層膜厚は,導波モードが基板および
コンタクト層の吸収損失の影響を受けない範囲内ででき
るだけ小さく設定すればよいことになる。3次元熱伝導
モデルによるシミュレーション結果によると,基板およ
びコンタクト層を含むダブルヘテロ構造の導波モード損
失αが 1 cm-1≦α≦20cm-1 (16) となるような範囲にクラッド層膜厚Hを設定すると,GaA
sによる導波モード損失の影響が少なく,かつ熱抵抗増
加によるしきい値上昇も最小限に抑えられることがわか
った。この結果は利得導波型の内部電流狭窄構造InGaAl
Pレーザについて,実験結果ともよく一致することが確
かめられている(昭和63年春季応用物理学会,31a−ZP−
1)。第12図に,Δx=0.7の場合について(16)式を
満たす活性層膜厚dおよびクラッド層膜厚Hの範囲を示
す。また第13図に,d=0.06μmの場合について,(16)
式を満たすΔxおよびHの範囲を示す。これらの図の斜
線の範囲は近似的に次式で表される。
0.25(Δx d/λ)−1/2≦H/λ≦0.38(Δx d/λ)−1/2 (17) 第12図はnクラッド層,pクラッド層のAl組成比が同じ
場合(Δx1=Δx2=Δx)を示したものであるが,異な
る場合には,それに対応して各クラッド層での導波モー
ドの広がりが変わるため,それぞれの膜厚H1,H2は次式
の範囲に設定すればよい。
0.25(Δx1 d/λ)−1/2≦H1/λ ≦0.38(Δx1 d/λ)−1/2 (18) 0.25(Δx2 d/λ)−1/2≦H2/λ ≦0.38(Δx2 d/λ)−1/2 (19) 例として λ=0.67μm,Δx1=Δx2=0.7,d=0.06μ
mとすると,(18),(19)式より,クラッド層膜厚
H1,H2は次式の範囲に設定すればよいことになる。
0.67μm≦H1,H2≦1.0μm (20) 第14図は本発明の第2の実施例を示したものである。
この構造は第1図に示した実施例と,層構造,組成等は
ほとんど同じであるが,リッジ断面形状が異なる。これ
は,化学エッチングによりリッジを形成する場合に,ス
トライプの方向により,断面形状が異なるためで,第1
図の例は<01>方向のストライプ,第14図では<011
>方向のストライプを用いている。いずれの場合にもス
トライプ幅Wはリッジ底部の幅として定義する。これ
は,垂直方向の実効屈折率がGaAs光閉じ光め層と活性層
との距離によって大きく変わり,GaAs層が活性層から遠
ざかると,ほぼリッジ中央での実効屈折率に近くなるた
め,GaAs光閉じ込め層と活性層との距離がhより大きい
部分はリッジ部とみなしてさしつかえないからである。
したがって,第14図中に示したようにストライプ幅Wを
定義することにより,これまでに述べた議論はすべて成
立する。
また,リッジ断面形状は第1図あるいは第14図に示し
た例に限られるものではなく,エッチング方法に依存し
た様々なリッジ形状に対しても,本発明は適用できる。
第15図は本発明の第3の実施例を示したものである。
この構造が第1図の実施例と異なる点は,pクラッド層が
3層から成っていることである。すなわち,第15図にお
いて,33はp−In0.5(Ga1-zAlz0.5P第1クラッド層,
34はp−In0.5(Ga1-vAlv0.5P第2クラッド層,35は
p−In0.5(Ga1-sAls0.5P第3クラッド層をそれぞれ
示している。ここで,第2クラッド層のAl組成比はv
は,第1クラッド層および第3クラッド層のAl組成比z
およびsより小さい値に設定してある(0≦v<z,
s)。この第2クラッド層は,化学エッチングでリッジ
を形成する際のエッチングストップ層としての役割を果
している。すなわち,v<sとすることにより,In0.5(Ga
1-vAlv0.5Pのエッチング速度を相対的に小さくでき
るため,活性層からhの距離でエッチングを停止させる
ことができ,寸法hを再現性よく制御できる。
この例のようにpクラッド層中にAl組成比の異なる第
2クラッド層がある場合,その膜厚tが問題となる。す
なわち,Al組成比が異なると屈折率が変わり,さらにv
の値が活性層のAl組成比以下の場合には,発振波長に対
して損失を与えるため,この層の膜厚が大きすぎると,
横モードおよびしきい値にも影響を与える。一方,この
層の膜厚が小さすぎると,エッチングストップ層として
の役割を果たさなくなり,この層を設けた意味がなくな
ってしまう。したがって,第2クラッド層の膜厚tはエ
ッチングを停止させるのに必要な厚さより大きく,かつ
横モードおよびしきい値に影響が現れるような厚さより
小さい値に設定する必要がある。実験結果によるとtが
40Å以下だと,ウェハ面内でのばらつきを考えた場合,h
の制御が十分できない場合があり,一方,45Å以上だと
十分に制御できることがわかった。したがって,tの下限
を45Åに設定しておけば,寸法制御については問題な
い。tの上限については,しきい値,基本モードに対す
る損失,および1次モードと基本モードとの損失差がt
によってどう変わるかを調べる必要がある。
第16図はλ=0.67μm,Δx=0.7,d=0.06μm,h=0.2
μm,W=5μmの場合について,基本モードに対する損
失αおよび1次モードと基本モードとの損失差Δαの
tに対する依存性を計算した結果である。また第17図
は,同様のパラメータで,しきい値Ithのt依存性を示
したものである。二つの図からわかるように,tが200Å
を越えると1次モードと基本モードとの損失差Δαが20
cm-1以下になってしまい,また基本モードに対する損失
αおよびしきい値Ithも増大することがわかる。以上
の結果から,第2クラッド層の膜厚tは 45Å≦t≦200Å (21) の範囲に設定することにより,第2クラッド層を設けた
ことによる導波モードへの影響を最小限に抑え,かつエ
ッチングストップ層としての役割も十分に果たすことが
可能となる。
本発明の第4の実施例を第18図に示す。図中,50はn
−GaAs基板,51はn−In0.5(Ga0.3Al0.70.5Pクラッ
ド層,52はアンドープInGaP活性層,53はp−In0.5(Ga
0.3Al0.70.5Pクラッド層,54はn−InGaPキャップ層,
55はp−GaAs光閉じ込め層,56はn電極,57はp電極をそ
れぞれ示している。この例では,p−GaAs光閉じ込め層が
電流狭窄層およびコンタクト層の2つの役割を果してい
る。すなわち,リッジ外ではp−GaAsとp−InGaAlPの
p−pヘテロ接合における価電子帯端バンド不連続に起
因した電位障壁により,電流は流れず,一方リッジ部で
はp−GaAs層とp−InGaAlP層との間に,中間の禁制帯
幅を持つ p−InGaPキャップ層があるために電位障壁は
小さくなって,この領域では電流が流れる(昭和62年秋
季応用物理学会,19a−ZR−6)。この構造はリッジ形成
後の結晶再成長回数が1階で済むため,第1図,第14図
あるいは第15図の構造に比べて作製が容易という利点が
ある(本出願人の係る特願昭61−225842)。本発明は光
閉じ込め層がn型であるがp型であるかを問わず適用で
き,第18図中に示したd,h,W,H1,H2に対してこれまでの
議論はそのまま成り出つ。またこの構造においても,リ
ッジ断面形状は第14図のような逆メサ型あるいは他の形
状でも良く,さらに,第15図と同様にしてエッチングス
トップ層の役割を果たす第2クラッド層を設けることも
可能である。
以上説明したように,横モード制御構造InGaAlP半導
体レーザにおいて,クラッド層のAl組成比を(3)式,
活性層膜厚を(4)式の範囲に設定することにより,低
しきい値での基本横モード発振が可能となる。また,ス
トライプの外側における光閉じ込め層と活性層との距離
hを(6)式さらに望ましくは(7)式を満たす範囲に
設定することにより,低非点収差の特性が得られ,さら
にストライプ幅Wを(12)式を満たす範囲に設定するこ
とにより,安定な基本横モード発振が得られる。また,
クラッド層の膜厚を(18),(19)式の範囲に設定する
ことにより,温度特性を良好な半導体レーザが得られ
る。さらにまた,第15図のようなエッチングストップ層
を設ける場合においても,この層の膜厚を(21)式の範
囲に設定することにより,モード損失,しきい値等への
影響が最小限に抑えられ,かつ構造寸法の性格な制御が
可能となる。
なお,本発明は上述した実施例に限定されるものでは
なく,例えば(3),(4)式は光閉じ込め層がGaAsで
ない場合にも適用できる。また,第1図,第14図あるい
は第15図において,各層の導電型を逆にした構造に対し
ても適用が可能である。
[発明の効果] 以上詳述したように,本発明によれば,横モード制御
構造InGaAlP半導体レーザにおいて,低しきい値での基
本横モード発振を実現する半導体レーザが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係わる半導体レーザ装置の
概略構造を示す図,第2図はInGaP/InGaAlPダブルヘテ
ロ構造のしきい電流密度と活性層膜厚との関係を表す計
算結果を示す図,第3図はしきい電流密度を最小にする
活性層膜厚のクラッド層Al組成比依存性を表す計算結果
を示す図,第4図はビーム広がり角のクラッド層Al組成
比依存性を表す計算結果を示す図,第5図はしいき電流
密度,特性温度および最高連続発振温度のクラッド層Al
組成比依存性を表す実験結果を示す図,第6図は特性温
度の活性層膜厚依存性を表す実験結果を示す図,第7図
は非点収差の実効屈折率差ΔN依存性を表す実験結果を
示す図,第8図はリッジ外における光閉じ込め層と活性
層との距離hと活性層膜厚dに対するΔNの等高線の計
算結果を示す図,第9図はhとΔxに対するΔNの等高
線の計算結果を示す図,第10図はhとストライプ幅Wに
対するモード損失差Δαの等高線の計算結果を示す図,
第11図はhとWに対する基本モード損失αの等高線の
計算結果を示す図,第12図は損失が1cm-1≦α≦20cm-1
となる活性層膜厚dとクラッド層膜厚Hの範囲を計算し
た結果を示す図,第13図は損失が1cm-1≦α≦20cm-1
なるΔxとHの範囲を計算した結果を示す図,第14図は
本発明の第2の実施例を示す図,第15図は本発明の第3
の実施例を示す図,第16図はΔαおおびαの第2クラ
ッド層膜厚tに対する依存性を計算した結果を示す図,
第17図は発振しきい値のt依存性を計算した結果を示す
図,第18図は本発明の第4の実施例を示す図である。 10,20,30,50……n−GaAs基板 11,21,31,51……n−InGaAlPクラッド層 12,22,32,52……アンドープInGaP活性層 13,23,33,34,35,53……P−InGaAlPクラッド層 14,24,36,54……P−InGaPキャップ層 15,25,37……n−GaAs光閉じ込め層 55……P−GaAs光閉じ込め層 16,26,38……P−GaAsコンタクト層 17,27,39,56……n電極 18,28,40,57……p電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 正行 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式 会社東芝総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−43387(JP,A)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一導電型半導体基板上に形成され、In
    1-w(Ga1-xAlxwPからなる第一導電型クラッド層と、I
    n1-w(Ga1-yAlywP活性層とIn1-w(Ga1-zAlzwP(0
    ≦y<x,z≦1)からなりストライプ状のリッジを有し
    た第二導電型クラッド層とから構成されるダブルヘテロ
    構造部と、このダブルヘテロ構造部上の少なくとも前記
    第二導電型クラッド層のリッジ部外の領域に形成された
    光閉じ込め層とを備えた半導体レーザ装置において、前
    記第一導電型クラッド層、および、前記第二導電型クラ
    ッド層のうち、活性層に接したIn1-w(Ga1-xAlxwP層
    およびIn1-w(Ga1-zAlzwP層のAl組成比xおよびzが 0.55≦x,z≦0.8 の範囲にあり、前記活性層のIn1-w(Ga1-yAlywPのy
    が y=0 であって、前記活性層およびクラッド層のwが w≒0.5 であって、前記活性層の膜dが 0.02μm≦d≦0.1μm の範囲にあり、前記第一導電型クラッド層の厚さH1およ
    び前記第二導電型クラッド層のリッジ部における厚さH2
    が、各クラッド層と活性層とのAl組成比の差Δx1(=x
    −y)、およびΔ2x2(=z−y)に対して、それぞ
    れ 0.25(Δx1d/λ)≦H1/λ≦0.38(Δx1d/λ)−1/2 および 0.25(Δx2d/λ)−1/2≦H2/λ≦0.38(Δx2d/λ)
    −1/2 を満たす範囲にあることを特徴とする半導体レーザ装
    置。
  2. 【請求項2】前記光閉じ込め層がGa1-uAluAs(0≦u≦
    1)であることを特徴とする請求項1の半導体レーザ装
    置。
  3. 【請求項3】前記第一導電型半導体基板および前記光閉
    じ込め層がGaAsであることを特徴とする請求項1記載の
    半導体レーザ装置。
  4. 【請求項4】前記ストライプの外側における前記光閉じ
    込め層と前記活性層との距離hが、前記第二導電型クラ
    ッド層のうち活性層に接したIn1-v(Ga1-zAlzvP層と
    前記活性層とのAl組成比の差Δx2(=z−y)、活性層
    膜厚d、および発振波長λに対して h/λ≦0.13(Δx2d/λ) を満たす範囲にあることを特徴とする請求項3記載の範
    囲レーザ装置。
  5. 【請求項5】前記光閉じ込め層と前記活性層との距離h
    が、 h/λ≦0.09(Δx2d/λ)−1/2 を満たす範囲にあることを特徴とする請求項3記載の半
    導体レーザ装置。
  6. 【請求項6】前記リッジ底部の幅wが w/λ≦20[(h/λ)(Δx2d/λ)−1/21/3 を満たす範囲にあることを特徴とする請求項3記載の半
    導体レーザ装置。
  7. 【請求項7】前記第二導電型クラッド層がリッジ部にお
    いて少なくとも3層から成り、そのうち、前記活性層の
    側から2番目の層が、活性層の側から3番目のIn1-w(G
    a1-sAlswP層よりAl組成比の少ないIn1-w(Ga1-yAly
    wP層(0≦y≦s)から成ることを特徴とする請求項1
    記載の半導体レーザ装置。
  8. 【請求項8】前記第二導電型クラッド層中の前記2番目
    のIn1-w(Ga1-vAlvwP層の膜厚tが 45Å≦t≦200Å の範囲にあることを特徴とする請求項7記載の半導体レ
    ーザ装置。
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