JP2684336B2 - 横型製袋充填包装機のエンドシール機構における物品移送装置 - Google Patents

横型製袋充填包装機のエンドシール機構における物品移送装置

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JP2684336B2
JP2684336B2 JP6085605A JP8560594A JP2684336B2 JP 2684336 B2 JP2684336 B2 JP 2684336B2 JP 6085605 A JP6085605 A JP 6085605A JP 8560594 A JP8560594 A JP 8560594A JP 2684336 B2 JP2684336 B2 JP 2684336B2
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邦彦 伊藤
充洋 岡崎
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株式会社フジキカイ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ボックスモーション
型のエンドシール機構が採用される横型製袋充填包装機
において、該シール機構の前後に配設されて包装物品を
移送する物品移送装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】製袋器により筒状に成形され水平に移送さ
れる筒状フィルム中に、包装物品を順次供給すると共
に、前記包装物品を充填した筒状フィルムにおける長手
方向端縁部の重合面にセンターシールを施し、更に筒状
フィルムの包装物品を挟む前後に夫々エンドシール・切
断を施すことにより、所謂ピロー包装体を得る横型製袋
充填包装機が各種の産業分野で広く使用されている。
【0003】前記包装機のエンドシール機構では、筒状
フィルムの移送路を挟んで上下に対向する一対のシール
体を備え、両シール体を噛合することにより筒状フィル
ムを挟持した状態で該フィルムの移送方向に沿って同期
的に水平移動してシールを施した後、相互に離間して後
退し、再び相互に近接(噛合)して水平移動するボックス
モーションを行なう形式のものが好適に使用される。こ
の場合において、エンドシール機構の上流側から下流側
への包装物品の移送装置としては、両シール体の近接・
離間移動を許容する構成が必要となる。
【0004】従来、この種の移送装置に関しては、例え
ば特開平2−32925号公報や特開平2−28200
3号公報に開示される構成のものが提案されている。こ
れらは何れも、エンドシール機構を挟む上流側と下流側
に移送コンベヤを備え、包装物品の移送路を挟む上下に
対向配置されたシール体が相互に近接する際に、両移送
コンベヤの対向端部同士を離間させて、両シール体によ
る筒状フィルムの挟持を許容する。また、筒状フィルム
を挟持したシール体がフィルム移送速度と同速で物品移
送方向の上流側から下流側に向けて水平移動する際に、
これと同調して両移送コンベヤの移送面の長さが変位す
るようになっている。そして、シール体が相互に離間し
た際には、両移送コンベヤの対向端部同士を近接させる
ことで、包装物品の受渡しを良好に行なうよう構成され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した移送コンベヤ
は、エンドシール機構の上流側と下流側とに亘って設け
られた1本の移送ベルトまたは2本の移送ベルトから構
成され、シール体の上流側および下流側の移送ベルト
を、フィルム移送速度と同速で走行させている。すなわ
ち、エンドシール・切断されて排出される包装体と後続
する未包装体とは、その間隔が無い状態で同速で移送さ
れる結果、包装体の排出時における該包装体と未包装体
との切離しが良好に行なわれない問題がある。
【0006】また前記筒状フィルムのシール時には、シ
ール部の溶融によりシール体のシール面にフィルムが付
着することが往々に発生する。この場合においては、エ
ンドシール機構によりエンドシール・切断された先行す
る包装体の後部シール部がシール体のシール面に付着し
たまま後続の未包装体側に引き戻される結果として、エ
ンドシール機構を通過する後続の未包装体の前端と、前
記先行の包装体の後端とが接触干渉してブロッキングを
起こし、後続の未包装体における包装物品のシール体に
よる噛込みを招来する問題が指摘される。
【0007】更にまた、前記移送コンベヤにおいては、
一対のシール体の昇降動に伴う上流側と下流側のコンベ
ヤの対向端部同士を近接・離間移動させる機構として、
リンク機構が採用されている。しかしリンク機構では、
高速運転時に振動が発生し易く、コンベヤの近接・離間
移動が不安定となったり、耐久性の点で劣る等の問題が
あった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、従来技術に係る移送装置に内
在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく
提案されたものであって、エンドシール・切断された包
装体の後続する未包装体からの確実な切離しを達成し、
併せて高速運転時における振動の発生を抑制すると共に
耐久性を向上させ得る物品移送装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本発明は、包装物品が充填された
筒状フィルムの移送路を挟んで上下に対向し、ボックス
モーションを行なって筒状フィルムの包装物品を挟む前
後にエンドシール・切断を施す一対のシール体を備えた
エンドシール機構と、該シール機構の配設位置を挟んで
包装物品の移送方向上流側に配設された第1移送コンベ
ヤおよび下流側に配設された第2移送コンベヤとを備
え、前記一対のシール体が離間しているときは第1移送
コンベヤと第2移送コンベヤとの対向端部を相互に近接
させ、また一対のシール体が噛合するべく近接したとき
には第1移送コンベヤと第2移送コンベヤとの対向端部
を相互に離間させるようにした横型製袋充填包装機にお
いて、前記第1移送コンベヤは、第1固定フレームおよ
び物品移送方向に水平移動可能な第1移動フレームを備
え、第1固定フレームに配設された複数のプーリおよび
第1移動フレームに配設された複数のプーリに第1無端
ベルトを走行自在に巻掛けて構成され、前記第2移送コ
ンベヤは、第2固定フレームおよび物品移送方向に水平
移動可能な第2移動フレームを備え、第2固定フレーム
に配設された複数のプーリおよび第2移動フレームに配
設された複数のプーリに第2無端ベルトを走行自在に巻
掛けて構成され、前記第1移送コンベヤの第1移動フレ
ームと第2移送コンベヤの第2移動フレームとは、前記
シール体を指向する端部に配設したプーリがエンドシー
ル機構を挟んで対向するよう配置され、前記第1無端ベ
ルトの走行速度をフィルム移送速度と略同一に設定する
と共に、第2無端ベルトの走行速度は第1無端ベルトの
走行速度よりも高速に設定され、前記シール体と一体に
昇降する支持部材または両移動フレームに一対のローラ
が配設されると共に、前記両移動フレームまたはシール
体と一体に昇降する支持部材に、前記各ローラが摺動自
在に係合するカムが配設され、前記カムは、シール体の
昇降動に伴って両移動フレームの対向端部が相互に近接
・離間移動する形状に設定されることを特徴とする。
【0010】
【作用】一対のシール体が筒状フィルムの移送路を挟ん
で上下に離間する位置から相互に近接すると、カムとロ
ーラとの係合作用下に、第1移送コンベヤの第1移動フ
レームと第2移送コンベヤの第2移動フレームとが相互
に離間し、両コンベヤの対向端部の間をシール体が通過
して筒状フィルムが挟持される。筒状フィルムを挟持し
たシール体の水平移動に伴って、両移動フレームが相対
的に水平移動した後、該シール体が相互に離間する際に
両移動フレームが相互に近接し、第1移送コンベから第
2移送コンベヤへの包装物品の受渡しが確実に行なわれ
る。第2移送コンベヤの第2無端ベルトは、第1移送コ
ンベヤにおける第1無端ベルトの走行速度よりも高速に
設定されているので、エンドシール・切断されて第2無
端ベルトにより移送される包装体は、第1無端ベルトに
より移送される後続の未包装体から確実に切離されて排
出される。
【0011】
【実施例】次に、本発明に係る横型製袋充填包装機のエ
ンドシール機構における物品移送装置につき、好適な実
施例を挙げて、添付図面を参照しながら説明する。
【0012】先ず、ボックスモーションを行なう実施例
に係るエンドシール機構の構成につき説明する。図1お
よび図4に示す如く、機枠10の物品移送方向と交差す
る方向(左右方向)に離間して一対の下部支持板12,1
2が対向して配設され、この支持板12,12間の所定
位置に下部シール体14が架設されている。また下部支
持板12,12の外側に上部支持板16,16が配設さ
れ、この上部支持板16,16における下部支持板12,
12から上方に延出する上部間に、前記下部シール体1
4と物品移送路を挟んで対向する上部シール体18が架
設されている(図3参照)。なお上部シール体18にはカ
ッタ(図示せず)が配設され、下部シール体14との噛合
時にフィルムを切断するようになっている。そして上部
支持板16,16と下部支持板12,12とは、機枠10
に配設した駆動機構20により相互に逆向きに円運動さ
れて、両シール体14,18を相互に近接・離間移動さ
せるよう構成してある。また前記上部シール体18と下
部シール体14とは、上部支持板16,16が最下点で
下部支持板12,12が最上点に至る前に噛合するよう
位置決めされている。これにより上部シール体18と下
部シール体14は、物品移送方向の上流側で相互に近接
して噛合されて筒状フィルム22を挟持し、この状態で
下流側に向けて所要距離だけ水平に移動した後に、相互
に離間して再び上流位置に復帰するボックスモーション
を行なう。なお、上部シール体18と下部シール体14
とは、両シール体18,14が噛合した状態で所要以上
の負荷が加わると、その負荷を逃す方向に移動し得るよ
うになっている。
【0013】前記エンドシール機構24の上流側に第1
移送コンベヤ26が配設されると共に、下流側には第1
移送コンベヤ26と移送レベルを一致させた第2移送コ
ンベヤ28が配設される。そして、両コンベヤ26,2
8の対向する端部は、シール機構24におけるシール体
14,18の近接・離間移動(昇降動)に同期して近接・
離間移動するよう構成されている。
【0014】(第1移送コンベヤについて)前記機枠10
の上流端に、左右方向に所定間隔離間して一対の支持バ
ー30,30が配設され、両支持バー30,30の対向面
に配設された一対の側板32a,32aにより第1固定
フレーム32が構成される。両側板32a,32a間に
おける上流端側の上部に第1の従動プーリ34が回転自
在に枢支されると共に、下流端側の下部に駆動プーリ3
6が回転自在に枢支され、該駆動プーリ36は一方の側
板32aに配設した第1駆動モータ38により所要方向
に回転駆動されるようになっている(図3参照)。すなわ
ち、駆動プーリ36と同軸に小径プーリ79が一体回転
自在に配設され、該小径プーリ79と第1駆動モータ3
8の出力軸に配設した大径プーリ80との間に無端ベル
ト81が巻掛けられている。なお、小径プーリ79,大
径プーリ80および無端ベルト81としては、スベリを
防止するための歯付きのものが推奨される。
【0015】図2に示す如く、機枠10の下流端におい
て左右方向に所定間隔離間して配設した一対の支持バー
40,40と、これと対応する前記上流端側の支持バー
30,30との間にガイドロッド42が夫々平行に配設
されている。また、エンドシール機構24の上流側に臨
むガイドロッド42,42に摺動自在に配設した第1ス
ライダ44,44間に第1保持板46が載置固定され、
この保持板46に、前記第1固定フレーム32における
側板32a,32aの離間間隔よりも小さい間隔で左右
方向に離間して一対の側板48a,48aが配設され
る。そして、これら一対の側48a,48aからなる第
1移動フレーム48は、前記下部シール体14の昇降動
に伴ってガイドロッド42,42に沿って水平移動する
よう構成される(図6〜図10参照)。
【0016】図3に示す如く、第1移動フレーム48の
下流端側の上部には、前記第1固定フレーム32に配設
した第1の従動プーリ34と同一水平レベルで第2の従
動プーリ50が回転自在に枢支されている。また第1移
動フレーム48の上流端側には、第2の従動プーリ50
の配設レベルよりも下方において上下に離間して第3の
従動プーリ51および第4の従動プーリ52が回転自在
に枢支されている。そして、前記駆動プーリ36および
第1〜第4の従動プーリ34,50,51,52間に、第
1無端ベルト53が走行自在に巻掛けられて、第1移送
コンベヤ26が構成される。この第1移送コンベヤ26
は、前記第1駆動モータ38の駆動により第1無端ベル
ト53をフィルム移送速度と略同速で所要方向に走行さ
せることで、該ベルト53に載置された包装物品54が
充填されている筒状フィルム22を前記エンドシール機
構24に向けて移送する。なお、第1移動フレーム48
における側板48a,48a間に支持テーブル55が配
設され、該テーブル55により第1の従動プーリ34と
第2の従動プーリ50との間を走行する第1無端ベルト
53を下方から支持するようになっている。また符号7
7は、第1無端ベルト53に所要のテンションを付与す
るテンションプーリを示す。
【0017】(第2移送コンベヤについて)前記機枠10
の下流端に配設した一対の支持バー40,40の対向面
に一対の側板56a,56aが配設され、両側板56a,
56aにより第2固定フレーム56が構成される。両側
板56a,56a間における下流端側の上部に第1の従
動プーリ57が回転自在に枢支されると共に、上流端側
の下部に駆動プーリ58が回転自在に枢支され、該駆動
プーリ58は一方の側板56aに配設した第2駆動モー
タ59により所要方向に回転駆動されるようになってい
る。すなわち、図3に示す如く、駆動プーリ58と同軸
に大径プーリ82が一体回転自在に配設され、該大径プ
ーリ82と第2駆動モータ59の出力軸に配設した小径
プーリ83との間に無端ベルト84が巻掛けられてい
る。なお、第1移送コンベヤ26の駆動プーリ36にお
ける駆動部の小径プーリ79と大径プーリ80の配置
と、第2移送コンベヤ28の駆動プーリ58における駆
動部の大径プーリ82と小径プーリ82との配置を逆に
したことにより、後述する如く、第1移送コンベヤ26
の第1無端ベルト53の走行速度よりも第2移送コンベ
ヤ28の第2無端ベルト66の走行速度が高速となるよ
う設定される。また、小径プーリ79,大径プーリ80
および無端ベルト81としては、スベリを防止するため
の歯付きのものが推奨される。
【0018】前記ガイドロッド42,42におけるエン
ドシール機構24の下流側に臨む位置に摺動自在に配設
した第2スライダ60,60間に第2保持板61が載置
固定され、この保持板61に、前記第2固定フレーム5
6における側板56a,56aの離間間隔よりも小さい
間隔で左右方向に離間して一対の側板62a,62aが
配設される。そして、これら一対の側板62a,62a
からなる第2移動フレーム62は、前記下部シール体1
4の昇降動に伴ってガイドロッド42,42に沿って水
平移動するよう構成される(図6〜図10参照)。
【0019】図3に示す如く、第2移動フレーム62の
上流端側の上部には、前記第2固定フレーム56に配設
した第1の従動プーリ57と同一水平レベルで第2の従
動プーリ63が回転自在に枢支されている。また第2移
動フレーム62の下流端側には、第2の従動プーリ63
の配設レベルよりも下方において上下に離間して第3の
従動プーリ64および第4の従動プーリ65が回転自在
に枢支されている。そして、前記駆動プーリ58および
第1〜第4の従動プーリ57,63,64,65間に、第
2無端ベルト66が走行自在に巻掛けられて、第2移送
コンベヤ28が構成される。この第2移送コンベヤ28
は、前記第2駆動モータ59の駆動により第2無端ベル
ト66を所要方向に走行させることで、該ベルト66に
載置された包装体67を前記エンドシール機構24から
下流側に移送する(図9参照)。なお、第2移動フレーム
62における側板62a,62a間に支持テーブル68
が配設され、該テーブル68により第2の従動プーリ6
3と第1の従動プーリ57との間を走行する第2無端ベ
ルト66を下方から支持するようになっている。また符
号78は、第2無端ベルト66に所要のテンションを付
与するテンションプーリを示す。
【0020】なお、第2無端ベルト66の走行速度は、
前記第1無端ベルト53の走行速度よりも高速となるよ
う設定され、前記エンドシール機構24のシール体1
8,14によりエンドシール・切断がなされる先行の包
装体67を、後続の未包装体69から確実に切離して排
出し得るよう構成される。また、第1移送コンベヤ26
および第2移送コンベヤ28における第2の従動プーリ
50,63は、図3に示す如く、他の従動プーリよりも
小径に設定され、後述する如く、両第2の従動プーリ5
0,63を近接した際に、両者の間に生ずる段差を小さ
くして、包装物品54の円滑な受渡しをなし得るように
なっている。
【0021】(移動フレームの移動機構について)図2に
示す如く、前記下部支持板12,12の対向面には、そ
の内側面に一対のカム溝70,71を形成したカム板7
2が夫々配設されている。この各カム板72に形成され
る一対のカム溝70,71は、図3に示す如く、物品移
送方向の中央を挟んで対称となるよう形成され、下方か
ら上方に向けて相互に近接する傾斜部70a,71a
と、その下方に連続する離間部70b,71bおよび上
方に連続する近接部70c,71cとから構成される。
そして、上流側の第1カム溝70に、前記第1移動フレ
ーム48が配設される第1スライダ44にブラケット7
3を介して回動自在に枢支された第1ローラ74が摺動
自在に嵌合され(図5参照)、下流側の第2カム溝71
に、前記第2移動フレーム62が配設される第2スライ
ダ60にブラケット75を介して回動自在に枢支された
第2ローラ76が摺動自在に嵌合される。なおカム板7
2は、図6に示すように、下部シール体14(下部支持
板12)が最下点に臨む位置で、カム溝70,71の近接
部70c,71cにローラ74,76が臨むように位置決
めされている。
【0022】すなわち、下部支持板12,12の最下点
から上流側に向かって最上点に至る円運動に伴ってカム
板72,72が上昇すると、カム溝70,71の近接部7
0c,71cに位置するローラ74,76が傾斜部70
a,71aに沿って移動することにより、スライダ44,
60を介して第1移動フレーム48と第2移動フレーム
62とが相互に離間する。この結果、図7に示す如く、
第2の従動プーリ50と第2の従動プーリ63との間に
所要の隙間が生じ、この隙間を介して前記一対のシール
体14,18が噛合する(図8参照)。また下部支持板1
2,12の最上点から下流側に向かって最下点に至る円
運動に伴ってカム板72,72が下降すると、カム溝7
0,71の離間部70b,71bに位置するローラ74,
76が傾斜部70a,71aに沿って移動することによ
り、スライダ44,60を介して第1移動フレーム48
と第2移動フレーム62とが相互に近接する。これによ
り、図10に示す如く、第2の従動プーリ50と第2の
従動プーリ63との間の隙間が無くなり、第1移送コン
ベヤ26から第2移送コンベヤ28への包装物品54の
受渡しが確実に行なわれるようになっている。
【0023】
【実施例の作用】次に、実施例に係る物品移送装置の作
用につき説明する。図6に示す如く、前記一対のシール
体14,18は、相互に離間して筒状フィルム22の通
過を許容する状態で待機している。また第1移送コンベ
ヤ26の第1ローラ74および第2移送コンベヤ28の
第2ローラ76は、前記カム板72における第1カム溝
70および第2カム溝71の近接部70c,71cに位
置して、第2の従動プーリ50,63は相互に近接して
いる。
【0024】前記第1移送コンベヤ26に供給された包
装物品54が充填された筒状フィルム22は、フィルム
移送速度と同速で走行する第1無端ベルト53により下
流側に移送される。前記エンドシール機構24は駆動機
構20により所要のタイミングで駆動されて、図7に示
す如く、前記一対のシール体18,14は上流側に移動
しつつ相互に近接する。これにより、前記下部シール体
14の下部支持板12,12に配設したカム板72,72
が上昇し、各カム板72に形成したカム溝70,71の
傾斜部70a,71aに沿って前記ローラ74,76が移
動することにより、移動フレーム48,62が相互に離
間する。この結果として、第2の従動プーリ50,63
が相互に離間してその対向部に所要の隙間が生じ、この
隙間を介して下部シール体14が移送路の上方に延出
し、上部シール体18との間で筒状フィルム22を挟持
する。そして一対のシール体18,14は、筒状フィル
ム22の移送に伴って所要距離だけ水平に移動し、これ
によりエンドシール・切断が施される。
【0025】前記移動フレーム48,62の動きを更に
詳しく説明すると、前記下部支持板12が最下点から上
流側に向けて円運動を開始し、カム板72におけるカム
溝70,71の近接部70c,71cに位置しているロー
ラ74,76が、該近接部70c,71cから傾斜部70
a,71aに移動するまでの間は、移動フレーム48,6
2は間隔を変えることなく上流側に水平に移動する。そ
して、ローラ74,76がカム溝70,71の傾斜部70
a,71aに沿って移動を開始すると、第1移動フレー
ム48と第2移動フレーム62とが相互に離間して、前
記第2の従動プーリ50,63間に隙間を画成するに至
る。次いで、ローラ74,76がカム溝70,71の離間
部70b,71bに位置した状態で、下部支持板12,1
2が所要範囲で円運動を継続すると、前記シール体1
8,14は筒状フィルム22を挟持した状態で水平に移
動すると共に、両移動フレーム48,62は第2の従動
プーリ50,63間の隙間を保持した状態で下流側に移
動する。
【0026】前記一対のシール体14,18が相互に離
間移動して筒状フィルム22を解放すると、図9に示す
如く、エンドシール・切断の施された包装体67は、高
速で運転されている第2移送コンベヤ28によりエンド
シール機構24の配設位置から速やかに下流側に移送さ
れる。また、下部シール体14の下部支持板12,12
が最下点に向けて円運動することによりカム板72,7
2が下降すると、前記ローラ74,76はカム溝70,7
1の離間部70b,71bから傾斜部70a,71aを経
て近接部70c,71cに移行し、前記移動フレーム4
8,62は相互に近接移動する。この結果として、図1
0に示す如く、第2の従動プーリ50,63は近接して
両コンベヤ26,28の対向部における隙間は無くな
り、コンベヤ間の包装物品54の受渡しは支障なく行な
われる。またコンベヤ26,28の対向端部に設けられ
ている第2の従動プーリ50,63は小径に設定されて
いるので、その近接時に生ずる段差は小さく、包装物品
54の受渡しは円滑になされる。
【0027】なお、実施例では下部シール体が配設され
る下部支持板にカム板を配設すると共に、コンベヤ側の
スライダにローラを配設する場合につき説明したが、逆
にスライダにカム板を配設すると共に、下部支持板にロ
ーラを配設するようにしてもよい。また、上部シール体
が配設される上部支持板にカム板を配設し、該カム板が
下降する際に移動フレームを離間させると共に、カム板
が上昇する際に移動フレームを近接するようにしてもよ
い。更に、カムの構造としては、実施例のようにカム溝
にローラを摺動させるものに限らず、例えばカムの外周
をローラが摺動する構成を採用することもできる。更に
また、実施例では第1無端ベルトと第2無端ベルトとに
速度差を設定する手段として、プーリの径を異ならせる
構成を採ったが、同一径のプーリで各モータ自体の速度
制御によっても可能である。また、第1無端ベルトと第
2無端ベルトとを夫々独立したモータにより駆動するの
ではなく、1基のモータにより両無端ベルトを駆動する
よう構成すると共に、プーリやギヤ比等を変えることに
より第2無端ベルトを第1無端ベルトより高速で走行さ
せることも可能である。
【0028】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る横型
製袋充填包装機のエンドシール機構における物品移送装
置によれば、上下一対のシール体が離間している際に第
1および第2移送コンベヤに配設した対向するプーリ同
士が近接することで、シール機構を挟む第1無端ベルト
から第2無端ベルトへの物品受渡しを確実かつ良好に行
ない得る。またシール体の噛合い時には、該シール体の
昇降動に同期してシール体に接触干渉しない位置まで第
1および第2移送コンベヤに配設した対向するプーリ同
士を離間させることができる。
【0029】前記エンドシール機構の下流側に配設され
る第2無端ベルトを上流側の第1無端ベルトに対して高
速で走行させるよう設定したので、エンドシール・切断
された包装体と後続する未包装体との切離しを確実に行
なうことができる。また、シール部の溶融によりシール
体のシール面にフィルムが付着してしまった場合におい
ても、シール体のシール面からフィルムを剥離させる作
用を高めることができ、後続する未包装体がエンドシー
ル機構を通過する際に物品同士が干渉してブロッキング
を起こすのを防いで、シール体に包装物品が噛込むのを
未然に防止できる。更に、シール体の昇降動に伴う移動
フレームの近接・離間移動手段には、リンク機構を介さ
ずカムとローラによる方式としたので、シール体の高速
作動時においても振動の発生等を抑止すると共に、耐久
性の向上を図り得る利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る物品移送装置の概略構成
を示す斜視図である。
【図2】実施例に係る物品移送装置を移動フレームが離
間した状態で一部を横断して示す平面図である。
【図3】実施例に係る物品移送装置を移動フレームが近
接した状態で一部を縦断して示す側面図である。
【図4】実施例に係る物品移送装置の第1移送コンベヤ
を移動フレームが離間した状態で示す背面図である。
【図5】下部支持板,カム板およびローラの配設関係を
示す要部縦断背面図である。
【図6】物品移送装置の動作説明図であって、一対の移
動フレームが近接している状態を示す。
【図7】物品移送装置の動作説明図であって、一対の移
動フレームが上流側に移動しつつ離間する状態を示す。
【図8】物品移送装置の動作説明図であって、一対の移
動フレームが離間した状態で下流側に移動する状態を示
す。
【図9】物品移送装置の動作説明図であって、一対の移
動フレームが近接を開始する状態を示す。
【図10】物品移送装置の動作説明図であって、一対の
移動フレームが初期の近接した位置に戻った状態を示
す。
【符号の説明】
12 下部支持板 14 下部シール
体 18 上部シール体 22 筒状フィル
ム 24 エンドシール機構 26 第1移送コ
ンベヤ 28 第2移送コンベヤ 32 第1固定フ
レーム 34 第1の従動プーリ 36 駆動プーリ 38 第1駆動モータ 48 第1移動フ
レーム 50 第2の従動プーリ 51 第3の従動
プーリ 52 第4の従動プーリ 53 第1無端ベ
ルト 54 包装物品 56 第2固定フ
レーム 57 第1の従動プーリ 58 駆動プーリ 59 第2駆動モータ 62 第2移動フ
レーム 63 第2の従動プーリ 64 第3の従動
プーリ 65 第4の従動プーリ 66 第2無端ベ
ルト 72 カム板 74 第1ローラ 76 第2ローラ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装物品(54)が充填された筒状フィルム
    (22)の移送路を挟んで上下に対向し、ボックスモーショ
    ンを行なって筒状フィルム(22)の包装物品(54)を挟む前
    後にエンドシール・切断を施す一対のシール体(14,18)
    を備えたエンドシール機構(24)と、該シール機構(24)の
    配設位置を挟んで包装物品(54)の移送方向上流側に配設
    された第1移送コンベヤ(26)および下流側に配設された
    第2移送コンベヤ(28)とを備え、前記一対のシール体(1
    4,18)が離間しているときは第1移送コンベヤ(26)と第
    2移送コンベヤ(28)との対向端部を相互に近接させ、ま
    た一対のシール体(14,18)が噛合するべく近接したとき
    には第1移送コンベヤ(26)と第2移送コンベヤ(28)との
    対向端部を相互に離間させるようにした横型製袋充填包
    装機において、 前記第1移送コンベヤ(26)は、第1固定フレーム(32)お
    よび物品移送方向に水平移動可能な第1移動フレーム(4
    8)を備え、第1固定フレーム(32)に配設された複数のプ
    ーリ(34,36)および第1移動フレーム(48)に配設された
    複数のプーリ(50,51,52)に第1無端ベルト(53)を走行自
    在に巻掛けて構成され、 前記第2移送コンベヤ(28)は、第2固定フレーム(56)お
    よび物品移送方向に水平移動可能な第2移動フレーム(6
    2)を備え、第2固定フレーム(56)に配設された複数のプ
    ーリ(57,58)および第2移動フレーム(62)に配設された
    複数のプーリ(63,64,65)に第2無端ベルト(66)を走行自
    在に巻掛けて構成され、 前記第1移送コンベヤ(26)の第1移動フレーム(48)と第
    2移送コンベヤ(28)の第2移動フレーム(62)とは、前記
    シール体(14,18)を指向する端部に配設したプーリ(50,6
    3)がエンドシール機構(24)を挟んで対向するよう配置さ
    れ、 前記第1無端ベルト(53)の走行速度をフィルム移送速度
    と略同一に設定すると共に、第2無端ベルト(66)の走行
    速度は第1無端ベルト(53)の走行速度よりも高速に設定
    され、 前記シール体(14)と一体に昇降する支持部材(12)または
    両移動フレーム(48,62)に一対のローラ(74,76)が配設さ
    れると共に、前記両移動フレーム(48,62)またはシール
    体(14)と一体に昇降する支持部材(12)に、前記各ローラ
    (74,76)が摺動自在に係合するカム(72)が配設され、 前記カム(72)は、シール体(14)の昇降動に伴って両移動
    フレーム(48,62)の対向端部が相互に近接・離間移動す
    る形状に設定されることを特徴とする横型製袋充填包装
    機のエンドシール機構における物品移送装置。
  2. 【請求項2】 前記第1無端ベルト(53)および第2無端
    ベルト(66)は、独立した駆動モータ(38,59)により夫々
    駆動される請求項1記載の横型製袋充填包装機のエンド
    シール機構における物品移送装置。
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