JP2024061390A - 横形製袋充填機におけるエンドシール装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一対のシール体を前後に複数並べてエンドシールを一度に行って複数の袋詰め製品を一度に得る横形製袋充填機において、物品が無い空袋になる部位と物品が有る包装品になる部位とに対応して、各シール体でエンドシールする位置がずれないようするエンドシール装置を提供する。【解決手段】一対のシール体19,20を備える複数のシールユニット21が、フィルム移送方向に複数並べて設けられる。シールユニット21は、シール体19,20により物品間で筒状フィルム10を挟持してフィルム移送方向へ移動してエンドシールする。複数のシールユニット21で筒状フィルム10をエンドシールする際に、物品12が無い空袋部の前後をエンドシールするシールユニット21の間隔が、物品12が有る充填部の前後をエンドシールするシールユニット21の間隔より拡がるようにシールユニット21を動作制御する。【選択図】図1
Description
本発明は、前後に並ぶ複数のシール体によって、筒状包装材を挟持しながら移動して筒状包装材をエンドシールする横形製袋充填機におけるエンドシール装置に関する。
横形製袋充填機において筒状フィルムにエンドシールするシール体を前後に2連で配設したエンドシール装置では、供給コンベヤから筒状フィルムへ供給される物品の高さに応じて、各物品間において筒状フィルムがシール・切断されるように各シール体の動作タイミングが制御される。そして、供給コンベヤからの供給物品が途切れた場合は、シール体によるシール・切断動作を継続し、物品が袋内に収容されていない空袋となった不良包装品は搬出して回収している。このように供給物品が途切れた場合においても、シール体の動作は予め設定された物品高さに対応して動作制御されるため、前後に並ぶシール体のうち、上流の第1のシール体でエンドシールを行った後に、下流の第2のシール体で後からエンドシールする位置は、物品の有無によってシール体による筒状フィルムの絞り込み量が異なることに起因して、空袋になる部位と、その前後の物品が供給されている部位との間で差が生じてしまう。
そこで、1包装長分の筒状フィルムが移送される毎に、第1のシール体で筒状フィルムに対してエンドシールし、該エンドシールされて包装品が下流側に所定距離移送されるタイミングで第2のシール体でシール・切断する際に、供給コンベヤ上で物品の有無を検出した結果に応じて、第2のシール体によりエンドシールする作動タイミングを変更制御して、物品が収容された包装品と物品が収容されていない空袋品とのシール・切断位置がずれることがないようにした横シール装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示の従来装置に係る技術内容は、前後にシール体が固定配置されたエンドシール装置でのみ適用でき、前後に並ぶ複数のシール体で、同時期に筒状フィルムを挟持してフィルム移送方向に移動してエンドシール・切断して、複数の包装品を一度に製造する形態のエンドシール装置には適用することができるものではない。
本発明の目的は、一対のシール体を前後に複数並べたエンドシール装置によりエンドシールを一度に行って複数の袋詰め製品を一度に得るようにした横形製袋充填機において、物品が無い空袋になる部位と物品が有る包装品になる部位とに対応して、各シール体でエンドシールする位置がずれないようするためのエンドシール装置を提供することを目的とする。
本願の請求項1に係る発明の横形製袋充填機におけるエンドシール装置は、
物品(12)が供給される筒状包装材(10)の移送路を挟んで上下に対向し、物品間で筒状包装材(10)を挟持して包材移送方向へ移動してエンドシールする一対のシール体(19,20)を備えた複数のシールユニット(21)を、包材移送方向に並べて設け、複数のシールユニット(21)で同時期に筒状包装材(10)をエンドシールすることで、一度に複数の包装品(59)を得る横形製袋充填機におけるエンドシール装置であって、
前記筒状包装材(10)に供給される物品(12)の欠品の有無を検知する検知手段(25)を備え、
複数のシールユニット(21)により筒状包装材(10)をエンドシールする際に、前記検知手段(25)で欠品有りとして検知されて空袋となる部位に対応する前後のシールユニット(21)の間隔が、前記検知手段(25)で欠品無しとして検知されて筒状包装材(10)の物品(12)が供給された部位に対応する前後のシールユニット(21)の間隔(L1)より拡がった間隔(L0)にして、各シール体(19,20)で筒状包装材(10)を挟持してエンドシールするようそれぞれのシールユニット(21)およびシール体(19,20)を動作制御することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、物品有りの時と欠品の時とで、隣り合うシール体の前後間隔を、異なるように変更制御するようにしたので、物品が供給されていない空袋部と、物品が供給されている充填部とに対して適正な位置で筒状包装材を挟持してエンドシールすることができる。
物品(12)が供給される筒状包装材(10)の移送路を挟んで上下に対向し、物品間で筒状包装材(10)を挟持して包材移送方向へ移動してエンドシールする一対のシール体(19,20)を備えた複数のシールユニット(21)を、包材移送方向に並べて設け、複数のシールユニット(21)で同時期に筒状包装材(10)をエンドシールすることで、一度に複数の包装品(59)を得る横形製袋充填機におけるエンドシール装置であって、
前記筒状包装材(10)に供給される物品(12)の欠品の有無を検知する検知手段(25)を備え、
複数のシールユニット(21)により筒状包装材(10)をエンドシールする際に、前記検知手段(25)で欠品有りとして検知されて空袋となる部位に対応する前後のシールユニット(21)の間隔が、前記検知手段(25)で欠品無しとして検知されて筒状包装材(10)の物品(12)が供給された部位に対応する前後のシールユニット(21)の間隔(L1)より拡がった間隔(L0)にして、各シール体(19,20)で筒状包装材(10)を挟持してエンドシールするようそれぞれのシールユニット(21)およびシール体(19,20)を動作制御することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、物品有りの時と欠品の時とで、隣り合うシール体の前後間隔を、異なるように変更制御するようにしたので、物品が供給されていない空袋部と、物品が供給されている充填部とに対して適正な位置で筒状包装材を挟持してエンドシールすることができる。
請求項2に係る発明では、前記検知手段(25)で欠品無しとして検知されて筒状包装材(10)の物品(12)が供給された部位に対応する前後のシールユニット(21)について、下流側のシールユニット(21)を上流側のシールユニット(21)に近づくように間隔を狭めて各シール体(19,20)で筒状包装材(10)を挟持してエンドシールするよう、シールユニット(21)およびシール体(19,20)を動作制御することを特徴とする。
請求項2の発明によれば、エンドシールするに際して筒状包装材を絞り込みつつ下流側へ引っ張ってしまうこと無く、良好にエンドシールすることができる。
請求項2の発明によれば、エンドシールするに際して筒状包装材を絞り込みつつ下流側へ引っ張ってしまうこと無く、良好にエンドシールすることができる。
請求項3に係る発明では、複数のシールユニット(21)は、下流側から上流側へ順に筒状包装材(10)を扶持してエンドシールするように各シール体(19,20)の動作位相を異ならせることを特徴とする。
請求項3の発明によれば、筒状包装材を下流端のシールユニットのシール体から順に挟持して引っ張るので、エンドシール時に上流側の筒状包装材を弛ませることなく、それぞれのシールユニットにおけるシール体で良好にエンドシールすることができる。また、筒状包装材内の空気を、未シールの筒状包装材の上流側に逃がすことができ、内部空気がシール済の筒状包装材の末端側に押されて溜まり、過度に膨らんだ袋になってしまうのを防止することができる。
請求項3の発明によれば、筒状包装材を下流端のシールユニットのシール体から順に挟持して引っ張るので、エンドシール時に上流側の筒状包装材を弛ませることなく、それぞれのシールユニットにおけるシール体で良好にエンドシールすることができる。また、筒状包装材内の空気を、未シールの筒状包装材の上流側に逃がすことができ、内部空気がシール済の筒状包装材の末端側に押されて溜まり、過度に膨らんだ袋になってしまうのを防止することができる。
請求項4に係る発明では、筒状包装材(10)をエンドシールする際に、全てのシールユニット(21)のシール体(19,20)が筒状包装材(10)を挟持する前であって、最上流のシールユニット(21)における上側シール体(19)が前記物品(12)の高さより低い位置まで移動してから、下流側のシールユニット(21)が上流側のシールユニット(21)に近づくようにシールユニット(21)を動作制御することを特徴とする。
請求項4の発明によれば、物品高さより低い位置まで筒状包装材を絞り込んで、筒状包装材が張った状態で所定のシール位置まで位置付いてエンドシールすることができるのでシール位置が変化することなく安定的にエンドシールすることができる。
請求項4の発明によれば、物品高さより低い位置まで筒状包装材を絞り込んで、筒状包装材が張った状態で所定のシール位置まで位置付いてエンドシールすることができるのでシール位置が変化することなく安定的にエンドシールすることができる。
請求項5に係る発明では、下流側のシールユニット(21)が上流側のシールユニット(21)に近づく時期は、下流側のシールユニット(21)における一対のシール体(19,20)が筒状包装材(10)を挟持する位置まで接近した時期としたことを特徴とする。
請求項5の発明によれば、シール体によって筒状包装材を挟持する位置に接近した時期に間隔を変更するので、筒状包装材の絞り込み終期で包装材のだぶつきがより少ない状態で適正なシール位置に位置合わせされるようエンドシールすることができ、より適正な位置にエンドシールすることができる。
請求項5の発明によれば、シール体によって筒状包装材を挟持する位置に接近した時期に間隔を変更するので、筒状包装材の絞り込み終期で包装材のだぶつきがより少ない状態で適正なシール位置に位置合わせされるようエンドシールすることができ、より適正な位置にエンドシールすることができる。
請求項6に係る発明では、エンドシールされた袋を下流側へ搬送するコンベヤ(57)が、隣り合うシールユニット(21)の間に配設され、
該コンベヤ(57)は、前記シールユニット(21)の間隔変化に対応して搬送長さを変えるよう構成したことを特徴とする。
請求項6の発明によれば、シールユニットの前後間隔が変化しても、エンドシールされた空袋や包装品の搬送不良を招くことなく複数のシールユニットを経て良好に下流へ搬出することができる。
該コンベヤ(57)は、前記シールユニット(21)の間隔変化に対応して搬送長さを変えるよう構成したことを特徴とする。
請求項6の発明によれば、シールユニットの前後間隔が変化しても、エンドシールされた空袋や包装品の搬送不良を招くことなく複数のシールユニットを経て良好に下流へ搬出することができる。
本発明によれば、筒状包装材に供給される物品の欠品の有無に応じて、前後のシールユニットの間隔を変えて、物品が無い空袋になる部位と物品が有る包装品になる部位とでエンドシール位置がずれることなく、良好な包装ができる。
次に、本発明に係る横形製袋充填機におけるエンドシール装置の好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
図1に示す如く、横形製袋充填機(包装機)は、原反ロールから引き出した帯状フィルム(包装材)を、その長手方向両端縁部を合掌状に重合して筒状フィルム(筒状包装材)10として成形する製袋手段11と、筒状フィルム10に向けて物品12を所定間隔毎に供給する供給コンベヤ13と、前記合掌状に重合した筒状フィルム10の重合部にフィルムの移送方向(以後、フィルム移送方向(包材移送方向)と称す)にセンターシール(縦シール)する縦シール装置14と、前記筒状フィルム10の重合部を挟持して縦シール装置14に向けて筒状フィルム10を送るフィルム搬送手段15と、筒状フィルム10中に所定間隔毎に供給された物品12の前後位置で筒状フィルム10を挟持し、フィルム移送方向と交差する方向(幅方向)にエンドシール・切断するエンドシール装置と、の夫々を備える。また、包装機は、エンドシール装置のフィルム移送方向の前後となるエンドシール装置の上流と下流には、筒状フィルム10中に供給された物品12が載置されて、筒状フィルム10を下方から支持して下流側に搬送する搬送コンベヤ17と搬出コンベヤ18とが設けられ、エンドシール・切断されて上流側の筒状フィルム10から切り離された袋詰め製品(ピロー包装品59)を搬出コンベヤ18によって次工程に搬出するよう構成される。
図1、図2に示す如く、前記エンドシール装置は、搬送コンベヤ17で搬送される筒状フィルム10の移送路を挟んで上下に対向する一対のシール体19,20を備えた複数(2基以上の複数基であって実施例では3基)のシールユニット21が、フィルム移送方向に並べて設けられる。図2~図4に示す如く、各シールユニット21は、一対のシール体19,20を独立して相互に接近・離間移動する開閉移動手段22と、シールユニット21をフィルム移送方向に沿って独立して往復移動する往復移動手段23と、を備える。各シールユニット21は、開閉移動手段22および往復移動手段23を作動することで、一対のシール体19,20が、前記移送路を挟んで相互に最も離間する初期位置から相互に接近して筒状フィルム10における物品間の位置を挟持(挟持位置で挟持)し、その挟持状態で筒状フィルム10のフィルム移送方向の下流側に移動した後に、相互に離間して初期位置に復帰する所謂ボックスモーション動作を行うよう構成される。各シールユニット21は、フィルム搬送手段15で送られる筒状フィルム10をシール体19,20で挟持してフィルム移送方向の下流側に移動する間に、筒状フィルム10の幅方向にエンドシールすると共に、一方のシール体19に内装した切断刃24によって筒状フィルム10を幅方向に切断するよう構成される。実施例では、3基のシールユニット21について、以下の説明において区別する際には、フィルム移送方向の下流側から上流側の順に、第1シールユニット21A、第2シールユニット21B、第3シールユニット21Cと称する。また、各シールユニット21A、21B、21Cに対応するシール体19,20について、区別する際には、第1のシール体19a,20a、第2のシール体19b,20b、第3のシール体19c,20cと称す。
図1に示す如く、前記供給コンベヤ13から筒状フィルム10へ物品12の受け渡しが完了した位置より上流側であって、製袋手段11で成形される筒状フィルム10へ供給コンベヤ13によって物品12が送り込まれる少なくとも1包装サイクル(供給コンベヤ13による物品12の搬送間隔で1間隔)分以上前の位置で物品12の有無(欠品の有無)を検知可能な検知センサ(検知手段)25が設けられる。該検知センサ25は、供給コンベヤ13により搬送されてくる物品12が、1包装サイクル毎の予め設定された送り込みタイミングに合わせて到来するか否かを検知し、その検知信号を包装機の制御手段26に出力する。
図1に示す如く、前記搬送コンベヤ17および搬出コンベヤ18は、複数のプーリ17a,18aに無端ベルト17b,18bを巻き掛けたベルトコンベヤから構成され、搬送コンベヤ17の無端ベルト17bにおける終端の転向部と、搬出コンベヤ18の無端ベルト18bにおける始端の転向部とが、3基のシールユニット21を挟んで対向している。フィルム移送方向の最上流の第3シールユニット21Cにおける一対の第3のシール体19c,20cが接近・離間移動するのに追従して、搬送コンベヤ17における終端の転向部が水平移動するよう連繋されると共に、フィルム移送方向の最下流の第1シールユニット21Aにおける一対の第1のシール体19a,20aが接近・離間移動するのに追従して、搬出コンベヤ18における始端の転向部が水平移動するよう連繋される。すなわち、最下流および最上流のシールユニット21A,21Cの一対のシール体19a,20a/19c,20cが接近する際には、対応する搬送コンベヤ17、搬出コンベヤ18の対向端部が相互に離間移動して、一対のシール体19a,20a/19c,20cで筒状フィルム10を挟持した挟持位置へ向けた通過を許容し、最下流および最上流の第1、第3シールユニット21A,21Cの一対のシール体19a,20a/19c,20cが離間する際には、対応するコンベヤ17,18の対向端部が相互に接近して物品12の下流側への搬送を支障なく行い得るよう構成される。また、フィルム移送方向で隣り合うシールユニット21A、21B、21Cの間に、両シールユニット間で筒状フィルム10に供給されている物品12を載置して搬送する渡りコンベヤ(コンベヤ)57が配設される。渡りコンベヤ57は、幅方向に離間する複数の無端ベルトからなる上流側搬送部57aおよび下流側搬送部57bを、各無端ベルトを幅方向に交互に配置して構成され、上流側搬送部57aと下流側搬送部57bをフィルム移送方向の前後に水平移動することで、搬送長さを可変し得るようになっている。そして、渡りコンベヤ57は、各シールユニット21A、21B、21Cにおける一対のシール体19,20の接近・離間移動および隣り合うシールユニット21A、21B、21Cの間隔が変化するのに連動して上流側搬送部57aと下流側搬送部57bとがフィルム移送方向の前後に水平移動して搬送長さを可変することで、一対のシール体19,20の噛合を許容すると共に、シール位置前後における物品12や空袋の受け渡しを支障なく行って、物品12や空袋の下流側への搬送を良好に行い得るよう構成される。
図3、図4に示す如く、前記エンドシール装置の機枠27には、前記フィルム移送方向と交差する幅方向に離間して一対のサイドパネル27a,27aが配設され、該一対のサイドパネル27a,27aの間に、前記3基のシールユニット21A、21B、21Cの夫々がフィルム移送方向に沿って移動可能に支持される。各シールユニット21は、幅方向に離間する一対の支持部材28,28を備え、該一対の支持部材28,28の間に、前記移送路を挟んで対向し、各シール体19,20を支持する一対の保持部材29,30が上下方向に移動可能に支持される。各支持部材28に、上下方向に延在するスライドシャフト31が夫々摺動可能に挿通支持されており、一対の支持部材28,28から上方に延出する一対のスライドシャフト31,31の上端部に、筒状フィルム10の移送路より上方に臨む第1保持部材29が配設されると共に、一対の支持部材28,28から下方に延出する一対のスライドシャフト31,31の下端部が連結部材32で連結される。また、第1保持部材29と支持部材28,28との間のスライドシャフト31,31に、移送路より下方に臨む第2保持部材30が支持体33,33を介して摺動可能に支持され、第1保持部材29および第2保持部材30は、スライドシャフト31,31によって姿勢を維持したまま相対的に接近・離間し得るように構成される。
前記第1保持部材29の下側に、シール面が筒状フィルム10の移送路を指向する姿勢で、前記一対のシール体19,20の一方である上側シール体19が、上下方向(一対のシール体19,20の対向方向)に移動可能に支持される。すなわち、上側シール体19に、一対の連結シャフト34,34が幅方向に離間して配設され、該一対の連結シャフト34,34が、第1保持部材29にホルダ35,35を介して摺動可能に挿通支持されている。第1保持部材29の上方に延出する連結シャフト34,34は、幅方向に延在する取付部材36に連結されており、該取付部材36は、第1保持部材29に対して上側シール体19と一体で上下方向に移動するよう構成される。また、第1保持部材29と上側シール体19との間の各連結シャフト34の外周に、付勢手段としてのバネ37が配置され、上側シール体19は、第1保持部材29に対して下方への移動が規制され、バネ37,37によって下方(後述する下側シール体20側)に向けて付勢されている。また、上側シール体19に、切断刃24が上下方向に進退移動可能に支持されると共に、該切断刃24を進退移動する進退動手段としてのエアシリンダ38が取付部材36に配設されており、上側シール体19と下側シール体20とで筒状フィルム10を挟持した際に、エアシリンダ38により切断刃24を進退移動して筒状フィルム10を切断するよう構成される。上側シール体19に対して切断刃24は、常には収容されており、エアシリンダ38によって切断刃24を下降させると、上側シール体19のシール面から切断刃24が突出し、その刃先が、下側シール体20の受け溝に進入することで、挟持している筒状フィルム10が切断される。
図3、図4に示す如く、前記第2保持部材30の上側に、シール面が筒状フィルム10の移送路を指向する姿勢で、前記一対のシール体19,20の他方である下側シール体20が配設固定される。下側シール体20は、第2保持部材30の上側に、上側シール体19と筒状フィルム10の移送路を挟んで平行に対向するよう配設される。
図3、図4に示す如く、3基のシールユニット21A、21B、21Cの夫々の前記開閉移動手段22は、前記一対の支持部材28,28間に配設された支持フレーム39に、幅方向に延在するように回転可能に支持されたネジ軸40と、該ネジ軸40を回転するサーボモータからなる開閉用駆動モータ41と、ネジ軸40が螺合されると共に第1および第2保持部材29,30を連繋するリンク機構としてのトグル機構42と、を備える。トグル機構42は、ネジ軸40に螺合する雌ネジ部材43を備え、ネジ軸40と平行に配設されたガイドシャフト58に沿ってスライドする移動部材44の一端部となる上端に、第2保持部材30に一端が回転可能に支持された第1リンク杆45の他端部が回転可能に支持されると共に、前記連結部材32に一端が回転可能に支持された第2リンク杆46の他端部が、移動部材44の他端部となる下端に、回転可能に支持されている。第1リンク杆45および第2リンク杆46は、一対のシール体19,20が相互に離間する状態では、第2保持部材30および連結部材32に対して回転可能に支持される一端側が相互に接近するように位置し、開閉用駆動モータ41によりネジ軸40を回転して雌ネジ部材43および移動部材44を、第1リンク杆45および第2リンク杆46の一端が離間するように幅方向に移動することで、一対のシール体19,20が相互に接近するよう構成される。すなわち、開閉用駆動モータ41によりネジ軸40を正転方向および逆転方向に回転することで、第2保持部材30と連結部材32とが相互に接近・離間移動し、これに伴い上下のシール体19,20が前記移送路を挟んで相互に離間・接近移動する。
図3、図4に示す如く、前記サイドパネル27a,27aの対向面に、フィルム移送方向に沿って延在するレール部材47が平行に配設されている。また、各シールユニット21の前記支持部材28,28には、幅方向の外側にブラケット48を介してスライダ49が夫々配設されており、各スライダ49が対応するレール部材47に摺動可能に支持されて、各シールユニット21は、一対のレール部材47,47および一対のスライダ49,49によってフィルム移送方向に沿って水平に往復移動可能に支持される。
図3、図4に示す如く、3基のシールユニット21A、21B、21Cの夫々の前記往復移動手段23は、移動機構50と、該移動機構50を作動するサーボモータからなる往復用駆動モータ51と、を備える。移動機構50は、前記一対のブラケット48,48間に回転可能に支持された駆動軸52と、該駆動軸52に一体的に回転するように配設されて軸方向に離間する一対の駆動ピニオン53,53と、前記両サイドパネル27a,27aに配設されてフィルム移送方向に延在し、駆動ピニオン53,53が噛合するラック54,54と、を備える。そして、一方のブラケット48にホルダ55を介して配設した往復用駆動モータ51が駆動軸52に連結されており、往復用駆動モータ51によって駆動軸52を正転方向および逆転方向に回転することで、駆動ピニオン53,53とラック54,54との噛合作用下にシールユニット21がフィルム移送方向の前後(上流と下流)に往復移動(往復動)するよう構成される。なお、3基のシールユニット21A、21B、21Cの夫々に配設した往復移動手段23として、移動機構50を構成するラック54,54は、共通部材を採用した。
前記一対のシール体19、20による筒状フィルム10の挟持状態での各シールユニット21のフィルム移送方向の下流側への移動速度は、フィルム送り速度と略同一速度となるよう前記往復用駆動モータ51が回転制御される。また、前記開閉用駆動モータ41および往復用駆動モータ51は、物品12のサイズに対応して設定されるカットピッチ(一包装分のフィルム長)と、設定包装速度とから得られる筒状フィルム10の送り速度に応じて変速制御されるように設定される。そして、3基のシールユニット21A、21B、21Cを備えるエンドシール装置では、各開閉移動手段22による各シールユニット21A、21B、21Cの第1のシール体19a,20a、第2のシール体19b,20bおよび第3のシール体19c,20cの動作位相を僅かに異ならせるようにして、フィルム移送方向の下流側のシールユニット21Aにおける第1のシール体19a,20aから順に筒状フィルム10を挟持して解放する動作を繰り返すよう構成される(図9参照)。各シール体19,20の動作位相を異ならせる場合に、隣り合うシール体19,20の位相のずれは、下流側のシール体19,20が筒状フィルム10を挟持している状態で、上流側のシール体19,20が筒状フィルム10を挟持するように設定される。なお、各シール体19,20の動作位相を異ならせる場合に、フィルム移送方向の上流側から下流側に向けた順に筒状フィルム10を挟持するように動作位相をずらすことはない。
実施例に示す3基の往復移動手段23は、カットピッチに対応して設定される一包装長に基づいて、3基のシールユニット21A、21B、21Cにおける各シール体19a,20a/19b,20b/19c,20cにより筒状フィルム10をシールする挟持間隔が設定される。そして、エンドシール装置は、図9を参照して後述する予め設定された動作軌跡に基づいて、前記各シールユニット21A、21B、21Cの往復移動と、各シール体19a,20a/19b,20b/19c,20cの開閉動作が動作制御される。実施例では、3カットピッチ分のフィルムが送られるのに伴って、一度に3個の包装品59を得るよう、3基のシールユニット21A、21B、21Cにおける夫々のシール体19a,20a/19b,20b/19c,20cによって筒状フィルム10を所定時間挟持した状態でフィルム送りと共に前進移動する。すなわち、3包装分の物品12が筒状フィルム10に供給されてから、3基の各シールユニット21A、21B、21Cのシール体19,20で、前記挟持間隔で筒状フィルム10を挟持してエンドシールするよう、一包装サイクルを3基のシールユニットによる1/3サイクルずつに分割した制御により、1包装分の物品12を供給コンベヤ13から筒状フィルム10へ送り込む時期に対応して、カットピッチ×3のフィルム送り量が行われるのに合わせて、開閉移動手段22および往復移動手段23が制御手段26によって動作制御される。そして、3基のシールユニット21A、21B、21Cにおけるシール体19,20が筒状フィルム10を挟持した状態で、フィルム移送方向の下流側へ移動して筒状フィルム10を解放した後、3基のシールユニット21A、21B、21Cのうちで最下流のシールユニット21Aから順に、フィルム移送方向上流に向けて移動し、次の筒状フィルム10の3包装分に対応した筒状フィルム10のシール位置を最下流のシールユニット21Aから順に、各シール体19,20で挟持する動作を繰り返す。このようにして、予め設定された動作軌跡に従って、エンドシール装置の3基のシールユニット21A、21B、21Cにおける各シール体19,20が動作位相をわずかに異ならせて移動することで、一度に3個のピロー包装品59を得ることができる。すなわち、筒状フィルム10は、フィルム搬送手段15によってカットピッチ×シールユニット21の設置数(実施例では3)のフィルム送りが繰り返し行われる。
図5に示す如く、包装機の前記制御手段26には、3基のシールユニット21A、21B、21Cの各開閉移動手段22の第1~第3の開閉用駆動モータ41a,41b,41cおよび各往動移動手段23の第1~第3の往復用駆動モータ51a,51b,51cが接続されると共に、供給コンベヤ13の駆動モータ13a、搬送コンベヤ17の駆動モータ17c、搬出コンベヤ18の駆動モータ18cおよびフィルム搬送手段15の駆動モータ15aが接続される。また、制御手段26には、前記検知センサ25からの検知信号が入力される。
ここで、筒状フィルム10をエンドシールするには、物品12の前後位置において、物品高さに対応した高さ方向の中央を、上下のシール体19,20により筒状フィルム10を挟持してエンドシールするので、カットピッチに対して一包装長は物品12の高さおよび長さに対応して短く設定される。また、カットピッチに対する一包装長の縮み量は、筒状フィルム内の物品12の有無によって異なることから、各シールユニット21A、21B、21Cのシール体19,20で筒状フィルム10を挟持する間隔を、物品12が収容されていない状態の筒状フィルム10をエンドシールする際に、物品12が収容されている状態に合わせた位置でエンドシールすると、本来シールされるべきシール位置より短いシール間隔となった不適正なシール位置にエンドシールされてしまう。このため、実施例のエンドシール装置は、筒状フィルム10に向けて供給されるべき物品12を前記検知センサ25による検知信号によって欠品の有無を検出し、各シールユニット21A、21B、21Cにおけるシール体19,20で筒状フィルムを挟持する間隔を変更するよう、制御手段26により開閉移動手段22および往復移動手段23が動作制御される。
3基のシールユニット21A、21B、21Cのシール体19,20による基準となる挟持間隔(基準挟持間隔L0)は、筒状フィルム10に物品12が供給されていない部位(空袋部)における欠品時の袋長さとなり、カットピッチよりわずかに短い間隔に設定される。そして、制御手段26は、前記検知センサ25による検知結果によって欠品有りとして検出されて、空袋部となる部位の前後のシールユニット21におけるシール体19,20については、シールユニット21の間隔を基準挟持間隔L0として、各シール体19,20により筒状フィルム10を挟持してエンドシールするように動作制御される。これに対し、前記検知センサ25によって欠品無しとして検知されて筒状フィルム10の物品12が供給された部位(充填部)の前後をエンドシールするシールユニット21のシール体19,20については、下流側のシールユニット21を上流側のシールユニット21に近づけて、各シールユニット21におけるシール体19,20による挟持間隔は、前記基準挟持間隔L0より狭い間隔、すなわち、物品12の高さおよび長さとの関係で予め設定された縮み量を差し引いた間隔となった、調整挟持間隔L1(L1<L0)にして、各シール体19,20で筒状フィルム10を挟持してエンドシールするように動作制御される。すなわち、筒状フィルム10をエンドシールする際に、欠品有りとして検出されて、空袋部となる部位の前後位置をエンドシールするシールユニット21の間隔が、欠品無しとして検出されて、筒状フィルム10に物品12が供給されている充填部の前後位置をエンドシールするシールユニット21の間隔より拡がった間隔になるように、各シールユニット21の間隔が制御される。また、実施例では、各シールユニット21におけるシール体19,20による筒状フィルム10の挟持間隔を変更する場合に、最上流の第3シールユニット21Cの位置を基準として、下流側に続く中間の第2シールユニット21Bと最下流の第1シールユニット21Aが、それぞれ上流側に続くシールユニット21C、21Bに近づくように動作制御される。
次に、実施例に係る横形製袋充填機におけるエンドシール装置の作用について、3基のシールユニットの下流側のシール体から順にフィルムを挟持してシールする態様として、図6~図8を参照して説明する。なお、図6~図8は、欠品の有無に対して各シールユニット21の往復移動とシール体19,20のシール動作の関係を模式的に表わしたエンドシール装置の動作説明図を示し、各シールユニット21の間隔は前記基準挟持間隔L0より拡く設定された間隔から、前記「欠品有り」、「欠品無し」の時の動作として、間隔を狭めるようにした構成とし、シール体19,20については、いずれも、動作サイクルの初期位置と挟持位置のみ図示する。
(欠品無し時の動作)
図6(a)に示す如く、前記検知センサ25による検知結果によって欠品有りとして検出されて、エンドシール装置に3個の物品12が供給された場合、図9を参照して説明する、後述するシール体の動作軌跡に従って、最下流の第1シールユニット21Aにおける第1のシール体19a,20aは、最上流の第3シールユニット21Cにおける第3のシール体19c,20cの上側シール体19cが、シール体によるフィルムの挟持面となる先端位置を物品12の高さより低い位置まで降下し、第1のシール体19a,20aが挟持位置に接近する位置まで移動すると、第1シールユニット21Aは、上流側の第2シールユニット21Bに近づくように、往復移動手段23が動作制御される。そして、第2シールユニット21Bに近づいた第1シールユニット21Aにおける第1のシール体19a,20aにより、筒状フィルム10が挟持されてエンドシールされる(図6(b)参照)。
図6(a)に示す如く、前記検知センサ25による検知結果によって欠品有りとして検出されて、エンドシール装置に3個の物品12が供給された場合、図9を参照して説明する、後述するシール体の動作軌跡に従って、最下流の第1シールユニット21Aにおける第1のシール体19a,20aは、最上流の第3シールユニット21Cにおける第3のシール体19c,20cの上側シール体19cが、シール体によるフィルムの挟持面となる先端位置を物品12の高さより低い位置まで降下し、第1のシール体19a,20aが挟持位置に接近する位置まで移動すると、第1シールユニット21Aは、上流側の第2シールユニット21Bに近づくように、往復移動手段23が動作制御される。そして、第2シールユニット21Bに近づいた第1シールユニット21Aにおける第1のシール体19a,20aにより、筒状フィルム10が挟持されてエンドシールされる(図6(b)参照)。
後述するシール体の動作軌跡に従って、最上流の第3シールユニット21Cにおける第3のシール体19c,20cの上側シール体19cが、シール体によるフィルムの挟持面となる先端位置を物品12の高さより低い位置まで降下し、第2のシール体19b,20bが挟持位置に接近する位置まで移動すると、第2シールユニット21Bおよび第1シールユニット21Aは、最上流の第3シールユニット21Cに近づくように、往復移動手段23が動作制御される。そして、第3シールユニット21Cに近づいた第2シールユニット21Bにおける第2のシール体19b,20bにより、筒状フィルム10が挟持されてエンドシールされる(図6(c)参照)。第1シールユニット21Aおよび第2シールユニット21Bが最上流の第3のシールユニット21Cへ近づく量は、第2シールユニット21Bと第1シールユニット21Aとのシール体19,20の挟持間隔が、前記調整挟持間隔L1になる縮み量に設定されており、第2シールユニット21Bにおける第2のシール体19b,20bおよび第1シールユニット21Aにおける第1のシール体19a,20aによって、充填部の前後の適正位置において筒状フィルム10がエンドシール・切断される。
そして、最上流の第3シールユニット21Cにおける第3のシール体19c,20cが筒状フィルム10を挟持する際には、第2シールユニット21Bにおける第2のシール体19b,20bとの挟持間隔が調整挟持間隔L1まで縮み、一包装長に対応した適正位置でエンドシール・切断される(図6(d)参照)。このように、シール体19,20の開閉と、シールユニット21の前後移動が動作制御されることで、3個のピロー包装品59を、それぞれ適正な長さ寸法にて得ることができる。
(1個欠品時の動作)
図7(a)に示す如く、前記検知センサ25による検知結果によって欠品有りとして検出されて、前記中間の第2シールユニット21Bと最下流の第1シールユニット21Aとにより筒状フィルム10をエンドシールする間の部位が空袋部となる場合、第1シールユニット21Aおよび第1のシール体19a,20aの、開閉移動手段22および往復移動手段23が動作制御されて、第1のシール体19a,20aが筒状フィルム10を挟持して、空袋部の前側であって、先行する充填部の後側位置をエンドシールする(図7(b)参照)。
図7(a)に示す如く、前記検知センサ25による検知結果によって欠品有りとして検出されて、前記中間の第2シールユニット21Bと最下流の第1シールユニット21Aとにより筒状フィルム10をエンドシールする間の部位が空袋部となる場合、第1シールユニット21Aおよび第1のシール体19a,20aの、開閉移動手段22および往復移動手段23が動作制御されて、第1のシール体19a,20aが筒状フィルム10を挟持して、空袋部の前側であって、先行する充填部の後側位置をエンドシールする(図7(b)参照)。
図9を参照して後述するシール体の動作軌跡に従って、中間の第2シールユニット21Bにおける第2のシール体19b,20bは、最上流の第3シールユニット21Cにおける第3のシール体19c,20cの上側シール体19cが、シール体による筒状フィルム10の挟持面となる先端位置を物品12の高さより低い位置まで降下し、第2のシール体19b,20bが挟持位置に接近する位置まで移動すると、第2シールユニット21Bおよび第1シールユニット21Aが最上流の第3シールユニット21Cに近づくよう、第2のシール体19b,20bと第1のシール体19a,20aの開閉移動手段22および往復移動手段23が動作制御される。そして、第3シールユニット21Cに近づいた第2シールユニット21Bにおける第2のシール体19b,20bが筒状フィルム10を挟持して、空袋部の後側がエンドシールされる(図7(c)参照)。第2シールユニット21Bが第3シールユニット21Cに近づくことで、第2シールユニット21Bにおける第2のシール体19b,20bと第3シールユニット21Cにおける第3のシール体19c,20cとにより空袋部を挟持する間隔は、前記基準挟持間隔L0となって、空袋部に対する適正位置にエンドシール・切断がなされる。
そして、第3シールユニット21Cにおける第3のシール体19c,20cが筒状フィルム10を挟持する際には、該第3シールユニット21Cに近づいた第2シールユニット21Bにおける第2のシール体19b,20bとの挟持間隔は、前記充填部に対応した間隔となった、調整挟持間隔L1で筒状フィルム10が挟持されてエンドシール・切断がなされる(図7(d)参照)。これにより、適正な長さ寸法となった2個のピロー包装品59と1個の空袋とを得ることができる。
(2個連続欠品時の動作)
図8(a)に示す如く、前記検知センサ25による検知結果によって欠品無しと検出された後に2個連続して欠品有りとして検出されて、筒状フィルム10における第2シールユニット21Bと第1シールユニット21Aとの間および第3シールユニット21Cと第2シールユニット21Bとの間がいずれも空袋部となる場合、最下流の第1シールユニット21Aの往復移動手段23と、第1のシール体19a,20aの開閉移動手段22は、図9に示す如く予め設定された動作軌跡となるように動作制御される。そして、下流側の空袋部の前側であって、筒状フィルム10に物品が供給されている先行物品に対する充填部の後側位置において、第1シールユニット21Aにおける第1のシール体19a,20aにより、筒状フィルム10が挟持されてエンドシールされる(図8(b)参照)。
図8(a)に示す如く、前記検知センサ25による検知結果によって欠品無しと検出された後に2個連続して欠品有りとして検出されて、筒状フィルム10における第2シールユニット21Bと第1シールユニット21Aとの間および第3シールユニット21Cと第2シールユニット21Bとの間がいずれも空袋部となる場合、最下流の第1シールユニット21Aの往復移動手段23と、第1のシール体19a,20aの開閉移動手段22は、図9に示す如く予め設定された動作軌跡となるように動作制御される。そして、下流側の空袋部の前側であって、筒状フィルム10に物品が供給されている先行物品に対する充填部の後側位置において、第1シールユニット21Aにおける第1のシール体19a,20aにより、筒状フィルム10が挟持されてエンドシールされる(図8(b)参照)。
中間の第2シールユニット21Bおよび第2のシール体19b,20bは、図9に示す如く予め設定された動作軌跡となるように開閉移動手段22および往復移動手段23が動作制御される。そして、第2シールユニット21Bにおける第2のシール体19b,20bにより、下流側の空袋部の後側位置において筒状フィルム10が挟持されてエンドシールされる(図8(c)参照)。このとき、第2シールユニット21Bと第1シールユニット21Aとの各シール体19b,20b/19a,20aによる挟持間隔は、空袋部に対応する基準挟持間隔L0となり、カットピッチに対応して設定された該空袋部に対する適正な挟持位置で、第2のシール体19b,20bにより、筒状フィルム10が挟持されてエンドシール・切断がなされる。
そして、連続する空袋部の内、上流側の空袋部の後側位置を、第3シールユニット21Cにおける第3のシール体19c,20cが、第2シールユニット21Bにおける第2のシール体19b,20bより基準挟持間隔L0離間した位置において筒状フィルム10を挟持してエンドシールする。そして、第2のシール体19b,20bおよび第3のシール体19c,20cにより、連続して一包装長に対して設定された空袋部の長さに対応した適正位置においてエンドシール・切断がなされる(図8(d)参照)。
ここで、図9は、物品12が筒状フィルム10中に供給された場合の、第1シールユニット21A、第2シールユニット21B、第3シールユニット21Cにおける第1のシール体19a,20a、第2のシール体19b,20b、第3のシール体19c,20cの上側シール体19a,19b,19cの挟持面における中間点の動作軌跡を示す。なお、説明の便宜上、本例では、各シールユニット21A、21B、21Cにおける下側シール体20a,20b,20cの動作軌跡は省略して表す。なお、第1シールユニット21A、第2シールユニット21B、第3シールユニット21Cにおける各上側シール体19a,19b,19cの動作軌跡をそれぞれRA,RB,RCとして示す。動作軌跡通りに一対のシール体19,20が、周回移動する期間内において、各上側シール体19a,19b,19cと下側シール体20a,20b,20cとにより筒状フィルム10の前後を挟持する間隔は、前記空袋部に対応する基準挟持間隔L0と、前記充填部に対応する調整挟持間隔L1とに対応して、第1シールユニット21Aと第2シールユニット21Bと第3シールユニット21Cの往復移動手段23と各シール体19,20の開閉移動手段22とが同期制御される。シール体19,20の挟持間隔を、基準挟持間隔L0から調整挟持間隔L1に変更する時期Mは、各シール体19,20の動作位相が同じか、または下流側から順に筒状フィルム10を挟持するように、各シール体19,20が異なる動作位相である場合において、複数のシールユニット21の内で、少なくとも、最上流の第3シールユニット21Cにおける第3のシール体19c,20cの上側シール体19cが、シール体による筒状フィルム10の挟持面となる先端位置を包装される物品12の高さより低い位置まで移動した時期であって、上流側のシールユニット21に近づく下流側のシールユニット21におけるシール体19,20が、筒状フィルム10の挟持位置に接近する位置まで移動している時期(筒状フィルム10を挟持する直前の時期)に設定される。すなわち、複数のシールユニット21における何れのシール体19,20も筒状フィルム10を挟持していない時期(全てのシールユニット21におけるシール体19,20が筒状フィルム10を挟持する前)であって、最下流のシールユニット21のシール体19,20が筒状フィルム10を挟持する位置に最も近づく時期となっていることが好ましい。
実施例に係るエンドシール装置では、隣り合うシールユニット21におけるシール体19,20の前後間隔を、欠品の有無の検出結果に応じて変更するようにしたので、物品12が供給されている充填部と、物品12が供給されていない空袋部とに対して適正なエンドシール位置で筒状フィルム10を挟持してエンドシールすることができ、良好なピロー包装品59を得ることができる。また、物品12が供給された充填部の前後をエンドシールする2基のシールユニット21,21のうち、下流側のシールユニット21を、上流側のシールユニット21に近づけてそれぞれのシール体19,20による筒状フィルム10の挟持間隔を縮めるように動作制御するので、エンドシールするに際して筒状フィルム10を絞り込みつつ下流側へ引っ張ってしまうこと無く、良好にエンドシールすることができる。
実施例に係るエンドシール装置では、3基のシールユニット21A、21B、21Cの下流側から上流側のシール体19,20の順に筒状フィルム10を挟持してエンドシールするように各シール体19,20の動作位相を異ならせたので、筒状フィルム10を下流側に引っ張って、エンドシール時に上流側の筒状フィルム10を弛ませることなく、それぞれのシールユニット21A、21B、21Cにおけるシール体19,20で良好にエンドシールすることができる。また、筒状フィルム内の空気を、未シールの筒状フィルム10の上流側に逃がすことができ、内部空気がシール済の筒状フィルム10の末端側に押されて溜まり、過度に膨らんだ袋になってしまうのを防止することができる。また、前後に隣り合うシールユニット21,21の間に、該シールユニット21,21の間隔変化に対応して搬送長さを変える渡りコンベヤ57を設けたので、シールユニット21,21の前後間隔が変化しても、搬送不良を招くことなく、エンドシールされた空袋やピロー包装品59を、複数のシールユニット21A、21B、21Cを経て下流に向けて良好に搬出することができる。
実施例に係るエンドシール装置では、筒状フィルム10に物品12が供給された充填部の前後において筒状フィルム10を挟持してエンドシールするシールユニット21のシール体19,20は、最上流の第3シールユニット21Cにおける第3のシール体19c,20cの上側シール体19cが、シール体による筒状フィルム10の挟持面となる先端位置を物品12の高さより低い位置まで移動してから、下流側のシールユニット21B、21Aが上流側のシールユニット21C、21Bに近づくように該シールユニット21B、21Aを動作制御するので、筒状フィルム10を物品高さより低い位置まで絞り込んで張った状態にして、全てのシールユニット21によりエンドシールするので、シール位置が変化することなく所定のシール位置まで位置付かせることができ、安定的にエンドシールすることができる。また、下流側のシールユニット21B、21Aが上流側のシールユニット21C、21Bに近づく時期は、複数のシールユニット21の内で、少なくとも、最上流の第3シールユニット21Cにおける第3のシール体19c,20cの上側シール体19cが、シール体による筒状フィルム10の挟持面となる先端位置を包装される物品12の高さより低い位置まで移動した時期であって、上流側のシールユニット21に近づく下流側のシールユニット21におけるシール体19,20が、筒状フィルム10の挟持位置に接近する位置まで移動している時期としたことで、筒状フィルム10の絞り込み終期でフィルムの弛みが無い状態でエンドシールすることができ、より適正な位置にエンドシールすることができる。
(変更例)
本発明は実施例などの構成に限定されるものではなく、例えば、以下のようにも変更実施可能である。また、以下の変更例に限らず、実施例などに記載した構成については、本発明の主旨の範囲内において種々の実施形態を採用し得る。
(1) 筒状フィルム10の挟持位置に接近する位置まで移動した時期にシール体19,20の前後間隔を変更するシール体19,20の動作に代えて、物品12の高さおよび長さに応じたシール間隔となるようにシール体19,20を移動してから、筒状フィルム10を複数のシール体で一緒に絞り込んで筒状フィルム10を扶持してエンドシールする構成を採用することができる。
(2) 充填部の前後をエンドシールするシール体19,20による筒状フィルム10の挟持間隔は、包装品種の高さに合わせてデータを記憶しておき、品種切り替え時にデータを呼び出してデータ設定する構成を採用することができる。また、入力された物品12の高さおよび長さに応じて予め定めた算出式によりシール体19,20の挟持間隔を求めてデータ設定されるようにすることができる。
(3) シールユニット21をフィルム移送方向に3基並べた実施例の構成に限ることなく、2基あるいは3基より多い複数のシールユニット21を設ける構成としても良い。
(4) 上流側のシールユニット21のシール体19,20と、下流側のシールユニット21のシール体19,20との間隔を、欠品有りの場合の基準挟持間隔L0から調整挟持間隔L1に狭めるようにして、基準挟持間隔L0に狭めることなくエンドール・切断するよう、開閉移動手段22および往復移動手段23を動作制御する構成を採用することができ、この構成によれば欠品無しの場合にのみ間隔を変更すればよく、シール体19,20の動作量を減少でき、また動作制御を簡単にすることができる。
(5) 実施例では、各シールユニット21におけるシール体19,20の動作位相をずらして、下流側から上流側に向けた順に筒状フィルム10を挟持して、エンドシールする時期を異ならせるように構成したが、包装材の材質や包装物品の性状などの包装条件に応じて、上流側から下流側に向けた順に筒状フィルム10を挟持してエンドシールするような動作位相のずらしを除き、全てのシールユニット21のシール体19,20により同時に筒状フィルム10を挟持してエンドシールするようにしてもよい。
本発明は実施例などの構成に限定されるものではなく、例えば、以下のようにも変更実施可能である。また、以下の変更例に限らず、実施例などに記載した構成については、本発明の主旨の範囲内において種々の実施形態を採用し得る。
(1) 筒状フィルム10の挟持位置に接近する位置まで移動した時期にシール体19,20の前後間隔を変更するシール体19,20の動作に代えて、物品12の高さおよび長さに応じたシール間隔となるようにシール体19,20を移動してから、筒状フィルム10を複数のシール体で一緒に絞り込んで筒状フィルム10を扶持してエンドシールする構成を採用することができる。
(2) 充填部の前後をエンドシールするシール体19,20による筒状フィルム10の挟持間隔は、包装品種の高さに合わせてデータを記憶しておき、品種切り替え時にデータを呼び出してデータ設定する構成を採用することができる。また、入力された物品12の高さおよび長さに応じて予め定めた算出式によりシール体19,20の挟持間隔を求めてデータ設定されるようにすることができる。
(3) シールユニット21をフィルム移送方向に3基並べた実施例の構成に限ることなく、2基あるいは3基より多い複数のシールユニット21を設ける構成としても良い。
(4) 上流側のシールユニット21のシール体19,20と、下流側のシールユニット21のシール体19,20との間隔を、欠品有りの場合の基準挟持間隔L0から調整挟持間隔L1に狭めるようにして、基準挟持間隔L0に狭めることなくエンドール・切断するよう、開閉移動手段22および往復移動手段23を動作制御する構成を採用することができ、この構成によれば欠品無しの場合にのみ間隔を変更すればよく、シール体19,20の動作量を減少でき、また動作制御を簡単にすることができる。
(5) 実施例では、各シールユニット21におけるシール体19,20の動作位相をずらして、下流側から上流側に向けた順に筒状フィルム10を挟持して、エンドシールする時期を異ならせるように構成したが、包装材の材質や包装物品の性状などの包装条件に応じて、上流側から下流側に向けた順に筒状フィルム10を挟持してエンドシールするような動作位相のずらしを除き、全てのシールユニット21のシール体19,20により同時に筒状フィルム10を挟持してエンドシールするようにしてもよい。
10 筒状フィルム(筒状包装材),12 物品,19 上側シール体(シール体)
20 下側シール体(シール体),21 シールユニット,25 検知センサ(検知手段)
57 渡りコンベヤ(コンベヤ),59 ピロー包装品(包装品)
L0 基準挟持間隔(間隔),L1 調整挟持間隔(間隔)
20 下側シール体(シール体),21 シールユニット,25 検知センサ(検知手段)
57 渡りコンベヤ(コンベヤ),59 ピロー包装品(包装品)
L0 基準挟持間隔(間隔),L1 調整挟持間隔(間隔)
Claims (6)
- 物品が供給される筒状包装材の移送路を挟んで上下に対向し、物品間で筒状包装材を挟持して包材移送方向へ移動してエンドシールする一対のシール体を備えた複数のシールユニットを、包材移送方向に並べて設け、複数のシールユニットで同時期に筒状包装材をエンドシールすることで、一度に複数の包装品を得る横形製袋充填機におけるエンドシール装置であって、
前記筒状包装材に供給される物品の欠品の有無を検知する検知手段を備え、
複数のシールユニットにより筒状包装材をエンドシールする際に、前記検知手段で欠品有りとして検知されて空袋となる部位に対応する前後のシールユニットの間隔が、前記検知手段で欠品無しとして検知されて筒状包装材の物品が供給された部位に対応する前後のシールユニットの間隔より拡がった間隔にして、各シール体で筒状包装材を挟持してエンドシールするようそれぞれのシールユニットおよびシール体を動作制御する
ことを特徴とする横形製袋充填機におけるエンドシール装置。 - 前記検知手段で欠品無しとして検知されて筒状包装材の物品が供給された部位に対応する前後のシールユニットについて、下流側のシールユニットを上流側のシールユニットに近づくように間隔を狭めて各シール体で筒状包装材を挟持してエンドシールするよう、シールユニットおよびシール体を動作制御することを特徴とする請求項1記載の横形製袋充填機におけるエンドシール装置。
- 複数のシールユニットは、下流側から上流側へ順に筒状包装材を扶持してエンドシールするように各シール体の動作位相を異ならせることを特徴とする請求項2記載の横形製袋充填機におけるエンドシール装置。
- 筒状包装材をエンドシールする際に、全てのシールユニットのシール体が筒状包装材を挟持する前であって、最上流のシールユニットにおける上側シール体が前記物品の高さより低い位置まで移動してから、下流側のシールユニットが上流側のシールユニットに近づくようにシールユニットを動作制御することを特徴とする請求項3記載の横形製袋充填機におけるエンドシール装置。
- 下流側のシールユニットが上流側のシールユニットに近づく時期は、下流側のシールユニットにおける一対のシール体が筒状包装材を挟持する位置まで接近した時期としたことを特徴とする請求項4記載の横形製袋充填機におけるエンドシール装置。
- エンドシールされた袋を下流側へ搬送するコンベヤが、隣り合うシールユニットの間に配設され、
該コンベヤは、前記シールユニットの間隔変化に対応して搬送長さを変えるよう構成したことを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載の横形製袋充填機におけるエンドシール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022169307A JP2024061390A (ja) | 2022-10-21 | 2022-10-21 | 横形製袋充填機におけるエンドシール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2022169307A JP2024061390A (ja) | 2022-10-21 | 2022-10-21 | 横形製袋充填機におけるエンドシール装置 |
Publications (1)
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JP2024061390A true JP2024061390A (ja) | 2024-05-07 |
Family
ID=90925397
Family Applications (1)
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JP2022169307A Pending JP2024061390A (ja) | 2022-10-21 | 2022-10-21 | 横形製袋充填機におけるエンドシール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2024061390A (ja) |
-
2022
- 2022-10-21 JP JP2022169307A patent/JP2024061390A/ja active Pending
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