JP2681313B2 - 自動縫いミシンの制御装置及び制御方法 - Google Patents

自動縫いミシンの制御装置及び制御方法

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JP2681313B2
JP2681313B2 JP3006531A JP653191A JP2681313B2 JP 2681313 B2 JP2681313 B2 JP 2681313B2 JP 3006531 A JP3006531 A JP 3006531A JP 653191 A JP653191 A JP 653191A JP 2681313 B2 JP2681313 B2 JP 2681313B2
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    • D05B69/00Driving-gear; Control devices
    • D05B69/14Devices for changing speed or for reversing direction of rotation
    • D05B69/18Devices for changing speed or for reversing direction of rotation electric, e.g. foot pedals
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B21/00Sewing machines with devices for automatically controlling movement of work-carrier relative to stitch-forming mechanism in order to obtain particular configuration of seam, e.g. programme-controlled for sewing collars, for attaching pockets

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被加工物を挾持した
布押え装置を一定の形状に移動することにより、一定形
状の縫い目を形成する自動縫いミシンの回転速度と布押
え装置の移動を制御する自動縫いミシンの制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図14に、従来の一般的な自動縫いミシ
ンの外観が示されている。この自動縫いミシンは、ミシ
ンテーブル201の上面に針棒202で被縫製物に縫目
を形成するための機構を内蔵したミシン機構部25と、
このミシン機構部25を駆動するモータ203と、被縫
製物を上押え板204と下押え板205との間にエアー
によって押圧挾持する布押え装置206と、この布押え
装置206をすべり板207上で所定のパターンに従っ
て平面的に移動させる2軸駆動機構208とが設けられ
ている。ミシンテーブル201の袖部分には上記各部の
動作を統括制御する制御装置224が上下2段に設けら
れている。この制御装置224の上段は、当該自動ミシ
ンの動作内容を規定する各種スイッチ類が配設された操
作パネル40と、2軸駆動機構208の移動パターンの
データを格納した記憶媒体(図示せず)を着脱して該デ
ータを読み取るデータ読み取り装置などを有し、全体の
タイミング制御や2軸駆動機構208の移動制御を行
う。
【0003】上記操作パネル40には電源スイッチ21
1、2軸駆動機構208を所定位置へ位置決めしシステ
ムをリセットするリセットスイッチ222、針を動かさ
ず縫製データ通りに2軸を駆動させるテストスイッチな
どが設けてある。
【0004】また、図面の下部に示された足踏みペタル
31には、縫製開始指令を与えるスタートスイッチ21
7および布押え装置206を押圧挾持するためのスイッ
チ214(以降布押えスイッチと記す)が設けてあり、
前記ミシン機構部25には縫製を途中で停止させる停止
スイッチ215が設けてある。また、29と30は原点
検出装置で、前記2軸駆動機構208に設けられて2軸
の機械的原点を検出するためのものである。
【0005】40は縫製パターン、縫製スピード等を設
定する操作パネル、220は操作の手順や、現在の縫製
条件および、エラーメッセージ等を表示する液晶表示器
(以下LCDと記す)、221は縫製速度を設定するロ
ータリースイッチ(以降速度設定スイッチと記す)、2
22は所定位置へ位置決めシステムをリセットするリセ
ットスイッチ、223は各設定、例えば縫製パターン等
を設定するための数字キーおよび、リセットスイッチ2
22、速度設定スイッチ221を含むスイッチ群、47
はフロッピーディスク(以降FDと記す)に読み書きを
行う磁気的記憶書き込み装置(以降FDDと記す)、2
24は自動縫製ミシンの制御を行う制御装置である。次
に、制御装置224内の構成について説明する。図20
において、1は演算を行うためのCPUと、外部からの
割り込みコントローラおよび外部からのCPUを介さず
メモリを直接アクセスするためのダイレクトメモリアク
セス(以下DMAと記す。)を含んだマイクロコンピュ
ータであり、32はそのマイクロコンピュータを動作さ
せる基本周波数を発生する水晶振動子、2はメモリ[R
AM61、ROM7]のアドレスをラッチするメモリア
ドレスラッチ回路(例えば74LS373)、3はメモ
リ[ROM7、RAM61]からのデータを、または、
マイクロコンピュータ1からメモリ[RAM61、RO
M7]へデータを伝送するためのメモリデータバッファ
(例えば74LS245)、4はマイクロコンピュータ
1からメモリ以外の周辺素子(以降周辺素子と記す)
に、また周辺素子からマイクロコンピュータ1にデータ
を伝送するための周辺データバッファ(例えば74LS
245)、5はメモリ[ROM7、RAM61]および
周辺素子を単一的に選択するための各IC選択信号を発
生するIC選択信号発生回路(以降デコーダと記
す。)、61は読み書き可能な記憶素子(以降RAMと
記す。)、7は読み込み専用の不揮発性記憶素子(以降
ROMと記す)、33は、読み書き可能な記憶素子にR
AMを用いたときに、電源を切ったとき、RAMは揮発
性の記憶素子であるため、RAMの内容はすべて、無く
なってしまうことを防止するための一般には数日間の保
持が可能な電源バックアップ回路、43はマイクロコン
ピュータ1から出力される、一定周波数の信号を分周
し、直列通信用素子34とキーボードコントローラ37
に供給する分周回路、34は周辺データバッファに接続
され、並列データを直列データに、また、直列データを
並列データに変換する直列通信素子(例えば8251)
であり、60は直列通信用素子34から出力されるデー
タを通信用規格(例えばRS−232C,RS−42
2)に対応するためのドライバー(以下、直列通信ドラ
イバーと記す)であり、入力素子と出力素子が含まれて
いる。36は直列通信ドライバー60が出力時入力信号
をうけとり、直列通信ドライバー60が入力時、出力信
号を出すもの、すなわち直列通信の相手となるものであ
り、通常パーソナルコンピュータ等がある。(以降直列
通信対象品と記す)、37は操作パネル40のスイッチ
群223とスピードスイッチ221とリセットスイッチ
222を制御するキーボードコントローラであり、38
はその入出力のためのインタフェイス回路である。41
は操作パネル40内のLCD220を駆動するためのL
CDコントローラであり、42はLCDコントローラ4
1からの出力およびLCDからの入力のためのインタフ
ェイス回路である。44はキーボードコントローラ37
および送りパネル遅延回路45、さらに検出器26から
の信号を入力インタフェイス回路10を通した信号を受
けて、マイクロコンピュータ1に割り込み信号を発生さ
せる割り込みコントローラである。45はI/O8から
出力されたデータと検出器10からの信号により、送り
パルスを発生させるタイミングを生成する送りパルス遅
延回路であり、46はフロッピーディスクドライバ47
との信号のやりとりを行うフロッピーディスクコントロ
ーラ(以下FDCとよぶ)であり、47はFDC46か
らの信号により記憶媒体であるFD48にデータを書き
込むためのFDDである。8は様々な並列の入出力信号
を制御するI/Oであり、10,11,12,52,5
5は各制御信号を入力し、I/O8に入力するための入
力インタフェイス回路であり、13はミシンの2軸駆動
部のパルスモータを駆動するためのパワー回路である
(布押え駆動出力手段…以下PMDと記す)。49はう
ず電流継手方式クラッチモーターの制御のための回路
(以下モータ制御回路と記す)、50はモータ制御過回
路49からの信号を受けて、うず電流継手方式クラッチ
モータを動作させるためのパワー回路部、15はミシン
の制御方法を変更するための設定を行うスイッチ部(以
下ミシンの制御方法スイッチ群と呼ぶ)、55はI/O
8に制御盤外部からの信号を受けとるときのインタフェ
イス回路、16−aは主電源が一時的に低下した時等
に、制御盤が誤動作しないようにするための瞬時停電検
出回路、16−bは制御盤に電源を供給する電源回路で
ある。
【0006】図15に、従来の自動ミシンの速度制御と
実際の速度の一例を示す。図15上側の図は制御回路5
0によりモータ203に指令される速度指令値を示す。
図15下側の図は速度指令値によりミシン上軸(図示せ
ず)が回転する実際の速度を示す。ここでA部は、速度
指令値を2000spm にしても実際のミシン上軸の回転
が2000spm まで上昇しない期間を示す。B部はモー
タ制御上発生するミシン上軸(図示せず)回転が不安定
になる期間を示し、C部は安定期間を示す。D部は速度
指令値を200spm に下げたときのミシン上軸の速度低
下遅れ時間を示し、E部は減速時間を示す。
【0007】図16に減速の2つのパターンを示す。図
16上側の図は速度指令値を示し、図16下側の図はミ
シン上軸速度を示す。F部は速度指令値2000spm 、
G部は1400spm 、H部は2000spm 、J部は40
0spm である。それに対しK部は2000spm と安定し
ている期間であり、L部は速度指令値が1400spmと
低下しているのに対しミシン上軸速度が遅れる期間であ
り、M部は減速している過程の減速時間である。さらに
N部は2000spm に加速するための加速時間であり、
Pは2000spm 安定期間、Q部はミシン上軸速度が指
令値と比較し遅れる期間である。R部は400spm まで
減速する減速時間である。
【0008】図17は送りパルス遅延回路の詳細回路図
である。この回路の詳細動作については特公昭60−2
9515および特公昭60−54076に詳細を述べて
いるのでここでは説明を省略する。ここで、特公昭60
−29515および特公昭60−54076に記述され
ていないことについて述べる。
【0009】図18は低速200spm のときの図17に
おける各部の波形を示す。図19は高速2000spm の
ときの図17における各部の波形を示す。図18のαと
図19のθからわかるようにX−OUT=9パルスのと
きにおいても送りパルスの間隔|X−OUT|のパルス
の間隔が違うことがわかる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は以上のよ
うに構成されていたので、ミシンの主軸の速度が目的の
速度とならず、布押え装置が所定の位置に移動しない
(以降脱調と記す)という問題点が発生していた。さら
に、送りパルスX−OUTの波形がミシン主軸の回転速
によって変動することにより、やはり、布押え装置が
脱調する問題点が発生していた。
【0011】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、ミシンの主軸の速度を目的の速
度にすることができるとともに、布押え装置が脱調せ
ず、美しい縫い目を縫製することが可能となる装置を得
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る自動縫
いミシンの制御装置は、ミシンと、モータに駆動される
主軸により上下移動されるミシンの針と、布を挾持する
布押え装置と、布押え装置を所定の位置に移動制御する
布押え駆動部と、布押え駆動部等の各部の動作を統括制
御する制御装置とを有する自動縫いミシンにおいて、縫
い目長さ及び縫製速度指令値に基づいてあらかじめ定め
られたカウント値を記憶する第1の記憶手段と、あらか
じめ定められた縫製模様の縫い目長さデータ及び縫製速
度指令値データを記憶する第2の記憶手段と、第2の記
憶手段から縫製模様の縫い目長さデータ及び縫製速度指
令値データを読み出し、読み出した縫い目長さデータ及
び縫製速度指令値データに基づいて第1の記憶手段から
カウント値を読み出して出力する制御装置の中心となる
マイクロコンピュータと、少なくともミシンの針の下位
置を検知する位置検知手段と、針の速度に応じたPG信
号を出力するPG信号発生手段と、位置検知手段がミシ
ンの針の下位置を検知するとPG信号のカウントを開始
し、PG信号をカウント値分だけカウントしている間、
カウントボロー信号を出力するカウントボロー手段と、
カウントボロー出力信号が出力されている間は動作を停
止し、カウントボロー出力信号が出力されていない時は
布押え駆動部を動作させるPMDとを備えている。
【0013】第2の発明に係る自動縫いミシンの制御装
置は、布押え駆動手段を間欠的に移動させるとき、カウ
ントボロー手段は、針が布にささっている状態において
もカウントボロー出力信号を制御し、PMDの駆動制御
を行うものである。
【0014】第3の発明に係る自動縫いミシンの制御装
置は、ミシンと、モータに駆動され る主軸により上下移
動されるミシンの針と、布を挾持する布押え装置と、布
押え装置を所定の位置に移動制御する布押え駆動部と、
布押え駆動部等の各部の動作を統括制御する制御装置と
を有する自動縫いミシンにおいて、針の縫製速度指令値
データ及びその針の1周期前の縫製速度指令値データと
の縫製速度差データ及び縫い目長さデータに基づいてあ
らかじめ定められたカウント値を記憶する第1の記憶手
段と、あらかじめ定められた縫製模様の縫い目長さデー
タ及び縫製速度指令値データを記憶する第2の記憶手段
と、縫い目長さが手動設定されるダイヤル手段と、第2
の記憶手段から針の縫製速度指令値データ及びその針の
1周期前の縫製速度指令値データを読み出して縫製速度
差データを算出し、またダイヤル手段で定められた縫い
目長さデータあるいは第2の記憶手段に記憶されている
縫い目長さデータのどちらかを選択し、縫製速度差デー
タ及び選択した縫い目長さデータに基づいて第1の記憶
手段からカウント値を読み出して出力する制御装置の中
心となるマイクロコンピュータと、少なくともミシンの
針の下位置を検知する位置検知手段と、針の速度に応じ
たPG信号を出力するPG信号発生手段と、位置検知手
段がミシンの針の下位置を検知するとPG信号のカウン
トを開始し、PG信号をカウント値分だけカウントして
いる間、カウントボロー信号を出力するカウントボロー
手段と、カウントボロー出力信号が出力されている間は
動作を停止し、カウントボロー出力信号が出力されてい
ない時は布押え駆動部を動作させるPMDとを備えてい
る。
【0015】第4の発明に係る自動縫いミシンの制御装
置は、PG信号に基づいて針の実際の速度を演算する演
算手段を更に備え、マイクロコンピュータは、針の1周
期前の縫製速度指令値データの代わりに、演算手段が演
算した針の1周期前の実際の速度と縫製速度指令値デー
タとの差を算出し、その差に基づいて第1の記憶手段か
らカウント値を読み出して出力するものである。
【0016】第5の発明に係る自動縫いミシンの制御方
法は、予めミシン針の速度指令値が定められた縫製速度
データを有するミシンの縫製速度制御において、予め設
定された針の速度指令値と次周期の針の速度指令値との
差を求め、その差に基づいて 高速から低速に変化する過
程にある場合又は低速から高速に変化する過程にある場
合のいずれであるかを判定する速度変化の判定工程と、
速度変化の判定工程において高速から低速へ変化する過
程であると判定されると、次周期の針の速度指令値から
第1の所定速度分を減算し、その減算結果に応じてその
減算結果の値又は所定の最低速度をあらためて新しい針
の速度指令値として設定し直してミシン針を駆動させる
減速時の再設定工程と、速度変化の判定工程において、
低速から高速に変化する過程であると判定された場合に
は、針の速度指令値と次周期の針の速度指令値との差に
基づいた第2の所定速度分を次周期の針の速度指令値か
ら減算し、あらためて新しい針の速度指令値として設定
し直してミシン針を駆動させる加速時の再設定工程とを
有している。
【0017】第6の発明に係る自動縫いミシンの制御方
法の第2の所定速度分は、針の速度指令値と次周期の速
度指令値との差の値に応じて異った値をとる。
【0018】
【作用】第1の発明に係る自動縫いミシンの制御装置に
おいて、第1の記憶手段は、ミシンの縫い目長さ及び針
の速度の指令値である縫製速度指令値に基づいてあらか
じめ定められたカウント値を記憶する。第2の記憶手段
は縫製模様によりあらかじめ定められている縫い目長さ
データ及び縫製速度指令値データを記憶する。マイクロ
コンピュータは、第2の記憶手段から縫製模様の縫い目
長さデータ及び縫製速度指令値データを読み出し、読み
出した縫い目長さデータ及び縫製速度指令値データに基
づいて第1の記憶手段からカウント値を読み出して出力
する。位置検知手段は、少なくともミシンの針の下位置
を検知する。PG信号発生手段は、針の回転速度に応じ
てPG信号を出力する。カウントボロー手段は、位置検
知手段により検知された針の下位置に基づいて、PG信
号のカウントを開始し、PG信号をカウント値分カウン
トしている間、カウントボロー信号を出力する。PMD
はカウントボロー出力信号が出力されている間は動作を
停止し、カウントボロー出力信号が出力されていない時
は布押え駆動部を動作させ、布押え駆動部の駆動タイミ
ングを変化させる。
【0019】第2の発明に係る自動縫いミシンの制御装
置において、間欠的に布押え装置を移動させる場合に、
駆動速度が0からの布押え装置の移動立ち上がりが遅い
ことを利用して、カウントボロー信号は針が布に刺さっ
ている状態においてもPMDにカウントボロー出力信号
を出力せずに布押え駆動部を動作させるようにし、布押
え装置が実際に駆動するまでの時間を短縮させるように
する。
【0020】第3の発明に係る自動縫いミシンの制御装
置において、第1の記憶手段は、ミシンの縫い目長さ及
び針の縫製速度指令値データとその針の1周期前の縫製
速度指令値データとの縫製速度差データに基づいてあら
かじめ定められたカウント値を記憶する。第2の記憶手
段は縫製模様によりあらかじめ定められている縫い目長
さデータ及び縫製速度指令値データを記憶する。ダイヤ
ル手段では縫い目長さが手動で設定される。マイクロコ
ンピュータは、第2の記憶手段から針の縫製速度指令値
データ及びその針の1周期前の縫製速度指令値データを
読み出して縫製速度差データを算出し、またダイヤル手
段で定められた縫い目長さデータあるいは前記第2の記
憶手段に記憶されている縫い目長さデータのどちらかを
選択する。そして縫製速度差データ及び選択された縫い
目長さデータに基づいて第1の記憶手段からカウント値
を読み出して出力する。位置検知手段は、少なくともミ
シンの針の下位置を検知する。PG信号発生手段は、針
の回転速度に応じてPG信号を出力する。カウントボロ
ー手段は、位置検知手段により検知された針の下位置に
基づいて、PG信号のカウントを開始し、PG信号をカ
ウント値分カウントしている間、カウントボロー信号を
出力する。PMDはカウントボロー出力信号が出力され
ている間は動作を停止し、カウントボロー出力信号が出
力されていない時は布押え駆動部を動作させ、布押え駆
動部の駆動タイミングを変化させる。
【0021】第4の発明に係る自動縫いミシンの制御装
置においては、PG信号に基づいて針の実際の速度を演
算する演算手段を更に備え、マイクロコンピュータは、
針の1周期前の縫製速度指令値データの代わりに、演算
手段が演算した針の1周期前の実際の回転速度と縫製速
度指令値データとの差を算出し、その差に基づいて第
の記憶手段からカウント値を読み出して出力し、布押え
駆動部の駆動タイミングを変化させる。
【0022】第5の発明に係る自動縫いミシンの制御方
法であって、予めミシン針の速度指令値が定められた縫
製速度データを有するミシンの縫製速度制御において、
速度変化の判定工程では、予め設定された針の速度指令
値と次周期の針の速度指令値との差を求め、その差に基
づいて高速から低速に変化する加速時の過程にあるか、
又は低速から高速に変化する減速時の過程にあるかを判
定する。判定において減速時の過程である場合には、減
速時の再設定工程において、次周期の針の速度指令値か
ら第1の所定速度分を減算し、その減算結果に応じてそ
の減算結果の値又は所定の最低速度をあらためて新しい
針の速度指令値として設定し直してあらかじめ速度修正
を行いミシン針を駆動させる。また判定において加速時
の過程である場合には、加速時の再設定工程において、
針の速度指令値と次周期の針の速度指令値との差に基づ
いた第2の所定速度分を次周期の針の速度指令値から減
算し、あらためて新しい針の速度指令値として設定し直
してあらかじめ速度修正を行いミシン針を駆動させる
【0023】第6の発明に係る自動縫いミシンの制御方
法のであって、予めミシン針の速度指令値が定められた
縫製速度データを有するミシンの縫製速度制御におい
て、加速時の再設定工程において、針の速度指令値と次
周期の針の速度指令値との差に基づいた第2の所定速度
分は、針の速度指令値と次周期の速度指令値との差の値
に応じて異った値をとり、加速に応じた速度修正を行
う。
【0024】
【実施例】以下この発明の一実施例を図について説明す
る。
【0025】図1において従来例と同一の番号は同一の
ものを示し、説明を省略する。61−aは、マイクロコ
ンピュータが演算を行うときに、一時的に記憶する必要
のあるデータを記憶するスタック用メモリ部(以降RA
M1と記す)、61−bは縫製模様データを記憶する縫
製模様データ用メモリ部(以降RAM2と記す)であ
る。
【0026】図2は図1におけるカウントボロー回路で
あり、図1と同一の番号は同一のものを意味しているた
め説明は省略する。100はCPU1からI/O8を介
して入力されるデータを読み込み、その設定された値だ
針位置の検出器26から入力されるPG信号を数える
カウンタであり、101はカウンタSET信号レベルが
1のときカウントボロー1信号が発生しないようにする
ためのOR回路であり、102はカウントボロー1信号
が入力されることによりカウントボロー2信号を発生す
る回路である。
【0027】図3は図1の一部分であるフロッピィディ
スクからの縫製模様データ読み込みのための回路であ
る。
【0028】図3中、図1と同一番号を示しているもの
は、同一機能を示すものであり説明を省略する。61−
cは縫製模様データを最適化した後の縫製模様データを
記憶するメモリ部(以降RAM3と記す)である。
【0029】次に、上記のように構成された自動ミシン
の動作について説明する。まず制御装置224の電源ス
イッチ211閉成して、うず電流継手方式クラッチモー
タ203を始動するとともに、図14に示す制御装置2
24に電源を供給する。制御装置224内に電源が供給
されると、電源回路16−bにより、+5V等の電源を
すべての素子および回路に供給するとともに、電源投入
時のすべての素子および回路の誤動作を防止するため
に、リセット信号(以下RES信号と記す)をマイクロ
コンピュータ1に出力し、このリセット信号によりマイ
クロコンピュータ1は初期化され、同時にマイクロコン
ピュータ1からのRES信号の出力が、RESOUT端
子から出て、すべての素子および回路の初期化が行われ
る。このRES信号が一定時間後解除された後、マイク
ロコンピュータ1はROM7からデータを読み込む。は
じめは、各素子および回路のイニシャライズが行われ
る。次に原点検出装置29,30の信号によって機械原
点へ移動するために、マイクロコンピュータ1からI/
O8を通してPMD13に信号が供給され、パルスモー
タ27,28により2軸駆動装置208が機械原点の方
向に移動させる。原点検出装置29,30により原点の
信号(図1のOP)が入力されると、マイクロコンピュ
ータ1は、パルスモータ27,28への信号を供給を行
わなくし、機械原点で2軸駆動装置208を停止させ
る。次に操作パネル40の動作について説明する。
【0030】操作パネル40は、大別して2つから構成
されている。第1に表示部であるLCD220、第2に
様々な設定を行うスイッチ群223である。LCDは、
LCDコントローラ41からの信号により、LCDイン
タフェイス回路を介し、LCDに入力される信号により
様々な表示、例えば縫製模様番号、ミシン縫製速度、拡
大、縮小率等の表示、さらには、異常時の異常箇所表
示、異常後に正常に復帰するための方法、さらには、ミ
シンの取り扱い方法などの表示を行うものである。スイ
ッチ群223は、キーボードコントローラ(例えば82
79)により、制御されており、キーマトリックスを組
んで各スイッチのON,OFFを監視している。例え
ば、原点復帰スイッチ222を押すことにより、キーボ
ードコントローラインタフェイス回路38を介し、キー
ボードコントローラ37に入力され、キーボードコント
ローラ37は、スイッチ群223のなかで、原点復帰ス
イッチがONされたことを判断し、マイクロコンピュー
タ1に知らせる。原点復帰スイッチの信号を受けとった
マイクロコンピューター1は、電源投入時後の動作と同
様の方法で2軸駆動装置208を機械原点に移動させ
る。同様の経路により、スイッチ群223の信号は、マ
イクロコンピュータ1に伝達され、様々なミシンの制御
が行われる。
【0031】つぎに、縫製模様の選択について説明す
る。操作パネル40内のスイッチ群223により縫製模
様番号が設定され、さらにその縫製模様番号の読み込み
の命令のためのスイッチがONされると、マイクロコン
ピュータ1は、ペリフェラルデータバッファ4を介しペ
リフェラルデータライン(以降PDラインと記す)を通
し、FDC46とアクセスし、まずFDD47にFD4
8が挿入されているか否かを判断するためにFDD47
のヘッド(図示せず)の移動および、FD48の回転を
行う指令を出す。すなわちFD48からデータを読み出
すためには、まず、FDD47の駆動部分を駆動する。
【0032】さらに、FD48内のデータを読み込むた
めマイクロコンピュータ1のCPUはFDC46にデー
タ入力を指令し、FDC46はその信号をうけFD48
内のデータをPDラインに伝達し、さらにはベリフェラ
ルデータバッファ4を介し、マイクロコンピュータ1内
に一時的にとり込む。取り込まれたデータは、すぐにR
AM61に転送される。以上の動作は、ENDデータが
読み込まれるまでくり返されることにより模様FD内の
データは、RAM2内に転送される。
【0033】しかる後、RAM2(61−b)内の縫製
模様データは自動縫いミシンが動作するのに最適な状態
に変換され、RAM3(61−c)内に転送される。こ
こで、模様ROM(図示せず)内のデータが出力されマ
イクロコンピュータ1が一時的に縫製模様データを取り
込み、このときに、自動縫いミシンが動作するのに最適
な状態に変換し、RAM2内に転送することも可能であ
るのはいうまでもない。次に、自動縫いミシンを動作さ
せるには後述の如く、最適な縫製模様データが必要であ
る。
【0034】1.縫製速度について 図4に破線で変換前の縫製速度と、実線で変換後の縫製
速度を示す。縦軸に縫製速度、横軸に針数を示してい
る。また、別の条件での変換前の縫製速度と変換後の縫
製速度を図5に示す。
【0035】図4と図5のような速度変換方法につい
て、図6のフローチャートを用いて説明する。図6にお
いて、ステップ501で現在の縫製データの速度と次の
縫製速度をマイクロコンピュータ1のCPU内のスタッ
クにとり込み、ステップ502に移る。ステップ502
では次の縫製模様データが終了しているか否かを判別す
るルーチンであり、もし、終了であれば、別ルーチン
(図示せず)に移り自動縫いミシンの動作を終了する。
一方、次の縫製模様データが終了でない場合、ステップ
503に移り現在の縫製速度から次の縫製速度が引き算
される。その後ステップ504に進みステップ503の
結果を用いて現在の縫製速度と、次の縫製速度が比較さ
れる。もし、この値が同一であればステップ506のS
AME処理に移り、現在の縫製速度と次の縫製速度を同
一として処理を行う。図4のX部分がステップ506で
行なわれた処理である。一方、ステップ504で同一の
速度ではないと判断された場合は、ステップ505に移
り、現在の縫製速度と次の縫製速度の速度の比較を行
う。ステップ505で現在の縫製速度の方が速いと判断
された場合すなわち減速時は、ステップ506に移り、
一方、次の縫製速度の方が速いと判断された場合すなわ
ち加速時は、ステップ5の処理に移る。
【0036】まず、減速時について述べる。減速におい
て基本的にモータの応答特性を考慮に入れ、速度を落す
べき一針前の速度指令値を次の縫製速度より低い値とし
て、実際に次の縫い目の縫製を行う場合に、次の縫製速
度になるようにしている。この縫製速度制御をステップ
506以降について述べる。ステップ506において
は、次の縫製速度から3段階引き算した値を零と比較し
ている。例えば、現在の縫製速度を9、次の縫製速度を
3とした場合3−3=0としている。このとき、その結
果が零よりも小さいときは、ステップ507に移る。ス
テップ507では速度指令値が零より小さい値にならな
いよう現在の縫製速度に零の値を入れて、次のループに
移る。これは、図4におけるY部分を意味しており、図
4のYの部分の場合、現在の縫製速度がCに対し次の縫
製速度が0の場合ステップ506では0−3=−3<0
という結果によりステップ507に移り現在の縫製速度
に0を入れる。すなわち、変換前の縫製速度より1針前
に速度指令値を次の速度指令値と同じ値としていること
がわかろう。一方、ステップ506で(次の縫製速度か
ら3ランク引き算した値)>0となった場合、ステップ
508に移る。この場合は、ステップ508において
(次の縫製速度)−3の値を現在の縫製速度とし運転す
ることになる。図4のZの部分がステップ508を実行
した結果である。また、ステップ506において、(次
の縫製速度)−3というように3の値を固定とした、フ
ローチャートを示しているが3という値は現在の縫製速
度により変化する値をとることも可能であり、図5に示
すように縫製速度を3つのグループに分けて、現在の縫
製速度がGグループかHグループかIグループかにより
表1のような処理を行う。さらに、表1内のxの値−
3,−1,0という値は、ミシンの主軸を回転させるモ
ータの減速特性や、さらには、ミシンの回転特性により
変化するのは十分考えられミシンとモータの種類の組合
せによっては0のみにならず+1,+2とプラスの値と
なってもいいのはいうまでもない。
【0037】 表 1 現在の縫製 (次の縫製速度)−x 現在の縫製速度 図における部速度グループ のxの値 G 3 (次の縫製速度)−3 G部 H 1 ( 〃 )−1 H部 I 0 ( 〃 )−0 I部 この制御について、図7に示すフローチャートにより説
明する。減速時の処理図6一点鎖線部の処理のかわりに
図7の減速時の処理をおき換える。ステップ509は、
現在の縫製速度が5以下かどうかを判断するステップで
あり、5以下の場合はステップ518に進み、次の縫製
速度の値を現在の縫製速度にして、この処理からぬけて
いく。一方、6以上であった場合はステップ510に進
む。ステップ510では現在の縫製速度が8以下である
か否かを判断し8以下の場合は、ステップ515に進
む。ステップ515は、次の縫製スピードの値から1を
引いたものが零未満になっているか否かを判断するステ
ップであり、もし、次の縫製スピードが零の値のときは
計算結果はマイナス1となりステップ517に進む。ス
テップ517では現在の縫製速度に零の値を入れてこの
処理から抜けていく。
【0038】一方、ステップ515で次の縫製速度マイ
ナス1の値が零以上の場合はステップ516に進み、現
在の縫製速度に次の縫製速度から1引いた値を入れて、
この処理からぬけていく。一方、ステップ510で現在
の速度が8より大きな値と判断された場合は、ステップ
512に進む。ステップ512では次の縫製速度から3
引いた値が零未満になっているか否かを判断するステッ
プであり、次の縫製速度から3引いた値が零未満の場合
はステップ514に進み現在の縫製速度に零を入れ、こ
の処理からぬける。一方、ステップ512で次の縫製速
度から3引いた値が零以上のときは、ステップ513に
進み、現在の縫製速度に次の縫製速度から3引いた値を
入れ、この処理からぬけていく。以上の処理により、
5のG,H,I部のような処理が可能となる。次に、加
速度の処理について説明する。図6のステップ505に
おいて、現在の縫製速度より次の縫製速度の方が大きな
値となったときは、ステップ519に進む。ステップ5
19は、ステップ520,522,524において比較
を行うときのための演算を行うステップであり、次の縫
製速度から現在の縫製速度を引いた値Yを定めている。
次にステップ520が実行され、Yが5以上の場合、ス
テップ521が実行されこの処理からぬけていく。一
方、Yが5未満の場合は、ステップ522に進む。ステ
ップ522ではYが3以上か否かを判定し、Yが3以上
の場合ステップ523に進みステップ523の処理がな
され、この処理からぬけていく。また、ステップ522
でYが3未満となった場合、ステップ524に進む。ス
テップ524ではYが2以上か否かを判断し、Yが2以
上の場合、ステップ525の処理を行いこの処理からぬ
けていく。一方、Yが2未満の場合、ステップ526が
処理され、この処理からぬけていく。一針毎にこの処理
をくり返すことにより図4のR部のように、加速時には
一定の段階状の速度指令値となる。以上縫製速度につい
て述べたが、縫製速度を制限するものについてはすでに
従来の実施例でのべたように、縫い目長さ、縫い目デー
タの速度指令、操作パネル上の縫製速度を設定する速度
設定スイッチが存在する。縫い目長さ、縫い目データの
速度指令については、すでに述べた手法により速度指令
値が決定される。一方、操作パネル上の速度設定スイッ
チにより設定される速度は、縫い目長さおよび縫い目デ
ータの速度指令より優先する速度であり、例えば縫い目
長さによる縫製速度がCで縫い目データの速度指令が高
速のとき、速度設定スイッチによる設定速度が5であれ
ばミシンの速度指令値は5となる。ここで図4におい
て、速度設定スイッチを4に設定したときについて以降
述べていく。図4において速度設定スイッチを4に設定
すると針数の6針目,7針目,8針目は実際の縫製可能
速度より低い速度指令となる。この状態を一定速度とな
るように制御するために、現在の縫製速度と、速度設定
スイッチを比較し小さい方の値を現在の縫製速度とする
ことにより、図6の処理および図7の処理を行う。従っ
て、図4、6,7,8針目は、4の値となる。
【0039】以上のような制御を行うことにより、ミシ
ン軸と速度指令値との関係は図4のようになる。
【0040】2.布押えの送り手段 図2について説明する。図2は、布押えを動作させるタ
イミングを決定する回路である。制御の中心であるマイ
クロコンピュータ1は、RAM3(61−c)から縫製
模様データを読み出し、その中の縫製速度と縫い目長さ
を利用し、縫製速度と縫目長さの関係より構成されるR
OM内のテーブル(以降カウントボローテーブルと呼
ぶ)から、カウントボロー値を決定しデータバッファ4
を通し、I/O8からカウンタ100にカウントボロー
値を書き込む。そして、ミシンの検出器26から、コネ
クタ18を通し、入力回路10を介して入力されたPG
信号をカウンタがカウントする。PGの数を設定された
カウントボロー値分だけカウントしたカウンタは、ボロ
ー信号BRを出力する。この信号は、カウンタがセット
されているときに発生することを防止するOR回路10
1を通し、ラッチ回路102に伝達され、ラッチ回路1
02によりラッチされる。ラッチされたカウントボロー
2信号は割り込みコントローラ44に入力され、マイク
ロコンピュータ1の処理に割り込みをかける。この割り
込みによりマイクロコンピュータ1は、I/O8を介し
PMD9に出力を発生しはじめ、PMDはPMを駆動し
はじめる。これによりPMの回転を平行移動に変換する
部分をへて布押えが一定方向に移動する。すなわち、S
/Wを用いカウントボローテーブルの値を読む箇所によ
り布押えを動作させるタイミングを自由に変更すること
が可能となるわけである。この例として図8と図9につ
いて述べる。
【0041】図8は自動縫いミシンの主軸が低速で回転
しているときの図であり、1番上に針棒タイミングを示
し、この針棒タイミングが横の一線より下に有る間は、
針が縫製物にささっている状態を意味している。上から
2,3,4番目の信号は、ミシンの検出器26からの信
号であり、上からPG信号、上位置信号、下位置信号を
意味している。上から5番目の信号はカウントボロー2
信号であり、PG信号が11コ入力されたときに発生し
ていることによりカウンタにセットされている値は11
パルスとなっていることがわかる。いま、この場合カウ
ンタが設定されるのは、下位置信号の立ち下がりにより
設定されるようになっている。上から6番目の信号は、
パルス出力波形でありPMD9にI/O8を通し出力さ
れる波形である。
【0042】上から7番目と8番目の波形は、前述の場
合とパルス数が異なる場合であり、すなわち、布押えの
移動量が大きい時の波形を示している。7番目の波形は
カウントボロー2の波形でありPG信号が4つ来た所で
立ち上がっている。そして、そのタイミングによりI/
O8を通じ、パルスがPMDに出力され、PMD27,
28が回転し布押えが移動する。すなわち、Bとb,A
とaを比較すればわかるようにパルス数が多い方がパル
スを出し続ける時間が長くなり(b>B)逆にパルス数
少ない方が下位置信号の立ち下がりから、パルスを出
しはじめる時間が短かくなっていることがわかる。(a
<A)すなわち、自動縫いミシンの回転数が一定でも縫
い目長さが長い時は、早いタイミングでパルスを出しは
じめないと布押えの移動ができないこととなる。
【0043】一方、図9は図8上側と同一のパルス数7
パルスのときの高速回転時のパルス出力波形を示してい
る。自動縫いミシンが高速回転した場合でもBで示すパ
ルスを発生させている時間には変化を生じさせないた
め、図8Aの部分は図9Cの部分のように短かい値とな
りPG信号の数でいうと4パルスと小さな値にしている
ことがわかろう。さらに図10に布押えの移動量とI/
O8からのパルス出力との関係を示す。の部分はパル
スを出力しているにもかかわらず、布押えが移動してい
ない時間であり、は布押えが移動している時間、は
パルスを出力しているにもかかわらず、布押えが停止し
ている時間である。ここで、の時間はパルスを与えて
いるにもかかわらず布押えは移動していないことを考え
に入れると一回転での布押えを駆動させるパルスの発生
開始は、針が布にささっている間に行っても可となり、
図9のCの値は、0としても可となる。
【0044】以上説明して来たことは、すべて速度指令
値と、縫い目長さから決定される、カウントボロー2の
発生のタイミングについての記述であるが、実際のミシ
ンの主軸の回転速度は加速時、減速時で遅れを生じる。
図15ではそれが顕著に発生している。例えば立ち上が
りでは指令値が2000rpm に対しミシンの主軸のモー
タ回転は1000rpm 程度となっていることがわかる。
さらに減速時においても200rpm の速度指令値を与え
ているのにもかかわらず、一回転は2000rpm を保持
しているのがわかる。従ってこの場合、速度指令値と、
縫い目長さだけの関係よりカウントボロー2発生のタイ
ミングを決定したのでは、布押えの送りが回転数と異な
り、美しい縫目を構成できないため、加速および減速時
には速度指令値とは異なる値をカウントボローテーブル
から入力してカウントボロー2のタイミングを実際の速
度に合ったタイミングとする。
【0045】以上の概略の動作および詳細の動作を図1
1のフローチャートおよび図12により説明する。図1
2はカウントボロー2の発生のタイミングを規定するた
めの速度と縫目長さを表わしたカウントボローテーブル
であり、実際はROM7内にプログラムとして組み込ま
れている。この値を決定する手法について、図11のフ
ローチャートを用いて述べる。縫い目長さの決定につい
ては別のルーチンで演算されており(図示せず)すでに
縫い目長さは決定された値とする。また一針前の速度
(図中PEVSPD…以降PEVSPDと記す)、今の
速度(図中CURRENT…以降CURRENTと記
す)、スピードリミット(縫い目長さで図中SPDLM
T…以降SPDLMTと記す)、スピリードリミット
(ダイヤル値で図中WKLIM…以降WKLIMと記
す)はそれぞれ別ルーチンにおいて決定している値又は
マニュアルで設定されているものとする(図示せず)。
ステップ600はPEVSPDとCURRENTをマイ
クロコンピュータが値をもってくる。ステップ601で
はPEVSPDとCURRENTの値が同一か否かを判
断する。もしPEVSPDとCURRENTが同一であ
ればステップ602に進み、PEVSPDで布押えを送
るように、図12の中から縫い目長さと、速度を選択す
る。一方、ステップ601でPEVSPD≠CURRE
NTの場合、ステップ603に移る。ステップ603で
はCURRENTとPEVSPDのうちどちらの値が大
きいかを比較している。もし、CURRENT>PEV
SPDの場合、すなわち加速される場合は、ステップ6
04に進む。ステップ604では、スピードのランクが
7ランク以上離れているか否かを判断している。7ラン
クとは急加速するか否かを示す1つの目やすである。ス
テップ604で7ランク以上離れている場合はステップ
605に進む。ステップ605ではPEVSPDが零か
否かを判断している。PEVSPDが零の場合は、ステ
ップ606で一定値をカウントボロー用スピード(以降
CBSPD)に入れて、カウントボローテーブルによ
り、カウントボロー用スピードと縫い目長さを用いてカ
ウントボロー値を決定し、このルーチンからぬけてい
く。また、ステップ605でPEVSPDが零でない場
合は、ステップ607に進む。そして、PEVSPDで
送ることとなりCBSPDにPEVSPDを入れ、CB
SPDによりカウントボロー値を決定し、このルーチン
からぬけて行く。一方、ステップ604で6ランク以下
の差の場合はステップ608に進み、PEVSPDが零
か否かを判断する。PEVSPD=0の場合は、ステッ
プ609に移りPEVSPD送ることとなりCBSPD
にPEVSPDを入れ、CBSPDによりカウントボロ
ー値を決定しこのルーチンからぬけて行く。またステッ
プでPEVSPDが零でない場合、ステップ610に移
る。ステップ610では、CURRENTが5以上か否
かを判断する。ステップ610で4以下と判断された場
合はステップ608でPEVSPDと同等の処理を行
う。一方、ステップ610でCURRENTが5以上
場合、ステップ611に移る。ステップ611では、F
LGというフラグを見て判断するステップであり、FL
Gフラグは(現在の速度)+1で加速処理を繰り返して
いる場合に“1”、現在の速度と次の速度が同一の場合
に“0”となるものである。すなわち加速処理中に現在
の速度と次の速度が同一のときはステップ613に進
む。一方、現在の速度と次の速度が同一でない場合は、
ステップ612に進み、CURRENTにCURREN
T+1の値を入れてステップ613に進む。ステップ6
13ではSPDLMTとWKLIMを比較しWKLIM
の方が大きい場合はステップ615に進み、SPDLM
Tの方が大きい場合はSPDLMTにWKLIMを代入
して(ステップ614)ステップ615に進む。このル
ーチンはWKLIM優先を意味している。さらにステッ
プ615では、CURRENTとSPDLMTを比較し
ている。このときSPDLMTがCURRENTより小
さければ、CURRENTにSPDLMTを入れて、こ
の値をCBSPDに入れCBSPDによりカウントボロ
ー値を決定してこのルーチンからぬける。一方ステップ
615でSPDLMTがCURRENTより大きければ
CURRENTにCURRENT+1を入れ、この値を
CBSPDに入れCBSPDによりカウントボロー値を
決定してこのルーチンから抜ける。
【0046】次に、ステップ603で減速処理となった
ときについて説明する。ステップ603でCURREN
TよりPEVSPDが大きい場合、ステップは616に
進む。ステップ616ではPEVSPDがB以上のラン
クか否かを判断している。もし、ランクがB以上の場合
はPEVSPDで送ることとなり、その値をCBSPD
に入れ、このCBSPDによりカウントボロー値を決
め、このルーチンからぬけていく。さらにステップ61
6でB,C,D,以下になった場合はステップ617に
進む。ここはランクが6,7,8,Aの判断を行ってい
る。ここで6,7,8,AであればPEVSPD−1で
送ることとなり、決定したカウントボロー値となる。一
方、5以下のランクについてはCURRENT+1で送
ることとなりその値をCBSPDに入れ、CBSPDに
よりカウントボロー値を決定してこのルーチンから抜け
出す。
【0047】さらに、自動縫いミシンの回転速度を測定
し、カウントボロー2の発生のタイミングを決定する手
法について、図13を利用し説明する。図13はミシン
の速度を測定する回路の一実施例である。マイクロコン
ピュータはI/Oを通し、一定幅aの後を出力し、その
信号はカウンタをカウント可能とする信号に入力されて
いる。一方、検出器からの信号PGをカウントするよう
にカウンタに接続されている。すなわち、一定幅aの間
にPGが何パルス入力されるかにより、そのカウンタの
出力をI/O8が入力しマイクロコンピュータに伝え、
マイクロコンピュータがミシンの速度を演算する様な回
路構成となっている。この回路により自動縫いミシンの
速度を検出して、速度指令値と、検出した速度により次
の一針の速度を推定し、最適なカウントボロー2信号を
得、実際の速度に、より近い速度を用いて、カウントボ
ロー2を出力するタイミングを決定することにより、布
押えの移動のタイミングが理想的なものになる。すなわ
ち、図11において一針前の速度指令値のかわりに実際
に測定した一針前の速度を入れ、同一フローチャートに
従って動作させることにより布押えの移動タイミングは
より現実に近いものとなる。
【0048】自動縫いミシンが動作するのに最適な状態
に縫製模様データを変更する手段は、すべてを自動縫い
ミシンが動作する前に演算する必要がないのはいうまで
もない。例えば実施例では縫製速度の最適化を実縫製中
に実施しても良いことは言うまでもない。
【0049】さらに、縫製速度の最適化において、ディ
ジタル的に1〜Cまでの速度に限定して、最適化を行っ
たが、この数字をもっと細分化しても良く、最終的にア
ナログ信号と考えても良いことは言うまでもない。
【0050】また布押えの移動タイミングにおいて、実
施例ではPG信号をカウントしてカウントボロー2信号
を発生させたが、ミシン主軸に同期している信号を用い
ればいいのはいうまでもない。さらに、布押え移動の信
号をパルス出力として実施例では述べているが、サーボ
システムのように、移動量と移動速度を指令することに
より移動時間がある程度限定されるものであれば良いこ
とは申すまでもない。また、実施例において、カウント
ボロー2の発生をH/Wで構成しているがPG信号を割
り込み信号等でマイクロコンピュータ1に認識させ、S
/WでPGの数を計測し、パルスの出力開始を決定して
もいいのはいうまでもない。また、速度の検出において
も直接PG信号をマイクロコンピュータ1が割込み等に
より認識し、PG信号によりマイクロコンピュータ1が
速度の演算をしても良いことは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】この発明の第1項によれば、カウントボ
ロー手段が、第1の記憶手段に記憶されているミシンの
縫い目長さ及び針の速度指令値である縫製速度指令値に
基づいてあらかじめ定められたカウント値分だけPG信
号をカウントし、その間カウントボロー信号を出力し
て、PMDが、カウントボロー手段が出力したカウント
ボロー出力信号が出力されている間は動作を停止し、カ
ウントボロー出力信号が出力されていない時は布押え駆
動部を動作させて布押え駆動部の駆動タイミングを変化
させるようにしたので、縫い目長さデータ及び縫製速度
指令値データに基づいて布押え駆動部の駆動タイミング
を変化することで布押えが脱調しない装置を得る効果が
得られる。
【0052】さらにこの発明の第2項によれば、間欠的
に布押え駆動装置を駆動させる場合に、カウントボロー
手段が、針が布に刺さっている状態においてもPMDに
カウントボロー出力信号を出力しないようにしたので、
駆動速度が0から立ち上がりまでの間においてもPMD
に布押え駆動部を動作制御させるようにし、布押さえ装
置の移動立ち上がりまでの時間を短縮でき、高速化を図
ることができる。
【0053】さらにこの発明の第3項によれば、カウン
トボロー手段が、第1の記憶手段に記憶されているミシ
ンの縫い目長さかダイヤル手段で手動設定された縫い目
長さかの何れかで設定された縫い目長さ、及び針の縫製
速度指令値データとその針の1周期前の縫製速度指令値
データとの縫製速度差に基づいてあらかじめ定められた
カウント値分だけPG信号をカウントし、その間カウン
トボロー信号を出力して、PMDが、カウントボロー手
段が出力したカウントボロー出力信号が出力されている
間は動作を停止し、カウントボロー出力信号が出力され
ていない時は布押え駆動部を動作させ、布押え駆動部の
駆動タイミングを変化させるようにしたので、縫い目長
さデータ及び縫製速度指令値データに基づいて布押え駆
動部の駆動タイミングを変化することで、加速時又は減
速時においても布押えが脱調しな い装置を得る効果が得
られる。
【0054】さらに、この発明の第4項によれば、演算
手段がPG信号に基づいて針の実際の速度を演算し、マ
イクロコンピュータが、針の1周期前の縫製速度指令値
データの代わりに、演算手段が演算した針の1周期前の
実際の速度と縫製速度指令値データとの差を算出し、そ
の差に基づいて第1の記憶手段からカウント値を読み出
して出力し、布押え駆動部の駆動タイミングを変化させ
るようにしたので、より実際の針の速度に近いデータで
布押え駆動部の駆動タイミングを変化させ、布押えが脱
調しない装置を得る効果が得られる。
【0055】さらにこの発明の第5項によれば、ミシン
の速度制御において、針の速度指令値と次周期の針の速
度指令値との差から加速過程にある加減速過程にあるか
を判定し、その結果に応じて、針の速度指令値を修正さ
せるようにしたので、適切な針の速度を事前に制御する
ことが可能となり、脱調を抑えることができる。
【0056】最後にこの発明の第6項によれば、ミシン
の速度制御の加速過程において、加速の大きさに応じて
修正値を異ならせるので、速度制御の精度がより高ま
り、脱調を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による自動縫いミシンの制御
装置のブロック図である。
【図2】本発明の一実施例による送りパルス遅延回路の
詳細回路図である。
【図3】図1における縫製模様データの読込みを説明す
るための回路図である。
【図4】変換前の縫製速度と変換後の縫製速度の関係を
示す説明図である。
【図5】図4と別の条件における変換前の縫製速度と変
換後の縫製速度の関係を示す説明図である。
【図6】図4と図5の速度変換のフローチャートであ
る。
【図7】減速時の処理を説明するフローチャートであ
る。
【図8】低速時の針棒のタイミングとPG信号等の波形
の関係を示す説明図である。
【図9】高速時の針棒のタイミングとPG信号等の波形
の関係を示す説明図である。
【図10】布押えの移動量とI/Oのパルス出力の関係
を示す説明図である。
【図11】本発明の制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図12】本発明の針目長さと速度の関係を示す説明図
である。
【図13】ミシンの速度を測定する実施例のブロック図
である。
【図14】従来の一般的な自動縫いミシンの外観図であ
る。
【図15】図14における制御装置の構成説明図であ
る。
【図16】従来の自動縫いミシンの減速動作の説明図で
ある。
【図17】従来の自動縫いミシンの送りパルスの遅延回
路の説明図である。
【図18】従来の自動縫いミシンの低速時の各部の波形
説明図である。
【図19】従来の自動縫いミシンの高速時の各部の波形
説明図である。
【図20】従来の自動縫いミシンの制御装置のブロック
図である。
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ 25 ミシン機構部 45 送りパルス遅延回路 61−b RAM2 100 カウンタ 102 ラッチ回路 224 制御装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−160969(JP,A) 特開 平2−55080(JP,A) 特開 平2−104759(JP,A) 特開 平1−223993(JP,A) 特開 昭63−38490(JP,A) 特開 昭62−258696(JP,A) 特開 昭59−17386(JP,A) 特開 昭56−76991(JP,A) 実開 昭60−109579(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンと、モータに駆動される主軸によ
    り上下移動される前記ミシンの針と、該ミシンの針を上
    下移動させる主軸を駆動させるモータと、布を挾持する
    布押え装置と、該布押え装置を所定の位置に移動制御す
    る布押え駆動部と、該布押え駆動部等の各部の動作を統
    括制御する制御装置とを有する自動縫いミシンにおい
    て、 縫い目長さ及び縫製速度指令値に基づいてあらかじめ定
    められたカウント値を記憶する第1の記憶手段と、 あらかじめ定められた縫製模様の縫い目長さデータ及び
    縫製速度指令値データを記憶する第2の記憶手段と、 該第2の記憶手段から前記縫製模様の縫い目長さデータ
    及び縫製速度指令値データを読み出し、読み出した縫い
    目長さデータ及び縫製速度指令値データに基づいて前記
    第1の記憶手段からカウント値を読み出して出力する前
    記制御装置の中心となるマイクロコンピュータと、 少なくとも前記ミシンの針の下位置を検知する位置検知
    手段と、 前記針の速度に応じたPG信号を出力するPG信号発生
    手段と、 前記位置検知手段が前記ミシンの針の下位置を検知する
    と前記PG信号のカウントを開始し、前記PG信号を前
    記カウント値分だけカウントしている間、カウントボロ
    ー信号を出力するカウントボロー手段と、 前記カウントボロー出力信号が出力されている間は動作
    を停止し、前記カウントボロー出力信号が出力されてい
    ない時は前記布押え駆動部を動作させるPMDとを備え
    たことを特徴とする自動縫いミシンの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記布押え駆動手段を間欠的に移動させ
    るとき、前記カウントボロー手段は、針が布にささって
    いる状態においてもカウントボロー出力信号を制御し、
    前記PMDの駆動制御を行うことを特徴とする請求項1
    記載の自動縫いミシンの制御装置。
  3. 【請求項3】 ミシンと、モータに駆動される主軸によ
    り上下移動される前記ミシンの針と、布を挾持する布押
    え装置と、該布押え装置を所定の位置に移動制御する布
    押え駆動部と、該布押え駆動部等の各部の動作を統括制
    御する制御装置とを有する自動縫いミシンにおいて、 針の縫製速度指令値データ及びその針の1周期前の縫製
    速度指令値データとの縫製速度差データ及び縫い目長さ
    データに基づいてあらかじめ定められたカウント値を記
    憶する第1の記憶手段と、 あらかじめ定められた縫製模様の縫い目長さデータ及び
    縫製速度指令値データを記憶する第2の記憶手段と、 縫い目長さが手動設定されるダイヤル手段と、 該第2の記憶手段から前記針の縫製速度指令値データ及
    び前記その針の1周期前の縫製速度指令値データを読み
    出して前記縫製速度差データを算出し、また前記ダイヤ
    ル手段で定められた縫い目長さデータあるいは前記第2
    の記憶手段に記憶されている縫い目長さデータのどちら
    かを選択し、前記縫製速度差データ及び選択した前記縫
    い目長さデータに基づいて前記第1の記憶手段からカウ
    ント値を読み出して出力する前記制御装置の中心となる
    マイクロコンピュータと、 少なくとも前記ミシンの針の下位置を検知する位置検知
    手段と、 前記針の速度に応じたPG信号を出力するPG信号発生
    手段と、 前記位置検知手段が前記ミシンの針の下位置を検知する
    と前記PG信号のカウントを開始し、前記PG信号を前
    記カウント値分だけカウントしている間、カウントボロ
    ー信号を出力するカウントボロー手段と、 前記カウントボロー出力信号が出力されている間は動作
    を停止し、前記カウントボロー出力信号が出力されてい
    ない時は前記布押え駆動部を動作させるPMDとを備え
    たことを特徴とする自動縫いミシンの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記PG信号に基づいて前記針の実際の
    速度を演算する演算手段を更に備え、 前記マイクロコンピュータは、前記針の1周期前の縫製
    速度指令値データの代わりに、前記演算手段が演算した
    前記針の1周期前の実際の速度と縫製速度指令 値データ
    との差を算出し、その差に基づいて前記第1の記憶手段
    からカウント値を読み出して出力することを特徴とする
    請求項3記載の自動縫いミシンの制御装置。
  5. 【請求項5】 予めミシン針の速度指令値が定められた
    縫製速度データを有するミシンの縫製速度制御におい
    て、 予め設定された針の速度指令値と次周期の針の速度指令
    値との差を求め、その差に基づいて高速から低速に変化
    する過程にある場合又は低速から高速に変化する過程に
    ある場合のいずれであるかを判定する速度変化の判定工
    程と、 該速度変化の判定工程において高速から低速へ変化する
    過程であると判定されると、前記次周期の針の速度指令
    値から第1の所定速度分を減算し、その減算結果に応じ
    てその減算結果の値又は所定の最低速度をあらためて新
    しい針の速度指令値として設定し直してミシン針を駆動
    させる減速時の再設定工程と、 前記速度変化の判定工程において、低速から高速に変化
    する過程であると判定された場合には、針の速度指令値
    と次周期の針の速度指令値との差に基づいた第2の所定
    速度分を前記次周期の針の速度指令値から減算し、あら
    ためて新しい針の速度指令値として設定し直してミシン
    針を駆動させる加速時の再設定工程とを有することを特
    徴とする自動縫いミシンの制御方法。
  6. 【請求項6】 前記第2の所定速度分は、針の速度指令
    値と次周期の速度指令値との差の値に応じて異った値を
    とることを特徴とする請求項5記載の自動縫いミシンの
    制御方法。
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