JP2680955B2 - 穴あけ再開始制御方式 - Google Patents

穴あけ再開始制御方式

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JP2680955B2
JP2680955B2 JP3274390A JP27439091A JP2680955B2 JP 2680955 B2 JP2680955 B2 JP 2680955B2 JP 3274390 A JP3274390 A JP 3274390A JP 27439091 A JP27439091 A JP 27439091A JP 2680955 B2 JP2680955 B2 JP 2680955B2
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保彦 浜屋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、数値制御(以下に、N
Cという。)による穴あけ機の穴あけ再開始制御方式に
関し、特に、プリント配線基板(以下に、PCBとい
う。)加工用穴あけ機で、停電などにより穴あけ加工が
一時中断したとき、穴あけ加工の再開始を制御するNC
穴あけ機の穴あけ再開始制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のNC穴あけ機においては、PC
Bなどの被加工物に形成すべき多種の穴の直径すなわち
ドリル刃の直径と、それらの穴径の穴の各々の位置とを
特定する穴あけデータが、ホストコンピュータや記憶媒
体から順次に入力され、それらの穴あけデータに応答し
てドリル刃のX軸−Y軸平面上の位置およびZ軸方向の
動きが制御されて、穴あけ加工が行われる。
【0003】穴あけ加工の進行中に停電などのために加
工が一時中断した場合には、加工の再開始の際に、ドリ
ル刃の径、X軸−Y軸平面上の位置およびZ軸方向の位
置を、その一時中断の直前の状態に戻さなければならな
い。
【0004】しかし、従来の技術によるこの種のNC穴
あけ機の第1の例においては、オペレータは、その一時
中断の直前の状態には戻せないので、その一時中断の直
前に加工中であったドリル刃による最初の穴あけの開始
位置に戻して、穴あけ加工を再開始させている。また、
従来の技術によるこの種のNC穴あけ機の第2の例、す
なわち、公開昭59−142613号“数値制御加工再
開制御装置”に提案されているNC穴あけ機において
は、上記のドリル刃の径を含む加工形式データ(この公
開昭59−142613号では、モーダルデータと呼ん
でいる。)、X軸−Y軸平面上の移動やドリル刃のZ軸
方向の移動の経路の各々に付けられたシーケンス番号、
X軸−Y軸平面上の位置およびZ軸方向の位置の最新情
報、その穴あけ位置に対する加工完了の有無などの詳細
情報を、加工の進行に並行して、あけるべき穴の一つご
とに、不揮発性メモリに格納している。また、一時中断
後に、加工の再開始を指示するコマンドが与えられる
と、その不揮発性メモリに記憶されている一時中断直前
の上記の各種の詳細情報を不揮発性メモリから読出し
て、穴あけ加工の実施状態をその詳細情報に基いて一時
中断直前の状態に戻して、その状態から穴あけ加工を再
開始している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のNC穴
あけ機の第1の例においては、オペレータは、一時中断
の直前に加工中であったドリル刃による最初の穴あけの
開始位置に戻して、穴あけ加工を再開始させているの
で、上記の一時中断の直前の穴に至るまでは、そのドリ
ル刃についての穴あけ加工が重複して二度行われること
になり、この二度目の加工が穴の形状を変化させて製品
不良を発生させたりドリル刃の折損を発生させたりする
だけでなく、加工に要する時間を長くしている。
【0006】また、従来のNC穴あけ機の第2の例は、
加工の進行に伴ってあけるべき穴の各々について、モー
ダルデータやシーケンス番号などの上記詳細情報を上記
の不揮発性メモリに格納して置く必要があり、格納すべ
きデータの種類と量との増大を招くとともに、NC用プ
ログラムが複雑になり、一つの穴あけごとのNC用プロ
グラムのステップ数が大幅に増加するので、プリント配
線基板のように多数の穴をあける必要がある場合には、
このデータの種類と量との増大がNC装置全体の応答速
度を害ない、加工の高速化を困難にしている。さらに、
この従来のNC穴あけ機の第2の例は、上記の移動の経
路にそれぞれ付けられたシーケンス番号のすべてについ
て、正しく再開始ができるように構成される必要があ
る。そのためにNC用プログラムが様々なリスタートポ
イントを要することとなり、結果的に複雑な構造となっ
て多大の開発工数を要する。特に、被加工物がPCBで
ある場合のようにNC加工全体を単純化できる場合は、
上記公開昭59−142613号のNC穴あけ機では、
システム全体が複雑すぎてコスト対性能比の改善を害な
っている。
【0007】従って、本発明の目的は、停電などによる
一時中断後の加工の再開始を、簡単な構成で重複加工を
伴うことなく、迅速に達成することができるNC穴あけ
機の穴あけ再開始制御方式を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、上記の迅速な
る加工の再開始をNC用プログラムのステップ数を大幅
に増大させることなく、容易に達成することができるN
C穴あけ機の穴あけ再開始制御方式を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明の数値制御穴
あけ機の穴あけ再開始制御方式は、薄い平板状の被加工
物にあけるべき複数の直径の複数の穴を、それらの穴の
直径と前記被加工物上の複数の位置とを示すデータブロ
ックの形で定義する穴あけデータの供給源と、前記穴あ
けデータを前記データブロックごとに処理して前記デー
タブロックの指示する穴あけ加工を前記被加工物に施す
ように穴あけ機に駆動信号を供給する加工データ付与手
段と、前記穴あけ機に装着される工具の現在位置を前記
加工データ付与手段に供給する位置データ供給手段と、
前記穴の直径とその直径で加工形成された穴の個数とを
一時記憶する停電保護付メモリと、前記穴あけ加工の開
始および停電などによる一時中断後の再開始を前記加工
データ付与手段に指示する加工開始指示手段と、前記加
工開始指示手段による指示に応答して、前記供給源から
の穴あけデータと前記停電保護付メモリの記憶内容とを
比較し、両者の一致を検出したときに一致信号を発生す
る手段と、前記加工開始指示手段による指示を受けてか
ら、前記一致信号が発生するまで、前記穴あけ加工を保
留する手段と、を備えて構成されている。
【0010】また、第2の発明の数値制御穴あけ機の穴
あけ再開始制御方式は、プリント配線基板など薄い平板
状の被加工物にあける複数の直径の複数の穴をあけるた
めに、穴径すなわちドリル刃の直径を指示する穴径ごと
の穴径ブロックと、あけるべき穴ごとの穴あけ位置を指
示する穴あけブロックと、終了ブロックとを含む穴あけ
データを供給する穴あけデータ入力手段と、供給された
前記穴あけデータが、前記穴径ブロックであれば指示さ
れた直径のドリル刃を把持させるように、前記穴あけブ
ロックであれば指示された穴あけ加工を前記被加工物に
施すように、それぞれ駆動信号を供給する加工データ付
与手段と、前記駆動信号により、ドリル刃把持スピンド
ルに当該ドリル刃を把持させるとともに、X軸−Y軸平
面上およびZ軸上を移動して前記被加工物に穴あけ加工
を実施する穴あけ機と、加工中の当該ドリル刃の直径と
その直径で加工形成された穴の個数とを一時記憶する停
電保護付メモリと、加工の開始指示に応じて、前記穴あ
けデータ入力手段に前記穴あけデータの各ブロックを順
次に入力させて判断し、前記穴径ブロックであればそれ
を前記加工データ付与手段に与えるとともに前記停電保
護付メモリの直径の更新と穴の個数の初期化とを指示
し、前記穴あけブロックであればそれを前記加工データ
付与手段に与えるとともに前記停電保護付メモリの穴の
個数の更新を指示し、前記終了ブロックであれば動作の
終了を指示する入力処理手段と、前記入力処理手段から
の指示により、前記穴径ブロックであれば前記停電保護
付メモリの直径を更新して穴の個数を初期化し、前記穴
あけブロックであれば前記停電保護付メモリの穴の個数
を増加させる計数処理手段と、加工の中断後の再開始指
示に応じて、前記入力処理手段を通じて前記穴あけデー
タ入力手段に前記穴あけデータを最初から順次に入力さ
せ、前記穴あけ機の穴あけ加工を停止したままで、前記
計数処理手段を通じて前記穴径ブロックがあるごとに前
記穴あけブロックを計数させ、入力した前記穴径ブロッ
クが示す直径と前記停電保護付メモリの直径とが一致し
た後に、入力した前記穴あけブロックの個数と前記停電
保護付メモリの穴の個数とが一致したとき、次の前記穴
あけブロックの入力から前記穴あけ機の穴あけ加工を開
始させて、前記加工の開始指示による通常の動作に復帰
させる加工再開始処理手段と、を備えて構成されてい
る。
【0011】さらに、第3の発明の穴あけ再開始制御方
式は、開始指示により、穴あけ加工をする各々の穴径ご
とに、不揮発性メモリに穴径値を記憶して、前記不揮発
性メモリに記憶する穴数記憶値を初期化し、穴あけデー
タのデータブロックを順次に入力して、前記データブロ
ックの内容で穴位置制御を行う加工データを穴あけ機に
送出して、前記穴あけ機による穴あけ加工を実行し、前
記穴あけ加工ごとに、前記不揮発性メモリの前記穴数記
憶値をカウントアップして更新した後に、次の前記デー
タブロックの読出しに移行することにより、上記の通常
の穴あけ加工動作を繰返し、停電などによる一時中断後
の再開始指示により、前記データブロックを最初から順
次に入力し、入力した前記データブロックで前記不揮発
性メモリに記憶した前記穴径値および前記穴数記憶値と
同じ穴径およびその穴径の穴数になるまで、前記穴あけ
機による穴あけ加工をせずに穴位置制御を行った後に、
続く前記データブロックの入力から穴あけ加工を実行す
る上記の通常の穴あけ加工動作に移行する、ことにより
構成されている。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例のブロック図で
ある。図1を参照すると、この図に示したNC装置1
は、PCBなどの平板状の被加工物に、形成すべき穴の
直径と穴の位置とを特定するデータを含む加工データに
従って、穴あけ加工を行う穴あけ機2を制御する。
【0014】NC装置1は、プロセッサ10で実行され
るNC用プログラムで通常それぞれ形成される計数処理
手段11と、入力処理手段12と、加工再開始処理手段
13とを有するとともに、ホストコンピュータ3や記憶
媒体4(フレキシブルディスクなど)からの入力穴あけ
データの供給を受ける穴あけデータ入力手段14と、N
C用プログラム,上記入力穴あけデータ,停電保護すべ
き穴あけデータなどを記憶するメモリ15と、加工デー
タを穴あけ機2に与える加工データ付与手段16と、C
RT表示器17およびキーボード18を制御する操作制
御回路19とを備えて構成されている。
【0015】また、穴あけデータ入力手段14は、ホス
トコンピュータ3とのデータ通信を制御する通信制御回
路141と、記憶媒体4を駆動する媒体駆動機器142
とを有している。なお、媒体駆動機器142および記憶
媒体4は、フレキシブルディスクだけでなく、カセット
磁気テープ,ハードディスク,光ディスクなどによって
構成しても差支えない。
【0016】メモリ15は、NC用プログラムを記憶す
る不揮発性メモリであるROM151と、上記入力穴あ
けデータを一時記憶する揮発性メモリである停電保護無
RAM152と、停電などが発生しても保護されるべき
一部のデータを一時記憶する電池による停電保護付RA
M153とを有している。なお、この停電保護付RAM
153は不揮発性メモリに置換しても差支えない。
【0017】加工データ付与手段16は、X軸,Y軸,
Z軸のそれぞれの制御を行う軸制御回路161と、この
軸制御回路161から供給される各軸の移動量を表わす
信号を増幅して穴あけ機2に送出するサーボアンプ16
2−1,〜162−Nと、穴あけ機2からの位置計数信
号を受けて現在位置を計数する現在位置カウンタ163
と、上記入力穴あけデータに応答してドリルを駆動する
入出力制御回路164とを有している。
【0018】穴あけ機2は、上記サーボアンプ162−
1,〜162−Nにそれぞれ応答して動作するサーボモ
ータ21−1,〜21−Nと、これらサーボモータの各
々の移動速度を検出してサーボアンプ162−1,〜1
62−Nにフィードバックする速度検出器22−1,〜
22−Nと、上記サーボモータ21−1,〜21−Nの
各々の移動量に比例した位置計数信号を現在位置カウン
タ163に送る位置検出器23−1,〜23−Nと、入
出力制御回路164からの信号に応答してドリル刃の把
持や回転を制御する工具制御機構24とを有している。
【0019】図2は、図1の実施例の動作の一例のフロ
ーチャートである。
【0020】次に、図2を併せ参照すると、まず、NC
装置1のプロセッサ10は、オペレータがCRT表示器
17を見ながらキーボード18を操作することにより操
作制御回路19に入力した通常の穴あけ加工動作の開始
指示を受けると、入力処理手段12から穴あけデータの
1ブロックを穴あけデータ入力手段14に要求する。こ
れに応答して、穴あけデータ入力手段14にホストコン
ピュータ3または記憶媒体4から穴あけデータが1ブロ
ックずつ順次に供給されると、プロセッサ10は、その
穴あけデータを加工データ付与手段16に供給する(ス
テップS1)。
【0021】また、入力処理手段12は、入力穴あけデ
ータのブロックごとにそれが穴径変更を指示する穴径ブ
ロックであるかどうかを判断し、穴径ブロックであると
きはその内容を計数処理手段11にも供給する(ステッ
プS2)。
【0022】穴径ブロックの供給を受けた加工データ付
与手段16は、穴あけ機2に対して、ドリル刃把持スピ
ンドルに、当該ブロックの指示する穴径対応のドリル刃
を把持させる。すなわち、軸制御回路161がサーボア
ンプ162−1,〜162−Nを通じて移動信号を送
り、現在位置カウンタ163により現在位置を確認しな
がら、サーボモータ21−1,〜21−Nで上記穴径対
応のドリル刃の位置までスピンドルを駆動する。このと
き、速度検出器22−1,〜22−Nが移動速度をサー
ボアンプ162−1,〜162−Nにそれぞれフィード
バックし、一方、位置検出器23−1,〜23−Nが移
動量対応の位置計数信号を現在位置カウンタ163にフ
ィードバックする。入出力制御回路164は工具制御機
構24を制御してスピンドルに上記穴径対応のドリル刃
を把持させて駆動する。また、計数処理手段11は、穴
径ブロックの指示する穴径値をメモリ15の停電保護付
RAM153に格納させるとともに、停電保護無RAM
152の穴数計数値nおよびRAM153の穴数記憶値
Nを初期化して“0”にした後ステップS1に戻る(ス
テップS3)。
【0023】上記入力穴あけデータのブロックが穴径ブ
ロックでないときには、入力処理手段12はそのブロッ
クが穴あけブロックの終了を示す終了ブロックであるか
どうかを判断し、終了ブロックであるときは加工データ
付与手段16および穴あけ機2にドリル刃の返却(ドリ
ル刃の準備と逆の動作)を行わせて加工動作を停止さ
せ、穴あけデータの入力動作を終了する(ステップS
4)。
【0024】上記入力穴あけデータのブロックが穴径ブ
ロックでも終了ブロックでもないときは、入力処理手段
12はこれを穴あけブロックと判断し、これを加工デー
タ付与手段16に供給する。加工データ付与手段16の
軸制御回路161は、この穴あけブロックに応答して加
工データを作成し、穴あけ機2にその加工データを送出
する。すなわち、軸制御回路161がサーボアンプ16
2−1,〜162−Nを通じて穴あけ機2へスピンドル
の移動信号を送り、穴あけ機2からの移動量対応の位置
計数信号を受けた現在位置カウンタ163により現在位
置を確認する(ステップS5)。
【0025】このようにして、穴あけ機2はその加工デ
ータの各々に応じて一つの穴あけをする。すなわち、サ
ーボモータ21−1,〜21−Nがスピンドルを加工デ
ータ指示の位置へ移動させて上下させ、速度検出器22
−1,〜22−Nおよび位置検出器23−1,〜23−
Nによる速度および移動量のフィードバックを行って所
定の穴あけ動作を行う(ステップS6)。
【0026】計数処理手段11は、RAM152の穴数
計数値nを“1”だけカウントアップするとともに、R
AM153の穴数記憶値Nをカウントアップ後の穴数計
数値nに更新してステップS1に戻る(ステップS
7)。
【0027】停電などによる一時中断後の加工再開にお
いては、オペレータが、穴あけ機2を加工動作の開始位
置に戻した後、CRT表示器17を見ながらキーボード
18を操作することにより、操作制御回路19に穴あけ
加工動作の再開始の指示を入力する。これに応答して、
プロセッサ10の加工再開始処理手段13は、上記穴あ
けデータを最初から1ブロックずつコンピュータ3また
は記憶媒体4から取込むことにより、入力処理手段12
を通じて穴あけデータ入力手段14に指示する(ステッ
プS8)。
【0028】加工再開始処理手段13は、入力穴あけデ
ータのブロックの各々について、それが穴径ブロックで
あるかどうかと、その穴径ブロックによる指示の穴径値
がRAM153に格納されている穴径値すなわち一時中
断直前の穴径値に一致するかどうかとを検出する。その
ブロックが穴径ブロックではない場合、または、一時中
断直前の穴径値と一致しない場合は、直ちにステップS
8に戻り、穴あけデータ入力手段14から次のブロック
を入力させる。また、一時中断直前の穴径値との間の一
致がある場合は、スピンドルに穴径対応のドリル刃を把
持させて駆動し、次のステップS10に移行する(ステ
ップS9)。
【0029】加工再開始処理手段13は、次に、計数処
理手段11を通じて、RAM152の穴数計数値nを初
期化して“0”にする(ステップS10)とともに、入
力処理手段12を通じて、穴あけデータ入力手段14に
次の穴あけデータの1ブロックである穴あけブロックを
入力させる(ステップS11)。
【0030】また、加工再開始処理手段13は、加工デ
ータ付与手段16を通じて、穴あけ機2の穴あけ動作を
停止させたままで、その穴あけデータによる穴位置制御
を行わせる(ステップS12)。なお、この際に、穴あ
けデータが穴あけ位置を絶対位置で表示する場合はその
データへの応答を1ブロック分留保すれば十分である
が、一つ前の穴あけ位置を基準としたincrement 値で表
示している場合はドリル刃は穴あけ位置に一旦駆動され
る。ただし、スピンドルの上下による穴あけの駆動は省
略される。
【0031】加工再開始処理手段13は、次に、計数処
理手段11を通じて、RAM152の穴数計数値nを1
だけカウントアップする(ステップS13)。加工再開
始処理手段13は、次に、RAM152の穴数計数値n
と停電保護付RAM153の穴数記憶値Nとの一致の有
無を検出する。一致していない(N〉n)場合は、その
穴あけブロックに関するデータ処理を終えてステップS
11に戻り、入力処理手段12を通じて穴あけデータ入
力手段14に次の穴あけブロックをコンピュータ3また
は記憶媒体4から取込ませる。一方、上記両数値が一致
している(N=n)場合は、ステップS1に戻り、入力
処理手段12による次の穴あけデータの1ブロックの入
力に移行して、通常の穴あけ加工動作を再開させる(ス
テップS14)。
【0032】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によるNC
穴あけ機の穴あけ再開始制御方式は、停電などによる一
時中断後の穴あけ加工の再開始を簡単な構成で重複加工
を伴うことなく迅速に達成することができるので製品不
良やドリル刃の折損の発生を防止できるとともに、加工
済みの穴に対する再加工動作をしないので再加工時間を
大幅に短縮できる。
【0033】また、本発明によるNC穴あけ機の穴あけ
再開始制御方式は、上記の迅速なる加工の再開始をNC
プログラムの複雑化やステップ数の増大によることなく
容易に達成することができるので、NCプログラムの開
発工数の節減をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】図1の実施例の動作の一例のフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 NC装置 2 穴あけ機 3 ホストコンピュータ 4 記憶媒体 10 プロセッサ 11 計数処理手段 12 入力処理手段 13 加工再開始処理手段 14 穴あけデータ入力手段 15 メモリ 16 加工データ付与手段 17 CRT表示器 18 キーボード 19 操作制御回路 21−1,〜21−N サーボモータ 22−1,〜22−N 速度検出器 23−1,〜23−N 位置検出器 24 工具制御機構 141 通信制御回路 142 媒体駆動回路 151 ROM 152 停電保護無RAM 153 停電保護付RAM 161 軸制御回路 162−1,〜162−N サーボアンプ 163 現在位置カウンタ 164 入出力制御回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄い平板状の被加工物にあけるべき複数
    の直径の複数の穴を、それらの穴の直径と前記被加工物
    上の複数の位置とを示すデータブロックの形で定義する
    穴あけデータの供給源と、前記穴あけデータを前記デー
    タブロックごとに処理して前記データブロックの指示す
    る穴あけ加工を前記被加工物に施すように穴あけ機に駆
    動信号を供給する加工データ付与手段と、前記穴あけ機
    に装着される工具の現在位置を前記加工データ付与手段
    に供給する位置データ供給手段と、前記穴の直径とその
    直径で加工形成された穴の個数とを一時記憶する停電保
    護付メモリと、前記穴あけ加工の開始および停電などに
    よる一時中断後の再開始を前記加工データ付与手段に指
    示する加工開始指示手段と、前記加工開始指示手段によ
    る指示に応答して、前記供給源からの穴あけデータと前
    記停電保護付メモリの記憶内容とを比較し、両者の一致
    を検出したときに一致信号を発生する手段と、前記加工
    開始指示手段による指示を受けてから、前記一致信号が
    発生するまで、前記穴あけ加工を保留する手段と、を備
    えることを特徴とする数値制御穴あけ機の穴あけ再開始
    制御方式。
  2. 【請求項2】 プリント配線基板など薄い平板状の被加
    工物にあける複数の直径の複数の穴をあけるために、穴
    径すなわちドリル刃の直径を指示する穴径ごとの穴径ブ
    ロックと、あけるべき穴ごとの穴あけ位置を指示する穴
    あけブロックと、終了ブロックとを含む穴あけデータを
    供給する穴あけデータ入力手段と、供給された前記穴あ
    けデータが、前記穴径ブロックであれば指示された直径
    のドリル刃を把持させるように、前記穴あけブロックで
    あれば指示された穴あけ加工を前記被加工物に施すよう
    に、それぞれ駆動信号を供給する加工データ付与手段
    と、前記駆動信号により、ドリル刃把持スピンドルに当
    該ドリル刃を把持させるとともに、X軸−Y軸平面上お
    よびZ軸上を移動して前記被加工物に穴あけ加工を実施
    する穴あけ機と、加工中の当該ドリル刃の直径とその直
    径で加工形成された穴の個数とを一時記憶する停電保護
    付メモリと、加工の開始指示に応じて、前記穴あけデー
    タ入力手段に前記穴あけデータの各ブロックを順次に入
    力させて判断し、前記穴径ブロックであればそれを前記
    加工データ付与手段に与えるとともに前記停電保護付メ
    モリの直径の更新と穴の個数の初期化とを指示し、前記
    穴あけブロックであればそれを前記加工データ付与手段
    に与えるとともに前記停電保護付メモリの穴の個数の更
    新を指示し、前記終了ブロックであれば動作の終了を指
    示する入力処理手段と、前記入力処理手段からの指示に
    より、前記穴径ブロックであれば前記停電保護付メモリ
    の直径を更新して穴の個数を初期化し、前記穴あけブロ
    ックであれば前記停電保護付メモリの穴の個数を増加さ
    せる計数処理手段と、加工の中断後の再開始指示に応じ
    て、前記入力処理手段を通じて前記穴あけデータ入力手
    段に前記穴あけデータを最初から順次に入力させ、前記
    穴あけ機の穴あけ加工を停止したままで、前記計数処理
    手段を通じて前記穴径ブロックがあるごとに前記穴あけ
    ブロックを計数させ、入力した前記穴径ブロックが示す
    直径と前記停電保護付メモリの直径とが一致した後に、
    入力した前記穴あけブロックの個数と前記停電保護付メ
    モリの穴の個数とが一致したとき、次の前記穴あけブロ
    ックの入力から前記穴あけ機の穴あけ加工を開始させ
    て、前記加工の開始指示による通常の動作に復帰させる
    加工再開始処理手段と、を備えることを特徴とする数値
    制御穴あけ機の穴あけ再開始制御方式。
  3. 【請求項3】 開始指示により、穴あけ加工をする各々
    の穴径ごとに、不揮発性メモリに穴径値を記憶して、前
    記不揮発性メモリに記憶する穴数記憶値を初期化し、穴
    あけデータのデータブロックを順次に入力して、前記デ
    ータブロックの内容で穴位置制御を行う加工データを穴
    あけ機に送出して、前記穴あけ機による穴あけ加工を実
    行し、前記穴あけ加工ごとに、前記不揮発性メモリの前
    記穴数記憶値をカウントアップして更新した後に、次の
    前記データブロックの読出しに移行することにより、上
    記の通常の穴あけ加工動作を繰返し、停電などによる一
    時中断後の再開始指示により、前記データブロックを最
    初から順次に入力し、入力した前記データブロックで前
    記不揮発性メモリに記憶した前記穴径値および前記穴数
    記憶値と同じ穴径およびその穴径の穴数になるまで、前
    記穴あけ機による穴あけ加工をせずに穴位置制御を行っ
    た後に、続く前記データブロックの入力から穴あけ加工
    を実行する上記の通常の穴あけ加工動作に移行する、こ
    とを特徴とする穴あけ再開始制御方式。
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