JP2680952B2 - 遅延パルス発生回路 - Google Patents

遅延パルス発生回路

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JP2680952B2
JP2680952B2 JP3260210A JP26021091A JP2680952B2 JP 2680952 B2 JP2680952 B2 JP 2680952B2 JP 3260210 A JP3260210 A JP 3260210A JP 26021091 A JP26021091 A JP 26021091A JP 2680952 B2 JP2680952 B2 JP 2680952B2
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JP
Japan
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npn transistor
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delay pulse
collector
generation circuit
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Inventor
道雄 磯田
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日本電気アイシーマイコンシステム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遅延パルス発生回路に関
し、特に、半導体集積回路により形成される遅延パルス
発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に用いられている、集積化された
遅延パルス発生回路の回路図が図1に示される。また、
この遅延パルス発生回路において用いられている従来の
NPNトランジスタの構造断面図が、図4に示される。
また、図3(a)、(b)および(c)に示されるの
は、上記遅延パルス発生回路における入出力特性を示す
図である。図1に示されるように、集積化された遅延パ
ルス発生回路は、NPNトランジスタ11と、抵抗12
と、コンデンサ13と、定電流源24と、コンパレータ
15と、基準電圧源16とを備えて構成される。また、
図4に示されるように、従来のNPNトランジスタの構
造としては、P型基板41、P型アイソレーション領域
42、N型エピタキシャル層43、P型ベース領域4
4、N型エミッタ領域45、コレクタ電極引出用N型領
域46およびN型埋込層47により構成されている。
【0003】図1において、入力端子51より“L”レ
ベルの入力信号(図3(a)参照)が入力されると、N
PNトランジスタ11はオフとなり、定電流源14を介
してコンデンサ13に対する充電が開始されて、節点A
における電位は、図3(b)に示されるように上昇して
ゆき、次段のコンパレータ15のしきい値電圧VTHを越
えると、図3(c)に示されるように、出力端子53に
は“H”レベルの出力信号が出力される。この場合、入
力信号と出力信号との間の遅延時間をtd とすると、こ
の遅延時間td は、次式により与えられる。
【0004】td =(C13・VTH)/I14 上式において、C13はコンデンサ13の容量値、VTH
はコンパレータ15のしきい値電圧、そしてI14は、定
電流源14の電流値である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の遅延パ
ルス発生回路においては、遅延時間td として長い時間
を設定するためには、集積回路内のコンデンサ13の値
は、図4に示されるNPNトランジスタの構造に関連し
て、チップ面積との兼合いで余り大きくすることができ
ないため、定電流源14の電流値を微少な電流値に選択
する必要がある。一般に、コンデンサ13の値は、30
pF程度までが限界であるものとして、基準電圧源16
の電圧を3.0Vとすると、遅延時間td を100ms
程度に設定するためには、定電流源14の電流値として
は、0.9nA程度の微少な電流が必要となる。この場
合に、NPNトランジスタ11においては、高温におい
てコレクタからP型基盤である接地端に対してリーク電
流が流れ、このリーク電流値は、温度8〜10°Cにお
いて倍となり、接合温度が125°Cにおいては1nA
の電流値となる(図5における102を参照)。
【0006】従って、コンデンサ13に対する充電電
流、即ち、定電流源14の電流は、全てNPNトランジ
スタ11のリーク電流として流入し、節点Aにおける電
位レベルは“L”レベルのままとなって、出力端子53
より所望の出力信号が得られなくなる誤動作を生じると
いう欠点がある。また、前記リーク電流により、遅延パ
ルス発生回路における長い遅延時間の設定が困難になる
とともに、遅延時間が、高温時において長くなるという
温度特性劣化という欠点がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の遅延パルス発生
回路は、ベースに所定の入力信号が入力され、コレクタ
が定電流源を介して所定の電源に接続されるとともに、
エミッタが接地電位に接続されるNPNトランジスタ
と、前記NPNトランジスタのコレクタとエミッタとの
間に接続されるコンデンサと、正相入力端子が前記NP
Nトランジスタのコレクタに接続され、逆相入力端子が
所定の基準電圧源に接続されるコンパレータと、により
構成される集積化された遅延パルス発生回路において、
前記NPNトランジスタのみが、N型埋込層を除去する
構造により形成されることを特徴としている。
【0008】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0009】図1は、前述のように、従来例の回路図で
あるが、回路図自体としては、本発明においても、従来
例の場合と同様である。しかしながら、NPNトランジ
スタ11としては、本発明においては、図4におけるN
型埋込層47を除去したデバイス構造のNPNトランジ
スタが用いられているところに特徴がある。即ち、使用
されるNPNトランジスタの構造が従来例の場合と異な
っており、図1に対応する、本実施例における回路動作
自体については、前述の従来例の場合と同様である。
【0010】図2は、図1に示される遅延パルス発生回
路に用いられるNPNトランジスタに対応する、本発明
の一実施例の構造を示す断面図である。図2に示される
ように、本実施例の構造としては、P型基板21、P型
アイソレーション領域22、N型エピタキシャル層2
3、P型ベース領域24、N型エミッタ領域25および
コレクタ電極引出用N型領域26により構成されてお
り、図4に示される従来例の構造との対比により明らな
ように、本実施例においては、従来例におけるN型埋込
層47が除去されている。
【0011】図2において、本実施例の構造としては、
P型基板21上に形成されたN型エピタキシャル層23
を、P型アイソレーション層領域22により電気的に分
離することにより形成された島領域中に、P型ベース領
域24およびN型エミッタ領域25と、N型エミッタ領
域25と同時に拡散されたコレクタ電極引出使用N型領
域26とを備えて形成される。
【0012】一般に、図4に示される従来の集積化され
たNPNトランジスタの構造においては、P型基板41
とP型エピタキシャル層43の不純物濃度が1×1015
程度で、N型埋込層47の不純物濃度が1×1018程度
と高濃度であるために、N型埋込層47においては結晶
欠陥が発生して、P型基板41とのPN接合の逆方向リ
ーク電流が発生し、図5の102に示されるように、そ
のリーク電流値は、コレクタ最大電流が10mA程度の
NPNトランジスタにおいて、常温において0.17p
A、接合温度125°Cにおいて1nA程度となってい
る。図2に示される本実施例において使用されるNPN
トランジスタの構造による場合には、o純物が高濃度な
N型埋込層が除去されており、不純物濃度が1015程度
の低濃度のP型基板21とエピタキシャル層23同士の
PN接合により形成されるために、逆方向リーク電流は
小さく、図5の101に示されるように、常温において
は、0.34fA、接合温度125°Cにおいて2pA
程度となり、NPNトランジスタのコレクタから接地端
(P型基板21)に流れるリーク電流を、従来構造のN
PNトランジスタの場合に比較して1/500程度に圧
縮することができる。
【0013】従って、従来例の場合と同様に、遅延時間
を100ms程度に設定する場合には、定電流源14の
電流値が0.9nAとなっても、接合温度125°Cの
高温時において、NPNトランジスタ11のリーク電流
は、2pA程度の電流しか流れないので、定電流源14
の電流は殆ど減少することなく、そのままコンデンサ1
3に対する充電電流となり、節点Aにおける電位レベル
は“L”レベルのままとなって、出力端子53における
出力信号が欠如されるという誤動作は防止される。ま
た、NPNトランジスタ11のリーク電流を従来の場合
に比較して1/500程度に低減させることができるの
で、従来例の遅延パルス発生回路において、100ms
以上の遅延時間が得ることができなかったのに対して、
本実施例においては、その500倍程度の長い遅延時間
を有する遅延パルス発生回路を実現することができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、遅延時
間の設定をコンデンサの充電時間により決定し、前記コ
ンデンサに接続されている充放電切替用のNPNトラン
ジスタを、N型埋込層を除去した構造のNPNトランジ
スタにより形成することにより、高温時におけるNPN
トランジスタのリーク電流による誤動作を排除すること
ができるとともに、遅延時間を著しく増大させることが
可能となり、且つリーク電流による遅延時間の高温時に
おける増大傾向を抑制することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】遅延パルス発生回路を示す回路図である。
【図2】本実施例におけるNPNトランジスタの構造を
示す断面図である。
【図3】遅延パルス発生回路の入出力特性を示す図であ
る。
【図4】従来例におけるNPNトランジスタの構造を示
す断面図である。
【図5】遅延パルス発生回路におけるNPNトランジス
タのリーク電流の温度特性を示す図である。
【符号の説明】
11 NPNトランジスタ 12 抵抗 13 コンデンサ 14 定電流源 15 コンパレータ 16 基準電圧源 21、41 P型基板 22、42 P型アイソレーション層 23、43 N型エピタキシャル層 24、44 P型ベース領域 25、45 N型エミッタ領域 26、46 コレクタ電極引出用N型領域 47 N型埋込層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースに所定の入力信号が入力され、コ
    レクタが定電流源を介して所定の電源に接続されるとと
    もに、エミッタが接地電位に接続されるNPNトランジ
    スタと、前記NPNトランジスタのコレクタとエミッタ
    との間に接続されるコンデンサと、正相入力端子が前記
    NPNトランジスタのコレクタに接続され、逆相入力端
    子が所定の基準電圧源に接続されるコンパレータと、に
    より構成される集積化された遅延パルス発生回路におい
    て、 前記NPNトランジスタのみが、N型埋込層を除去する
    構造により形成されることを特徴とする遅延パルス発生
    回路。
JP3260210A 1991-10-08 1991-10-08 遅延パルス発生回路 Expired - Lifetime JP2680952B2 (ja)

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JPH05102810A JPH05102810A (ja) 1993-04-23
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8022737B2 (en) 2009-01-13 2011-09-20 Hong Fu Jin Precision Industry (Shenzhen) Co., Ltd. Electronic device and delay circuit thereof

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8022737B2 (en) 2009-01-13 2011-09-20 Hong Fu Jin Precision Industry (Shenzhen) Co., Ltd. Electronic device and delay circuit thereof

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JPH05102810A (ja) 1993-04-23

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Effective date: 19970708