JP2676454B2 - ケーブル保護管の配管方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は地中埋設送電用ケーブル
の保護管を複数本、ユニットとしてトンネル内に配設す
る方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、地下埋設物により地下空間が過密
化する傾向にあるため、地中送電用ケーブルを配設する
場合には、開削工法を採用することができず、シールド
工法や押管工法により地下深部にケーブル埋設用トンネ
ルを掘削することが行われており、その上、トンネル掘
削時における立坑の確保難やコストの削減からトンネル
の長距離化の傾向も著しく、シールド工法においては急
曲線トンネル部を有する長距離トンネルが採用されてい
る。

【０００３】そして、このようなトンネル内に地中送電
用ケーブルを配設するには、従来から、複数本の定尺ケ
ーブル保護管を積層してなるケーブル保護管ユニットを
台車上に積載し、この台車を順次、立坑内で直列状に接
続しながら軌条上を立坑からトンネル内に押し進め、ト
ンネル全長に亘って配設することが行われており、トン
ネルとトンネル内に配設したケーブル保護管ユニットと
の間の空間にモルタル充填することによって管路化を図
っている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなケーブル保護管の配設方法によれば、トンネルが
上下方向に、或いは左右方向に屈曲している場合、特
に、Ｓ字状に屈曲している場合には、前後の台車上に積
載しているケーブル保護管のユニット間の接続が剛結状
態であると台車がその曲線トンネル部の軌条上から外れ
て脱線、転倒し、また、ユニット間の接続が緩嵌合状態
であるとその接続部が外れて一連に連通した管路を形成
することができないという問題点があった。これは、ケ
ーブル保護管ユニットが屈曲トンネル部を通過する際に
発生する上下或いは左右の周長差を吸収することができ
ないためである。

【０００５】また、トンネルを挟んだ一方の立坑側から
他方の立坑側に向かって一連に接続したケーブル保護管
ユニットを一方方向に押し進めるものであるから、トン
ネル長が長いとその配設に長時間を要するばかりでな
く、全体を押し進めるには大きな押圧力を必要としてケ
ーブル保護管の端面を損傷させる事態が生じるという問
題点があった。本発明はこのような問題点を全面的に解
消し得るケーブル保護管の配管方法の提供を目的とする
ものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のケーブル保護管の配管方法は、まず、複数
本の定尺ケーブル保護管を積層配列してなるケーブル保
護管ユニットを台車上に積載して立坑からトンネル内に
敷設した軌条上をトンネル内の所定位置まで押圧板を有
する押圧装置を備えている起動車により押し進め、該台
車上のケーブル保護管ユニットの後端を押圧板によって
押圧して該ケーブル保護管ユニットの前端を、先に軌条
上の所定位置まで搬入している台車上のケーブル保護管
ユニットの対向する保護管の後端に嵌合させる。次い
で、起動車と押圧装置とを立坑側に後退させて再び該起
動車により押圧装置を介して台車上に積載している新た
なケーブル保護管ユニットをトンネル内に押し進めて該
ケーブル保護管ユニットの前端を上記押圧装置の押圧板
により上記同様にしてトンネル内に定置している上記先
行ケーブル保護管ユニットの後端に嵌合させる。このよ
うに、起動車をトンネル内に配設したケーブル保護管ユ
ニット積載台車と立坑間を繰り返し往復してトンネル内
に一連のケーブル保護管ユニットを配設する。この際、
曲線トンネル部内でケーブル保護管ユニット同士の連結
を行う場合には、上記押圧装置の押圧板を曲線トンネル
の屈曲方向に傾斜させた状態にして該押圧板によりケー
ブル保護管ユニットの後端面を押圧して該ケーブル保護
管ユニットの前端を既設のケーブル保護管ユニットの後
端に嵌合、連結させることを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】押圧装置を備えている起動車が立坑とトンネル
内間を往復移動しながら、その前側に接続したケーブル
保護管ユニット積載台車を先にトンネル内の所定位置に
まで搬入している台車上のケーブル保護管ユニットの後
端に接続する作業を繰り返し行うものであるから、起動
車側からの押圧力を直接的に両ユニット間の接合部に伝
達することができ、トンネルの長さに左右されることな
く比較的小さな押圧力でもってケーブル保護管の端面を
破損させることなく前後ケーブル保護管ユニットの対向
するケーブル保護管同士の接続が可能となる。

【０００８】さらに、曲線トンネル部においては、上記
押圧装置の押圧板を曲線トンネルの 屈曲方向に傾斜さ
せ、この状態で該押圧板によりケーブル保護管ユニット
の後端面を押圧して該ケーブル保護管ユニットの前端を
既設のケーブル保護管ユニットの後端に嵌合、連結させ
るものである。従って、ケーブル保護管ユニットの後端
面が押圧板により全面的に均一な力でもって押圧され、
曲線トンネルの屈曲度に応じて前後のケーブル保護管ユ
ニットにおける上下側のケーブル保護管や左右側のケー
ブル保護管同士の嵌合深さを異ならしめるように嵌合さ
せて周長差を吸収させることができ、軌条からの台車の
脱線や不完全な接続を生じさせることはない。

【０００９】

【実施例】次に、本発明の実施例を図面について説明す
ると、まず、ケーブル保護管を埋設すべき地中にトンネ
ル１を掘削する。このトンネル１はシールド工法によっ
て図１、図２に示すように、発進立坑２から到達立坑３
に向かって掘削され、その中間部には湾曲度が急な急曲
線トンネル部1aが設けられている長距離トンネルであ
る。このトンネル１の掘削に並行して、或いは掘削後に
両立坑２、３を含むトンネル１の全長に亘ってその底面
に軌条４を敷設する。

【００１０】次に、発進立坑２内において、軌条４上
に、前面側に押圧装置５を備えている電動走行起動車６
（図３、図４参照）を設置すると共に、押圧装置５の前
面側にケーブル保護管ユニット積載台車７の後端を連結
する。ケーブル保護管８は一定の長さと径を有している
と共にその後端に、図７に示すように、先端に向かうに
従って拡開したソケット体９の基端部を一定厚みのスペ
ーサリング10を介して嵌着してあり、ソケット体９の内
周面にはパッキン9aが設けられている。

【００１１】このケーブル保護管８を図３、図４に示す
ように、台車７上に管枕11を介して横方向に複数本並設
すると共に上方に所定本数積み重ねて積載することによ
りケーブル保護管ユニットＡとし、該ユニットＡの後部
両側を台車７の両側端縁に立設したステー12により支持
させる。このケーブル保護管ユニット積載台車７はその
後端を連結バー13によって押圧装置５の台車5aの前端に
対して離脱可能に連結している。

【００１２】押圧装置５は図３、図４に示すように、そ
の台車5a上に立設した固定フレーム5bに押圧ジャッキ14
を前後摺動可能に配設して該ジャッキ14を、図５に示す
ように、上下左右に張り出した十字アーム15の中心部に
固着する一方、そのロッド端を固定フレーム5bに枢着、
支持させてあり、さらに、この十字アーム15の前面中心
部に前記ケーブル保護管ユニットＡの後端を押圧可能な
形状に形成された押圧板16の後面中心部を自在継手17を
介して上下左右方向に傾動可能に連結していると共に、
上記十字アーム15の上下左右のアーム端部に押圧方向修
正ジャッキ18を装着してこれらのジャッキ18のロッド端
を押圧板16の上下部及び両側部に夫々枢着、連結させて
ある。又、押圧板16の前面には図６に示すように、ゴム
板よりなる緩衝材19を貼着してある。なお、この緩衝材
19から押圧板16を貫通して、ユニットＡの各ケーブル保
護管８と同一軸線上に連通する管同士の接続状態確認用
小径孔20を穿設してある。

【００１３】21は押圧装置５を軌条４に固定させるため
のレールクランプで、台車5aの前端部両側に設けられて
いる。この押圧装置５の台車5aの後端は上記起動車６の
前端に連結バー22によって一体に連結していると共に、
押圧装置５のフレーム5bの後面下端両側部に反力調整ジ
ャッキ23を装着してあり、該ジャッキ23のロッドを伸長
させてロッド端に取付ている当接板24を起動車６の前面
に当接受止させるようにしている。なお、このジャッキ
23に変えてフレーム5bに螺子棒を進退自在に螺通させた
構造としてもよい。

【００１４】このように構成した押圧装置５を備えてい
る起動車６を駆動して、連結バー13を介してその前面側
に連結しているケーブル保護管ユニット積載台車７を発
進立坑２側から到達立坑３に向かって軌条４上を走行さ
せながらトンネル１内の所定位置まで搬入し、その位置
で連結バー13を切り離してケーブル保護管ユニットＡを
積載している台車７を残したまゝ、押圧装置５と一体的
に起動車６を発進立坑２まで後退させる。トンネル１内
に搬入されたケーブル保護管ユニット積載台車７は、そ
の後端部を残して妻型枠25により囲まれ、該妻型枠25内
にモルタル又はコンクリート等の充填材26を妻型枠25に
穿設した注入孔27を通じて打設してトンネル１の内壁面
と各ケーブル保護管外周面との空間を充填し、トンネル
１内にケーブル保護管ユニット積載台車７を埋設させた
状態にする。

【００１５】次いで、発進立坑２側に復帰した起動車６
の押圧装置５前端に、上記同様にしてケーブル保護管ユ
ニットＡを積載した台車７を連結し、起動車６を走行さ
せてトンネル１内にユニット積載台車７を搬入し、先に
搬入した上記ケーブル保護管ユニット積載台車７の後端
近接位置に達したところで停止させる。この停止位置
で、レールクランプ21により軌条４を掴持して押圧装置
５を軌条４上に固定させると共に反力調整ジャッキ23を
伸長させて当接板24を起動車６の前面に当接させ、該起
動車６により反力を受止させる一方、連結バー13を解除
する。

【００１６】この状態にして、押圧ジャッキ14を作動さ
せて押圧板16を前進させると、該押圧板16の前面に貼着
している緩衝材19が押圧装置５に連結している台車７上
のケーブル保護管ユニットＡの後端面に当接したのち該
ケーブル保護管ユニットＡを台車７と共に押し進め、各
ケーブル保護管８の先端を、先に配設したケーブル保護
管ユニットＡの各対向ケーブル保護管８の後端ソケット
体９内に嵌入させる。

【００１７】こうして、先行するケーブル保護管ユニッ
トＡの各ケーブル保護管８の後端に後続するケーブル保
護管ユニットＡの各ケーブル保護管８の前端を一斉に嵌
入させてこれらの前後ケーブル保護管８、８を連結、連
通させたのち、押圧装置５と共に起動車６を発進立坑２
まで後退させる一方、連結した後続ケーブル保護管８を
上記同様に後端部に妻型枠25を配設してケーブル保護管
後端を該妻型枠25から後方に突出させた状態で充填材26
の充填により埋設する。

【００１８】到達立坑２側に後退した起動車６は、再
び、上記同様にしてその押圧装置５の前面側に一台のケ
ーブル保護管ユニット積載台車７を連結してトンネル１
内に搬入し、先に埋設した対向するケーブル保護管８の
後端ソケット体９に上記と同じ操作によって該ケーブル
保護管８の先端を嵌入、連結させる。このように、起動
車６が発進立坑２側からトンネル１内を往復してケーブ
ル保護管ユニット積載台車７を１台宛、トンネル１内で
順次連結させる作業を行うものであるが、曲線トンネル
部1aにケーブル保護管ユニット積載台車７を埋設する場
合においても、上記の操作によって確実に行うことがで
きるものである。

【００１９】即ち、曲線トンネル部1aまで起動車６によ
りケーブル保護管ユニット積載台車７を搬入して、先に
配設したケーブル保護管ユニット積載台車７の後端に接
合ないしは近接位置に達したのち連結バー13を解除し、
レールクランプ21により軌条４を掴持して押圧装置５を
軌条４上に固定させると共に該押圧装置５を反力調整ジ
ャッキ23を介して起動車６の前面に受止させ、この状態
にして押圧ジャッキ14を作動させて十字アーム15を介し
押圧板16を前進させると共に、十字アーム15の四方に配
設している押圧方向修正ジャッキ18を作動させて押圧板
16を曲線トンネルの屈曲方向、即ち、台車７上のケーブ
ル保護管ユニットＡの中央部断面方向が軌条４の法線方
向Ｒに向かうようにして押圧する。

【００２０】従って、押圧板16がケーブル保護管ユニッ
トＡの後端面に全面的に均一な押圧力でもって当接し、
該押圧板16からの押圧力によって図８、図９に示すよう
に、湾曲した軌条４の内側に積載されているケーブル保
護管８、８同士のソケット体９を介しての嵌入深さが、
外側に積載されているケーブル保護管８、８同士のソケ
ット体９を介しての嵌入深さよりも深く嵌合させられ
て、ケーブル保護管ユニットＡが曲線トンネル部1aの円
弧曲線上に多角形状となるように順次配設されるもので
ある。このようにして曲線トンネル部1aを含めたトンネ
ル全長に亘って充填材26により埋設された一連のケーブ
ル保護管ユニット列を配管する。

【００２１】なお、以上の実施例においては、１台のケ
ーブル保護管ユニット体Ａをトンネル１内に搬入して、
先に搬入したケーブル保護管ユニット体Ａに連結する毎
にコンクリート等の充填材26を充填したが、数個のケー
ブル保護管ユニット体Ａの搬入、連結作業毎に該数個の
ケーブル保護管ユニットＡを一括して充填材26によりト
ンネル１内に埋設してもよく、又、発進立坑２と到達立
坑３間のトンネル１の全長に亘って一連に連結したケー
ブル保護管ユニット列を配設したのち、トンネル１内に
充填材26を充填してもよい。さらに、発進立坑２側から
到達立坑３側に向かって１方向にケーブル保護管ユニッ
トＡを順次トンネル１内に搬入、連結したが、到達立坑
３側からも上記と同じ押圧装置５を備えた起動車６によ
ってケーブル保護管ユニットＡを順次、トンネル１内に
搬入、連結する作業を行ってもよく、このように両立坑
２、３側からケーブル保護管ユニットＡの搬入、連結作
業を行えば、一層能率の良い配管作業が可能となるもの
である。

【００２２】

【発明の効果】以上のように本発明のケーブル保護管の
配管方法によれば、押圧板を有する押圧装置を備えた起
動車を立坑とトンネル内間を往復移動しながら、その都
度、該起動車の前側に連結したケーブル保護管ユニット
積載台車をトンネル内に搬入して、先にトンネル内の所
定位置にまで搬入している台車上のケーブル保護管ユニ
ットの後端に接続する作業を繰り返し行うものであるか
ら、起動車側からの押圧装置の押圧板による押圧力を直
接、両ユニット間の接合部に伝達することができてトン
ネルの長さに左右されることなく比較的小さな押圧力で
もって前後ケーブル保護管ユニットの対向するケーブル
保護管同士の接続を確実に行うことができ、しかも、押
圧力が小さくてすむからケーブル保護管の端面を破損さ
せる虞れもなく、起動車によって搬入した台車上のケー
ブル保護管ユニットを先にトンネル内に搬入している台
車上のケーブル保護管ユニットに順次、能率よく接続さ
せてトンネル全長に亘って一連に接続したユニット管路
を形成することができる。

【００２３】さらに、屈曲トンネル部においては、先に
搬入したケーブル保護管ユニットの後端に次のケーブル
保護管ユニットを起動車側から押圧する際に、上記押圧
装置の押圧板を曲線トンネルの屈曲方向に傾斜させた状
態にして該押圧板によりケーブル保護管ユニットの後端
面を押圧するので、その押圧力をケーブル保護管ユニッ
トの後端面に全面的に均一に作用させてトンネル屈曲度
に応じてケーブル保護管ユニット上下側のケーブル保護
管や左右側のケーブル保護管同士の嵌合深さを異ならし
めるように嵌合させて周長差を吸収させながら連結させ
ることができ、従って、ケーブル保護管同士を精度よく
一連に連結、連通させることができるものである。その
上、連結時においては、上述したように、比較的小さな
押圧力でもって管同士の接続を行い得るので、台車が軌
条から脱線したり、転倒するようなことはなく、確実に
連結作業が可能となるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】立坑間に設けたトンネルの平面図、

【図２】その簡略縦断側面図、

【図３】ケーブル保護管ユニット積載台車をトンネル内
に搬入している状態の側面図、

【図４】その平面図、

【図５】押圧装置の一部を断面した側面図、

【図６】その正面図、

【図７】ケーブル保護管の後端部の断面図、

【図８】曲線屈曲部における管同士の接続状態を示す簡
略平面図、

【図９】その拡大縦断側面図。

【符号の説明】

１ トンネル ２ 発進立坑 ４ 軌条 ５ 押圧装置 ６ 起動車 ７ ケーブル保護管ユニット積載台車 ８ ケーブル保護管 ９ ソケット体 14 押圧ジャッキ 16 押圧板 18 押圧方向修正ジャッキ 21 クランプ 26 充填材 Ａ ケーブル保護管ユニット

フロントページの続き (72)発明者 横田 和男 大阪市北区中之島３丁目３番22号 関西 電力株式会社内 (72)発明者 宮藤 龍二 大阪市北区中之島３丁目３番22号 関西 電力株式会社内 (72)発明者 新宅 学 大阪市北区中之島３丁目３番22号 関西 電力株式会社内 (72)発明者 作田 洋一 大阪市北区中之島３丁目３番22号 関西 電力株式会社内 (72)発明者 川崎 輝男 大阪市北区中之島３丁目３番22号 関西 電力株式会社内 (72)発明者 石井 広海 大阪市阿倍野区松崎町２丁目２番２号 株式会社奥村組内 (72)発明者 大橋 茂樹 大阪市阿倍野区松崎町２丁目２番２号 株式会社奥村組内 (72)発明者 吉岡 雅之 大阪市阿倍野区松崎町２丁目２番２号 株式会社奥村組内 (72)発明者 田窪 厚志 大阪市阿倍野区松崎町２丁目２番２号 株式会社奥村組内 (72)発明者 福屋 利保 大阪市西区北堀江１丁目12番19号 株式 会社栗本鐵工所内 (72)発明者 片寄 浩一郎 大阪市西区北堀江１丁目12番19号 株式 会社栗本鐵工所内 (56)参考文献 特開 昭63−206532（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−125382（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−255424（ＪＰ，Ａ) 実開 平５−74121（ＪＰ，Ｕ) 特公 平２−52153（ＪＰ，Ｂ２)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数本の定尺ケーブル保護管を積層配列
   してなるケーブル保護管ユニットを台車上に積載して該
   ケーブル保護管ユニットの後端面を押圧する押圧板を備
   えた押圧装置を介して起動車により立坑からトンネル内
   に敷設した軌条上を先にトンネル内の所定位置まで搬入
   した台車上のケーブル保護管ユニットに達する位置まで
   搬送したのち、上記押圧装置の押圧板により該ケーブル
   保護管ユニットの後端面を押圧して該ケーブル保護管ユ
   ニットの前端を先に軌条上の所定位置まで搬入している
   上記台車上のケーブル保護管ユニットの対向する保護管
   の後端に嵌合、連結させ、次いで、上記押圧装置と起動
   車とを立坑側に後退させて再び該起動車により新たな台
   車上に積載しているケーブル保護管ユニットを上記押圧
   装置を介してトンネル内に搬送したのち、該押圧装置の
   押圧板により該ケーブル保護管ユニットの前端をトンネ
   ル内に定置している上記先行ケーブル保護管ユニットの
   後端に嵌合、連結させ、この作業を繰り返し行ってトン
   ネル内に一連のケーブル保護管ユニットを配設する方法
   において、曲線トンネル部内でケーブル保護管ユニット
   同士の連結を行う際に、上記押圧装置の押圧板を曲線ト
   ンネルの屈曲方向に傾斜させた状態にして該押圧板によ
   りケーブル保護管ユニットの後端面を押圧して該ケーブ
   ル保護管ユニットの前端を既設のケーブル保護管ユニッ
   トの後端に嵌合、連結させることを特徴とするケーブル
   保護管の配管方法。