JP2675562B2 - 吸音天井材の製造方法 - Google Patents
吸音天井材の製造方法Info
- Publication number
- JP2675562B2 JP2675562B2 JP62325905A JP32590587A JP2675562B2 JP 2675562 B2 JP2675562 B2 JP 2675562B2 JP 62325905 A JP62325905 A JP 62325905A JP 32590587 A JP32590587 A JP 32590587A JP 2675562 B2 JP2675562 B2 JP 2675562B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound absorbing
- ceiling material
- substrate
- absorbing ceiling
- resin coating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕
この発明は、吸音性を有する天井材を製造する方法に
関する。 〔背景技術〕 吸音性を有する天井材として、ロックウールを主材と
するものなどが知られている。このものは、ロックウー
ル等の繊維を結合材で結合して板状にしたものや、多孔
質物質を結合させて板状にしたもの等である。その吸音
性をさらに高めるために、第2図にみるように、ロック
ウール板等の基板1′に、その表面から孔11′を開ける
ことが行われている。 このような吸音天井材は、吸音性に優れるが、汚れが
付きやすい。汚れを落とすために拭くと、水が染み込
み、さらに汚れる。 これを防ぐには、第3図のように、吸音性を有する基
板1′の表面に樹脂コーティング等して防水層2′を形
成すると良い。 しかし、これでは、拭くことが出来ても、防水層2′
が音の通過を妨げるため、基板1′の吸音性が発揮でき
ない。 さらに、実開平59−69313号公報には、基板表面に吸
音用のピン穴を形成した後、基板表面にピン穴を塞がな
いように塗料を塗工して防水性を付与する技術が示され
ている。しかし、現実には、基板表面に塗工した塗料の
一部がピン穴の内部に落ち込んでピン穴の内面を覆って
しまったり、塗料の表面張力や膜形成力でピン穴の開口
を塗膜が覆ってしまったりして、ピン穴による吸音機能
が充分に発揮されないという欠点がある。 〔発明の目的〕 この発明にかかる吸音天井材の製造方法は、上記事情
に鑑み、表面を拭くことができ、耐久性が高く、しか
も、非常に優れた吸音性を有する天井材を提供すること
を目的とする。 〔発明の開示〕 この発明にかかる吸音天井材の製造方法は、吸音性を
有する基板に、樹脂コーティング層からなる防水層を形
成する工程と、前記防水層の表面から前記基板内に達す
る多数の孔を開ける工程とを含む。 以下、この発明にかかる吸音天井材の製造方法の実施
例を表す図面を参照しながら詳しく説明する。 第1図に示す吸音天井材は、ロックウール板等からな
る吸音性の基板1を備え、この基板1の表面に均一な樹
脂コーティング層2からなる防水層が形成されている。
この樹脂コーティング層2には、その表面から孔開け加
工が施されて、多数の孔3…が形成されている。そのた
め、音は、これらの孔3…を通って基板1に達し、吸収
される。樹脂コーティング層2は、天井材表面を拭いた
とき、水が内部に浸透するのを防ぐ。孔3…は、図示の
ごとく基板1に達しているので吸音性が高い。 〔発明の効果〕 この発明にかかる製造方法で得られた吸音天井材は、
防水層が樹脂コーティング層であるため、その表面を水
拭きすることができる。また、この樹脂コーティング層
は、コーティング方法すなわち塗装やスプレー等で基材
表面に形成されるため、全面に渡って均一な厚みのもの
が得られやすく、しかも、基板表面から剥離が起きにく
くて強固であり、その耐久性が高い。さらに、表面側に
設けられた孔は樹脂コーティング層を貫通して基板内に
達するように連通しているため、音の通過を妨げない。
しかも、孔は、コーティング層のみでなく基板表面にも
形成されているため、非常に優れた吸音性を発揮する。 上記のような吸音天井材を、基板の表面に樹脂コーテ
ィング層を形成した後に、表面から孔開け加工を施して
製造するので、孔は、開口から基板に達する部分に至る
まで、十分に露出することになり、孔の開口あるいは内
面にコーティング樹脂が付着あるいは被覆して吸音性を
阻害することが防げるとともに、吸音天井材の製造も容
易である。
関する。 〔背景技術〕 吸音性を有する天井材として、ロックウールを主材と
するものなどが知られている。このものは、ロックウー
ル等の繊維を結合材で結合して板状にしたものや、多孔
質物質を結合させて板状にしたもの等である。その吸音
性をさらに高めるために、第2図にみるように、ロック
ウール板等の基板1′に、その表面から孔11′を開ける
ことが行われている。 このような吸音天井材は、吸音性に優れるが、汚れが
付きやすい。汚れを落とすために拭くと、水が染み込
み、さらに汚れる。 これを防ぐには、第3図のように、吸音性を有する基
板1′の表面に樹脂コーティング等して防水層2′を形
成すると良い。 しかし、これでは、拭くことが出来ても、防水層2′
が音の通過を妨げるため、基板1′の吸音性が発揮でき
ない。 さらに、実開平59−69313号公報には、基板表面に吸
音用のピン穴を形成した後、基板表面にピン穴を塞がな
いように塗料を塗工して防水性を付与する技術が示され
ている。しかし、現実には、基板表面に塗工した塗料の
一部がピン穴の内部に落ち込んでピン穴の内面を覆って
しまったり、塗料の表面張力や膜形成力でピン穴の開口
を塗膜が覆ってしまったりして、ピン穴による吸音機能
が充分に発揮されないという欠点がある。 〔発明の目的〕 この発明にかかる吸音天井材の製造方法は、上記事情
に鑑み、表面を拭くことができ、耐久性が高く、しか
も、非常に優れた吸音性を有する天井材を提供すること
を目的とする。 〔発明の開示〕 この発明にかかる吸音天井材の製造方法は、吸音性を
有する基板に、樹脂コーティング層からなる防水層を形
成する工程と、前記防水層の表面から前記基板内に達す
る多数の孔を開ける工程とを含む。 以下、この発明にかかる吸音天井材の製造方法の実施
例を表す図面を参照しながら詳しく説明する。 第1図に示す吸音天井材は、ロックウール板等からな
る吸音性の基板1を備え、この基板1の表面に均一な樹
脂コーティング層2からなる防水層が形成されている。
この樹脂コーティング層2には、その表面から孔開け加
工が施されて、多数の孔3…が形成されている。そのた
め、音は、これらの孔3…を通って基板1に達し、吸収
される。樹脂コーティング層2は、天井材表面を拭いた
とき、水が内部に浸透するのを防ぐ。孔3…は、図示の
ごとく基板1に達しているので吸音性が高い。 〔発明の効果〕 この発明にかかる製造方法で得られた吸音天井材は、
防水層が樹脂コーティング層であるため、その表面を水
拭きすることができる。また、この樹脂コーティング層
は、コーティング方法すなわち塗装やスプレー等で基材
表面に形成されるため、全面に渡って均一な厚みのもの
が得られやすく、しかも、基板表面から剥離が起きにく
くて強固であり、その耐久性が高い。さらに、表面側に
設けられた孔は樹脂コーティング層を貫通して基板内に
達するように連通しているため、音の通過を妨げない。
しかも、孔は、コーティング層のみでなく基板表面にも
形成されているため、非常に優れた吸音性を発揮する。 上記のような吸音天井材を、基板の表面に樹脂コーテ
ィング層を形成した後に、表面から孔開け加工を施して
製造するので、孔は、開口から基板に達する部分に至る
まで、十分に露出することになり、孔の開口あるいは内
面にコーティング樹脂が付着あるいは被覆して吸音性を
阻害することが防げるとともに、吸音天井材の製造も容
易である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明にかかる製造方法で得られた吸音天井
材の実施例を表す断面図、第2図は従来の吸音天井材を
あらわす断面図、第3図は別の従来の吸音天井材をあら
わす断面図である。 1…基板、2…樹脂コーティング層(防水層)、3…孔
材の実施例を表す断面図、第2図は従来の吸音天井材を
あらわす断面図、第3図は別の従来の吸音天井材をあら
わす断面図である。 1…基板、2…樹脂コーティング層(防水層)、3…孔
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.吸音性を有する基板に、樹脂コーティング層からな
る防水層を形成する工程と、 前記防水層の表面から前記基板内に達する多数の孔を開
ける工程と を含む吸音天井材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62325905A JP2675562B2 (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | 吸音天井材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62325905A JP2675562B2 (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | 吸音天井材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01165848A JPH01165848A (ja) | 1989-06-29 |
JP2675562B2 true JP2675562B2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=18181902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62325905A Expired - Lifetime JP2675562B2 (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | 吸音天井材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2675562B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3474817B2 (ja) * | 1999-11-17 | 2003-12-08 | イソライト工業株式会社 | セラミックス吸音材 |
JP6543103B2 (ja) * | 2015-06-16 | 2019-07-10 | 株式会社竹中工務店 | 吸音体の製造方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5498014U (ja) * | 1977-12-21 | 1979-07-11 | ||
JPS5969313U (ja) * | 1982-10-30 | 1984-05-11 | 大建工業株式会社 | 防音内装材 |
JPS6073708U (ja) * | 1983-10-26 | 1985-05-24 | 大建工業株式会社 | 吸音化粧板 |
JPS60121015U (ja) * | 1984-01-25 | 1985-08-15 | 松下電工株式会社 | 吸音壁 |
-
1987
- 1987-12-23 JP JP62325905A patent/JP2675562B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01165848A (ja) | 1989-06-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2183723A1 (en) | Ink jet recording material and producing process thereof | |
JPH0419311B2 (ja) | ||
JP2675562B2 (ja) | 吸音天井材の製造方法 | |
JPS63125332A (ja) | 壁面外装用防水化粧シート | |
US2855327A (en) | Coated acoustic tile and process therefor | |
CN1134366A (zh) | 植绒装饰板及其制造方法 | |
JPH05149061A (ja) | 扉用化粧パネル及びその製造方法 | |
JP3539222B2 (ja) | 木質化粧板及び木質化粧板製造法 | |
JPH0239804Y2 (ja) | ||
JPS5838200A (ja) | 建築板の模様付方法 | |
KR200328558Y1 (ko) | 요철무늬 섬유합판 | |
KR100637623B1 (ko) | 요철무늬 섬유합판 및 그 제조 방법 | |
JPS6216703B2 (ja) | ||
JPS6049596B2 (ja) | 繊維板及びその製造法 | |
JPS6168957A (ja) | 石膏ボ−ドの構造 | |
JPH0960268A (ja) | 内装建築板の製造方法 | |
JPS5656274A (en) | Improvement of coating property of extruded synthetic wood | |
JPH043739B2 (ja) | ||
JPH0210715Y2 (ja) | ||
JPS54106591A (en) | Building material for indoor-use utilizing humidity- controlling activity of wooden substrate | |
JPH0141791B2 (ja) | ||
JPH0155216B2 (ja) | ||
JPS582072B2 (ja) | 寒冷紗の糸条を模様状に表わした化粧板 | |
JPH08194470A (ja) | ピアノ用ハンマー | |
JPS648148B2 (ja) |