JP2674470B2 - プレキャスト部材の組み合わせによる床架構 - Google Patents

プレキャスト部材の組み合わせによる床架構

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JP2674470B2
JP2674470B2 JP12884493A JP12884493A JP2674470B2 JP 2674470 B2 JP2674470 B2 JP 2674470B2 JP 12884493 A JP12884493 A JP 12884493A JP 12884493 A JP12884493 A JP 12884493A JP 2674470 B2 JP2674470 B2 JP 2674470B2
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floor
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耕喜 前田
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、耐震要素を外周回り
に配設した建物においてプレキャスト部材を組み合わせ
て構成される床架構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】耐震要素を外周回りに配設した建物の床
架構を設計する場合、鉛直時応力のみを対象としている
ため、従来においては、フラットスラブ構造や断面の比
較的小さいラーメン構造などの経済的な設計がなされて
いる。工法的には、合理化工法が殆ど採用されず、従来
型(木型枠+支保工)が依然として多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、将来の
建設業を取り巻く環境(木型枠の減少、建設労働者の減
少等)を考えた場合、木型枠・支保工を用いない、より
一層の合理化工法が望まれている。
【0004】そこで、柱・梁・床板を分割されたプレキ
ャスト部材で構成し、木型枠の使用を低減し、無支保工
化を図る工法が考えられているが、一般的な構造の床架
構では、一方向板になって床荷重が一方向の大梁に集中
作用し、また床板が大型化するなどプレキャスト化が容
易でない。また、床荷重を二方向の大梁に分散伝達させ
るべく格子梁を使用すると、施工が面倒となる。
【0005】この発明は、前述のような事情に鑑みてな
されたもので、その目的は、耐震要素を外周回りに配設
した建物において、比較的簡単な構造で床荷重を二方向
の大梁に分散伝達でき、床架構のプレキャスト化が容易
となる床架構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る床架構
は、耐震要素を外周回りに配設した建物における柱・キ
ャピタル・梁・床板をプレキャスト部材で構成した床架
構(柱はプレキャスト部材に限らず現場打ちでもよい)
において、中心となる一つの柱を取り囲む4つの柱のキ
ャピタル間に大梁を掛け渡し、前記中心の柱のキャピタ
ルと4つの大梁の中間部との間に小梁を掛け渡し、これ
ら大梁と小梁で構成される小区画に床板を配設して大梁
と小梁で支持するように構成する。
【0007】
【作用】以上のような構成において、柱、梁等をプレキ
ャスト部材とすることにより、木型枠の使用を低減し、
無支保工化を図れる。床板は大梁と小梁に支持され、床
荷重は一方の大梁と、小梁を介して他方の大梁とに伝達
され、格子梁を使用しなくても二方向の大梁に分散伝達
される。
【0008】また、方向の異なる床板を市松模様をなす
ように配設することにより、床荷重を二方向の大梁に均
等に伝達することができる。
【0009】
【実施例】以下、この発明を図示する一実施例に基づい
て説明する。図1は、この発明に係る床架構を示す平面
図、図2(a) ないし図4は、図1における床架構の部分
断面図、図5は床架構の施工手順を示す概略断面図であ
る。
【0010】図1ないし図4に示すように、この発明に
係る床架構は、主として柱1、キャピタル2、大梁3、
小梁4、床板5からなり、これらをプレキャスト部材に
より分割して構成する。なお、柱は現場打ちでもよい。
【0011】柱1は所定のスパンで配設されており、1
つの柱1Aを中心とする菱形の頂点に位置する4つの柱
1B1 〜1B4 のキャピタル2間に大梁3を掛け渡し、
中央の柱1Aのキャピタル2と大梁3の中間部との間に
小梁4を掛け渡す。これら大梁3および小梁4は斜め4
5°で配設されることになる。
【0012】キャピタル2は、図2に示すように、リン
グ状とし、柱1に設けた係止突起部1aに係止する。ま
た、その外周部には上部を切り欠くことにより支持段部
2aを形成する。一方の大梁3の両端部における上部に
は、下部を切り欠くことにより支持凸部3aを形成し、
この支持凸部3aを支持段部2aで支持する。この支持
段部2aおよび支持凸部3aには、コッター挿入孔を穿
設しておき、この孔にずれ止めコッター7を挿入してキ
ャピタル2と大梁3とを連結する。
【0013】図3に示すように、大梁3の両側部にも、
上部を切り欠くことにより支持段部3bを形成し、この
支持段部3bに小梁4の一端部を支持させる。小梁4の
他端部は、キャピタル2の支持段部2aに支持させる。
この小梁4とキャピタル2・大梁3もずれ止めコッター
7を介して連結する。
【0014】床板5は、図1に示すように、長方形状と
し、大梁3と小梁4とで囲まれる小区画に2枚配設し、
大梁3と小梁4とで支持させる。また、隣合う小区画で
は長方形の床板5の方向を90°異ならせ、方向の異な
る床板5が市松模様をなすように配設する。
【0015】以上のような構成において、次のように床
を施工する。
【0016】(1) プレキャストの柱1を建て込み、また
は現場打ちにより柱1を構築する。
【0017】(2) キャピタル2のブロックを柱1に設置
する。柱1とキャピタル2との隙間には楔部材6を挿入
して仮止めする。
【0018】(3) 大梁3を架設する。大梁3とキャピタ
ル2をコッター7で接続する。
【0019】(4) 小梁4を架設する。小梁4とキャピタ
ル2および大梁3とをコッター7で接続する。
【0020】(5) 柱1とキャピタル2、キャピタル2と
大梁3および小梁4、大梁3と小梁4の各隙間、および
コッター挿入部にグラウト8を注入する。
【0021】(6) 床板5を敷き込む。
【0022】(7) キャピタル2の上部に鉄筋9を配設
し、後打ちコンクリート10を打設する。大梁3と小梁
4上にも鉄筋9を配設し、後打ちコンクリート10を打
設する。
【0023】必要に応じて、床全面に後打ちコンクリー
ト11を打設し、合成床を形成することにより品質をさ
らに向上させる。
【0024】
【発明の効果】前述の通り、この発明に係るプレキャス
ト部材の組み合わせによる床構造は、中心の柱を取り囲
む4つの柱のキャピタル間に大梁を掛け渡し、中心の柱
のキャピタルと4つの大梁の中間部との間に小梁を掛け
渡し、これら大梁と小梁で構成される小区画に床板を配
設して大梁と小梁で支持するようにしたため、格子梁を
使用しない比較的簡単な構成で、床荷重を二方向の大梁
に分散伝達することができ、床架構のプレキャスト化が
容易となる。
【0025】さらに、床板も比較的小さなものとするこ
とができ、工場プレキャストでも現場製作プレキャスト
でも選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る床構造を示す平面図である。
【図2】(a) は図1の II-II線断面図、(b) は(a) の部
分平面図である。
【図3】図1の III-III線断面図である。
【図4】図1の IV-IV線断面図である。
【図5】この発明に係る床構造の施工手順を示す概略断
面図である。
【符号の説明】
1…柱、1a…係止突起部、2…キャピタル、2a…支
持段部、3…大梁、3a…支持凸部、3b…支持段部、
4…小梁、5…床板、6…楔部材、7…コッター、8…
グラウト、9…鉄筋、10…後打ちコンクリート、11
…後打ちコンクリート

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐震要素を外周回りに配設した建物にお
    ける柱・キャピタル・梁・床板をプレキャスト部材で構
    成した床架構において、 中心となる一つの柱を取り囲む4つの柱のキャピタル間
    に大梁を掛け渡し、前記中心の柱のキャピタルと4つの
    大梁の中間部との間に小梁を掛け渡し、これら大梁と小
    梁で構成される小区画に床板を配設して大梁と小梁で支
    持したことを特徴とするプレキャスト部材の組み合わせ
    による床架構。
  2. 【請求項2】 請求項1の床架構において、隣接する小
    区画で床板の方向を90°異ならせ、方向の異なった床
    板が市松模様をなすように配設したことを特徴とするプ
    レキャスト部材の組み合わせによる床架構。
JP12884493A 1993-05-31 1993-05-31 プレキャスト部材の組み合わせによる床架構 Expired - Lifetime JP2674470B2 (ja)

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JPH06336782A JPH06336782A (ja) 1994-12-06
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DE3838529A1 (de) * 1988-11-14 1990-05-17 Behringwerke Ag Globaltest zur erfassung der hauptkomponenten des fibrinolysesystems
KR20040003452A (ko) * 2002-07-03 2004-01-13 김상식 프리스트레스 장경간 프리캐스트 골조 구조 시스템
KR20030075131A (ko) * 2002-07-09 2003-09-22 (주)씨.에스 구조 엔지니어링 장스팬 프리캐스트 시스템의 기둥-보 접합구조

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