JP2669050B2 - 電子学習機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は電子学習機に関し、さらに詳言すれば出力装
置における問題および正解答の表示または印刷等の提示
位置を予め記憶させてある提示開始位置から出力装置に
提示させる電子学習機に関する。

（従来の技術） 従来の電子学習機は複数の問題と各問題のそれぞれに
対する正解答等とが記憶させてあり、問題を出力装置に
印刷または表示等の提示を行ない、出題問題に対して解
答をし、出題問題に対する正解答を出力装置に印刷また
は表示等の提示をし、自己の解答と比較することによっ
て自己の解答の正誤を判定して学習を進めるように構成
されている。

（発明が解決しようとする課題） しかるに出題問題の出力装置における提示開始位置お
よび正解答の出力装置における提示開始位置は一定であ
って、提示位置が一定のために、出題問題および正解答
が出力装置上において見にくい場合があるという問題点
があった。

本発明は出題問題および正解答等の出力装置における
提示開始位置をそれぞれ記憶させておくことによって、
上記の問題点を解消した電子学習機を提供することを目
的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明の電子学習機は第１図に示す如く、複数の問題
と各問題に対する正解答とを少なくとも記憶させた第１
記憶手段10と、第１記憶手段10に記憶の問題および正解
答中より読み出す問題および正解答を指定する読み出し
指定手段11と、第１記憶手段10に記憶の各問題および各
問題に対する正解答の出力装置12における提示開始位置
を記憶させた第２記憶手段13と、読み出し指定手段によ
り指定された問題および正解答を第１記憶手段10から読
み出す第１読み出し制御手段14と、第１読み出し制御手
段14により読み出される問題および正解答に対する提示
開始位置を第２記憶手段13から読み出す第２読み出し制
御手段15と、第１読み出し制御手段14から読み出した問
題および正解答を出力装置へ提示させると共に、該提示
を第２読み出し制御手段13から読み出した提示開始位置
から行わせる制御手段16とを備えたことを特徴とするも
のである。

（作用） 上記の如く構成した本発明の電子学習機においては、
読み出し指定手段11によって第１記憶手段10に記憶の問
題および正解答中より読み出す問題および正解答を指定
したときは、読み出し指定手段11により指定された問題
および正解答が第１読み出し制御手段14によって第１記
憶手段10から読み出され、読み出された問題および正解
答に対して第２記憶手段13に記憶させてある提示開始位
置が第２読み出し制御手段15によって読み出され、読み
出された問題および正解答が読み出された提示開始位置
から出力装置12に、制御手段16によって提示される。

したがって各問題および正解答の出力装置における提
示開始位置はそれぞれ予め記憶させられているため、提
示結果を見やすいものにすることができる。

（実施例） 以下、本発明を実施例により説明する。

第２図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。

本発明の一実施例における電子学習機は、中央処理装
置（CPU）１、プログラム等を記憶させたROM2、RAM3、
読み出し書き込み可能な不揮発性の外部記憶装置４、キ
ー入力装置５、表示装置６およびプリンタ７を備えてい
る。

外部記憶装置４は電子学習機の制御手順が記憶されて
いる教授部領域4A、複数の問題、各問題に対する正解答
および問題に対する解説等が問題のポインタ（以下、問
題ポインタ）と共に記憶されている問題・解答部領域4
B、問題・解答部領域4Bに記憶されている問題、正解
答、解説等に対応する印刷、表示開始位置情報が記憶さ
れている提示開始位置情報部領域4C、問題ポインタと教
科書ページ番号とを対応させたページ番号情報が記憶さ
れているページ情報部領域4Dを備えている。外部記憶装
置４はたとえば教科書の種別毎に用意されている。

ROM2にはブートストラッププログラムが記憶させてあ
る。

RAM3には外部記憶装置４の教授部領域4Aに対応する教
授部領域3A、問題・解答部領域4Bに記憶の問題・解答・
解説を呼び出すための問題ポインタを記憶させる問題・
解答部ポインタ領域3B、提示開始位置情報部領域4Cに対
応する提示開始位置情報部領域3C、入力ページ情報が記
憶される入力情報部領域3E、表示装置６およびプリンタ
７に出力するべき画像情報を編集する表示用RAM領域3F
を備えており、電源の投入により外部記憶装置４の教授
部領域4Aの記憶内容が教授部領域3Aに書き込まれる。

また、入力情報部領域3Eに書き込まれた教科書ページ
番号からページ情報部領域4Dに記憶のページ番号情報を
参照して、ページ番号情報に対する問題ポインタが問題
・解答部領域4Bから読み出されて問題・解答部ポインタ
領域3Bに書き込まれる。

またさらに、入力情報部領域3Eに書き込まれた教科書
ページ番号から、上記と同様にして検索された問題ポイ
ンタに対する問題等の印刷、表示開始位置情報が提示開
始位置情報部領域4Cから読み出されて提示開始位置情報
部領域3Cに書き込まれる。

キー入力装置５には、ファンクションキー5₁、カーソ
ルキー5₂、スクロールキー5₃、実行キー5₄、ページ番号
等の指定をするためのテンキー5₅、終了キー5₆等を備え
ている。ファンクションキー5₁は、表示装置６の下欄に
表示される機能等を選択するためのキー、例えば問題要
求キー5₁₁、印刷指示キー5₁₂等である。カーソルキー5₂
は表示装置６の画面上に表示されるカーソル（項目を選
択するための網掛け表示）を移動させるキー、スクロー
ルキー5₃は表示装置６の画面上の表示を上下に移動させ
るキー、実行キー5₄は項目の選択や機能の実行を指示さ
せるキー、5₆は学習の終了を指定するキーである。

上記の如く構成された本発明の一実施例における作用
を、第３図にしたがって数学学習の場合に適用した例で
説明する。

電源の投入によりROM2に記憶されたブートストラップ
プログラムによって、教授部領域4Aの記憶内容が教授部
領域3Aに書き込まれ、教授部領域3Aに記憶されたメニュ
ーデータが表示用RAM領域3Dで画面表示用のデータに展
開され、表示装置６の画面上に表示される。この表示画
面はたとえば第４図に示す如くであり、数学学習の項目
を含んでいる。ここで数学学習が選択されるものとす
る。数学学習の選択は、数学学習の表示位置にまでカー
ソルキー5₂の操作によってカーソル位置を移動させ、実
行キー5₄を押圧することにより行なわれる。

数学学習が選択されたときの表示装置６における表示
は第５図に示す如くであり、この時点において未だ教科
書のページによる学習範囲が指定されていない状態であ
るが、第５図においては後記するステップS₁における学
習範囲が指定された状態を示している。

この状態において、テンキー5₅を押圧することによっ
て、教科書のページ番号による学習範囲の指定をする
（ステップS₁）。指定された学習範囲データは入力ペー
ジ部領域3Bに記憶される。学習範囲として10ページから
15ページが指定されたものとする。この指定に続いて終
了キー5₆が押圧されているか否かがチェックされる（ス
テップS₂）。ステップS₂において終了キー5₆が押圧され
ていないと判別されると、入力されたページ範囲が教科
書のページ内であるか否かがチェックされる（ステップ
S₃）。ステップS₃において教科書のページ内にあると判
別されると、指定された10ページから15ページまでの教
科書ページ範囲におけるページ番号情報が参照されて、
問題数が計数され（ステップS₄）、ステップS₄における
計数値から問題があるか否かがチェックされる（ステッ
プS₅）。

ステップS₅において計数値が１以上、すなわち問題が
あると判別されると、続いて問題要求キー5₁₁が押圧さ
れたか否かがチェックされる（ステップS₆）。ステップ
S₆において問題要求キー5₁₁が押圧されたと判別された
ときは、ステップS₆に続いてステップS₁において指定さ
れた教科書のページ範囲内におけるページ番号情報に対
する問題の提示開始位置情報が提示開始位置情報部領域
4Cから提示開始位置情報部領域3Cにロードされ（ステッ
プS₇）、ステップS₇においてロードされた提示開始位置
情報にともなう印刷、表示開始位置に表示装置６、プリ
ンタ７の提示開始位置が移動させられる（ステップ
S₈）。ステップS₈に続いてステップS₇においてロードさ
れた提示開始位置情報に対応する問題ポインタが問題・
解答部領域4Bから問題・解答部ポインタ領域3Bにロード
される（ステップS₉）。

ステップS₉に続いてステップS₉においてロードされた
問題ポインタに対応する問題が問題・解答部領域4Bから
読み出されて、印刷指示キー5₁₂が押圧されているか否
かが判別されて、印刷指示キー5₁₂が押圧されていると
判別されたときは表示用RAM領域3Fで印刷用のデータに
展開され、問題がプリンタ７によって印刷され、印刷指
示キー5₁₂が押圧されていると判別されないときは、表
示用RAM領域3Fで表示用のデータに展開されて、問題が
表示装置６に表示される（ステップS₁₀）。ステップS₁₀
における問題の印刷および表示の開始位置はステップS₈
において移動させられた開始位置、すなわちステップS₇
においてロードされた提示開始位置情報に対応する位置
である。

ステップS₁₀に続いて、選択問題数の計数値は（−
１）され、残り問題があるか否かが判別される（ステッ
プS₁₁）。ステップS₁₁において残り問題があるとき、す
なわち選択問題数の計数値が“1"以上のときは、再びス
テップS₇から繰り返されて順次問題が提示される。ステ
ップS₁₁において残り問題がないときはステップS₁が実
行されるのを待つ。

ステップS₁において指定された学習範囲は“同類項を
まとめる”の学習項目から始まる場合とすれば、ステッ
プS₁₀における印刷結果は第６図（ａ）および（ｂ）に
示す如くである。なお、印刷において提示開始位置はプ
リンタ７の左マージンから設定される。したがって実際
の印刷開始位置はプリンタの左マージンと提示開始情報
に対応する提示開始位置とを加えた値の位置である。こ
の結果、第６図（ａ）において破線で囲まれた導入部を
構成するタイトルデータセグメントの開始位置および第
６図（ａ）、（ｂ）において矢印で始まるリード文のデ
ータセグメントの開始位置は問題開始位置情報で定まる
開始位置を基準に設定すればよい。

ステップS₆において、問題要求キー5₁₁が押圧された
と判別されないときはステップS₆に続いて問題に対する
ステップS₇〜S₁₁に代って正解答に対するステップS₇₁、
S₈₁、S₉₁、S₁₀₁およびS₁₁₁が実行される。ステップ
S₇₁、S₈₁、S₉₁、S₁₀₁およびS₁₁₁はステップS₇〜S₁₁のそ
れぞれに対応しており、問題ポインタに対する問題の正
解答が印刷、表示される点がステップS₇〜S₁₁と異なっ
ている。正解答印刷の一例は第６図（ｃ）に示す如くで
ある。

なお、上記した一実施例において、数学学習の場合を
例示したが、これに限る必要はなく、他の教科の学習の
場合についても同様に適用できる。

（発明の効果） 以上説明した如く本発明によれば各問題および各正解
答の出力装置への提示開始位置を予め記憶させてあり、
出力装置への提示に際して提示される問題および正解に
対する提示開始位置を読み出して、読み出した提示開始
位置から提示を行なうように構成したため、問題および
正解答の提示開始位置を、問題および正解答が提示され
た状態で見やすい状態となるように予め選定しておくこ
とができる。また、このように選定することにより提示
された問題および正解答は見やすい提示となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成を示す機能ブロック図。 第２図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図。 第３図は本発明の一実施例の作用の説明に供するフロー
チャート。 第４図および第５図は本発明の一実施例におけるメニュ
ー表示の一例を示す図および数学学習選択時における表
示の一例を示す図。 第６図（ａ）および（ｂ）は本発明の一実施例における
問題の印刷例を示す図。 第６図（ｃ）は本発明の一実施例における正解答の印刷
例を示す図。 10および13……第１および第２記憶手段、11……読み出
し指定手段、12……出力装置、14および15……第１およ
び第２読み出し制御手段、16……制御手段。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の問題と各問題に対する正解答とを少
   なくとも記憶させた第１記憶手段と、第１記憶手段に記
   憶の問題および正解答中より読み出す問題および正解答
   を指定する読み出し指定手段と、第１記憶手段に記憶の
   各問題および各問題に対する正解答の出力装置における
   提示開始位置を記憶させた第２記憶手段と、読み出し指
   定手段により指定された問題および正解答を第１記憶手
   段から読み出す第１読み出し制御手段と、第１読み出し
   制御手段により読み出される問題および正解答に対する
   提示開始位置を第２記憶手段から読み出す第２読み出し
   制御手段と、第１読み出し制御手段から読み出した問題
   および正解答の出力装置への提示を行なわせると共に、
   該提示を第２読み出し制御手段から読み出した提示開始
   位置から行なわせる制御手段とを備えたことを特徴とす
   る電子学習機。