JP2668610B2 - シート状物の巻取機 - Google Patents
シート状物の巻取機Info
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Description
アルミ箔等のシート状物を幅方向に切断する切断装置を
有する巻取機に関するものである。
箔等のシート状物を巻取機構の巻軸に緊締されたコアに
巻取る場合は、例えば、特開昭63−267641号公
報に記載されているような巻取機が使用されている。そ
して、該巻取機においては、予め設定された長さのシー
ト状物が巻取られて巻軸の回転が停止すると、シート状
物を切断して満巻状のシートロールと空コアの交換作業
を行なっている。
おいて、シートロールを巻取機構から取出して空コアを
巻軸に供給し、切断された供給側のシート状物を空コア
に巻付けて固定するためには、切断位置から空コア位置
までのシート状物を供給側から送出するか、あるいは、
切断位置から空コア位置までの長さに相当するシート状
物を一旦巻取ったシートロールから引出して供給側に戻
す必要があり、前者のような供給側からシート状物を送
出する場合、該切断機構より供給側に位置するシート状
物は、定常巻取操作が行なわれるまでは上述のシートロ
ールに巻取られたシート状物と全く同一の条件で巻取る
ことができず、最内層部のシート状物は物性が異なった
ものになる。そこで、巻取開始時から巻取終了時まで同
一物性のシート状物を巻取ることができるようにするた
めには、後者のように一旦巻取ったシート状物をシート
ロールから引出して供給側に戻した状態で切断し、供給
側に位置するシート状物を空コアに固定する必要があ
る。そのため、シート状物を切断する前に作業者が巻軸
を逆回転させるか、あるいは、巻軸が自由に回転できる
状態にして空コアに巻付けて固定するために必要な長さ
のシート状物をシートロールから引出して供給側に戻
し、該シート状物を作業者がカッターによって幅方向に
切断している。
トロールから引出して切断する方法では、シート状物の
引出し長さにバラツキを生じると言う問題がある。 ま
た、シート状物を弛んだ状態で切断するため作業が困難
であると共に、シーと状物の端部が直線状に切断されず
不揃いになり、空コアに対する巻付け操作が困難であ
り、さらに作業性が悪いと言う問題がある。 この様な問
題点を解決するために、実公昭62−34917号に記
載されているような巻取装置が提案されている。 この巻
取装置は、ターレットに2本のボビンを装着して巻取位
置に順次移動させるようにすると共に、巻取位置のボビ
ンを挟むように上方レバーと下方レバーを回動自在に設
置し、上方レバーにタッチローラとカッターとフイルム
巻付ガイドとガイドローラとを設けると共に、下方レバ
ーにガイドローラとテンションローラとタッチローラと
を設けた構成になっている。 そして、予め設定された量
のフイルムが巻取られてターレットが回動して空ボビン
が巻取位置に移動すると、タッチローラが空ボビンの上
下から接触され、満巻ボビンに繋るフイルムをガイドロ
ーラによって緊張させた状態でカッターをフイルムの幅
方向に移動させて切断するようになっている。
イドローラ等によって緊張させた状態でカッターをフイ
ルムの幅方向に移動させて切断すると、フイルムの厚
さ、フイルムの緊張状態等によってはフイルムが移動し
たり、フイルムに皺を生じたい裂けたりして真直ぐに切
断することができないと言う問題がある。 また、ボビン
の上下に設置されたタッチローラがフイルムの巻太りに
よる移動動作とボビン切替え時の退避動作のために上下
方向に大きく移動するため巻取機全体の構成が大きくな
ると言う問題がある。 さらに、この切断方法はターレッ
トを回動させてボビンを切替える自動型の巻取機にしか
適用できないと言う問題がある。 本発明は巻取機の構成
をコンパクトにすることができると共に手動型巻取機あ
るいは自動型巻取機のどちらにも適用することができ、
さらにどのような厚さの シート状物でも弛みや皺を生じ
たり裂けたりすることなく真直ぐに切断することができ
るシート状物の巻取機を提供することを課題とするもの
である。
め本発明のシート状物の巻取機は、請求項1のように機
枠に回転自在に装着されているコアまたはシートロール
に対して近接離反するように前記機枠に移動自在に装着
された支持体と、タッチローラが回転自在に支持され、
前記コアまたはシートロールに所定の面圧で当接するよ
うに前記支持体に揺動自在に装着されたタッチローラ装
着用第1支持アームと、前記タッチローラの近傍で且つ
シート状物の搬送源側に位置するように前記支持体に装
着された切断機構と、シート状物搬送用の第1ローラが
回転自在に支持され、シートロールからシート状物を引
出して切断機構よりシート状物の搬送源側位置に移動す
るように前記支持体に装着された第2支持アームと、タ
ッチローラと近接離反し且つシート状物平面と交差する
方向に移動するよう軸受部材によって前記支持体に揺動
自在に装着されたシート状物引出用の第2ローラとを備
え、前記切断機構を、シート状物の幅方向に移動する刃
物が周面から突出するように支持枠体に設けられた構成
にしてある。
例を示す概略正面図、図2は図1におけるZ−Z矢視
図、図3は図1におけるY−Y矢視図、図4は図2にお
けるX−X矢視図、図5は図2におけるW−W矢視図で
あって、図中、1はシート状物の搬送方向と直交する方
向に所定の間隔をもって設置された機枠であり、レール
1aが水平な状態で取付けられている。2は機枠1に軸
受(図示せず)によって回転自在に取付けられた巻軸で
あり、1本、あるいは、複数本のコア50を緊締するよ
うに構成されている。該巻軸2は駆動装置(図示せず)
によって所定の速度で回転され、シート状物を引出す時
は自由に回転できるようになっている。3は機枠1に回
転自在に設置されている巻軸2に対して近接、離反する
面圧付与用のタッチローラユニットである。4は機枠1
のレール1aに移動自在に取付けられた支持体であり、
第1軸体5が水平な状態で軸受によって回動自在に取付
けられている。6は第1軸体5に所定の間隔をもって取
付けられた一対の第1支持アームであり、端部にタッチ
ローラ7が回転自在に取付けられている。8は支持体4
に取付けられた第1流体シリンダーであり、ピストンロ
ッドが第1支持アーム6に取付けられている。該第1流
体シリンダー8には、圧力流体供給用配管(図示せず)
が連結されており、圧力流体が供給されるとピストンロ
ッドが引込んでタッチローラ7が巻軸2に緊締されたコ
ア50に所定の面圧でもって当接される。
7と、第1流体シリンダー8、あるいは、電動機とラッ
ク、ピニオンの組合せのような駆動部とにより面圧付与
機構を形成する。
2軸体にあり、端部に歯付プーリ12が取付けられてい
ると共に、一対の歯付プーリ14が所定の間隔をもって
取付けられている。10は支持体4に取付けられたロー
タリアクチュエータであり、出力軸に歯付プーリ11が
取付けられている。13は歯付プーリ11、12に張架
された歯付ベルトである。15は支持体4に軸受によっ
て回動自在に取付けられ第3軸体であり、両端部にピニ
オン16が取付けられている。17は機枠1に水平な状
態で取付けられたラックであり、ピニオン16が噛合わ
されている。該ピニオン16とラック17のバックラッ
シュを小さくするため、1個のピニオン16に対応して
2本のラック17を歯ピッチ方向にずらした状態で並設
されている。18は第3軸体15に回転自在に取付けら
れた歯付プーリであり、第2支持アーム19が一体的に
取付けられている。該歯付プーリ18と歯付プーリ14
には歯付ベルト21が張架されている。20は第2支持
アーム19の端部に回転自在に取付けられた第1ローラ
である。そして、ロータリアクチュエータ10が回動す
ると歯付プーリ11、12、14、18と歯付ベルト1
3、21によって第2支持アーム19と共に第1ローラ
20が一体的に回動される。上述のロータリアクチュエ
ータ10に代えて電動機を使用することもできる。
20と、ロータリアクチュエータ10、あるいは、電動
機のような駆動部とにより搬送機構22を形成する。
けられた柱体であり、レール23aが形成されている。
24は柱体23にレール23aに平行な状態で取付けら
れたラックである。25はレール23aに移動自在に係
合された軸受部材であり、第2ローラ26が回転自在に
取付けられている。27は第2ローラ26の両端部に取
付けられたピニオンであり、ラック24に噛合わされて
いる。28は支持体4に垂直な状態で取付けられた第2
流体シリンダーであり、ピストンロッドが軸受部材25
に連結されている。該第2流体シリンダー28には、圧
力流体供給用配管(図示せず)が連結されており、圧力
流体が供給されるとピストンロッドが突出して軸受部材
25と共に第2ローラ26が所定の位置に上昇される。
ローラ26と、第2流体シリンダー28のような駆動部
とにより引出機構29を形成する。
ー28に代えて電動機を使用してピニオン27を回転さ
せて軸受部材25と共に第2ローラ26を昇降させる構
成、搬送機構22のように支持アームに第2ローラ26
を取付け、ロータリアクチュエータ等の駆動部によって
回動させる構成にすることもできる。
り、出力軸に歯付プーリ31が取付けられている。32
は機枠1に軸受33によって回転自在に取付けられた螺
子軸であり、端部に歯付プーリ34が取付けられてい
る。35は歯付プーリ31、34に張架された歯付ベル
トである。36は機枠1に螺子軸30と平行な状態で取
付けられた案内用杆である。37は螺子軸32に螺着さ
れると共に案内用杆36に移動自在に取付けられた移動
用部材であり、第3軸体15に係合されている。第3軸
体15が円滑に回転できるようにベアリングを取付けて
移動用部材37に係合させるようにするのが好ましい。
そして、予め設定された長さのシート状物55が巻軸2
に緊締されたコア50に巻取られると、電動機30が作
動して螺子軸32が回転されて移動用部材37、第3軸
体15と共に支持体4が玉揚操作位置に移動させる。ま
た、シート状物の巻量増加によるタッチローラ7の移動
状態を検知して電動機30を作動させ、タッチローラ7
を巻軸2から離反する方向に所定量移動させて面圧を一
定に制御することもできる。
う支持体4に取付けた切断機構であり、刃物40が支持
枠体39に形成されたレールに沿ってシート状物の幅方
向に移動するように構成されている。
タ10、および、各流体シリンダー8、28は動作検知
器、マイクロコンピュータ等の制御装置(図示せず)か
らの動作指令信号、あるいは、作業者が入力する動作信
号に基づいて作動するように構成されている。
し、切断操作について説明する。
れたシート状物55が巻取られて満巻シートロール60
になると、巻軸2の駆動装置(図示せず)の回転が停止
すると共に、電動機30が作動して螺子軸32が回転し
て移動部材37と共に支持体4が玉揚操作位置である
(ロ)方向に移動する。すると、第2流体シリンダー2
8に圧力流体が供給され、ピストンロッドが突出して軸
受部材25と共に第2ローラ26が所定の位置に上昇し
てシート状物55がシートロール60から引出される。
該状態でロータリアクチュエータ10が作動して第2支
持アーム19が(ハ)方向に回動し、タッチローラ7と
シートロール60間にあるシート状物55が第1ローラ
20によって持上げられると、シートロール60からシ
ート状物55が引出されて切断機構38の支持枠体39
の周面に接触される。すると、図6に示すような状態に
なる。そして、刃物40がシート状物55の幅方向に走
行してシート状物55を切断すると、ロータリアクチュ
エータ10が作動して第2支持アーム19と共に第1ロ
ーラ20が(ニ)方向に回動して待機位置に戻る。該動
作により刃物40よりシートロール60側に位置するシ
ート状物55はシートロール60の周面に巻付き、刃物
40よりタッチローラ7側に位置するシート状物55の
端部は支持枠体39の周面に塗布した粘着材に接着保持
される。該状態でシートロール60の玉揚操作を行なっ
て巻軸2に空コア50を緊締すると、第2流体シリンダ
ー28に圧力流体を供給して軸受部材25と共に第2ロ
ーラ26を下降させて待機位置に戻す。そして、電動機
30を作動させて支持体4を巻軸2に近接するよう
(イ)方向に移動させると、支持枠体39の周面に保持
されているシート状物55を粘着材から離し、その端部
を接着テープによって空コア50の周面に固定する。
トローラ60から予め設定された長さのシート状物55
を引出して刃物40によって真直に切断するため、シー
ト状物55を空コア50の周面に迅速に、かつ、容易に
固定することができる。
動させて支持体4を移動させタッチローラ7を空コア5
0に所定の面圧でもって当接させてシート状物55の巻
取操作を行なう。
して使用することもできる。
のように請求項1のように機枠に回転自在に装着されて
いるコアまたはシートロールに対して近接離反するよう
に前記機枠に移動自在に装着された支持体と、タッチロ
ーラが回転自在に支持され、前記コアまたはシートロー
ルに所定の面圧で当接するように前記支持体に揺動自在
に装着されたタッチローラ装着用第1支持アームと、前
記タッチローラの近傍で且つシート状物の搬送源側に位
置するように前記支持体に装着された切断機構と、シー
ト状物搬送用の第1ローラが回転自在に支持され、シー
トロールからシート状物を引出して切断機構よりシート
状物の搬送源側位置に移動するように前記支持体に装着
された第2支持アームと、タッチローラと近接離反し且
つシート状物平面と交差する方向に移動するよう軸受部
材によって前記支持体に揺動自在に装着されたシート状
物引出用の第2ローラとを備え、前記切断機構を、シー
ト状物の幅方向に移動する刃物が周面から突出するよう
に支持枠体に設けられた構成にしているため、次のよう
な効果を奏することができる。 (1)面圧付与用のタッチローラ、シート状物搬送用の
第1ローラ、シート状物引出用の第2ローラ、シート状
物の切断機構が同一の支持体に装着され、しかも各ロー
ラの移動範囲が小さいため、巻取機の構成をコンパクト
にすることができると共に、所定のシート状物を巻取る
と巻軸の回転を停止させて空巻軸に交換する手動型の巻
取機あるいは複数本の巻軸が装着されターレット部材を
回動させて満巻巻軸から空巻軸に切替える自動型の巻取
機のどちらにも適用することができる。 (2)シート状物が支持枠体の周面に接触して支持され
た状態で、支持枠体の周面から突出した刃物がシート状
物の幅方向に移動することによってシート状物が切断さ
れるため、どのような厚さのシート状物でも弛みや皺を
生じたり裂けたりすることなく真直ぐに切断することが
できる。
概略正面図である。
物の引出、切断操作状態を示す概略斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 機枠に回転自在に装着されているコアま
たはシートロールに対して近接離反するように前記機枠
に移動自在に装着された支持体と、タッチローラが回転
自在に支持され、前記コアまたはシートロールに所定の
面圧で当接するように前記支持体に揺動自在に装着され
たタッチローラ装着用第1支持アームと、前記タッチロ
ーラの近傍で且つシート状物の搬送源側に位置するよう
に前記支持体に装着された切断機構と、シート状物搬送
用の第1ローラが回転自在に支持され、シートロールか
らシート状物を引出して切断機構よりシート状物の搬送
源側位置に移動するように前記支持体に装着された第2
支持アームと、タッチローラと近接離反し且つシート状
物平面と交差する方向に移動するよう軸受部材によって
前記支持体に揺動自在に装着されたシート状物引出用の
第2ローラとを備え、前記切断機構を、シート状物の幅
方向に移動する刃物が周面から突出するように支持枠体
に設けられた構成にせしめたことを特徴とするシート状
物の巻取機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3349979A JP2668610B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | シート状物の巻取機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3349979A JP2668610B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | シート状物の巻取機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05155485A JPH05155485A (ja) | 1993-06-22 |
JP2668610B2 true JP2668610B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=18407410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3349979A Expired - Fee Related JP2668610B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | シート状物の巻取機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2668610B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6234917U (ja) * | 1985-08-19 | 1987-03-02 |
-
1991
- 1991-12-09 JP JP3349979A patent/JP2668610B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05155485A (ja) | 1993-06-22 |
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