JP2668561B2 - 織機の起動方法 - Google Patents

織機の起動方法

Info

Publication number
JP2668561B2
JP2668561B2 JP25255588A JP25255588A JP2668561B2 JP 2668561 B2 JP2668561 B2 JP 2668561B2 JP 25255588 A JP25255588 A JP 25255588A JP 25255588 A JP25255588 A JP 25255588A JP 2668561 B2 JP2668561 B2 JP 2668561B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weft
yarn
loom
weaving
woven
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25255588A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0299645A (ja
Inventor
謙介 若松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsudakoma Industrial Co Ltd filed Critical Tsudakoma Industrial Co Ltd
Priority to JP25255588A priority Critical patent/JP2668561B2/ja
Publication of JPH0299645A publication Critical patent/JPH0299645A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2668561B2 publication Critical patent/JP2668561B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Looms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、織り段の防止に有効な織機の起動方法に関
する。
発明の背景 製織中によこ入れ不良が発生したとき、織機は、よこ
止め機能によって、次のよこ入れを中止しながら所定の
角度で停止し、その後一般的な自動ピックファインダー
機能によって、自動的に逆転し、ミス糸の織り口を開口
状態とするか、またはミス糸の抜き取りに備えてやや開
口状態とし、待機する。
その後、織工は、ミス糸を織り口から除去し、さらに
織機を起動位置まで逆転させた後、織機を正転方向に起
動させる。以上の動作によって、ミス糸が織り口から除
去されるため、織物の組織は、織機の再起動後の運転に
よって、ずれることなく連続することになる。
ところで、よこ入れ不良がベントピック、ショートピ
ックあるいは胴切れなどの場合に、ミス糸の直前に織り
込まれたよこ糸は、第2図に見られるように、直線状態
とならず、クランク状に折り曲げられて組織中に織り込
まれ、織り段となる。
この織り段の発生原因は、下記の現象に起因する。
例えばベントピックのよこ入れ不良時に、織機は、次
のよこ入れを阻止して、停止動作に入り、ブレーキを掛
けながら所定の角度で停止する。織機が停止動作を開始
してから完全に停止するまでの間に、回転部分の慣性の
ために、1回から2回のおさ打ちが行われるため、ミス
糸の直前に織り込まれたよこ糸は、ミス糸のおさ打ち時
に、ミス糸の存在する部分で通常あるべき位置より織布
側に必要以上に打ち込まれ、また、逆に、ミス糸の存在
しない部分で打ち込み不良のために、織布から離れる方
向に存在することになる。その後の製織の再開によっ
て、ミス糸の直前のよこ糸のうち織布から離れている部
分は、起動時のおさ打ちによって正規の位置に織り込ま
れるが、必要以上に織り込まれた部分は、その後のおさ
打ちによっても元のままの位置にあって、正規の位置に
復帰しない。この結果、ベントピックなどのよこ入れ不
良時に、ミス糸の1つ前のよこ糸部分で織り段が発生す
ることになる。
従来技術 特開昭61−124651号の発明は、織機の再起動に際し、
織機を所定回数だけ、逆転させた後、数回の空打ちを行
い、織機の回転数を目標の回転速度に到達させてから、
よこ入れ運動や送り出し・巻取り運動を開始することを
示している。しかし、その運転方法は、ベントピックな
どのよこ入れ不良時の織り段の防止などに有効でなく、
また再起動時のスタート位置について、具体的な開示は
ない。
また、特開昭58−197351号の発明は、ミス糸の直前に
織り込まれたよこ糸の織り口をたて糸の開口付近例えば
回転角にして270゜まで逆転させた後、織機を正転方向
に回転させて起動させることを示している。しかし、そ
の発明は、織り口を閉口状態とし、その織り口でのよこ
糸を確実に保持し、織布から織り前方向に変位しないよ
うに積極的に拘束しているため、ベントピックなどによ
る織り段の解消につながらない。
発明の目的 したがって、本発明の目的は、織り段の防止、特に、
よこ止まり時で、しかもベントピックなどのときのミス
糸の1つ前のよこ糸の部分で止め段の発生を確実に防止
する織機の起動方法を得ることである。
なお、ベントピックのミス糸を除去した後、さらにミ
ス糸の直前によこ入れされた折り曲がり状態のよこ糸も
抜き取るならば、当該よこ糸についての織り段を解消す
ることになる。しかし、よこ糸の補修時に、2本抜きの
操作が必要となり、これが面倒であるほか、現在の自動
よこ糸補修装置は、2本抜き動作に対応できる構成とな
っていない。
発明の解決手段 既に明らかなように、ベントピックなどのミス糸の直
前に織り込まれたよこ糸の部分で織り段が発生する原因
は、ミス糸の直前のよこ糸がミス糸の存在する部分と存
在しない部分とで打ち込み方向に差異を生ずることにあ
る。したがって、この織り込み量の差異がその後の起動
時になくなれば、織り段の発生は未然に防止できること
になる。
本発明は、上記の点に着目し、よこ入れ不良時のミス
糸を除去した後、織機の再起動に際し、ミス糸の直前に
織り込まれたよこ糸の織り口を最大開口状態ないしこれ
に近い状態となるまで織機を逆転させ、上下のたて糸に
よるよこ糸の拘束力を積極的に解放することによって、
ミス糸の直前に織り込まれたよこ糸特にミス糸の存在し
た部分に対応するよこ糸部分を織布より積極的に引き離
し、当該よこ糸の折り曲がり状態を解消してから、織機
を起動させるようにしている。したがって、ミス糸の直
前に織り込まれたよこ糸は、織機の逆転過程で、ほぼ直
線状態に矯正され、その後の再製織過程で、正規の位置
に織り込まれ、正常な織物組織となる。
織機の概要 第1図は、織機1の概要を示している。
たて糸2は、送り出しビーム3から送り出され、テン
ションロール4を経て、ヘルド5の上下運動によって、
開口6を形成し、ここで、よこ糸7と交錯する。すなわ
ち、よこ糸7はよこ入れ手段8によってよこ入れされ、
たて糸2と交錯し、おさ9によって織り前10におさ打ち
され、織布11となる。この織布11は、ブレストビーム1
2、巻取りロール13および案内ロール14を経て布巻きビ
ーム15に巻取られていく。そして、上記ヘルド5および
おさ9は、主軸16の回転と連動し、開口運動やおさ打ち
運動を行う。
一方、制御装置17は、主軸16を駆動するために、原動
モータ18やブレーキ22などに接続されており、回転角度
検出器19からの信号に応じて、必要な運動のタイミング
を制御するほか、送り出しビーム3の送り出し装置20
や、巻取りロール13の巻取り装置21を制御し、その送り
出し量または巻取り量を製織運動と同期させながら制御
していく。
発明の構成 製織中に、例えばベントピックのよこ入れ不良が発生
すると、その状態が図示しないよこ止め装置によって検
出され、制御装置17によこ止め信号が与えられるため、
制御装置17は、その後のよこ入れを阻止し、主軸16にブ
レーキ22を働かせながら、所定の角度で停止させる。こ
の間に、おさ9は、主軸16などの慣性回転によって、1
回から2回のおさ打ちを行っている。次に、織機1は、
制御装置17からのピックファインダー機能によって、ベ
ントピックのミス糸71を織り込んだまた開口状態で待機
する。このとき、第2図(a)に示すように、ミス糸71
の1つ前のよこ糸7は、クランク状に屈曲した状態で織
り込まれている。
このあと、織機1の主軸16は、手動操作による逆転ま
たは制御装置17のピックファインダー動作で、第2図
(b)に示すように、ミス糸71を抜き取ることのできる
回転位置すなわち開口状態まで逆転する。この状態で、
図示しない自動ミス糸抜き取り装置または織工は、ミス
糸71を開口状態のたて糸2の織り口から抜き取り、再び
主軸16を逆転させて、第2図(c)のように、起動の回
転位置へ戻し、開口6を開口状態とする。このあと、織
工によって制御装置17に運転指令が与えられると、制御
装置17は、第3図の順序にもとづいて、さらに主軸16を
逆転させ、ミス糸71の1つ前によこ入れされたよこ糸7
を口出しし、その織り口でたて糸2を最大開口の状態ま
たはそれに近い状態の回転角度になったら、逆転を自動
的に停止させる。
発明の作用 この最大開口の状態で、その織り口のよこ糸7は、第
2図(d)に見られるように、織り込み状態すなわち上
下のたて糸2の拘束から解放され、自由な状態となり、
織布11から離れる方向の力を受けて、送り出し側へ変位
する。特に、このよこ糸7の変位量は、ミス糸71の存在
した部分すなわち必要以上に織り込まれた部分で大きく
なっている。この結果、ミス糸71の直前に織り込まれた
よこ糸7は、ほとんど直線状態となる。
このように最大開口の状態に設定してから、制御装置
17は、織機1の原動モータ18を自動的に起動させ、連続
運転に入る。なお、この逆転過程で、送り出し装置20や
巻取り装置21は、逆転量と連動させて逆転方向に移動さ
せてもよく、また連動させないで停止したままの状態で
もよい。また、逆転時に、必要とあれば、キックバック
動作が実施される。
このため、よこ糸7は、連続運動に近い速度でおさ打
ちされ、織り込まれていく。したがって、その過程で、
織り段は発生しない。
なお、以上の実施例では、ミス糸71の抜き取り後、一
旦起動の回転位置(第2図(c))に戻し、その後の運
転指令によって、ミス糸71の1つ前によこ入れされたよ
こ糸7を口出しし、起動するようにしたが、一旦起動の
回転位置に戻す操作を省略し、ミス糸71の抜き取り後、
直接に運転指令を与えて、ミス糸71の1つ前によこ入れ
されたよこ糸7を口出しし起動するようにしてもよい。
発明の効果 本発明では、ベントピック、ショートピックあるいは
胴切れなどのよこ入れミスが発生したとき、ミス糸の直
前に織り込まれたよこ糸の織り口が一たん最大開口状態
ないしそれに近い状態に設定されるため、ミス糸の直前
に織り込まれたよこ糸は、織り込み状態すなわちたて糸
の拘束から解放され、送り出し方向への変位によって、
ほぼ直線状に自動的に矯正される。
したがって、ミス糸の直前によこ入れされたよこ糸の
折り曲がりによる織り段の発生が未然に防止できる。し
かも、ミス糸の直前のよこ糸について抜き取り動作も必
要とされず、よこ止めによる止り段の発生が確実に防止
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は織機の概略的な側面図、第2図は本発明の方法
による織り口部分の説明図、第3図は本発明の工程図で
ある。 1……織機、2……たて糸、5……ヘルド、6……開
口、7……よこ糸、9……おさ、10……織り前、11……
織布、16……主軸、17……制御装置、18……原動モー
タ、19……回転角度検出器、20……送り出し装置、21…
…巻取り装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】よこ入れ不良時のミス糸を織り口から除去
    した後、織機の再起動に際し、まず、ミス糸の直前に織
    り込まれたよこ糸の織り口を最大開口となる付近の回転
    角度まで織機を逆転させ、当該よこ糸をたて糸から解放
    して織布から離れる方向に変位させた後に、織機に正転
    方向に回転させて起動させることを特徴とする織機の起
    動方法。
JP25255588A 1988-10-06 1988-10-06 織機の起動方法 Expired - Fee Related JP2668561B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25255588A JP2668561B2 (ja) 1988-10-06 1988-10-06 織機の起動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25255588A JP2668561B2 (ja) 1988-10-06 1988-10-06 織機の起動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0299645A JPH0299645A (ja) 1990-04-11
JP2668561B2 true JP2668561B2 (ja) 1997-10-27

Family

ID=17238999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25255588A Expired - Fee Related JP2668561B2 (ja) 1988-10-06 1988-10-06 織機の起動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2668561B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0299645A (ja) 1990-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5966540A (ja) 無杼織機における緯糸欠点織込み防止方法
EP1285984A2 (en) Loom-operating method and loom-operating system
JP2668561B2 (ja) 織機の起動方法
US5335698A (en) Method of restarting a loom after stoppage
JP2565004B2 (ja) 織機における織段発生防止装置
JP2622708B2 (ja) 織機の運転方法
EP1541731A2 (en) Method for preventing weft bars in a loom
JPS633983B2 (ja)
JPS58197341A (ja) ジエツトル−ムにおけるミス糸処理方法
JP2623962B2 (ja) 織機における織段発生防止装置
JPH0431273Y2 (ja)
JP3148431B2 (ja) 不良糸除去方法
JP2596782B2 (ja) 織機の起動方法
JPS6245757A (ja) 無杼織機における緯糸処理方法
JPH05156550A (ja) レピヤ式織機における緯入れミス糸の除去方法およびこの方法を実施するための手段を有する織機
JPH0329904B2 (ja)
JPS62282045A (ja) ミス糸牽引除去装置をそなえる流体噴射式織機
JPH04241147A (ja) 織機の起動方法
JP2715089B2 (ja) 織機の運転方法およびその装置
JPS62170559A (ja) 無杼織機における緯糸処理方法
JPH0665778B2 (ja) 無杼織機における緯糸処理方法
JPH11217751A (ja) 織機の起動方法
JPS58197351A (ja) ジエツトル−ムの起動方法
JPS58208443A (ja) ジェットルームの緯糸処理方法
JPS58203141A (ja) ジエツトル−ムの停台方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees