JP2652158C - - Google Patents

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JP2652158C
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dichroic mirror
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、入射する白色光から成る映像信号を3原色の色成分に分光し、各色
成分をそれぞれのLCD(liquid cristal display:液晶表示器)を用いて変調
した後に、再び合成してフルカラーの映像を投射するようにしたLCDプロジェ
クタ装置に関するものである。 [従来の技術] 従来のこの種のLCDプロジェクタ装置においては、第3図に例示するように
、白色光である平行入射光Aを3原色に分光する手段として、性質の異なった2
つのダイクロイックミラーを備えたダイクロイックミラー1、2を互いに交叉さ
せたものが用いられている。例えば、ダイクロイックミラー1は青の色成分Bを
反射し、ダイクロイックミラー2は赤の色成分Rを反射するものが用いられ る。この交叉するダイクロイックミラー1、2によって分離された3つの色成分
R、G、Bのうち、Rは全反射ミラー3、4に反射され、Gはそのまま直進し、
またBは全反射ミラー5、6により反射されてそれぞれに対応するLCD7、8
、9に入射される。LCD7、8、9には、赤、緑、青の各色成分の映像が写し
出されているので、ここを光が透過するとき各LCD7、8、9の映像による透
過率の変化が光の強弱に変調される。 即ち、第3図において赤、緑、青の各色成分R、G、Bは、それぞれLCD7
、8、9の映像信号により変調されて色成分R’、G’、B’となり、これらの
光はダイクロイックプリズム10によって再び合成されて出射光A’として出力
される。なお、出射光A’は周知のように図示しない投射レンズによってスクリ
ーンに投射され、スクリーンにはフルカラーの映像が写し出される。このように
、従来例では2種のダイクロイックミラー1、2を第4図の示すように交叉させ
た状態で用いているため、一方のダイクロイックミラー1の反射面の一部が欠け
て部分的に画像欠落をきたすという欠点がある。例えば、第4図においてダイク
ロイックミラー1、2が互いに直角に交叉しているとすれば、ダイクロイックミ
ラー1の厚みtと反射面の欠落した部分の寸法t’との関係は次式によって表さ
れる。 t’=t/21/2 …(1) この(1)式のt’は無視できない値であり、その分だけ例えば青の中心がスト
ライプ状に欠落してしまうという不都合を生ずる。また、従来例において変調さ
れた色成分を合成するために用いられているクロスダイクロイックプリズム10
は複雑な構造をしているので高価であり、かつ重量も大きい。 [発明の目的] 本発明の目的は、このような従来例の欠点を改善するため、ダイクロイックミ
ラーのみでも光の分光及び合成を行えるようにし、特にダイクロイックミラーを
交叉させない構成にして画像欠落の問題を解消すると共に、収差による画像劣化
が少ないLCDプロジェクタ装置を提供することにある。 [発明の概要] 上述の目的を達成するための本発明の要旨は、入射する白色光を3原色の1つ の色成分と残りの色成分とに分離する第1の分光用ダイクロイックミラーと、前
記残りの色成分を2つの色成分に分離する第2の分光用ダイクロイックミラーと
、分離された3つの色成分を個々に受光して変調する3個のLCDと、これらの
LCDにより変調された3つの色成分の内の2つの色成分を合成する第1の色合
成用ダイクロイックミラーと、該第1の色合成用ダイクロイックミラーによる合
成光と残りの1つの色成分を合成する第2の色合成用ダイクロイックミラーとを
有し、前記3原色の各色成分の色分離の際の前記分光用ダイクロイックミラーの
透過回数が緑が2回、赤と青の一方の色成分が0回、他方の色成分が1回となり
前記3原色の各色成分の色合成の際の前記合成用ダイクロイックミラーの透過
回数が緑が1回、赤と青の前記一方の色成分が1回、前記他方の色成分が0回
なるように構成したことを特徴とするLCDプロジェクタ装置である。 [発明の実施例] 第1図は本発明の前提となるLCDプロジェクタ装置を示し、11は例えば赤
と青の色成分R、Bを反射する第1の分光用ダイクロイックミラー、12はその
反射された色成分R、Bを分離するための第2の分光用ダイクロイックミラーで
あり、第2の分光用ダイクロイックミラー12は青の色成分Bを反射する性質の
ものが用いられている。第1、第2の分光用ダイクロイックミラー11、12は
入射光Aと45°の方向に平行に配置され、これらの分光用ダイクロイックミラ
ー11、12の両側にこれらのダイクロイックミラー11、12と平行に、全反
射ミラー13、14が配置されている。また、第1、第2の分光用ダイクロイッ
クミラー11、12の面を延長した方向にそれぞれ青の色成分Bを反射する第1
の合成用ダイクロイックミラー15、赤の色成分Rを反射する第2の合成用ダイ
クロイックミラー16が配置され、全反射ミラー13と第1の合成用ダイクロイ
ックミラー15の間の入射光Aと平行な方向にLCD17が配置され、第1、第
2の分光用ダイクロイックミラー11、12の間の入射光Aと直交する方向にL
CD18が配置され、第2の分光用ダイクロイックミラー12と全反射ミラー1
4の入射光Aと平行な方向にLCD19が配置されている。 入射光Aは第1の分光用ダイクロイックミラー11に入射し、ここを透過した
緑の色成分Gは、全反射ミラー13によって反射された後にLCD17に入射 し、また第1の分光用ダイクロイックミラー11で反射され第2の分光用ダイク
ロイックミラー12で反射された青の色成分BはLCD18に、第2の分光用ダ
イクロイックミラー12を透過した赤の色成分RはLCD19にそれぞれ入射す
る。LCD17、15、16はそれぞれ緑、青、赤の各色成分G、B、Rに対応
する映像が写し出されており、これらの映像はLCD17、15、16の透過率
の変化に依存し、各色成分G、B、Rはそれぞれの光の強弱に変調されて色成分
G’、B’、R’となる。これらの変調された色成分G’、B’、R’は再び合
成されてフルカラーの出射光A’としてスクリーンに投射される。 LCD17で変調された緑の色成分G’は第1の合成用クロイックミラー15
及び第2の合成用ダイクロイックミラー16を透過して出力される。また、LC
D18で変調された青の色成分B’は第1の合成用ダイクロイックミラー15で
反射されて緑の色成分G’と合成される。更に、LCD19で変調された赤の色
成分R’は全反射ミラー14で反射された後に第2の合成用ダイクロイックミラ
ー16で反射され、そこで緑、青の色成分G’、B’と合成され出射光A’とな
る。 しかし、この例の場合には、緑の色成分GはLDC17で画像が形成された後
に、2枚のダイクロイックミラー15、18を透過するため、収差による影響が
大きい。 第2図は本発明の実施例を示し、第1、第2の分光用ダイクロイックミラー2
1、22は入射光Aに対し45度の方向に傾けて、入射光Aの入射方向に沿って
平行に配置されている。第1の分光用ダイクロイックミラー21は赤の色成分R
を反射する特性を有しており、第1の分光用ダイクロイックミラー21を透過し
た緑と青の色成分を分離する第2の分光用ダイクロイックミラー22は青の色成
分Bを反射する特性を有している。第1の分光用ダイクロイックミラー21の反
射方向には全反射ミラー25が配置され、第2の分光用ダイクロイックミラー2
2の反射方向にはLCD28、第1の合成用ダイクロイックミラー23が配置さ
れ、第2の分光用ダイクロイックミラー22の透過方向にはLCD27、全反射
ミラー29が配置されている。また、全反射ミラー25の反射方向にはLCD2
6、第1の合成用ダイクロイックミラー23、第2の合成用ダイクロイックミ ラー24が配置され、全反射ミラー29の反射方向に第2の合成用ダイクロイッ
クミラー24が配置されている。そして、全反射ミラーを含む全てのミラーはそ
れらの面を第1の分光用ダイクロイックミラー21、第2の分光用ダイクロイッ
クミラー22の面と平行に配置されている。 入射光Aは第1の分光用ダイクロイックミラー21に入射し、ここを透過した
成分は第2のダイクロイックミラー22で青の色成分Bは反射され、緑の色成分
Gは透過する。第2のダイクロイックミラー22を透過した緑の色成分GはLC
D27に入射する。また、第1の分光用ダイクロイックミラー21で反射された
赤の色成分Rは全反射ミラー25で反射された後にLCD26に入射する。更に
、第2の分光用ダイクロイックミラー22で反射された青の色成分BはLCD2
8にそれぞれ入射する。LCD27、26、28にはそれぞれ緑、赤、青の各色
成分G、R、Bに対応する映像が写し出されており、これらの映像はLCD27
、26、28の透過率の変化に依存し、各色成分G、R、Bはそれぞれの光の強
弱に変調されて色成分G’、R’、B’となる。 LCD27で変調された緑の色成分G’は第2の合成用ダイクロイックミラー
24を透過して出力される。また、LCD26で変調された赤の色成分Rは第1
の合成用ダイクロイックミラー23を透過して第2の合成用ダイクロイックミラ
ー24に至り、ここで反射されて緑の色成分G’と合成される。また、LCD2
8で変調された青の色成分B’は第1の合成用ダイクロイックミラー23で反射
され、第2の合成用ダイクロイックミラー24に至り、ここで反射され緑、赤の
色成分G’、R’と合成され、フルカラーの出射光A’として入射光Aに対して
直交する方向からスクリーンに投射される。 この実施例においては、赤の色成分R’は分光用ダイクロイックミラーを1回
反射し、合成用ダイクロイックミラーを1回透過すると共に1回反射し、緑の色
成分G’は分光用ダイクロイックミラーを2回透過すると共に合成用ダイクロイ
ックミラーを1回透過し、青の色成分B’は分光用ダイクロイックミラーを1回
透過すると共に1回反射し、合成用ダイクロイックミラーを2回反射し、ダイク
ロイックミラーを全く透過することはない。 このように、各色成分は共に画像形成後の色合成の際においては、合成用ダイ クロイックミラーの透過回数を0回又は1回としているので、合成用ダイクロイ
ックミラーによる画像収差の影響が軽減される。 なお、実施例においては、例えば赤と青の光路を逆にしてもよい。この場合に
、各ダイクロイックミラー及びLCDをそれぞれの色成分に合うよう適当に選択
すれば種々の組合わせが可能である。 [発明の効果] 以上説明したように本発明に係るLCDプロジェクタ装置は、従来用いられて
いたダイクロイックプリズムに代って、ダイクロイックミラーによって光の分光
、合成を行えるように構成できるので安価で軽量小型となる。また、従来のよう
に分光用ダイクロイックミラーを交叉させる必要がないので、従来例における画
像欠落の問題が完全に解消される。更に、色合成に際しては各色成分はダイクロ
イックミラーを多くとも1回しか透過しないので、大きな収差が発生することは
ない。
【図面の簡単な説明】 図面第1図は本発明の前提となるLCDプロジェクタ装置の構成図、第2図は
本発明に係るLCDプロジェクタ装置の実施例の光学的配置図、第3図は従来例
の配置図、第4図は従来例におけるダイクロイックミラーの交叉状態の拡大図で
ある。 符号21、22は分光用ダイクロイックミラー、25、29は全反射ミラー、
23、24は合成用ダイクロイックミラー、26、27、28はLCDである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.入射する白色光を3原色の1つの色成分と残りの色成分とに分離する第1
    の分光用ダイクロイックミラーと、前記残りの色成分を2つの色成分に分離する
    第2の分光用ダイクロイックミラーと、分離された3つの色成分を個々に受光し
    て変調する3個のLCDと、これらのLCDにより変調された3つの色成分の内
    の2つの色成分を合成する第1の色合成用ダイクロイックミラーと、該第1の色
    合成用ダイクロイックミラーによる合成光と残りの1つの色成分を合成する第2
    の色合成用ダイクロイックミラーとを有し、前記3原色の各色成分の色分離の際
    の前記分光用ダイクロイックミラーの透過回数が緑が2回、赤と青の一方の色成
    分が0回、他方の色成分が1回となり、前記3原色の各色成分の色合成の際の前
    記合成用ダイクロイックミラーの透過回数が緑が1回、赤と青の前記一方の色成
    分が1回、前記他方の色成分が0回となるように構成したことを特徴とするLC
    Dプロジェクタ装置。

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