JP2651491B2 - 高光沢耐衝撃性スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

高光沢耐衝撃性スチレン系樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規な高光沢耐衝撃性スチレン系樹脂組成物
に関するものである。さらに詳しくいえば、本発明は、
OA機器、家電製品、シートなどの素材として好適な、高
い衝撃強度を有し、かつ優れた光沢及び剛性を有するな
ど、物性バランスに優れるスチレン系樹脂組成物に関す
るものである。
[従来の技術] 従来、スチレン系樹脂の耐衝撃性を改良する目的で、
ポリスチレンにゴム状重合体をブレンドしたり、あるい
はゴム状重合体の存在下に、スチレンを重合させること
により、該ゴム状重合体にスチレンが一部グラフト重合
され、かつスチレンの残部がポリスチレンとなって、実
質上ゴム状重合体/スチレンのグラフト共重合体とポリ
スチレンとが混在された状態とし、いわゆるゴム変性ポ
リスチレン樹脂組成物とすることが工業的に行われてい
る。
このようなゴム変性ポリスチレン樹脂組成物において
は、通常ゴム状重合体はスチレン系重合体中に、粒子状
に分散しており、この粒子の大きさと、耐衝撃性、剛性
及び光沢とは密接な関係を有することは、良く知られて
いる。すなわち、剛性及び光沢は、該ゴム状重合体の粒
子が小さいほど優れているが、その反面、耐衝撃性は該
ゴム状重合体の粒子が小さくなるのに比例して低下し、
ある限度以下になると、実質的に耐衝撃性の改良効果が
なくなる。
従来のゴム変性ポリスチレン樹脂組成物においては、
所望の耐衝撃性を得るために、ゴム状重合体を、粒径が
1μm以上、通常1〜10μmの範囲の粒子として、ポリ
スチレン樹脂相中に分散させているが、光沢や剛性に劣
るために、用途の制限を免れないという問題があった。
そのため、最近、耐衝撃性と光沢や剛性とのバランス
を改良する目的で、ゴム状重合体を粒径の異なる小粒子
状及び大粒子状の2種の状態でスチレン系樹脂相中に分
散させた種々のゴム変性スチレン系樹脂組成物が提案さ
れている。例えば小粒子の粒径が0.5〜1.5μmで、大粒
子の粒径が4〜6μmである組成物(特開昭59−1519号
公報)、小粒子の粒径が0.5〜1.0μmで、大粒子の粒径
が2.0〜3.0μmである組成物(米国特許第4,214,056号
明細書)、小粒子の粒径が0.5〜1.0μmで大粒子の粒径
が2〜3μmである組成物(米国特許第4,146,589号明
細書)などが提案されている。
しかしながら、これらの組成物においては、いずれも
小粒子の粒径が0.5〜1.5μmの範囲にあって、光沢が十
分であるとはいえない。また、小粒子の粒径が0.1〜0.6
μmで、大粒子の粒径が0.7〜2.0μmであるポリスチレ
ン樹脂組成物が提案されているが(特開昭63−112646号
公報)、この組成物は、大粒子の粒径が小さいために、
耐衝撃性については必ずしも満足しうるとはいえない。
さらに、小粒子の粒径が0.05〜0.5μmで、大粒子の
粒径が2〜10μmである組成物(特開昭46−41467号公
報)及び小粒子の粒径が0.2〜0.6μmで、大粒子の粒径
が2〜8μmである組成物(米国特許第4,493,922号明
細書)が開示されている。しかしながら、前者の組成物
においては、小粒子が単一オクルージョン構造でないた
め、光沢と耐衝撃性とのバランスが十分でないし、後者
の組成物においては、ゴム重合体粒子のミクロ構造がな
んら制御されていないために、光沢と耐衝撃性とのバラ
ンスについては、必ずしも十分であるとはいえない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、このような従来のゴム変性スチレン系樹脂
組成物が有する欠点を克服し、高い衝撃強度を有し、か
つ優れた光沢及び剛性を有するなど、物性バランスに優
れたスチレン系樹脂組成物を提供することを目的として
なされたものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、耐衝撃性、光沢、剛性などの物性バラ
ンスに優れたスチレン系樹脂組成物を開発するために鋭
意研究を重ねた結果、スチレン系重合体とゴム状重合体
とを特定の割合で含有し、かつ該ゴム状重合体が特定の
分散形態とミクロ構造を有する組成物が前記目的に適合
しうることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完
成するに至った。
すなわち、本発明は、(A)スチレン系重合体70〜92
重量%と(B)ゴム状重合体30〜8重量%とから成るス
チレン系樹脂組成物において、該ゴム状重合体が(a)
単一オクルージョン構造を有し、かつ面積平均粒子径が
0.1〜0.7μmの小粒子及び(b)サラミ構造を有し、か
つ面積平均粒子径が2.4〜5μmの大粒径としてスチレ
ン系重合体中に分散し、該小粒子と大粒子との重量比が
70:30ないし99:1の範囲にあって、ゲル量が該ゴム状重
合体に対して1.1〜4.0重量比で、その膨潤指数が5〜20
であることを特徴とするスチレン系樹脂組成物を提供す
るものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明組成物における(A)成分のスチレン系重合体
は、スチレン単独重合体又はスチレンと共重合可能な単
量体との共重合体であり、該共重合可能な単量体として
は、例えばα−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニ
ルエチルベンゼン、ビニルキシレン、p−t−ブチルス
チレン、α−メチル−p−メチルスチレン、ビニルナフ
タレンなどの芳香族モノビニル化合物、アクリロニトリ
ル、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル、メタクリ
ル酸、アクリル酸、無水マレイン酸、フェニルマレイミ
ドなどを挙げることができる。これらの単量体は1種用
いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい
が、スチレンを含む全単量体に対して、通常50重量%以
下、好ましくは40重量%以下の割合で用いられる。
一方、(B)成分のゴム状重合体の種類については特
に制限はなく、従来ゴム変性スチレン系樹脂組成物に慣
用されているもの、例えば天然ゴムや、ポリブタジエン
ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエン共重
合体ゴム、スチレン−イソプレン共重合体ゴム、ブチル
ゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴムなどの合成ゴ
ム、あるいはこれらのゴムとスチレンとのグラフト共重
合体ゴムなどが用いられる。
本発明のスチレン系樹脂組成物においては、(B)成
分のゴム状重合体は、(a)単一オクルージョン構造を
有し、かつ面積平均粒子径が0.1〜0.7μm、好ましくは
0.2〜0.6μmの小粒子及び(b)サラミ構造を有し、か
つ面積平均粒子径が2.4〜5μm、好ましくは2.4〜4.6
μmの大粒子として、前記(A)成分のスチレン系重合
体中に分散していることが必要である。前記小粒子部分
の面積平均粒子径が0.1μm未満では耐衝撃性が十分で
はないし、0.7μmを超えると光沢が低下する傾向が生
じる。また、この小粒子は単一オクルージョン構造を有
することが必要であり、それによって、光沢と耐衝撃性
のバランスが良好となる。該単一オクルージョン構造と
は、コアがスチレン系重合体でシェルがゴム状重合体か
ら成る構造のことをいう。一方、前記大粒子部分の面積
平均粒子径が2.4μm未満では耐衝撃性が十分ではない
し、5μmを超えると光沢が低下する傾向が生じる。ま
たこの大粒子はサラミ構造を有することが必要であり、
それによって光沢と耐衝撃性のバランスが良好となる。
該サラミ構造とは、ゴム弾性体相中にスチレン系重合体
粒子が点在している構造のことをいう。
本発明組成物においては、前記の小粒子と大粒子との
割合は、重量比で70:30ないし99:1、好ましくは73:27な
いし97:3の範囲にあることが必要である。大粒子の量が
前記範囲より少ないと衝撃強度が低下するおそれがある
し、多いと光沢が低下する傾向が生じる。
さらに、本発明組成物においては、ゴム状重合体粒子
は特定のミクロ構造を有することが必要である。すなわ
ち、ゲル量がゴム状重合体に対して1.1〜4.0重量比、好
ましくは1.4〜3.6重量比の範囲にあることが必要であ
り、またその膨潤指数が5〜20、好ましくは7〜18の範
囲にあることが必要である。該ゲル量が1.1重量比未満
では耐衝撃性が十分ではないし、4.0重量比を超えると
光沢が低下するおそれがある。また該膨潤指数が前記範
囲を逸脱すると衝撃強度が低下する傾向が生じる。
また、本発明組成物においては、(A)成分のスチレ
ン系重合体と(B)成分のゴム状重合体は、それぞれ70
〜92重量%及び30〜8重量%、好ましくは72〜90重量%
及び28〜10重量%の割合で含有することが必要である。
ゴム状重合体の含有量が8重量%未満では耐衝撃性の改
良効果が十分に発揮されないし、30重量%を超えると光
沢や流動性が低下する傾向が生じる。
本発明のスチレン系樹脂組成物は、小粒子のゴム状重
合体を含有するゴム変性スチレン系重合体と大粒子のゴ
ム状重合体を含有するゴム変性スチレン系重合体とを別
々に作製し、押出機などでブレンドすることにより調製
してもよいし、小粒子ゴム状重合体と大粒子ゴム状重合
体とを、スチレン系重合体の重合過程において存在させ
ることにより、調製してもよい。
ゴム変性スチレン系重合体の製造方法については特に
制限はなく、従来慣用されている方法、例えば乳化重合
法、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、あるいは塊
状−懸濁二段重合法のような多段重合法などを用いるこ
とができる。
次に、塊状−懸濁二段重合法による本発明の樹脂組成
物の好適な製造方法の1例について説明すると、まずス
チレン又はスチレンと共重合可能な単量体との混合物
に、ゴム状重合体を添加し、必要に応じ加熱して溶解さ
せる。この溶解はできるだけ均一に行うことが好まし
い。
次に、この溶液に、アルキルメルカプタンなどの分子
量調節剤(連鎖移動剤)及び必要に応じて用いられる有
機過酸化物などの重合開始剤を加え、70〜150℃程度の
温度に加熱しながら、撹拌下に重合度が10〜60%になる
まで塊状重合法による予備重合を行う。この予備重合工
程において該ゴム状重合体は撹拌により粒子状に分散さ
れる。
次いで、前記予備重合液を第三リン酸カルシウムやポ
リビニルアルコールなどを懸濁剤として、水相に懸濁
し、通常、重合度が100%近くなるまで懸濁重合(主重
合)を行う。なお、必要に応じ、この主重合工程の後、
さらに加熱を続けてもよい。前記分子量調節剤として
は、例えばα−メチルスチレンダイマー、n−ドデシル
メルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、1−フェニ
ルブテン−2−フルオレン、ジペンテン、クロロホルム
などのメルカプタン類、テルペン類、ハロゲン化合物な
どを挙げることができる。
また、所望に応じて用いられる重合開始剤としては、
例えば1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキ
サン、1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)3,3,5−トリ
メチルシクロヘキサンなどのペルオキシケタール類、ジ
クミルペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサ
ンなどのジアルキルペルオキシド類、ベンゾイルペルオ
キシド、m−トルオイルペルオキシドなどのジアルペル
オキシド類、ジミリスチルペルオキシジカーボネートな
どのペルオキシジカーボネート類、t−ブチルペルオキ
シイソプロピルカーボネートなどのパーオキシエステル
類、シクロヘキサノンペルオキシドなどのケトンペルオ
キシド類、p−メンタハイドロペルオキシドなどのハイ
ドロパーオキシド類などの有機過酸化物などを挙げるこ
とができる。
なお、ゴム状重合体の粒径、粒径分布、粒子構造の制
御は、撹拌回転数や分子量調節剤の使用量などによって
可能であり、また、ゲル量及び膨潤指数は触媒の種類や
量、反応温度、反応時間などによって制御することがで
きる。
次に、このようにして得られたスラリーを通常の手段
により処理して、ビーズ状反応物を取り出し、乾燥した
のち、常法に従いペレット化することにより、本発明の
スチレン系樹脂組成物が得られる。
本発明のスチレン系樹脂組成物には、所望に応じ、通
常用いられている種々の添加剤、例えばステアリン酸、
ベヘニン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸マグネシウム、エチレンビスステアロ
アミドなどの滑材や、有機ポリシロキサン、ミネラルオ
イル、あるいは2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェ
ノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、トリエチレン
グリコール−ビス−3−(3−t−ブチル−4−ヒドロ
キシ−5−メチルフェニル)プロピオネートなどのヒン
ダードフェノール系やトリ(2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ホスファイト、4,4′−ブチリデンビス(3−メ
チル−6−t−ブチルフェニル−ジ−トリデシル)ホス
ファイトなどのリン系の酸化防止剤、その他紫外線吸収
剤、難燃剤、帯電防止剤、離型剤、可塑剤、染料、顔
料、各種充填剤などを添加することができる。また、他
のポリマー、例えばポリフェニレンエーテルなどを配合
することもできる。
このようにして得られた本発明のスチレン系樹脂組成
物は、耐衝撃性、光沢、剛性などの物性バランスに優れ
ており、例えばOA機器、家電製品、シートなどの素材と
して好適に用いられる。
[実施例] 次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらの例によってなんら限定されるもの
ではない。
なお、組成物の特性は次に示す方法により求めた。
(1)ゲル量、膨潤指数 サンプルWc(g)をトルエンに溶解し、15000rpmで60
分間遠心分離後、上澄液をデカンテイションし、膨潤し
た不溶成分量Ws(g)を求め、次にこの膨潤した不溶成
分を60℃で24時間真空乾燥して、乾燥不溶成分量Wg
(g)を求める。
ゲル量(wt%)=(Wg/Wc)×100 膨潤指数=Ws/Wg (2)ゴム状重合体粒子の構造、面積平均粒子径 サンプルをオスミウム酸で染色したのち、透過型電子
顕微鏡で写真をとり、ゴム状重合体粒子の構造を確認し
た。また、1000個の粒子につき、粒径を測定し、次式に
従って面積平均粒子径Dsを算出した。
(nは粒子径Dのゴム状重合体粒子の個数) (3)アイゾット衝撃値 JIS K−7110(23℃ノッチ付)に準拠して求めた。
(4)光沢度 JIS K−7105に準拠して求めた。
(5)曲げ弾性率 ASTM D−790に準拠して求めた。
(6)メルトインデックス[MI] JSO R−1133に準拠して求めた。
実施例1 内容積5のオートクレーブに、SBブロック共重合体
[日本ゼオン(株)製、ZLS−01]704g、スチレン3000g
及び連鎖移動剤としてのn−ドデシルメルカプタン1gを
入れ、300rpmで撹拌しながら130℃、4時間反応を行
い、予備重合物(I)を得た。
一方、ポリブタジエン[旭化成(株)製、NF35AS]40
9gを用いて、前記と同様にして予備重合物(II)を得
た。
この予備重合物(I)及び(II)を、それぞれ以下に
示す懸濁重合の条件と同じ条件でビーズを合成し、電子
顕微鏡により、それぞれのゴム構造が、Ds0.4μmの単
一オクルージョン及びDs3.2μmのサラミ構造であるこ
とを確認した。
次に、10のオートクレーブに、前記の予備重合物
(I)2550g、予備重合物(II)450g、水3000g、懸濁安
定剤としてのポリビニルアルコール10g、重合開始剤と
してのベンゾイルペルオキシド6g及びジクミルペルオキ
シド3gを入れ、500rpmで撹拌しながら、80℃から30℃/h
rの昇温速度で140℃まで昇温し、その温度でさらに4時
間反応させて、ゴム変性ポリスチレン組成物のビーズを
得た。
このビーズを電子顕微鏡により観察した結果、ゴム状
重合体は、Ds0.4μmの単一オクルージョン構造を有す
る小粒子とDs3.2μmのサラミ構造を有する大粒子とし
て分散していることが確認された。
次に、得られた組成物のビーズを220℃の単軸押出機
にてペレット化したのち、成形を行った。
第4表に、組成物の特性を示す。
実施例2〜5、比較例1〜6 第1表に示す重合条件を用いた以外は、実施例1と同
様にしてゴム変性ポリスチレン組成物を得た。その特性
を第4表に示す。
実施例6 実施例1で得られた予備重合物(I)と、実施例5で
得られた予備重合物(II)を、それぞれ実施例1と同様
な懸濁重合を行って、ゴム変性ポリスチレンビーズを得
た。
次に、予備重合物(I)から得られたビーズ2850gと
予備重合物(II)から得られたビーズ150gをブレンド
し、220℃の単軸押出機にて組成物をペレット化したの
ち、成形を行った。第4表に組成物の特性を示す。
実施例7、比較例7、8 実施例6と同様にして、第2表に示すように予備重合
物(I)からのビーズと予備重合物(II)からのビーズ
を得たのち、それらを配合して組成物をペレット化した
のち、成形を行った。組成物の特性を第4表に示す。
実施例8、9、比較例9、10 実施例1における懸濁重合において、使用する重合開
始剤を第3表に示すように変えた以外は、実施例1と同
様にしてゴム変性ポリスチレン組成物を得た。その特性
を第4表に示す。
実施例11 実施例1で得られたゴム変性ポリスチレン組成物ビー
ズに、ポリジメチルシロキサン0.2重量%を配合して、2
20℃の単軸押出機にてペレット化したのち、成形を行っ
た。
第4表に、組成物の特性を示す。
[発明の効果] 本発明の高光沢衝撃性スチレン系樹脂組成物は、ゴム
状重合体が、単一オクルージョン構造を有する特性粒子
径の小粒子と、サラミ構造を有する特性粒子径の大粒子
として、所定の割合でスチレン系重合体相中に分散し、
かつ特定のミクロ構造を有することから、衝撃強度が高
く、かつ優れた光沢や剛性を有するなど、物性バランス
に優れる特徴を有している。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)スチレン系重合体70〜92重量%と
    (B)ゴム状重合体30〜8重量%とから成るスチレン系
    樹脂組成物において、該ゴム状重合体が(a)単一オク
    ルージョン構造を有し、かつ面積平均粒子径が0.1〜0.7
    μmの小粒子及び(b)サラミ構造を有し、かつ面積平
    均粒子径が2.4〜5μmの大粒子としてスチレン系重合
    体中に分散し、該小粒子と大粒子との重量比が70:30な
    いし99:1の範囲にあって、ゲル量が該ゴム状重合体に対
    して1.1〜4.0重量比で、その膨潤指数が5〜20であるこ
    とを特徴とするスチレン系樹脂組成物。
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