JP2651060B2 - 同時較正不均質イムノアツセイ用装置 - Google Patents

同時較正不均質イムノアツセイ用装置

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JP2651060B2
JP2651060B2 JP3261174A JP26117491A JP2651060B2 JP 2651060 B2 JP2651060 B2 JP 2651060B2 JP 3261174 A JP3261174 A JP 3261174A JP 26117491 A JP26117491 A JP 26117491A JP 2651060 B2 JP2651060 B2 JP 2651060B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、被検体を含有する疑いのある試
料中の該被検体を定量するための装置及び該被検体の定
量法に関する。
【0002】試料中の被検体の存在を検知し且つ測定す
るため新規で簡単且つ迅速な技術を開発することには、
連続して興味がもたれている。この被検体は広い種類の
物質、例えば薬剤、天然産の生理学的化合物、汚染物、
化学薬品、不純物などのいずれかである。多くの場合、
特にある種の生理学的に活性な物質の場合には、測定の
速度が重要である。他の状態においては、簡便さが主に
考慮される。
【0003】広い用途が発見されている1つの簡便で迅
速な技法は、一般に試料中に浸し、続いて元々の試料中
の被検体の量に基づく信号を発しせしめることのできる
固体棒又はフイルムを含んでなる「浸漬棒(dip stic
k)」法である。固体表面に結合した化合物の信号、例え
ば吸光、反射又は蛍光を測定するには多くの装置があ
る。また棒浸漬法は、取り扱い、移動、分離などが簡便
である。
【0004】そのような技法は、簡便であるけれど、現
像時間、温度、干渉因子、試薬安定性及び観測される信
号の量に影響しうる他の条件に対して非常に敏感であ
る。観測された信号を標準物と比較する定量分析の場合
には、試験条件を注意深く制御して標準物の条件を適合
させることが必要である。しかしながら、そのような注
意深い制御は、浸漬棒法の簡便さを減じ、分析を行なう
時間及び費用を増加させ、結果の不安定性を増巾する。
更に試料中の干渉因子の存在及び試薬の不安定性は最大
の注意を払ってさえも克服することが困難である。
【0005】それ故に、試料中の被検体の正確な検知を
与え且つ現像時間、温度、試料中の干渉因子、試薬の安
定性などに対して非常に敏感でない新規な分析法を開発
することが望ましい。
【0006】種々の固定化試薬及び異なる種類の試験片
を用いることと関連する特許は、米国特許第39934
51号、第4038485号、第4046514号、第
4129417号、第4133639号及び第4160
008号;及び独国公開特許第2636244号を含
む。結合した及び結合してない抗原の分離を含む種々の
方法を開示する特許は、米国特許第Re.29169
号、第3949064号、第3984533号、第39
85867号、第4020151号、第4039652
号、第4067959号、第4108972号、第41
45406号及び第4168146号を含む。
【0007】本発明では、被検体を含有する疑いのある
試料中の被検体の存在を定量するための装置及び方法が
提供される。この方法及び装置は、測定及び較正表面と
して言及される第1及び第2表面を含む。この各々は望
ましくは少くとも1つの触媒及び1つの基質を有する信
号発生系を含む。双方の系は実質的に同一であり且つ信
号発生系の少くとも1つの共通員を含む。
【0008】測定表面は特異的に結合する対複合体の生
成手段による共役体(conjugate)の表面への結合を含
み、一方共役体は特異的結合対の1員に結合する信号発
生系の員(「sps 員」)を含んでなる。表面に結合す
る共役体の量は分析媒体中の被検体の量に関係する。
【0009】較正表面は、共有結合的に又は非共有結合
的に、直接に又は特定的結合対複合体の生成を介して表
面に結合するsps員を有する。この場合、特定的結合対
は測定表面の結合対と異なる。
【0010】各表面における信号発生化合物の量を比較
すれば、被検体の量が較正表面から発生する信号でしめ
される予じめ決めた量より多いか、少ないかを決定する
ことができる。
【0011】本発明によれば、少くとも2つの異なる表
面を液体分析媒体中へ一緒に導入することによつて被検
体を含有する疑いのある試料中の被検体を定量するため
の方法と装置が提供される。この時1つの表面は測定表
面と呼ばれ、他の表面は較正表面として言及される。分
析は望ましくは少くとも1つの触媒、普通酵素、及び少
くとも1つの基質を有する信号発生系の使用を含む。
【0012】信号を増巾させるためには、被検体のその
同族結合対員への各結合事象(event)に対して複
数の信号発生事象の存在することが望ましい。この複数
は動的及び静的系の結果として存在していてよい。動的
系では、触媒普通酵素使用され、信号発生系は少く
とも1つの基質、普通補酵素を含む。この場合、酵素又
は基質のいずれかは特異的結合対員に結合していてよ
い。基質がサイクルできない場合、普通複数の基質分子
が中心(hub)に結合して単一の結合事象に関して複
数の基質分子を提供するであろう。他に、検知しうる信
号を中心に与える非触媒的分子を複数で結合させること
ができる。そのような分子は普通分光学的に検知できる
であろう。光を吸収する染料はいくつかの場合に有用で
あるかもしれないけれど、蛍光及び化学発を、通常存
在する装置でより正確に測定しうる信号を発生するもの
として使用する。
【0013】sps員の共役体及び特異的結合対複合体を
通して測定表面に結合する特異的結合対員として存在す
るsps員の量は、媒体中に存在する被検体の量に関係す
る。分析中に較正表面に結合するsps員の量は少くとも
1つ、普通1つの予じめ決められた被検体の濃度に対し
て、有利な範囲の信号量を与えるようなものであろう。
較正表面におけるsps員は、試料を含む分析溶液へ浸す
前に或いは分析中に共有又は非共有結合の結果として存
在しうる。但し非触媒的sps員の場合には、結合は非共
有的であり、引き続いて分析溶液へ浸される。
【0014】本方法及び装置は、各個々の試験を行なっ
ている際に、分析系の較正を同時に行なう。信号発生系
は、検知しうる信号の2つの表面での発生と関連し、観
測される信号に影響する多くの条件に関して同一の条件
に供される。従つて検知しうる信号の、条件の変化、試
料の内因的物質などによる変動は、2つの表面での検知
しうる信号発生に平行的に影響し、較正表面の信号量は
測定表面の信号量の評価に対する標準として役立ちう
る。
【0015】本発明は、それぞれ検知しうる生成物を生
成する信号発生系を用いる2つの表面を使用することに
依存する。測定表面に結合するsps員の量は媒体中の被
検体の量に関係する。表面で信号を発生する検知しうる
生成物の生成は測定表面に対するsps員の量に直接関係
するであろう。対照的に較正表面に対して結合するsps
員の量は媒体中の被検体の量にだけ依存しないであろう
し、普通それに無関係である。較正表面に対して存在す
るsps員の量は、較正表面に予じめ結合してない時でさ
え、普通分析媒体中の被検体の量に無関係であるあろ
う。
【0016】sps員分子が1度表面に結合すると、2つ
の表面での信号発生系は同一の環境に供され、従つて較
正表面での検知しうる信号の発生は媒体中の被検体の濃
度の定性的又は定量的分析に対する基準として使用する
ことができる。多くの部分に対し、肉眼での分析の場
合、較正表面は特異的濃度を分析するために使用されな
く、むしろ意図する被検体が予じめ決められた量より多
い量で存在するか又は存在しないかを決定するために使
用されよう。
【0017】分析を行なう場合には、多くの測定手順及
び組合せが使用でき、2つの表面に結合する物質を変化
させることができる。2つの表面と関係して、2つより
も多い表面を使用する、即ち測定及び較正表面の1方又
は両方が装置中に複数で存在していてもよいということ
を理解すべきである。
【0018】較正表面は非触媒的系を除いてsps員が表
面へ最初に結合することを含み、この時予じめ決められ
た量の触媒が表面に結合する。他に、特異的結合対員は
sps員に結合する較正表面に使用でき或いはsps員に結合
した特異的結合対員に使用しうる。そのような特異的結
合対員は、被検体の、被検体に同族の特異的結合対員へ
の結合に含まれる決定点(determinant site)以外の決定
点に結合する。
【0019】測定及び較正表面は、いずれかの簡便な材
料から製造でき、いずれか簡便な構造を有することがで
きる。但しその表面は分析中にその構造保全性を実質的
に保持していることが前提である。2つの表面は、両表
面におけるsps員が実質的に同一の態様で環境条件に
応答することを補償するように同一の環境条件に供され
るように、通常並置される。
【0020】ある被検体又はある状態に即用しうる種々
の信号発生系が使用できる。各々の場合、信号発生系は
検知しうる信号を与えうる少くとも1つの機能体、望ま
しくは少くとも1つの触媒、普通少くとも1つの酵素、
及び触媒spsとの少くとも1つの基質を含有するであろ
う。この場合、sps員は特異的結合対員に結合して少く
とも測定表面に結合する共役体を生成するであろうし、
測定表面及び較正表面の双方に結合していてもよい。
【0021】2つの表面を含む装置は、被検体及び共役
体が測定表面に且つ適当としては較正表面に結合する機
会を有していた1つ又はそれ以上の溶液と一緒に接触せ
しめられよう。触媒系の場合、必要に応じて2つの表面
は信号発生系に対して必要な基質及び共因子を有する試
薬溶液中へ導入される。しかしながらある状態において
は、例えば2つの触媒を用いる場合には、信号発生系の
すべてを、単一の分析媒体中において試料と一緒に組合
せることができる。予じめ決めた時間の後、表面を現像
溶液から取り出し、測定表面及び較正表面上の検知しう
る信号を比較する。
【0022】今や本発明を更に詳細に記述しよう。しか
しながら、本発明を詳細に記述する前に、多くの術語を
定義する。
【0023】定 義 被検体−配位体であつてよいモノ−又はポリ−エピトー
プ性の(epitopic)、普通抗原又はハプテン
である測定すべき化合物又は組成物。単一化合物又
複数の化合物は少くとも1つの共通のエピトピツク点
(エピトープ部位)又は決定点(決定基部位)或いは受
体を共有する
【0024】特異的結合対(「mip」)−分子の一方
が他の分子の特別な空間的及び極性組織に特異的に結合
する領域を表面又は空洞中に有する2つの異なった分
子。特異的結合対の員は配位体及び受体(抗配位体)
として言及される。これらは普通免疫学的対の各員であ
が、他の特異的結合対例えばビオチン−アビジン、ホ
ルモン−ホルモン受体などは免疫学的対ではない。同族
(または同類)体の又は相補的物質は配位体及び受体で
あり、一方同質はある状態において区別された、
例えば標識をつけた配位体又は受体のいずれかである。
【0025】配位体−受体が天然に存在する又は製造で
きる有機化合物。
【0026】受体(抗配位体)−分子の特別な空間及び
極性組織、即ちエピトピツク点又は決定点を認識しうる
化合物又は組成物。受体の例は天然に存在する受体例え
ばチロキシを結合するグロブリン、抗体、酵素、Fabフ
ラグメント、レクチン、核酸などを含む。
【0027】配位体同族体−受体に対して同族体配位体
と競合することのできる修飾された配位体。この修飾は
配位体同族体を他の分子に結合するための手段を提供す
る。配位体同族体は普通1つより多い水素を、配位体同
族体を中心又は標識に連結する結合で置換することによ
つて配位体と異なるであろうが、これを必ずしも必要と
しない。
【0028】ポリ(配位体同族体)−普通中心核に対し
て一緒に共有結合する複数の配位体又は配位体同族体。
中心核は普通複数の官能基例えばヒドロキシ、アミノ、
メルカプト、エチレン基などを結合点として有する多官
能性の、通常重合体の物質である。この中心核は普通水
溶性又は少くとも分散性であり、普通少くとも約350
00ダルトンであり、一般に約600000ダルトンを
越えないであろう。中心核の例は、多糖類、ポリペプチ
ド、例えば蛋白質、核酸、イオン交換樹脂などを含む。
【0029】表面−測定及び較正表面は、それぞれ非分
散性であり、普通共通の支持体上に存在して少くとも約
50μm2、一般にそれ以上、しばしば少くとも約1m
m2、特に約0.5cm2以下の表面積が存在し、且つ水に不
溶であつて、所望の信号量を与えるmip及び検知しうる
信号発生化合物の結合にとつて必要な性質を提供するい
ずれかの物質であつてよい。望ましくは表面はゼラチン
性、透過性、吸湿性、多孔性であり、或いは一般に全容
積と比較して実質的な空隙容量を有するチヤンネル又は
同等物であつてよい粗い又は不規則な構造を有するであ
ろう。検知しうる信号発生化合物の性質に依存して、表
面は吸収性又は非吸収性であり、好ましくは弱い吸収性
又は非吸収性である。表面は透明又は不透明であり、単
一の物質又は複数の物質、混合物又は積層物であつてよ
い。多種類の物質及び形態が使用できる。表面は分析の
条件下にその全一性を実質的に保持することができ、従
つて表面に結合する物質は表面に拘束されたままで、溶
液中へ拡散しない。測定及び較正表面の双方の下地の構
造は実質的に同一であることが望ましい。
【0030】触媒−結合−mip−mipに共役した触媒、普
通酵素。触媒は信号発生系の1員であり、mipは特別な
工程順序に応じて測定表面に結合するように選択され
る。
【0031】信号発生系(「sps」)−信号発生系は触
媒又は非触媒的、好ましくは触媒的であり、更に好まし
くは酵素触媒を有しうる;望ましくは、一方の酵素の生
成物が他の酵素の基質である2つの酵素が使用される;
更に触媒的信号発生系には、少くとも1つの基質、適当
なものとして補酵素が包含されよう。信号発生系は、媒
体中に存在する被検定の量に関連した検知しうるシグナ
ルを測定表面で発し、一方較正表面において少くとも1
つの配位体−受体対、例えば配位体及び天然受体又は抗
体、酵素及び基質又は酵素を含む。信号発生系は、全体
で又は部分的に、表面に結合し且つ検知しうる信号を発
する「信号発生化合物」によつて検知しうる信号を較正
表面で発する。較正表面における検知しうる信号の量は
被検体の量に関係なく、少くとも1つの因子に依存す
る。信号発生系に包含されうる他の物質は、少くとも2
つの酵素が使用される場合蛍光体に対する光、化学発光
に対する反応物及び中間体生成物に対する捕捉剤であ
る。
【0032】簡略化して、信号発生系の員は「sps
員」として言及されるであろう。sps員は基質という
術語が補酵素を含む場合、蛍光体、化学発光体、酵素又
は基質であつてよい。
【0033】方 法 本分析は水性域又は媒体中で行なわれる。但し最終分析
媒体は、反応物又は反応物の組合せ物の予じめの各々の
添加及び培養、表面の水性媒体からの除去及び1つ又は
それ以上の反応物を有する異なる水性媒体への移行を含
む予じめの分離、或いはこれらの組合せ物の結果のもの
であつてよい。本方法は結合していない標識した共役体
を、1方又は双方の表面にmip複合体を通して結合した
ものから分離する必要がないけれど、多くの工程におい
ては、結合してない触媒が実質的に存在しない現像剤溶
液が使用されるであろう。分析に含まれる種々の媒体
は、測定及び較正「表面」を限定する液相及び固相から
なる。
【0034】分析を行なう場合には、表面を水性媒体中
において試料と、信号発生系と及び補助物質と、同時に
又は段階的に接触させて表面と関連した検知しうる信号
を得る。測定表面での検知しうる信号はその表面に結合
した標識された共役体の量関連し、これが試料中の被
検体の量に相当する。信号発生系の性質及び所望の信号
の検知法に依存して、表面を分析媒体中で読むことがで
き、或いは分析媒体から分離して読むことができる。
【0035】分析を行なう場合には、普通水性媒体が使
用されよう。他の極性溶媒、普通アルコール、エーテル
などを含めて炭素数1〜6、更に普通1〜4の素化有
機溶媒も含有せしめうる。普通これらの共溶媒は約40
重量%以下、更に約20重量%以下で存在するであろ
う。
【0036】媒体に対するpHは普通約4〜11、更に
普通には約5〜10、好ましくは約6.5〜9.5の範囲
にあるであろう。pHは信号発生系を最適化しつつ、受
体による特異的結合のかなりの量を維持しうるように選
択される。いくつかの場合にはこれらの2つの考慮すべ
き点の間で妥協が行なわれよう。所望のpHを達成し、
そのpHを分析中に維持するために種々の緩衝剤が使用
できる。緩衝剤の例はホウ酸塩、燐酸塩、炭酸塩、トリ
ス、バルビタルなどを含む。用いる特別な緩衝剤は本発
明にとつて厳密でないが、個々の分析においてある緩衝
剤は他のものより好適なこともある。
【0037】分析を行なうためには、適度な温度が通常
使用される。測定期間中の一定温度は一般に必要でない
が、急速で大きい変動は望ましくない。分析の温度は一
般に約10〜50℃、更に普通には約15〜45℃であ
る。
【0038】分析しうる被検体の濃度は一般に約10-4
〜10-15M、更に普通には約10-6〜10-13Mにある
であろう。分析が定性的、半定量的又は定量的であるか
どうかに依存して、用いる検知方法及び問題の被検体の
濃度は通常他の試薬の濃度を決定するであろう。
【0039】種々の試薬の濃度は、用いる工程手順、被
検体の性質、表面に結合したmip及び触媒に結合したmi
p、要求される分析感度などに依存して広く変化する。
いくつかの場合にはmipの一方及び他方を大過剰で使用
し、一方他の工程では分析の感度をmipの比における変
化に呼応させるであろう。
【0040】本発明の較正された分析を行なう場合、測
定及び較正表面の双方は試料及び信号発生系と同時に接
触させることが必要である。また両表面は、媒体中の局
所的変化に基因するかも知れない相違を最小にするため
に互いに近くに位置させることが望ましい。便宜上、こ
れは両表面を共通の棒又は支持体上に配置させることに
よつて達成しうる。しかしながら、本発明の方法を実施
する場合、表面を共通の支持体上に配置することが必要
ではなくて、表面を信号発生系の種々の成分中に浸し、
これを同時に且つ同一の長さの時間で取りだすというこ
とだけが必要である。さもなければ表面は分析の性能に
悪影響を及ぼさずに独立に取り扱つてもよい。
【0041】表面に対する共通の支持体は、従来法の棒
浸漬で使用される如き棒又はプラスチツクフイルムが簡
便である。そのような浸漬する棒の正確な性質及び寸法
は厳密でなく、分析系の他の因子、代表的には種々の試
薬容器の寸法と適合するように選択される。両表面は長
い浸漬棒の1端に位置し、それを比較的少量の、典型的
には100μ1〜2mlの試料中に容易に浸すことのでき
ることが望ましい。表面を互いに隣つて位置させれば、
最終決定を行なうための表面の肉眼による比較を容易に
する。表面は垂直に又は水平に位置していてよい。
【0042】すでに示したように、一方又は双方の、複
数の測定表面及び複数の較正表面を含めて2つより多い
表面を使用することができる。例えば、複数の被検体を
同時に分析することができ及び/又は複数の較正表面
を、異なる被検体に対する測定表面の各々と関連した異
なる較正表面或いは更に定量的結果を与えるために配置
してもよい。
【0043】1つ又はそれ以上の溶液を用いる種々の工
程手順が用いられる。溶液との接触は撹拌又は接触を含
む。保温工程も含むが、これは一般に約0.5分〜1時
間、更に普通には約2分〜30分間で変わりうる。
【0044】工程手順は、信号発生系並びに被検体の性
質、及び経済性、効率及び精度の考慮と共に変化するで
あろう。信号発生系の試薬は別々の溶液として与えても
よく或いは溶解して非共役的に表面に結合して試料溶液
中へ拡散させてもよい。
【0045】信号発生系の試薬を別々に与える場合に
は、試薬のすべてを試料と一緒にすることができ:或い
は1つ又は複数のsps員を試料と一緒にし、次いで信号
発生系の残りの員を含む第2の溶液と一緒にしてもよ
い。例えば、酵素−標識−mipは試料溶液と一緒にする
ことができる。このとき基質及びいずれかの補酵素は試
料溶液及び現像剤溶液として言及される第2の溶液或い
は第2の溶液として添加されるすべての残りのsps員の
間に分布する。他にsps員は非共役的に溶解して表面に
結合し、試料溶液との接触時に試料溶液中へ急速に溶解
しうる。
【0046】複数の溶液を用いる場合には、表面を溶液
から溶液へ移行させるであろう。普通中間の洗浄工程は
偶発的な特異的結合を除去するために必要とされないで
あろう。 本発明の方法及び系は検知しうる信号を発す
る標識を用いることにより、被検体のいずれかの分析に
関して使用しうる。競争的及び非競争的工程手順が使用
しうる:被検体及びspsで標識した被検定は測定表面
上において同族体mipに対して競合し或いはそれらは
連続的に結合するかもしれない。或いは被検体が複数の
結合点を有する場合、それは測定表面に結合したmip
及びsps−標識−mipのmip間の橋かけとして役
立ちうる。表面上の及びsps共役体に含まれる種々の
mip並びに表面が接触する溶液の数及び信号発生系の
員を変えることにより、所望の定量性の程度、使用者の
素養、及び存在する装置に依存して工程手順を広く変え
ることができる。更に同一の考慮のいくつか又はすべて
は較正表面の性質及びsps員が較正表面に結合してい
る様子に影響するであろう。
【0047】信号発生系は非触媒的又は触媒的であつて
よい。非触媒的系は中心又は粒子に結合した信号発生標
識、例えば蛍光体又は化学発光体を複数で含み、単一結
合の場合に単一結合から比較的大きい信号を得ることが
できる。被検体の性質に従つて選択されるmipは中心
又は粒子に結合して存在するであろう。ハプテン性の被
検体の場合、ハプテン(抗ハプテン)に対する抗体
定表面に結合されていてよい。次いでこの測定表面を試
料溶液に浸す。被検体は結合点の部分に結合し、これを
満す。この時粒子−ハプテン共役体は残りの利用可能な
ハプテン部位に結合する。また、粒子−ハプテン共役
体は試料溶液と一緒になり、測定表面にの利用可能な
合点に対して被検体と競合する。
【0048】触媒系はmipに結合した基質上の触媒を
含んでいてもよい。基質がmipに結合している場合に
は、通常中心(hub)が非触媒系におけるように多量
で、複数の基質及び1種又はそれ以上のmipと共に使
用されよう。基質の1つが補酵素である場合には、補酵
素を、2つの酵素系を用いることによつて再循環してよ
い。この場合、結果は単一の補酵素の存在のために複数
の信号発生化合物の生産をもたらす。これらの系は文献
に詳細に報告されている。基質を循環しないときには、
基質は普通蛍光体に対する前駆体であるであろうし或い
は化学発光をもたらそう。
【0049】mipに結合した単一の触媒、普通酵素を
含む触媒系において、触媒−結合−mip及び被検体
は、触媒−結合−mipが測定表面において同時に又は
連続して同族体mipに対して競争するような競合様式
で用いることができる。即ち被検体を含有する試料を、
触媒−結合−mipと組合せて表面と接触させてもよ
く、或いは続いて触媒−結合−mipと接触させること
ができる。前者の場合、触媒−結合−mipは比較的限
られた量で存在し、測定表面に存在するmip結合点に
対して被検体と直接競合する。後者の場合、接触−結合
−mipは、被検体の測定表面への結合後に残存する結
合点を満し、それ故に前者の状態におけるよりも大過剰
の、問題の被検体の濃度で存在することができる。mi
pが測定表面に結合する十分な時間の後、表面を、表面
に結合し且つ検知しうる信号を与えるであろう生成物に
帰せられる化合物を含む、共因子を包含した適当な基質
と接触させてよい。
【0050】他の具体例においては、特に少くとも1つ
の酵素を有する触媒の組合せ物が使用される。この場
合、触媒の1つは他の触媒の基質である生成物を生成す
る。これは特に2つの酵素の場合、それが試薬溶液の必
要数及び/又は洗浄必要条件を最小にし且つ表面におけ
る信号発生化合物を急速に生成するという点で好適な具
体例である。この具体例において、測定表面はmipば
かりでなく、2つの酵素の1つ、好ましくは系の第一の
酵素を含む。酵素−結合−mipは好ましくは系の第2
の酵素である。第1の酵素の生成物は第2の酵素に対し
て必須の基質であり、従つて信号発生系に必要な種々の
基質及び共因子は水性媒体中における予備熟成反応に関
して関係することなしに第2の酵素と一緒にしてよい。
第1の酵素の基質は、表面と組合わさつた時にだけ繰返
して第2の酵素の基質である生成物を与える。
【0051】前述したような同様の工程順序も使用しう
るが、触媒−標識−mipを含有する溶液から分離した
基質溶液を用いることの所望性は実質的に減ぜられる。
好適な工程手順は、信号発生系のすべての員を試料に添
加し:次いで得られた溶液に表面を導入し;表面におい
て検知しうる信号の変化を与えるのに十分な時間に亘つ
て反応を起こさせ;そして表面を取り出し、次いで表面
の各々における検知しうる信号量を媒体中の被検体の量
の尺度として比較する、ことを含む。
【0052】他に、最初に試料を被検体と接触させ、次
いで酵素−結合−mipを基質及び共因子と同時に又は
連続して添加してもよい。前述したように、過剰の酵素
−結合−mipは競争状態で使用することができる。こ
の時、被検体は最初に表面上のその相補的mipに結合
する。被検体が橋かけとして役立つ場合には、特に異な
るモノクロナルな抗体(monoclonal ant
ibody)を酵素−結合−mipに対比される如く表
面において使用する場合には、酵素−結合−mipを被
検体と同時に或いは被検体に連続して添加するかどうか
と関係なく、過剰量の酵素−結合−mipを使用しても
よい。基質及び共因子の濃度は好ましくは酵素の繰返し
速度に関して限界因子となるほど実質的に過剰量で存在
するであろう。即ち、それは酵素に対するミハエリス定
数を越えるであろう。
【0053】較正表面は、所望の感度及び較正表面と測
定表面との間で平行化される因子数に依存して変化しよ
う。
【0054】較正表面は、少くとも1つ、好ましくは2
つの結合事象、即ち同族体mip又は酵素−基質(補酵
素を含む)の結合を含む結合事象において測定表面に平
行であろう。非触媒的信号発生系の場合、mip測定表
面に結合したmipと異なつて、較正表面に結合しよ
う。望ましくは、較正表面に結合したmipは測定表面
に結合したmipと同様の性質のものであり、2つの表
面はハプテン、抗原又は受体を適当なものとして有する
であろう。
【0055】触媒的信号発生系の場合、較正表面はmi
pを含む必要がない。最も簡単な触媒的較正表面は表面
に共有的に又は非共有的に結合した触媒であり、この時
触媒的活性が予じめ決められた値で付与される。即ち、
分析測定中、触媒は測定表面に結合した触媒と同一の外
来の因子及び条件に較正表面上で供される。即ち、温度
条件、試薬安定性、外来の非特異的な干渉物、並びに特
異的干渉物、条件及び濃度の局所的変動、などはすべて
が2つの表面において同様に、検知しうる生成物の生成
に影響するであろう。従つて信号発生化合物の生成にお
ける変動の主な原因は測定表面及び較正表面において平
行的に影響されよう。
【0056】平行的関係は、較正表面上でmip複合体
を形成させることによつても更に高めることができる。
これは種々の方法で達成できる。1つの方法は、酵素活
性に重大なほど影響しない酵素触媒に対する受体を付与
することである。酵素−結合−mipが問題の被検体の
濃度範囲において測定表面に結合する量よりも実質的に
過剰量である場合、較正表面に結合する酵素の量は実質
的に一定になるであろう。しかしながら、酵素のその受
体、特に抗体に対する結合は、被検体のその同族体mi
pに対する結合と同様の具合に影響されよう。
【0057】mipを、触媒に結合した被検体と異なる
共役させることによつて更に平行にすることができる。
配位体被検体の場合、異なる配位体を触媒に結合させる
ことができる。このとき、そのような異なる又は第2の
配位体は被検体と同一の触媒分子に或いは異なる触媒分
子に結合していてもよい。2つの配位体が同一の触媒に
結合している場合には、触媒−結合−mipに対して測
定表面及び較正表面間で競合が起きよう。触媒−結合−
mipが実質的過剰量で存在する場合、較正表面に結合
する触媒−結合−mipの量は被検体の濃度によつて重
大なほど影響されない。いくつかの事例において、触媒
−結合−mipは限られた量で、即ち測定表面及び較正
表面の双方に存在する全結合点よりも実質的過剰量でな
くて存在していてよい。較正表面に結合する触媒の量は
被検体の濃度と共に変化しよう。さもなければ、較正表
面に結合した触媒の量における唯一の変動は、mip複
合体の生成に影響する条件の変動の結果としてであろ
う。
【0058】非触媒的sps員又は基質標識を用いる場
合、中心又は粒子に結合した2つの配位体(被検体及び
較正配位体)を有していてもよい。即ち共役体の濃度に
依存して、2つの配位体が同一の又は異なる共役体上に
存在する及び両配位体が同一の共役体上にあるとき共役
体が限られた量で又は実質的な過剰量で存在するという
競争的又は非競争的様式が使用しうる。ここに実質的な
過剰量とは、共役体の濃度が分析中に重大なほど変化し
ないことを意味する。
【0059】通常、較正表面は、分析媒体中の被検体の
量に実質的依存しないで信号を発する。較正表面に結合
した成分を適当に選択することにより、予じめ決められ
た濃度量を与える検知しうる信号が付与される。測定表
面からの検知しうる信号は、測定表面での検知しうる信
号の発生と同一の具合におおよその影響を受けるであろ
う。従つて較正表面で観察される検知しうる信号は被検
体の一定の濃度量を規定しよう。
【0060】被検体の量を決定する場合には、測定及び
較正表面での信号量を比較し、その対比を予じめ決めら
れた量以上の被検体の存在を支持するものとして使用す
ることができる。他に、測定表面での信号量を較正表面
での信号量で割ることによつて半定量的又は定量的に分
析することができる。この方法では、分析媒体の信号発
生に及ぼす非特異的影響が実質的に消去される。
【0061】sps員−結合−mipにおけるmipが
受体である場合には、sps員−結合−受体の受体部分
上の抗原決定基に結合する較正表面上に受体を付与する
更なる機会を持つことができる。表面上の受体が抗体で
ある場合には、抗体のある適当な抗原決定基に結合して
いてよい抗(抗体)を用いることができる。この方法で
は、sps員−結合−mipのmipは測定表面に結合
した相補的mipに結合する際の受体として且つ較正表
面に結合した相補的mipに結合する際の配位体として
作用しうる。
【0062】多くの場合、本発明の装置の使用者はでき
るだけ少ない測定とできるだけ少ない移行(transfer)
とを可能にすることが望ましいであろう。即ち、本方法
は、試料の測定もさることながら、すべてではないが殆
んどの試薬の測定を可能にしよう。第2に、効率を高め
且つ誤差の入り込む余地を減ずるばかりでなく、試験の
ための全時間を減ずるために、移行操作の数ができる限
り少ないことが望ましい。
【0063】最も簡単な工程では、すべての試薬を表面
に供給し或いは適当な処方物、簡便には凍結乾燥した粉
末処方物中で一緒にする。
【0064】試薬を例えば含浸、カプセル化、水溶性接
着剤などによる接着などによつて表面に供給する場合、
装置は試料溶液中に置くことだけが必要である。測定及
び較正表面は、溶液の速度が非常に速い限りにおいて同
一の効果に供される。
【0065】凍結乾燥した粉末処方物は、試料を含有す
る測定量の水性媒体中に溶解せしめられる。溶液が均一
になる十分な時間の後、表面を試料溶液中へ導入する。
非触媒的信号発生系に対しては、mipを適当に選択す
ることにより、1回だけ表面を浸漬すればよい。触媒的
系の場合には、信号発生系が2つの酵素を含み、一方の
酵素が他の酵素の基質である生成物を生成するという単
一の処方物を使用することができる。第1の酵素が測定
表面及び較正表面の双方に結合している場合には、予め
の熟成反応と関係なしに第2の酵素を第1の酵素に対す
る基質と組合せることができる。その理由は、第1の酵
素が第2の酵素に対して必要な基質を生成するまで反応
が起こらないからである。
【0066】信号発生系に1つだけの触媒を用いる場合
には、溶液の一方が触媒に対する基質を有し且つ他の溶
液が触媒−結合−mipを有する少くとも2つの溶液を
用いて、表面を2つの溶液と別々に接触させるか、或い
は触媒−結合−mipを表面に溶解的に結合させ、単一
の基質を含む試薬溶液を使用する。
【0067】信号発生化合物は、観察される信号の増減
と関係する。信号発生化合物は触媒によつて発生する場
合表面に優先的に結合し、そして肉眼的に検知しうる或
いは反射光計又は蛍光計により検知しうる信号を与え
る。信号発生化合物は通常それが生成される媒体中に実
質的に不溶であり、また触媒生成物に直接的に又は間接
的に由来するであろう。信号発生化合物が表面に結合し
た触媒により表面に隣つて生成すれば、信号発生化合物
の表面への結合に由来する全信号発生化合物の溶液から
の割合が最小になるであろう。
【0068】多くの状態において、捕捉剤が望ましい。
例えば2つの酵素を信号発生系に用いる場合、第1の酵
素に対する捕捉剤をバルク溶液に用いれば、バルク媒体
中での信号発生化合物の生成は更に減ずることができ
る。また信号発生化合物をバルク媒体中において結合し
ない酵素−結合−mipの存在下に生成せしめる場合に
は、信号発生化合物に対する捕捉剤がバルク媒体中に有
用である。他に、溶媒中の酵素を選択的に不活性化する
が、表面に結合した酵素に対しては実質的に不活性であ
る酵素禁止剤を用いてもよい。これは粒子に結合した禁
止剤の、表面に結合した酵素の結合点への接近を禁止す
る大きい有孔粒子に結合している可逆的禁止剤又は自滅
禁止剤を用いることによつて達成することができる。
【0069】多くの場合、信号発生化合物は表面におい
て信号を高めるであろう。しかしながら、表面において
信号を減ずる可能性もある。例えば表面が蛍光性である
場合、表面の蛍光を減ずる消光剤を生成させることがで
きる。他に、異なる染料の表面上への沈殿時に観察され
る色が変化するある染料で着色した表面を使用してもよ
い。他に、第1の酵素が信号発生化合物を生成し且つ第
2の酵素が信号発生化合物を破壊する或いは必須の中間
体を破壊するという酵素の組合せを用いてもよい。例え
ばグルコース・オキシダーゼ及び西洋ワサビのペルオキ
シダーゼを表面に用い、カタラーゼをmipに結合させ
る場合、表面に結合するカタラーゼが多くなればなるほ
ど、生成する染料が少なくなる。即ち第3の酵素が酵素
−結合−mipとして存在することにより、表面に結合
する酵素−結合−mipの量は信号発生化合物の観察さ
れる生成を減ずることと関連しよう。
【0070】定量分析のためには、較正表面上の信号量
対する測定表面上での信号量の比を明確にするとよ
い。即ち信号発生化合物の生成の開始から信号発生化合
物の更なる生成の終了に至る特定の期間を設定すること
により、測定表面及び較正表面からの信号の比を、被検
体の量を定量化するための標準値に関連づけることがで
きる。信号発生化合物が一定の速度で生成する場合に
は、測定表面及び正表面の両方において信号の十分な
変化が起こる限りにおいて時間は厳密な因子でないが、
信号の変化が表面において最早や観察されなくなる程時
間を長くはしない。即ち比は時間、温度及び内因的干渉
物に対して比較的鈍感な結果をもたらす。他に、2つの
正表面を用いる場合、これらの表面における信号の比
は時間の測定の代りに使用することができる。
【0071】次のものは、単一の酵素及び組合せ酵素を
用いることによる2つの工程順序の例である。被検体は
配位体であり、2つの表面は異なる配位体に対する受体
を有する。この時第2の配位体は較正配位体として言及
される。酵素は被検体同族及び較正配位体の両方と共役
する。試料を得、これを予じめ決められた容量まで水性
緩衝媒体に溶解する。酵素−結合−ジ配位体(被検体及
び較正配位体)、安定剤、賦形剤、及び随時緩衝剤を含
む凍結乾燥した混合物を試料に添加して、被検体及び酵
素−結合−ジ配位体を含有する溶液を、測定表面におい
て受体に対して被検体と競争するのに十分な量である
が、依然限られた程度で較正表面に結合する量で付与す
る。2つの表面を同時に溶液中に導入し、理にかなつた
時間に亘つて放置する。これによつて被検体は測定表面
に結合し、酵素−結合−ジ配位子は分析媒体中の被検体
の量に関連して測定表面及び較正表面間に分布する。
【0072】結合のための十分な時間、一般に約1〜1
0分の後、2つの表面を分析媒体から分離し、現像溶液
中へ導入する。十分な信号発生化合物が表面上に生成す
る適度の時間の後、表面を取り出し、2つの表面上での
信号を肉眼で比較する。較正表面におけるmipの量を
適当に選択することにより、較正表面からの信号が例え
ば測定表面からの信号よりも大きい、例えば暗いなら
ば、被検体が予じめ決められた量以下で存在するという
ことがわかる。2つの表面からのシグナルを測定し、次
いで比を決定することにより、この比を存在する被検体
の実際の量を指示する標準物に対して対比することがで
きる。従つて肉眼的観察によつて半定量的結果を得るこ
とができ、また定量的結果を望むならば2つの表面にお
ける信号を注意深く測定し且つ標準物と比較することに
より定量的結果が得られる。
【0073】次の工程順序では、酵素の組合せ物が使用
され、信号発生化合物の生成のために、1回の処方と試
料及び試薬溶液の表面との1回の接触を必要とする。過
去の順序と比較する目的で、この場合には2つの(酵素
−結合−配合体)を用い、同一の酵素と2つの異なる
プテン、即ち被検体であるハプテン及び較正ハプテン
して言及される他のハプテンとを使用する。測定表面は
被検体ハプテンに対する抗体を有し、一方較正表面は較
ハプテンに対する抗体を有するであろう。2つのハプ
テンは交叉反応すべきでないけれど、それは各々の結合
複合体の生成が条件及び内因的物質における変動に対し
て同様に影響されるように、望ましくは性質が同様であ
るべきである。較正表面上の受体は、分析媒体中の被検
体の量に依存しないで信号発生化合物を生成する予じめ
決められた量で存在する。表面は受体の他に、酵素−結
合−配位体の酵素に対する基質である生成物を生成する
第1の酵素も対比しうる量で有しよう。
【0074】工程順序を例示する。2つの酵素−結合−
配位体は各々の測定及び較正表面上において受体に対し
て競争しない。それ故に、較正表面に結合する酵素−結
合−較正配位体の量は媒体中の被検体の量の関数でない
であろう。(酵素−結合−配位体)は表面に結合した酵
素の生成物の不存在下に分析媒体に対して与えられた基
質と反応しないであろうから、すべての試薬を単一の処
方で一緒にでき、次いでこれを試料と組合せることがで
きる。測定表面上においてmipに対し、被検体と競争
する酵素−結合−配位体は、媒体中に存在する被検体の
量と関連して測定表面に結合する酵素−結合−配位体の
量を変化させるために限られた量で存在する。前述した
ように、処方物は(酵素−結合−配位体)及び基質の他
に緩衝剤、安定剤、賦形剤などを含んでいてよい。
【0075】処方物を最初に水性媒体に溶解して試薬を
適当な濃度で有する溶液とすることができる。予じめ決
めた容量の溶液の一部分を採取し、試料を溶液中へ秤り
入れる。第1の酵素は酵素反応の進行に必須である。表
面を溶液中へ導入し、信号発生化合物が表面で生成する
のに十分な時間をかけ、この時点において表面を取り出
し、表面を肉眼的に観察するか、或いは適当な装置によ
つて信号発生量を定量する。
【0076】較正表面の信号量は被検体濃度に無関係で
あるから、測定表面における信号量が較正表面における
信号量よりも小さい場合、被検体は予じめ決められた量
よりも多量で存在すると言うことができる。他に、測定
表面及び較正表面の信号量の比を用い且つこれらを公知
の量の被検体を用いて調製した標準物に対して比べるこ
とにより、試料中に存在する被検体の量を定量化するこ
とができる。
【0077】本発明の適用と関連する種々の技術に関す
る記述に対しては、米国特許第4,299,916号の第
7〜16欄を参照のこと。この記述は本明細書に参考文
献として引用される。
【0078】通常では好適でない更なる別の具体例は、
各々がmipに結合し且つ各々が分析媒体中に存在する
被検体の量に比例して測定表面に結合する酵素の組合せ
物を使用することである。次いで同一の酵素組合せ物
を、最初に或いはmip複合体の結合を介して較正表面
に結合させる。この時mipは2つの酵素の各々に対す
る受体となりうる。或いは2つの酵素に対して共通の配
位体を用いることにより酵素組合せ物を結合させてもよ
い。但しこの場合には酵素分子は被検体が結合する同一
の又は異なる酵素分子であつてよい。
【0079】材料 本分析に用いる成分は、被検体、測定及び較正表面、信
号発生系及び適当なものとしてポリ(配位体同族体)又
は多価の受体である。信号発生系は少くとも1つの触媒
−結合−mip及び触媒に対する基質である溶質を含
む。信号発生系はしばしば更なるを含む。
【0080】被検体 本発明の配位体被検体はモノエピトピツク又はポリエピ
トピツクであることが特色である。ポリエピトピツクな
配位体被検体は普通ポリ(アミノ酸)、即ちポリペプチ
ド及び蛋白質、多糖類、核酸、及びこれらの組合せ物で
ある。そのような組合せ物はバクテリヤ、ビールス、ク
ロモゾーム、遺伝子、ミトコンドリヤ、核、細胞膜など
を含む。
【0081】被検体の正確な性質及びその多くの例は L
itman らの米国特許第4,299,916号、特に第16
〜23欄に開示されている。この開示は本明細書に参考
文献として引用される。
【0082】測定及び較正表面 mip及び/触媒を固定化して測定表面及び較正表面と
するための下地の表面は広く変えることができる。一般
に下地の構造は、両表面に対して同一であり、信号発生
系を強く吸着しないで分析の妨害を最小にするように選
択される。表面の下地構造は異なる形体をとり、異なる
組成を有することができ、組成物の混合物又は積層物或
いはこれらの組合せであつてよい。表面に対して選択さ
れる材料は、信号発生化合物の不溶化或いは表面に結合
した他の化合物の複合体化反応又は相互作用によつて信
号発生化合物と相互作用できて、信号発生化合物を生成
し、破壊し又はそれと相互作用しなければならない。
【0083】表面は種々の型及び形を取つていてよく、
使用及び測定法に依存して種々の寸法をとることができ
る。表面の例は、平形、凹形又は凸形であつてよいパツ
ド、円板又は細片であつてよい。厚さは厳密でなく一般
に約0.1〜2mmであるが、便宜的な寸法又は他の寸
法であつてよい。典型的には、表面は共通の員、例えば
棒、管、キヤピラリー、繊維、ストリツプ、円板、平
板、キユベツト(cuvette)などに支持されるが、本発
明は各表面を別々の機械的支持体上に支持することも意
図している。表面は支持体の合体部分を形成し又は支持
体からはつきりしていてもよく、典型的には支持体上に
或いは支持体から空間を置き且つ2つ又はそれ以上のス
ペーサーで支持させて層を適用する。
【0084】表面は典型的には有孔である。系の性質に
依存して種々の孔径が使用される。表面は多官能性であ
り或いはmipの共有結合を可能にするために並びに信
号発生系の一部を形成する他の化合物の結合を可能にす
るために多官能性化することができる。表面の正確な性
質は、本明細書に参考文献として引用される Litmanら
の米国特許第4,299,916号に議論されている。
【0085】mipの表面材料への結合による測定及び
較正表面の生成は通常文献に示されている十分公知の技
術であつてよい。参照、例えば Ichiro Chibata 著、
“Immobilized Enzymes”、Halsted Press、New York
(1978)及び Cuatrecases、J.Biol・hem.、24
、3059(1970)。
【0086】天然及び合成の、及びその組合せであつて
よい多種類の有機及び無機重合体が固体表面に対する材
料として使用しうる。重合体の例は、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ(4−メチルブテン)、ポリスチレ
ン、ポリメタクリレート、ポリ(エチレンテレフタレー
ト)、レーヨン、ナイロン、ポリ(ビニルブチレー
ト)、シリコーン、ポリホルムアミド、セルロース、酢
酸セルロース、ニトロセルロースなどを含む。使用しう
る他の材料は、紙、ガラス、セラミツクス、金属、非金
属、半導体材料、セルメツト、シリケートなどを含む。
更にゲルを形成する物質、例えば蛋白質例えばゼラチ
ン、リポポリサツカライド、シリケート、アガロース;
及びポリアクリルアミド又はいくつかの水性相を形成す
る重合体、例えばデキストラン、ポリアルキレングリコ
ール(アルキレンの炭素数2〜3)又は表面活性剤、例
えば両性化合物例えばリン脂質、長鎖(炭素数12〜2
4)アルキルアンモニウム塩なども含有させうる。
【0087】信号発生系 信号発生系は非触媒的又は触媒的であり、各々の場合各
mip結合事象に対して信号量を増巾する。
【0088】非触媒的系において、増巾は中心(hu
b)又は粒子に結合した信号発生官能基を複数で有しせ
しめる結果起こる。中心又は粒子がmip結合を通して
表面に結合するとき、多数の信号発生官能基も結合され
るようになる。従つて一定の増巾比が存在する。
【0089】用いる通常の官能基体は蛍光体及び化学発
光体或いはその前駆体である。その化合物の例は前述の
米国特許に見出すことができる。
【0090】中心又は粒子はいずれか簡単な有機又は無
機核、例えばラテツクス粒子、ガラスなどであつてよ
い。これらも文献に良く記述されている。粒子の寸法は
一般に直径が約10〜100μで変化しよう。
【0091】触媒的信号発生系は、普通には信号発生化
合物である化合物を生成するが、いくつかの場合には表
面に結合した他の化合物と反応して信号発生化合物を生
成し、高性能化し又は分解してもよい。素的及び非酵
素的触媒の双方を使用しうるけれど、普通触媒的信号発
生系には少くとも1つの酵素触媒が使用されるであろ
う。1つの触媒だけが存在する場合、この触媒は複合体
形成によつて測定表面に結合するためにmipに共役す
る。触媒の他に、測定表面において検知しうる信号の変
化をもたらす変形を受ける溶質が存在しなければならな
い。
【0092】多くの場合、触媒−結合−mipによつて
促進された変に由来する生成物は信号発生化合物であ
るであろう。それ故に、1つの触媒だけ、普通酵素が存
在する場合には、信号発生系は触媒−結合−mip及び
その基質を含有しよう。いくつかの場合には表面に「カ
プラー」を結合させることが望ましく、触媒生成物は
「カプラー」化合物と反応して信号発生化合物を生成す
る。
【0093】好ましくは、2つの触媒、例えば酵素及び
非酵素触媒の組合せ或いは一方の生成物が他方の基質で
あるという点で2つの触媒が相互に関係している2つの
酵素が使用される。この系においては、触媒によつて
される連続的な変化を受ける1つの溶質又は基質だけ
が必要であり、検知しうる信号の生成に必要な化合物が
生成する。しかしながら、多くの場合、通常には系にお
いて第1の酵素に対する基質及び信号の生成に必要な
合物に対する前駆体として役立つ、通常信号を与える化
合物を与える第2の化合物が存在するであろう。即ち第
1の酵素の生成物は信号発生化合物に対する前駆体と反
応して信号発生化合物を与える。 殆んどの場合、包含
される反応は加水分解又はレドツクス反応である。加水
分解の場合、2つの酵素による工程が不溶性染料生成物
を与えるのに必要とされる酵素的に変化しやすい結合で
連結された水に溶解する化合物での染料の置換はこの種
の系の例である。対比して、レドツクス反応の場合に
は、第1の酵素が第2の酵素に対する必須の基質を生成
することができ、この時第2の酵素は第1の酵素の生成
物と染料前駆体との間の反応を促進する。
【0094】酵素反応は、他の酵素の基質である生成物
への溶質の改変或いは酵素基質として役立つ溶質の必須
部分を含まない化合物の生成を伴つてもよい。第1の
はアルカリ性ホスフアターゼによつてグルコースに触
媒的に加水分解されるグルコース−6−ホスフエートが
例であり、この時グルコースはグルコースオキシダーゼ
に対する基質である。第2の態様は、信号発生前駆体と
酵素的に反応して信号発生剤を生成する過酸化水素を与
えるグルコースオキシダーゼによつて酸化されグルコ
ースにより例示しうる。
【0095】組合せ触媒は酵素を非酵素的触媒と共に含
むことができる。酵素は非酵素的触媒によつて接触され
る反応を受ける反応を生成することができ、或いは非酵
素的触媒は酵素に対する基質(補酵素を含む)を生成し
うる。例えばメルドラ青(Meldola blue)はNAD及び
ヒドロキノンのNADHへの転化を接触することがで
き、これが長鎖アルデヒドの存在下にFMNオキシドレ
ダクターゼ及びバクテリヤ・ルシフエラーゼと反応して
光を発する。本発明で使用しうる多種類の非酵素的触媒
は、1979年7月10日付けの米国特許第4,160,
645号に見出される。この特許の関連部分は本明細書
に参考文献として引用される。非酵素的触媒は1電子移
行で反応する第1の化合物及び2電子移行で反応する第
2の化合物反応物として用いる。この時2つの反応物は
触媒の不存在下において起こつたとしてもゆつくりしか
互いに反応することができない。
【0096】表面において信号発生化物を付与するため
には、種々の酵素の組合せが使用しうる。特にヒドロラ
ーゼの組合せは不溶な信号発生剤を生成するため用いる
ことができる。他にヒドロラーゼ及びオキシドリダクタ
ーゼの組合せも信号発生化合物を与えることができる。
またオキシドリダクターゼの組合せは不溶な信号発生化
合物を生成するために使用しうる。次の表は表面におい
て信号発生化合物を優先的に生成するために使用しうる
種々の組合せの例である。普通前述したように、表面に
おいて触媒を適当に選択することにより、多数の試薬が
単一の処方法で一緒にすることができる。
【0097】次の表において第1の酵素は表面に結合さ
れることが第2の酵素をmipに結合されることが意図
され、特別な場合にはその位置を保持することが望まし
い。
【0098】
【表1】
【0099】
【表2】
【0100】全く明らかなことであるが、上述の染料は
適当な溶解性の必要条件を有する或いは本発明に対して
適当な溶解性の必要条件を有するように改良することが
できる他の染料で代替しうる。更に、高局在化した染料
濃度により、染料は急速に表面に結合するということを
理解すべきである。更に、バルク溶液から表面へ拡散す
る染料の増加量は表面上に沈殿する染料の量に重大なほ
ど影響しないであろう。染料の性質に依存して、染料に
よる光の吸収或いは蛍光ならば光の発生が測定しうる。
【0101】信号発生化合物を製造するための酵素生成
物への化学反応の代りに、酵素生成物の環境は信号発生
化合物を生成するために、表面へ結合する時に選択的に
改変することができる。例えばエステル又はエーテルを
加水分解して電荷に敏感な染料の不溶性の無色形を表面
において生成することができる。表面における局所的な
電荷は表面に荷電基を有しせしめることによつてバルク
溶液と実質的に異なるようにしうる。プロトンの濃度に
敏感である信号発生化合物を用いることにより、表面に
結合した生成物から観察される信号はバルク溶液又は液
相における生成物のそれと非常に異なる。溶質が不溶性
の消光生成物を生成する場合には、蛍光体消光剤対も使
用しうる。
【0102】捕助的材料 本分析には、種々の捕助的材料がしばしば使用される。
特に、分析媒体には酵素基質、共因子、活性化剤、捕捉
剤、禁止剤などが包含せしめうる。
【0103】更に、緩衝剤並びに安定剤も通常には存在
しよう。しばしばこれらの添加剤の他に、更なる蛋白質
例えばアルブミン或いは表面活性剤、特に非イオン性表
面活性剤例えばポリアルキレングリコールなども包含せ
しめうる。
【0104】実験結果 次の実施例は例示するものであつて、制限するものでな
い。
【0105】すべてのパーセント及び部は断わらない限
り重量によるものとする。但し液体の混合物に対しては
容量部によるものとする。溶媒を指定しない場合には、
それは水である。すべての温度は断らない限りセツ氏で
ある。次の略号が使用される:CMM---O3カルボキシ
メチルモルヒネ;HRP---西洋ワサビペルオキシダー
ゼ;NHS---N−ヒドロキシサクシニミド;EDCI-
--N−エチル−N′−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド;DMF---N,N′−ジメチルホルムア
ミド;THF---テトラヒドロフラン;BSA---子牛の
血清アルブミン;GO−AMINE---グルコース・オ
キシダーゼーアミン;Tvifon QS44---アニオン性表
面活性剤(Rohm and Haas 社);NaAZ---ナトリウ
ムアジド;MOPS---3−N−モルフオリノプロパン
スルホン酸(Calbiochem);CDI---1,1′−カルボ
ニルジイミダゾール。
【0106】
【実施例】実施例1 抗モルヒネ紙の製造 次の実験は次のようにバルクで製造した紙支持体に結合
させた抗モルヒネを使用した。Whatman 1C紙(16フ
イート×10.63インチ)を、隣る紙の層を分離して
試薬を浸透せしめる2つのスクリーンを用いて直径1イ
ンチの糸巻きに巻きつけた。得られたカートリツジを反
応器に挿入し、そこでそれを夜通し真空下に凍結乾燥し
た。CDI(85g、Polysciences、ロツト番号120
87、カタログ番号15750)をジクロメタン2.5
Lに溶解した。この溶液を遠心ポンプにより約4L/分
の流速で2時間反応器中を再循環させた。次いで紙をジ
クロルメタン(2.5L)で3回洗浄し、窒素(約7L
/分)で3時間乾燥し、室温で夜通し乾燥した。
【0107】モルヒネに対する抗体(0.2mg/m
l)及びGO−AMINE(0.1mg/ml)の燐酸
塩緩衝剤(2.8L)中混合物を、24℃で4時間、約
2L/分で反応器中を再循環させた。次いで紙を燐酸塩
緩衝剤(4L)で4回洗浄し、スクローズ(15%)及
びBSA(2mg/ml)を含有する溶液2.5Lで安
定化させた。過剰の流体を窒素(40psiで1分間、
80psiで15秒間)で除去した。次いで紙を89.
5時間窒素流(250ml/分)下に真空乾燥した。
【0108】実施例2 抗HRP紙の製造 次のようにHRPを用いて2巻きの濾紙を製造した:Wh
atman 1C紙(12フイート×10.63インチ)の第
1のロールを隣る層を分離する1対の針金のスクリーン
を用いて直径2インチの糸巻きに巻きつけた。Whatman
1C紙(16フイート×10.63インチ)の第2のロ
ールを、これも隣る層を1対の針金のスクリーンを用い
て分離して直径1インチの糸巻きつけた。第1のロール
を第1の反応器中に置き、第2のロールを第2の反応器
中に置いた。そして両ロールを窒素を流して水分を除去
しながら夜通し真空下に乾燥した。
【0109】CDI(170g)をジクロルメタン5.
0Lに溶解し、これをシリーズに連結された反応器中を
4L/分で再循環した。次いで紙をジクロルメタン4.
5Lで3回洗浄し、次いで窒素(6L/分)で3時間及
び200ml/分で夜通し乾燥した。
【0110】第2の反応器からの紙を、1.0MNaO
HでpH6.94に調節した燐酸緩衝剤中のHRPに対
する抗体(29.56μg/ml)、非免疫性のひつじ
の1gG(22μg/ml)及びQS44(2%、w/
v)の混合物で処理した。この混合物を撹拌しながら夜
通し保温した。この溶液にGO−AMINE(500m
g)(製造法は下記を参照)をNaAZと共に添加し
た。最終の容量は2.5Lに等しかつた。GO−アミン
の最終濃度は0.2mg/分であつた。
【0111】この溶液を第2の反応器を通して5時間
(2L/分)再循環した。次いで反応器を燐酸塩緩衝剤
(4L)で4回洗浄し、スクローズ(15%)及びBS
A(2mg/ml)の2.5Lで安定化させた。過剰の
流体を加圧下に除去し、紙を窒素流(2.5L/分)下
に真空乾燥した。
【0112】グルコース・オキシダーゼ(Sogma、E.
C.1.1.3.4)を、30psi以下の圧力において A
micon PM10の膜を用いて、360mlから60ml
に濃縮した。このグルコース・オキシダーゼを4℃下に
水4Lに対して2回透析し、濾過した。これは分光学的
に32mg/mlの濃度を有することがわかつた。この
グルコース・オキシダーゼ溶液51.5mlに0.2M過
ヨウ素酸ナトリウム5.15mlを滴々に添加し、反応
を25分間起こさせた。生成物を、pH4.5の2mM
酢酸ナトリウムを用いる Sephadex G−50の2.5×
60cmのカラムクロマトグラフイーで処理し、グルコ
ース・オキシダーゼの主ピークを集めてアルデヒド誘導
体を含有する溶液91.5mlを得た。この溶液に、p
H9.5の0.2M炭酸ナトリウム中3Mエチレンジアミ
ン6mlを滴々に添加し、反応を3時間進行させた。次
いでこの混合物に10mg/mlの水素化ホウ素ナトリ
ウム約3.9mlを添加し、混合物を夜通し保温し、次
いでクロマトグラフイーにかけて水素化ホウ素ナトリウ
ムを除去した。
【0113】実施例3 モルヒネのHRPへの共役 反応フラスコ中において、CMM(35.9mg)、N
HS(12.65mg)及びEPCI(21.12mg)
をDMF(1.1ml)中で一緒にした。次いで混合物
を窒素でフラツシユし、室温で夜通し撹拌してCMMの
活性化エステルを製造した。炭酸塩緩衝剤(pH9.
5)21ml中HRPオキシアミン(1.9mg/m
l)(製造法は下記参照)の混合物に、反応混合物を4
℃に維持しながら、活性化エステルを10μlで増量で
1.5時間に亘り、CMM:HRP=50:1のモル比
終点まで添加した。次いで反応混合物をG50 Sephade
x の2×30cmのカラムに適用し、0.1M燐酸塩、
0.2M NaCl、pH7.0緩衝剤で流出させ、蛋白
質を監視した。次いで蛋白質画分を集めた。
【0114】pH4.5の緩衝剤の酢酸ナトリウム5m
M中10mg/ml HRPの5mlに0.2Mヨウ素酸
ナトリウム50mlを添加し、混合物を30分間撹拌
し、次いでG−50 Sephadex のカラムクロマトグラフ
イーにかけ、pH4.5の2mM酢酸ナトリウム緩衝剤
で流出させた。蛋白質画分を29mlまで集め、混合物
を4℃まで冷却し、pH9.5の0.5M炭酸塩緩衝剤中
の、4℃の0.2M2,2′−オキシ−ビス−エチルアミ
ン2.9mlを添加した。この混合物のpHを、添加さ
れる1N水素化ホウ素ナトリウム−水溶液で9.5に調
節し、混合物を3.5時間反応させ、Sephadex G−50
のカラムクロマトグラフイーにかけた。
【0115】HRP400mg及び2,2′−オキシ−
ビス−エチルアミン3.5gを用いて上記工程を繰返し
た。元のアミンと約4つの更なるアミノ基を有する改変
アミンとの間で酵素活性の重大な変化は観察されなかつ
た。
【0116】実施例4 浸漬棒の製造 分析に用いるために、実施例1の抗モルヒネ紙及び実施
例2の抗HRP紙に1/4インチの円板の孔をあけた。
次いで円板をプラスチツク製の棒の一端に並行して接着
し、浸漬棒とした。
【0117】実施例5 モルヒネの濃度の関数としての標準曲線 0.1M燐酸塩緩衝剤、0.2M NaCl(2ml、p
H7.0)の標準溶液に、デユプリケート(duplicate)
中0、100、300及び1000ng/mlのモルヒ
ネを添加した。実施例4における如く製造した浸漬棒を
各溶液に室温で1分間浸した。洗浄せずに、浸漬棒をそ
れぞれ現像剤溶液2ml中に置き、5秒間振とうし、9
分間保温した。この現像剤はMOPS(50mM、pH
6.8)、BSA(2mg/ml)、4−Cl−1−ナ
フトール(0.2mg/ml)及び実施例3で製造した
HRP−モルヒネ共役体(200ng/ml)を含有し
た。9分間保温した後、浸漬棒を取り出し、着色した紙
の円板を MacBeth シリーズ1500反射分光光度計で
読んだ。この結果を第1表に示す。ここにRCは較正円
板の反射に関し、RMはモルヒネの円板の反射に関する
ものである。RC及びRMを MacBeth の反射分光光度
計で与えられる色差単位で表わす。
【0118】
【表3】
【0119】結果は較正円板の示す反射度が試験試料の
モルヒネの濃度に独立であり、一方モルヒネ円板の反射
度がモルヒネの濃度が増大するにつれて減少することを
示す。測定及び較正円板からの2つの値の比を用いるこ
とにより、モルヒネの定量化のための標準曲線ができ
た。
【0120】実施例6 モルヒネの濃度及び現像時間の関数としての標準曲線 モルヒネ及び燐酸塩緩衝剤の標準溶液を、各濃度におい
て全体で40の試料に対し8つのレプリカを製造する以
外、実施例5におけるように製造した。浸漬棒を試験試
料の各々中に1分間浸し、次いで表示する時間の現像剤
溶液(実施例5)中に置いた。結果を第2表に要約す
る。
【0121】
【表4】
【0122】実施例7 再現性 各々異なる供給者からの尿の16の試料をそれぞれ2ml
の4つの部分に分割した。次いで各試料の2つの部分に
モルヒネを最終濃度300ng/mlまで添加した。浸漬棒
(実施例4)を各部分に入れ、1分間保温した。次いで
浸漬棒を取り出し、実施例5における如く製造した現像
剤溶液(2ml)中に入れた。各浸漬棒を9分間現像し、
結果を第3表に示す。
【0123】
【表5】
【0124】実施例8 現像溶液中のHRP−モルヒネ共役体の濃度を変えるこ
との影響 最初の溶液がHRP−モルヒネ共役体を含有する以外実
施例5における如く2つの現像剤溶液を製造した:濃度
150ng/ml、及び第2の溶液300ng/ml。
【0125】結果を第4表に示す。
【0126】
【表6】
【0127】結果は、本方法及び装置が定性的にも定量
的にも媒体中の被検体の存在を決定するための簡単で精
度のよい方法を与えることを示す。非常に高められた分
析の精度は、信号を与え且つ被検体濃度に依存した表面
の信号の発生と同一の影響及び変動に供される較正表面
を用いることによつて得られる。即ち、予じめ決めた量
以上の被検体の存在を肉眼的に決定することができ、或
いは表面の各々からの信号量の比を用いることにより観
察された結果を、公知の量の被検体で得られた比に関し
て且つ信号量の比の変化を濃度変化と共にグラフにし
て、定量化することができる。
【0128】本方法及び装置は競争的蛋白質結合分析を
用いることに関して多くの利点を提供する。操作は簡単
で、迅速であり、比較的熟練してない人間でも行なうこ
とができる。更に本方法は工程が少なく、被検体試料の
測定以外の誤差が測定表面及び較正表面に同様に影響す
るという点で安全係数が組込まれている。従つて誤差は
効果的に相殺される。
【0129】本発明を明確に理解する目的で例示及び実
施例によつていくらか詳細に記述してきたけれど、その
ある種の変化及び改変は特許請求の範囲内で実施しうる
ことは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エドウイン・フツシヤー・ウルマン アメリカ合衆国カリフオルニア州94025 アサートン・セルビーレイン135 (56)参考文献 特開 昭57−63454(JP,A) 実公 昭55−33251(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一の支持体、多孔質材料の測定第1表
    面;該第1表面の近傍の多孔質材料の較正第2表面;該
    第1表面に非拡散的に結合した特異的結合対(mip)
    の1員;及び該第2表面に非拡散的に結合した少なくと
    も1種の信号発生系に関与する酵素又は酵素を直接結
    合できる特異的結合対を含んでなり、該第2表面が所定
    量の被検体に対応した信号量を与えるものであり、そし
    て被検体が配位体と受体(抗配位体)とからなる特異的
    結合対の1員であることを特徴とする被検体を測定する
    ための内部較正式の診断装置。
  2. 【請求項2】 該第1及び第2表面の双方がそれらの表
    面に非拡散的に結合した同一の信号発生系に関与する基
    質形成用酵素を有する請求項1記載の装置。
JP3261174A 1982-05-04 1991-09-12 同時較正不均質イムノアツセイ用装置 Expired - Lifetime JP2651060B2 (ja)

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