JP2650454B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

Info

Publication number
JP2650454B2
JP2650454B2 JP2009525A JP952590A JP2650454B2 JP 2650454 B2 JP2650454 B2 JP 2650454B2 JP 2009525 A JP2009525 A JP 2009525A JP 952590 A JP952590 A JP 952590A JP 2650454 B2 JP2650454 B2 JP 2650454B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
level
volume
track
tone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2009525A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02244092A (ja
Inventor
アレン ケロッグ ジャック
リー ケロッグ スチーブン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Publication of JPH02244092A publication Critical patent/JPH02244092A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2650454B2 publication Critical patent/JP2650454B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/36Accompaniment arrangements
    • G10H1/40Rhythm
    • G10H1/42Rhythm comprising tone forming circuits
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/0033Recording/reproducing or transmission of music for electrophonic musical instruments
    • G10H1/0041Recording/reproducing or transmission of music for electrophonic musical instruments in coded form
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S84/00Music
    • Y10S84/12Side; rhythm and percussion devices

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」 この発明は、記憶媒体上へ演奏データを記憶し、か
つ、この記憶媒体からの演奏データを再生演奏するため
の自動楽音演奏装置に関する。 さらに、詳細を述べると、グルーブキーコード、キー
ベロシティおよびデュレーションなどの楽音パターンを
記憶するための複数のトラックからなる第1のグループ
と、第1のグループの各トラックに対してレベルデータ
を記憶するための複数のトラックからなる第2のグルー
プとから構成される2つのグループを有する自動楽音演
奏装置に関する。 「従来の技術」 現在までに、該装置の演奏を記憶することおよび該装
置を再生することをユーザにさせる自動演奏装置が広く
知られている。例えば、U.S.Pat.No.3,955,459は、電子
楽器の1つに自動演奏システムを開示している。この電
子楽器は、トーンピッチ、テンポ、音色、音量ビブラー
ト効果というような演奏情報の全てを有している。これ
ら演奏情報は、演奏中に演奏者によって操作されるキー
ボード、トーンレバー、エクスプレッション・ペダルお
よびビブラート・スイッチのような駆動可能な部分から
得られ、高忠実度で自動的に再生でき、かつ、望むよう
に変更することができる。 「発明が解決しようとする課題」 上記装置は、しかしながら、次に説明されるいくつか
の問題を有している。 (a)楽音を記録する際に、複数のトラック中の音量の
違いを知ることが演奏者にとって難しい。演奏者にとっ
ては、演奏の再生演奏およびその再生演奏を聞くことに
よって、各トラックの音量を調節する方がかなり容易で
ある。しかし、従来の装置は、演奏の再生演奏を聞くこ
とによって、記録後の各トラックの音量を制御する機能
を備えていない。 (b)音量は、ボリューム情報またはキーベロシティ情
報のいずれかに従って制御されるという異なる方法で変
化する。すなわち、ボリューム情報が音量を単純に変化
させるのに対して、キーベロシティ情報は、音量の変化
と同じくらいよく変化する小音色を提供する。従来の装
置は、キーセンスティブ音量制御を選択するための手段
も、シンプル音量制御を選択するための手段を備えてお
らず、ゆえに、満足のゆく音量制御ができない。 (c)仮に、複数のトラックからなる第2のグループ
が、パターンデータを含む複数のトラックからなる第1
のグループ内の各トラックの音量を制御するために備え
られているとすると、もし、第2のグループ中の各トラ
ックの全ての音量データが設定されなければならないと
すれば、この設定動作は、退屈であり、時間浪費にな
る。 (d)近代音楽の曲は、しばしば、それ自身の拍子また
はリズムスタイルがお互いに異なっている(polyrhyth
m)部分を含んでおり、かつ、異なったループ長の反復
パターンをも含んでいる。しかし、従来の装置は、これ
らの異なるリズムおよびループ長を操作できない。 (e)従来の装置は、曲番または音色を逐次変更するNe
xt機能を備えている。しかし、従来のNext機能は、複数
のトラックの音色の組み合わせや曲とその音色との組み
合わせなどのようなデータの設定を変更できない。 この発明は、上述した問題点に鑑みてなされたもの
で、この発明によれば、再生中の第1のグループ内の
(演奏)パターンを開いている間に、第2のグループ内
のレベルデータを設定することおよび変更することを演
奏者にとって可能となる自動演奏装置を提供することを
目的としている。 また、この発明によれば、レベルデータによって変更
されるデータとしてボリュームデータまたはベロシティ
データのいずれかをユーザに選択させることができる自
動演奏装置を提供することを目的としている。 さらに、この発明によれば、該装置において、音量制
御パラメータの設定が容易に成し遂げることができる自
動演奏装置を提供することにある。 また、この発明によれば、該装置において、反復フレ
イズのループポイントが各トラックで無関係に設定され
るため、多リズム演奏を可能にさせることができる自動
演奏装置を提供することにある。 さらに、この発明によれば、該装置によって、異なる
制御パラメータの組合せ(例えば、曲およびその音色)
がタッチで逐次変更できるNext機能を有する自動演奏装
置を提供することにある。 「課題を解決するための手段」 上述した問題を解決するために、この発明の第1の構
成では、楽音の音量を制御する音量制御データを含む演
奏データを記憶している第1の記憶手段と、前記第1の
記憶手段に記憶されている前記演奏データに対応して音
量を指示するレベルデータを記憶している第2の記憶手
段と、前記第1および前記第2の記憶手段に記憶されて
いる前記演奏データおよび前記レベルデータをそれぞれ
順次読出すためのデータ読出し手段と、前記データ読出
し手段から供給される演奏データに従って楽音を発生す
るための楽音発生手段と、前記レベルデータを前記音量
制御データに対して適用するか否かを設定する設定手段
と、前記設定手段によって前記レベルデータを適用する
旨が設定されたとき、前記データ読出し手段から供給さ
れた前記レベルデータに従って、前記データ読出手段か
ら供給された前記楽音制御データを修正し、該修正後の
楽音制御データに従って前記楽音発生手段により発生さ
れる楽音の音量を制御し、一方、前記設定手段によって
前記レベルデータを適用しない旨が設定されたとき、前
記データ読出し手段から供給された前記音量制御データ
に従って前記楽音発生手段により発生される楽音の音量
を制御するための音量制御手段とを具備することを特徴
とする。 この発明の第2の構成では、キーベロシティを指示す
るベロシティデータをそれぞれ付随させた演奏の個々の
楽音を表すノートデータと、前記個々のノートデータと
は独立して、演奏の音量を指示するレベルスケールデー
タとを含む演奏データを記憶した複数のトラックを備え
る第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段の前記トラッ
クの音量を指示するレベルデータを記憶し、前記第1の
記憶手段の前記複数のトラックに各々対応する複数のト
ラックを有する第2の記憶手段と、前記レベルデータに
よって制御される被選択データとして、該第1の記憶手
段の前記トラックに含まれる前記レベルスケールデータ
およびベロシティデータのいずれかを選択するための選
択手段と、前記第1および前記第2の記憶手段の前記ト
ラック内のデータをそれぞれ順次読出すためのデータ読
出し手段と、前記データ読出し手段から供給される演奏
データに従って楽音を発生するための楽音発生手段と、
前記選択手段によってレベルスケールデータが選択され
ている場合、前記レベルデータによってレベルスケール
データの値を変更制御し、前記選択手段によってベロシ
ティデータが選択されている場合、前記レベルデータに
よってベロシティデータの値を変更制御することによ
り、前記楽音発生手段により発生される楽音の少なくと
も音量を変更制御するための音量制御手段とを具備する
ことを特徴とする。 この発明の第3の構成では、演奏データを含む複数の
トラックを有する第1の記憶手段と、少なくとも2以上
のグループのいずれかに前記複数のトラックのそれぞれ
を割り当てる割り当て手段と、前記各グループごとに前
記グループレベルデータを記憶するためのグループレベ
ルデータ記憶手段と、前記第1の記憶手段の前記複数の
トラック内の演奏データおよび前記グループレベルデー
タ記憶手段内の前記グループレベルデータをそれぞれ順
次読出すためのデータ読出し手段と、前記データ読出し
手段から供給される演奏データに従って楽音を発生する
ための楽音発生手段と、前記各グループレベルデータに
従って前記楽音発生手段によって発生される楽音の音量
を、各グループに割り当てられたトラックにおいて一律
に制御するための音量制御手段とを具備することを特徴
とする。 「実施例」 以下、図面を参照しこの発明の一実施例によるシーケ
ンサ(自動演奏装置)について詳述する。
【鍵盤部の構成】
第1図はこの発明によるシーケンサの鍵盤部の構成を
示す平面図である。この図において、1は複数の白鍵お
よび黒鍵からなるキーボードであり、各鍵(キー)の下
部にはキー操作検出用の第1,第2のキースイッチが設け
られている。この場合、第1のキースイッチはキーがわ
ずかに押下された時オンとなり、また、第2のキースイ
ッチはキーがほぼ下限位置まで押下された時オンとな
る。CS1〜CS6は、各々スライダボリューム(可変抵抗)
であり、そのレバーを操作することによって抵抗値が連
続的に変化する。2は液晶表示器、M1〜M6はプッシュ−
ボタン型の多機能スイッチである。これらの多機能スイ
ッチM1〜M6の機能は液晶表示器2の表示に応じて変わる
ようになっている。9,10は各々液晶表示器2に表示され
るカーソルを移動させるためのカーソルスイッチであ
る。11はテンキー、12はトラック指定スイッチである。
このトラック指定スイッチ12は、後述する記録トラック
を指定するためのもので、32個設けられている。また、
このトラック指定スイッチ12の内の26個のスイッチは、
データ入力用のアルファベットキーとしても用いられ
る。SEQ、START、STOPおよびEXITは各々ファンクション
スイッチである。なお、この鍵盤部には、図示を省略し
ているが、上記の各スイッチの他に、音色設定スイッ
チ、効果設定スイッチ、電源スイッチ等が設けられてい
る。
【シーケンサの全体構成】
第2図はこのシーケンサの全体構成を示すブロック図
である。この図において、15は回路各部を制御するCPU
(中央処理装置)である。CPU15は、ROM(リード・オン
リ・メモリ)によって構成されるプログラムメモリ16に
記憶されたプログラムに基づいて動作する。17はRAM
(ランダム・アクセス・メモリ)による各種レジスタが
設けられたレジスタブロックである。シーケンスメモリ
18もまたRAMによって構成されており、自動演奏用の演
奏データが記憶される。19は自動演奏のテンポの基とな
るテンポクロックTCを発生するテンポクロック発振器で
あり、この発振器19から出力されたテンポクロックTCは
割込信号としてCPU15へ供給される。20はキーボード回
路であり、キーボード1の各キーに各々設けられた第1,
第2のキースイッチのオン/オフ状態を検出し、この検
出に基づいて各キーのオン/オフを検出する。また、第
1のキースイッチがオンにされてから、第2のキースイ
ッチがオンにされるまでの時間を検出し、この検出結果
からキーベロシティ(キーの操作速度)を算出する。こ
のようにして、押下されたキーのキーコードKCおよびキ
ーベロシティを生成してバスラインBへ出力する。 スイッチ回路21は、鍵盤部の多機能スイッチM1〜M6お
よびスライダボリュームCS1〜CS6の操作状態を検出し、
その検出結果をバスラインBへ出力する。表示回路22
は、バスラインBを介して供給される表示データに基づ
いて液晶表示器2を駆動する。トーンジェネレータ23
は、同時に音色の異なる32の楽音信号を発生するため
に、32の楽音発生チャンネルを有している。このトーン
ジェネレータ23において形成された楽音信号はサウンド
システムへ供給され、楽音として発音される。
【自動演奏データ】
次に、シーケンスメモリ18内に記憶される自動演奏デ
ータについて説明する。このシーケンサの主たる目的は
伴奏音の自動演奏である。周知のように、伴奏音は同じ
パターンの繰り返しが多い。特にバスドラム等のリズム
楽器の場合は1曲の大部分が同じパターンに繰り返しと
なる。そこで、このシーケンサにおいては、シーケンス
メモリ18内に複数(最大99)の自動演奏パターン(以
下、PATTERNデータという)を記憶させるとともに、こ
のPATTERNデータの組み合わせを示すSONGデータを記憶
させる。そして、自動演奏時には、PATTERNデータは、S
ONGデータによって示めされる順序に従って順次読み出
される。 第3図はSONGデータの一例を示す説明図である。SONG
データは、2回繰り返されるPATTERN1および繰り返され
ないPATTERN2を含んでいる。各PATTERNデータは、多く
のTRACKデータから成る。各トラックはTRACKデータから
構成され、TRACKデータはPATTERNの長さ間に数回繰り返
し演奏される構成単位を示す。例えば、TRACK1(第3図
のTr1を参照)において、4/4拍子を4小節有する構成単
位は4回繰り返される。これに対し、TRACK6における5/
4拍子を2小節有する構成単位は、第3図に示すようにP
ATTERN1内に7回または6回繰り返される。 この実施例のシーケンスメモリ18は、各々が異なる音
色を有する32のTRACKデータを収容できる。 第4図はトラックの構成の一例を示す説明図である。
ピアノの音色を有するTRACK1は、4/4拍子の形で16小節
から構成され、トランペットの音色を有するTRACK2は、
そのPATTERN内において2回繰り返される4/4拍子を8小
節含んでおり、コントラバスの音色を有するTRACK6は、
3/4拍子×2小節の長さを有し、PATTERN(例えば4/4拍
子×16小節)の間に1回繰り返される。以下、図示の通
りである。上記TRACK6の場合には、そのLOOP TRACK小節
は、パターンの終端で終わっておらず、第4図に示す残
部を生じる。 これら32のTRACKデータは、並行に順次読出されて、
トーンジェネレータ23に設けられている32の楽音発生チ
ャンネルへ並列に供給される。ここで、1つのパターン
内の32のTRACKデータの長さは、第3図に示すように同
一である必要はない。例えば、TRACK1のTRACKデータ
は、4回繰り返される4小節から成り、TRACK2のTRACK
データは、8回繰り返される2小節から成る。これらTR
ACKデータは繰り返し読み出されて自動演奏される。 シーケンスメモリ18は、上述したPATTERNデータおよ
びSONGデータに加えてLEVELデータも記憶する。 第4図に示すように、LEVELデータは32のTRACK LEVEL
データ、4のGROUP LEVELデータおよびTOATAL LEVELデ
ータから成る。TOATAL LEVELデータ(i;i=1 to 32)
は、上述したPATTERNデータ内のTRACKデータ(i)に対
応しており、楽音発生チャンネル(i)に生成される楽
音の音量レベルを制御するために用いられる。GROUP LE
VELデータ(k;k=1 to 4)は、GROUPkに所属するトラッ
クの音量を一様に変更し、TOATAL LEVELデータは、全て
のトラックの音量を一律に変更するために用いられる。
自動演奏モードにおいて、これらLEVELデータは、PATTE
RNデータと共に、シーケンスメモリ18のLEVELデータエ
リアから読出され、ゆえに、各チャンネルから生成され
る楽音の音量レベルが制御される。 LEVELデータは2種類のデータ、すなわちVOLUMEデー
タおよびVELOCITYデータのうち1つを変更する。VOLUME
データは、楽音の音量レベルのみを制御し、楽音の波形
は変えず、一方、VELOCITYデータは、音量レベルのみを
制御するのではなく、楽音の波形に僅かな変化を生じさ
せる。シーケンサは、後述するLEVELデータに従ってVOL
UMEデータまたはVELOCITYデータのいずれかを選択的に
変更する。 さらに、シーケンスメモリ18は、NEXTデータを記憶さ
せることができるようになっている。このNEXTデータ
は、楽曲の演奏順序(すなわち、SONGデータの再生順
序)、音色の変更順序等を示すデータである。このNEXT
データを予め望みの順序で設定しておくと、自動演奏時
においてワンタッチで音色等を変更することができる。 以上のように、このシーケンサに記憶される自動演奏
データには、PATTERNデータ、SONGデータ、LEVELデータ
およびNEXTデータという4種のデータがある。以下、こ
れら自動演奏データについて詳述する。 (1)PATTERNデータ 第5図Aは、PATTERNデータの構成を示す図である。P
ATTERNデータは、次の各データから構成される。 (A)PATTERN NUMBER PATTERN NUMBERは、そのPATTERNデータの番号を表
す。 (B)PATTERN NAME PATTERN NAMEは、そのデータの名前を表す。 (C)LOOP PATTERN BAR LOOP PATTERN BARは、小節数によってPATTERNデータ
の時間的な長さを示す。 (D)LOOP PATTERN BEAT LOOP PATTERN BEATは、PATTERNデータの拍子における
拍を表す。例えば、2/4拍子における「2」である。 (E)LOOP PATTERN DENOMINATION LOOP PATTERN DENOMINATIONは、PATTERNデータの拍子
における音符単位を示す。例えば、2/4拍子における
「4」である。 (F)TRACK DATA1〜32 各TRACK DATA1〜32のセットは、第5図Aに示すよう
な次のデータから構成されている。 (a)LOOP TRACK BAR LOOP TRACK BARは、小節数によってTRACK DATAの時間
的な長さを表す。 (b)LOOP TRACK BEAT LOOP TRACK BEATは、TRACK DATAの拍を示す。 (c)LOOP TRACK DENOMINATION LOOP TRACK DENOMINATIONは、TRACK DATAの音符単位
を表す。 (d)VOL/VEL VOL/VELは、LEVELデータによって変更されるVOLUMEデ
ータまたはVELOCITYデータの2つのどちらかを表す。 (e)LEVEL SCALE(0〜127) LEVEL SCALEは、発生されるVOLUMEデータの基礎とな
るデータである。上述したVOL/VELデータがVOLUMEデー
タを指示する場合には、このLEVEL SCALEデータは、LEV
ELデータによって変更されて、VOLUMEデータとしてトー
ンジェネレータ23へ供給される。一方、VOL/VELデータ
がVELOCITYデータを指示する場合には、このLEVEL SCAL
Eデータは、そのままVOLUMEデータとしてトーンジェネ
レータ23へ供給される。 (f)GROUP 0:1,2,3,4 GROUPは、そのトラックが属する音量制御グループ
(後述する)を示す。 (g)TONE COLOR TONE COLORデータは、トラックの楽音の音色を表す。 (h)NOTEデータ NOTEデータは、楽音の音高、音量および楽音の発生時
期を表す。また、NOTEデータは、次のデータからなる。 DURATION:楽音の発生時期を指定するデータ。 KEYCODE:楽音の音高を指定するデータ。 CURRENT VELOCITY:VELOCITYデータが生成されるデー
タ。 これらの音符データに基づいて、楽音が生成される。 (i)END ENDデータは、トラックの終端を表す。 (2)SONGデータ 第5図BにSONGデータの構成を示す。このSONGデータ
は、次の各データからなる。 (A)SONG NUMBER SONG NUMBERは、その曲の番号を表す。 (B)SONG NAME SONG NAMEは、その曲の名前を表す。 (C)PATTERN NUMBER(PATTERN No.) PATTERN No.は、繰り返されるPATTERNデータの番号を
表す。 (D)REPEAT REPEATは、PATTERNデータの繰り返し回数を示す。SON
Gデータは、一般に、PATTERN No.およびREPEATの複数の
組合せからなる。各組合せは“Step"と呼ばれる。 (E)END ENDは、SONGデータの終端を示す。 (3)LEVELデータ 第5図CはLEVELデータの構成を示す図である。このL
EVELデータは次のデータから構成されている。 (A)TRACK LEVELデータ1〜32 TRACK LEVELデータは、楽音発生チャンネルの各チャ
ンネルに生成される楽音の音量レベルを制御する。 (B)GROUP LEVEL DATA1,2,3,4 32のトラックは、最大4つのグループに分けられる。
各グループ毎に、音量制御が一律に行われ、それぞれ他
のグループの音量制御には無関係である。この場合、グ
ループ分けは任意であり、ある1つのトラックはどのグ
ループに属してもよい。そして、前述したTRACK DATA1
〜32におけるGROUPデータは、いずれもそのトラックが
属するグループを示す。また、トラックがどのグループ
にも属さない場合は、上記GROUPデータは、「0」に設
定される。 このGROUP LEVELデータ1〜4は、一方で、各グルー
プの音量レベルの制御するためのデータである。 (C)TOTAL LEVELデータ TOTAL LEVELデータは、全ての楽音発生チャンネルに
おいて発生した楽音の音量を一律に制御する。 これら3つのレベルデータ、すなわちTRACK LEVELデ
ータ、GROUP LEVELデータおよびTOTAL LEVELデータは、
楽音発生回路の各チャンネルに発生した楽音の音量を制
御するVOLUME LEVELデータからなる。VOLUME LEVELデー
タは、音量変更の時期を示すDURATIONデータおよび現時
点の音量レベルを示すCURRENT LEVELデータからなる。 以上のように、このシーケンサは、楽音の音量を制御
するためのデータとして、次の各データを有している。 すなわち、VOL/VEL、LEVEL SCALE、CURRENT VELOCIT
Y、TOTAL LEVELデータ、GROUP LEVELデータおよびTOTAL
LEVELデータである。 楽音発生チャンネルへ選択的に供給されるVOLUMEデー
タおよびVELOCITYデータは、以下の計算によって作成さ
れる。 (1)VOL/VELデータがVOLUMEを示す場合には、 VOLUME=LEVEL SCALE×WGT ………(1) ここで、 WGT=TRACK LEVEL×GROUP LEVEL×TOTAL LEVEL VELOCITY=CURRENT VELOCITY ………(2) (2)VOL/VELデータがVELOCITYを示す場合には、 VOLUME=LEVEL SCALE ………(3) VELOCITY=CURRENT VELOCITY×WGT ………(4) (4)NEXTデータ 第6図は、NEXTデータの構成を示す図であり、このNE
XTデータは次のデータから構成される。 (A)Nx1 このNx1データには次の3種がある。上位2ビット 下位6ビット 01 トラック番号 10 無視 11 無視 (B)Nx2 このNx2データは、Nx1データに関連して次のように決
められている(Nx1データを上位2ビットで示す。 Nx1 Nx2 01 音色番号 10 コンビネーションテーブル番号 11 SONGデータの番号 ここで、上記コンビネーションテーブルを第6図Bに
示す。このコンビネーションテーブルは、32トラックの
各々に対してTONE COLORデータを設定する。シーケンス
メモリ18は、このようなコンビネーションテーブルが複
数個設定されるようになっており、そのためコンビネー
ションテーブルのいずれか1つが選択的に使用できる。
コンビネーションテーブル番号はそのテーブルの番号で
ある。
【動作】
次に、このシーケンサの動作を第7図A〜第20図を参
照して説明する。 第7図および第7図Bは液晶表示器2のスクリーン上
の表示を示す絵画図、第8図Aおよび第8図Bは表示番
号およびスイッチ操作とそのスイッチ操作の結果との関
係を示すダイアグラムである。第9図〜第20図はCPU15
の処理を示すフローチャートである。 第7図Aおよび第7図Bに示す各スクリーンのの最下
部には、第1図の多機能スイッチM1〜M6の名称が表示さ
れる。例えば、DSP1のスクリーンの最下部の“NEXT"
は、NEXTスイッチとして機能する多機能スイッチM1であ
ることを意味する。また、第8図Aおよび第8図Bにお
いて、DSPi(i=1 to 15)は、スクリーンの名称を
示し、“(スイッチの名称)”は、スイッチ操作を示
す。 また、第9図〜第20図のフローチャートにおいては、
以下の略称がレジスタを示すために使われる。 VOLEME・R1〜32:VOLUMEレジスタ VELOCITY・R1〜32:VELOCITYレジスタ PNT1〜32:ポイントレジスタ STP:ステップポインタレジスタ(第5図A) CTLPNT1〜32:トラックレベルポインタレジスタ(第5図
B) GRPPNT1〜4:グループレベルポインタレジスタ(第5図
C) TTLPNT:トータルレベルポインタレジスタ(第5図C) NEXT:ネクストポインタレジスタ(第6図A) PCLK:PATTERN時刻レジスタ TCLK1〜32:トラック時刻レジスタ CPCLK:現在(CURRENT)PATTERN時刻レジスタ CTCLK1〜32:現在トラックカラーレジスタ EVTDUR1〜32:イベント時間計測レジスタ CTLDUR1〜32:トラックレベル時間計測レジスタ GRPDUR1〜4:グループレベル時間計測レジスタ TTLDUR:トータルレベル時間計測レジスタ TRKNO:トラック番号レジスタ CTL1〜32:トラックレベルレジスタ GRL:グループレベルレジスタ TTL:トータルレベルレジスタ PEND1〜32:ペンディングフラグレジスタ WGT:ウエイトレジスタ CHG1〜32:チェンジレジスタ 以後、この実施例の各処理についてフローチャートを
参照して説明する。 (1)PATTERNデータ書込処理 まず、PATTERNデータ書込処理について述べる。この
処理は、第5図Aに示すPATTERNデータエリアへPATTERN
データを書き込むためのものである。PATTERNを書き込
む前に、初期設定が行われる。 (A)初期設定 SEQ:演奏者は、鍵盤部に設けられたスイッチSEQをオン
とする。 DSP1:スイッチSEQがオンになると、第7図に示すDSP1が
液晶表示器2の表示画面に表示される。この場合、“SO
NG No."(SONGデータ番号)として“01"が、また、"SON
G NAME"(SONGデータ名)として「 」(無表示)が
表示される。 REC:演奏者は、スイッチREC(多機能スイッチM3)をオ
ンとする。 DSP3:スイッチRECが押されると、DSP3がスクリーン上に
現れる。この場合、“SONG No."と“SONG NAME"は、前
の状態に保持される。 PAT:演奏者は、PATTERNモードを選択するためにスイッ
チPAT(スイッチM1)をオンとする。 DSP4:スイッチPATが押されると、DSP4がスクリーン上に
現れ、そして、“PAT.NO."が次のように表示される。 “PAT.NAME"は、この時点においては、まだ、PATTERN
が何も登録されていないため表示されない。 CURSOR:例えば、PATTERN No.「1」のPATTERNを設定す
るために、演奏者は、カーソルスイッチ9,10を操作して
スクリーン上の「01」へカーソルを動かす。 NAME:演奏者は、トラックを指定スイッチ12を用いてPAT
TERN NAMEを入力するためにNAMEスイッチを押す。入力
されたPATTERN NAMEは、DSP4のPATTERN No.「01」の右
側に表示され、また、シーケンスメモリ18のPATTERNデ
ータ書き込みエリアにPATTERN No.「01」と共に書き込
まれる(第5図A参照)。 OK:演奏者は、OKスイッチをオンとする。DSP5:OKスイッ
チが押下されると、DSP5が表示される。 ここで、演奏者は、まず、トラック指定スイッチ12を
用いてトラック番号を入力し、次いで音色スイッチを用
いて音色を設定する。入力されたトラック番号および音
色は、各々、DSP5の“TRACK NUMBER"および“TONE"の位
置に表示される。 CS1:演奏者は、スライドボリュームCS1〜CS3を用いてVO
L/VELデータ、LEVEL SCALEデータ、GROUPデータを入力
する。VOL/VELデータは、スライダボリュームCS1の位置
を設定することによって入力される。すなわち、スライ
ダボリュームCS1を中央部より下方位置へ設定するこ
と、VOL/VELデータとして「1」が生成され、この結
果、LEVELデータによってVOLUMEデータが制御されるよ
うになる。 CS2:LEVEL SCALEデータは、スライダボリュームCS2の位
置設定によって入力される。すなわち、スライダボリュ
ームCS2を最下限位置から最上限位置へ移動させると、
そのスライダボリュームCS2の位置に応じて、表示され
ているLEVEL SCALEの番号が「0」〜「127」まで順次増
加し、その番号がLEVEL SCALEデータとしてシーケンス
メモリ18に設定される。 CS3:GROUPデータは、スライダボリュームCS3の位置設定
によって入力される。すなわち、スライダボリュームCS
3を最下限位置へ移動させると、「0」が表示され、最
下限位置から上方へ移動させるにつれ順次数値が
「1」,「2」,「3」、最上限位置で「4」を最終値
とするよう増加する。そして、表示されるデータは、GR
OUPデータとしてメモリ18に設定される。 TIMING:操作者がTIMINGスイッチをオンにすると、スク
リーンは、DSP5からDSP7に変わる。ここで演奏者は、ス
ライダボリュームCS1〜CS4を用いてLOOP TRACK BEATデ
ータ、LOOP TRACK DENOM.データ、LOOP PAT.BEATデー
タ、LOOP PAT.DENOM.データを入力する。 CS1:演奏者がスライダボリュームCS1を移動させると、
「1〜99」の数値の1つが該スライダボリュームCS1の
位置に応じて表示される。このようにして、演奏者は、
表示を見ながら100P PAT.BEATデータとして所望する値
を入力することができる。 CS2:スライダボリュームCS2のレバーが動かされると、
「2,4,8,16,32」の数値が逐次表示される。これらの中
の選択された値は、メモリ18へLOOP TRACK DENOM.デー
タとして設定される。 CS3:操作者がスライダボリュームCS3のレバーを動かす
と、「1〜99」の数値の1つが該スライダボリュームCS
3の位置に応じて表示される。このようにして、演奏者
は、表示を見ながらLOOP PAT.BEATデータとして所望す
う数値が入力される。 CS4:スライダボリュームCS4のレバーが動かされると、
「2,4,8,16,32」の数値の1つが逐次表示される。これ
らの中の所望する数値は、シーケンスメモリ18へLOOP P
AT.DENOM.データとして設定される。 LOOP:演奏者がLOOPスイッチをオンにすると、DSP8が現
れ、引き続き操作者は、スライダボリュームCS1,CS2を
用いてLOOP TRACK BARデータおよびLOOP PAT.BARデータ
を入力できる。 CS1:スライダボリュームCS1の移動で、「1〜127」の数
値の1つが逐次表示され、また、それらの中の所望する
数値がシーケンスメモリ18にLOOP TRACK BARデータとし
て設定される。 CS3:スライダボリュームCS3の移動で、「1〜127」の数
値の1つが逐次表示され、また、それらの中の所望する
数値がシーケンスメモリ18にLOOP PAT.BARデータとして
設定される。 このようにして、PATTERN書き込み処理に対する初期
設定が終了する。 EXT:この初期設定が終了すると、操作者はスイッチEXIT
(第1図参照)をオンとする。 DSP5:スイッチEXITが押下されると、DSP5が表示され
る。 引き続き、操作者は、スイッチSTARTをオンにし、上
述した過程によって設定されたTRACKi(iは、1〜32の
うちの1つ)へ演奏データを書き込むために鍵盤1によ
って演奏を行う。 スイッチSTARTがオンにされると、表示がDSP5からDSP
6に変わり、以後、第9図に示す処理がCPU15によって行
なわれる。 (B)PATTERN書き込み処理 第9図は、PATTERN書き込み処理を示すフローチャー
トである。全てのキーイベントは、キーコード、キーベ
ロシティ、キーオン/オフおよびキー押下の持続時間の
形式でシーケンスメモリ18に書き込まれる。 まず、ステップSA1において、CPU15は、ポインタレジ
スタPNTiに、TRACKiのNOTE DATAエリアの先頭アドレス
を設定する。TRACKiは、上記選択されたトラックであ
る。次に、ステップSA2において、イベント時間計測レ
ジスタEVTDURiがキー押下の持続時間を書き込むために
ゼロにクリアされる。次に、ステップSA3では、キーイ
ベントの発生があったか否かが判断される。ここで、キ
ーイベントとは、キーボード1のキーの操作状態の変化
のことである。具体的には、キーボード1のいずれかの
キーのオン/オフを意味する。もし、何もキーイベント
が生じないと、CPU15は、ステップSA7へ進み、スイッチ
STOPがオンとされたか否かを判断する。もし、この判断
結果が「NO」の場合は、ステップSA3へ戻り、以後、ス
テップSA3およびSA7が繰り返し実行される。 この処理のスタート点から、すなわち、スイッチSTAR
Tがオンにされてから、以後、テンポクロック発振器19
(第1図参照)からのテンポクロックTCの全てのパルス
は、CPU15に割込みをかける。この複数のクロックパル
スから成るテンポクロックTCは、4分音符の間に96回発
生するとともに、自動演奏の基となる自動演奏のテンポ
を決定する。割込みがかかると、CPU15は、第10図に示
す割込み処理ルーチンへ進む。第10図のステップSA20に
おいて、レジスタEVTDURiの内容がインクリメントさ
れ、そして、第9図のフローチャートへ戻る。このよう
に、レジスタEVTDURiの内容は、テンポクロックTCをベ
ースとする経過時間を表しており、その後、ステップSA
2でクリアされる。 次に、あるキーが押下(または、離される)と、ステ
ップSA3の判断結果が「YES」となり、CPU15はステップS
A4へ進む。ステップSA4では、レジスタEVTDURiの内容、
オンとされたキーのキーコード、そのキーベロシティ、
およびキーのオン/オフ・データがメモリ18の所定の場
所に書き込まれる。このメモリ18の開始アドレスは、ポ
インタレジスタPNTiによって指示される。次のステップ
SA5では、レジスタEVTDURi(i=1 to 32)の内容がゼ
ロにクリアされ、次にステップSA6では、NOTE DATAエリ
アの次の書込みアドレスは、次データが書き込まれるべ
きメモリ18の場所のアドレスを示すためにポインタレジ
スタPNTiに設定される。その後、CPU15はステップSA3へ
戻り、ステップSA3,SA7が繰り返し実行される。この
間、レジスタEVTDURiの内容は、キーイベントが生じる
毎にゼロにクリアされて、各クリアの後にテンポクロッ
クTCによってインクリメントされる。このようにして、
各キーイベントの持続時間が計測される。 次に、他のキーが押下されると、CPU15は上述した処
理と同様にステップSA4へ進む。ステップSA4では、レジ
スタEVTDURiの内容、キーコード、キーベロシティ、キ
ーオン/オフ・データは、メモリ18の所定の場所に全て
書き込まれる。次のステップSA5では、レジスタEVTDURi
の内容がゼロにクリアされ、そして、ステップSA6にお
いて、KEYデータの次の書込みアドレスがポインタレジ
スタPNTiに設定される。その後、CPU15はステップSA3へ
戻り、ステップSA3,SA7を繰り返し実行する。このよう
にして、イベントが生じる毎に、レジスタEVTDURiの内
容(すなわち、音符の時間的な長さ)、押下または離さ
れたキーのキーコード、そのキーベロシティ・データお
よびキーオン/オフ・データは、シーケンシャルメモリ
18のNOTE DATAエリアへ順次書き込まれる。 演奏が終了すると、演奏者は、スイッチSTOPをオンに
する。この結果、ステップSA7における判断結果が「YE
S」となり、プログラムはステップSA8へ進む。このステ
ップSA8では、ENDデータがNOTE DATAエリアの終端に書
き込まれる。このようにして、TRACKiへの演奏データの
書き込みは終了する。そして、STOPスイッチが再び押下
されると、表示はDSP5へ戻る。 (2)SONGデータ書込処理 これは、PATTERNデータの順を指示するSONGデータを
第5B図に示すSONGデータエリア中へ書き込むための処理
である。 (A)初期設定 SEQ on:演奏者は、キーボードに設けられたSEQスイッチ
をオンにする。 DSP1:第7A図に示すDSP1スクリーンが表示される。 DIR on:演奏者は、SONG NO.を選択するために、指示ス
イッチ(多機能スイッチM6)を押す。 DSP2:指示スイッチがオンになると、DSP1がDSP2に変わ
り、“SONG NO."と“SONG NAME"が表示される。 CURSOR:演奏者は、所望するSONG NO.の選択に対してカ
ーソルを動かすため、カーソルスイッチ9または10を操
作する。 NAME:演奏者は、NAMEスイッチ(多機能スイッチM5)を
押し、スイッチ12を用いてSONG NAMEを入力する。 OK:SONG NAMEを入力した後、演奏者は、OKスイッチ(多
機能スイッチM6)を押す。SONG No.とSONG NAMEがSONG
データエリアに書き込まれる。 DSP1:OKスイッチが押されると、上述したようにセット
されたSONG No.およびSONG NAMEを表示するために、DSP
1が再び現れる。 REC:演奏者は、記録モードに入るために、RECスイッチ
を押す。 DSP3:RECスイッチが押されると、スクリーンは“SONG N
o."と“SONG NAME"が表示されるDSP3に変わる。 SONG:演奏者は、SONG記録モードに入るために、SONGス
イッチ(スイッチM2)が押される。 DSP11:SONGスイッチが押されると、DSP11が現れる。 CHAIN:演奏者は、CHAINスイッチ(スイッチM4)を押
す。 DSP12:CHAINスイッチがオンになると、STEP No.,PATTER
N No.,PATTERN NAMEが表示されたDSP11が現れる。そし
て、PERREATデータが入力可能となる。 以上の結果、SONGデータ記録の初期設定が終了する。 (B)SONGデータの書き込み 第11図は、SONGデータの書き込みの手順を示すフロー
チャートである。この書き込み操作において、SONGデー
タを構成するステップ番号は、シーケンスメモリ18のSO
NGデータエリアへ順にセットされている。ここで、SONG
データは、第5B図に示すPATTERN No.データおよびREPEA
Tデータを含んでいる。 DSP12が表示されている間に、STARTスイッチがオンに
されると、SONGデータエリアの開始アドレスは、第11図
に示すステップSB1において、ステップ・ポインタ・レ
ジスタSTPへ読み込まれる。ここで、カーソルスイッチ
9、10またはテンキー11によりPATTERN No.が選択され
る。まず、ステップSB2において、カーソルスイッチ9
または10が操作されたか否かが判断される。そして、ス
テップSB2の判断結果が「YES」の場合、すなわち、カー
ソルスイッチ9または10のどちらかが操作された場合に
は、PATTERN No.がインクリメント(+1)またはデク
リメント(−1)される。次に、ステップSB4に進み、
上記PATTERN No.がレジスタPATNOに書き込まれ、その内
容がPATTERN NAMEとSTEP No.とともに、DSP12に表され
る。そして、ステップSB5へ進む。 一方、ステップSB2における判断結果が「NO」の場合
には、ステップSB5へ進み、テンキー11が操作されたか
否かが判断される。そして、このステップSB5における
判断結果が「YES」の場合には、ステップSB6に進む。ス
テップSB6では、PATTERN No.がテンキー11の指示に応じ
て変更され、レジスタPATNOに書き込まれる。次に、ス
テップSB7において、レジスタPATNOのPATTERN No.がス
クリーンDSP12上へ表示される。ゆえに、ステップSB8で
は、カーソルスイッチ9,10またはテンキー11によって決
定されたPATTERN No.がステップ・ポインタ・レジスタS
TPによって指示されるSONGデータエリアのアドレスに書
き込まれる。 次に、PATTERNデータの反復時間を指示するところのR
EPEATデータが書き込まれる。ステップSB9において、CP
U15はスライダボリュームCS1が操作されているか否かを
判断する。もし、操作された場合には、ステップSB10に
おいて、スライダボリュームCS1の値がレジスタREPEAT
(図示しない)へ転送される。これに加えて、ステップ
SB11において、レジスタREPEATの内容がスクリーンDSP1
2上に表示される。そして、ステップSB12において、レ
ジスタREPEATの内容がステップ・ポインタ・レジスタST
Pによって指示されるアドレスの次のアドレスへ転送さ
れる。このようにして、SONGデータの1つのステップが
メモリ18のSONGデータエリアへ書き込まれる。 その後、《STEPスイッチ、またはSTEP》スイッチが操
作されると、ステップSB13において、「YES」と判断
し、ステップSB14において、ステップ・ポインタ・レジ
スタSTPに次の書き込みアドレスを設定する。ステップS
B2〜AB14は、EXITスイッチが演奏者によって押下される
まで繰り返し実行される。この結果、PATTERN No.およ
びREPEATデータは、EXITスイッチの操作まで逐次入力さ
れる。EXITスイッチの押下は、ステップSB15において判
断され、このステップSB16において、ENDデータがステ
ップポインタレジスタSTPによって指示されるアドレス
へセットされる。 このようにして、SONG書き込み処理が終了する。 (3)SONG PLAYおよびLEVEL RECORD 1 この処理過程では、PatternデータがSongデータに従
って順次読出され、再生演奏される。同時に、GROUP LE
VELデータおよびTOTAL LEVELデータが第5C図に示すデー
タエリアへ書き込まれる。この処理は、以下に述べる手
順で進められる。 (A)初期設定 SEQ on:キーボードに設けられたSEQスイッチをオンにす
る。 DSP1:第7A図に示すDSP1スクリーンが現れる。 DIR on:Song No.を選択するためにDirectoryスイッチが
押される。 CURSOR:所望すSONG No.の選択のため、カーソルを移動
するのにカーソルスイッチ9および10が操作される。 OK:SONG No.の選択の後には、OKスイッチ(スイッチM
6)が押される。SONG No.は、CPU15にストアされる。 DSP1:OKスイッチが押されると、上記SONG No.およびSON
G NAMEに値がセットされた上でDSP1が再び表示される。 REC:LEVELデータのために記録モードへ移行するためにR
EC(スイッチM3)が押される。 DSP3:RECスイッチが押されると、スクリーンは、SONG N
o.およびSONG NAMEを表示している図示のDSP3に変わ
る。 SONG:SONGモードへ移行するためSONGスイッチ(スイッ
チM2)が押される。 DSP11:SONGスイッチが押されると、DSP11が現れる。 LEVEL:LEVELスイッチ(スイッチM5)が押される。 DSP13:LEVELスイッチが押されると、GROUP LEVELおよび
TOTAL LEVELの値が設定されて図示のDSP13のように表示
される。 このようにして、SONG PLAYおよびLEVEL RECORDモー
ド1が終了する。 (B)SONG演奏およびLEVELデータ書き込み 1 第12図は、SONG演奏およびLEVELデータの書き込み処
理を示すフローチャートである。この書き込み処理にお
いて、第5C図に示すGROUP LEVELデータおよびTOTAL LEV
ELデータは、シーケンスメモリ18のLEVELデータエリア
へ設定される。これらのLEVELデータは、第5C図に示す
ようにDURATIONデータおよびCURRENT LEVELデータから
構成されている。TRACK LEVELデータは、後述するSONG
PLAYおよびLEVELデータ書き込み2モードへ設定されて
いる。 DSP13が表示されている間に、STARTスイッチがオンに
されると、第12図に示すステップSC1においてSTARTルー
チンが実行される。 第13図は、上記STARTルーチンのフローチャートであ
る。この図において、SONG演奏およびLEVEL書き込みに
対するデータは、適当なレジスタへ設定される。まず、
SONGデータのスタートアドレスは、ステップSD1でセッ
トポインタレジスタSTPへ設定される。次に、ステップS
D2において、PATTERN No.およびREPEATデータがそれぞ
れPATNOレジスタ、REPEATレジスタへセットされる。次
に、ステップSD3へ進み、SONG演奏に関連する付加的な
データが図示しないレジスタへ書き込まれる。特に、LO
OP PATTERN BARはレジスタLPBRに設定され、LOOP PATTE
RN BEARTはレジスタLPBTに設定され、LOOP PATTERN DEN
OMINATORはレジスタLPDNに設定され、LOOP TRACK BAR1
〜LOOP BAR32は各々レジスタLTBR1〜LTBR32に設定さ
れ、LOOP TRACK BEART1〜LOOP TRACK BEART32は各々レ
ジスタLTBT1〜LTBT32に設定され、そして、LOOP TRACK
DENOMJNATOR1〜LOOP TRACK DENOMINATOR32はレジスタLT
DN1〜LTDN32に設定される。次に、ステップSD4におい
て、それぞれのトラック上のNOTEデータの開始アドレス
が各々ポインタレジスタPNT1〜PNT32に書き込まれる。
そして、ステップSD5において、NOTE(音符)データ1
〜32のDURATION(持続時間;期間)が各々、レジスタEV
TDUR1〜EVTDUR32へ濃き込まれる。次に、ステップSD6に
進み、各ポインタレジスタPNT1〜PNT32にNOTEデータが
次のアドレスを指示するために「1」が加算される。 次に、ステップSD7において、タイミングデータが演
算され、かつ、適当なレジスタに書き込まれる。すなわ
ち、ステップSD7では、パターン長(PATTERN LENGTH)
が次式によって算出される。算出されたパターン長は、
パターン・クロック・レジスタPCLKへ書き込まれる。 PATTERN LENGTH=LPBR * LPBP * (384/LTDN) ………(1) ここで、LPBPは、パターンに含まれる小節の数を示
し、LPBPは、小節に含まれる拍の数を示し、LTDN拍子の
分母(例えば3/4拍子の4)を示す。 384/LTDNは、1小節の長さを音符単位(LTDN)で区切
った長さを表すものである。すなわち、384は4分音符
の長さを表す96パルスを4倍して1小節の長さを表すも
のであり、これを音符単位(LTDN)で割った1拍の長さ
を表す。次に、ステップSD8において、トラック長が次
式に従って上述した(1)式と同様の方法で演算され
る。そして、算出されたトラック長は、トラック・クロ
ック・レジスタTCLKに書き込まれる。 TRACKiのトラック長=LPBRi*LPBPi*(384/LTDNi) ………(2) ここで、LPBRiは、TRACKiに含まれる小節の数を示
し、LPBPiは、小節に含まれる拍の数を示し、LTDNiは、
TRACKiの時間の分母を示す。このように、パターン(LO
OP PATTERN)長とトラック(LOOP TRACK)長は算出さ
れ、かつ、適当なレジスタに記憶される。 次に、ステップSD9は、現在のパターンの経過時間を
示す現在パターン時刻レジスタCPCLKおよび各トラック
の経過時間を示す現在トラック時刻レジスタCTCLK1〜CT
CLK32がゼロにクリアされる。 ステップSD10〜SD12では、各レベルデータの開始アド
レスが前述のポイントレジスタへ書き込まれる。特に、
各TRACK LEVEL1〜TRACK LEVEL32(データ)の開始アド
レスは、現在のトラックレベルポインタレジスタCTLPNT
1〜CTLPNT32の各々へ読み込まれる(ステップSD10)。
次に、各GROUP LEVEL1〜GROUP LEVEL4(データ)の開始
アドレスは、グループレベルポインタレジスタGRLPNT1
〜GRLPNT4に書き込まれる(ステップSD11)。そして、T
OTAL LEVELデータの開始アドレスは、トータルレベルポ
インタレジスタTTLPTNへ読み込まれる(ステップSD1
2)。 最終的に、ステップSD13において、各LEVEL SCALE1〜
LEVEL SCALE32が各々、音量レジスタVOLUME.R1〜VOLUM
E.R32へ読み込まれた後、音量レジスタVOLUME.R1〜VOLU
ME.R32の内容が楽音を生成するトーンジェネレータ23に
供給される(ステップSD14およびSD15)。そして、第12
図に示すステップSC2へ戻る。 次に、第12図に示すステップSC2において、3種類のL
EVEL DURATIONレジスタ、すなわち、現在トラックレベ
ル時間計測レジスタCTLDUR1〜CTLDUR32、グループレブ
ル時間計測レジスタGRLDUR1〜GRLDUR4およびトータルレ
ベル時間計測レジスタTTLDURが全てゼロにクリアされ
る。 この処理のスタート時点から、すなわち、STARTスイ
ッチがオンにされた後、テンポクロック発生器19(第1
図参照)からテンポクロックTCの各パルスがCPU15に割
り込みをかける。このテンポクロックTCは、4分音符の
間に96回生じるクロックパルスから成り立っており、か
つ、自動演奏の基準時間(time basis)として使用され
る。割り込みが生じると、CPU15は、第14図に示す割込
みルーチンへ進む。第14図のステップSE1において、CPU
15は、SONG演奏のための処理を実行するEVENT READ ROU
TINEへジャンプする。このルーチンから戻った後、ステ
ップSE2において、CPU15は、LEVEL RECORDに対するレベ
ル持続時間を測定する3種類のレジスタをインクリメン
トする。これらのレジスタは、上述した現在トラックレ
ベル時間計測レジスタCTLDUR1〜CTLDU32、グループレベ
ル時間計測レジスタGRLDUR1〜GRLDUR4およびトータルレ
ベル時間計測レジスタTTLDURである。 第15図は、EVENT READ ROUTINEのフローチャートであ
る。CPU15は、テンポクロックTCによる割り込み毎に、
この処理を実行し、イベントデュレーション(音符
長)、トラックデュレーション、現パターンデュレーシ
ョンなどの各デュレーションの終了を判断する。 まず、ステップSF1において、CPU15は、現在パターン
時刻レジスタCPCLKおよび現在トラック時刻レジスタCTC
LK1〜CTCLK32をインクリメントし、ステップSF2におい
て、イベント時間計測レジスタEVTDUR1〜EVTDUR32をも
同様にデクリメントする。ゆえに、パターン、トラック
および各トラック上のイベントの経過時間は、さしあた
り測定される。 ステップSF3からステップSF10では、以下のブログラ
ムの続行により、イベントの終了が検出される。ステッ
プSF3において、CPU15は、各トラックのイベント時間計
測レジスタEVTDURi(i=1 to 32)がゼロであるか否か
を判断する。もし、レジスタがゼロであるなら、CPU15
は、適当なレジスタに新たなNOTEデータを出力し、か
つ、適当な複数のレジスタを更新する。特に、CPU15
は、ステップSF4において、トーンジェネレータ23へキ
ーコードデータおよびキーオン/オフ・データを供給す
る。そして、ステップSF5において、LEVEL SCALEデータ
およびベロシティデータを、各々、レジスタVOLUME.R
i、レジスタVELOCITY.Riにセットする。次に、CPU15
は、ステップSF6に進み、VOL/VELデータが音量またはベ
ロシティのいずれを示しているかを判断する。もし、音
量が示されている場合には、ステップSF7Aにおいて、VO
LUME.Riの内容に前述のウエイトWGTiが乗算される。一
方、ベロシティが示されている場合には、ステップSF7B
において、VELOCITY.Riの内容にウエイトWGTiが乗算さ
れる。その後、ステップSF8において、レジスタVOLUME.
RiおよびVELOCITY.Riの内容がトーンジェネレータ23に
供給される。このようにして、トーンジェネレータ23
は、新たなNOTEデータに基づいて楽音を発生する。この
後、CPU15は、イベント時間計測レジスタEVTDURiへTRAC
KiのDURATIONデータをセットする(ステップSF9)。そ
して、次のイベントアドレス、すなわち、次のNOTEデー
タのアドレスもまたポインタレジスタPTNiに読み込む
(ステップSF10)。 一方、ステップSF3において、その判断結果が「NO」
の場合か、あるいはステップSF10が終了した場合には、
CPU15はステップSF11へ進む。ステップSF11からステッ
プSF14では、一連のプログラムによってTRACK DURATION
(トラック時間)の終りが検出される。ステップSF11で
は、CPU15は、現在トラック時刻レジスタCTCLKj(j=1
to 32)の内容がトラック時刻レジスタTCLKjの内容に
等しいか否かを判断する。もし、それらが等しければ、
CPU15は、レジスタCTCLKiをゼロにクリアし、ポインタ
レジスタPNTjにNOTEデータエリアの開始アドレスを読み
込み(ステップSF13)、かつ、イベント時間計測レジス
タEVTDURjに新たなDURATIONデータが設定される(ステ
ップSF14)。 ステップSF14が終了すると、CPU15はステップSF15へ
進む。なお、ステップSF15からSF18の処理は後述する。 ステップSF11における判断結果が「NO」の場合か、あ
るいは、ステップSF18が終了した場合には、CPU15は、
ステップSF19へ進み、現在パターン時刻レジスタCPCLK
の内容がパターン時刻レジスタPCLKの内容に等しいか否
かが判断される。もし、この判断結果が「YES」なら、
すなわち、パターンが完了しているならば、レジスタCP
CLKは、ステップSF20において、ゼロにクリアされ、REP
EATレジスタは、ステップSF21において、デクリメント
される。次に、ステップSF22において、CPU15は、REPEA
Tレジスタの内容がゼロであるか否かが判断される。も
し、それがゼロであるのなら、これは、このパターン
(第5図B図参照)を含むSONG(曲)のステップが完了
し、かつ、その次のステップが開始されるべきであるこ
とを意味する。したがって、ステップSF23において、CP
U15は、ステップポインタレジスタSTPをインクリメント
し、新たなPATTERN No.およびREPEATデータを各々、レ
ジスタPATNOとレジスタREPEATにセットする。その後、C
PU15は、全ての現在トラック時刻レジスタCTCLKkをそれ
らがゼロであるか否かをチェックするために判断され
る。もし、レジスタCTCLKkがゼロの場合、これは、その
パターン(ステップSF11およびSF12参照)のステップが
終了し、かつ、TRACKkの次のステップが開始されるべき
であることを意味する。したがって、ステップSF24にお
いて、CTCLKk=0を満足するところのkの全ての値に対
して、CPU15は、ステップSF23に示す新たなパターンのT
RACKkのNOTEデータエリアの開始アドレスをポイントレ
ジスタPNTKにセットし、レジスタEVTDURkにNOTEデータ
のDURATION(経過時間)をセットする。さらに、CPU15
は、新たなパターンのトラッククロックを演算し、それ
をレジスタTCLKkに記憶する。このようにして、SONG
(曲)の次のステップが開始する。 一方、現在トラック時刻レジスタCTCLKkがゼロを示し
ていないトラックがおそらくいくつかある場合がある。
これは、パターンがTRACKkにおいてまだ終了していな
い、すなわち、TRACKkは、そのパターンの残部を有して
いることを意味する(第3図および第4図参照)。この
ような場合には、CPU15は、その最後まで残部を演奏し
続け、ステップSF25においてTRACKkのペンディングフラ
グレジスタPENDKをセットする。 ステップSF22における判断結果が「NO」の場合には、
すなわち、パターンが再び繰り返されるべきときは、CP
U15は全ての現在トラック時刻レジスタCTCLKm(m=1 t
o 32)をチェックするステップSF26へ進む。もし、レジ
スタCTCLKmの内容がゼロならば、これは、TRACKmは、パ
ターンが終了し、かつ、それを再び繰り返さなければな
らないことを意味する。ゆえに、CPU15は、ポインタレ
ジスタPNTm中のパターンのTRACKmのNOTEデータの開始ア
ドレスが設定され、そして、イベント時間計測レジスタ
EVTDURmのDURATIONをセットする。 上述したステップSF15〜SF18において、ペンディング
フラグレジスタPENDk(ステップSF25を参照)に関係す
る処理が実行される。ペンディングフラグPENDjは、TRA
CKjにおけるパターンがまだ終了していない、すなわち
上述した残部がある場合には、「1」に設定されてい
る。残部が終了すると、TRACKjの現在トラック時刻レジ
スタCTCLKjの内容とトラック時刻レジスタTCLKjの内容
とを等しくする。CPU15は、ステップSF11において決定
し、ステップSF12からステップSF14を通してステップSF
15へ進み、それから、もし、ペンディングフラグレジス
タPENDjが「1」ならば、ステップSF16へ進む。ステッ
プSF16において、CPU15は、ポインタレジスタPNTjへス
テップSF24で示された現時点のパターンのTRACKjのNOTE
データエリアの開始アドレスおよびレジスタEVTDURjへN
OTEデータのDURATIONをセットする。さらに、CPU15は、
新たなパターンのトラッククロックを演算し、そして、
それをレジスタTTCLKkへ書き込む。その後、CPU15は、
ペンディングフラグレジスタPENDjを「0」にリセット
し、上述したステップSF19へ進む。このようにして、TR
ACKjの次のステップは、他のトラックから短い時間遅れ
で開始する。 ステップSF26が全て終了するか、あるいは、ステップ
SF19における判断結果が「NO」の場合には、すなわち、
パターンがまだ終了していない場合には、CPU15は当該
ルーチンを出て、前述したステップSE2へ戻る。上述し
たように、このルーチンの進行において、PATTERNデー
タに基づいて楽音発生が実行される。 第12図を再び参照すると、ステップSC3からステップS
C10において、GROUP LEVELデータは、第5C図に示すLEVE
Lデータエリアに書き込まれる。まず、ステップSC3にお
いて、CPU15は、4つの連続スライダCS1〜CS4の1つま
たはそれ以上が操作されたか否かを判断する。もし、こ
の判断結果が「YES」の場合には、CPU15は、ステップSC
4へ進み、操作されたスライダの番号−kをレジスタk
へストアする。次のステップSC5では、連続スライダCSk
によって示される値は確定され、そして、その値は、グ
ループレベルポインタレジスタGRLPNTkによって示され
るGROUP LEVELデータエリアへ記憶する。これと同時
に、レジスタGRLPNTkの内容、すなわち、先のレベルの
時間遅れもまたGROUP LEVELデータエリアへ記憶する。 その後、レジスタGRLPNTkは、ステップSC6において、
デクリメントされ、グループレベル時間計測レジスタGR
LDURkは、ステップSC7においてゼロにクリアされる。引
き続き、ステップSC8において、スライダボリュームCSk
の値がGROUP LEVELレジスタCRLkへ記憶され、そして、C
PU15は、SC9において、LEVEL CONTROL ROUTINEへ進む。 第16図は、LEVEL CONTROL ROUTINEのフローチャート
である。このルーチンは、TRACK LEVELデータ、GROUP L
EVELデータおよびTOTAL LEVELデータの変化を判断し、
それから、各TRACKiに対するウエイトデータWGTiを確定
する。さらに、このルーチンは、VOLUMEデータおよびVO
LOCITYデータを算出するとともに、それらをトーンジェ
ネレータ23へ供給する。 まず、ステップSG1において、変更テーブルCHGがクリ
アされる。この変更テーブルCHGは、CHG1〜CHG32の32個
の所定の場所を有しており、それぞれのトラック中のレ
ベル変更の有り(“1")、または無し(“0")を示す。
ステップSG2では、CPU15は、TRACKi(i=1 to 32)中
のレベル変更をチェックするために、現在トラックレベ
ルレジスタCTLiを判断する。このレジスタCTLiは、後述
するSONG演奏およびLEVEL書き込み2モードにおけるス
ライダボリュームCS1から転送した値を含んでいる。も
し、1またはそれ以上のレジスタCTLiが変更されている
と、変更テーブルCHG中のCHGiは、ステップSG3におい
て、“1"にセットされる。 ステップSG4において、GROUP LEVELデータのレベル変
化は、グループレベルレジスタGRLjの変化をチェックす
ることによって判断される(第12図のステップSC8を参
照)。もし、レベル変更がGROUPjにおいて生じると、GR
OUPjに属する全てのTRACKkは、各TRACKkに対応するすべ
てのレジスタCHGkへ“1"をセットすることによって、マ
ークされる(ステップSG5参照)。 ステップSG6において、TOTAL LEVELデータのレベル変
化は、トータルレベルレジスタTTLの変化をチェックす
ることによって判断される。もし、TOTAL LEVELが変化
しているならば、ステップSG7において、全てのレジス
タCHG1〜CHG32には、“1"がセットされる。 この後、ウエイトデータWGTiが算出される。ステップ
SG8において、CHGi=1するところの全ての符号iに対
して、ウエイトデータWGTiが次の式に従って算出され
る。 WGTi=(CTLi/100)*(TTL/100) 次に、上述したそれぞれの符号iに対して、GROUPgの
データは、TRACKiがいずれかのグループに属しているか
否かを見るためにチェックされる(ステップSG9および
ステップSG10を参照)。もし、TRACKiが4つのグループ
の1つに属している場合、すなわち、GROUPgのデータは
ゼロではない場合には、古いウエイトデータWGTiはステ
ップSG11において、次にように変更される。 新たなWGTi=旧WGTi * (GRLg/100) 上記2つの式は、ウエイトデータWGTiを得るために3
種類のレベルデータが乗算されることを意味する。 ウエイトデータWGTiは、VOLUMEデータまたはVOLOCITY
データを変更するために用いられる。まず、ステップSG
12において、VOL/VELデータは、第5A図に示すTRACKデー
タエリアから読出され、そして、それがVOL(“1")ま
たはVEL(“0")のどちらを示しているかが判断され
る。VOL/VELデータがVOLを示している場合には、VOLUM
E.Ri内のVOLUMEデータは、ウエイトデータWGTiが乗算さ
れ、乗算された結果は、ステップSG14において、VOLUM
E.Riへ読み込まれ、さらに、ステップSG15でトーンジェ
ネレータ23へ供給される。一方、VOL/VELデータがVELを
示している場合には、VELOCITY.Ri内のVOLOCITYデータ
は、ウエイトデータWGTiが乗算され、乗算された結果
は、ステップSG16において、VELOCITY.Riへ読み込ま
れ、さらに、ステップSG17では、トーンジュネレータ23
へ供給される。ゆえに、TRACK LEVELデータは、GROUP L
EVELデータおよびTOTAL LEVELデータ(この場合には、G
ROUP LEVELデータだけ)によって変更されるVOLUMEデー
タおよびVOLOCITYデータは、トーンジェネレータ23へ供
給され、演奏者が所望するように、再生演奏されている
SONG(曲)の音量が変更される。この後、CPU15は、LEV
EL CONTROL ROUTINEを終えて、第12図に示すステップSC
10へ戻る。 第12図を再び参照すると、ウエイトデータWGT1〜WGT3
2は、第7B図に示すようにDSP13のスクリーン上に表示さ
れる。このようにして、GROUP LEVELデータの書き込み
が達成され、演奏されているSONGの音量が実時間で変化
する。 ステップSC11からステップSC17では、TOTAL LEVELデ
ータは、ちょうどGROUP LEVELデータのように、第5図
Cに示すLEVELデータエリアへ書き込まれる。まず、CPU
15は、スライダボリュームCS5が操作されたか否かを判
断する。もし、「NO」ならば、ステップSC18へその制御
が移行する。逆に、もし、判断結果が「YES」なら、CPU
15は、ステップSC12へ進む。このステップSC12では、ス
ライダボリュームCS5によって示される値を読み、そし
て、その値は、トータルレベルポインタレジスタTTLPNT
によって示されるTOTAL LEVELデータエリアへ転送され
る。これと同時に、トータルレベル時間計測TTLDURレジ
スタに含まれる古いレベルの遅延時間もまた転送され
る。 この後、レジスタTTLPNTは、スライダボリュームSC13
において、インクリメントされ、レジスタTTLDURは、ス
テップSC14において、ゼロにクリアされる。さらに、ス
テップSC8において、スライダボリュームCS5の値は、TO
TAL LEVELレジスタTTLへ記憶され、そして、ステップSC
16において、CPU15はLEVEL CONTROL ROUTINEへ進む。こ
のルーチンでは、TRACK LEVELデータ、GROUP LEVELデー
タおよびTOTAL LEVELデータ(この場合には、GROUP LEV
ELデータだけ)によって変更されるVOLUMEデータおよび
VOLOCITYデータは、トーンジェネレータ23に供給され、
演奏者が所望するように、再生演奏されているSONGの音
量を変更する。この後、CPU15は、LEVEL CONTROL ROUTI
NEを抜け出て、第12図に示すステップSC17へ戻る。 第12図を再び参照すると、ウエイトデータWGT1〜WGT3
2は、第7図Bに示すようにDSP13のスクリーン上に表示
される。このようにして、TOTAL LEVELデータの書き込
みが成し遂げられ、SONGの音量が実時間で変更する。 ステップSC18では、CPU15は、それがSONGデータエリ
アのENDに到達しているかどうかを判断する。もし、判
断結果が「NO」ならば、ステップSC3へ制御が移行し、
上述した処理が繰り返し行われる。一方、テスト結果が
「YES」ならば、CPU15は、SONG演奏およびモード1のLE
VEL書き込みを終わらせる。 (4)SONG PLAYおよびLEVEL RECORD 2 この処理では、SONGデータは、順次読出され、再生さ
れる。これと同時に、TRACK LEVELデータは、第5図C
に示すTRACK LEVELデータエリアに書き込まれる。この
処理は、以下のように実行される。 (A)初期設定 SEQ on:演奏者は、キーボードに設けられたSEQスイッチ
をオンにする。 DSP1:第7図Bに示すDSP1スクリーンが現れる。 DIR on:演奏者は、SONG No.を選択するためにDIRECTORY
スイッチを押す。 DSP2:DIRECTRORYスイッチがオンになると、DSP1は、複
数のSONG NUMBERおよび複数のSONG NAMEが現れるDSP2へ
変わる。 CURSOR:演奏者は、所望するSONG No.の選択に対してカ
ーソルを動かすため、カーソルスイッチ9および10を操
作する。 OK on:SONG No.の選択の後に、演奏者は、OKスイッチ
(第1図に示す多機能スイッチM6)を押下する。選択さ
れたSONG No.は、CPU15に記憶される。 DSP1:OKスイッチが押されると、DSP1が上記選択されたS
ONG No.およびSONG NAMEを表示するために再び現れる。 REC on:演奏者は、LEVELデータのために記録モードへ移
行すべくRECスイッチ(多機能スイッチM3)を押す。 DSP3:RECスイッチが押下されると、スクリーンは、SONG
No.およびSONG NAMEが表示されるDSP3に変わる。 SONG:演奏者は、SONGモードへ移行するためにSONGスイ
ッチ(多機能スイッチM2)を押下する。 DSP11:SONGスイッチが押されると、DSP11が現れる。 PAT on:演奏者は、PATスイッチ(スイッチM1)を押す。 DSP14:PATスイッチが押されると、TRACK LEVELが設定さ
れ得るDSP14が現れる。 このようにして、SONG演奏およびモード2のLEVEL書
き込みに対する初期設定が終了する。 (B)SONG演奏およびLEVELデータ書き込み2 第17図は、SONG演奏およびLEVELデータ書き込み2の
処理を示すフローチャートである。この処理では、第5
図Cに示されたTRACK LEVELデータは、シーケンスメモ
リ18のLEVELデータエリアに設定される。TRACK LEVELデ
ータは、第5図Cに示すように、DURATIONおよびCURREN
T LEVELデータからなる。 STARTスイッチがDSP14が表示されている間にオンにさ
れると、START ROUTINEは、ステップSH1で実行される。
このルーチンでは、SONG演奏およびLEVEL書き込みに対
する初期データが第13図の説明で以前述べた適当な複数
のレジスタへ設定される。それから、プログラムは、第
17図のルーチンへ戻る。 第17図のステップSH2において、3種類のレベル時間
計測レジスタ、すなわち、現在トラックレベル時間計測
レジスタCTLDUR1〜CTLDUR32、グループレベル時間計測
レジスタGRLDUR1〜GRLDUR4およびトータルレベル時間計
測レジスタTTLDURは、全てゼロにクリアされる。 この処理のスタートポイントから、すなわち、START
スイッチがオンにされた後から、テンポクロックジェネ
レータ19(第1図参照)からのテンポクロックTCの全て
のパルスは、CPU15に割り込みを発生する。割り込みが
発生すると、CPU15は、第14図に示すINTERRUPT ROUTINE
へ進み、そして、第15図に示すEVENT READ ROUTINEへジ
ャンプする。このルーチンは、トーンジェネレータ23へ
複数の曲を演奏するために要求されるデータを供給する
(ステップSE1)。EVENT READ ROUTINEの終了後、CPU15
は、LEVEL書き込み対するLEVEL DURATIONを測定するた
めに、上述した3種類のレジスタをインクリメントし
(ステップSE2)、そして、第17図のルーチンへ戻る。 第17図において、ステップSH3〜ステップSH11では、T
RACK LEVELデータは、第5図Cに示すLEVELデータエリ
アへ書き込まれる。まず、ステップSH3において、CPU15
は、32個のスイッチ12の1つが押されるまで、判断し、
かつ待機する。もし、それらの1つがオンにされると、
スイッチNo.iは、ステップSH4において、トラックナン
バとしてi−レジスタへ設定される。この後、ステップ
SH5において、CPU15は、スライダボリュームCS1が操作
されたか否かを判断する。もし、操作されなかった場合
には、CPU15はその制御をステップSH12へ移す。一方、
もし、判断結果が「YES」の場合には、CPU15は、ステッ
プSH6へ進む。このステップSH6では、スライダボリュー
ムCS1によって確定された値が現時点のTRACK LEVEL POI
NTERレジスタCTLPNTiによって指示されるTRACK LEVELデ
ータエリアへ移される。これと同時に、現在トラックレ
ベル時間計測レジスタCTLDURiの内容、すなわち、以前
のTRACK LEVELのDURATIONも、また、そこへ移される。 その後、レジスタCTLPNTiは、ステップSH7でインクリ
メントされ、レジスタCTLDURiは、ステップSH8でゼロに
クリアされる。引き続き、ステップSH9において、スラ
イダボリュームCS1の値は、現時点のTRACK LEVELレジス
タCTLiへストアされ、そして、CPU15はステップSH10に
おいて、第16図に示したLEVEL CONTROL ROUTINEへ進
む。このルーチンは、TRACK LEVELデータ、GROUP LEVEL
データおよびTOTAL LEVELデータの変化を判断し、それ
から、各TRACKiに対するウエイトデータWGTiを確定す
る。さらに、このルーチンは、TRACK LEVELデータ、GRO
UP LEVELデータおよびTRACK LEVELデータによって(こ
の場合、TRACK LEVELデータのみによって)、VOLUMEデ
ータおよびVELOCITYデータを変更し、かつ、それらをト
ーンジェネレータ23へ供給し、スライダボリュームCS1
の変化に応じて、再生されている曲の音量を変える。こ
の後、CPU15は、LEVEL CONTROL ROUTINEを出て、第17図
のステップSH11へ戻る。 スライダSH11では、ウエイトデータWGT1〜WGT32が第
7図Bに示すようなDSP14のスクリーン上に表示され
る。このようにして、TRACK LEVELデータの書き込み
は、実時間で演奏される曲の音量を変化するとともに、
達成される。 ステップSH12では、CPU15は、それがSONGデータエリ
アのENDに達したかどうかを判断する。もし、判断結果
が「NO」の場合には、CPU15は、ステップSH3へ進み、上
述した処理を繰り返す。一方、もし、判断結果が「YE
S」ならば、CPU15は、SONG演奏およびLEVEL書き込みモ
ード2を終わらせる。 (5)SONGおよびLEVEL演奏 この処理では、SONGデータおよびLEVELデータは、順
次読出されて再生される。 (A)初期設定 SEQ on:演奏者は、キーボードに設けられたSEQスイッチ
をオンにする。 DSP1:第7図Aに示すDSP1スクリーンが現れる。 DIR on:演奏者は、SONG No.を選択するためにDirectory
スイッチを押す。 DSP2:Directoryスイッチがオンになると、DSP1は、複数
のSONG NUMBERおよび複数のSONG NAMEが現れているDSP2
へ変わる。 CURSOR:演奏者は、所望するSONG No.の選択に対してカ
ーソルを動かすため、カーソルスイッチ9および10を操
作する。 OK on:SONG No.の選択の後に、演奏者は、OKスイッチ
(多機能スイッチM6)を押す。選択されたSONG No.は、
CPU15にストアされる。 DSP1:OKスイッチが押されると、DSP1は、上記選択され
たSONG No.およびSONG NAMEを表示するために再び現れ
る。 REC on:演奏者は、スクリーンを変えるためにRECスイッ
チを押す。 DSP3:RECスイッチが押されると、スクリーンは、SONG N
o.およびSONG NAMEが表示されるDSP3に変わる。 SONG:演奏者は、SONG演奏モードおよびLEVEL演奏モード
へ移行するためにSONGスイッチを押下する。 DSP11:SONGスイッチが押されると、DSP11が現れる。 このようにして、SONG演奏モードおよびLEVEL演奏モ
ードに対する初期設定が終了する。 (B)SONGおよびLEVEL演奏 第18図Aは、SONGおよびLEVEL演奏の処理を示すフロ
ーチャートである。この処理では、第5図Aおよび第5
図Cに示すPATTERNデータとTRACK LEVELデータが第5図
Bに示すSONGデータに従って順次読出され、再生され
る。 DSP11が表示されている間に、STARTスイッチがオンに
されると、START ROUTINEがステップSI1において実行さ
れる。このルーチンでは、SONGおよびLEVEL演奏に対す
る初期データが、以前、第13図を参照して述べたような
適当なレジスタへ設定され、それから、第18図Aのルー
チンへ戻る。第18図AのステップSI2において、TOTAL L
EVELデータ1〜32のDURATION、GROUP LEVELデータ1〜
4のDURATIONおよびTOTAL LEVELデータのDURATIONは、
各々、現在トラックレベル時間計測レジスタCTLDUR1〜C
TLDUR32、グループレベル時間計測レジスタGRLDUR1〜GR
LDUR4、およびトラックレベル時間計測レジスタTTLDUR
へ設定される。ステップSI3では、レベルレジスタおよ
びウエイトレジスタが初期設定されるすなわち、現時点
のTOTAL LEVELレジスタCTL1〜CTL32、GROUP LEVELレジ
スタGRL1〜GRL4およびTRACK LEVELレジスタTTLに“100"
が設定され、一方では、ウエイトレジスタWGT1〜WGT32
へ“1"が設定される。これは、これらのレベルおよびウ
エイトの標準化のために実行される。 この処理のスタートポイントから、すなわち、START
スイッチがオンにされた後から、テンポクロックジュネ
レータ19(第1図参照)からのテンポクロックTCの各パ
ルスは、CPU15に割り込みを発生する。割り込みが生じ
ると、CPU15は、第18図Bに示すINTERRUPT ROUTINEへ進
む。 第18図BのステップSJ1において、CPU15は、第15図に
示すEVENT READ ROUTINEへジャンプする。このルーチン
では、CPU15は、トーンジェネレータ23へSONGおよびLEV
ELに関係するデータを供給する。トーンジェネレータ23
は、上記データに基づきトーン信号を生成し、楽音を発
音するサンウドシステムへそれらを供給する。EVENT RE
AD ROUTINEの終了後、CPU15は、LEVEL演奏に対してレベ
ル時間を測定するために、上述した3種類のレジスタを
デクリメントする(ステップSJ2)。それから、それら
レベル時間計測レジスタは、順次ゼロになったかどうか
が判断され、すなわち、それらによって指示される時間
が完了しているかどうかが判断される。 まず、ステップSJ3において、現在トラックレベル時
間計測レジスタCTLDUR1〜CTLDUR32が判断される。も
し、レジスタCTLDURjが1つ以上でもゼロならば、この
条件を満足する全てのjに対して、TRACKjのTRACK LEVE
Lデータが更新される。すなわち、新たなTRACK LEVELデ
ータは、現在トラックレベルレジスタCTLjへ読み込ま
れ、そして、それらのDURATIONは、現在トラックレベル
時間計測レジスタCTLDURjへ読み込まれる。さらに、現
在トラックレベルポインタレジスタCTLPNTjは、インク
リメントされる。 一方、もし、ゼロのレジスタCTLDURjが1つもなけれ
ば、CPU15はステップSJ5へ進み、ここでの判断は、グル
ープレベル時間計測レジスタGRLDURk(k=1 to 4)が
ゼロであるかどうかを確定するために実行される。も
し、レジスタGRLDURjが1つでもゼロならば、この条件
を満足する全てのkに対して、TRACKkのGROUP LEVELデ
ータが更新される。すなわち、新たなGROUP LEVELデー
タは、GROUP LEVELレジスタGRLkへ読み込まれ、そし
て、それらにDURATIONデータは、グループレベル時間計
測レジスタGRLDURkへ読み込まれる。さらに、グループ
レベルポインタレジスタGRLPNTkは、インクリメントさ
れる。 一方、もし、ゼロのレジスタGRLDURkが1つもなけれ
ば、CPU15は、トータルレベル時間計測レジスタTDLDUR
がゼロであるか否かを判断するステップSJ7へ進む。も
し、レジスタTTLDURがゼロであるならば、それは更新さ
れる。すなわち、新たなTOTAL LEVELデータは、TOTAL L
EVELレジスタTTLへ読み込まれ、そして、それのDURATIO
Nデータは、トラックレベル時間計測レジスタTTLDURへ
ロードされる。さらに、トラックレベルポインタレジス
タTTLPNTは、インクリメントされる。もし、レジスタTT
LDURがゼロでなければ、または、ステップSJ8が終了し
たならば、CPU15はステップSJ9へ進み、そして、第16図
のLEVEL CONTROL ROUTINEへジャンプする。このルーチ
ンは、TOTAL LEVELデータ、GROUP LEVELデータおよびTO
TAL LEVELデータの変化を判断し、それから、各TRACKi
に対するウエイトデータWGTiを確定する。さらに、この
ルーチンは、VOLUMEデータおよびVELOCITYデータを算出
し、それらをトーンジェネレータ23へ供給する。割り込
みが生じる毎に、連続的にこのルーチンは繰り返され、
CPU15は、その制御をステップSI4へ移行し、このステッ
プSI4では、CPU15は、SONGデータのENDが検出されるま
で待機する。 (6)NEXT RECORD この処理では、Nextデータが第6図Aに示すNextデー
タエリアに書き込まれる。 (A)初期設定 SEQ:演奏者は、キーボードに設けられたSEQスイッチを
オンにする。 DSP1:第7図Aに示すDSP1スクリーンが現れる。 NEXT.R:演奏者は、NEXT機能を選択するためにNEXT.Rス
クリーンを押す。 DSP15:NEXT.Rスクリーンがオンになると、DSP1はNext書
き込みが可能になるDSP15へ変わる。 このようにして、Nextに対する初期設定が終了する。 (B)Next書き込み 第19図は、Next書き込みの処理を示しているフローチ
ャートである。この処理では、第6図Aに示すNEXTデー
タエリア中の選択されたステップNxiの内容が設定また
は変更される。言い換えれば、i番目のステップナンバ
が選択され、そして、ステッブNxiの複数のNext機能が
書き込まれる。このステップナンバiは、ネクストポイ
ンタレジスタNXTPに記憶される。Next機能には3つの項
目がある。すなわち、TRACK No.とそのTONE COLOR、コ
ンビネーションTBLE No.およびSong No.の順序である。
これら3つの項目の1つは、上記選択されたi番目のス
テップに書き込まれる。 まず、ネクストポインタレジスタNXTPは、Nxiのアド
レスを変更するために、「《step」または「》step」ス
イッチ(多機能スイッチM1またはM2)の使用によって、
インクリメントまたはデクリメントされる。ステップSK
2において、スイッチの操作を検出することによって、C
PU15は、ステップSK3へ進む。このステップSKでは、ネ
クストポインタレジスタNXTPが操作されたスイッチに応
じてインクリメントまたはデクリメントされる。この場
合、デクリメントは、NEXTデータエリアの開始アドレス
側へ行い、一方、インクリメントは、書き込まれたデー
タの次のアドレスへ行う。ステップSK4において、ネク
ストポインタレジスタNXTPが指示するSTEP No.およびこ
のステップの内容がDSP15上に表示される。 ステップSK5〜ステップSK9までは、TRACK No.および
そのTONECOLOR(音色)が選択されたステップへ書き込
まれる。ステップSK5において、CPU15は、32個のスイッ
チ12のいずれか1つが押されたか否かを判断する。も
し、判断結果が「YES」なら、CPU15はネクストポインタ
レジスタNXTPによって指示されるアドレスの上位2ビッ
トへ“01"を書き込む(第6図A参照)。そして、CPU15
は、上記アドレスの下位6ビットへ押されたスイッチの
番号(SWICTH No.)を書き込む。この後、ステップSK7
において、CPU15は、スライダボリュームCS1が操作され
たか否かを判断する。もし、操作されたならば、CPU15
は、ステップSK8において、スライダボリュームCS1によ
って確定された値をレジスタCS1 DTにセットし、それか
ら引き続き、ステップSK9において、ネクストポインタ
レジスタNXTPによって指示されるアドレスの次のアドレ
スへレジスタCS1 DTの内容を転送する。このようにし
て、TRACK No.およびその音色が指標“01"とともに、Nx
iへ入力される。 ステップSK10〜ステップSK13までは、コンビネーショ
ンTable No.がステップNxiへ書き込まれる。コンビネー
ションTableの一例を第6図Bに示す。これは、32組の
トラックおよびその各々に対応するTONE COLORコードを
記憶するテーブルである。このようなコンビネーション
Tableは、シーケンスメモリ18内にあり、各々、TABLE N
o.(テーブル番号)を持っている。ステップSK10におい
て、CPU15は、スライダボリュームCS2が操作されたかど
うかを判定する。もし、操作された場合には、CPU15
は、ステップSK11において、レジスタCS2 DTへCS2によ
って確定された値をセットする。そして、ステップSK12
において、ポインタレジスタNXTPによって指示されるア
ドレスの上位2ビットへ“10"を書き込み、その後、ス
テップSK13において、ポイントレジスタNXTPによって指
示されるアドレスの次のアドレスへレジスタCS2 DTの内
容を転送する。このようにして、コンビネーションTabl
e No.は、指標“10"とともにNxiへ入力される。 ステップSK14からステップSK17においては、SEQUENCE
No.がステップNxiに書き込まれる。このSEQUENCE No.
は、演奏されるための複数の曲の順番を示す。ステップ
SK14において、CPU15は、スライダボリュームCS3が操作
されたか否かを判定する。もし、操作された場合には、
CPU15は、ステップSK15において、レジスタCS3DTへCS3
によって確定される値をセットする。そして、ステップ
SK16において、ポインタレジスタNXTPによって指示され
るアドレスの上位2ビットへ“11"を書き込んだ後、ス
テップSK17において、ポインタレジスタNXTPによって指
示されるアドレスの次のアドレスへレジスタCS3DTの内
容を転送する。 ステップSK18において、CPU15は、EXITスイッチが押
されたかどうかを判定する。もし、押された場合には、
CPU15は、ステップSK19へ進み、ポインタレジスタNXTP
によって指示されるアドレスへENDデータを書き込み、
こうして、この処理を終わる。一方、もし、EXITスイッ
チが押されなかった場合には、CPU15は、上述した処理
を繰り返す。 (7)NEXT この処理では、NEXT機能が実行される。すなわち、TO
NE COLORまたはSONG No.を1つの動作によってすぐに変
更することができる。これにより、1つのスイッチ操作
でNEXTデータに従って音色とソングナンバーという2つ
の要素を順次切り変えていくことができるので、簡単な
操作で変化に富んだシーケンス演奏をすることができ
る。 (A)初期設定 SEQ on:演奏者は、キーボードに設けられたSEQスイッチ
をオンにする。 DSP1:第7図Aに示すDSP1スクリーンが現れる。 NEXT:演奏者は、TONE COLORまたはSONG No.を変えるた
めにNEXTスイッチを押す。 (B)NEXT機能 第20図は、NEXTの処理を示すフローチャートである。
この処理では、スクリーンDSP1によって指示されるNEXT
スイッチが押されると、第6図AのNEXTデータエリア内
の現在行われているステップがその次のステップへ変え
られ、そのステップの内容が読出しデータに応じてSONG
演奏を実行するために読出される。 NEXTスイッチが押されると、CPU15は、ステップSL1に
進み、ネクストポインタレジスタNXTPによって指示され
るアドレスの上位2ビットを判断する。もし、この2ビ
ットが“01"ならば、CPU15はステップSL2へ進み、トラ
ック番号レジスタTRKNOへ上記アドレスの下位6ビット
を転送する。ステップSL3では、CPU15は、ポインタレジ
スタNXTPによって指示されるアドレスの次のアドレスの
内容を読み込み、読み込んだデータを用いてTRKNOレジ
スタによって指示されるトラックの現在の音色を変更す
る。 もし、上記2ビットが“10"ならば、CPU15は、ステッ
プSL4へ進む。このステップSL4では、CPU15は、ポイン
トレジスタNXTPによって指示されるアドレスの次のアド
レスに記憶されているコンビネーションTable No.を読
み込み、コンビネーションテーブルに従って各トラック
の音色を確定する。このようにして、1つの動作によっ
て全てのトラックの現在行っている音色を変更する。 もし、上記2ビットが“11"ならば、CPU15はステップ
SL5へ進む。このステップSL5では、CPU15は、ポイント
レジスタNXTPによって指示されるアドレスの次のアドレ
スに記憶されているSEQUENCE No.を読み込み、SONG NUM
BER(曲番)レジスタSONGNOへリードデータをセットす
る。このようにして、CPU15は、現在行っている曲をSEQ
UENCE No.によて指示される曲へ変更する。この後、CPU
15は、ステップSL6において、DSP1上に表示されたSONG
No.およびSONG NAMEを変更する。 ステップSL7において、CPU15は、次のステップNxi+
1を指示するために、ポインタレジスタNXTPをインクリ
メントする。そのうえに、ステップSL8において、CPU15
は、ステップNxi+1の上位2ビットを読み込み、この
2ビットに従って新たなNEXT機能を表示し、NEXT処理を
終了する。 「発明の効果」 以上説明したように、本発明によれば、演奏データに
含まれる音量制御データをそのまま利用する場合と音量
制御データを更に修正したものを利用する場合との2通
りの演奏形態を実現することができ、従って、演奏の幅
を広げることができる。また、この発明によれば、再生
中の第1のグループ内の(演奏)パターンを聞いている
間に、第2のグループ内のレベルデータを設定すること
および変更することができる。 また、この発明によれば、レベルデータによって変更
されるデータとしてボリュームデータまたはベロシティ
データのいずれかをユーザに選択させることができる。 さらに、この発明によれば、該装置において、音量制
御パラメータの設定が容易に成し遂げることができる。 また、この発明によれば、該装置において、反復フレ
イズのループポイントが各トラックで無関係に設定され
るため、多リズム演奏を可能にさせることができる。 さらに、この発明によれば、該装置によって、異なる
制御パラメータの組合せ(例えば、曲およびその音色)
がタッチで逐次変更できる。(Next機能を有する)。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例によるシーケンサ(自動演
奏装置)のキーボード部を示す平面図、第2図は上記シ
ーケンサの構成を示すブロック図、第3図はSONGデータ
の一例を示す説明図、第4図はトラックの構成の一例を
示す説明図、第5図AはPATTERNデータの配置を示す配
置図、第5図BはSONGデータの配置を示す配置図、第5
図CはLEVELデータの配置を示す配置図、第6図AはNEX
Tデータの配置を示す配置図、第6図Bはコンビネーシ
ョン・テーブルの構成を示す説明図、第7図Aおよび第
7図BはLCD2のスクリーン上の表示を示す絵画図、第8
図Aおよび第8図Bは表示ナンバおよびスイッチ操作と
その結果との間の関係を示すダイアグラム、第9図はPA
TTERN書き込みの処理を示すフローチャート、第10図は
テンポ・クロックTCによって生じる割り込み処理を示す
フローチャート、第11図はSONGデータ書き込みの処理を
示すフローチャート、第12図はSONG演奏およびLEVEL書
き込み1の処理を示すフローチャート、第13図はSTART
ROUTINEのフローチャート、第14図はSONG演奏およびLEV
EL書き込みが行われている際に、テンポ・クロックTCに
よって生じる割り込み処理を示すフローチャート、第15
図はEVENT READ ROUTINEのフローチャート、第16図はLE
VEL CONTROL ROUTINEのフローチャート、第17図はSONG
演奏およびLEVEL書き込み2の処理を示すフローチャー
ト、第18図AはSONGおよびLEVEL演奏の処理を示すフロ
ーチャート、第18図BはSONGおよびLEVEL演奏中にテン
ポ・クロックTCによって生じる割り込みルーチンのフロ
ーチャート、第19図はNEXT書き込みの処理を示すフロー
チャート、第20図はNEXT演奏の処理を示すフローチャー
トである。 1……キーボード、2……LCD、9,10……カーソルスイ
ッチ、11……テンキー、12……トラック指定スイッチ、
15……CPU、16……プログラムメモリ、17……レジスタ
ブロック、18……シーケンスメモリ、19……テンポクロ
ックジェネレータ、20……キーボード回路、21……スイ
ッチ回路、22……表示回路、23……トーンジェネレー
タ、M1〜M6……多機能スイッチ、CS1〜CS6……スライダ
ボリューム。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽音の音量を制御する音量制御データを含
    む演奏データを記憶している第1の記憶手段と、 前記第1の記憶手段に記憶されている前記演奏データに
    対応して音量を指示するレベルデータを記憶している第
    2の記憶手段と、 前記第1および前記第2の記憶手段に記憶されている前
    記演奏データおよび前記レベルデータをそれぞれ順次読
    出すためのデータ読出し手段と、 前記データ読出し手段から供給される演奏データに従っ
    て楽音を発生するための楽音発生手段と、 前記レベルデータを前記音量制御データに対して適用す
    るか否かを設定する設定手段と、 前記設定手段によって前記レベルデータを適用する旨が
    設定されたとき、前記データ読出し手段から供給された
    前記レベルデータに従って、前記データ読出手段から供
    給された前記楽音制御データを修正し、該修正後の楽音
    制御データに従って前記楽音発生手段により発生される
    楽音の音量を制御し、一方、前記設定手段によって前記
    レベルデータを適用しない旨が設定されたとき、前記デ
    ータ読出し手段から供給された前記音量制御データに従
    って前記楽音発生手段により発生される楽音の音量を制
    御するための音量制御手段と、 を具備することを特徴とする自動演奏装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動演奏装置において、さ
    らに、レベルデータを入力するためのレベルデータ入力
    手段と、 前記楽音発生手段が前記演奏データに従って楽音を発生
    している間に、前記第2の記憶手段の前記トラックへ前
    記レベルデータ入力手段から供給されるレベルデータを
    書き込むためのレベルデータ書込み手段とを具備し、 前記音量制御手段は、前記書き込まれるレベルデータに
    従って前記楽音発生手段により発生される楽音の対応す
    るトラックの音量を制御することを特徴とする自動演奏
    装置。
  3. 【請求項3】キーベロシティを指示するベロシティデー
    タをそれぞれ付随させた演奏の個々の楽音を表すノート
    データと、前記個々のノートデータとは独立して、演奏
    の音量を指示するレベルスケールデータとを含む演奏デ
    ータを記憶した複数のトラックを備える第1の記憶手段
    と、 前記第1の記憶手段の前記トラックの音量を指示するレ
    ベルデータを記憶し、前記第1の記憶手段の前記複数の
    トラックに各々対応する複数のトラックを有する第2の
    記憶手段と、 前記レベルデータによって制御される被選択データとし
    て、該第1の記憶手段の前記トラックに含まれる前記レ
    ベルスケールデータおよびベロシティデータのいずれか
    を選択するための選択手段と、 前記第1および前記第2の記憶手段の前記トラック内の
    データをそれぞれ順次読出すためのデータ読出し手段
    と、 前記データ読出し手段から供給される演奏データに従っ
    て楽音を発生するための楽音発生手段と、 前記選択手段によってレベルスケールデータが選択され
    ている場合、前記レベルデータによってレベルスケール
    データの値を変更制御し、前記選択手段によってベロシ
    ティデータが選択されている場合、前記レベルデータに
    よってベロシティデータの値を変更制御することによ
    り、前記楽音発生手段により発生される楽音の少なくと
    も音量を変更制御するための音量制御手段と、 を具備することを特徴とする自動演奏装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の自動演奏装置において、前
    記音量制御手段は、前記被選択データに前記レベルデー
    タを乗算することによって、前記被選択データを変更す
    ることを特徴とする自動演奏装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の自動演奏装置において、さ
    らに、前記楽音発生手段が前記演奏データに従って楽音
    を発生している間に、前記第2の記憶手段へ既に記憶さ
    れているレベルデータに代えて前記レベルデータを設定
    するためのレベル設定手段を備えるとともに、音量制御
    手段は、前記レベル設定手段によって設定された現行の
    レベルデータに従って前記音量を制御することを特徴と
    する自動演奏装置。
  6. 【請求項6】演奏データを含む複数のトラックを有する
    第1の記憶手段と、 少なくとも2以上のグループのいずれかに前記複数のト
    ラックのそれぞれを割り当てる割り当て手段と、 前記各グループごとに前記グループレベルデータを記憶
    するためのグループレベルデータ記憶手段と、 前記第1の記憶手段の前記複数のトラック内の演奏デー
    タおよび前記グループレベルデータ記憶手段内の前記グ
    ループレベルデータをそれぞれ順次読出すためのデータ
    読出し手段と、 前記データ読出し手段から供給される演奏データに従っ
    て楽音を発生するための楽音発生手段と、 前記各グループレベルデータに従って前記楽音発生手段
    によって発生される楽音の音量を、各グループに割り当
    てられたトラックにおいて一律に制御するための音量制
    御手段と、 を具備することを特徴とする自動演奏装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の自動演奏装置において、さ
    らに、前記グループおよび前記グループレベルデータを
    設定するための設定手段を具備することを特徴とする自
    動演奏装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の自動演奏装置において、前
    記楽音発生手段は、前記演奏データに従って楽音を発生
    し、前記音量制御手段は、前記設定手段の使用によって
    新たに入力される現行のグループレベルデータに従っ
    て、前記楽音発生手段の音量を制御することを特徴とす
    る自動演奏装置。
  9. 【請求項9】請求項6記載の自動演奏装置において、さ
    らに、前記第1の記憶手段の前記複数のトラックのそれ
    ぞれに対応して音量を指示するトラックレベルデータを
    記憶する複数のトラックを有する第2の記憶手段を備え
    るとともに、音量制御手段は、前記各トラックレベルデ
    ータに該トラックが属するグループのグループレベルデ
    ータを乗算した値に従って各トラックの楽音の音量を制
    御することを特徴とする自動演奏装置。
  10. 【請求項10】請求項6記載の自動演奏装置において、
    さらに、全てのトラックの音量を一様に変えるトータル
    レベルデータを記憶するためのトータルレベル記憶手段
    を具備し、音量制御手段は、前記トータルレベルデータ
    に該トラックが属するグループのグループレベルデータ
    を乗算した値に従って各トラックの楽音の音量を制御す
    ることを特徴とする自動演奏装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の自動演奏装置において、
    さらに、前記第1の記憶手段の前記複数のトラックのそ
    れぞれに対応して音量を指示するトラックレベルデータ
    を含む複数のトラックを有する第2の記憶手段を具備
    し、音量制御手段は、前記トータルレベルデータと前記
    トラックレベルデータと該トラックが属するグループの
    グループレベルデータを乗算した値に従って各トラック
    の楽音の音量を制御することを特徴とする自動演奏装
    置。
JP2009525A 1989-01-19 1990-01-19 自動演奏装置 Expired - Lifetime JP2650454B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US300,115 1989-01-19
US07/300,115 US4930390A (en) 1989-01-19 1989-01-19 Automatic musical performance apparatus having separate level data storage

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02244092A JPH02244092A (ja) 1990-09-28
JP2650454B2 true JP2650454B2 (ja) 1997-09-03

Family

ID=23157778

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009525A Expired - Lifetime JP2650454B2 (ja) 1989-01-19 1990-01-19 自動演奏装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US4930390A (ja)
JP (1) JP2650454B2 (ja)

Families Citing this family (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5264657A (en) * 1989-04-24 1993-11-23 Kawai Musical Inst. Mfg. Co., Ltd. Waveform signal generator
US5326930A (en) * 1989-10-11 1994-07-05 Yamaha Corporation Musical playing data processor
JP2595800B2 (ja) * 1990-10-09 1997-04-02 ヤマハ株式会社 自動演奏装置
US5138926A (en) * 1990-09-17 1992-08-18 Roland Corporation Level control system for automatic accompaniment playback
JP2596206B2 (ja) * 1990-10-08 1997-04-02 ヤマハ株式会社 演奏データ記録再生装置および演奏データ記録再生方法
JP2745802B2 (ja) * 1990-10-09 1998-04-28 ヤマハ株式会社 演奏データ記録再生装置
US5286907A (en) * 1990-10-12 1994-02-15 Pioneer Electronic Corporation Apparatus for reproducing musical accompaniment information
JP2836258B2 (ja) * 1991-01-11 1998-12-14 ヤマハ株式会社 演奏データ記録装置
JP2828119B2 (ja) * 1991-01-25 1998-11-25 ヤマハ株式会社 自動伴奏装置
JP2660456B2 (ja) * 1991-02-28 1997-10-08 株式会社河合楽器製作所 自動演奏装置
JP2500703B2 (ja) * 1991-03-01 1996-05-29 ヤマハ株式会社 自動演奏装置
JP2669169B2 (ja) * 1991-03-29 1997-10-27 ヤマハ株式会社 自動演奏装置
JP2586761B2 (ja) * 1991-07-09 1997-03-05 ヤマハ株式会社 自動演奏データ作成装置
JP2551265B2 (ja) * 1991-07-09 1996-11-06 ヤマハ株式会社 自動演奏データ作成装置
JPH0538384A (ja) * 1991-08-07 1993-02-19 Sharp Corp 効果音出力機能を備えたマイクロコンピユータ
JP2743680B2 (ja) * 1992-01-16 1998-04-22 ヤマハ株式会社 自動演奏装置
US5403965A (en) * 1992-03-06 1995-04-04 Kabushiki Kaisha Kawai Gakki Seisakusho Sequencer having a reduced number of panel switches
JPH05257465A (ja) * 1992-03-11 1993-10-08 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 楽器演奏者の特徴抽出再生装置
JP2541074B2 (ja) * 1992-04-20 1996-10-09 ヤマハ株式会社 電子楽器
US5495073A (en) * 1992-05-18 1996-02-27 Yamaha Corporation Automatic performance device having a function of changing performance data during performance
JP2956505B2 (ja) * 1993-12-06 1999-10-04 ヤマハ株式会社 自動伴奏装置
JP2953299B2 (ja) * 1994-03-14 1999-09-27 ヤマハ株式会社 電子楽器
JP3303576B2 (ja) * 1994-12-26 2002-07-22 ヤマハ株式会社 自動演奏装置
JP3069263B2 (ja) * 1995-01-18 2000-07-24 株式会社村上開明堂 電動リモートコントロールミラーにおける駆動ユニットとハーネスとの接続構造
JP3775390B2 (ja) * 1996-11-25 2006-05-17 ヤマハ株式会社 演奏設定データ選択装置、演奏設定データ選択方法及び記録媒体
JP3775387B2 (ja) * 1996-11-25 2006-05-17 ヤマハ株式会社 演奏設定データ選択装置、演奏設定データ選択方法及び記録媒体
JP3821094B2 (ja) * 1996-11-25 2006-09-13 ヤマハ株式会社 演奏設定データ選択装置、演奏設定データ選択方法及び記録媒体
JP3775388B2 (ja) * 1996-11-25 2006-05-17 ヤマハ株式会社 演奏設定データ選択装置、演奏設定データ選択方法及び記録媒体
DE69732311T2 (de) * 1996-11-27 2006-01-05 Yamaha Corp., Hamamatsu Verfahren zur Erzeugung von Musiktönen
JP3399297B2 (ja) * 1997-05-22 2003-04-21 ヤマハ株式会社 電子楽器
US6121533A (en) * 1998-01-28 2000-09-19 Kay; Stephen Method and apparatus for generating random weighted musical choices
US6103964A (en) * 1998-01-28 2000-08-15 Kay; Stephen R. Method and apparatus for generating algorithmic musical effects
US6121532A (en) 1998-01-28 2000-09-19 Kay; Stephen R. Method and apparatus for creating a melodic repeated effect
US6087578A (en) * 1999-01-28 2000-07-11 Kay; Stephen R. Method and apparatus for generating and controlling automatic pitch bending effects
JP2001042871A (ja) * 1999-07-26 2001-02-16 Casio Comput Co Ltd 楽音発生装置及び楽音発生装置の制御方法
US20090272252A1 (en) * 2005-11-14 2009-11-05 Continental Structures Sprl Method for composing a piece of music by a non-musician
US7612279B1 (en) * 2006-10-23 2009-11-03 Adobe Systems Incorporated Methods and apparatus for structuring audio data
US8173883B2 (en) * 2007-10-24 2012-05-08 Funk Machine Inc. Personalized music remixing
JP7371363B2 (ja) * 2019-06-24 2023-10-31 カシオ計算機株式会社 楽音出力装置、電子楽器、楽音出力方法、及びプログラム

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3955459A (en) * 1973-06-12 1976-05-11 Nippon Gakki Seizo Kabushiki Kaisha Electronic musical instrument
US4046049A (en) * 1974-06-14 1977-09-06 Norlin Music, Inc. Foot control apparatus for electronic musical instrument
JPS5525071A (en) * 1978-08-11 1980-02-22 Kawai Musical Instr Mfg Co Rhythum generator
US4305319A (en) * 1979-10-01 1981-12-15 Linn Roger C Modular drum generator
JPS5736486A (en) * 1980-08-13 1982-02-27 Nippon Gakki Seizo Kk Automatic playing device
JPS5835597A (ja) * 1981-08-28 1983-03-02 ヤマハ株式会社 電子楽器の自動演奏装置
JPS5891568A (ja) * 1981-11-26 1983-05-31 Nippon Gakki Seizo Kk ピアノ自動演奏装置におけるソレノイド駆動方法
JPS5960493A (ja) * 1982-09-30 1984-04-06 カシオ計算機株式会社 自動伴奏装置
JPS5995591A (ja) * 1982-11-24 1984-06-01 松下電器産業株式会社 Romカ−トリツジ式電子楽器
JPS619883A (ja) * 1984-06-22 1986-01-17 Roorand Kk 同期合奏演奏装置における同期信号発生装置
JPS6157991A (ja) * 1984-08-29 1986-03-25 松下電器産業株式会社 自動演奏装置
JPS62159194A (ja) * 1985-12-31 1987-07-15 カシオ計算機株式会社 電子楽器
JPH02127694A (ja) * 1988-11-07 1990-05-16 Nec Corp 自動演秦装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02244092A (ja) 1990-09-28
US4930390A (en) 1990-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2650454B2 (ja) 自動演奏装置
US5278348A (en) Musical-factor data and processing a chord for use in an electronical musical instrument
US20080028920A1 (en) Musical instrument
KR19990064283A (ko) 실시간 음악 생성 시스템
JP3829439B2 (ja) アルペジオ発音装置およびアルペジオ発音を制御するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体
US5942710A (en) Automatic accompaniment apparatus and method with chord variety progression patterns, and machine readable medium containing program therefore
JPH0997083A (ja) 自動伴奏装置
JPH0784574A (ja) 電子楽器
JP2000056769A (ja) 演奏情報変換装置および演奏情報変換制御プログラムを記録した媒体
JP2001350474A (ja) 時系列データの読出制御装置、演奏制御装置および映像再生制御装置
JPH09319387A (ja) カラオケ装置
JP3684774B2 (ja) 演奏指示装置及びプログラムを記録した媒体
JPH0277095A (ja) 和音設定装置及び電子管楽器
JP3613935B2 (ja) 演奏練習装置及びプログラムを記録した媒体
JPH07191668A (ja) 電子楽器
US5696344A (en) Electronic keyboard instrument for playing music from stored melody and accompaniment tone data
JP3024338B2 (ja) 自動演奏装置
JPH10288987A (ja) 電子楽器及び楽音制御データ発生装置
JP4175364B2 (ja) アルペジオ発音装置およびアルペジオ発音を制御するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体
JP2694788B2 (ja) 電子楽器
JP2827313B2 (ja) 電子楽器
JP3057793B2 (ja) 電子楽器
JP3303754B2 (ja) 楽音制御データ生成装置、楽音制御データを生成するプログラムを記録した記録媒体及び楽音制御データ生成方法
JPH031195A (ja) 自動演奏装置
JP2904022B2 (ja) 自動伴奏装置

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090516

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100516

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100516

Year of fee payment: 13