JP2650085B2 - 座席の背もたれカバー - Google Patents

座席の背もたれカバー

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JP2650085B2
JP2650085B2 JP30140194A JP30140194A JP2650085B2 JP 2650085 B2 JP2650085 B2 JP 2650085B2 JP 30140194 A JP30140194 A JP 30140194A JP 30140194 A JP30140194 A JP 30140194A JP 2650085 B2 JP2650085 B2 JP 2650085B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は座席の頭と身体を支持す
る背もたれをカバーする座席の背もたれカバーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】電車や航空機など不特定多数の人が共用
する座席の背もたれカバーは、取外し取付けが簡単にで
きるよう、背もたれの上部背面側に可撓性を有する樹脂
性の鉤状小突起を多数植設した繋合フック部材(ベルク
ロフックと通称されている。)の一方を通常横方向に間
隔を空けて2つ固着してあり、背もたれカバーの一端側
には背もたれに取付けられた2つの繋合フック部材(ベ
ルクロフック)と繋合される位置に背もたれに取付けら
れた繋合部材と同様な繋合フック部材(ベルクロフッ
ク)を2つ固着してある。
【0003】このような背もたれカバーのカバーシート
素材としては布製のものが知られている。この布製の背
もたれカバーは使用されたカバーを洗濯して何回も使用
することを目的としたものであるため、このカバーに取
付ける繋合フック部材を座席側に取付けてある繋合フッ
ク部材(ベルクロフック)と同様な材質から成る可撓性
を有する樹脂性の鉤状小突起を多数植設した繋合フック
部材(ベルクロフック)を採用し、この繋合フック部材
(ベルクロフック)をカバーに縫い付けている。しかし
ながら、この布製の背もたれカバーは、クリーニング代
の高騰、衛生上の問題、カバー側に取付けられる繋合フ
ック部材(ベルクロフック)のコスト問題、など種々な
問題点が指摘されることから、近年、使い捨てを目的と
した安価な背もたれカバーに切り替わりつつある。
【0004】この使い捨てを目的とした安価な背もたれ
カバーのカバーシート素材としては不織布製のものや紙
製のものが知られている。この使い捨て用の背もたれカ
バーに取付けられる繋合部材は座席に取付けられた繋合
フック部材の鉤状小突起と繋合され繋合フック部材に繋
止される機能があれば充分であることから、背もたれの
上部背面側に取付けられた繋合フック部材の鉤状小突起
群と互いに絡み合う毛糸状の紐材を採用し、この1本あ
るいは数本の毛糸状の紐材をカバーシートの一面側に該
シートを横切って全横幅に到るように糊接着している。
この毛糸状の紐材は、波状に成形したポリエステル等の
細繊維を所定の太さにまとめ僅かに撚りをかけて形成し
たものである。この毛糸状の紐材から成る繋合部材は、
布製の背もたれカバーに使用されている前記の繋合フッ
ク部材(ベルクロフック)に比べて大幅に材料コストを
低減でき、しかも糊剤を介してカバーシート面に接着し
易いため、連続加工に適し製造コストも低減できるもの
である。
【0005】上記した使い捨て用の背もたれカバーで更
なるコスト削減を図るため、カバーシートの両面を使用
できるようにすること、カバーシート素材として薄い素
材や繊維が剥離しやすく強度に難点がある不織布や紙な
どを採用できるようにすること、が課題として提案され
た。カバーシートの両面を使用できるようにすれば、従
来の一面使用に比べカバーシートの材料原価を半減でき
る利点と、一面を使用された使用済の背もたれカバーを
座席から外して別の新しい背もたれカバーに取り換える
作業に比べて一面側を使用された背もたれカバーを座席
から外して同じ背もたれカバーの不使用の他面側を座席
に取り付ける作業の方が取り換え作業がなく作業能率が
高い利点がある。また、カバーシート素材として薄い素
材や繊維が剥離しやすく強度に難点がある不織布や紙な
どを採用できるようにすれば、カバーシートの材料原価
を更に下げることができる。
【0006】しかしながら、カバーシートの両面を使用
できるようにするため、カバーの両面に前記の毛糸状の
紐材から成る繋合部材を接着した場合は、一面使用の場
合に比べ繋合部材を2倍必要とし、材料コストの高騰を
避けられない。さらに、カバーシートの両面にある程度
の太さをもつ毛糸状の紐材を付けると紐面が極端に嵩高
となり積層や包装上不便となる上、紐部と他の面の高さ
の相違が多くなり、紐部とシート面の周辺に皺が生じ製
品の美観を損ねる。
【0007】また、カバーシートの材料原価を更に下げ
るためにカバーシート素材として薄い不織布を採用した
場合には次のような弊害が指摘される。先ず、カバーシ
ートに前記毛糸状紐材を糊剤を介して接着しているが、
背もたれカバーを座席から取外す際にカバーシートに糊
接着された前記毛糸状紐材が座席側に取付けられている
繋合フック部材(ベルクロフック)との繋合力に負けて
接着されたカバーシート面から剥がれないような所定量
の糊を付ける必要があるが、薄い不織布を採用すると糊
剤が裏面に浸透し、裏面に浸透した糊剤が連続加工を行
なう機械の各部に付着してしまい、極端に生産性を落
し、結果的にコスト高となってしまう。又、カバーシー
ト体として薄い不織布素材や繊維が剥離しやすく強度に
難点がある不織布素材を使用すると、カバーに取付けら
れた前記毛糸状紐材の近辺をつかんで背もたれカバーを
座席から取外す際、座席側の繋合フック部材(ベルクロ
フック)とカバー側の毛糸状紐材との繋合力に負けて、
前記毛糸状紐材の周辺からカバーシート体を構成する繊
維が剥離しちぎれて、カバー側の毛糸状紐材及びカバー
シート体の剥離繊維が座席側に取り残されてしまう。こ
のような事情から上記した従来の使い捨て用の背もたれ
カバーでは、カバーシート素材として薄い素材のものや
繊維が剥離しやすく強度に難点がある素材の不織布や紙
などは使用できないことから、カバーシートの材料原価
の低減化には限界があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する第1の課題は、一面使用の場合と同量な毛糸状の紐
材から成る繋合部材でカバーシートの両面どちらからで
も該繋合部材と背もたれに取付けられたカバーシート取
付部材とを繋合できるようにし、よって、カバーシート
の両面を使用できるようにし、カバーシートに取付ける
繋合部材の材料コストを上げることなく、両面使用の前
述した利点を享受できるようにすることである。
【0009】本発明が解決しようとする第2の課題は、
カバーシートの材料原価を下げるためにカバーシート素
材として薄い素材や繊維が剥離しやすく強度に難点があ
る不織布や紙などを採用しても、シート素材の裏面に浸
透されない程度の適量な糊剤の接着力でカバーシートの
取外しに際して支障がないように毛糸状の紐材からなる
繋合部材をカバーシート面に糊接着できるようにするこ
とである。すなわち、背もたれカバーを座席から取外す
際、カバーシートに糊接着された前記繋合部材と座席側
に固着されている繋合フック部材(ベルクロフック)の
繋合力に負けて、カバーシート面に糊接着された繋合部
材がカバーシート面から剥がれたり、繋合部材の周辺か
らカバーシート体の表面繊維が剥がれて、繋合部材及び
カバーシート体の剥離繊維が座席側に取り残されてしま
う、という弊害がないようにすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した第1の課題を解
決するため、本発明の座席の背もたれカバーは、座席の
背もたれの上部側に背もたれカバーの一端側と繋合され
る多数の鉤状小突起を植設したカバーシート取付部材を
取付けた背もたれに用いられる背もたれカバーであり、
該背もたれカバーは、該背もたれカバーのカバーシート
部材の一端側で前記カバーシート取付部材と繋合される
カバーシート部材の繋合位置に開口部を形成し、該開口
部をのぞむカバーシート部材の一面側に該開口部を介し
て該カバーシート部材の他面側からも前記カバーシート
取付部材の鉤状小突起と互いに絡み合って繋合できる繋
合繊維からなる紐あるいは帯状の繋合部材を取付けたも
のである。したがって、前記繋合部材を取付けてあるカ
バーシート面はもちろんのこと、この繋合部材を取付け
てない反対側のカバーシート面からも前記開口部を介し
て該繋合部材を座席の背もたれに取付けられた前記カバ
ーシート取付部材の鉤状小突起に対して繋合できる。
【0011】上記した第1及び第2の課題を解決するた
め、本発明の座席の背もたれカバーは、座席の背もたれ
の上部側に背もたれカバーの一端側と繋合される多数の
鉤状小突起を植設したカバーシート取付部材を取付けた
背もたれに用いられる背もたれカバーであり、該背もた
れカバーは、該背もたれカバーのカバーシート部材の一
端側で前記カバーシート取付部材と繋合されるカバーシ
ート部材の繋合位置に開口部を形成し、該開口部をのぞ
むカバーシート部材の一面側に該開口部を介して該カバ
ーシート部材の他面側からも前記カバーシート取付部材
の鉤状小突起と互いに絡み合って繋合できる繋合繊維か
らなる紐あるいは帯状の繋合部材を該カバーシート部材
の開口部を横切るカバーシート部材の全横幅に到る範囲
に取付け、且つ、前記繋合部材の取付け位置を含む前記
繋合部材を取付けた前記カバーシート部材のシート面側
に開口部を形成した重合シート部材を互いの開口部を対
向するように重合接着して該重合シート部材と前記カバ
ーシート部材との重合接着面に前記繋合部材を挾着した
ものである。したがって、カバーシート部材と重合シー
ト部材とに形成された開口部を介してカバーシートの両
面どちらのシート面からも両シート面に挾まれた繋合部
材を座席の背もたれに取付けられた前記カバーシート取
付部材の鉤状小突起に対して繋合できる。しかも、紐あ
るいは帯状の繋合部材を該カバーシート部材の開口部を
横切るカバーシート部材の全横幅に到る範囲に取付ける
と共に、前記繋合部材の取付け位置を含む前記繋合部材
を取付けた前記カバーシート部材のシート面側に開口部
を形成した重合シート部材を互いの開口部を対向するよ
うに重合接着して該重合シート部材と前記カバーシート
部材との重合接着面に前記繋合部材を挾着したことによ
り、カバーシート面に対して前記繋合部材を確実に接着
できると共に繋合部材を糊接着したカバーシート面の表
面繊維の剥がれを防止できる。
【0012】
【実施例】図1及び図2は本発明の背もたれカバーの実
施例を示し、図5及び図6はこの実施例に示した背もた
れカバーを背もたれへ取付けた状態を示している。この
実施例に示した背もたれカバーは、上記した第1及び第
2の課題を解決するためのものであり、請求項4及び5
に対応している。この実施例の背もたれカバー1は図5
に示したような座席の背もたれ20に用いる。この背も
たれ20の上部背面側にはカバーシート部材2の一端側
と繋合される多数の鉤状小突起22を植設した2個のカ
バーシート取付部材21を間隔を空けて横並びに取付け
てある。背もたれの上部背面側に取付けられたカバーシ
ート取付部材21としては図示した2個のものの他、帯
状に形成された1本のカバーシート取付部材を横向きに
取付けたものもある。この背もたれカバー1は、該背も
たれカバーのカバーシート部材2の一端側で前記カバー
シート取付部材21と繋合されるカバーシート部材2の
繋合位置に開口部3,3を形成し、該開口部3,3をの
ぞむカバーシート部材2の一面側に該開口部3,3を介
して該カバーシート部材2の他面側からも前記カバーシ
ート取付部材21の鉤状小突起22と互いに絡み合って
繋合できる繋合繊維からなる紐状の繋合部材4を該カバ
ーシート部材2の開口部3,3を横切るカバーシート部
材2の全横幅に到る範囲に糊接着し、且つ、前記繋合部
材4の取付け位置を含む前記繋合部材4を取付けた前記
カバーシート部材2のシート面側に前記カバーシート部
材2の開口部3,3と同形の開口部6,6を形成した重
合シート部材5を互いの開口部3,6を対向するように
重合接着して該重合シート部材5と前記カバーシート部
材2との重合接着面に前記繋合部材4を挾着している。
前記繋合繊維からなる紐状の繋合部材4は、波状に成形
したポリエステル等の細繊維を所定の太さにまとめ僅か
に撚りをかけて形成した毛糸状の直径2〜3mm程度の
紐で構成してある。なお、繋合部材4は上記した紐状も
のに限定されず、例えば、ネル繊維など繊維表面にカバ
ーシート取付部材21の鉤状小突起22と互いに絡み合
う毛をもつ繊維素材を帯状に形成したもの、鉤状小突起
22が突き刺さる微細な孔を形成した繊維シートを帯状
に形成したものでも良い。要するに、繋合部材4として
は、部材の表裏両面方向から前記鉤状小突起22と繋合
可能なものであれば、材料原価が安く、シート面に糊接
着し易い素材を採用することができる。
【0013】上記実施例の背もたれカバー1は1枚のシ
ート部材を2つ折りして前記カバーシート部材2と重合
シート部材5とを形成したものであり、この展開状態を
示した図3を加えて更に説明する。前記カバーシート部
材2と該シート部材に形成された開口部3,3、前記重
合シート部材5と該シート部材に形成された開口部6,
6は、縦40cm横30cm程度の矩形の不織布製シー
トを折り曲げ線Fを介して縦35cm横30cm程度の
矩形のカバーシート部材2と縦5cm横30cm程度の
矩形の重合シート部材5に区画し、このカバーシート部
材2に前記折り曲げ線Fの近くでこの折り曲げ線Fに沿
った両端に近い位置に縦幅15mm横幅40mm程度の
やや横長の2個の開口部3,3を穿設し、重合シート部
材5に前記開口部3,3の形成位置と前記折り曲げ線F
に沿った対称位置に一対の開口部6,6を穿設し、折り
曲げ線Fに沿って前記カバーシート部材2と重合シート
部材5とを2つ折りすると両シート部材に形成された開
口部3,6が一致するようにして構成される。この二枚
重ね構造で一致した開口部3,6の形成位置はカバーシ
ート部材2を座席の背もたれ20に掛けた際に背もたれ
の上部背面側に取り付けられている2個のカバーシート
取付部材21,21の取付け位置に対応させてある。ま
た、1本の帯状のカバーシート取付部材を背もたれの上
部背面側に横向きに取付けたもでは、開口部3,6の形
成位置を1本のカバーシート取付部材の両端近くに対応
させてある。カバーシート取付部材21の鉤状小突起2
2と互いに絡み合って繋合される毛糸状の紐から成る繋
合部材4は、カバーシート部材2の横幅と同じ長さをも
ち、前記カバーシート部材2に形成された2個の開口部
3,3の各中心部を横切るように配置され、前記重合シ
ート部材5の重合面を折り曲げ線Fに沿ってカバーシー
ト部材2の上端部へ重合し糊剤を介して接着する。前記
カバーシート部材2と重合シート部材5との重合接着
は、図3に一点鎖線で示し符号Pで示した接着部を糊剤
を介して接着することと、前記繋合部材4と開口部形成
位置を除いて前記繋合部材4を挾着するシートの両挾着
面(図3に一点鎖線で示し符号Gで一方の接着部のみ示
す。)とを糊剤を介して接着することにより行なわれ
る。
【0014】前記開口部3,6の形状は、実施例のもの
に限定されないことはもちろんであり、例えば図4に示
した開口形状であっても良いものである。
【0015】実施例では繋合部材4として1本の紐を用
いているが、2本以上でも良く、要はカバーシート取付
部材21の鉤状小突起22と繋合され背もたれカバー1
の一端側をカバーシート取付部材21へ繋止できるに充
分な本数や太さの紐が選ばれる。しかし、この繋合部材
4の毛糸状の紐の量は一面使用の場合の紐のの量と変わ
らない。
【0016】この実施例ではカバーシートの素材を不織
布としているが、これに限定されず紙製のものでも良
い。要はカバーシートの材料原価を下げるためにカバー
シート素材として薄い素材や繊維が剥離しやすく強度に
難点がある不織布や紙などを採用できるということであ
る。
【0017】図1乃至図2の実施例で示した背もたれカ
バーは、図3に示したように1枚のシート部材を折り曲
げ線Fを介して前記カバーシート部材2と重合シート部
材5とに区画し、これらを折り曲げ線Fに沿って2つ折
りして重合接着しているが、カバーシート部材2に別体
の重合シート部材5を重合接着することを制限しないこ
とはもちろんである。
【0018】図1乃至図2の実施例で示した背もたれカ
バーは、重合シート部材5の縦方向の長さを重合接着さ
れる前記カバーシート部材2の縦方向の長さに比べて短
く形成してあるが、例えば重合シート部材5の縦幅を前
記カバーシート部材2の縦幅に一致させて形成したもの
を除くものではなく、要するに、紐状の繋合部材4を該
カバーシート部材2の開口部3,3を横切るカバーシー
ト部材2の全横幅に到る範囲に取付けると共に、前記繋
合部材4の取付け位置を含む前記繋合部材4を取付けた
前記カバーシート部材2のシート面側に前記カバーシー
ト部材2の開口部3,3と同形な開口部6,6を形成し
た重合シート部材5を互いの開口部3,6を対向するよ
うに重合接着して該重合シート部材5と前記カバーシー
ト部材2との重合接着面に前記繋合部材4を挾着できる
ように構成することである。
【0019】図7及び図8は本発明の背もたれカバーの
他の実施例を示したものである。この実施例に示した背
もたれカバーは、上記した第1の課題を解決するための
ものであり、請求項1,2及び3に対応している。図1
乃至図2の実施例は毛糸状の紐からなる繋合部材4を挾
む二枚重ねシート部構造としたものであるが、この実施
例に示した背もたれカバー1は二枚重ねシート部構造を
採用せず図3に示した展開図の重合シート部材5の部分
を折り曲げ線Fに沿って取り除いた構成から成ってい
る。すなわち、この実施例に示した背もたれカバー1
は、該背もたれカバーのカバーシート部材2の一端側で
前記カバーシート取付部材21と繋合されるカバーシー
ト部材2の繋合位置に開口部3,3を形成し、該開口部
3,3をのぞむカバーシート部材2の一面側に該開口部
3,3を介して該カバーシート部材2の他面側からも前
記カバーシート取付部材21の鉤状小突起22と互いに
絡み合って繋合できる繋合繊維からなる紐状の繋合部材
4を糊接着して構成している。前記紐状の繋合部材4は
前記カバーシート部材2の開口部3,3を横切るカバー
シート部材の全横幅に到る範囲に取付けてあるが、これ
はシート面に対する繋合部材4の糊接着部を多くとるた
めと、後述する製造上の理由によるものである。尚、こ
の実施例におけるその他の説明は、前記重合シート部材
5の関係を除き図1及び図2の実施例と同じである。
【0020】図1乃至図2の実施例に示した背もたれカ
バーの製造は、図3の折り曲げ線F方向に延びる帯状シ
ート素材をその供給過程で、カバーシート部材2と重合
シート部材5にそれぞれ開口部3,6を形成し、この開
口部位置に合わせて長尺の毛糸状の紐からなる繋合部材
4を糊接着し、カバーシート部材2と重合シート部材5
とを糊剤を介して重合接着し、供給流れ方向と直交方向
に背もたれカバーの単位体こどに切断することによっ
て、連続的に製造しやすく、製造コストの低減化を図り
やすい。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0022】請求項1に記載した座席の背もたれカバー
は、座席の背もたれの上部側に背もたれカバーの一端側
と繋合される多数の鉤状小突起を植設したカバーシート
取付部材を取付けた背もたれに用いられる背もたれカバ
ーであり、該背もたれカバーは、該背もたれカバーのカ
バーシート部材の一端側で前記カバーシート取付部材と
繋合されるカバーシート部材の繋合位置に開口部を形成
し、該開口部をのぞむカバーシート部材の一面側に該開
口部を介して該カバーシート部材の他面側からも前記カ
バーシート取付部材の鉤状小突起と互いに絡み合って繋
合できる繋合繊維からなる紐あるいは帯状の繋合部材を
取付けたものであり、前記繋合部材を取付けてあるカバ
ーシート面はもちろんのこと、この繋合部材を取付けて
ない反対側のカバーシート面からも前記開口部を介して
該繋合部材を座席の背もたれに取付けられた前記カバー
シート取付部材の鉤状小突起に対して繋合できるため、
一面使用の場合と同量の繋合部材でカバーシートの両面
どちらからでも該繋合部材と背もたれに取付けられたカ
バーシート取付部材とを繋合でき、よって、繋合部材の
材料コストを上げることなく、カバーシートの両面を使
用できる。
【0023】請求項4に記載した座席の背もたれカバー
は、座席の背もたれの上部側に背もたれカバーの一端側
と繋合される多数の鉤状小突起を植設したカバーシート
取付部材を取付けた背もたれに用いられる背もたれカバ
ーであり、該背もたれカバーは、該背もたれカバーのカ
バーシート部材の一端側で前記カバーシート取付部材と
繋合されるカバーシート部材の繋合位置に開口部を形成
し、該開口部をのぞむカバーシート部材の一面側に該開
口部を介して該カバーシート部材の他面側からも前記カ
バーシート取付部材の鉤状小突起と互いに絡み合って繋
合できる繋合繊維からなる紐あるいは帯状の繋合部材を
該カバーシート部材の開口部を横切るカバーシート部材
の全横幅に到る範囲に取付け、且つ、前記繋合部材の取
付け位置を含む前記繋合部材を取付けた前記カバーシー
ト部材のシート面側に開口部を形成した重合シート部材
を互いの開口部を対向するように重合接着して該重合シ
ート部材と前記カバーシート部材との重合接着面に前記
繋合部材を挾着したものであり、カバーシート部材と重
合シート部材とに形成された開口部を介してカバーシー
トの両面どちらのシート面からも両シート面に挾まれた
繋合部材を座席の背もたれに取付けられた前記カバーシ
ート取付部材の鉤状小突起に対して繋合できるため、一
面使用の場合と同量の繋合部材でカバーシートの両面ど
ちらからでも該繋合部材と背もたれに取付けられたカバ
ーシート取付部材とを繋合でき、よって、繋合部材の材
料コストを上げることなくカバーシートの両面を使用で
きる。
【0024】しかも、請求項4に記載した座席の背もた
れカバーは、紐あるいは帯状の繋合部材を該カバーシー
ト部材の開口部を横切るカバーシート部材の全横幅に到
る範囲に取付けると共に、前記繋合部材の取付け位置を
含む前記繋合部材を取付けた前記カバーシート部材のシ
ート面側に開口部を形成した重合シート部材を互いの開
口部を対向するように重合接着して該重合シート部材と
前記カバーシート部材との重合接着面に前記繋合部材を
挾着したことにより、カバーシート面に対して前記繋合
部材を確実に接着できると共に繋合部材を糊接着したカ
バーシート面の表面繊維の剥がれを防止できるため、カ
バーシートの材料原価を下げるためにカバーシート素材
として薄い素材や繊維が剥離しやすく強度に難点がある
不織布や紙などを採用しても、背もたれカバーを座席か
ら取外す際、カバーシートに糊接着された前記繋合部材
と座席側に固着されている繋合フック部材(ベルクロフ
ック)の繋合力に負けて、カバーシート面に糊接着され
た繋合部材がカバーシート面から剥がれたり、繋合部材
の周辺からカバーシート体の表面繊維が剥がれて、繋合
部材及びカバーシート体の剥離繊維が座席側に取り残さ
れてしまう、という弊害を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の背もたれカバーを示す正面図である。
【図2】図1の要部拡大縦断側面図である。
【図3】図1の背もたれカバーの展開状態を示す背面図
である。
【図4】開口部の変形例を示した背もたれカバーの一部
切欠き正面図である。
【図5】図1の背もたれカバーを背もたれへ取付けた状
態を示す正面図である。
【図6】図5の要部拡大縦断側面図である。
【図7】本発明の背もたれカバーの他の実施例を示す正
面図である。
【図8】図7の要部拡大縦断側面図である。
【符号の説明】
1 背もたれカバー 2 カバーシート部材 3 開口部 4 繋合部材 5 重合シート部材 6 開口部 20 背もたれ 21 カバーシート取付部材 22 鉤状小突起

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座席の背もたれの上部側に背もたれカバ
    ーの一端側と繋合される多数の鉤状小突起を植設したカ
    バーシート取付部材を取付けた背もたれに用いられる背
    もたれカバー(1)であり、該背もたれカバーは、該背
    もたれカバーのカバーシート部材(2)の一端側で前記
    カバーシート取付部材と繋合されるカバーシート部材の
    繋合位置に開口部(3,3)を形成し、該開口部をのぞ
    むカバーシート部材の一面側に該開口部を介して該カバ
    ーシート部材の他面側からも前記カバーシート取付部材
    の鉤状小突起と互いに絡み合って繋合できる繋合繊維か
    らなる紐あるいは帯状の繋合部材(4)を取付けたこと
    を特徴とする座席の背もたれカバー。
  2. 【請求項2】 前記紐あるいは帯状の繋合部材(4)
    は、前記カバーシート部材の開口部を横切るカバーシー
    ト部材の全横幅に到る範囲に取付けたことを特徴とする
    請求項1記載の座席の背もたれカバー。
  3. 【請求項3】 前記繋合繊維からなる紐状の繋合部材
    (4)は、波状に成形したポリエステル等の細繊維を所
    定の太さにまとめ僅かに撚りをかけて形成した毛糸状の
    紐で構成したことを特徴とする請求項1記載の座席の背
    もたれカバー。
  4. 【請求項4】 座席の背もたれの上部側に背もたれカバ
    ーの一端側と繋合される多数の鉤状小突起を植設したカ
    バーシート取付部材を取付けた背もたれに用いられる背
    もたれカバー(1)であり、該背もたれカバーは、該背
    もたれカバーのカバーシート部材(2)の一端側で前記
    カバーシート取付部材と繋合されるカバーシート部材の
    繋合位置に開口部(3,3)を形成し、該開口部をのぞ
    むカバーシート部材の一面側に該開口部を介して該カバ
    ーシート部材の他面側からも前記カバーシート取付部材
    の鉤状小突起と互いに絡み合って繋合できる繋合繊維か
    らなる紐あるいは帯状の繋合部材(4)を該カバーシー
    ト部材の開口部を横切るカバーシート部材の全横幅に到
    る範囲に取付け、且つ、前記繋合部材の取付け位置を含
    む前記繋合部材を取付けた前記カバーシート部材のシー
    ト面側に開口部(6,6)を形成した重合シート部材
    (5)を互いの開口部(3,6)を対向するように重合
    接着して該重合シート部材と前記カバーシート部材との
    重合接着面に前記繋合部材を挾着したことを特徴とする
    座席の背もたれカバー。
  5. 【請求項5】 前記繋合繊維からなる紐状の繋合部材
    (4)は、波状に成形したポリエステル等の細繊維を所
    定の太さにまとめ僅かに撚りをかけて形成した毛糸状の
    紐で構成したことを特徴とする請求項4記載の座席の背
    もたれカバー。
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