JP2646567B2 - 空調室内機用ファン装置 - Google Patents

空調室内機用ファン装置

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JP2646567B2
JP2646567B2 JP62194080A JP19408087A JP2646567B2 JP 2646567 B2 JP2646567 B2 JP 2646567B2 JP 62194080 A JP62194080 A JP 62194080A JP 19408087 A JP19408087 A JP 19408087A JP 2646567 B2 JP2646567 B2 JP 2646567B2
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、空気調和機の室内機において用いられる
クロスフローファン等の空調室内機用ファン装置に関す
るものである。
(従来の技術) 従来、空気調和機の室内機に用いられるクロスフロー
ファンの回転駆動には、例えば交流誘導電動機等の別体
の電動機をファンロータに隣接させて装置内に配置し、
その駆動軸とファンロータの回転軸とをカップリングで
連結する構成となされている。このため上記駆動用電動
機を収納するためのスペースを装置内に必要とし、装置
が大型化する等の欠点があった。そこで近年において
は、直流ブラシレスモータの回転子をファンロータの側
板に直結する構成とすることによって、装置の小型化を
図る試みがなされている。そのような装置の具体例が例
えば実開昭61−178095号公報に記載されている。第5図
にその装置を模式的に示しているが、同図において、80
はクロスフローファンのファンロータであり、このファ
ンロータ80の一方の側板81の外方端面に、直流ブラシレ
スモータの回転子82のケーシング83が固着されており、
このケーシング83の円筒部内周面には、リング状の永久
磁石84が接着等により固着されている。こうして回転子
の直結されたファンロータ80は、その両端部から外方に
延びた回転軸で支持フレームに回転可能に支持されてい
る。一方、上記回転子82側の回転軸85を支持している支
持フレーム86には、上記回転軸85が内部を挿通すると共
に上記永久磁石84の中心貫通穴位置まで延びる円筒体87
が固着されており、その先端部に、コイル88の巻装され
た固定子89が配設されている。上記コイル88への通電を
制御して回転磁界を形成することにより、回転子82に対
する回転力が誘起され、これによりファンロータ80が回
転駆動される。
上記のようにファンロータ80に回転子82を直結する構
成とすることによって、両者を連結するための軸が不要
となり、軸方向の長さを短くすることができる。また上
記のように装置に内蔵することによって装置本体のケー
シングで全体が囲繞されることとなり、また装置の支持
フレームで回転子82及び固定子89を直接支持する構成と
することによって、モータケーシングは不要となり、構
成も簡素化される。
(発明が解決しようとする問題点) ところで電動機部を構成する固定子と回転子とは、こ
れらを支持する取付面に対して、固定子は固定支持し、
回転子は回転自在に支持する必要があり、そして上記従
来の装置においては、回転子82をこの回転子82とファン
ロータ80との間で支持することができないために、回転
子82と固定子89との双方を共通の支持フレーム86によっ
て支持することが必要となる。このため固定子89を支持
するための固定軸を中空の円筒体87で構成し、その内部
に回転子82側の回転軸85を挿通させるような構成となさ
れており、特に支持フレーム86においては、軸受90の内
装される軸受箱91を設け、その外周に、上記円筒体87を
固定支持する支持部材92が必要となって、構造が複雑に
なると共に、上記二重の取付構造を与えるために、径方
向と共に、回転子82と支持フレーム85との間の軸方向の
スペースも必要となり、小形化が充分には図れないとい
う問題がある。
また、ファンロータ80の側板81と回転子82とが直結す
る構成となっているため、ファンロータ80の振動が回転
子82に伝達されて安定な回転駆動を維持することが困難
となるという問題があった。
この発明は上記に鑑みなされたものであって、その目
的は、より簡素な構成で小形化が可能であり、しかもフ
ァンロータの振動によって安定な回転振動が阻害される
のを防止することが可能な空調室内機用ファン装置を提
供することにある。
(問題を解決するための手段) そこでこの発明の空調室内機用ファン装置は、一端が
固定された固定軸6の先端に至る中途部に固定子5を固
着する一方、上記固定子5の外周を囲繞すべく上記固定
軸6と同心の円周上に配設されるケーシング15の円筒状
内周面19に永久磁石20を取付けて回転子4を構成し、さ
らに上記円筒状内周面19の先端側の端面を覆う上記ケー
シング15の側面17における軸心位置に、この側面17から
先端側へと突出する軸受収納室39を設け、この軸受収納
室39に挿着された軸受41を介して上記回転子4を上記固
定軸6の先端側で回転自在に支持する一方、ドーナツ円
板状の側板側固着面13とドーナツ円板状の回転子側固着
面14とを有し、両者の内周面が円筒部12によって連結さ
れた弾性体より成る連結部材3を、上記円筒部12が上記
軸受収納室39の外側を取り囲むように設け、側板側固着
面13をファンロータ1の側板2に、回転子側固着面14を
上記回転子4のケーシング15の側面17にそれぞれ取付け
ることによって、上記回転子4とファンロータ1とを連
結している。
(作用) 上記空調室内機用ファン装置では、軸心位置に設けた
軸受収納室39の外側方において、弾性体より成る連結部
材3により回転子4とファンロータ1とを連結してい
る。より詳しくは、連結部材3の円筒部12は軸受収納室
39の外側を取り囲むように設けられ、ドーナツ円板状の
側板側固着面13はファンロータ1の側板2に取り付けら
れ、ドーナツ円板状の回転子側固着面14は回転子4のケ
ーシング15の側面17に取り付けられている。従って、円
筒部12によって回転子4の回転トルクがファンロータ1
に伝達されると共に、回転子4とファンロータ1とが軸
心がずれて配置されるなどして偏心振動が発生した場合
には、固着面13、14の傾動や円筒部12の撓みによってそ
の振動が吸収される。これによって、回転トルクの確実
な伝達及び振動の確実な防止を可能とすると共に、回転
支持のためにのみ専有される軸方向スペースが不要なた
め、装置全体のコンパクト化を図ることが可能となる。
(実施例) 次にこの発明の空調室内機用ファン装置の具体的な実
施例について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
第1図には、この発明の空調室内機用ファン装置の一
実施例における駆動側の断面図を示している。同図にお
いて、1はクロスフローファンのファンロータであり、
このファンロータ1の一方の側板2に、合成ゴム等の弾
性材料より成る連結部材(弾性体)3を介して、回転子
4が取着され、またこの回転子4内部に、固定子5の固
着された固定軸6が挿通されている。そしてこの固定軸
6の右側端部にはエンドブラケット7がさらに固着され
ている。このエンドブラケット7の端面には、適当箇所
に固定ねじ穴が穿設されており、このエンドブラケット
7端面を、空気調和機の室内機内部の取付面であるファ
ンハウジングの左右側板の、第1図に二点鎖線で図示し
た右側板8にねじ固定するようになされている。室内側
熱交換器はファンハウジング内のファンロータ1の上流
側に配設されており、左右側板間に支持されている。
上記連結部材3は、その中心部に軸方向に貫通する貫
通穴11を有するリング状の部品であり、またその断面は
略U字状に形成されている。つまり上記貫通穴11を囲繞
する円筒部12と、この円筒部12の軸方向両端部位置から
それぞれ半径方向に広がる側板側固着面13及び回転子面
固着面14とから構成されている。上記側板側固着面13
は、側板2の端面に形成している凹部に嵌入されてこの
側板2との同心位置を与えられ、この状態で接着等によ
り固着される。一方、上記回転子側固着面14には、回転
子4を構成するケーシング15における側面(図において
垂直面として図示された面)17が固着される。この側面
17の軸心位置には、ファンロータ1側に突出する中心膨
出部16が形成されている。この中心膨出部16の機能につ
いては後で説明するが、この中心膨出部16を上記貫通穴
11に挿通し、両者の同心位置状態を維持した状態で、上
記中心膨出部16より外周側の側面17において接着等によ
る固着取付けが行われる。
次に上記回転子4の構成を、第4図の分解斜視図を参
照して説明する。この回転子4は、上記ケーシング15
と、4箇の永久磁石20と、略円筒状の蓋体25とから構成
されている。上記ケーシング15は、前記したように連結
部材3を介してファンロータ1の側板2に固着される前
記側面17と、この側面17の外周縁から、図において右側
へと延びて右端面において開口する円筒部18とから成る
カップ状に形成されている。そして上記円筒部18におけ
る円筒状内周面19に沿わせて、上記各永久磁石20を固定
するために、上記側面17には、上記内周面19より内方の
同心の円周上4等配の位置で開口端側に切起こされた4
個の略弓状の係止片26・・26と、これらの係止片26・・
26間の円周上各2箇所の位置でそれぞれ切起こされた短
寸の爪状の突起27・・27とが形成されている。一方、上
記各永久磁石20は、第2図に示すように、ケーシング15
の円筒状内周面19の円周を略4等分する円弧長を有する
形状に構成されている。その形状については、後で詳述
するが、周方向両端部には半径方向に対して傾斜する傾
斜面52、52がそれぞれ形成されており、隣合う永久磁石
20の各傾斜面52間には、径方向外方に向かって徐々に狭
小となるテーパ状の隙間が形成される。そしてこのテー
パ状隙間に上記各弓状係止片26が軸心側より嵌入して、
上記永久磁石20の傾斜面52に当接するようになされてい
る。また上記各係止片26の切り起こし点は上記当接位置
より外周面側に形成されており、この結果上記当接状態
においては、各係止片26は半径方向内方へと撓み変形を
生じた状態となり、その弾性反力が上記各永久磁石20を
外周面側へ押圧する力として作用する。そしてこの押圧
力は、上記のように傾斜面52、52に作用する結果、各永
久磁石20を半径方向外方へと押圧してケーシング15の円
筒部内周面に密着させる力として作用すると共に、円周
方向にも押圧する力として作用する。このような押圧力
が各永久磁石20の両端部にそれぞれ与えられる結果、各
永久磁石20の半径方向の位置固定及び周方向の位置固定
が同時に与えられる。
上記係止片26は、第1図に示しているように、ケーシ
ング15の開口端(図において右端)側が軸心方向へと湾
曲するような略弓形形状に形成されており、したがって
上記各永久磁石20は、上記ケーシング15の開口端側から
このケーシング15の内周面に沿わせて軸方向左方へと押
し込んでいくことにより、上記係止片26は徐々に軸心方
向へと湾曲されて上記した組付状態となる。一方この組
付状態における軸方向の固定は、同図において下側の永
久磁石の断面に付記しているように、各永久磁石20の左
端面が前記した爪状突起27の先端部に当接することによ
ってまず左端側での位置決めがなされる。なおこの状態
において上記係止片26は、その軸方向中央部が各永久磁
石20の軸方向中央箇所に当接する。上記爪状突起27は、
第2図に示しているように、各永久磁石20に対し、両端
部側の各2点にそれぞれ当接するようになされている。
そしてこのとき、第1図のように、各永久磁石20の右側
端面は、ケーシング15の開口端と略同一位置に位置す
る。上記のような各永久磁石20の組付け後、上記ケーシ
ング15の円筒部18の外周と略同径の内周面を有する前記
蓋体25がケーシング15に覆せられる。この蓋体25にはそ
の周側面の適当箇所に嵌合穴35が穿設されており、一方
ケーシング15の周側面には、上記嵌合穴35にそれぞれ応
ずる位置に、半径方向外方へと突出成形された円弧状の
係止片36が形成されている。上記蓋体25を軸方向に押し
込み、上記係止片36を上記嵌合穴35内に嵌入させること
によって、上記ケーシング15への蓋体25の固定取付けが
なされ、回転子4の組立てが完了する。このとき、蓋体
25の右側端面には、径方向内方へと曲げ成形されると共
に各永久磁石20端面の外周側を全周に渡ってわずかに覆
う固定面37が設けられており、この固定面37と上記爪状
突起27との間で各永久磁石20が挟持されることとなっ
て、軸方向の固定が行われる。このように、従来は接着
によって行われていた永久磁石の取付けを、極めて簡単
な組立作業でより確実かつ精度良く行うことが可能とな
っている。
上記各永久磁石20は、半径方向に着磁されている。ま
た固定子5に対面する内周面において隣合う面が相互に
異なる極となるように、つまりNSNSの4極の界磁状態と
なるように回転子4は構成されている。そして上記のよ
うな各永久磁石20は、例えばフェライトより成る異方性
磁石で構成されている。このように、各磁極毎に一様に
着磁される分割磁石で構成すると共に、それぞれ異方性
磁石で構成する結果、磁力を従来よりも大幅に強くする
ことができ、そのため、ファンロータ1に生ずる回転振
れに対しても安定した回転駆動をなし得るように、これ
らの永久磁石20の内周面と、後述する固定子5の外周面
との間の隙間、すなわちエアーギャップを1.5〜2mmと比
較的大きく与えて構成することが可能となっている。
また上記各永久磁石20はそれぞれ同一形状に構成され
ているものであって、またそれぞれ周方向両端部には、
第3図に示すような対称形の端面形状が与えられてい
る。この端面形状について、第3図に基づいて説明す
る。同図には、永久磁石20を左右対称に位置させ、その
ときの対称軸となる中心線l、またこの中心線lを中心
にして中心角90゜で延びる半径方向線m、m、上記中心
線lに垂直で永久磁石20の外周面Soに接する水平面pを
付記している。永久磁石20の両端部には、それぞれ外周
面Soから内周面Siに向かって、上記中心線lに平行な平
行面50、上記半径方向線mよりわずかに中心線l側で上
記半径方向線mに平行な最小隙間付与面51、上記水平面
pに平行に中心線l側に延びる傾斜面52が順次形成さ
れ、そして上記半径方向線mに平行であると共に上記最
小隙間付与面51よりは半径方向線mから離間した嵌入面
53が形成されて上記内周面Siに連なっている。このよう
な端面形状を与えていることにより、ケーシング15内周
面に沿って各永久磁石20が配設された場合に、隣合う各
永久磁石20、20間には、上記最小隙間付与面51、51間で
最小隙間a(1mm)が与えられる。この最小隙間を与え
ることによって、各永久磁石20等の形状加工誤差を許容
し得る組立が可能となる。上記傾斜面52は、内周面Siと
外周面Soとの半径方向中間点(以下、中性点と言う)の
近傍に形成されており、前記したように弓状係止片26が
当接する面となっている。そして上記嵌入面53は、上記
弓状係止片26が径方向内方より上記傾斜面52方向へと嵌
入する隙間を与えると共に、その間隔bは、前記エアー
ギャップを超える隙間(3mm)となされており、このた
め隣合う永久磁石20、20間の内周面側における上記隙間
bを介する漏洩磁束が低減され、固定子5側により有効
に磁力が作用するようになされている。
なお各永久磁石20を内部に収納しているケーシング15
と蓋体25とは、永久磁石20の外周面側の磁路を構成する
ように、鋼板等の軟質磁性材料から成る板材で形成され
ている。そして上記ケーシング15の側面17からは、爪状
突起27によって永久磁石20を離間した状態で取付けるこ
とにより、上記側面17を介しての磁束の漏洩を抑える構
成となされている。特に上記爪状突起27の先端部は半円
状に形成されており、したがって各永久磁石20とは点接
触状態で当接する。また上記各永久磁石20の右端側を固
定する蓋体25の固定面37は各永久磁石20の外周面側の狭
小部分のみに接するように構成しており、このように各
永久磁石20の軸方向両端面に接して挟持する部材の接触
面積を極力小さくすることによっても、漏洩磁束が低減
される。さらに上記爪状突起27と、前記した弓状係止片
26とは、前記した中性点の近傍で接するようになされて
いることによっても漏洩磁束の低減が図られ、また隣合
う異極の永久磁石20間の位置における上記ケーシング15
の側面17には、上記弓状係止片26の切起こし跡のスリッ
ト開口が半径方向に延びており、このためこの側面17を
介しての漏洩磁束がさらに低減する構成となっている。
前記したケーシング15の側面17における軸心側の中心
膨出部16は、第1図のように、その内部空間が軸受収納
室39となされている。つまりこの軸受収納室39内に軸受
41が圧入等によって挿着されている。この軸受41に、前
記固定軸6の先端側を挿通させることによって、上記回
転子4の内部空間部に、第2図に示すように、星形に成
形された6極の磁極を有する固定子5が同心状に配設さ
れることとなり、ファン駆動用電動機が構成される。な
お同図中40は、固定子5の各磁極に巻装されているコイ
ルである。上記固定子5は、第1図に示すように固定軸
6の略中央部位置に固着されている。この固定軸6は、
第1図において左端側の先端がテーパ状に形成されると
共に、そのテーパ部から基端側は小径部となされ、さら
に段部を有して上記固定子5が固着される軸部として形
成されている。そして前記した蓋体25の固定面37の中心
開口を通して軸心上を上記固定軸6を挿入していくこと
で、上記軸受41の中心穴に、固定軸6の小径部が挿通す
ることとなる。このとき上記固定軸6先端のテーパ部で
案内されて、小径部が容易に挿通するようになされてい
る。
上記固定軸6の右側端部位置には、皿状のエンドブラ
ケット7が同心状に固着されている。このエンドブラケ
ット7の外周には、固定子5側に延びる短寸の円筒部42
が形成されており、この円筒部42に囲繞される空間は、
制御回路部品収納室43となされている。この収納室43内
には円板状のプリント基板44が配設されており、このプ
リント基板44に、この空調室内機用ファン装置の回転制
御に必要な制御回路部品が取付けられている。つまり上
記プリント基板44に、抵抗素子、コンデンサ、ダイオー
ド等の制御回路部品を、上記エンドブラケット7側に位
置するようにマウントしている。このとき収納室43の軸
方向高さよりも高い寸法を有するコンデンサ等の素子に
ついては、そのリード部を曲げ成形して上記プリント基
板44の面に沿わせて収納している。また図のように、パ
ワートランジスタ45や制御IC46等の高発熱素子において
は、それらの冷却フィンを上記エンドブラケット8の内
面に、絶縁シート47を介して密着取付けしている。すな
わち上記のような高発熱素子に対しては、エンドブラケ
ット7全体がそれらの放熱フィンとして作用するように
なされているのである。以上のようなプリント基板44に
おける各素子の配置、及び放熱構造とすることによっ
て、軸方向寸法の小さな空間内に回転制御に必要な制御
回路を構成し、これにより装置のコンパクト化、及び外
部引出配線数の低減を図っている。なお上記プリント基
板44から3箇のホール素子H(図には1箇のみ図示)
は、固定子5側に延びて、回転子4の回転位置に応じた
磁場の変化を検出し得るようになされている。
上記のようにファンロータ1に回転子4と固定子5と
を組立てた後、この組立体は空気調和機の室内機に組付
けられる。すなわちファンロータ1の、上記側板2とは
反対側の側板の軸心位置に固着されている回転軸を、第
5図に(B)で示すように室内機のファンハウジングの
左側板に軸受を介して回動可能で、かつ軸方向摺動自在
に取付け、そして上記エンドブラケット7をファンハウ
ジングの右側板8にねじ固定する。これにより固定軸6
と、この固定軸6に固着されている固定子5との位置固
定が与えられると共に、ファンロータ1と回転子4との
回転体も、上記固定軸6によって回転自在に支持される
こととなる。
このように、一本の固定軸6のみが軸心位置に配設さ
れる構成で固定子5と回転子4との双方の支持が得られ
る構成であり、従来装置のように固定軸と回転軸とを並
設する必要がないので、構造が簡単になり、また従来装
置における回転軸及びその配設のために必要なスペース
が不要となって全体を小形に構成することが可能となっ
ている。そして上記回転子4を固定軸6に回転自在に取
付けるために必要な軸受41は、前記側面17の軸心位置
で、ファンロータ1側に突出させた中心膨出部16内に取
着している。このため上記中心膨出部16より外周側の側
面17にファンロータ1を連結する構成とすることによっ
て、ファンロータ1を回転子4に隣接させて取付けるこ
とが可能となる。つまり上記軸受4の配設に必要な軸方
向スペースは、上記ファンロータ1、或いは前記した連
結部材3と同一の軸方向位置における軸心側に必要とな
るものであって、上記軸受41のみによる専用の軸方向ス
ペースは不要であるので、全体の軸方向長を小さくする
ことが可能となっている。また上記実施例においては上
記中心膨出部16を、板材に対する絞り加工によって側板
17と一体的に形成しており、このため別体の軸受収納箱
を設ける必要がないので、構成がさらに簡素になり、組
立工数の低減や作業性の向上が可能である。
さらに固定子5の軸心貫通孔を挿通する固定軸6は、
棒鋼等の磁性体材料より構成している。この結果固定子
5の各磁極間の軸心側の磁路は、上記固定軸6によって
も与えられる。前記した従来例においては、固定子の軸
心位置には回転子側の回転軸が挿通するための中空穴が
存在するために、中心側の円板状の部分の外周径を大き
くして軸心側の磁路構成領域を確保することが必要であ
ったが、上記においては軸心貫通孔にも磁性体が充填さ
れた構成となされているので、径方向にもより小さく構
成することが可能となっている。
なお第1図の組立状態において、固定軸6に対する軸
受41の軸方向の位置固定部材は設けていない。しかしな
がら上記のような組立状態においては、回転子4の永久
磁石20から固定子5に対して強力な磁気吸引力が作用
し、この結果、固定子5の軸方向中心位置に永久磁石20
の軸方向中心位置が略一致するように自動的に心合せが
なされ、保持される。このように回転子4及びファンロ
ータ1に対して軸方向の移動自在に構成することによっ
て、上記永久磁石20と固定子5との間に軸方向押圧力が
残る相対位置関係が解消され、このため軸受41における
摩耗が低減され、また回転を円滑に行うことが可能とな
る。さらに軸方向の位置規制手段が不要であるために、
構造が簡単になると共に組立作業性も向上する。
次に上記構成の空調室内機用ファン装置の作動状態に
ついて説明する。
前記した3つのホール素子H1〜H3は、第2図に示して
いるように、固定子5の隣り合う3つの極の先端部側
に、それぞれ配置されており、これらのホール素子H1〜
H3によって上記回転子4の回転位置に応じた各永久磁石
20による磁場の変化が検出される。そしてその検出信号
を受けて、所定のタイミングで前記制御IC46によって駆
動信号が発生され、これにより各コイル40への通電が周
期的に制御されて固定子5側に回転磁界が発生される。
こうして回転子4が上記固定子5側の回転磁界によって
回転駆動され、この回転子4の回転が前記ファンロータ
1に伝達されてファンロータ1が回転駆動される。
以上の説明のように上記実施例においては、固定子5
の固着された固定軸6の先端側で、回転子4を回転可能
に支持する構成であり、従来装置のように固定軸と回転
軸とを並設する必要がないので、構造が簡素になり、小
形化が可能となる。そして回転子4を回転自在に取付け
るための軸受41を、ケーシング15の側面17の軸心側位置
で外方に突出する軸受収納室39に設けており、このため
ファンロータ1への連結に際しては、上記軸受41と同一
の軸方向位置における外周側で上記ファンロータ1と回
転子4とを隣接させて連結することができ、この結果、
上記軸受41のみが専有する軸方向スペースは不要となる
ので、装置全体の軸方向長さを小さくすることができ
る。
さらに上記実施例においては、固定子5を挿通する固
定軸6を磁性体材料より構成することによって、この固
定軸6が固定子5の軸心側磁路としても機能する結果、
径方向の小形化も可能となっている。
また上記実施例の装置ではファンロータ1の回転振れ
に対しても、円滑な回転駆動がなし得るように以下のよ
うな効果も有している。つまり上記ファンロータ1は軸
方向長さが長く、また金属材料に比べて剛性の小さな合
成樹脂材料で構成されている。したがって回転軸に対す
る重心位置のずれがある場合には、中央部側が外方へと
偏心するようなそりを伴って回転することとなる。この
ような回転の振れによって、例えば第1図において、側
板2は、固定軸6に対する直交面からは傾斜した状態で
軸受41による固定点回りに回転する。そしてこの傾斜回
転状態は、回転子4のケーシング15にも連結部材3を介
して伝達され、このため上記回転子4は固定軸6に対し
て、上記軸受41における内外輪の組立精度上許容される
範囲内の傾きをもって回転することとなる。そして例え
ば、このような回転の振れと共に、分割した永久磁石の
軸心回りの配設状態にずれがあって軸心回りの重量的な
アンバランスが回転子に存在する場合には、両者が相乗
的に作用して大きな回転むらを生じることとなる。しか
しながら上記実施例においては、前記したように各永久
磁石20はそれらの端面形状と弓状係止片26等の位置規制
部材とによって、例えば接着等による取付けに比べて所
定の配設状態をより精度良く与え得る構成であるので、
重量的なアンバランス量は小さく、このため回転むらの
発生を抑えることができる。
また上記実施例においては側板2に近接する位置で軸
受41を介して支持している。したがって側板2の位置で
はこの側板2の中心と固定軸6との同心位置状態が略維
持され、上記軸受41の箇所を中心とする傾斜方向の変動
のみが回転子4に作用する。このように偏心を伴う回転
振れが抑えられる構成であるために、回転子に生ずる振
れ量は小さくなり、より安定した回転駆動が可能とな
る。
さらに上記実施例においては、側板2と回転子4のケ
ーシング15とを弾性体より成る連結部材3で連結してお
り、上記ファンロータ1に生ずる回転の振れは、上記連
結部材3で吸収され、ファン駆動用電動機側への伝達量
は大きく低減される。この結果回転子4における偏心が
低減されてより安定な回転駆動がなし得ると共に、固定
軸6を介して装置へと伝達する振動も低減される。
また上記連結部材3はリング状としているので、回転
方向には回転子4の回転力をファンロータ1に伝達する
ために十分な剛性を有している。より詳しく説明する
と、連結部材3は、ドーナツ円板状の側板側固着面13及
び回転子側固着面14がその内周面を円筒部12によって連
結して構成されており、円筒部12は主として回転トルク
を伝達し、固着面13、14の傾動及び円筒部12の撓みによ
って偏心振動を吸収する。従って、ファンロータ1の振
動を吸収する一方で、回転子4の回転トルクを確実に伝
達できる構成となっている。
また永久磁石を各磁極毎に分割すると共に異方性磁石
で構成し、この結果、強力な磁気力を有する永久磁石構
成とし得ることによって、永久磁石20の内周面と固定子
5の外周面との間のエアーギャップを大きくした構成と
なされており、このため回転振れによって永久磁石20の
内周面と固定子5の外周面との同心位置関係が損なわれ
る場合にも、上記エアーギャップの範囲内であれば、永
久磁石20が例えば固定子5に接する等の異常を生ずるこ
となく回転駆動を継続することができる。
また上記実施例においては各永久磁石を弓状係止片等
により回転子のケーシングに取付ける構成として説明し
たが、接着等のその他の取付法による装置においてもこ
の発明の適用は可能であり、また上記実施例においては
4個の円弧状永久磁石を周上に配設した例を示したが、
さらに多くの数に分割した永久磁石を設ける構成とする
こと、或いはリング状の永久磁石で構成することも可能
である。
また上記は直流ブラシレスモータを用いたファン装置
を例にして説明したが、その他の形式における空調室内
機用ファン装置において、またクロスフローファン以外
の空調室内機用ファン装置においてこの発明の適用が可
能である。
(発明の効果) 上記空調室内機用ファン装置では、軸心位置に設けた
軸受収納室の外側方において、連結部材、詳しくはドー
ナツ円板状の側板側固着面及び回転子側固着面がその内
周面を円筒部によって連結された弾性体より成る連結部
材により、回転子とファンロータとを連結している。従
って、円筒部によって回転子回転トルクを確実にファン
ロータに伝達すると共に、回転子とファンロータとの偏
心振動をドーナツ円板状の2つの固着面の傾動や円筒部
の撓みで吸収して低減し、これによって防振を図りつつ
その安定かつ確実な回転駆動を維持することを可能とし
ている。しかも回転支持のためにのみ専有される軸方向
スペースが不要なため、装置全体のコンパクト化をも図
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例における空調室内機用ファ
ン装置の駆動側を示す断面図、第2図は第1図のII−II
線における断面図、第3図は上記空調室内機用ファン装
置において用いた永久磁石の正面図、第4図は上記装置
の分解斜視図、第5図は従来装置の断面図である。 3……連結部材、4……回転子、5……固定子、6……
固定軸、12……円筒部、13……側板側固着面、14……回
転子側固着面、15……ケーシング、17……側面、19……
円筒状内周面、20……永久磁石、39……軸受収納室、41
……軸受。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端が固定された固定軸(6)の先端に至
    る中途部に固定子(5)を固着する一方、上記固定子
    (5)の外周を囲繞すべく上記固定軸(6)と同心の円
    周上に配設されるケーシング(15)の円筒状内周面(1
    9)に永久磁石(20)を取付けて回転子(4)を構成
    し、さらに上記円筒状内周面(19)の先端側の端面を覆
    う上記ケーシング(15)の側面(17)における軸心位置
    に、この側面(17)から先端側へと突出する軸受収納室
    (39)を設け、この軸受収納室(39)に挿着された軸受
    (41)を介して上記回転子(4)を上記固定軸(6)の
    先端側で回転自在に支持する一方、ドーナツ円板状の側
    板側固着面(13)とドーナツ円板状の回転子側固着面
    (14)とを有し、両者の内周面が円筒部(12)によって
    連結された弾性体より成る連結部材(3)を、上記円筒
    部(12)が上記軸受収納室(39)の外側を取り囲むよう
    に設け、側板側固着面(13)をファンロータ(1)の側
    板(2)に、回転子側固着面(14)を上記回転子(4)
    のケーシング(15)の側面(17)にそれぞれ取付けるこ
    とによって、上記回転子(4)とファンロータ(1)と
    を連結していることを特徴とする空調室内機用ファン装
    置。
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