JP2643405B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2643405B2
JP2643405B2 JP1009436A JP943689A JP2643405B2 JP 2643405 B2 JP2643405 B2 JP 2643405B2 JP 1009436 A JP1009436 A JP 1009436A JP 943689 A JP943689 A JP 943689A JP 2643405 B2 JP2643405 B2 JP 2643405B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、楽音の音像位置を制御しながら発音制御を
行う電子楽器に関する。
〔従来の技術〕
近年の電子楽器において、楽音の出力をモノラルのみ
でなくステレオで出力できるものが開発されている。そ
してこの場合、左右チャネルへの楽音の振り分けを行う
装置が開発されている。
このような装置の従来例として、例えば楽音に各々異
なったLFOビブラート又はLFOトレモロ等の効果を付加し
て2種類の楽音出力を生成し、これらの楽音を例えば演
奏者によってあらかじめ設定された音像位置で左右チャ
ネルい振り分けるものがある。又は、左右チャネルの間
で上記2種類の楽音がランダムに振り分けられるように
制御するものもある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記従来例は、演奏操作によって楽音を左右
チャネルに振り分けるものではなく、演奏者の意志とは
無関係に左右チャネルへの振り分けが行われ、演奏者の
意図したようなステレオ効果を得ることができないとい
う問題点を有している。
本発明の課題は、演奏者による演奏操作に基づいて楽
音の音像位置を制御可能とし、これによって演奏者が意
図したような効果(エフェクト)を得られるようにする
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、まず、複数の音像位置の各々で所定のポリ
フォニック数で楽音信号を独立に発生する音源手段を有
する。同手段は、例えば周波数変調タイプ又は位相変調
タイプのデジタル音源、PCM音源等種々のタイプの音源
が適用できる。そして、例えばステレオの左チャネル及
び右チャネルの各音像位置で、楽音信号を例えば時分割
処理によって独立に発音する手段である。又は、左右の
中央の音像位置あるいは連続的に左右の混合率が変化す
る音像位置で楽音信号を発音させるようにしてもよい。
また、この場合、左右チャネルの各々で例えば4音、8
音等のポリフォニック数で楽音信号を独立に発音する。
次に、ノートオン情報が入力する毎に音源手段におい
て音像位置を変更しながらノートオン情報に基づく楽音
を発音させるとともに、この楽音を発音させる音像位置
で既に所定のポリフォニック数で楽音が発音されている
場合、この音像位置以外の音像位置でノートオン情報に
基づく楽音を発音させる音像位置制御手段を有する。こ
の場合、ノートオン情報は、例えばMIDI(Musical Inst
rument Digital Interfece)規格に基づいて鍵盤楽器等
から入力し、又は、内蔵の鍵盤部から押鍵された鍵に対
応して入力する。そして、上記音像位置制御手段は、上
記ノートオン情報が入力する毎に、前記音源手段におけ
る例えば左右チャネルへの発音割り当てを交互に変更し
ながら、各ノートオンコマンドに基づいて音高・音量・
音色等を制御して楽音を発音させる手段である。ここ
で、好ましき構成例によれば、各ノートオン情報の入力
に対応して所定の音像位置を決定したときに、前記音源
手段における前記所定の音像位置で前記所定のポリフォ
ニック数の楽音が発音されている場合、前記音像位置制
御手段は前記音源手段において前記所定の音像位置以外
の音像位置で前記ノートオン情報に基づく楽音を発音さ
せる。また、同じく所定の音像位置を決定したときに、
前記音源手段における前記複数の音像位置の全てで前記
所定のポリフォニック数の楽音が発音されている場合、
前記定位置制御手段は前記音源手段において前記所定の
音像位置で発音されている楽音のうち最も古く発音開始
された楽音を消音して前記ノートオン情報に基づく楽音
を発音させる。
〔作用〕
演奏者が内蔵の又はMIDI等を介して外部に接続された
キーボード楽器等を用いて、鍵盤等の押鍵操作を繰り返
して演奏を行った場合、押鍵毎に音源手段から発音され
る楽音の音像位置が例えば左右チャネル交互に変化す
る、すなわち、演奏者は押鍵操作を単音ずつ行うことに
よって発音される楽音の音像位置を変更できる。また、
和音を演奏することによって、例えば左右チャネルで広
がった音像の楽音を発音でき、演奏者の意図に基づく効
果(エフェクト)を得ることができる。なお、鍵盤操作
に限られるものではなく、シーケンサー等を用いて自動
演奏を行う場合にもノートオン情報が入力に同期させて
楽音の音像位置を制御できる。
この場合、ある音像位置における楽音のポリフォニッ
ク数が一杯になってしまった場合には、例えば他の音像
位置に振り分けることにより、適切な制御を行える。
更に、全ての音像位置の楽音のポリフォニック数が一
杯になってしまった場合には、音像位置制御手段で指定
された音像位置において、後着優先で楽音を発音させる
ことができ、この場合も適切な制御を行うことができ
る。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を説明す
る。本実施例は、複数の演奏モードのうちから任意の演
奏モードを選択できる電子楽器として実現され、そのう
ち本発明に関連する部分は、演奏モードとしてノーマル
モード(NORMAL MODE)でキーボードモード(Key Board
Mode)が選択された場合のノートオンの制御処理(後
述する)に関するものである。
本実施例の構成 第1図は、本発明による電子楽器の構成図である。本
実施例は、外部からのMIDIコマンド(データを含む。以
下同じ。)を受信し、それに基づいて音源を制御して対
応する楽音を発音する音源モジュールタイプの電子楽器
として実現されるが、同図に示すように鍵盤部16又はコ
ントローラー17を有するキーボード楽器等の一部として
実現することも可能である。なお、コントローラ17とし
ては、例えば演奏時の音高を任意に変更するためのベン
ダーホイール(Bender wheel)、トレモロの深さ等を任
意に変更できるモジュレーションホイール(Modulation
wheel)、予め設定された楽音構成要素の1つ又は複数
に対して任意にデータを変更させることのできるディフ
ァイナブルホイール(Definable wheel)等の操作子が
ある。以下の説明では、特に言及しない限り外部からの
MIDIコマンドに基づいて制御される音源モジュールとし
て説明を行う。
中央制御装置(以下、CPUと呼ぶ)1は、後述する各
処理部からのデータ処理及び各処理部を制御するための
制御データの送出等を行い、電子楽器全体の制御を行
う。
スイッチ部3は各種スイッチ群であり、音色を切り換
えるためのスイッチ、演奏モード(後述する)を切り換
えるためのスイッチ、各種制御データ・演奏モード設定
データ・音色データ等の設定状態を変更するためのスイ
ッチ、又はデータの値を変更するためのボリューム等か
らなり、これらのスイッチ情報はバス2を介してCPU1に
取り込まれて処理された後、各処理形にデータが設定又
は送出される。
表示部4は、LED又はLCDディスプレイ等により、現在
の演奏状態、設定データ値、システムの設定状態等が、
CPU1からバス2を介して送られてくるデータに対応して
表示される。
MIDI回路5は、MIDI規格に従って外部から入力する本
音源モジュールを制御する信号を受信してバス2を介し
てCPU1に転送し、或いは逆にCPU1からバス2を介して出
力される外部の電子楽器を制御するための信号をMIDI規
格に従って送信するためのインタフェース回路である。
外部インタフェース6は、ICカードの記憶されたデー
タ・プログラム等を取り込み、逆にICカードにデータ・
プログラム等を書き込むためのインタフェース回路であ
る。なお、この回路は本発明には特には関係しない。
ROM7は、本音源モジュールを動作させるためのプログ
ラムや音色データ、演奏データ等が記憶されている読み
出し専用メモリである。
RAM8は、上記プログラム中で使用されるデータ、音色
データ、音色制御用データ、演奏データ又は演奏状態デ
ータ等を一時的に記憶する書き換え可能なメモリであ
る。
音源9は、CPU1からバス2を介して入力する制御デー
タに基づき、音色がセットされ発音状態が制御されなが
ら楽音を発音する回路であり、PCM音源タイプ、周波数
変調タイプ、位相変調タイプ等、種々のデジタル音源回
路が適用できる。
D/A変換器10は、音源9からのデジタル楽音データを
ステレオのアナログ楽音信号に変換する変換回路であ
る。
パンニング効果発生器11は、D/A変換器10からのステ
レオのアナログ楽音信号に対して、左右チャネルの音像
位置を自動的に変化させるパンニング効果を付加する回
路である。このパンニング効果の状態は、CPU1からバス
2を介して入力する制御信号により制御される。なお、
本発明は楽音信号をステレオの左右チャネルの間で振り
分ける一種のパンニング処理に関するものであるが、パ
ンニング効果発生器11はアナログ楽音信号になってから
パンニング効果を一定音像位置又はランダムに付加させ
る回路であり、本実施例には特には関連しない。勿論、
それは、本実施例に関してのことであって、このような
パンニング効果発生器11によって、本発明の音像位置制
御を行ってもよいことは明らかである。
フィルター12は、パンニング効果発生器11からのステ
レオ楽音信号に対して、必要以外の周波数成分を除去す
るための左右チャネル独立のフィルターである。
アンプ13は、上記ステレオ出力を左右チャネル独立に
増幅し、このようにして増幅されたステレオ楽音信号は
各スピーカ14、15から放音される。なお、本実施例を音
源モジュールとして実現する場合、アンプ13及びスピー
カ14、15を省略し、フィルター12からのスレテオ楽音信
号を音源モジュールに接続される外部オーディオシステ
ムに出力するようにしてもよい。
鍵盤部16およびコントローラ17は、はじめに説明した
ように本実施例をキーボード楽器の一部として実現する
場合の構成例であり、本発明には直接は関係しないた
め、その動作説明は省略する。
本実施例の基本動作フロー 上記構成の電子楽器の動作を以下に説明する。なお、
以下に示す各動作フローチャートは、第1図のCPU1がRO
M7に記憶されているプログラムに従って動作することに
より実行される。
本実施例による電子楽器は、電源オンと同時に第5図
のジェネラル動作フローチャートをスタートさせ繰り返
し実行するが、そのほか第2図〜第4図及び第21図、第
22図の各動作フローチャートを割り込み処理によって実
行する。なお、第9図及び第11図〜第18図は、第5図の
ジェネラル動作フローチャートの各部の詳細である。
まず、本実施例の基本動作フローにつき第2図〜第5
図の動作フローチャートに従って説明する。なお、随時
第1図の各処理部を参照しながら説明を行う。
第2図は、CPU1内の特には図示しないタイマーからの
一定周期毎の割り込みに基づいて、第5図のジェネラル
動作フローチャートに優先して実行される処理フローで
あり、S201において、スイッチ部3の各スイッチの状態
のRAM8の特には図示しないエリアに取り込む処理を行
う。この処理を実行した後は、再び第5図のジェネラル
動作フローチャートでの処理に戻る。
第3図は、MIDI回路5が特には図示しない外部機器か
らのMIDIコマンドを受信した場合に、MIDI回路5からの
割り込みに基づいて、第5図のジェネラル動作フローチ
ャートに優先して実行される処理フローであり、S301に
おいて、MIDI回路5で受信されたMIDIコマンドをRAM8の
特には図示しないエリアに取り込む処理及びMIDI入力が
発生したことを示すフラグをRAM8内の特には図示しない
エリアにセットする処理を行う。この処理を実行した後
は、再び第5図のジェネラル動作フローチャートでの処
理に戻る。
第4図は、本実施例がキーボード楽器の一部として実
現され、鍵盤部16及びコントローラ17等を具備するよう
な場合に、これらが操作されたときに該操作データを外
部機器に出力するための処理フローであり、S401におい
て、上記操作に基づく割り込み処理によりMIDI回路5を
介してMIDIコマンドとして出力する処理を行う。なお、
この動作は通常のMIDIコマンドの出力処理であり、本発
明に直接は関連しない。
第5図は、CPU1によって繰り返し実行されるジェネラ
ル動作フローチャートである。
始めに電源が投入されると、S501において、音源9に
対する初期設定、表示部4への初期表示データの設定、
RAM8における各制御データ・コントロールデータ・演算
用データ等の初期化等のイニシャライズ処理が行われ
る。
次に、S502において、スイッチ部3の状態変化の有無
が判別される。なお、ここで判別されるスイッチデータ
は、第2図に示した割り込み処理によって検出されRAM8
に取り込まているスイッチデーアを用いる。
上記判別によりスイッチ状態に変化があれば、S503に
おいて、スイッチ変化処理を行う。ここでは、演奏モー
ドの設定のほか、音色データの設定、MIDI制御データの
設定、パンニング(PAN)制御データの設定及び各デー
タの変更、音源9に対する楽音制御用データの設定、表
示部4へのデータ設定、コントロールデータの初期設
定、パンニング効果発生器11に対する制御、外部インタ
フェース6を介してのICカード等とのデータ又はプログ
ラムの授受、MIDIの制御等、システム状態に応じて必要
な全ての処理がなされる。なお、この動作については後
に詳述する。以上の動作の後はS504の処理に移る。
一方、前記S502の判別によりスイッチ状態に変化がな
ければ、S503のスイッチ変化処理は実行せず、S504の処
理に移る。
続いてS504では、MIDI回路5を介してMIDIコマンドの
入力がなされたか否かが判別される。なお、ここでMIDI
入力の有無を判別するためのフラグは、前記したように
第3図に示した割り込み処理によってRAM8にセットされ
る。
上記判別によりMIDI入力が有れば、S505のMIDI IN処
理を実行する。ここでは入力したMIDIコマンドを識別
し、該データに対応して内部演奏モードの変更、音色デ
ータの変更、PAN制御データの変更、楽音制御データの
変更、及びこれらに対する全ての処理、また、楽音の制
御、表示データの制御、MIDIの制御等がシステム状態及
び設定データに応じて処理される。なお、ここは本発明
に特に関係する部分であり、本発明に係る動作について
は後に詳述する。以上の動作の後はS506の処理に移る。
一方、前記S504の判別によりIMIDI入力がなければ、S
505のMIDI IN処理が実行せず、S506の処理に移る。
S506では、鍵盤部16において押鍵変化の有無が判別さ
れる。この処理は、「本実施例の構成」の項で説明した
ように、本実施例をキーボード楽器の一部として実現し
鍵盤部16を有する場合に実行される処理で、自己の鍵盤
操作も楽音の発音制御に反映させるために、S506の押鍵
変化の有無の判別を行う。
そして、押離鍵操作がなされた場合には、S507におい
て、押鍵変化処理を行う。この処理は、押離鍵操作に伴
うデータの変更、発音の割り当て、発音処理、消音処
理、MIDI制御等の処理であるが、通常のキーボード楽器
の動作と同じであり、また、本発明に直接は関係しない
ため、その詳細は省略する。
上記処理の後又はS506の判別により押鍵変化がなった
場合は、S502の処理に戻ることにより、S502〜S507の処
理を繰り返し実行する。
なお、本実施例を鍵盤部16を持たない音源モジュール
タイプの電子楽器として実現する場合には、S506及びS5
07の処理は実行する必要はない。
本実施例における発音態様の概要 以上説明した本実施例の基本動作フローにおいて、本
発明に特に関係する部分は、第5図のジェネラル動作フ
ローチャートのS505のMIDI IN処理であるが、これらの
詳細について説明する前に、本実施例による電子楽器の
発音態様の概要を説明する。
本実施例では、最大同時発音数(以下、ポリフォニッ
ク(Poly)数又は単にPolyと呼ぶ)が8音、最大8音色
同時発音可能な音源として実現される。
そして、ノーマルモード(NORMAL MODE)、コンビネ
ーションモード(COMBINATION MDDE)、及びマルチポリ
フオォニックモード(MULTI.POLY MODE)の3つの演奏
モードを有する。NORMAL MODEにおいては、1音色で8
音Polyの楽音を発音可能である。COMBINATION MODEて
は、発音エリアを2つもち各エリアに対し1音色で4音
Polyを割り当て可能である。すなわち、4音Polyで2音
混合の楽音を発音可能である、MULTI.POLY MODEでは、
発音エリアを8つもち各エリアに対して1音色で0〜8
音Polyを割り当て可能である。但し、MULTI.POLY MODE
の全エリアのPoly数の合計が8音より大きくなることは
ない。
更に、上記3つの演奏モードの各々に対して、NORMAL
MODE及びCOMBINATION MODEでは、各々、キーボードモ
ード(Key Board Mode)、キダーモード(Guitar Mod
e)及び管楽器モード(Wind Mode)を択一的に選択可能
で、MULTI.POLY MODEでは、Key Board Modeが固定的に
設定される。
上記各演奏モードにおいて、第1図のMIDI回路5を介
して各MIDIコマンドが入力した場合の本実施例の発音態
様を第6図に示す。同図の表において、Note on/offコ
マンドは発音開始又は発音終了を指示する命令であり、
Pitch Denderコマンドはピッチベンド(音高変更)を指
示する命令であり、また、After Touchコマンドはアフ
タータッチ(押鍵後の鍵圧力)を指示する命令である。
更に、音色チェンジコマンドは発音すべき音色の変更を
指示する命令であり、コントロールチェンジコマンドは
モジュレーションホイール、フットボリューム、ポルタ
メントデータ、マスターポリューム、フットスイッチ等
の各種コントロールの変更を指示する命令である。
第6図で、第1演奏モードとしてNORMAL MODEでKey B
oard Modeが選択されている場合、Note on/off、Pitch
Bender及びAfter Touch、音色チェンジ及びコントロー
ルチェンジの全てのコマンドに対して、固定された所定
のMIDIチャネルが指定されている場合のみ動作し、他の
MIDIチャネルのコマンドは無視される。
第2演奏モードとして、NORMAL MODEでGuitar Modeが
選択されている場合は、Note on/off及びPitch Bender
の各コマンドに対しては、固定された所定のMIDIチャネ
ルから5だけ加算したチャネルまで、各MIDIチャネルに
独立に対応して動作する。例えば所定のMIDIチャネルが
1のときには、1+5=6チャネルまで独立に動作す
る。これはギター等の弦楽器より入力されるコマンドの
MIDIチャネルが弦毎に独立に設定され、例えば第1弦〜
第6弦がチャネル1〜6に割り当てられるような場合が
多く、各弦毎のNote on/off(各弦毎のピッキングに対
応)及びPitcp Bender(各弦毎のチョーキング奏法等に
対応)の各指示がなされるためである。これに対して、
After Touch、音色チェンジ及びコントロールチェンジ
の各コマンドは、上記6チャネルのうち最低弦チャネル
の固定された所定のMIDIチャネルが指定されている場合
のみ該コマンドを受け付け、該チャネルから+5したチ
ャネルに対応する6弦分に対して同時に該コマンドを実
行する。これは、音色チェンジ等は6弦に対して同時に
指示されてるため、最低弦に対応するMIDIチャネルのみ
を用いてコマンドを送ることにより、6弦共通に命令が
実行されるようにし、これにより各弦別々に命令を転送
してしまうような冗長を防いでいる。
第3演奏モードとして、NORMAL MODEでWind Modeが選
択されている場合は、Key Board Modeが選択されている
場合と同様であるが、After touchコマンドが入力した
場合は、After Tcuchコマンドのデータを楽音の音量・
音色のパラメータに変換する場合の変換カーブ(以下、
アフターカーブと呼ぶ)を管楽器特有のアフターカーブ
を設定する。なお、第6図のようにGuitar Modeの場合
はKey Board Modeと同様のアフターカーブとして設定し
ている。このように、Wind Modeのみ設定を変えるの
は、管楽器の場合、アフタータッチにより音量等を制御
することが多いが、音の立ち上がり時には必ずアフター
タッチのデータが小さく、Key Board Modeのアフタータ
ッチと同様に制御すると、音の立ち上がりが常に遅くな
って、不自然な演奏になってしまうためである。なお、
Guitar Modeのアフタータッチは、ギター本体に設けら
れる専用のタッチキー等によって付加させることが考え
られう。ここでアフターカーブあるいはそれを決めるア
ルゴリズムは、例えば第1図のROM7に記憶され、CPU1が
入力したAfter Touchコマンドのデータに基づいて同カ
ープを参照し、楽音の音量・音色のパラメータに変換し
て音源9に出力する。
以上のNORMAL MODEに対し、第4演奏モードであるCOM
BINATION MODEでは、第6図に示すように、2音色が同
時に発音され、Poly数が4音になる以外はNORMAL MODE
の第1〜第3の各演奏モードの場合と全く同様である。
但し、Key Board ModeではNORMAL MODEのKey Board Mod
eの場合と異なり、後述するように、ノートオン時には
本発明に関連する左右振り波け発音処理は行わない。
第5演奏モードとして、MULTI.POLY MODEでは、シー
ケンサ(自動演奏装置)の音源として使用するという仮
定で、本実施例ではKey Board Modeのみを設定可能とし
ており、Note on/off、Pitch Bender,After Touch、音
色チェンジ及びコントロールチェンジの各コマンドは、
各MIDIチャネル毎に独立で、8つの発音エリアに独立に
設定されているMIDIチャネルと等しいチャネルの発音エ
リアに対して動作する。
以上示したように本実施例では、NORMAL MODE、COMBI
NATION MODE又はMULTI.POLY MODEの各演奏モードを選択
可能とすると共に、外部に接続される電子楽器が、例え
ばキーボードが電子ギターか電子管楽器か等により、各
装置に最適な楽音の発音制御を行えることが大きな特徴
である。
スイッチ変化処理の動作 以下、前記第5図のジェネラル動作フローチャートの
S503のスイッチ変化処理及びS505のMIDI IN処理及び割
り込みによるコントロールデータの変化処理について順
次説明を行ってゆく。
まず、始めに第5図の第1図のスイッチ部3で前記各
演奏モードを設定した場合のスイッチ変化処理を説明す
る。
第7図は、第1図のスイッチ部3の一部であり、各演
奏モードを設定すうためのキースイッチである。同図の
18、19及び20は、各々NORMAL MODE、COMBINATION MODE
及びMULTI.POLY MODEを設定するスイッチであり、21はK
ey Board Mode、Guutar Mode又はWind Modeを選択する
セレクトキーである。
各演奏モードが選択された場合の第1図の表示部4の
表示例を第8図に示す。この例の場合、表示部4は、16
文字×2行のLCDモジュールによって構成されている。
同図(a)〜(c)は、NORMAL MODEが選択され、か
つ、Key Board Mode、Guitar Mode及びWind Modeが選択
された場合の表示例であり、「K」、「G」、「W」の
文字の下のアンダーラインはカーソルで点滅している。
そして、第7図のセレクトキー21を押す毎に、第8図
(a)→(b)→(c)→(a)というように表示が変
化し、Key Board Mode→Guitar Mode→Wind Mode→Key
Board Modeというように演奏モードが変化する。
第8図(d)〜(f)は、COMBINATION MODEで、か
つ、Key Board Mode、Guitar Mode及びWind Modeが選択
された場合の表示例であり、NORMAL MODEの場合と同様
に第7図のセレクトキー21で各演奏モードを選択でき
る。
第8図(g)は、MULTI.POLY MODEの表示であり、前
記したようにKey Board Mode固定であるから、「K」の
表示は省略されている。
なお、第8図(a)〜(g)で、画面1行目の「PST
1」の文字は、プリセットバンク1の略で、2行目の
「A−1」、「A−2」、「A−3」等は音色バンクA
の1、2、3を示し、両者とも音色データが格納される
領域を示している。また、「VZ EP」、「VZ BASS」、
「VZ TRUMPET」等の文字は、音色名を示している。
更に、第8図(d)〜(f)の、 は2音色同時発音という意味で、□で囲まれた発音エリ
アの音色バンク、音色名が表示されていることを示す。
第8図(g)の1行目の「11111111」の文字は、8つの
発音エリア1〜8のPoly数を、左から順に表示してい
る。なお、同図(g)は全て1Polyを示している。そし
て、□で囲まれた発音エリアの音色バンク、音色名が表
示されていることを示す。
第9図は、第1図のスイッチ部3の各スイッチ(第7
図の各スイッチ18〜21を含む)が押されたときに実行さ
れるプログラムを動作フローチャートである。この動作
フローチャートは、第5図のジェネラル動作フローチャ
ートにおけるS503のスイッチ変化処理の詳細である。
第9図で、S901では、状態が変化したキースイッチが
新しく押されたか、逆に離されたかを判別し、離された
場合にはs906に進んでスイッチOFF処理を行う。但し、
第7図の各スイッチ18〜21では、スイッチのOFF状態は
ないため、なにも処理をせずに終了する。
状態が変化したキースイッチが新しく押された場合、
S902〜S905の各判別処理で、各々、第7図の各キースイ
ッチ18(NORMAL MODE)、19(COMBINATION MODE)、20
(MULTI.POLY MODE)、21(セレクトキー)が押された
か否かを判別し、YESならS0907〜S910の各処理を行い、
上記いずれでもない場合はS911で対応するスイッチ変更
する処理を行う。なお、S911の処理は本発明には直接は
関係しないため、その詳細は省略する。
第7図18のNORMAL MODEの設定スイッチが押された場
合、S902からS907に進みNORMAL MODE設定処理が行われ
る。ここでは、第1図の音源9で発音されている楽音を
全て消音し、NORMAL MODEの専用RAM(第1図RAM8の一
部)である第10図(b)に示されるフラグNORMFGを読み
出すことにより、Key Board Mode、Guitar Mode又はWin
d Modeのいずれかを判別する。フラグNORMFGは、第10図
(b)に示されるように、bit0〜4まで未使用で、bit
5、6、7は、Key Board Mode、Guitar Mode及びWind M
odeのときに各々「1」にセットされ、各モードは排他
的であるから、どれか1つのビットが必ず「1」にな
る。上記判別の後、発音制御用RAM(第1図RAM8の一
部)である第10図(a)のフラグMODEFGに情報をセット
した後、第6図で既に説明したNORMAL MODEの発音態様
の動作を行うために、第1図RAM8上の発音制御に必要な
特には図示しない記憶領域を全てイニシャライズする。
ここで、フラグMODEFGは、第10図(a)に示すように1
バイトのRAMであって、bit0、1、2は、各々NORMAL MO
DE、COMBINATION MODE、MULTI.POLY MODEであるときに
「1」にセットされ、各モードは互いに排他的であるか
ら、3ビットのうち「1」であるのは必ず1つのビット
で、かつどれかのビットは「1」になっている。従っ
て、上記NORMAL MODE設定処理で、フラグMODEFGのbit
0、1、2は、各々「1」「0」「0」にセットされ
る。なお、フラグMODEFGのbit3、4は未使用である。ま
た、bit5、6、7はKey Board Mode、Guitar Mode及びW
ind Modeのときに各々「1」にセットされ、これら各モ
ードは排他的であるから、どれか1つのビットが必ず
「1」になっている。
次に、第7図19のCOMBINATION MODEの設定スイッチが
押された場合、第9図のS903からS908に進みCOMBINATIO
N MODE設定処理が行われる。ここでは、第1図の音源9
で発音されている楽音を全て消音し、COMBINATION MODE
専用RAM(第1図絵RAM8の一部)である第10図(c)に
示されるフラグCOMBFGを読み出して、Key Board Mode、
Guitar Mode又はWind Modeのいずれかを判別する。フラ
グCOMBFGは、第10図(c)に示されるように、第10図
(b)のフラグNORMFGと全く同様の構成である。上記判
別の後、前記NORMAL MODE設定処理と同様、第10図
(a)のフラグMODEFGに情報をセットした後、第6図で
既に説明したCOMBINATION MODEの発音態様の動作を行う
ために、第1図RAM8上の発音制御に必要な特には図示し
ない記憶領域を全てイニシャライズする。
続いて、第7図20のMULTI.POLY MODEの設定スイッチ
が押された場合、第9図のS904からS909に進みMULTI.PO
LY MODE設定処理が行われる。ここでは、第1図の音源
9で発音されている楽音を全て消音し、第10図(a)の
フラグMODEFGのbit0、1、2を各々「0」「0」「1」
に、bit5、6、7を各々「1」「0」「0」にセットす
る。これは、MULTI.POLY MODEでは第6図で既に説明し
たように、Key Board Modeに固定されるためである。
一方、第7図21のセレクトキーが押された場合、第9
図のS905からS910に進みK、G、W変更処理が行われ
る。この処理は、MULTI.POLY MODEが選択されている場
合には、何も処理を行わず終了する。NORMAL MODEが選
択されている場合には、まず、第10図(b)のフラグNO
RMFGにおいて、bit5が「1」のとき、bit6が「1」のと
き、bit7が「1」のときには、各々bit5、6、7を
「0」「1」「0」、「0」「0」「1」、「1」
「0」「0」にセットした後に、前記S907と同様のNORM
AL MODE設定処理を実行する。COMBINATION MODEが選択
されている場合には、まず、第10図(c)のフラグCOMB
FGにおいて、bit5が「1」のとき、bit6が「1」のと
き、bit7が「1」のときには、各々bit5、6、7を
「0」「1」「0」「0」「0」「1」、「1」「0」
「0」にセットした後、前記S908と同様のCOMBINATION
MODE設定処理を実行する。
MIDI IN処理の動作 以上のようにして、第5図S503でスイッチ変化処理が
行われ演奏モードが設定された後、第1図のMIDI回路5
を介して外部機器からNote on/off、Pitch Bender、Aft
er Touch、音色チェンジの各MIDIコマンドが入力された
ときの動作を以下に説明する。なお、本発明に特に関連
するのは、NORMAL MODEでKey Board Modeが選択されて
いるときに、Note onコマンドが入力した場合の処理動
作であり、後述するようにステレオの左右チャネルに楽
音を振り分けながら発音動作を行うことを特徴とする。
上記各MIDIコマンドが入力した場合、既に説明したよ
うにMIDI回路5からの割り込みに基づいて、第3図の動
作フローチャートが実行され、MIDI回路5で受信された
MIDIコマンドはRAM8に取り込まれている。そして、この
状態は、第5図S504の判別処理で検出され、S505のMIDI
IN処理が実行される。この処理の詳細を第11図に示
す。
同図においては、S1101〜S1104において、各々Note o
n/off、Pitch Bender、After Touch又は音色チェンジの
何れのコマンドであるかを判別している。上記コマンド
以外でコントロールチェンジコマンドの場合は、後述す
るように一定周期毎の割り込みに基づくコントロールデ
ータの変化処理で処理されるため、S1113の判別によりM
IDI IN処理では何も行わずに処理を終了する。更に、こ
れら以外のコマンドの場合は、S1114で無効にするもの
と有効なものとを判別した後、有効なもののコマンドの
処理を実行する。当該するコマンドとしては、例えばMI
DI規格に基づくエクスクルーシブメッセージ・コモンメ
ッセージ・リアルタイムメッセージ等のMIDIチャネルに
関係ないシステムメッセージがある、 続いて、Note on/off、Pitch Bender、After Touch又
は音色チェンジの何れかのコマンドが入力した場合につ
いて説明する。なお、以下の説明は、既に「本実施例に
おける発音態様の概要」の項で第6図を用いて説明した
第1〜第5の各演奏モードでの概要動作に対応してい
る。
まず、第1演奏モードとして、NORMAL MODEでKey Bor
d Modeが選択されている場合について説明する。
まず、本発明に特に関連する第1演奏モードでNote o
n/offコマンドが入力した場合は、第11図S1101の判別が
YESとなり、S1105のチャネル判断1が実行される。チャ
ネル判断1の詳細を第12図に示す。第1演奏モードの場
合、第12図S1201、S1203の判別がNOとなり、S1205の判
別処理が実行されることにより、入力したコマンドに指
定されているMIDIチャネル(以下、単にIMIDIチャネル
と呼ぶ)が、固定された所定のMIDIチャネル(以下、固
定チャネルと呼ぶ)に等しい場合のみ、S1205の判別がY
ESとなり、第11図S1106のNote on/off処理に進む。この
処理を第14図に示す。第1演奏モードの場合、S1401、S
1402の判別がNOとなり、S1403に進む。そして、コマン
ドがNote onコマンドの場合はS1414に進み、更に、S141
4の判定がYES、続くS1415の判定もYESとなって、S1416
の左右振り分け発音処理に進む。
ここで本実施例では、第1図の音源9は、時分割処理
により8音ポリフォニックで並列して発音可能であり、
第19図に示すように8つのモジュールを有する。すなわ
ち、各モジュールは上記8音に対応する各時分割タイミ
ングを意味する。更に、モジュール1〜4の出力は1つ
に累算されてステレオの右チャネルの楽音(同図R)と
して出力され、モジュール5〜8の出力も1つに累算さ
れてステレオの左チャネルの楽音(同図L)として出力
される。そして、本実施例では、S1416において発音毎
に左右チャネルが交互に入れ替わりながら発音が行われ
ることが大きな特徴である。第18図に第14図S1416の左
右振り分け発音処理の詳細を示す。
まず、S1801では、前回発音された楽音が右チャネル
か左チャネルかが判別される。今、第1図のRAM8内に
は、第20図に示すような左右フラグRTLFが記憶されてい
る。前回のNote onコマンドによって発音された楽音が
右チャネルに発音された場合は後述するようにbit0に
「0」が記憶され、左チャネルに発音された場合は
「1」が記憶される。従って、S1801では上記左右フラ
グRTLFのbitの0の内容により、前回発音された楽音が
右チャネルか左チャネルかが判別される。
上記判別の結果、前回が右チャネルであった場合に
は、S1802〜S1807の処理で基本的に左チャネルに発音さ
せる処理を行い、前回が左右チャネルであった場合に
は、S1808〜S8183の降で基本的に右チャネルに発音させ
る処理を行う。
前回が右チャネルであった場合には、まず、S1802に
おいて、第19図の音源(第1図の音源9に相当、以下同
じ)内の左チャネルに対応するモジュール5〜8のうち
発音されていなモジュールがあれば、そのモジュール番
号(5〜8)を第1図のCPU1内の特には図示しないアキ
ュムレータに書き込み、なければアキュムレータを0に
する。
続くS1803では、上記アキュムレータの内容により、
左チャネルへの振り分けが可能か否かを判別し、可能な
らばS1804においてアキュムレータの内容に対応した音
源のモジュールに発音指示を行うと共に、第20図の左右
フラグRTLFのbit0に「1」を書き込む。
S1803の判別の結果、左チャネルへの振り分けが不可
能な場合すなわちアキュムレータの内容が0の場合は、
右チャネルへの振り分けを行う。すなわち、S1805にお
いて、第19図の音源内の右チャネルに対応するモジュー
ル1〜4のうち発音されていないモジュールがあれば、
そのモジュール番号(1〜4)をアキュムレータに書き
込み、なければアキュムレータを0にする。
そして、S1806で上記アキュムレータの内容により、
右チャネルへの振り分けが可能か否かを判別し、可能な
らばS1804においてアキュムレータの内容に対応した音
源のモジュールに発音指示を行うと共に、第20図の左右
フラグRTLFのbit0に「0」を書き込む。
S1806の判別により右チャネルへの振り分けも不可能
の場合すなわちアキュムレータの内容が0の場合は、S1
807に進み、第19図の音源内の左チャネルに対応するモ
ジュール5〜8のうち、最も最初に発音されたモジュー
ルに発音指示を行うと共に、第20図の左右フラグRTLFの
bit0に「1」を書き込む。
このように、まず、左チャネルへの振り分けが不可能
の場合は、右チャネルへの振り分けを行い、右チャネル
への振り分けも不可能の場合は、左チャネルで後着優先
の発音制御を行う。なお、先着優先の発音制御を行って
もよく、その場合にはS1807の処理を省略すればよい。
上記動作に対して、前回が左チャネルであった場合に
は、S1808〜S1813の右チャネルに発音させる処理を行う
が、これらは前記S1802〜S1807の処理と左右が逆になる
だけで、全く同様の処理である。
以上の処理により、Note onコマンドが入力する毎
に、原則手に左右チャネル交互に楽音が発生される。
次に、第14図のNote on/off処理の1403に戻り、入力
したコマンドがNote offコマンドの場合はs1405に進
み、音源9で現在発音中のものでノートナンバー(以
下、Note No.と呼ぶ)が等しい音を消音させる。
次に、第1演奏モードでPitch Benderコマンドが入力
した場合、第11図S1101の判別がNOとなった後、S1102の
判別がYESとなり、S1107のチャネル判断1が実行され
る。これは前記Note on/offコマンドの場合と同様、第1
2図S1201、S1203の判別がNOとなった後、MIDIチャネル
と固定チャネルが等しい場合のみS1205の判別がYESとな
り、第11図S1108のPitch Bender処理に進む。この処理
を第15図に示す。第1演奏モードの場合、S1501、S1502
の判別がNOとなり、S1503に進む。ここでは、発音可能
な8音全てに同時にピッチベンダーのデータを反映させ
る。
第1演奏モードでAfter Touchコマンドが入力した場
合、第11図S1101及びS1102の判別がNOとなった後、S110
3の判別がYESとなり、S1109のチャネル判断2が実行さ
れる。この処理を第13図に示す。すなわち、MIDIチャネ
ルと固定チャネルが等しい場合のみS1301の判別がYESと
なり、第11図S1110のAfter Touch処理に進む。この処理
を第16図に示す。第1演奏モードの場合、S160及びS160
2の判別がNOとなり、S1603に進む。ここでは、キーボー
ド楽器に適したアフタータッチ処理を行う。具体的に
は、入力したアフタータッチのデータを第1図のROM7に
記憶されているキーボード楽器に適した変換カーブに基
づいて楽音の音量・音色のパラメータに変換し、音源9
にそのパラメータを転送して音源の特性を変更させる。
第1演奏モードで音色チェンジコマンドが入力した場
合、第11図S1101〜S1103の判別がNOとなった後、S1104
の判別がYESとなり、S1111のチャネル判断2が実行され
る。すなわち、前記After Touchコマンドの場合と同
様、MIDIチャネルと固定チャネルが等しい場合のみ第13
図S1301の判別がYESとなり、第11図S1112の音色チェン
ジ処理に進む。この処理を第17図に示す。第1演奏モー
ドの場合、S1701の判別がNOとなりS1702に進み、発音中
の音が全て消音される。続いてS1703で第1図のRAM8内
の発音制御用のRAM領域をイニシャライズし、更に、S17
04で音弦に入力した音色データを転送して、音源9で発
音すべき音色を切り替えさせる。
次に、第2演奏モードとして、NORMAL MODEでGlitar
Modeが選択されている場合について説明する。
第2演奏モードでNote on/offコマンドが入力した場
合、第11図S1101の判別がYESとなり、S1105がチャネル
判断1が実行される。すなわち、第12図S1201の判別がN
Oとなった後、S1203の判別がYESとなり、S1204の判別距
離が実行されることにより、MIDIチャネルが固定チャネ
ルから該固定チャネル+5チャネルまでの6チャネルの
範囲内に入っている場合のみ、S1204の判別がYESとな
り、第11図S1106すなわち第14図のNote on/off処理に進
む。第2演奏モードの場合、S1401の判別がNOとなった
後、S1402の判別がYESとなり、S1409に進む。そして、
コマンドがNote onコマンドの場合はS1411に進み、ま
ず、第1図の音源9のMIDIチャネルと等しいチャネルが
割り当てられている発音中のモジュールがある場合、そ
れを消音させる。なお、チャネルの判別は後述するS141
3で第1図のRAM8内に記憶されるチャネルデータに基づ
き行われる。次に、S1412で音源9の空モジュールに対
して発音開始を指示する、更に、S1413でRAM18に発音を
開始したモジュールとMIDIチャネルを記憶させる。以上
のように、同一チャネルの音を消音させてから新たに発
音開始を行わせるのは、ギター等の弦楽器より入力され
るコマンドのMIDIチャネルが弦毎に独立に設定されてい
るため、同一弦の音が複数同時に発音されることはあり
得ないためである。なお、余韻を残すため消音は適当な
エンベポールを付加させて行ってもよい。
一方、コマンドがNote offコマンドの場合は、S1401
に進み、音源9で現在発音中のものでMIDIチャネルが等
しい音を消音させる。
第2演奏モードでPitch Benderのコマンドが入力した
場合、第11図S1101の判別がNOとなった後、S1102の判別
がYESとなり、S1107のチャネル判断1が実行される。こ
れば、前記Note on/offコマンドの場合と同様、第12図S
1201の判別がNOとなった後、S1203の判別がYESとなり、
MIDIチャネルが固定チャネルから該固定チャネル+5チ
ャネルまでの6チャネルの範囲内に入っている場合の
み、S1204の判別がYESとなり、第11図S1108すなわち第1
5図のPitch Bender処理に進む。第2演奏モードの場
合、S1501の判別がNOとなった後、S1502の判別がYESと
なり、S1504に進む。ここでは、以前に発音したチャネ
ル(発音中のチャネル)とMIDIチャネルが等しい音に対
してのみピッチベンダーのデータを反映させる。すなわ
ち、例えばチョーキング等がなされた弦に対応する音に
のみ、独立してピッチベンドがかかることになる。
第2演奏モードでAfter Touchコマンドが入力した場
合、第11図S1101及びS1102の判別がNOとなった後、S110
3の判別がYESとなり、S1109のチャネル判断2すなわち
第13図が実行され、前記第1演奏モードでAfter Touch
コマンドが入力した場合と全く同様に、MIDIチャネルと
固定チャネルが等しい場合のみS1301の判別がえYESとな
り、第11図S1110のAfter Touch処理すなわち第16図のAf
ter Touch処理に進む。すなわち第2演奏モードの場
合、After Touchコマンドに対しては前記Note on/offコ
マンド又はPitch Benderコマンドとは異なり、6チャネ
ルのうち最低弦チャネルの固定された所定MIDIチャネル
が指定されている場合のみ該コマンドを受け付けるよう
に動作する。第16図でのAfer Touch処理は第1演奏モー
ドの場合と同様、S1602→S1602→S1603と進んでキーボ
ード楽器に適したアフタータッチ処理が行われるが、こ
の場合、固定チャネルから+5したチャネルに対応する
6弦分のチャネルに対して同時に上記コマンドが実行さ
れる。これにより、1弦分に対するAfter Touchコマン
ドの転送で、6弦に対して同時にアフタータッチの効果
をかけることができる。
第2演奏モードで音色チェンジコマンドが入力した場
合、第11図S1101〜S1103の判別がNOとなった後、S1104
の判別がYESとなり、S1111のチャネル判断2すなわち第
13図が実行され、前記After Touchコマンドの場合と同
様、MIDIチャネルと固定チャネルすなわち最低弦チャネ
ルが等しい場合のみ第13図S1301の判別がYESとなって該
コマンドを受け付け、第11図S1112の音色チェンジ処理
すなわち第17図に進む。ここでは、第1演奏モードの場
合と同様、ST1701→S1702と進んで発音中の音が全て消
音され、S1703で第1図のRAM8内の発音制御用のRAM領域
をイニシャライズし、S1704で音源9に入力した音色デ
ータを転送して、音源9で発音すべき音色を切り替えさ
せる。この場合も、固定チャネルから+5したチャネル
に対応する6弦分のチャネルに対して同時に上記コマン
ドが実行されることにより、1弦分の対するAfter Touc
hコマンドの転送で、6弦に対して同時に音色チェンジ
が行える。
続いて、第3演奏モードとして、NORMAL MODEでWind
Modeが選択されている場合について説明する。
第3演奏モードでNote on/offコマンドが入力した場
合は、第1演奏モードすなわちKey Board Modeが選択さ
れている場合と同様、第11図S1101の判別がYESとなり、
S1105のチャネル判断1が実行され、第12図でS1201、S1
203の判別がNOとなり、更にMIDIチャネルが固定チャネ
ルに等しい場合のみS1205の判別がYESとなって、第11図
S1106すなわち第14図のNote on/OFF処理に進む。第14図
では、第3演奏モードの場合、S1401、S1402の判別がNO
となり、S1403に進む。そして、コマンドがNote onコマ
ンドの場合はS1414に進むがこの判別はNOとなるため、S
1404に進む。そしてここでは、第1図の音源9の発音中
ではい空モジュールに対して発音開始を指示する。な
お、この場合は前記Key Board Modeの場合と異なり、左
右チャネルへの振り分けは行わない。
一方、コマンドがNote offコマンドの場合は、S1403
→S1405に進み、音源9で現在発音中のものでノートナ
ンバー(以下、Note No.と呼ぶ)が等しい音を消音させ
る。
次に、第3演奏モードでPitch Bender及び音色チェン
ジの各コマンドが入力した場合の動作は、前記第1演奏
モードの場合と全く同様である。
第3演奏モードでAfter Touchコマンドが入力した場
合は、第1演奏モードと同様に第11図S1103→1109→S11
10と進むが、第16図でS11の判別がNOとなった後はS1602
の判別がYESとなる。これによりS1604に進み、管楽器特
有のアフタータッチ処理が行われる。具体的には、入力
したアフタータッチのデータを第1図のROM7に記憶され
ている管楽器に適した変換カーブあるいは変換アルゴリ
ズムに基づいて楽音の音量・音色のパラメータに変換
し、音源9にそのパラメータを転送して音源の特性を変
更させる。これにより、アフタータッチにより音量等を
制御するという管楽器特有の制御形態において、音の立
ち揚がり時にアフタータッチのデータが必ず小さくなる
という動作に自然に対応することができる。
以上のNORMAL MODEに対し、第4演奏モードであるCOM
BINATION MODEでは、2音色が同時に発音され、各音色
でのPoly数が4音になる以外は、第11図〜第17図の各動
作フローチャートでは、前記NORMAL MODEの第1〜第3
の各演奏モードの場合と同様の処理が行われる。但し、
Key Board ModeでNote on/offコマンドが入力した場合
は、第14図S1414の判別がYESとなった後、S1415の判別
はNOとなるため、左右張り分け発音処理のは行わずに、
S1404で通常の発音処理を行う。また、COMBINATION MOD
EのGuitar ModeでNote on/offコマンドが入力した場合
は、各音色で6弦に対して4音Polyで動作するため、後
から入力したノートオンにより最も古く発音されている
楽音データが消音されながら発音制御が行われることに
なる。
最後に第5演奏モードとしてMULTI.POLY MODEが選択
されている場合の動作について説明する。この場合は、
各処理がMIDIチャネルと等しいチャネルが割り当てられ
ている発音エリアの音に対してのみ実行される以外は、
前記第1演奏モードの場合と全く同様に動作する。この
場合、発音エリアとは、例えば第1発音エリアはチャネ
ル番号が1で2音Poly、第2発音エリアはチャネル番号
が2で4音Poly、第3発音エリアはチャネル番号が3で
3音Polyというように、各MIDIチャネルに対応して独立
した楽器として振る舞うように割り当てられた領域をい
う。
第5演奏モードでNote on/offコマンドが入力した場
合、第11図S1101→S1105と進み、第12図S1201の判別がY
ESとなり、S1202の判別処理が実行されることにより、M
IDIチャネルが割り当てられている発音エリアのPoly数
が0でないときに限り、判別がYESとなり、第11図S1106
のNote on/off処理すなわち第14図に進む。ここでは、S
1401の判別がYESとなり、MIDIチャネルが割り当てられ
ている発音エリアに対してのみ、前記第1演奏モードの
S1403〜S1405の処理に対応するS1406〜S1408の処理が実
行される。
第5演奏モードでPitch Benderコマンドが入力した場
合、第11図S1101→S1102→S1107と進み、前記Note on/o
ffコマンドの場合と全く同様のチャネル判断1が実行さ
れ、第11図S1108のPitch Bender処理すなわち第15図に
進む。ここでは、S1501の判別がYESとなって、MIDIチャ
ネルが割り当てられている発音エリアに対してのみ、前
記第1演奏モードのS1503の処理に対応するS1505の処理
が実行される。
第5演奏モードでAfter Touchコマンドが入力した場
合、第11図S1101→S1102→S1103→S1109と進み、第13図
のチャネル判断2が前記第1演奏モードの場合と全く同
様に実行される。すなわち、MIDIチャネルトと各発音エ
リアのいずれかの固定チャネルが等しい場合にもS1301
の判別がYESとなり、第11図S1110のAfter Touch処理す
なわち第16図に進む。ここでは、S1601の判別がYESとな
って、MIDIチャネルが割り当てられている発音エリアに
対してのみ、前記第1演奏モードのS1603の処理に対応
するS1605の処理が実行される。
第5演奏モードで音色ニェンジコマンドが入力した場
合、第11図S1101→S1102→S1103→S1104→S1111と進
み、前記After Touchコマンドの場合と全く同様のチャ
ネル判断2が実行され、第11図S1112の音色チェンジ処
理すなわち第17図に進む。ここでは、S1701の判別がYES
となって、MIDIチャネルが割り当てられている発音エリ
アに対してのみ、前記第1演奏モードのS1702〜S1704の
処理に対応するS1705〜S1707の処理が実行される。
以上のようにして、NORMAL MODE、COMBINATION MODE
又はMULTI.POLY MODEの各演奏モードが選択され、更
に、Key Board、Guitar Mode又はWind Modeが選択され
ることにより、外部に接続される電子楽器が、例えばキ
ーボードか電子ギターか電子管楽器か等により、各装置
に最適な楽音の発音制御を行うことが可能となる。特
に、本実施例では、NORMAL MODEでKey Board Modeの場
合に、発音動作毎に楽音がステレオの左右チャネルに効
果に振り分けられる発音処理が行われることが大きな特
徴である。
コントロールデータの変化処理の動作 最後に、第1図のMIDIチャネル回路5を介して外部機
器からコントロールチェンジコマンドが入力されたとき
の動作を、第21図の動作フローチャートに沿って説明す
る。
第21図の動作フローチャートは、第2図のスイッチ状
態取り込み動作等と同様、CPU1が特には図示しないタイ
マーからの一定周期毎の割り込みに基づいて、第5図の
シェネラル動作フローチャートに優先して実行される。
従って、コントロールチェンジコマンドが入力した場合
は、上記一定周期単位で処理されることになる。
まず、コントローラチェンジコマンドが入力した場
合、既に説明したようにMIDI回路5からの割り込みに基
づいて、第3図の動作フローチャートが実行され、MIDI
回路5で受信されたMIDIコマンドはRAM8に取り込まれて
いる。そして、この状態は、第21図S2101及びS2102の判
別処理で検出される。MIDIコマンドの入力が発生してい
ない場合又は入力したMIDIコマンドがコントロールチェ
ンジコマンドでない場合は、S2101及び又はS2192の判別
がNOとなり、S2105に進む。これについては後述する。
コントロールチェンジコマンドが検出されると、ま
ず、MIDIチャネル(入力した動コマンドに指定されてい
るMIDIチャネル)が固定チャネルに等しい場合のみ、21
93の判別がYESとなり、S2104のコントロールデータ変化
処理に進む。ここでは、外部機器での例えばモジュレー
ションホイール、フットボリューム、マスターボリュー
ム、フットスイッチ、ポルタメントタイム変更スイッ
チ、ポルタメントON/OFFスイッチ等の操作に基づいて入
力したコントロールチェンジのデータに対応する制御
を、第1図の音源9に対して行う。なお、MIDI IN処理
の項で説明したようにGuitar Mode(NORMAL MODE又はCO
MBINATION MODE)では、MIDチャネルが最低弦に対応す
る固定チャネルに等しい場合のみ上記コマンドを受け付
け、実際の制御は固定チャネルから該チャネル+5チャ
ネルまでの6弦に対応するチャネルまで同時に制御を行
う。また、MULTI.POLY MODEでは、各発音エリアに対応
する固定チャネルのいずれかに等しい場合に対応する発
音エリアに対してのみ制御を行う。
上記のようにKIDIコマンドとして入力するコントロー
ルチェンジの命令に加えて、S2105では第1図のコント
ローラー17が操作され、その状態が前回判別時から変化
したか否かが判別される。この処理は、「本実施例の構
成」の項で説明したように、本実施例をキーボード楽器
の一部として実現しコントローラ17を有する場合に実行
される処理で、自己のコントローラーの操作も楽音の発
音制御に反映させるために、S2105のコントローラーの
状態変化の判別を行う。
そして、コントローラー操作がなされた場合には、S2
106において、対応するコントロールデータの変化処理
を行う。この処理は前記S2104の処理と同様である。な
お、本実施例をコントローラー17を持たない音源モジュ
ールタイプの電子楽器として実現する場合には、S2105
及び2106の処理は実行する必要はない。
次のS2107では、LFOビブラートを実現するためのデー
タの演算がなされる。LFOビブラートとは、LFO(低周波
発振器)の出力によって楽音の音高を低周波数で周期的
に振らせる効果であり、第1図のCPU1が対応する音項変
更データを作成して音源9に転送することにより実現す
る。なおここでは、MIDIコマンド又は第1図のコントロ
ーラ17の操作に基づいて、前記S2104又はS2106で演算さ
れたコントロールデータにより、LFOビブラートに対し
て変調がかけられる場合のデータ演算処理もなされる。
続くS2108では、上記処理で演算されたLFOビブラート
のデータに基づいて、第1図の音源9に対して実際に楽
音の音高(ピッチ)を変更する指示を行う。
S2109では、LFOトレモロ(グロール)を実現するため
のデータの演算がなされる。これは、LFOの出力によっ
て楽音の音量・音色を低周波数で周期的に振らせる効果
であり、第1図のCPU1が対応する音量又は音色の変更デ
ータを作成して音源9に転送することにより実現する。
なおここでは、MIDコマンド又は第1図のコントローラ1
7の操作に基づいて、前記2104又はS2106で演算されたコ
ントロールデータにより、LFOトレモロ(グロール)に
対して変調がかけられる場合のデータ演算処理もなされ
る。
続くS2110では、上記処理で演算されたLFOトレモロ
(グロール)のデータに基づいて、第1図の音源9に対
して実際に楽音の音量・音色を変更する指示を行う。
そして、S2111ではパンニング効果を発生させるため
のデータの演算処理を行う。ここでいうパンニング効果
とは、既に説明したようにパンニング効果発生器11にお
いて、D/A変換器10からのステレオのアナトグ楽音信号
に対して付加される、左右チャンルの定位を一定又はラ
ンダムに変化させる効果である。
そして、実際のパンニング効果は、第21図の動作フロ
ーチャートとは異なる一定周期毎のタイマー割り込みで
実行される第22図の動作フローチャートのS2201の処理
において、第1図のCPU1がバス2を介してパンニング効
果発生器9に制御信号を出力することにより発生・付加
される。
他の実施例 以上の実施例では、NORMAL MODEでKey Board Modeの
場合に、楽音の振り分けは発音毎に左右交互に振り分け
られるように制御したが、左右の定位に限られるもので
はなく、例えば発音毎に左→中央→右→中央→日溜里あ
るように振り分け制御してもよく、更には左右への混合
度が連続的に変化するように制御してもよい。この場
合、パンニング効果発生器11によりパンニング制御を行
うことになる。
一方、左右チャネルへの楽音の振り分けは、第19図に
示すように第1図の音源9の8つのモジュールを左右各
々4つずつに分割して行ったが、モジュールは左右区別
せずに、モジュールを発音させる段階では各モジュール
に左右のフラグのみ立てておき、最後に累算する段階で
上記フラグに基づいて左右チャネルに振り分けるように
してもよい。
また、前記実施例において、演奏モードの変更は第1
図のスイッチ部3内の第7図の各スイッチで行うように
したが、外部機器からMIDIコマンドによって変更できる
ようにしてもよい。
また、第1図の音源9の最大同時発音可能数は8音と
したが、これに限られるものではなく16音、24音、32音
等に増加させてもよい。加えて、Guitar Modeの場合の
対応可能弦数を6弦としたが、それ以上にしてもよい。
加えて、COMBINATION MODEでは、発音エリアを2を越
える数設けるようにして、1つのNote onで同時に発音
する異なる音色の楽音の数を3以上にすることも可能で
あり、更には、発音エリアを2、4、8等と切換えるよ
うにしてもよい。その場合は、同時発音のPoly数が変化
することになる。
更に、MULTI.POLY MODEではKey Board Modeのみを固
定的に設定したが、Guitar ModeあるいはWind Mode等を
設定できるようにしてもよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、演奏操作に基づくノートオン情報の
入力毎に、音源手段から発音される楽音の音像位置を可
変させることができる。これにより、演奏者は例えば単
音ずつ演奏することによって発音される楽音の音像位置
を順次変更できる。また、例えば和音を演奏することに
よって、音像が広がった楽音を発音できる。このよう
に、本発明では、演奏者の意図に基づく効果(エフェク
ト)を得ることができる。
この場合、ある音像位置における楽音のポリフォニッ
ク数が一杯になってしまった場合には、他の音像位置に
振り分けることにより、適切な制御を行うことができ、
音源を効率的に使用することが可能となる。
更に、全ての音像位置の楽音のポリフォニック数が一
杯になってしまった場合には、後着優先で楽音を発音さ
せることにより、音源を効率的に使用しながら適切なス
テレオ効果等を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による電子楽器の構成図、 第2図は、スイッチ状態取り込みの動作フローチャー
ト、 第3図は、MIDI入力時の動作フローチャート、 第4図は、MIDI出力時の動作フローチャート、 第5図は、ジェネラル動作フローチャート、 第6図は、発音態様表、 第7図は、発音態様設定キースイッチの構成図、 第8図(a)〜(g)は、各モードの表示例を示した
図、 第9図は、スイッチ変化処理の動作フローチャート、 第10図(a)〜(c)は、発音態様メモリの構成図、 第11図は、MIDI IN処理の動作フローチャート、 第12図は、チャネル判断1の動作フローチャート、 第13図は、チャネル判断2の動作フローチャート、 第14図は、Note on/off処理の動作フローチャート、 第15図は、ピッチベンダー処理の動作フローチャート、 第16図は、アフタータッチ処理の動作フローチャート、 第17図は、音色切り替え処理の動作フローチャート、 第18図は、左右振り分け発音処理の動作フローチャー
ト、 第19図は、音源の構成図、 第20図は、左右フラグの構成図、 第21図は、コントロールデータの変化処理の動作フロー
チャート、 第22図は、PAN制御処理の動作フローチャートである。 1……中央制御装置(CPU)、 2……バス、 5……MIDI回路、 7……ROM、 8……RAM、 9……音源、

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の音像位置の各々で所定のポリフォニ
    ック数で楽音信号を独立に発生する音源手段と、 ノートオン情報が入力する毎に前記音源手段において音
    像位置を変更しながら前記ノートオン情報に基づく楽音
    を発音させるとともに、該楽音を発音させる音像位置で
    既に前記所定のポリフォニック数で楽音が発音されてい
    る場合、この音像位置以外の音像位置で前記ノートオン
    情報に基づく楽音を発音させる音像位置制御手段と、 を有することを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】前記ノートオン情報が入力する毎に前記音
    像位置制御手段が所定の音像位置を決定したときに、前
    記音源手段における前記複数の音像位置の全てで前記所
    定のポリフォニック数の楽音が発音されている場合、前
    記音像位置制御手段は前記音源手段において前記所定の
    音像位置で発音されている楽音のうち最も古く発音開始
    された楽音を消音して前記ノートオン情報に基づく楽音
    を発音させることを特徴とする請求項1記載の電子楽
    器。
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