JP2640143B2 - ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法

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JP2640143B2 JP1187476A JP18747689A JP2640143B2 JP 2640143 B2 JP2640143 B2 JP 2640143B2 JP 1187476 A JP1187476 A JP 1187476A JP 18747689 A JP18747689 A JP 18747689A JP 2640143 B2 JP2640143 B2 JP 2640143B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法に関
し、特に水洗及び/又は安定化処理において水洗水及び
/又は安定化液を逆浸透膜処理によって精製するように
したハロゲン化銀写真感光材料の処理方法に関する。
〔従来の技術〕 ハロゲン化銀写真感光材料は、像様露光を受けた後、
現像、定着、水洗などの処理をされる。
近年、環境保全、資源節減の観点から、廃水中の有害
成分の減少及び廃水量の減少ないし無排出化、並びに水
洗水の減少が要求され、これらの要求に答えられるよう
種々の研究が行われてきた。
水洗水の再利用については、イオン交換樹脂法(J.Ap
pl.Phot.Eng.,,120(1980)、同,141(1979)参
照)や逆浸透圧装置(ソ連特許第701963号参照)が知ら
れている。
この中で、水洗水を逆浸透膜処理する技術について改
良が進められ、その一つであるカラー写真処理装置は、
逆浸透圧装置を設けて、該逆浸透圧装置の液取入口、濃
縮側出口および希釈側出口をそれぞれ前記水洗槽、漂白
定着槽および水洗槽に接続し、前記水洗槽からの水洗排
水を前記逆浸透圧装置によって処理して生じた濃縮液を
前記漂白定着槽に、また希釈液を前記水洗槽にそれぞれ
戻すように構成したものである(特開昭58−105150号公
報)。
また、ハロゲン化銀カラー写真感光材料を発色現像
し、定着能を有する処理液で処理した後、実質的に水洗
することなく安定化液で安定化処理するさいに、該安定
化液を逆浸透膜処理する処理方法が提案され(特開昭60
−241053号公報)、この処理方法によると、長期保存で
のイエローステイン及び処理直後のステインの発生が防
止されるという。
さらに、逆浸透膜処理装置から排出される濃縮液を減
らし、水洗水の補充を少なくするように、ハロゲン化銀
カラー写真感光材料を定着能を有する浴で処理した後、
多段向流方式で水洗及び/又は安定化するさい、水洗槽
及び/又は安定化槽からのオーバーフロー液を貯留槽に
導入せしめ、貯留槽内の液を逆浸透膜処理し、逆浸透膜
処理における透過液を水洗槽及び/又は安定化槽に、濃
縮液を貯留槽へ戻しながら処理する、ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料の処理方法が提案された(特開昭62−25
4151号公報)。
これらの水洗水や安定化液の逆浸透膜処理方法は、水
洗や安定化処理工程の水量を大幅に節減する上で極めて
有用な方法である。なお、安定化液は「安定液」とも呼
ばれている。
〔発明が解決しようとする課題〕
水洗水あるいは安定化液を節減する上で問題となるの
は、定着能を有する浴からの持ち込みにより、水洗槽あ
るいは安定化槽内で水あるいは液中のアミノポリカルボ
ン酸第2鉄錯塩、例えばEDTA−Feの濃度が増加すること
である。特に最終浴の濃度が0.0003モル/を越える
と、処理直後並びに高温及び/又は高湿条件下での保存
においてイエローステインの増大が問題となる。また、
最終浴の銀濃度が上昇するため、硫化銀などの生成によ
る感光材料の銀汚れも発生してくる。
上記した処理方法はいずれも水洗排水あるいは安定化
排液を逆浸透膜処理により精製して汚染されていない水
洗水あるいは安定化液を得ようとするものであるから、
その逆浸透膜処理では純度の高い水洗水あるいは安定化
液が得られるように高度に処理が行われる逆浸透膜が使
用されてきた。特に、特開昭58−105150号の処理装置で
は、水洗水中の有価成分を回収し、これを漂白定着槽に
戻せるようにしているため、溶質をほとんど通さないよ
うな逆浸透膜を使用している。このような逆浸透膜は微
細孔を有するものであって、そのために操作圧力は高く
なる。事実、前記特開昭58−105150号の処理装置での操
作圧力は40〜50kg/cm2であり、また安定化液を逆浸透膜
処理している特開昭60−241053号の処理方法での操作圧
力は55kg/cm2である。
しかし、逆浸透膜処理において操作圧力がこのように
高いと、ポンプ発熱により液温が上昇して処理に悪影響
を及ぼすので、これを冷却水で冷却するとするならば、
節水の意味がなくなってしまうという問題があり、また
操作圧力を高くすると、動力エネルギーを多く必要とす
るという欠点がある。
これらの欠点を避けるためには、逆浸透膜処理におい
て操作圧力をなるべく低くすることが必要である。しか
し、低圧で逆浸透膜処理すると、膜の排除率、特にEDTA
−Feなどのアミノポリカルボン酸第2鉄錯塩の排除率の
低下が生じやすい。前述したように、逆浸透膜処理など
を用いて水洗水や安定化液を節水すると、水洗水などの
中のEDTA−Feの濃度が増大するが、この圧力が低いこと
によりその傾向が一層助長される。このEDTA−Feの濃度
が増大すると、イエローステイン発生の原因となるもの
である。
ところで、本発明者は、このEDTA−Feなどの影響を検
討している中に,EDTA−Feが逆浸透膜を劣化させること
を確認した。これはEDTA−Feの第2鉄が膜を酸化して劣
化させるものとみられ、この劣化により逆浸透膜処理の
効率が悪化する。
このため、その逆浸透膜処理においてEDTA−Feにより
膜を劣化しないようにすることが望ましく、本願発明は
EDTA−Feにより逆浸透膜が劣化しないように逆浸透膜処
理することを目的とするものである。
〔課題を解決する手段〕
本発明者は、逆浸透膜が劣化しない条件を種々検討し
たところ、逆浸透膜処理する水洗水又は安定化液中に微
量のアルカノールアミンが存在すると膜が劣化しないこ
とを発見し、それに基づいて本発明に到達した。
すなわち、本発明は、ハロゲン化銀写真感光材料をア
ミノポリカルボン酸第2鉄錯塩を含有する定着能を有す
る浴で処理した後、水洗及び/又は安定化する処理方法
において、アルカノールアミンを0.0001モル/以上含
有する水洗水及び/又は安定化液を、10kg/cm2以下の操
作圧力で逆浸透膜処理することを特徴とするハロゲン化
銀写真感光材料の処理方法によって、上記目的を達成し
た。
また、本発明は、逆浸透膜処理が操作圧力10kg/cm2
下の低圧力で行われる場合に特にその効果を生ずる。
処理すべき水洗水又は安定化液中におけるアルカノー
ルアミンの有効含有量は、0.0001モル/以上であり、
好ましくは0.0002モル/以上、特に好ましくは0.0003
モル/以上である。アルカノールアミンはEDTA/Feな
どによる酸化を防ぐ上から、その含有量は水洗水又は安
定化液中のアミノポリカルボン酸第2鉄錯塩の含有量と
も関連があり、アミノポリカルボン酸第2鉄錯塩に対
し、モル比で1/30以上存在すれば有効であり、好ましく
は1/15以上、特に好ましくは1/10以上であると良い。
アルカノールアミンは、直接水洗水又は安定化液に添
加しても良い。水洗又は安定化は通常多段向流方式が採
られるが、この場合最終浴での存在量は少ない方が好ま
しく、0.0001モル/以下とするのがよい。これは、最
終浴中のアルカノールアミンの存在量が多いと、その水
洗槽又は安定化槽から出て乾燥した感光材料の表面の接
着性が増すためである。
また、感光材料の処理においては、前槽中の浴成分が
感光材料の移動に伴って後槽の浴に入るという作用があ
るので、この観点からアルカノールアミンは定着能を有
する浴、例えば漂白定着浴、定着浴、漂白浴、又はその
前の現像浴に添加してもよい。特に、アルカノールアミ
ンは、保恒助剤としての特性を有し、現像液の保恒効果
を有するため、現像浴に添加することが好ましい。
このようにアルカノールアミンを現像浴に添加する場
合、現像液中のアルカノールアミンの含有量は、そのア
ルカノールアミンが漂白定着液等に持ち込まれたとき、
それが少なくともアミノポリカルボン第2鉄錯塩の量に
対し、モル比で1/30以上になることが必要であり、具体
的には0.01〜0.3モル/、好ましくは0.02〜0.2モル/
、特に好ましくは0.03〜0.1モル/の範囲である。
また、アルカノールアミンを漂白定着液へ添加する場
合には、その添加量は、0.002〜0.1モル/、好ましく
は0.003〜0.05モル/、特に好ましくは0.005〜0.03モ
ル/である。
アルカノールアミンとしては、次の一般式〔I〕で表
わされる化合物を用いることができる。
一般式〔I〕 ただし、R1、R2、R3はアルキル、アリール又はアルケ
ニル基を表わす。それぞれは置換基を有してもよく、ア
ルキル基、アルケニル基で縮環してもよい。
ただし、R1、R2、R3の少なくとも1つはOH基を有する
アルキル基である。
アルカノールアミンの具体例を以下に挙げるが、トリ
エタノールアミン、ジエタノールアミンが特に好まし
い。
I−1 NCH2CH2OH) I−2 H2NCH2CH2OH I−3 HNCH2CH2OH) I−10 (HOCH2CH2 2NCH2CH2SO2CH3 I−12 H2N−CCH2OH) 逆浸透膜の具体例としては、例えばダイセル化学株式
会社製のDRA−40,DRA−80,DRA−89があり、特にDRA−80
が好ましい。また、東レ株式会社製SU−200,SU−700も
用いることができる。
これらの逆浸透膜の素材については、ポリアクリロニ
トリル膜、ポリビニレンカーボネート膜等を用いるのが
好ましい。エチルセルロース・ポリアクリル酸膜、酢酸
セルロース膜も使用することもできる。
逆浸透膜の構造としては、スパイラル型、チューブラ
ー型、ホローファイバー型、プリーツ型、ロッド型のい
ずれも用いることができる。また、膜は単層膜でも複合
膜でもよいが、EDTA−Feに対する耐久性の点から合成樹
脂からなる複合膜(合成複合膜)が好ましい。
これらの逆浸透膜には、透過水膜、排除率等、膜性能
を支配するスキン層とこれを支える支持層からなり、両
者が同一素材からなる非対称膜と異なる素材からなる複
合膜がある。非対称膜の例としては酢酸セルロース膜、
ポリアミド膜があり、複合膜としてはポリスルホンの支
持層にポリエチレンイミンとトリレンジイソシネートを
塗布してスキン層を形成させたもの、又フルフリルアル
コールを重合させてスキン層を形成させたもの等合成素
材を用いた合成複合膜があり、その詳細は化学工業社発
行の別冊化学工業29−7「高度分離技術の開発、実用
化」156ページ〜172ページに記載され、本発明にはこれ
らの合成複合膜が排除率、透過水量、EDTA−Feへの耐久
性の上で好ましく使用される。
本発明においては水洗水又は安定化液中には各種化合
物を添加しても良い。例えばマグネシウム塩やアルミニ
ウム塩に代表される硬膜剤、あるいは乾燥負荷やムラを
防止するための界面活性剤、白色度を向上させるための
傾向増白剤、保恒剤としての亜硫酸塩、等である。ある
いはL.E.ウェスト(West)、ウオター・クォリティ・ク
リテリア(Water Quality Criteria)フォトグラフィク
・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Phot.Sci.a
nd Eng.)、第9巻、No.6(1965)等に記載の化合物を
添加しても良い。
本発明において、安定化液とは水洗では得ることがで
きない画像の安定化機能を付与された液であり、そのた
めに前記水洗水に加えられる成分の他に画像安定化を果
す成分が添加されたものである。
これらの成分の例として、例えばホルマリン、ビスマ
ス塩、アンモニア水、アンモニウム塩等を添加した液が
あげられる。
本発明における水洗水又は安定化液のpHは通常7付近
であるが、前浴からのもちこみによってpH3〜9となる
こともある。また、水洗又は安定化の温度は5〜40℃、
好ましくは10〜35℃である。必要に応じて、水洗槽又は
安定化槽内にヒーター、温度コントローラー、循環ポン
プ、フィルター、浮きブタ、スクイジー等を設けても良
い。
本発明の写真感光材料の現像処理には銀画像を形成す
る処理(黒白現像処理)、あるいは色画像を形成する現
像処理(カラー現像処理)のいずれであっても良い。も
し反転法で作画する場合にはまず黒白ネガ現像工程を行
ない、次いで白色露光を与えるか、あるいはカブリ剤を
含有する浴で処理しカラー現像処理を行なう。
黒白現像処理としては、現像処理工程、定着処理工
程、水洗処理工程がなされる。現像処理工程後、停止処
理工程を行ったり定着処理工程後、安定化処理工程を施
す場合は、水洗処理工程が省略される場合がある。現像
液としてリス現像液を用いた現像処理工程を行ってもよ
い。
黒白現像処理に用いられる黒白現像液は通常知られて
いる黒白写真感光材料の処理に用いられるのであり、一
般に黒白現像液に添加される各種の添加剤を含有せしめ
ることができる。
代表的な添加剤としては1−フェニル−3−ビラゾリ
ドン、メトール及びハイドロキノンのような現像主薬、
亜硫酸塩のような保恒剤、水酸化ナトリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム等のアルカリからなる促進剤、臭
化カリウムや2−メチルベンツイミダゾール、メチルベ
ンツチアゾール等の無機性、もしくは有機性の抑制剤、
ポリリン塩酸のような硬水軟化剤、微量の沃化物やメル
カプト化合物からなる表面過現像防止剤等を挙げること
ができる。
カラー現像処理は、発色現像処理工程、漂白処理工
程、定着処理工程、水洗処理工程及び必要に応じて安定
化処理工程を行うが、漂白液を用いた処理工程と定着液
を用いた処理工程の代わりに、1浴漂白定着液を用い
て、漂白定着処理工程を行うこともできるし、発色現
像、漂白、定着を1浴中で行うことができる1浴現像漂
白定着処理液を用いたモノバス処理工程を行うこともで
きる。
これらの処理工程に組み合わせて前硬膜処理工程、そ
の中和工程、停止定着処理工程、後硬膜処理工程等を行
ってもよい。
本発明におけるカラー現像処理の代表的な処理工程を
以下に示すが、これらに限定されるものではない。
A.発色現像−漂白定着−水洗−乾燥 B.発色現像−漂白定着−水洗−安定化−乾燥 C.発色現像−水洗−漂白定着−水洗−乾燥 D.発色現像−漂白−定着−水洗−安定化−乾燥 E.発色現像−漂白−定着−水洗−乾燥 F.発色現像−水洗−漂白−定着−水洗−乾燥 G.発色現像−漂白−漂白定着−水洗−安定化−乾燥 H.発色現像−漂白−漂白定着−水洗−乾燥 I.発色現像−漂白−漂白定着−定着−水洗−安定化−乾
燥 J.発色現像−漂白−漂白定着−定着−水洗−乾燥 以上の工程において、安定化工程の前工程が水洗工程
である場合、その水洗工程は削除して直後安定化工程と
することができる。
本発明において使用できる発色現像液は、芳香族第一
球アミン系発色現像主薬を主成分とするアルカリ性水溶
液である。この発色現像主薬としては、アミノフェノー
ル系化合物も有用であるが、p−フェニレンジアミン系
化合物が好ましく使用され、その代表例としては3−メ
チル−4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン、3−メチ
ル−4−アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチ
ルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N
−β−メタンスルホンアミドエチルアニリン、3−メチ
ル−4−アミノ−N−エチル−N−β−メトキシエチル
アニリン及びこれらの硫酸塩、塩酸塩もしくはp−トル
エンスルホン酸塩が挙げられる。これらの化合物は目的
に応じ2種以上併用することもできる。
また発色現像液には各種保恒剤が使用されるが、ベン
ジルアルコールを除去することによって生じる発色性の
低下をカバーするため、発色現像剤酸化物とカプラーと
のカップリング反応に対する競争反応性が小さいこと、
またハロゲン化銀に対し現像活性が小さいことが好まし
い。
このような観点から、従来広範に用いられてきた亜硫
酸塩及びヒドロキシルアミンはできるだけ少量に抑える
ことが好ましく、特に全く使用しないことが好ましい。
このような亜硫酸塩、ヒドロキシルアミンに代りアル
キル置換されたヒドロキシルアミン等のヒドロキシルア
ミン誘導体、ヒドロキサム酸類、ヒドラジン類、ヒドラ
ジノ類、フェノール類、α−ヒドロキシケトン類、α−
アミノケトン類、糖類、モノアミン類、ジアミン類、ポ
リアミン類、四級アンモニウム塩類、ニトロキシラジカ
ル類、アルコール類、オキシム類、ジアミド化合物類、
縮環式アミン類などの有機保恒剤を用いることが好まし
い。
これらは、特願昭61−147823号、特開昭63−30845
号、同63−21647号、同63−44655号、特願昭61−197760
号、特開昭63−43140号、特願昭61−198987号、同61−2
01861号、特開昭63−43138号、欧州特許公開254280号、
特開昭63−44657号、同63−446565号、米国特許第3,61
5,503号、同2,494,903号、特開昭52−143020号、特公昭
48−30496号などに開示されている。
以上の保恒剤の発色現像液への添加量は、0.005モル
/、好ましくは、0.03モル/〜0.1モル/の濃度
となるように添加するのが望ましい。
本発明に使用される発色現像液は、好ましくはpH9〜1
1、より好ましくは9.5〜10.5であり、その発色現像液に
は、その他に既知の現像液成分を含ませることができ
る。
上記pHを保持するためには、各種緩衝剤を用いるのが
好ましい。循環剤としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸三ナ
トリウム、リン酸三カリウム、リン酸二ナトリウム、リ
ン酸二カリウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カルウム、
四ホウ酸ナトリウム(ホウ砂)、四ホウ酸カリウム、o
−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(サリチル酸ナトリウ
ム)、o−ヒドロキシ安息香酸カリウム、5−スルホ−
2−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(5−スルホサリチ
ル酸ナトリウム)、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香
酸カリウム(5−スルホサリチル酸カリウム)などを挙
げることができる。
該緩衝剤の発色現像液への添加量は、0.1モル/以
上であることが好ましく、0.1モル/〜0.4モル/で
あることが特に好ましい。
その他、発色現像中にはカルシウムやマグネシウムの
沈殿防止剤として、あるいは発色現像主薬の安定性向上
のために、各種キレート剤を用いることができる。
以下にキレート剤の具体例を示すがこれらに限定され
るものではない。
・ニトリロ三酢酸 ・ジエチレントリアミン五酢酸 ・エチレンジアミン四酢酸 ・トリエチレンテトラミン六酢酸 ・N,N,N−トリメチレンホスホン酸 ・エチレンジアミン−N,N,N′,N′−テトラメチレンホ
スホン酸 ・1,3−ジアミノ−2−プロパノール四酢酸 .トランスシクロヘキサンジアミン四酢酸 ・ニトリロ三プロピオン酸 ・1,2−ジアミノプロパン四酢酸 ・ヒドロキシエチルイミノ二酢酸 ・グリコールエーテルジアミン四酢酸 ・ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸 ・エチレンジアミンオルトヒドロキシフェニル酢酸 ・2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸 ・1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 ・N,N′−ビス(2−ヒドロキシベンジル)エチレンジ
アミン−N−N′−ジ酢酸 これらのキレート剤は必要に応じて2種以上併用して
も良い。
これらのシレート剤の添加量は発色現像液中の金属イ
オンを封鎖するのに十分な量であればよい。例えば1
当り0.1g〜10g程度である。また発色現像液には、必要
により任意の現像促進剤を添加することができる。
現像促進剤としては、特公昭37−16088号、同37−598
7号、同38−7826号、同44−12380号、同45−9019号及び
米国特許第3,813,247号等に表わされるチオエーテル系
化合物、特開昭52−49829号及び同50−15554号に表わさ
れるp−フェニレンジアミン系化合物、特開昭50−1377
26号、特公昭44−30074号、特開昭56−156826号及び同5
2−43429号、等に表わされる4級アンモニウム塩類、米
国特許第2,610,122号及び同4,119,462号記載のp−アミ
ノフェノール類、米国特許第2,494,903号、同3,128,182
号、同4,230,796号、同3,253,919号、特公昭41−11431
号、米国特許第2,482,546号、同2,596,926号及び同3,58
2,346号等に記載のアミン系化合物、特公昭37−16088
号、同42−25201号、米国特許第3,128,183号、特公昭41
−11431号、同42−23883号及び米国特許第3,532,501号
等に表わされるポリアルキレンオキサイド、その他1−
フェニル−3−ピラゾリドン類、ヒドラジン類、メソイ
オン型化合物、イオン型化合物、イミダゾール類、等を
必要に応じて添加することができる。
本発明においては、必要に応じて、任意のカブリ防止
剤を添加できる。カブリ防止剤としては、臭化カリウ
ム、沃化カリウムの如きアルカリ金属ハロゲン化物及び
有機カブリ防止剤が使用できる。有機カブリ防止剤とし
ては、例えばベンゾトリアゾール、6−ニトロベンズイ
ミダゾール、5−ニトロイソインダゾール、5−メチル
ベンゾトリアゾール、5−ニトロベンゾトリアゾール、
5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−チアゾリル−ベ
ンズイミダゾール、2−チアゾリルメチル−ベンズイミ
ダゾール、インダゾール、ヒドロキシアザインドリジ
ン、アデニンの如き含窒素ヘトロ環化合物を代表例とし
てあげることができる。
本発明に使用される発色現像液には、蛍光増白剤を含
有するのが好ましい。蛍光増白剤としては、4,4′−ジ
アミノ−2,2′−ジスルホスチルベン系化合物が好まし
い。添加量は0.5g/好ましくは0.1〜4g/である。
又、必要に応じてアルキルスルホン酸、アリールホス
ホン酸、脂肪族カルボン酸、芳香族カルボン酸等の各種
界面活性剤を添加しても良い。
本発明の発色現像液の添加温度は20〜50℃、好ましく
は30〜40℃である。
本発明に使用される漂白液又は漂白定着液中には、漂
白液として鉄錯体を含有する。鉄錯体のなかでもアミノ
ポリカルボン酸鉄錯体が好ましく、その添加量は0.01〜
1.0mol/好ましくは0.05〜0.50mol/である。また、
定着液又は漂白定着液中の定着剤としてはチオ硫酸塩が
含まれる。特にチオ硫酸アンモニウム塩の場合が好まし
く、その添加量は0.1〜5.0mol/、好ましくは0.5〜2.0
mol/である。保恒剤としては、挙硫酸塩の添加が一般
的であるが、その他、アスコルビン酸や、カルボニル重
挙硫酸付加物、あるいは、カルボニル化合物を添加して
も良い。更には緩衝剤、蛍光増白剤、キレート剤、防カ
ビ剤等を必要に応じて添加しても良い。
漂白液漂白定着液及び/またはこれらの前浴には、漂
白促進剤として種々の化合物を用いることができる。例
えば、米国特許第3,893,858号明細書、ドイツ特許第1,2
90,812号明細書、特開昭53−95630号公報、リサーチデ
ィスクロージャー第17129号(1978年7月号)に記載の
メルカプト基またはジスルフィド基を有する化合物、特
開昭50−140129号公報に記載のチアゾリジン誘導体、米
国特許第3,706,561号明細書に記載のチオ尿素誘導体、
特開昭58−16235号公報に記載の沃化物、ドイツ特許第
2,748,430号明細書に記載のポリエチレンオキサイド
類、特公昭45−8836号公報に記載のポリアミン化合物な
どを用いることができる。
本発明に係る写真感光材料としては、通常の白黒ハロ
ゲン化銀写真感光材料(例えば、撮影用白黒感材、X−
ray用白黒感材、印刷用白黒感材など)、通常の多層カ
ラー感光材料(例えば、カラーネガティブフィルム、カ
ラーリバーサルフィルム、カラーポジテイブフィルム、
映画用カラーネガテイブフィルムなど)、レーザースキ
ャナー用赤外光用感材などを挙げることができる。
本発明の写真感光材料のハロゲン化銀乳剤層、表面保
護層などに用いられるハロゲン化銀の種類、製法、化学
増感法、カブリ防止剤、安定剤、硬膜剤、帯電防止剤、
カプラー、可塑剤、潤滑剤、塗布助剤、マット剤、増白
剤、分光増感剤、染料、紫外線吸収剤、支持体等につい
ては特に制限はなく、例えばペロダクトライセンシング
誌(Product Licensing)92巻107〜110頁(1971年12
月)及びリサーチ・ディスクロージャー誌(Research D
isclosure)No.17643(1978年12月)同誌No.18716(197
9年11月)、同誌、No.23815(1984年2月)の記載を参
考にすることが出来る。
本発明の処理としては発色現像工程を有するカラー現
像処理が本発明の効果を有効に奏するので好ましい。
従って本発明の処理に適した感光材料としては、ハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料があげられ、特に、塩化銀
含有率の高い所謂高塩化銀乳剤が好ましく用いられる。
カラーペーパー用感光材料が適している。これらの高塩
化銀乳剤の塩化銀含有率は、90モル%以上が好ましく、
95モル%以上がさらに好ましい。現像処理液の補充量を
低減する目的で、塩化銀含有率が98〜99.9モル%である
ようなほぼ純塩化銀の乳剤も好ましく用いられる。
本発明のカラー感光材料に好ましく用いられるカプラ
ーについて以下に説明する。
イエローカプラーとしては、例えば米国特許第3,933,
501号、同第4,022,620号、同第4,326,024号、同4,401,7
52号、同第4,248,961号、特公昭58−10739号、英国特許
第1,425,020号、同第1,476,760号、米国特許第3,973,96
8号、同第4,314,023号、同第4,511,649号、欧州特許第2
49,473A号、等に記載のものが好ましい。
マゼンタカプラーとしては5−ピラゾロン系及びピラ
ゾロアゾール系の化合物が好ましく、米国特許第4,310,
619号、同第4,351,897号、欧州特許第73,636号、米国特
許第3,061,432号、同第3,725,064号、リサーチ・ディス
クロージャーNo.24220(1984年6月)、特開昭60−3355
2号、リサーチ・ディスクロージャーNo.24230(1984年
6月)、特開昭60−43659号、同61−72238号、同60−35
730号、同55−118034号、同60−185951号、米国特許第
4,500,630号、同第4,540,654号、同第4,556,630号、WO
(PCT)88/04795号等に記載のものが特に好ましい。
シアンカプラーとしては、フェノール系及びナフトー
ル系カプラーが挙げられ、米国特許第4,052,212号、同
第4,146,396号、同第4,228,233号、同第4,296,200号、
同第2,369,9292号、同第2,801,171号、同第2,772,162
号、同第2,895,826号、同第3,772,002号、同第3,758,30
8号、同第4,334,011号、同第4,327,173号、***特許公
開第3,329,729号、欧州特許第121,365A号、同第249,453
A号、米国特許第3,446,622号、同第4,333,999号、同第
4,753,871号、同第4,451,559号、同第4,427,767号、同
第4,690,889号、同第4,254,212号、同第4,296,199号、
特開昭61−42658号等に記載のものが好ましい。
発色色素の不要吸収を補正するためのカラード・カプ
ラーは、リサーチ・ディスクロージャーNo.17643のVII
−G項、米国特許第4,163,670号、特公昭57−39413号、
米国特許第4,004,929号、同第4,138,258号、英国特許第
1,146,368号に記載のものが好ましい。また、米国特許
第4,774,181号に記載のカップリング時に放出される蛍
光色素により発色色素の不要吸収を補正するカプラーを
用いることも好ましい。
発色色素が適度な拡散性を有するカプラーとしては、
米国特許第4,366,237号、英国特許第2,215,570号、欧州
特許第96,570号、***特許(公開)第3,234,533号に記
載のものが好ましい。
ポリマー化された色素形成カプラーの典型例は、米国
特許第3,451,820号、同第4,080,211号、同第4,367,282
号、同第4,409,320号、同第4,576,910号、英国特許2,10
2,173号等に記載されている。
カップリングに伴って写真的に有用な残基を放出する
カプラーもまた本発明で好ましく使用できる。現像抑制
剤を放出するDIRカプラーは、前述のRD17643、VII〜F
項に記載された特許、特開昭57−151944号、同57−1542
34号、同60−184248号、同第63−37346号、米国特許第
4,248,962号に記載されたものが好ましい。
現像時に画像状に造核剤もしくは現像促進剤を放出す
るカプラーとしては、英国特許第2,097,140号、同第2,1
31,188号、特開昭59−157638号、同59−17840号に記載
のものが好ましい。
その他、本発明の感光材料に用いることのできるカプ
ラーとしては、米国特許第4,130,427号等に記載の競争
カプラー、米国特許第4,283,472号、同第4,338,393号、
同第4,310,618号等に記載の多当量カプラー、特開昭60
−185950号、特開昭62−24252号等に記載のDIRレドック
ス化合物放出カプラー、DIRカプラー放出カプラー、DIR
カプラー放出レドックス化合物もしくはDIRレドックス
放出レドックス化合物、欧州特許第173,302A号に記載の
離脱後復色する色素を放出するカプラー、R.D.No.1144
9、同24241、特開昭61−201247号等に記載の漂白促進剤
放出カプラー、米国特許第4,553,477号等に記載のリガ
ンド放出カプラー、特開昭63−75747号に記載のロイコ
色素を放出するカプラー、米国特許第4,774,181号に記
載の蛍光色素を放出するカプラー等が挙げられる。
〔作 用〕
本発明においては、水洗水あるいは安定化液を使用後
に逆浸透膜処理するさいに、その水洗水あるいは安定化
液中にアルカノールアミンを存在させると、逆浸透膜の
劣化が防止される。その作用機構ははっきりしないが、
ポリアミノカルボン酸第2鉄錯塩の第2鉄が逆浸透膜を
酸化して劣化させるものと考えられるが、実験的に正確
に確認したわけではない。また、その効果を生ずる機構
についてもはっきりしておらず、アルカノールアミン自
体鉄イオンを封鎖する作用を有するものであるが、ポリ
アミノカルボン酸も鉄イオンを封鎖する作用を有してい
て、ポリアミノカルボン酸第2鉄錯塩自体鉄イオンを封
鎖した形になっているのでこのようなアルカノールアミ
ンが持つ性質だけによってその作用を説明することはで
きない。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。ただ
し、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものでは
ない。
実施例1 以下に説明するカラー印画紙を117mm巾に裁断したも
のを、自動プリンターで露光し、逆浸透膜モジュールを
付属させた水洗槽を有する、第1図にその模式図を示す
処理装置において、下記の処理条件で第1表に示す処理
工程に基づいて1日60mずつ20日間処理した。なお、逆
浸透処理装置の1日の稼動時間は1日16時間とした。
第1図において、1は発色現像槽(D)、2は漂白定
着槽(BF)、3,4及び5はそれぞれ第1水洗槽W1、第2
水洗槽W2、第3水洗槽W3であり、新しい水洗水6は最終
の第3水洗槽(W3)5へ供給し、同槽の水洗水を前段の
第2水洗槽(W2)4へ経路7により送り、順次経路8を
経て第1水洗槽(W1)3へ送るという多段向流方式を取
っている。
第2水洗槽(W2)4から経路10により水洗水を取り出
し、ポンプ(P)11により逆浸透膜モジュール(RO)12
へ送る。送液圧力4kg/cm2、送水流量2/minの条件で
運転し、透過水は経路13により第3水洗槽(W3)5に供
給し、濃縮液は経路14により第2水洗槽(W2)4に戻し
た。逆浸透膜モジュール(RO)12における逆浸透膜は、
ダイセル化学(株)製スパイラル型ROモジュールエレメ
ントDRA−80(有効膜面積1.1m2、ポリサルホン系複合
膜)を使用し、これを同社製プラスチック耐圧ベッセル
PV−0321型に装てんした。
この処理装置の発色現像槽(D)1、漂白定着槽(B
F)2及び第1〜3水洗槽(W1〜W3)3〜5には、後記
記載の発色現像液、漂白定着液及び水洗水を供給した。
カラー印画紙の処理時間中、逆浸透膜モジュール(RO)
は連続運転した。
この処理装置における処理工程は、第1表に示すとお
りである。
用いた処理液処方は以下のとおりである。
発色現像液 水洗液(母液、補充液共通) 水道水(カルシウム23mg/、マグネシウム3mg/含
有、導電率170μs/cm) 以上の条件で印画紙をランニング処理した。また、発
色現像液のトリエタノールアミンの含有量を変えた場
合、及びそのトリエタノールアミンに代えてジエタノー
ルアミンを用いた場合についてもランニング処理を行
い、比較のため発色現像液、漂白定着液、水洗水のいず
れにもアルカノールアミンを含まない場合についてもラ
ンニング処理をした。そのランニング処理の条件を第3
表に示す。
20日処理時の逆浸透透過液のEDTA−Feの濃度をFeで表
わすと、第4表に示すとおりである。また、20日間処理
後における処理後印画紙の白地部分を採取し、80℃、70
%の条件下で3日間保存し、この間のイエローステイン
の増加を調べた。
なお、Run−1において、20日処理後逆浸透膜を新品
に交換して処理したところ、Feは1.8mg/、除去率は9
9.4%であった。
20日目に処理したカラー印画紙を下記記載の方法で接
着性を調べた結果、第5表に示すとおりである。
接着性:全曝光後処理した印画紙(3.5cm×3.5cm)、25
℃、相対湿度80%の環境下に2日間放置し、乳剤面を重
ね合せた後、500gの荷重を負荷し、更に35℃、相対湿度
80%の環境下に3日間放置した。しかるのち、重ね合せ
を引き離し、表面を観察した。
多層カラー印画紙 ポリエチレンで両面をラミネートした紙支持体上に以
下に示す層構成の多層カラー印画紙を作製した。塗布液
は、乳剤、各種薬品、カプラーの乳化分散物を混合溶解
して調製するが、以下にそれぞれ調製法を示す。
カプラー乳剤物の調製イエローカプラー(ExY)19.1g
および色像安定材(Cpd−1)14.4gに酢酸エチル27.2cc
および溶媒(Solv−1)7.7ccを加え溶解し、この溶液
を10%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム8ccを含
む10%ゼラチン水溶液185ccに乳化分散させた。
以下同様にしてマゼンタ、シアン、中間層用の各乳化
物を調製した。それぞれの乳化物に用いた化合物を以下
に示す。
(Cpd−5)混合防止剤:Cpd−2に同じ、 但し、R=C8H17(t) (Cpd−6)色像安定剤 6a:6b:6c=5:8:9の混合物(重量比) (UV−1)紫外線吸収剤 Cpd−6a:6b:6c=2:9;8の混合物(重量比) (Solv−2)溶媒 0=P0−C8H17(iso)) (Solv−3)溶媒 0=P0−C9H19(iso)) イラジエーション防止のために乳剤層に下記の染料を
添加した。
緑感層Dye−Rと同じ。但しn=1。
赤感性乳剤層に対しては、下記の化合物をハロゲン化
銀1モル当たり2.6×10-3モル添加した。
次いで、本実施例で使用する乳剤を示す。
青感性乳剤;常法により平均粒子サイズ1.1μm、変動
係数(標準偏差を平均粒子サイズで割った値=s/d)0.1
0の単分散立方体塩化銀乳剤(K2IrCl6、1,3−ジメチル
イミダゾリン−2−チオンを含有)を調製し、この乳剤
1.0kgに青色用分光増感色素(S−1)の0.6%溶液を26
cc添加し更に0.05μmの臭化銀微粒子乳剤をホスト塩化
銀乳剤に対して0.5モル%の比率で添加し熟成後、チオ
硫酸ナトリウムを添加し最適に化学増感をほどこし安定
剤(Stb−1)を10-4モル/モルAg添加して調製した。
緑感性乳剤;常法によりK2IrCl6および、1,3−ジメチル
イミダゾリン−2−チオンを含有した塩化銀粒子を調製
後4×10-4モル/モルAgの増感色素(S−2)およびKB
rを添加し熟成後チオ硫酸ナトリウムを添加し最適に化
学増感を施し、安定液(Stb−1)を5×10-4モル/モ
ルAgを添加して平均粒子サイズ0.48μm、変動係数0.10
の単分散立方体塩化銀乳剤を調製した。
赤感性乳剤;緑感性乳剤と同様に調製した。但し、S−
2の代わりに増感色素(S−3)を1.5×10-4モル/モ
ルAg用いた。
次に使用した化合物を示す。
(層構成) 以下に試料における各層の組成を示す。数字は塗布量
(g/m2)を表す。ハロゲン化銀乳剤は銀換算塗布量を表
す。
支持体;ポリエチレンラミネート紙〔第一層側のポリエ
チレンに白色顔料(TiO2)と青味染料(群青)を含む〕 第一層(青感層) ハロゲン化銀乳剤 0.30 ゼラチン 1.86 イエローカプラー(ExY) 0.82 色像安定剤(Cpd−1) 0.19 溶媒(Solv−1) 0.35 第二層(混色防止層) ゼラチン 0.99 混色防止剤(Cpd−2) 0.08 第三層(緑感層) ハロゲン化銀乳剤 0.36 ゼラチン 1.24 マゼンタカプラー(ExM1) 0.31 色像安定剤(Cpd−3) 0.25 色像安定剤(Cpd−4) 0.12 溶媒(Solv−2) 0.42 第四層(紫外線吸収層) ゼラチン 1.58 紫外線吸収剤(UV−1) 0.62 混色防止剤(Cpd−5) 0.05 溶媒(Solv−3) 0.24 第五層(赤感層) ハロゲン化銀乳剤 0.23 ゼラチン 1.34 シアンカプラー(ExC1,C2,C3 1:2:2のブレンド) 0.34 色像安定剤(Cpd−6) 0.17 ポリマー(Cpd−7) 0.40 溶媒(Solv−4) 0.23 第六層(紫外線吸収層) ゼラチン 0.53 紫外線吸収剤(UV−1) 0.21 溶媒(Solv−3) 0.08 第七層(保護層) ゼラチン 1.33 ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体(変性度
17%) 0.17 流動パラフィン 0.03 各層の硬膜剤としては、1−オキシ−3,5−ジクロロ
−s−トリアジンナトリウム塩を用いた。
以上のようにしてカラー印画紙を作成した。
実施例2 実施例1における処理装置の水洗槽を4段向流方式と
し、かつ第3表に示すランニング条件を、次の第6表に
示すランニング条件に変えた外は、処理条件、処理液な
どすべて実施例1と同様にしてカラー印画紙を処理し
た。
20日処理時の逆浸透透過液のEDTA−Feの濃度をFeで表
わすと、第7表に示すとおりである。また、20日処理時
のカラー印画紙を実施例記載の方法により接着性を調べ
た結果も第7表に示す。20日処理後における処理後印画
紙の白地部分を採取し、100℃の条件下(湿度無調節)
の条件下で1日保存し、この間のイエローステインの増
加を調べた。
なお、Run−1において20日処理後、逆浸透膜を新品
に交換したところ、Fe除去率は99.3%であった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の
処理方法において、水洗水及び/又は安定化液にアルカ
ノールアミンを含有する状態で逆浸透することにより、
逆浸透膜処理のさいに逆浸透膜が劣化することがなく、
逆浸透膜処理が効率よく行われる。そして、逆浸透膜処
理におけるポリアミノカルボン酸第2鉄錯塩の除去率が
高く保たれる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例で用いられる処理装置の模式
図である。 1……発色現像槽D、2……漂白定着槽BF 3……第1水洗槽W1、4……第2水洗槽W2 5……第3水洗槽W3、6……新しい水洗水 9……排水、10……経路 11……送液ポンプP、12……逆浸透槽RO 13……経路、14……経路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハロゲン化銀写真感光材料をアミノポリカ
    ルボン酸第2鉄錯塩を含有する定着能を有する浴で処理
    した後、水洗及び/又は安定化する処理方法において、
    アルカノールアミンを0.0001モル/以上含有する水洗
    水及び/又は安定化液を、10kg/cm2以下の操作圧力で逆
    浸透膜処理することを特徴とするハロゲン化銀写真感光
    材料の処理方法。
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