JP2638960B2

JP2638960B2 - 画像形成装置

Info

Publication number: JP2638960B2
Application number: JP18237588A
Authority: JP
Inventors: 宏田川; 豊野上
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 1988-07-21
Filing date: 1988-07-21
Publication date: 1997-08-06
Anticipated expiration: 2012-08-06
Also published as: JPH0233038A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、中間トレイに収容された記録紙を再び画像
転写部分に向けて送り出すための給紙装置に関し、特
に、用紙の巾方向にカールを生じている用紙を、そのカ
ール部で引掛りを生じることがないような状態で案内出
来るように、先端ガイド板を設けた装置に関する。

（従来の技術）電子複写機等のようなゼログラフィー方式を用いる画
像形成装置においては、用紙の片面に画像を転写して、
片面複写済み用紙として形成した記録紙を、そのままの
状態で排出トレイ等に排出する通常のコピー作成モード
に加えて、片面複写済み用紙の画像面に別の画像を重ね
て転写して、多重コピーを作成することや、片面複写済
み用紙の裏面に画像を転写して、両面コピーを作成する
こと等が行なわれている。

そして、上記したように、多重コピーや両面コピーを
作成する場合に、片面複写済み用紙として作成されたコ
ピーを中間トレイに一旦収容し、多重複写や両面複写等
のモードに際して、該中間トレイに収容された片面複写
済み用紙を、感光体ドラム等による画像の転写部分に向
けて搬出させるような手段が用いられる。

前記中間トレイとしては、例えば、特公昭62−19328
号公報等に示されるようなものが用いられる場合があ
る。この従来例に示される両面複写機においては、片面
複写済み用紙を収容するための中間トレイに、用紙の押
圧手段を設けておき、多数枚の片面複写済み用紙を中間
トレイに収容した後で、該中間トレイに設けた給紙ロー
ラ等の給紙装置に対して、片面複写済み用紙を押圧した
状態で、給紙の動作を行い得るように構成している。

また、通常の用紙トレイ等のような中間トレイを用い
る例としては、例えば、特開昭62−8963号公報等に示さ
れるようなものがある。この従来例に示される中間トレ
イにおいては、用紙の送り出し側の端部に、先端部位置
決めを行うための先端規制板を出没可能に設けており、
片面複写済み用紙を収容する際には、該先端規制板を中
間トレイの先端部に突出させ、片面複写済み用紙の先端
部を揃えることが出来るようにしている。

そして、両面コピーの作成モードに際しては、前記先
端部規制板を退避させて、給紙装置の給紙ローラを回転
させることによって、片面複写済み用紙を１枚ずつ画像
の転写部分に向けて搬出させるような手段が設けられて
いる。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、片面複写済み用紙として作成された用
紙は、定着装置を通る際に加熱ローラ等による加熱と、
加圧作用とが加えられているために、用紙の性質が変化
し、外見的には、用紙の巾方向にカールが生じたりする
場合が多い。

そして、上記したようにカールが生じている用紙を中
間トレイに一旦収容し、該中間トレイに設けた給紙装置
の給紙ローラによって送り出す際に、片面複写済み用紙
の中央部分は給紙ローラによって正常な状態で送りの作
用を受けるが、その両側のカールした部分が、中間トレ
イの上部の部材に引掛かったり、用紙搬送路に正常に案
内され得なくなる等の問題が発生しやすい。

例えば、上記特開昭62−8963号公報等に示されるよう
な中間トレイにおいて、前記したような問題を解決する
ために、トレイの両側の側部に配置した押圧板手段を揺
動させて、片面複写済み用紙の両側部分を揃えること
と、給紙ローラのホルダーにより用紙の上部の一部を押
圧する等の作用を行わせることも考えられるが、前記し
たような各手段によっては、十分な効果を発揮させるこ
とが困難である等の問題がある。

また、前記特公昭62−19328号公報等に示されるよう
な、片面複写済み用紙を中間トレイの底板に向けて押圧
するような手段を設ける場合には、前記したようなカー
ルを生じているような用紙に対しても、比較的良好な状
態で、その給紙の作用を行い得るものとなるが、片面複
写済み用紙全体に対して、押圧作用を行う部材を設ける
ことは、中間トレイの機構を複雑にする等の別の問題が
発生する。

（発明の目的）本発明は、上記したような従来より用いられている装
置の欠点を解消するもので、カールを生じている用紙
を、給紙装置に向けて正確に案内出来るようにする装置
を提供することを目的としている。

（問題点を解決するための手段および作用）本発明は、用紙の両面に印字可能な画像形成装置に関
する。本発明においては、画像を用紙に印字する印字手
段と、前記印字手段によって用紙の一方の面に印字され
た用紙を積載する中間トレイと、前記中間トレイに積載
された用紙を印字手段へ再給紙する再給紙手段と、前記
中間トレイに積載された用紙を前記再給紙手段に向けて
案内する用紙案内手段と、を有し、前記用紙案内手段
は、前記再給紙手段による給紙方向に向けて前記中間ト
レイの用紙積載面に対して傾斜する第１の傾斜部分と、
用紙の中央部分側から用紙に当接し徐々に用紙のサイド
方向に当接されるよう前記給紙ローラによる給紙方向と
直交する方向に向けた第２の傾斜部分とを有している。

したがって、本発明の画像形成装置においては、両側
の端部分が上向きにカールしているような片面複写済み
用紙であっても、該カール部分が先端ガイド板の側傾斜
部に案内されて、自然な状態でその先端部が揃えられて
堆積され、その後で、中間トレイの給紙装置に導入され
ることになる。

そして、片面複写済み用紙の側部が、他の部材に係止
されたりする等の問題が発生することがなくなるので、
中間トレイからの給紙に際して、カールを生じた用紙が
他の部材に係止される等のトラブルの発生を防止するこ
とが出来、多重・両面コピーに向けて正確な給紙を行う
ことが出来る。

（実施例）図示された例に従って、本発明の画像形成装置の構成
を説明する。

第１図に示される本発明の例は、中間トレイ１の端部
に給紙装置10を設ける場合に、該給紙装置10の用紙導入
部分に先端ガイド板５を配置した例を示している。この
先端ガイド板５は、片面複写済み用紙Ｐの先端部を給紙
装置の給紙部分に向けて案内し、その片面複写済み用紙
の先端部を揃えた状態で、給紙ローラによる送りの作用
を正常に行わせることが出来るように構成している。

本発明の中間トレイ１は、トレイ底板３を所定の角度
傾斜させた状態に配置しており、そのトレイの両側に側
板２を配置するが、このトレイ側板は固定位置に設けら
れるもの、あるいは、用紙サイズに応じて移動可能に設
けられ、片面複写済み用紙の両側部分の位置決めを行う
ことが出来るもの等、任意の機構のものを用いることが
出来る。

また、前記中間トレイの給紙側端部に設けられる給紙
装置10は、ナジャーロール11と、給紙ローラ12、さばき
ローラ13および、搬送ローラ装置14とから構成されるも
ので、該給紙装置10により一枚ずつさばかれた状態で排
出される片面複写済み用紙は、搬送路16を通って感光体
ドラム等の画像担持体からの画像転写部分に送られるこ
とになる。

上記した構成を有する本発明の給紙装置10において、
ナジャーロール11は、用紙の先端部分をたたくような作
用を行って、片面複写済み用紙のカールを応じた部分の
押圧とカールの修正を行うとともに、トレイに堆積され
た用紙の先端部が良好な状態でくさびを形成し、用紙さ
ばき機構に向けて供給することが出来る。

そして、給紙装置10において、給紙ローラ12によって
送り出される用紙は、さばきローラ13によりさばかれた
状態で送り出され、搬送ローラ装置14によって搬送路16
に送り込まれる段階で、センサー15により検知されて、
その片面複写済み用紙の排出情報が複写機本体の制御装
置に設定され、その情報によって以後の用紙の取扱が行
なわれるものとなる。

さらに、本発明の中間トレイにおいて、前記給紙部10
の上流側の部分に配置される先端ガイド板５は、第２図
および第2a図に示されるように、前板６に用紙の前端部
が当接するように配置される。そして、用紙Ｐの先端部
が前板６の傾斜にしたがって、次第にずり下がるような
状態で、その用紙の案内を行うことが出来るようになっ
ている。なお、前記前板６は、中間トレイの用紙積載面
に対して傾斜する第１の傾斜部分として構成しているも
ので、用紙の幅方向の中央部を前板６の傾斜に沿わせて
案内する作用を行う。

また、前記先端ガイド板５において、前板６の両側に
側傾斜部７、７を形成しており、前記側傾斜部７、７
は、用紙の中央部分側から用紙に当接し、徐々に用紙の
サイド方向に当接されるように、給紙ローラによる給紙
方向と直交する方向に向けた第２の傾斜部分を構成して
いる。そして、カールを持った用紙の場合でも、その用
紙の両側のカール部分が、前板６に直接当接して引掛り
を生じたりすることを防止出来る。さらに、前記用紙の
両側の上向きに突出した部分が、第２の傾斜部分に沿っ
て案内されるものとなり、給紙ローラ12による給紙部分
に用紙の先端部がくさび状になって堆積されるものとな
る。

第３図および第3a図に示される本発明の別の実施例に
おいて、先端ガイド板５は中間トレイの送り出し側端部
の両側に対称形に２つの部材が配置されたものとして設
けられる。

また、中間トレイの底板３の両側部分には、トレイ側
板２、２が配置され、画像形成装置が基準線を中央部に
設定している装置の場合には、両側のトレイ側板がそれ
ぞれ移動可能に設けられるが、サイドレジ方式の装置の
場合には、そのトレイ側板の一方が移動可能に設けられ
る。

前記第３図に示される先端ガイド板５においては、先
端ガイド板の本体は支持アーム８によって支持され、中
間トレイの両側部分に設けられる。また、それぞれ先端
ガイド板には、用紙の前面が当接される第１の傾斜部分
としての前板６と、その側部に設ける第２の傾斜部分と
しての側傾斜部７とがそれぞれ形成されている。そし
て、前記第１、２の傾斜部分に沿って案内される用紙
は、用紙の幅方向の両側のカール部分があっても、前記
側傾斜部７の傾斜にしたがって先端ガイド板の下部に潜
り込ませられるようになる。

したがって、第3a図に示されるように、中間トレイ１
に収容された片面複写済み用紙Ｐが、その両側にカール
部分Paを持っている場合でも、該カール部分Paは、先端
ガイド板５の側傾斜部７の斜面に沿って摺動され、上向
きに突出しているカール部分が、前板等に係止されたり
することなしに、先端ガイド板５の下部に挿入されるも
のとなる。

また、本発明の先端ガイド板は、特にその形状を図示
されるものに限定されることはなく、その他に用紙のガ
イドの作用を良好に行うことが出来るものであれば、前
板や側傾斜部の傾斜の状態や、トレイ底板に対する傾斜
角度等を任意に設定することが出来るものである。

（発明の効果）本発明の画像形成装置は、上記したような構成を有す
るものであるから、両側の端部分が上向きにカールして
いるような片面複写済み用紙であっても、該カール部分
が先端ガイド板の側傾斜部に案内されて、自然な状態で
その先端部が揃えられて堆積され、その後で、中間トレ
イの給紙装置に導入されることが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の中間トレイの給紙部の構成を示す側面
図、第２図は本発明の中間トレイにおける給紙の動作を
示す説明図、第2a図は本発明の先端ガイド板の斜視図、
第３図は本発明の他の実施例の平面図であり、第3a図は
その斜視図である。図中の符号１……中間トレイ、２……側板、３……トレイ底板、５
……先端ガイド板、６……前板、７……側傾斜部、８…
…支持アーム、10……給紙装置、11……ナジャーロー
ル、12……給紙ローラ、14……搬送ローラ装置。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】用紙の両面に印字可能な画像形成装置にお
いて、画像を用紙に印字する印字手段と、前記印字手段によって用紙の一方の面に印字された用紙
を積載する中間トレイと、前記中間トレイに積載された用紙を印字手段へ再給紙す
る再給紙手段と、前記中間トレイに積載された用紙を前記再給紙手段に向
けて案内する用紙案内手段と、を有し、前記用紙案内手段は、前記再給紙手段による給紙方向に
向けて前記中間トレイの用紙積載面に対して傾斜する第
１の傾斜部分と、用紙の中央部分側から用紙に当接し徐々に用紙のサイド
方向に当接されるよう前記給紙ローラによる給紙方向と
直交する方向に向けた第２の傾斜部分とを有することを
特徴とする画像形成装置。