JP2637580B2 - 高品質3c1b塗装方法 - Google Patents

高品質3c1b塗装方法

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JP2637580B2
JP2637580B2 JP1320336A JP32033689A JP2637580B2 JP 2637580 B2 JP2637580 B2 JP 2637580B2 JP 1320336 A JP1320336 A JP 1320336A JP 32033689 A JP32033689 A JP 32033689A JP 2637580 B2 JP2637580 B2 JP 2637580B2
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steel plate
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忠義 中村
子士郎 浅田
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Daihatsu Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は高品質3C1B塗装方法に関する。さらに詳しく
は、中塗塗装と2C1B型上塗塗装の同時焼付を行なう高品
質3C1B塗装方法に関する。
なお、3C1Bとは3回塗り1回焼付を意味する。
[従来の技術] 従来より、防錆品質を向上させることを目的として、
アニオン電着塗装に代えてカチオン電着塗装が広く導入
されている。しかし、カチオン電着塗膜は紫外線による
劣化がアニオン電着塗膜よりも著しいため、中塗塗膜が
不可欠とされている。すなわち、たとえばメタリックの
上塗塗膜を通過して入る紫外線領域の波長を有する光に
よりカチオン電着塗膜は劣化しやすく、カチオン電着の
みではその劣化性が高いため、かならず中塗を必要とす
るのである。中塗は顔料成分が多く紫外線をカットしう
るのであり、これがカチオン−中塗−メタリック上塗の
構成原理である。
かかる原理からいえば、電着塗膜の上に (1)中塗塗装→焼付、さらに2C1B型メタリックの塗装
→焼付をする方法(3C2B)と、 (2)中塗塗装と2C1B型メタリックの塗装→同時焼付す
る方法(3C1B) の2つが考えられる。
後者は、2回の焼付を要する前者に比べ、焼付工程が
1回省略されており経済的効果は大きいものの、通常の
焼付では塗膜の平滑性や鮮映値が低くなってしまい、商
品性に欠けるという不具合があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は前記従来の3C1B塗装方法における問題点に鑑
みてなされたものであり、カチオン電着−中塗−2C1B型
メタリック系塗装において塗膜の平滑性や鮮映性を低下
させることのない中塗塗膜−2C1B型メタリック上塗塗膜
の同時焼付を可能にする高品質3C1B塗装方法を提供する
ことを目的とする。
[課題を解決するための手段] 3C1Bで高品質の塗装をうるべく鋼板や塗料について巾
広く検討した結果、本発明に至った。
本発明は、パターン付けされた面積比率が50〜60%
で、前記パターン付けされて生じる凹凸の深さが約4〜
6μmであるレーザーダル鋼板に、カチオン電着塗装に
よって下塗りが施され焼付けが行なわれ、ついで中塗
り、上塗りベースおよび上塗りクリヤーのすべて、また
はすくなくとも1つを非水分散塗料を用いて塗装したの
ち、焼付けを行なうことを特徴とする高品質3C1B塗装方
法に関する。
すなわち、非水分散塗料(以下、NAD塗料という)と
レーザーダル鋼板との組合せを特徴とする塗装で初めて
高品質塗膜がえられることを見出したのである。
[実施例] 本発明に用いるレーザーダル鋼板とは、鋼板製造時の
ロールをレーザーでパターン付けしたもので、該ロール
でパターン付けされた面積の鋼板全表面に占める比率は
たとえば45〜65%である。該比率は隣り合う4つのパタ
ーンの中心を結んでできる四角形の面積に対する四角形
内のパターン部の面積の計算により、算出されるもので
ある。さらに、パターン付けされて生じる凹凸の深さは
たとえば1〜10μmを有しているものであり、従来のダ
ル鋼板と、凹凸模様に大差がある。従来レーザーダル鋼
板は高鮮映性を付与するものといわれているが、3C1B塗
装にかぎってみれば、かならずしもかかる結果がえられ
ず、レーザーダル鋼板の種類および塗料系を限定して初
めて高鮮映性がえられるのである。とくに、レーザーダ
ル鋼板は前記パターン付けされた面積比率が50〜60%
で、前記パターン付けされて生じる凹凸の深さが約4〜
6μm、とくに約5μmを有しているものが良好であ
る。
前記NAD塗料とはヘキサンなどを溶媒としたエマルジ
ョンタイプである。他のタイプの塗料として溶解型の塗
料も多く使用されているが、かかる塗料では高品質がえ
られない。
なお、NAD塗料とレーザーダル鋼板との組合せで初め
て3C1B塗装系の高品質がえられる理由は明確ではないが
NAD塗料の速乾性とレーザーダル鋼板の高鮮映性付与効
果とに相乗的に起因するのではないかと推定される。
ところで、たとえば自動車などの塗装面はその構造か
ら、被塗装物をいかなる角度で保持、または連続的もし
くは断続的に回転させても、かならず実質的に水平状態
の塗装面と実質的に垂直状態の塗装面とが生じる。その
ような、自動車ボデーなどの塗装、焼付では水平部、垂
直部ともに高品質が要求されることから、水平部のみま
たは垂直部のみの品質が向上しても高品質性は達成され
ず、水平部、垂直部ともに従来の3C2B塗装よりも向上も
しくは同等であることが要求される。
実施例1 カチオン電着塗装(膜厚:20μm)および焼付(170℃
/20分)を施したレーザーダル鋼板(川崎製鉄(株)
製)に、ベースA(中塗)としてNAD塗料(DN−05、関
西ペイント(株)製)を塗装(膜厚15μm)し、ついで
ベースB(上塗)としてNAD塗料(DN−05、関西ペイン
ト(株)製)を塗装(膜厚15μm)し、そのうえにクリ
ヤー(上塗)としてNAD塗料(DN−10u、関西ペイント
(株)製)を塗装(膜厚25μm)したのち、焼付(140
℃/20分)を施した。
実施例2 ベースAとして溶解型中塗塗料(DA−16、関西ペイン
ト(株)製)を用いた(膜厚15μm)ほかは実施例1と
同様にして実施例2のサンプルをえた。
実施例3 ベースAとして溶解型中塗塗料(DA−16、関西ペイン
ト(株)製)を用い(膜厚15μm)、ベースBとして溶
解型塗料(DA−16、関西ペイント(株)製)を用いた
(膜厚15μm)ほかは実施例1と同様にして実施例3の
サンプルをえた。
比較例1 ベースAとして一般の溶解型中塗塗料(DA−16、関西
ペイント(株)製)を用い(膜厚15μm)、ベースBと
して溶解型塗料(DA−16、関西ペイント(株)製)を用
い(膜厚15μm)、ベースBを塗装する前にも焼付(14
0℃/20分)を行なったほかは実施例1と同様にして比較
例1のサンプルをえた。
比較例2 従来のダル鋼板(JIS B 0601で定義するRaが1.0)を
用いたほかは実施例1と同様にして比較例2のサンプル
をえた。
比較例3 従来のダル鋼板(Ra:1.0)を用いたほかは実施例2
と、同様にして比較例3のサンプルをえた。
比較例4 従来のダル鋼板(Ra:1.0)を用いたほかは実施例3と
同様にして比較例4のサンプルをえた。
比較例5 従来のダル鋼板(Ra:1.0)を用いたほかは比較例1と
同様にして比較例5のサンプルをえた。
えられたサンプルについて鮮映性と平滑性を評価し
た。
鮮映性の測定は市販の鮮明度光沢度計(PGd計)を用
いた行なった。結果を5枚の塗装板についての測定値の
平均で第1表に示す。
また、平滑性の測定はあらかじめ作製してある平滑性
基準板(平滑性のよい板から順に大きい数値を付与した
もの)と比較して行なった。結果を平滑性が同等の基準
板の値で表わし、5枚の塗装板についての平均値で第1
表に示す。
第1表より、実施例1〜3のサンプルは、比較例2〜
4に比べ、水平面および垂直面のいずれにおいても、良
好な鮮映性と平滑性とを有しており、焼付を2回行なう
比較例1および比較例5よりもすぐれたまたはそれらと
同等な高品質塗膜がえられていることがわかる。
[発明の効果] 本発明の方法により、塗膜の平滑性や鮮映性を低下さ
せることなく中塗塗膜−2C1B型メタリック上塗塗膜を同
時焼付することが初めて可能になり、高品質3C1B塗装が
達成される。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パターン付けされた面積比率が50〜60%
    で、前記パターン付けされて生じる凹凸の深さが約4〜
    6μmであるレーザーダル鋼板に、カチオン電着塗装に
    よって下塗りが施され焼付けが行なわれ、ついで中塗
    り、上塗りベースおよび上塗りクリヤーのすべて、また
    はすくなくとも1つを非水分散塗料を用いて塗装したの
    ち、焼付けを行なうことを特徴とする高品質3C1B塗装方
    法。
JP1320336A 1989-12-08 1989-12-08 高品質3c1b塗装方法 Expired - Lifetime JP2637580B2 (ja)

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