JP2635449B2 - 冷凍冷蔵庫の冷却器の構造 - Google Patents

冷凍冷蔵庫の冷却器の構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,例えば大型の冷凍冷蔵
庫に使用される冷却器であって,放熱用の冷却フィンと
この冷却フィンに固定される冷媒チューブとを備えた比
較的縦長で且つ奥行きの大きな冷却器の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年,冷凍冷蔵庫の大型化に伴って,庫
内が横方向に複数の部屋に区画された,いわゆるサイド
バイサイドタイプのものが出現している。そして,上記
区画された部屋の内の一つが冷凍室として用いられる。
一方,庫内の空気を冷却するための冷却器は,一般的に
上記冷凍室の背部に配備されることが多い。このような
冷却器の一例を図7に示す。同図において,冷却器1a
は,所定間隔で平行に配備された複数の冷却フィン3a
と,該冷却フィン3a に穿設された多数のチューブ取付
孔(不図示)に挿通されて固定されるU字状の冷媒チュ
ーブ4a とより主としてなっている。このような冷却器
a は,全体から見て横幅の狭い上記冷凍室の背部に設
けられ所定の冷却能力を確保しなければならないため,
必然的に縦長の形状がとられている。
【0003】一方,このような冷却器1a では,庫内の
冷気がこの冷却器1a の下端から上端に向けて主として
流通することにより冷却されるようになっている。ま
た,一般的に冷凍冷蔵庫の冷却器には,冷蔵庫扉の開閉
によって外部から入ってきた水分が霜として付着する。
そこで,上記冷却器1a は,上記霜つきによる定常時の
運転を阻害するような冷却フィン3a 間の目詰まりを防
止するため,冷気の流通断面積を大きくとるような構造
になっている。従って,上記冷却器1a は上記したよう
に横幅が狭いため,矢印Wで示す奥行き寸法が大きくと
られている。そして,上記冷却器1a では,比較的大き
な奥行き寸法を有効に使用するように,冷媒チューブ4
a が上記奥行き方向に四列に設けられている。なお,上
記U字状の冷媒チューブ4a は,一連に配された冷却フ
ィン3a の両側に設けられる一対のエンドプレート18
a の一端側から挿入されて各冷却フィン3a 及び他端側
のエンドプレート18a を貫通された後,接続チューブ
17と溶接により接続されて別の冷媒チューブ4a に順
次連結される。
【0004】また,上記冷却器1a の下方には,この冷
却器1aの下部に付着した霜を除去するための,例えば
ガラス管内にニクロム線を内蔵してなる輻射ヒータ45
が配備される。この輻射ヒータ45は,該輻射ヒータ4
5の下方に設けられ除霜時に上記冷却器1a の下端から
滴下する水滴を収容するための図外のドリップトレイ内
に氷結した氷を溶かす機能も併有している。なお,冷却
器1a は,上記の如く比較的縦長の構造であるため,上
記輻射ヒータ5のみでは冷却器1a の上部まで十分に除
霜することができない。そのため,上記冷却器1a
は,この冷却器1 a の外形に沿った形状に折り曲げられ
てなるシーズヒータ16が当該冷却器1a の前面と背面
とにかしめ止めされ,これによって十分な除霜機能を発
揮するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが,上記したよ
うな従来の冷凍冷蔵庫の冷却器1a は,上記冷媒チュー
ブ4a 及び接続チューブ17をエンドプレート18a
び冷却フィン3a の所定のチューブ取付孔に挿入する工
程は作業が困難である上,上記冷媒チューブ4aと接続
チューブ17とを接続する溶接行程を必要とするため,
これらの一連の組み立て工程を自動で行なうことが困難
であった。そこで,本発明の第一の目的とするところ
は,冷却フィンに対して固定される冷媒チューブの組み
立て工程を容易にすることにより,製造コストの低い冷
凍冷蔵庫の冷却器の構造を提供することにある。
【0006】ところで,上記したような冷凍冷蔵庫で
は,シーズヒータ16が前面及び背面に固定された冷却
器1a が冷凍室の背部に比較的密着して配備されるの
で,除霜時に上記シーズヒータ16からの熱により冷凍
室内の温度が局部的に上昇することがある。また,上記
冷凍室の背部は合成樹脂よりなっている場合が多く,上
記シーズヒータ16からの熱による変形を防ぐため,例
えば上記合成樹脂の部分にアルミ箔等を貼着する必要が
ありこれが製造コストを高める一因になっていた。更
に,上記シーズヒータ16は比較的高価であるため,こ
れに替わる比較的廉価なヒータを採用したいといった要
求があった。従って,本発明の第二の目的とするところ
は,除霜用のヒータを冷凍室等から離間して設けること
により除霜時の冷凍室等に上記ヒータからの熱の影響を
少なくすることでき,且つヒータによる製造コストの
上昇を抑制することのできる冷凍冷蔵庫の冷却器の構造
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために,第一の発明が採用する主たる手段は,その要
旨とするところが,冷凍冷蔵庫の冷却器であって,冷却
フィンと該冷却フィンに固定される冷媒チューブとを備
え,比較的縦長で且つ奥行きの大きな冷却器の構造にお
いて,上記冷却フィンの外面に形成した切欠部に冷媒チ
ューブが装着されて冷却ユニットが形成されてなると共
に,上記のように形成された複数の冷却ユニットが,上
記冷却フィンの上記外面を接して一体的に接合され,上
記外面同志の接合部中央下部に輻射ヒータが内蔵されて
なる点に係る冷凍冷蔵庫の冷却器の構造として構成され
ている。また,上記第二の目的を達成するために,第二
の発明が採用する主たる手段は,その要旨とするところ
が,上記第一の発明において,上記輻射ヒータをその端
部において支持するヒータ支持板を具備し,該ヒータ支
持板が上記接合された複数の冷却ユニットを一体的に保
持する保持部材を兼ねてなる点である。
【0008】
【作用】上記第一の発明に係る冷凍冷蔵庫の冷却器の構
造においては,比較的縦長で且つ奥行きが大きい冷却フ
ィンが奥行き方向に複数に分割され,上記分割されたそ
れぞれの冷却フィンの外面に形成された切欠部に冷媒チ
ューブか係止されて,冷却ユニットが構成され,このよ
うな冷却ユニットが上記外面で一体的に接合されて製品
としての冷却器が構成されている。従って,この発明に
かかる冷却器の構造では,冷媒チューブを冷却フィンの
外面に取り付ける作業だけで,冷却フィンの内部に冷媒
チューブを通すことができ,従来困難であったチューブ
取付孔に冷媒チューブを挿入する作業を省略することが
できる。 また上記輻射ヒータは冷却器の中央下部に装着
されるので,除霜時における該輻射ヒータから発生した
熱は,専ら冷却器を温めて付着した霜を取るために使わ
れ,冷却器から外へ漏れる熱は極めて少ないので,除霜
時における上記輻射ヒータからの熱が隣の冷凍室に伝わ
って冷凍室内の温度を局部的に上昇させるといった不都
合がない。従って従来必要であった冷却器と冷凍室との
間のアルミ箔等の断熱材が不要となり,その分製造コス
トの低下が可能となった。 更に,従来は除霜のための熱
を前記したように冷却器の周りから与えるという効率の
悪い構造となっていたため,冷却器を下から温める輻射
ヒータと,側部から温めるシーズヒータとが必要であっ
たが,本発明においては,上記したようにヒータを冷却
器の真ん中近傍に置いて,冷却器を中から温めるように
して熱の逃げを防止し,加熱効率を著しく向上させたの
で,従来必要であったシーズヒータが不要となり,その
分のコストダウンは飛躍的なものがある。また,上記第
二の発明に係る冷凍冷蔵庫の冷却器の構造においては,
輻射ヒータを取り付けるヒータ支持板と,冷却ユニット
を一体的に保持する保持部材とが兼用されているので,
部品点数の減少及び小型化が可能であることは言うまで
もなく,更に,冷却ユニットの一体化作業及び輻射ヒー
タの組付け作業を簡素化でき,組み立てコストの低減に
も寄与するものである。
【0009】
【実施例】以下添付図面を参照して,本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に,図1は本発明の一実施例に係る冷凍冷蔵庫の冷却器
の組立図,図2は冷却器に設けられる輻射ヒータ及びヒ
ータ支持板等を示す組立図,図3は扉を開いた状態の上
記冷凍冷蔵庫を正面より見た外観図,図4は上記冷凍冷
蔵庫の冷凍室を示す側断面図,図5は上記冷凍冷蔵庫の
冷蔵室を示す側断面図,図6は上記輻射ヒータ用のヒー
タ支持板の変形例を示す外観図である。
【0010】本実施例に係る冷凍冷蔵庫の冷却器1は,
図1に示すように,奥行き方向(矢印W)に平行に配さ
れたアルミニウム製の冷却フィン3を横幅方向(矢印
L)に所定間隔で複数個設け,この一連の冷却フィン3
の上記横幅方向両端に冷却フィン3と略同形状のエンド
プレート18を設けてなるそれぞれ独立した二つの冷却
ユニット20a ,20b を備えてなっている。上記冷却
ユニット20a ,20b に固定される冷媒チューブ4
は,アルミニウム製のチューブよりなり,上記冷却ユニ
ット20a ,20b の外形の輪郭に沿った形状になるよ
うに複数回折り返されて形成されている。上記冷却フィ
ン3及びエンドプレート18の内側と外側とには,上記
冷媒チューブ4を係止するための切欠部6が冷媒チュー
ブ4の折り返しピッチに併せて複数形成されている。な
お,上記切欠部6の開口径は冷媒チューブ4の外径より
も幾分小さく設定され,上記冷媒チューブ4を切欠部6
に挿着して押し付けるだけでこの冷媒チューブ4が冷却
フィン3及びエンドプレート18に係止されるようにな
っている。また,冷却フィン3及びエンドプレート18
の上下方向の中央下部の内側には,耐熱製のガラス管内
にニクロム線を収容してなる輻射ヒータ5を固定するた
めの切欠部14が形成されている。また,上記切欠部1
4と同じ高さのエンドプレート18の外側には,輻射ヒ
ータ5を支持するヒータ支持板7を係止するための切欠
部15が設けられている。上記輻射ヒータ5は冷却ユニ
ット20a ,20b の間に挿設される前に,予めその両
端が,輻射ヒータ5の上方を覆う傘部8によって連結さ
れるヒータ支持板7のヒータ支持孔9に挿入されてそれ
ぞれが一体的に構成される(図2)。なお,輻射ヒータ
5及び上記傘部8の挿設位置に相当する冷却フィン3の
内側は,冷却ユニット20a ,20b を合体させたと
き,それぞれを収容可能な形状に構成されている。
【0011】上記したように構成される冷却器1の組立
手順につき以下説明する。先ず,冷却フィン3及びエン
ドプレート18を一体に組み立てた状態の冷却ユニット
20a 及び20b を用意する。そこで,これらの冷却ユ
ニット20a ,20b の一方のエンドプレート18から
上記冷媒チューブ4をそれぞれ所定位置まで挿し込んで
装着し冷却ユニット20a ,20b をそれぞれ挟接す
る。続いて,上記冷媒チューブ4を切欠部6にあてがっ
た状態でそれぞれの冷却ユニット20 a ,20b に向け
て押動すると,上記冷却チューブ4は冷却ユニット20
a ,20b の外側と内側とにそれぞれ係止される。この
ように,冷媒チューブ4を冷却ユニット20a ,20b
にそれぞれ係止する組立工程は極めて容易であるので,
上記組立工程の自動化が可能である。
【0012】そして,冷却フィン3,エンドプレート1
8,冷媒チューブ4が一体的に組み立てられたそれぞれ
の冷却ユニット20a ,20b を,それぞれの下端側を
開いて上端側を密着させた状態で保持し,それぞれの冷
媒チューブ4の冷媒の入口端21と出口端22とを継手
チューブ11を用いて連結する。次に,予め組み立てら
れた輻射ヒータ5及びヒータ支持板7等を,例えば冷却
ユニット20b の内側のヒータ支持用の切欠部(不図
示)に装着した状態でヒータ支持板7の一端部を切欠部
15に引っ掛けて折り曲げることにより上記輻射ヒータ
5を冷却ユニット20b に固定する。
【0013】続いて,冷却ユニット20a を冷却ユニッ
ト20b に合体させた後上記ヒータ支持板7の他端部を
冷却ユニット20a の切欠部15に引っ掛けて折り曲げ
ることにより,それぞれの冷却ユニット20a ,20b
の冷却フィン3の間に上記輻射ヒータ5が一体的に挿設
される。これによって,内部に輻射ヒータ5を一体的に
挿設してなる奥行き方向(矢印W)に四列の冷媒チュー
ブ4を配した冷却器1が構成される。上記のようにヒー
タ支持板7が輻射ヒータ5の支持部材と,冷却ユニット
20a,20bを一体化させる保持部材とを兼ねている
ことは重要である。このような兼用化により,部品点数
及び作業工数の減少及び冷却器の小型化が達成される。
またこの実施例では,冷媒チューブ4を冷却フィン3の
外面に取り付ける作業だけで,冷却フィン3の内部に冷
媒チューブ4を通すことができ,従来困難であったチュ
ーブ取付孔に冷媒チューブを挿入する作業を省略するこ
とができる。 また上記輻射ヒータ5は組み立てられた冷
却器全体のの中央下部に装着されるので,除霜時におけ
る該輻射ヒータ5から発生した熱は,そのまま外部に逃
げるといった無駄がなく,冷却器を温めて付着した霜を
取るために専ら使われ,冷却器から外へ漏れる熱は極め
て少ないので,除霜時における上記輻射ヒータ5からの
熱が隣の冷凍室に伝わって冷凍室内の温度を局部的に上
昇させるといった不都合がない。従って従来必要であっ
た冷却器と冷凍室との間のアルミ箔等の断熱材が不要と
なり,その分製造コストの低下が可能となった。 更に,
従来は除霜のための熱を前記したように冷却器の周りか
ら与えるという効率の悪い構造となっていたため,冷却
器を下から温める輻射ヒータと,側部から温めるシーズ
ヒータとが必要であったが,この実施例においては,上
記したように輻射ヒータ5を冷却器の真ん中近傍におい
て冷却器を中から温めるようにして熱の逃げを防止し,
加熱効率を著しく向上させたので,従来必要であったシ
ーズヒータが不要となり,飛躍的なコストダウンを可能
としたものである。なお,上記輻射ヒータ5を支持する
ヒータ支持板7に替えて,図6に示すように,両端に係
止孔13を設けてなるヒータ支持板7b を用いることも
できる。この場合,エンドプレート18側にも係止孔
(不図示)を設け,例えば樹脂製の係止具12を用いて
上記ヒータ支持板7b をエンドプレート18に固定する
こともできる。
【0014】本実施例の冷却器1は,図3乃至図5に示
す冷凍冷蔵庫2に適用される。この冷凍冷蔵庫2は仕切
壁50により正面視左側の冷凍室25,製氷室26,ボ
トル室27と右側の冷蔵室28,チルドケース29,野
菜室30とに区画されている。そして,上記冷却器1は
上記製氷室26及び冷凍室25の背部の冷気流通経路内
に配備されている。また,上記冷却器1の下方には,除
霜時に冷却器1の下端からの水滴を収容するドリップト
レイ51が設けられ,冷却器1とドリップトレイ51の
間にそれぞれに付着した霜や氷を溶かす輻射ヒータ45
が配備されている。
【0015】そこで,上記冷凍冷蔵庫2内を冷気が循環
する状態を以下簡単に説明する。上記冷却器1による冷
却後ファン36によって送風された冷気は,ファンルー
バ38により案内され冷凍室25内の各仕切棚31で仕
切られた区画ごとに吹き出される一方,製氷室26に吹
き出され,製氷室26の背面の吹き込みグリル42を経
て上記冷却器1の下部に戻るようになっている。一方,
上記ファンルーバ38により冷凍室25に向けて案内さ
れる冷気の一部は,上記冷凍室25と冷蔵室28とを連
通する連通ダクト39に案内され電動ダンパ35の駆動
により,コントロールボックス41を介して一部はシャ
ワーダクト40から各仕切板32により仕切られた冷蔵
室28の各区画に吹き出され,残りの冷気はチルドダク
ト52を経てチルドケース29に吹き出される。そし
て,上記冷蔵室28及びチルドケース29からの戻り冷
気は冷蔵室底板37をそれぞれ通過し野菜室30,ボト
ル室27をそれぞれ経由して戻りダクト43から冷却器
1の下部に戻る。
【0016】上記したような冷気の循環経路を有してな
る冷凍冷蔵庫2では,食品を出し入れする際に冷蔵庫扉
33,34が開閉され,このとき外部から庫内に水分が
入ってくる。上記外部からの水分は庫内を循環して冷却
器1の下部に来たとき霜として累積的に付着して行く。
そして,上記霜の付着量が一定のレベルを超えると除霜
運転が行なわれる。この除霜運転では,上記冷却器1の
冷却ユニット20a ,20b 間に挿設された輻射ヒータ
5及び輻射ヒータ45が通電され,上記冷却フィン3及
びドリップトレイ51に付着した霜または氷を溶かす。
このとき,上記冷却器1の輻射ヒータ5は接合された冷
却ユニット20aと20bの中央下部に内蔵された状態
あるため,この輻射ヒータ5からの熱は上記冷却フィ
ン3に付着した霜を溶かすために有効に使用され,製氷
室26及び冷凍室25内の温度への影響が極めて少な
い。従って,冷凍室等の背部にシーズヒータ16を近接
して設けてなる従来の冷却器1a のように冷凍室等の温
度が局部的に上昇するといった問題を生じることがな
い。
【0017】上記したように,本実施例に係る冷凍冷蔵
庫2の冷却器1は,アルミ製の冷媒チューブ4を冷却フ
ィン3とエンドプレート18の所定位置に装着した後エ
ンドプレート18に自動的にかしめて固定することがで
きる。従って,冷却器1の製造コストの低減化を図るこ
とができる。一方,上記したような輻射ヒータ5はシー
ズヒータ16と比べて極めて安価であるので上記製造コ
ストをより低減化することができる。また,上記輻射ヒ
ータ5が冷却ユニット20a ,20b のそれぞれの冷却
フィン3の間に一体的に挿設されるので,除霜時の冷凍
室25および製氷室26の局部的な温度上昇を防ぐこと
ができる。
【0018】
【発明の効果】上記第一の発明によれば,冷凍冷蔵庫の
冷却器であって,冷却フィンと該冷却フィンに固定され
る冷媒チューブとを備え,比較的縦長で且つ奥行きの大
きな冷却器の構造において,上記冷却フィンの外面に形
成した切欠部に冷媒チューブが装着されて冷却ユニット
が形成されてなると共に,上記のように形成された複数
の冷却ユニットが,上記冷却フィンの上記外面を接して
一体的に接合され,上記外面同志の接合部中央下部に輻
射ヒータが内蔵されてなることを特徴とする冷凍冷蔵庫
の冷却器の構造が提供される。従って第一の発明におい
ては,冷媒チューブを冷却フィンの外面に取り付ける作
業だけで,冷却フィンの内部に冷媒チューブを通すこと
ができ,従来困難であったチューブ取付孔に冷媒チュー
ブを挿入する作業を省略することができる。 また上記輻
射ヒータは冷却器の中央下部に装着されるので,除霜時
における上記輻射ヒータからの熱が隣の冷凍室に伝わっ
て冷凍室内の温度を局部的に上昇させるといった不都合
がない。従って従来必要であった冷却器と冷凍室との間
のアルミ箔等の断熱材が不要となり,その分製造コスト
の低下が可能となる。更に,従来必要であったシーズヒ
ータが不要となり,その分のコストダウンは飛躍的なも
のがある。一方上記第二の発明では,上記輻射ヒータを
その端部において支持するヒータ支持板を具備し,該ヒ
ータ支持板が上記接合された複数の冷却ユニットを一体
的に保持する保持部材を兼ねてなる冷凍冷蔵庫の冷却器
の構造が提供される。 この発明においては,輻射ヒータ
を取り付けるヒータ支持板と,冷却ユニットを一体的に
保持する保持部材とが兼用されているので,部品点数の
減少及び小型化が可能であることは言うまでもなく,更
に,冷却ユニットの一体化作業及び輻射ヒータの組付け
作業を簡素化でき,組み立てコストの低減にも寄与する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る冷凍冷蔵庫の冷却器
の組立図。
【図2】 冷却器に設けられる輻射ヒータ及びヒータ支
持板等を示す組立図。
【図3】 扉を開いた状態の上記冷凍冷蔵庫を正面より
見た外観図。
【図4】 上記冷凍冷蔵庫の冷凍室を示す側断面図。
【図5】 上記冷凍冷蔵庫の冷蔵室を示す側断面図。
【図6】 上記輻射ヒータ用のヒータ支持板の変形例を
示す外観図。
【図7】 本発明の背景の一例となる従来の冷凍冷蔵庫
の冷却器を示す外観図。
【符号の説明】
1,1a …冷却器 2…冷凍冷蔵庫 3,3a …冷却フィン 4,4a …冷媒チュ
ーブ 5…輻射ヒータ 7,7b …ヒータ支
持板 20a ,20b …冷却ユニット

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍冷蔵庫の冷却器であって,冷却フィ
    ンと該冷却フィンに固定される冷媒チューブとを備え,
    比較的縦長で且つ奥行きの大きな冷却器の構造におい
    て, 上記冷却フィンの外面に形成した切欠部に冷媒チューブ
    が装着されて冷却ユニットが形成されてなると共に,上
    記のように形成された複数の冷却ユニットが,上記冷却
    フィンの上記外面を接して一体的に接合され,上記外面
    同志の接合部中央下部に輻射ヒータが内蔵されてなる
    とを特徴とする冷凍冷蔵庫の冷却器の構造。
  2. 【請求項2】 上記輻射ヒータをその端部において支持
    するヒータ支持板を具備し,該ヒータ支持板が上記接合
    された複数の冷却ユニットを一体的に保持する保持部材
    を兼ねてなる請求項1記載の冷凍冷蔵庫の冷却器の構
    造。
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