JP2627595B2 - 小型エンジンの始動装置 - Google Patents

小型エンジンの始動装置

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JP2627595B2
JP2627595B2 JP4128133A JP12813392A JP2627595B2 JP 2627595 B2 JP2627595 B2 JP 2627595B2 JP 4128133 A JP4128133 A JP 4128133A JP 12813392 A JP12813392 A JP 12813392A JP 2627595 B2 JP2627595 B2 JP 2627595B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/34Ultra-small engines, e.g. for driving models

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は小型エンジンの始動装置
として用いられる電動のセルスタータに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、セルモータからエンジンへの動力
伝達方法にはベンディックスタイプが一般的であった。
しかし、この方法はピニオンの飛込時のショックが大き
いことや、更にコストが高い等の問題点があった。そこ
で近年はこれらの問題点を除去するため、ギヤは常時噛
合式でクラッチ部に遠心ラチェットを用いる方式が多く
なってきた。
【0003】しかし、この方式ではエンスト時の衝撃を
スタータが受け止める等の不利がある。そこで、これを
改善する方法として特開平3−258969号公報に示
す方法もあるが、高価なワンウェイクラッチ等を用いな
くてはならないため大幅なコストアップになるという問
題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、構造が簡単でコストの安いフリクションラチェッ
ト機構を電動スタータに取入れてもショックが少なく、
その上音が極端に小さい始動装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は電動のセルスタータとリコイルスタータと
が併設されてなる小型エンジンの始動装置において、ス
タータケースの回転軸に緩挿されたリールに巻回された
ロープをゼンマイに抗して引き出して前記リールを回転
させた時のみこの回転をファイナルギヤに伝えるラチェ
ットを前記リールの底面側に設け、一方前記ファイナル
ギヤには回動自在に軟質弾性体からなるラチェットと該
ラチェットを内方に付勢するリタンスプリングが取付け
られ、前記回転軸に摩擦を生ずるようにセットされたフ
リクションスプリングのアーム部により前記ラチェット
の突起部をはさみむよう組付けられ、さらに前記エンジ
ン側に配設されたプーリと該ラチェットとが係合可能で
あるとともに、電動のセルスタータのモータの回転を減
速ギヤを介して前記ファイナルギヤに伝達するよう構成
した小型エンジンの始動装置を特徴とするものであり、
このように構成することにより、セルモータからエンジ
ンへの動力伝達手段として遠心ラチェット方式ではな
く、フリクションにより作動するラチェット機構とし、
そのラチェットの材質を軟質弾性体とすることで、プー
リとの係合時のダンパーを兼ね、同時に係合音やたたか
れ音を極端に緩和せしめるようにすることができる。
【0006】
【実施例】図1は本発明始動装置の一実施例を示す縦断
側面図、図2〜図4は図1のA−A断面より見たラチェ
ットの動作説明図で、図2は通常時、すなわちエンジン
の運転時又は停止時、図3はエンジンの始動時、図4は
同じく始動直後の状態を示す図である。
【0007】図1に示すように、ケース1に一体に設け
られた軸1aにはリール3が緩挿され、リール3にはロ
ープ巻溝にロープ4が巻回され、そのロープ4の一端は
ケース1のロープ通り穴から外部に引き出され、その端
部には図示しないがロープ4を引き出し易いようにノブ
が取付けられている。
【0008】また、リール3の底面には一方向のみ回転
を伝えるラチェット5が設けられ、更に、リール3の底
面の凹部にはゼンマイ2が収納され、リール3でロープ
4を巻き取るよう付勢されている。軸1aの先端にはワ
ッシャ7、サブシャフト8、フリクションプレート9が
セットスクリュ12によって固定され、同時にファイナ
ルギヤ6及びフリクションスプリング11が前記サブシ
ャフト8を軸とするよう取付けられる。一方、ファイナ
ルギヤ6の円筒部6a上面にはエンジン側に取付けられ
るプーリ14と係合するラチェット13が穴6bを中心
に回動自在に取付けられる(図2参照)。その時、ラチ
ェット13を作動させるフリクションスプリング10は
フリクションプレート9の円筒部を抱くようにセットさ
れ、ここで摩擦を生じさせるようにすると共にフリクシ
ョンスプリング10のアーム部10aが前記ラチェット
13の突起部13aをはさむように組付けられる。更に
穴6bの近くには穴6cが設けられ、ラチェット13が
エンジン運転時に出ないようリタンスプリング15がラ
チェット13を内方に付勢させるようセットされてい
る。この場合、ラチェット13の材質は軟質弾性体で構
成する。
【0009】なお、16はモータで、モータシャフトに
圧入されたモータギヤ17は減速ギヤ18と噛み合い、
モータギヤ17とファイナルギヤ6との間のギヤは全て
減速ギヤで、減速比によってはこの構成も変ってくる。
またファイナルギヤ6と噛み合う減速ギヤの内側にはワ
ンウェイクラッチ19を圧入等の手段で設け、ロープ始
動の際の回転をモータ側に伝えないようにしてある。2
0はギヤカバーで、ギヤ室に塵埃等が入らぬよう考慮す
ると同時に、各減速ギヤの軸受も兼ねるよう構成されて
いる。
【0010】以上のような構成において、その動作を次
に説明する。
【0011】先ず、リコイル作動から説明すると、ロー
プ4を引き出すとリール3がゼンマイ2に抗して回転
し、リール3に取付けたラチェット5(一方向のみ回転
を伝える)によりファイナルギヤ6が図2の矢印方向に
回転する。しかし、ラチェット13の突起13aがフリ
クションスプリング10のアーム部10aに当り容易に
回転しないようにしているが、ファイナルギヤ6はこれ
に抗して回転するためアーム部10aと突起部13aの
当る位置が少しずつ変化しながら、やがて図3のような
位置関係となりラチェット13はプーリ14と係合して
エンジンに回転を与えることになる。
【0012】この際、前述したようにラチェット13の
材質は軟質弾性体であるからプーリ14との衝突の際に
も適度に変形してくれるため、ショックアブソーバーの
役目をすると同時に衝突音もすこぶる小さい(実験によ
り立証済)。なお、エンジンが回転し始めてロープ4を
戻すとラチェット5の働きによりリール3のみが回転し
元の位置に戻るが、ファイナルギヤ6はラチェット5の
作用で逆方向には回転しないためエンジン始動直後は図
4に示すような状態となる。しかしながら、エンジンが
回転し始めるとプーリ14の内壁14aがラチェット1
3の爪部13bをたたきラチェット13を内方へ引き込
ませようとすると同時に、リタンスプリング15の作用
と協動してやがて図2の状態に復帰する。
【0013】この図4から図2に復帰するまでの時間は
おおよそ1〜3秒だが、これもラチェットの材質を軟質
弾性体とすることで音の異和感は全くない。
【0014】次に、スタータモータの作動について説明
すると、スイッチ(図示せず)を入れるとモータ16が
回転し減速ギヤ18を介してファイナルギヤ6を回転さ
せ、以後の動作はリコイル作動と同じ系路でエンジンを
始動させることができる。なお、この場合、リコイル側
とはラチェット5が噛み合わないため、リール3には回
転を伝えない。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明始動装置は、
ラチェットの材質を軟質弾性体とすることで従来不可能
とされていたフリクション式ラチェット機構を電動スタ
ータに取入れることが可能となった。したがって、作業
中のエンスト負荷をスタータが負担せずに済むほか、従
来ファイナルギヤとカムの間に必要とされたダンパーが
いらなくなる。また従来のものと比較して極端に音が少
ないスタータが提供でき、構造も簡単となり、コストも
安価にできる。更に、リコイルスタータ単体でのショッ
クが少なく、ロープを引くフィーリングが良好で、その
上、音が極端に小さくなり、リコイルスタータの性能向
上にも大いに効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明始動装置の一実施例を示す縦断側面図で
ある。
【図2】始動装置の通常時を示す図1のA−A断面より
見たラチェットの状態を示す図である。
【図3】始動装置の始動時における図1のA−A断面よ
り見たラチェットの状態を示す図である。
【図4】始動装置の始動直後における図1のA−A断面
より見たラチェットの状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ケース 3 リール 4 ロープ 5 ラチェット 6 ファイナルギヤ 9 フリクションプレート 10 フリクションスプリング 11 フリクションスプリング 13 ラチェット 15 リタンスプリング 16 モータ 18 減速ギヤ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動のセルスタータとリコイルスタータ
    とが併設されてなる小型エンジンの始動装置において、
    スタータケースの回転軸に緩挿されたリールに巻回され
    たロープをゼンマイに抗して引き出して前記リールを回
    転させた時のみこの回転をファイナルギヤに伝えるラチ
    ェットを前記リールの底面側に設け、一方前記ファイナ
    ルギヤには回動自在に軟質弾性体からなるラチェットと
    該ラチェットを内方に付勢するリタンスプリングが取付
    けられ、前記回転軸に摩擦を生ずるようにセットされた
    フリクションスプリングのアーム部により前記ラチェッ
    トの突起部をはさみむよう組付けられ、さらに前記エン
    ジン側に配設されたプーリと該ラチェットとが係合可能
    であるとともに、電動のセルスタータのモータの回転を
    減速ギヤを介して前記ファイナルギヤに伝達するよう構
    成した小型エンジンの始動装置。
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JPS561961Y2 (ja) * 1976-07-06 1981-01-17
JPS54118522U (ja) * 1978-02-06 1979-08-20
JPS5930216Y2 (ja) * 1978-02-06 1984-08-29 川崎重工業株式会社 内燃機関のリコイルスタ−タ
JPS6243178U (ja) * 1985-09-03 1987-03-16
JPH051657Y2 (ja) * 1987-11-10 1993-01-18

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