JP2623388B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

Info

Publication number
JP2623388B2
JP2623388B2 JP27400791A JP27400791A JP2623388B2 JP 2623388 B2 JP2623388 B2 JP 2623388B2 JP 27400791 A JP27400791 A JP 27400791A JP 27400791 A JP27400791 A JP 27400791A JP 2623388 B2 JP2623388 B2 JP 2623388B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
group
carbon atoms
mixture
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27400791A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05112435A (ja
Inventor
和行 矢作
和宏 田代
隆 小山
義之 江下
剛 大友
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP27400791A priority Critical patent/JP2623388B2/ja
Priority to DE69209767T priority patent/DE69209767T2/de
Priority to EP92117828A priority patent/EP0538762B1/en
Publication of JPH05112435A publication Critical patent/JPH05112435A/ja
Priority to US08/384,802 priority patent/US5714136A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2623388B2 publication Critical patent/JP2623388B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、毛髪のべとつき、パサ
つきがなく、毛髪になめらかさとハリ・コシ感を付与す
るヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメ
ント、ヘアクリーム等の毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪化粧料には毛髪の感触を良好
にする為に、モノ又はジ直鎖型長鎖アルキル第4級アン
モニウム塩やモノ又はジ分岐型長鎖アルキル第4級アン
モニウム塩等のカチオン性界面活性剤が配合されてき
た。また、近年では、毛髪にしなやかさやしっとり感を
付与する目的で、カチオン性界面活性剤に高級アルコー
ル、グリセリド、流動パラフィン、エステル油等の油脂
類を併用することも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の毛髪化粧料は、仕上り時における、なめらかさやしっ
とり感は不充分であり、これらを向上させようと油剤の
配合量を増加すると、油剤の残留感、すなわち油っぽい
べとつき感が生じ、更に柔かくてハリ・コシのない髪に
適用した場合、ボリューム感がなくなり、思い通りのヘ
アスタイルが作れないという欠点があった。
【0004】従って、本発明の目的は、毛髪のべとつ
き、パサつきがなく、毛髪になめらかさとハリ・コシ感
を付与することができる毛髪化粧料を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる実情において本発
明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結
果、カチオン性界面活性剤及び油脂類を含有する毛髪化
粧料に、下記一般式(1)で表わされるアルキルサッカ
ライド系界面活性剤を特定量配合すれば、毛髪のべとつ
き、パサつきがなく、毛髪になめらかさとハリ・コシ感
を与える毛髪化粧料が得られることを見出し本発明を完
成した。
【0006】すなわち本発明は次の成分(A)、(B)
及び(C) (A)カチオン性界面活性剤 (B)油脂類 (C)次の一般式(1) R1−O−(R2O)m−Gn (1) (式中、R1は炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基、アルケニル基、若しくはアルキルフェニル基を
示し、R2は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、mは
0〜10の数を示し、Gは炭素数5〜6の還元糖を示
し、nは1〜10の数を示す)で表わされるアルキルサ
ッカライド系界面活性剤を含有し、(A)/(C)が重
量比で1〜20である毛髪化粧料を提供するものであ
る。
【0007】本発明で用いる(A)成分のカチオン性界
面活性剤としては例えば次の一般式(2)又は(3)で
表わされる第4級アンモニウム塩が挙げられる。
【0008】
【化1】
【0009】(式中、R3、R4、R5及びR6のうち、少
なくとも1個は総炭素数8〜28の、アルコキシ基、ア
ルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基又はアルケノ
イルアミノ基で置換されていてもよいアルキル基又はア
ルケニル基を示し、残余はベンジル基、炭素数1〜5の
アルキル基又はヒドロキシアルキル基を示す。R7は炭
素数2〜3のアルキレン基を示し、X1 -及びX2 -はハロ
ゲンイオン又は有機アニオンを示し、v及びv′は1〜
20の整数を示し、R8及びR9のうち少なくとも1個は
総炭素数8〜28の、アルコキシ基、アルケニルオキシ
基、アルカノイルアミノ基又はアルケノイルアミノ基で
置換されていてもよいアルキル基又はアルケニル基を示
し、残余はベンジル基、炭素数1〜5のアルキル基又は
ヒドロキシアルキル基を示す) 斯かるカチオン性界面活性剤の中でも一般式(2)の第
4級アンモニウム塩が好ましく、更に一般式(2)の好
ましいものとして、例えば次の一般式(4)〜(6)で
表わされる分岐第4級アンモニウム塩が挙げられる。
【0010】
【化2】
【0011】R21はメチル基又はエチル基を示し、pは
アルキル基中の合計炭素数が8〜16となる整数を示
す)で表わされる分岐アルキル基及び(b)
【0012】
【化3】 基の混合物で、その分岐率(a)/〔(a)+(b)〕
が10〜100%である基を示し、R11及びR12
ベンジル基、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシ
アルキル基を示し、R13及びR14は炭素数2〜12
のアルキル基を示し、R15びR17はベンジル基、炭素数1〜3のアルキル基又は
ヒドロキシアルキル基を示 ル基を示し、
【0013】sは2〜14の整数、tは3〜11の整数
でsとtの和が9〜21となる数を示し、X3 -、X4 -
びX5 -はハロゲンイオン又は有機アニオンを示し、R19
及びR 20はベンジル基、炭素数1〜3のアルキル基又は
ヒドロキシアルキル基を示す〕
【0014】一般式(4)で表わされる分岐第4級アン
モニウム塩は、例えば通常炭素数8〜16のオキソアル
コールを原料として合成されるものであり、その例とし
ては、オキソアルコールから導かれるアルキル基を有す
るジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアルキルメチ
ルヒドロキシエチルアンモニウム塩、ジアルキルメチル
ベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。
【0015】本発明では、(4)式中のR10の分岐率
が、通常10〜100%のものが用いられるが、特に1
0〜50%のものが好ましい。また、R10の合計炭素数
が8〜16のものが用いられるが、一定の分布を持った
ものが好ましく、特に以下に示す分布を有するものが好
ましい。 C8 〜C11:5%以下 C12 :10〜35% C13 :15〜40% C14 :20〜45% C15 :5〜30% C16 :5%以下 斯かる分岐第4級アンモニウム塩の具体例としては、炭
素数8〜16で分岐率10〜50%のアルキル基を有す
る、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリドが挙げら
れる。また、一般式(5)で表わされる分岐第4級アン
モニウム塩は通常、炭素数8〜28のゲルベアルコール
【0016】
【化4】
【0017】(式中、R13及びR14は前記と同じものを
示す)を原料として合成されるものである。この分岐第
4級アンモニウム塩の好ましい例としては、ゲルベアル
コールから導かれるアルキル基を有するアルキルトリメ
チルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモ
ニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアル
キルメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩、ジアルキ
ルメチルベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。更に
これらのうちで特に好ましい具体例としては、2−デシ
ルテトラデシルトリメチルアンモニウムクロリド、2−
ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、ジ−2−ヘキシルデシルジメチルアンモニウムクロ
リド、ジ−2−オクチルドデシルジメチルアンモニウム
クロリド等を挙げることができる。一般式(6)で表わ
されるメチル分岐第4級アンモニウム塩はsとtの和が
15となるものが挙げられる。
【0018】また、一般式(2)、(3)、(4)、
(5)及び(6)で表わされる第4級アンモニウム塩の
対イオンであるX1 -〜X5 -の具体例としては、塩素、ヨ
ウ素、臭素等のハロゲンイオン;メトサルフェート、エ
トサルフェート、メトフォスフェート、エトフォスフェ
ート等の有機アニオンが挙げられる。
【0019】カチオン性界面活性剤は、単独でも2種以
上の混合物として用いても良く、その配合量は組成物中
0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜15重量%で
ある。この量が0.1重量%より少ないと本発明の効果
が得られなくなり、20.0重量%を超えるとべたつい
て感触が悪化するため好ましくない。
【0020】本発明において用いられる(B)成分の油
脂類としては、一般に毛髪化粧料に使用されているもの
であれば特に限定されないが、例えば直鎖又は分岐鎖の
アルキル基又はアルケニル基を有する高級アルコール
類;流動パラフィン、ワセリン、固型パラフィン等の炭
化水素類;液状ラノリン、ラノリン脂肪酸等のラノリン
誘導体;
【0021】高級脂肪酸エステル類、高級脂肪酸類、ア
ルキル基又はアルケニル基を有する長鎖アミドアミン等
の油脂類;ミンクオイル、オリーブ油等の動植物性油脂
類等が挙げられる。これらのうち、炭素数12〜24の
飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸由来のモノグ
リセリド、及び炭素数12〜26の直鎖又は分岐鎖のア
ルキル基又はアルケニル基を有する高級アルコールが特
に好ましく、具体的には、オレイン酸モノグリセリド、
パルミチン酸モノグリセリド、ベヘニン酸モノグリセリ
ド、イソステアリン酸モノグリセリド等の脂肪酸モノグ
リセリド、及びセチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、アラキンアルコール、ベヘニルアルコール、カラナ
ービルアルコール、セリルアルコール等の高級アルコー
ルが挙げられる。これら油脂類は単独でも2種以上の混
合物として用いても良く、その配合量は組成物中0.2
〜30重量%、好ましくは0.5〜20重量%である。
この量が0.2重量%未満であると本発明の効果を奏さ
ず、30重量%を超えるとべとつきが生ずることがあり
好ましくない。
【0022】(C)成分のアルキルサッカライド系界面
活性剤は、前記一般式(1)で表わされるものである
が、就中Rが炭素数8〜18、特に8〜12のアルキ
ル基(オクチル基、デシル基、ラウリル基等)であるも
のが好ましい。mはアルキレンオキシドの縮合度であり
0〜10の数を示すが、mが0〜4であるもの、特に0
であるものが好ましい。Gで示される還元糖としてはグ
ルコース、ガラクトース、フラクトースが好ましい。ま
た、サッカライドの平均重合度nは1〜10であるが、
に1〜4であることが好ましい。この平均重合度n
疎水基に由来する物性を考慮して選択するのが望ま
しく、例えば、Rが平均炭素数8〜11の疎水基であ
る場合はnは1〜1.4を、Rが平均炭素数12〜1
4の疎水基である場合はnは1.5〜4.0を選択する
のが好ましい。なお、平均糖重合度はプロトンNMRに
て求めることができる。
【0023】(C)成分の配合量は、(A)成分との重
量比で決定される。すなわち、(A)/(C)は重量比
で1〜20で、好ましくは2〜10となる範囲である。
この比が20を超えると、髪のべとつきが生じ、ハリ・
コシ感を髪に付与することができず、1未満の場合は、
ウェット状態においての毛髪の柔らかさや滑り等が劣り
好ましくない。
【0024】本発明の毛髪化粧料には、感触向上のため
更に(D)シリコーン誘導体を配合してもよい。この例
としては次のものが挙げられる。
【0025】(イ)式(7)で表わされるジメチルポリ
シロキサン (CHSiO[(CHSiO]n1Si(CH (7) (式中、nは3以上の整数を示す)一般式()で表
わされるメチルポリシロキサンとしては、例えば信越
化学(株)からKF96の商品名で市販されているもの
などを使用することができる。
【0026】(ロ)式(8)で表わされるメチルフェニ
ルポリシロキサン
【0027】
【化5】
【0028】(式中、a、b及びcは、それらの合計が
1以上となる数を示す。ただし、bが0のときcは0で
なく、cが0のときbは0でない) 一般式(8)で表わされるメチルフェニルポリシロキサ
ンも広く知られており、例えば信越化学(株)からKF
50等の商品名で市販されているもの等を使用すること
ができる。
【0029】(ハ)式(9)で表わされるアミノ変性シ
リコーン (R’ )(A 3−d )SiO−[Si(A )O] n2 −[Si(Ae)( R’ 2−e )O] n3 −Si(R’ )(A 3−d (9) 〔式中、Aは水素原子、フェニル基、水酸基、炭素数1
〜8のアルキル基からなる群から選ばれ、dは0〜3
整数を示し、eは0もしくは1を示し、n0〜19
99の整数を示し、nは1〜2000の整数を示し、
+nは1〜2000の整数を示し、R’は基−C
2fLを示す〔ここでfは2〜8の整数であり、L
は式
【0030】
【化6】
【0031】(式中、Zは、水素、フェニル基、ベンジ
ル基、炭素数1〜20のアルキル基からなる群から選ば
れ、B-はCl-、Br-、I-もしくはF-を示す)から
選択される〕〕 この一般式(9)で表わされるアミノ変性シリコーンと
しては、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)より
SF8417、DC536などの商品名で市販されてい
るものや、アミノアルキルシリコーンエマルジョンSM
8702C(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)
製)等を使用することができる。
【0032】(ニ)式(10)で表わされる脂肪酸変性
ポリシロキサン
【0033】
【化7】
【0034】〔式中、g、h及びiは1〜350の数
を、jは0〜10の数を示し、R22は炭素数9〜21
のアルキル基を示す〕
【0035】(ホ)式(11−a)又は式(11−b)
で表わされるアルコール変性シリコーン
【0036】
【化8】
【0037】〔式中、k及びlは1〜500(好ましく
は1〜200)の数を示し、R23及びR23'はCn42n4
(n4は0〜4の数を示す)を示す〕
【0038】(ヘ)式(12)で表わされる脂肪族アル
コール変性シリコーン
【0039】
【化9】
【0040】〔式中、m、o及びqはそれらの合計
が1〜300で、かつ、rは0〜5の数を示し、R24
はCn52n5+1(nは4〜22の数を示す)を
示す〕
【0041】(ト)次の式(13)〜(16)で表わさ
れるポリエーテル変性シリコーン
【0042】
【化10】
【0043】(チ)式(17)で表わされるエポキシ変
性シリコーン
【0044】
【化11】
【0045】〔式中、αは1〜500(好ましくは1〜
250)の数を、βは1〜50(好ましくは1〜30)
の数を示し、R26は炭素数1〜3のアルキレン基を示
す〕
【0046】(リ)式(18)で表わされるフッ素変性
シリコーン
【0047】
【化12】
【0048】〔式中、γは1〜400(好ましくは1〜
250)の数を示す〕
【0049】(ヌ)式(19)で表わされる環状シリコ
ーン
【0050】
【化13】
【0051】〔式中、δは3〜8の数を示し、R27
炭素数1〜3のアルキル基を示す〕
【0052】(ル)式(20−a)又は式(20−b)
で表わされるアルキル変性シリコーン
【0053】
【化14】
【0054】〔式中、ε、ηは各々1〜500(好まし
くは1〜200)の数を示し、R28は炭素数2〜18
のアルキル基、R29はCn72n7(nは0〜
4)を示す〕
【0055】
【化15】
【0056】〔式中、θ、κは各々1〜500(好まし
くは1〜200)の数を示し、R30は炭素数10〜1
6のアルキル基を示す〕
【0057】これらのシリコーン誘導体は、いずれを用
いても、本発明の効果を充分に発揮することができる
が、毛髪のなめらかさやハリ・コシ感を良好にする観点
から、(イ)メチルポリシロキサン、(ハ)アミノ変
性シリコーン、(ト)ポリエーテル変性シリコーン、
(ヌ)環状シリコーンを用いることが好ましい。
【0058】また(イ)メチルポリシロキサンにおい
て式(7)中のnは仕上がり感に応じて〜9000
まで選択できるが、毛髪に対するハリ・コシ感を充分に
付与するためには1000以上、特に2000〜700
0程度が好ましい。(ハ)アミノ変性シリコーンとして
は、式(9)中d=0、e=1、f=3、Aが水酸基及
びメチル基でかつ、Lが−NHCHCHNHであ
るもの、すなわち米国CTFA辞典においてアモジメチ
コーンの名称で表わされるものが特に好ましく用いられ
る。
【0059】本発明においては、これら(D)成分のシ
リコーン誘導体は一種又は二種以上を組み合わせて用い
ることができ、これらの配合量は毛髪化粧料組成物中
0.05〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%
である。更に、本発明の毛髪化粧料には、必要に応じ
て、通常、化粧料、医薬品、食品等に配合される成分、
例えばZptのような抗フケ剤、殺菌剤、ビタミン類等
の薬効剤;パラベン等の防腐剤;プロピレングリコー
ル、グリセリン、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ソルビトール、パンテノール、グリシンベタイン
等の保湿剤;水溶性高分子等の増粘剤;染料、顔料等の
着色剤;パーフルオロポリエーテル、カチオン性ポリマ
ー等のコンディショニング剤;グリコールエステル等の
パール化剤;ヒドロキシプロピルキトサン等のキトサン
誘導体、アクリル樹脂液等の毛髪セット用ポリマー;各
種調合香料;その他エンサイクロペディア・オブ・コン
ディショニング・リンス・イングレディエンツ〔ENC
YCLOPEDIA OF CONDITIONING
RINSE INGREDIENTS(MICELL
E PRESS 1987年)〕に収載されている成分
等を、本発明の効果を損なわない範囲において、適宜配
合することもできる。
【0060】本発明の毛髪化粧料は、上記成分を用いて
常法に従って製造し、毛髪をシャンプーした後、毛髪に
塗布し、洗い流して使用するタイプの剤型、例えばヘア
リンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント等
に好適に利用することができる。
【0061】本発明の毛髪化粧料は、常法により、上記
の成分を混合等して製造することができる。
【0062】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、毛髪のべとつ
き、パサつきが生じることなく、なめらかさとハリ・コ
シ感を毛髪に与えるため、特に柔らかく、ハリコシのな
い髪に好適なものである。
【0063】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1〜2 表1に示す組成のヘアリンス剤を下記製法により調製
し、そのリンス性能について、下記官能評価方法により
調べた。結果を表1に示す。
【0064】官能評価方法:今までにコールドパーマ、
ブリーチ等の美容処理を行ったことのない日本人女性の
毛髪(平均60μm、細い髪)20g(長さ15cm)を
束ね、すすぐタイプの毛髪化粧料についてはこの毛髪束
に2gの剤を均一に塗布し、次いで30秒流水ですすぎ
洗いをし、タオルドライを行った後ドライヤーで乾燥し
た。また、すすがないタイプの毛髪化粧料についてはこ
の毛髪束に所定量の剤を塗布した後、風乾した。この毛
髪束についてそのべたつきのなさ,パサつきのなさ、な
めらかさ、ハリ・コシ感について官能評価し、特に優れ
ている場合は◎、良好のものは○、普通であれば△、劣
っていれば×として示した。 製法:70℃まで加熱した(7)に、同温度に加熱して
溶解した成分(1)〜(6)の混合物を加え、攪拌して
乳化させ、攪拌しながら室温まで冷却し、ヘアリンス剤
を得た。
【0065】
【表1】
【0066】実施例3 次の配合組成の実施例3及び比較例3のヘアコンディシ
ョナー剤を夫々下記方法により調製した。これらの性能
を16名の女性パネラーにより一対比較法により評価し
た。なお、比較基準は非常に良い場合を+2、良い場合
を+1、どちらとも言えない場合は0として、その人数
で示した。この結果を表2に示す。
【0067】 実施例3のヘアコンディショナーの組成: (1)セトステアリルトリメチル アンモニウムクロリド 1(重量%) (2)ジセチルジメチルアンモニウムクロリド 0.5 (3)セタノール 4 (4)アルキルサッカライド (C12−O−(G)1.7) 0.5 (5)プロピレングリコール 5 (6)香料 0.4 (7)水 バランス (A)成分/(C)成分の比 3 調製法:70℃まで加熱した(7)に、同温度に加熱し
て溶解した成分(1)〜(5)の混合物を加え、攪拌し
て乳化させた後、攪拌しながら40℃まで冷却し、
(6)を加えて更に攪拌、室温まで冷却し、ヘアコンデ
ィショナー剤を得た。
【0068】 比較例3のヘアコンディショナーの組成: (1)セトステアリルトリメチル アンモニウムクロリド 1(重量%) (2)ジセチルジメチルアンモニウムクロリド 0.5 (3)セタノール 4 (4)プロピレングリコール 5 (5)香料 0.4 (6)水 バランス 調製法:70℃まで加熱した(6)に、同温度に加熱し
て溶解した成分(1)〜(4)の混合物を加え、攪拌し
て乳化させた後、攪拌しながら40℃まで冷却し、
(5)を加えて更に攪拌、室温まで冷却し、ヘアコンデ
ィショナー剤を得た。
【0069】
【表2】
【0070】実施例4〜7 表3及び表4に示す組成の毛髪化粧料を下記製法により
調製し、そのリンス性能について実施例1〜2の評価に
従い調べた。結果を表3及び表4に示す。 製法:70℃に加熱した(6)及び(7)の混合物に、
同温度に加熱溶解した(1)〜(5)の混合物を加え撹
拌して乳化させた後、更に撹拌しながら室温まで冷却し
た。
【0071】
【表3】
【0072】
【表4】
【0073】実施例8 ヘアトリートメント 組成: (1)セトステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 0.8(重量%) (2)ジセトステアリルジメチルアンモニウムクロリド 1.2 (3)セタノール 5.0 (4)アルキルサッカライド(C12−O−(G)1.7) 0.5 (5)スクワラン 1.0 (6)グリセリン 6.0 (7)ジメチルポリシロキサン(1000cs) 0.5 (8)防腐剤 適量 (9)色素 適量 (10)香料 適量 (11)精製水 バランス (A)成分/(C)成分の比 4
【0074】製法:70℃に加熱した(8)、(9)及
び(11)の混合物に、同温度まで加熱溶解した(1)
〜(6)の混合物を加え、撹拌して乳化させた後、撹拌
しながら45℃まで冷却し、(7)及び(10)を加え
て、更に撹拌しながら室温まで冷却して、目的とする組
成物を得た。このヘアトリートメントは仕上がり時にお
いて、毛髪をべたつかせることなくしかもパサつかず毛
髪になめらかさとハリ・コシ感を付与することに優れて
いた。
【0075】実施例9 ヘアリンス 組成: (1)ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 0.8(重量%) (2)ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド*1) 0.2 (3)パルミチン酸モノグリセリド 0.5 (4)ステアリルアルコール 2.5 (5)アルキルサッカライド(C8−O−(G)1.4) 0.1 (6)流動パラフィン 0.3 (7)ジプロピレングリコール 3.0 (8)防腐剤 適量 (9)色素 適量 (10)香料 適量 (11)精製水 バランス *1):炭素数12〜15の市販オキソ法アルコール
(ドバノール23とドバノール45との等量混合物、三
菱油化社製)に由来する分岐第4級アンモニウム塩で、
その分岐率は20%である。 (A)成分/(C)成分の比 10
【0076】製法:70℃に加熱した(8)、(9)及
び(11)の混合物に、同温度まで加熱溶解した(1)
〜(7)の混合物を加え、撹拌して乳化させた後、撹拌
しながら45℃まで冷却し、(10)を加えて、更に撹
拌しながら室温まで冷却して、目的とする組成物を得
た。このヘアリンスは仕上がり時において、毛髪をべた
つかせることなくしかもパサつかず毛髪になめらかさと
ハリ・コシ感を付与することに優れていた。
【0077】実施例10 ヘアトリートメント 組成: (1)ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 3.0(重量%) (2)ミリスチルアルコール 5.0 (3)オレイン酸モノグリセリド 2.0 (4)アルキルサッカライド(C12−O−(G)2.0 ) 0.2 (5)イソステアリン酸 0.5 (6)グリシンベタイン 0.5 (7)ジエチレングリコールモノエチルエーテル 10.0 (8)防腐剤 適量 (9)色素 適量 (10)香料 適量 (11)精製水 バランス (A)成分/(C)成分の比 15
【0078】製法:70℃に加熱した(8)、(9)及
び(11)の混合物に、同温度まで加熱溶解した(1)
〜(7)の混合物を加え、撹拌して乳化させた後、撹拌
しながら45℃まで冷却し、(10)を加えて、更に撹
拌しながら室温まで冷却して、目的とする組成物を得
た。このヘアトリートメントは仕上がり時において、毛
髪をべたつかせることなく、しかもパサつかず毛髪にな
めらかさとハリ・コシ感を付与することに優れていた。
【0079】実施例11 ヘアコンディショナー 組成: (1)セトステアリルジメチルアンモニウムクロリド 2.5(重量%) (2)セトステアリルアルコール 3.0 (3)アルキルサッカライド(C12−O−(G)1.7 ) 0.2 (4)スクワラン 1.0 (5)プロピレングリコール 5.0 (6)防腐剤 適量 (7)色素 適量 (8)香料 適量 (9)精製水 バランス (A)成分/(C)成分の比 12.5
【0080】製法:70℃に加熱した(6)、(7)及
び(9)の混合物に、同温度まで加熱溶解した(1)〜
(5)の混合物を加え、撹拌して乳化させた後、撹拌し
ながら45℃まで冷却し、(8)を加えて、更に撹拌し
ながら室温まで冷却して、目的とする組成物を得た。こ
のヘアコンディショナーは仕上がり時において、毛髪を
べたつかせることなくしかもパサつかず毛髪になめらか
さとハリ・コシ感を付与することに優れていた。
【0081】実施例12 ヘアコンディショナー 組成: (1)セトステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 0.7(重量%) (2)2−ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモニウ ムクロリド 0.4 (3)セタノール 3.0 (4)アルキルサッカライド(C8−O−(G)1.4) 1.1 (5)流動パラフィン 0.5 (6)ジメチルポリシロキサン(500cs) 0.2 (7)2−オクチルドデカノール 0.5 (8)プロピレングリコール 5.0 (9)ヒドロキシエチルセルロース 0.1 (10)防腐剤 適量 (11)色素 適量 (12)香料 適量 (13)精製水 バランス (A)成分/(C)成分の比 1
【0082】製法:70℃に加熱した(9)、(1
0)、(11)及び(13)の混合物に、同温度まで加
熱溶解した(1)〜(8)の混合物を加え、撹拌して乳
化させた後、撹拌しながら45℃まで冷却し、(12)
を加えて、更に撹拌しながら室温まで冷却して、目的と
する組成物を得た。このヘアコンディショナーは仕上が
り時において、毛髪をべたつかせることなくしかもパサ
つかず毛髪になめらかさとハリ・コシ感を付与すること
に優れていた。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)、(B)及び(C) (A)カチオン性界面活性剤 (B)油脂類 (C)次の一般式(1) R1−O−(R2O)m−Gn (1) (式中、R1は炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のアル
    キル基、アルケニル基、若しくはアルキルフェニル基を
    示し、R2は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、mは
    0〜10の数を示し、Gは炭素数5〜6の還元糖を示
    し、nは1〜10の数を示す)で表わされるアルキルサ
    ッカライド系界面活性剤を含有し、(A)/(C)が重
    量比で1〜20である毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 更に、(D)シリコーン誘導体を含有す
    る請求項1記載の毛髪化粧料。
JP27400791A 1991-10-22 1991-10-22 毛髪化粧料 Expired - Fee Related JP2623388B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27400791A JP2623388B2 (ja) 1991-10-22 1991-10-22 毛髪化粧料
DE69209767T DE69209767T2 (de) 1991-10-22 1992-10-19 Haarkosmetikum
EP92117828A EP0538762B1 (en) 1991-10-22 1992-10-19 Hair cosmetic
US08/384,802 US5714136A (en) 1991-10-22 1995-02-06 Hair cosmetic containing a cationic surfactant, fat and oil and an alkyl saccharide surfactant

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27400791A JP2623388B2 (ja) 1991-10-22 1991-10-22 毛髪化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05112435A JPH05112435A (ja) 1993-05-07
JP2623388B2 true JP2623388B2 (ja) 1997-06-25

Family

ID=17535656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27400791A Expired - Fee Related JP2623388B2 (ja) 1991-10-22 1991-10-22 毛髪化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2623388B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05112435A (ja) 1993-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0538762B1 (en) Hair cosmetic
JP2883700B2 (ja) 毛髪化粧料
JP3208381B2 (ja) 毛髪化粧料
NZ234231A (en) Hair treating composition for conditioning comprising two quaternary ammonium compounds, an amidoamine and low molecular weight polydimethylsiloxane
SA99200743B1 (ar) تركيبات مكيفة
EP0312992A2 (en) Hairdressing composition
JPH06102615B2 (ja) 毛髪化粧料
JP5138478B2 (ja) 毛髪化粧料
JP2002249418A (ja) 毛髪化粧料
JP3273586B2 (ja) 毛髪化粧料
DE69926133T2 (de) Haarpflegezusammensetzung
JP2004131423A (ja) 化粧料
JPH0971517A (ja) 毛髪化粧料
JP4997079B2 (ja) 毛髪化粧料
JP4943990B2 (ja) 毛髪用組成物
JP2623388B2 (ja) 毛髪化粧料
JPH0971516A (ja) 毛髪化粧料
JP2002370943A (ja) ヘアリンス組成物
JP2010013404A (ja) 毛髪化粧料
JP2001226235A (ja) 毛髪化粧料
JP3035017B2 (ja) 毛髪化粧料
JPH0436222A (ja) 乳化毛髪化粧料
JP2722243B2 (ja) 毛髪化粧料
JP2004059530A (ja) 毛髪化粧料
JP3410905B2 (ja) 毛髪化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090411

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees