JP2622233B2 - 排煙処理剤および排煙処理方法 - Google Patents

排煙処理剤および排煙処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、従来、一般的には使
用されていなかった塩化カルシウムの排煙処理剤への適
用および従来高温あるいは水中においてのみ有効とされ
ている炭酸カルシウムのより低温の乾式の排煙処理剤へ
の適用に関する。
【0002】
【従来の技術】石炭、重油等の燃焼に伴い発生する排煙
中に含まれる硫黄酸化物、窒素酸化物等は、建物、構築
物等に害を与えるばかりではなく、動植物さらには人体
にもきわめて大きな影響を及ぼすことが判明し、排煙中
の上記物質を除去する方法、すなわち脱硫、脱硝法が研
究され、多種多様な方式が開発されている。
【0003】脱硫法は、大きく分類して乾式、半乾式お
よび湿式法に大別される。本発明の属する乾式、半乾式
には、表1に示す方法が知られている。
【0004】
【表1】 表1に示した吸収法では、反応物質の再生(硫黄または
硫黄化合物の回収)のために高価なNH3 を必要とした
り(活性酸化マンガン法)、貴重な還元ガスを必要とし
たり(アルカライズドアルミナ法)、または反応温度が
高い(アルカライズドアルミナ法、石灰吹き込み法)と
いった問題点がある。
【0005】吸着法では、使用する活性炭が高価なこ
と、劣化しやすいといった欠点があり、接触酸化法で
は、使用するバナジウム系触媒が高価な上、劣化しやす
く反応温度も比較的高いなどの問題点があった。
【0006】一方、半乾式脱硫法は、Ca(OH)2
吸収剤とする方式が主体であり、乾式法、湿式石灰石−
石膏法に比べて簡易、低コストではあるが脱硫性能が低
いという点と、高価なCa(OH)2 を使用することに
よるランニングコストの上昇などの問題点がある。
【0007】特開平5−57139には炭酸カルシウム
に塩化カルシウムを添加することにより、排煙中のSO
2 を除去する技術が開示されている。しかし、この公知
技術における塩化カルシウムの添加は、炭酸カルシウム
から生成した酸化カルシウムまたは水酸化カルシウムの
再炭酸化を抑制する点に特徴があることを明確に記述し
ており、しかも塩化カルシウムとSO2 の反応について
は、全く触れていない。さらにこの技術においては、か
なり高温でなければ効果はあらわれない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、従
来の乾式および半乾式脱硫法の種々の問題点を解決し、
廉価で高性能の排煙処理剤を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、塩化カルシ
ウムを排煙中の被処理物質との置換反応物質としてなる
排煙処理剤である。被処理物質がSO2 の場合反応は次
式に従って行われる。 CaCl2 +SO2 +H2O→CaSO3 +2HCl ここに生成するHClは炭酸カルシウム、水酸化カルシ
ウム、亜硫酸カルシウム、硫酸カルシウムからなる群か
ら選ばれた少なくとも一つの化合物を含むカルシウム系
化合物によって固定される。
【0010】このカルシウム系化合物は、塩化カルシウ
ムと共存させてもよく、塩化カルシウムと分離して存在
させてもよい。共存させる場合は、塩化カルシウムを9
9.9〜1重量%添加すればよい。
【0011】半乾式または乾式法で利用されているCa
(OH)2 は、次に示す式(1)または(2)のように
反応していると考えられてる。
【0012】 Ca(OH)2 +SO2 →CaSO3 +H2 O ・・・(1) Ca(OH)2 +SO2 +1/2O2 →CaSO4 +H2 O ・・・(2) これに対し本発明における排煙処理剤は、塩化カルシウ
ムが排煙中のSO2 と(3),(4)式に示すように反
応し、亜硫酸塩、または硫酸塩としてSO2 を固定化す
る。
【0013】 CaCl2 +SO2 +H2 O→CaSO3 +2HCl ・・・(3) CaCl2 +SO2 +H2 O+1/2O2 →CaSO4 +2HCl ・・(4) (3),(4)式で放出された塩化水素は、(5)式に
示すようにカルシウム系化合物が炭酸カルシウムの場合
これと反応し、塩化カルシウムとなり、(3),(4)
式においてSO2 を固定化するためにリサイクル利用さ
れる。
【0014】 CaCO3 +2HCl→CaCl2 +CO2 +H2 O ・・・(5) 上述のように、本発明の塩化カルシウムは、脱硫反応の
活性物質であり、炭酸カルシウムなどのカルシウム系化
合物はSO2 の吸収過程で放出される塩化水素の固定物
質としての役割をはたすものである。
【0015】一方炭酸カルシウムについては、式
(1)、(2)と同様の反応が式(6)、(7)に示す
ように進み、硫酸カルシウムまたは亜硫酸カルシウムと
して排煙中のSO2を固定化、除去することができる。
【0016】 CaCO3+SO2→CaSO3+CO2 ・・・(6) CaCO3+SO2→1/2O2→CaSO4+CO2 ・・・(7) この発明の排煙処理剤中の塩化カルシウムの存在により
(6)式では、前記(3)、(5)式に示した素反応が
進行していると考えられる。
【0017】 CaCl2+SO2+H2O→CaSO3+2HCl ・・・(3) CaCO3+2HCl→CaCl2+CO2+H2O ・・・(5) (3)式において生成したHClは、(5)式におい
て、未反応の炭酸カルシウムと反応し、塩化カルシウム
が生成する。この塩化カルシウムは、また(3)式に示
した反応でSO2を固定するために使用される。
【0018】さらに、塩化カルシウムおよび炭酸カルシ
ウムは水酸化カルシウムの脱硫性能を持続させるのに有
効である。
【0019】本発明における反応の特徴は、本来「反応
しづらい物質」を「反応しやすい物質」に転換して有効
に使用することができる点にある。さらに、(3)式に
示した反応温度は100℃以下の比較的低い温度領域に
おける反応と、(4)式に示した100℃以上の比較的
高い温度領域においておこる反応が存在する点に特異性
がある。
【0020】従来、炭酸カルシウムは、排煙中のSO2
との反応性が低いことから、主に700〜800℃以上
の高温域(炉内脱硫法)あるいは水中においてSO2
反応(湿式法)すると考えられていた。発明者らは、塩
化カルシウムに炭酸カルシウムを添加することにより気
相においても比較的低温でSO2を除去できること、さ
らに亜硫酸カルシウムの添加により反応が促進されるこ
とを見出した。
【0021】塩化カルシウムを添加した炭酸カルシウム
は、炭酸塩単体と比較すると、著しい活性の向上が認め
られるが、初期活性はやや低かった。これに対し、第3
原料として亜硫酸カルシウムを添加することにより、初
期活性が改善され、さらに高性能の排煙処理剤が得られ
ることがわかった。また、亜硫酸カルシウムを添加しな
い場合、空気中に排煙処理剤を放置しておくと、徐々に
その脱硫、脱硝活性が低下していくが、亜硫酸カルシウ
ムを添加することによって活性の低下を抑制することが
できる。
【0022】炭酸カルシウムに対する塩化カルシウムの
添加割合は重量比で100:1〜10が好ましい。添加
量が1%未満であれば、添加効果の発現が充分ではな
く、10%を越えても添加の効果は上がらない。亜硫酸
カルシウムの添加割合は重量比で100:1〜30が好
ましい。添加量が1%未満であれば添加効果の発現が充
分でなく、30%を越えても添加の効果は上昇しない。
【0023】この発明で使用する塩化カルシウムとして
は、塩化カルシウム単体、および塩化カルシウムを含有
する物質、例えば融雪剤、ごみ焼却排煙処理時に発生す
る塩化水素を処理した塩化カルシウム、硫酸カルシウ
ム、亜硫酸カルシウム等を含有する使用済排煙処理剤が
あげられる。
【0024】この発明で使用できるカルシウム系化合物
としては炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、亜硫酸カ
ルシウム、硫酸カルシウムの単体のほかにこれらの化合
物を含有する例えば使用済排煙処理剤、石灰石などの天
然物があげられる。
【0025】塩化カルシウムとカルシウム系化合物を併
用する場合は、塩化カルシウム層と例えば炭酸カルシウ
ム層を直列に並べて使用するか、あらかじめ混合して使
用する。
【0026】塩化カルシウムとカルシウム系化合物を混
合して使用する場合の塩化カルシウムに対するカルシウ
ム系化合物の混合割合は、処理排煙中の除害物質の濃度
によって変化するが、重量比で0.1から99%が好ま
しく、二種以上のカルシウム系化合物またはマグネシウ
ムなどの物質が存在していても問題はない。
【0027】本発明の排煙処理剤の製造方法としては、
原料を粉状として混合する方法、粉砕と混合を同時に行
う方法、塩化カルシウム水溶液に、固体、スラリー、ま
たは水溶液としたカルシウム系化合物を添加する方法
等、任意の方法が採用できる。添加操作に水を使用する
場合の、混合後の水分量は、乾物100重量部あたり1
0〜500重量部が適当である。混合後さらに乾燥、固
化し、あるいは公知の方法で成形して粒状化する。
【0028】乾燥条件は、50〜500℃で数秒〜10
時間が好ましい。
【0029】上記の方法により得られた混合物は、スラ
リー、粉、粒状で排煙処理剤として使用することができ
る。
【0030】スラリーで用いる場合は、処理すべき排煙
の通る煙道あるいはスプレードライヤー内に噴霧し、バ
グフィルターのような公知の集塵装置で捕集排出する。
【0031】粉状で用いる場合もスラリーに準じて行う
か、流動層あるいは噴流層に供給する方法も採用でき
る。粉状で用いる場合は、粉状のものをディスクペレッ
ター等の公知の方法によって成形し移動層、固定層、流
動層、噴流層において使用することができる。適用でき
る排煙としては、石炭、石油燃焼ボイラ排煙のほか、H
Cl等の酸性ガスを含む排煙、具体的にはごみ焼却ボイ
ラ等の排煙も処理することができる。
【0032】排煙の処理温度は室温〜300℃、好まし
くは60〜200℃である。
【0033】
【実施例】
実施例1 市販の塩化カルシウムのみを用い表2に示した試験条件
で性能評価試験を行い、3時間通ガス後の全SO2 ,N
Ox吸収量を表3に示した。
【0034】なお、同表に比表面積の測定結果も併記し
た。比表面積の測定は、試料を300℃で1時間脱ガス
した後BET法で行った。
【0035】
【表2】 実施例2 市販の塩化カルシウムの所定量を95℃の水溶液とし、
これに市販の炭酸カルシウムを表2に示した割合で添加
してスラリー濃度を16.7%とし、30分攪拌した
後、200℃で2時間乾燥させて排煙処理剤を得た。実
施例1と同様の性能評価試験を行い、結果を表3に示し
た。
【0036】実施例3 市販の塩化カルシウムと炭酸カルシウムを粉状で表3に
示した割合で混合し、排煙処理剤を得た。実施例1と同
様の性能評価試験を行い、結果を表3に示した。
【0037】実施例4 市販の塩化カルシウムと炭酸カルシウム、および模擬使
用済排煙処理剤(塩化カルシウム:亜硫酸カルシウム=
50:50)を粉状で表3に示した割合で混合し、排煙
処理剤を得た。実施例1と同様の性能評価試験を行い、
結果を表3に示した。
【0038】実施例5 市販の塩化カルシウムと水酸化カルシウムを粉状で表3
に示した割合で混合し、排煙処理剤を得た。実施例1と
同様の性能評価試験を行い、結果を表3に示した。
【0039】実施例6 市販の塩化カルシウム、炭酸カルシウム、および模擬使
用済排煙処理剤(塩化カルシウム:硫酸カルシウム=5
0:50)を表3に示した割合で粉状のまま混合するこ
とで排煙処理剤を得た。実施例1と同様の性能評価試験
を行い、結果を表3に示した。
【0040】実施例7 市販の塩化カルシウムに使用済排煙処理剤(CaCO3
52.0%,CaSO 4 40.5%,CaSO4 5.0
%)を表3に示した割合で粉状のまま混合することで排
煙処理剤を得た。実施例1と同様の性能評価試験を行
い、結果を表3に示した。
【0041】実施例8 市販の塩化カルシウムに粒径375μm以下の石灰石、
および模擬使用済排煙処理剤(塩化カルシウム:亜硫酸
カルシウム=50:50)を表3に示した割合で粉状の
まま混合することで排煙処理剤を得た。実施例1と同様
の性能評価試験を行い、結果を表3に示した。
【0042】実施例9 130℃に保持された市販の塩化カルシウム層と70℃
に保持された市販の炭酸カルシウム層を直列に並べ、実
施例1と同様の性能評価試験を行い、結果を表4に示し
た。
【0043】実施例10 130℃に保持された市販の塩化カルシウム層と130
℃に保持された市販の炭酸カルシウム層を直列に並べ、
実施例1と同様の性能評価試験を行い、結果を表4に示
した。
【0044】比較例1 市販の炭酸カルシウムについて性能評価試験を行い、結
果を表3に示した。
【0045】比較例2 市販の亜硫酸カルシウムについて性能評価試験を行い、
結果を表3に示した。
【0046】比較例3 市販の水酸化カルシウムについて性能評価試験を行い、
結果を表3に示した。
【0047】比較例4 市販の硫酸カルシウムについて性能評価試験を行い、結
果を表3に示した。
【0048】比較例5 市販の塩化ナトリウムについて性能評価試験を行い、結
果を表3に示した。
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】 実施例11 塩化カルシウムの種類による活性の差について試験を行
った。吸収剤量を15gに変えた以外は前記表2の条件
で試験を行い得られた結果を表5に示した。
【0051】
【表5】 二水塩の130℃における試験では、反応初期において
脱硫活性が低く、その後徐々に性能が向上する傾向がみ
られた。これは、反応温度が高いために結晶水が結晶か
ら脱離し、無水塩となったためと考えられる。これに反
し無水塩の70℃での反応は、初期活性は高いが比較的
速い段階で失活した。これは、無水塩から二水塩へ変化
してしまうためと考えられる。
【0052】実施例12−1〜12−6 市販の塩化カルシウムの所定量を95℃の水溶液とし、
これに市販の炭酸カルシウムおよび亜硫酸カルシウムを
表6に示した割合で添加してスラリー濃度を16.7%
とし、30分攪拌した後、200℃で2時間乾燥させて
排煙処理剤を得た。これらの剤を用いて前記表2に示し
た試験条件(但し反応温度は70℃のみ)で性能評価試
験を行い、3時間後SO2 ,NOx 吸収量を求めて表6
に示した。
【0053】なお、同表に比表面積の測定結果も併記し
た。比表面積の測定は、試料を300℃で1時間脱ガス
した後BET法で行った。
【0054】実施例13−1〜13−3 市販の炭酸カルシウム、塩化カルシウムおよび亜硫酸カ
ルシウムを表3に示した割合で粉状のまま混合して、排
煙処理剤を得た。実施例12と同様の性能評価試験を行
い、結果を表6に示した。
【0055】実施例14 市販の石灰石を200メッシュ以下に粉砕したものと市
販の塩化カルシウムおよび亜硫酸カルシウムを表6に示
した割合で粉体のまま混合し、排煙処理剤を得た。実施
例12と同様の性能評価試験を行い、結果を表6に示し
た。
【0056】実施例15 95℃に保持された石灰石スラリーに市販の塩化カルシ
ウムおよび亜硫酸カルシウムを表6に示した割合で添加
し、30分攪拌した後、200℃で2時間乾燥して排煙
処理剤を得た。前例と同様の性能評価試験を行い、結果
を表6に示した。
【0057】実施例16 実施例13−2で得られた排煙処理剤を15日間空気中
に放置した後、同様の性能評価試験を行い、結果を表6
に示した。
【0058】実施例17 所定量の市販の炭酸カルシウム、および塩化カルシウム
を粉体のまま混合し、その10重量%に所定量の亜硫酸
水(濃度6%)を含浸させ、その後、全体と混合して排
煙処理剤を得た。前例と同様の性能評価試験を行い、結
果を表6に示した。
【0059】比較例6 実施例12において、亜硫酸カルシウムの添加を除いて
同じ操作で得た試料について性能評価試験を行い、結果
を表6に示した。
【0060】比較例7 実施例12−3において、亜硫酸カルシウムの代わりに
硫酸カルシウムを添加し、同じ条件で得た試料について
性能評価試験を行い、結果を表6に示した。
【0061】比較例8 実施例12−3において、亜硫酸カルシウムの代わりに
石灰石を添加し、同じ条件で得た試料について性能評価
試験を行い、結果を表6に示した。
【0062】比較例9 粉状の炭酸カルシウムおよび粉状の亜硫酸カルシウムを
混合し、性能評価試験を行い、結果を表6に示した。
【0063】比較例10 粉状の炭酸カルシウムおよび粉状の硫酸カルシウムを混
合し、性能評価試験を行い、結果を表6に示した。
【0064】比較例11 市販の炭酸カルシウム単体について性能試験を行い、結
果を表6に示した。
【0065】比較例12 比較例6で得た試料を空気中で15日間放置した後、同
様の性能評価試験を行い、結果を表6に示した。
【0066】比較例13 実施例12−4において、炭酸カルシウムの代わりに市
販の消石灰を用いて、同じ操作で得た試料について性能
評価試験を行い、結果を表6に示した。
【0067】
【表6】 実施例18−1〜18−4,比較例14 比較例3に示したように、水酸化カルシウムは高いSO
2 除去能力を有するが、被処理ガスとの接触時間が長く
なるとその脱硫率は急速に低下する。しかし、水酸化カ
ルシウムに塩化カルシウムまたはさらに炭酸カルシウム
を加えることによって性能が著しく持続することがわか
った。
【0068】下表に表2に示した試験条件で15時間通
ガス後の反応温度70℃における脱硫率を示す。
【0069】
【表7】
【0070】
【発明の効果】この発明によれば、従来一般的には使用
されなかった塩化カルシウムの排煙処理剤への適用が可
能になると共に、従来高温あるいは水中でのみ活性があ
るとされた炭酸カルシウムを活性化、高性能化して、は
るかに低温で活性のある乾式の排煙処理剤を提供するこ
とが可能になった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北山 裕 北海道札幌市豊平区美しが丘4条9丁目 2番1号 北海道電力株式会社 総合研 究所内 (56)参考文献 特開 昭47−29290(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化カルシウムを排煙中の被処理物質と
    の置換反応物質としてなる排煙処理剤。
  2. 【請求項2】 炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、亜
    硫酸カルシウム、硫酸カルシウムからなる群から選ばれ
    た少なくとも一つの化合物を含むカルシウム系化合物
    に、塩化カルシウムを99.9〜1重量%添加してなる
    請求項1記載の排煙処理剤の製造方法。
  3. 【請求項3】 炭酸カルシウム、塩化カルシウムおよび
    亜硫酸カルシウムの含有重量比が100:1〜10:1
    〜30である請求項2に記載の排煙処理剤の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記カルシウム系化合物をスラリー状ま
    たは粉状とし、塩化カルシウムを粉状、粒子状またはス
    ラリー状として添加しさらに乾燥、固化、成形すること
    を特徴とする請求項2または3記載の排煙処理剤の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 被処理物質を含む排煙を先ず塩化カルシ
    ウムに接触させ、ついでカルシウム系化合物に接触させ
    ることを特徴とする排煙処理方法。
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