JP2619344B2 - 積層構造 - Google Patents
積層構造Info
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- JP2619344B2 JP2619344B2 JP23455788A JP23455788A JP2619344B2 JP 2619344 B2 JP2619344 B2 JP 2619344B2 JP 23455788 A JP23455788 A JP 23455788A JP 23455788 A JP23455788 A JP 23455788A JP 2619344 B2 JP2619344 B2 JP 2619344B2
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- polystyrene foam
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は主として薬液や液状食品の貯蔵タンクの材料
等に適用される積層構造に関するものである。
等に適用される積層構造に関するものである。
従来、熱可塑性合成樹脂層と繊維強化プラスチック層
（FRP層）とからなる積層構造は薬液の貯蔵タンク等の
材料として汎用されている。該積層構造において熱可塑
性合成樹脂層は耐化学性を有し、FRP層は該熱可塑性合
成樹脂層を補強して積層構造に望ましい強度を与える。
（FRP層）とからなる積層構造は薬液の貯蔵タンク等の
材料として汎用されている。該積層構造において熱可塑
性合成樹脂層は耐化学性を有し、FRP層は該熱可塑性合
成樹脂層を補強して積層構造に望ましい強度を与える。
しかしながら上記従来の積層構造においても熱可塑性
合成樹脂およびFRP層が硬くそして若干脆い性質を有す
るために外力の吸収分散が充分でなく、したがって強度
的になお充分満足されるものとは言えず、更に液状食品
の貯蔵タンクの材料等に用いるには断熱性が充分でな
い。
合成樹脂およびFRP層が硬くそして若干脆い性質を有す
るために外力の吸収分散が充分でなく、したがって強度
的になお充分満足されるものとは言えず、更に液状食品
の貯蔵タンクの材料等に用いるには断熱性が充分でな
い。
本発明は上記従来の課題を解決するための手段とし
て、ポリオレフィン層と、ポリスチレン発泡体層を挾持
した繊維強化プラスチック層とからなる積層構造、更に
は該ポリオレフィン層と、該ポリスチレン発泡体層を挾
持した繊維強化プラスチック層との間には繊維層が介在
している積層構造を提供するものである。
て、ポリオレフィン層と、ポリスチレン発泡体層を挾持
した繊維強化プラスチック層とからなる積層構造、更に
は該ポリオレフィン層と、該ポリスチレン発泡体層を挾
持した繊維強化プラスチック層との間には繊維層が介在
している積層構造を提供するものである。
上記ポリオレフィン層とはポリエチレン，ポリプロピ
レン，エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィ
ンからなる層である。
レン，エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィ
ンからなる層である。
上記繊維強化プラスチック層（FRP層）とはガラス繊
維，炭素繊維，セラミック繊維等の無機繊維、ポリエス
テル繊維，ポリアミド繊維，アクリル繊維，木質繊維等
の有機繊維を共存させることによって強化したプラスチ
ックの層であり、該プラスチックとしては不飽和ポリエ
ステル，ヂアリルフタレート，スチレン，メチルメタク
リレート等の重合可能な二重結合を一個もしくは二個以
上有する単量体あるいはプレポリマーの硬化物が用いら
れる。
維，炭素繊維，セラミック繊維等の無機繊維、ポリエス
テル繊維，ポリアミド繊維，アクリル繊維，木質繊維等
の有機繊維を共存させることによって強化したプラスチ
ックの層であり、該プラスチックとしては不飽和ポリエ
ステル，ヂアリルフタレート，スチレン，メチルメタク
リレート等の重合可能な二重結合を一個もしくは二個以
上有する単量体あるいはプレポリマーの硬化物が用いら
れる。
上記繊維層としてはポリエステル繊維，ポリアミド繊
維，アクリル繊維，綿繊維等の有機繊維，ガラス繊維，
炭素繊維，セラミック繊維等の無機繊維の編織物，不織
物等が用いられる。
維，アクリル繊維，綿繊維等の有機繊維，ガラス繊維，
炭素繊維，セラミック繊維等の無機繊維の編織物，不織
物等が用いられる。
上記ポリオレフィン層は熱可塑性合成樹脂の中でもと
りわけ耐化学性が大でかつ無毒である。しかし上記ポリ
オレフィン層は機械的強度や耐熱性が充分でない。した
がて上記ポリオレフィン層をポリスチレン発泡体層を挾
持したFRP層で補強するのである。即ちFRP層は本発明の
積層構造に大きな強度を与えるものであるが、更にポリ
スチレン発泡体層が介在することにより本発明の積層構
造に及ぼされる外力が上記ポリスチレン発泡体層に分散
吸収され、かくして本発明の積層構造は充分な強度を保
有するに至る。また上記ポリスチレン発泡体は断熱性を
本発明の積層構造に与え、本発明の積層構造が貯蔵タン
ク等の材料として用いられた場合には内容物に外界の熱
が及ぼされることを防ぎ、また積層構造における耐熱性
の比較的小さいポリオレフィン層にも外界の熱が及ぼさ
せることを防ぐのである。更にポリスチレン発泡体は溶
解度が極めて良好なものであって、FRP層積層の際にポ
リスチレン発泡体層の表面が若干FRP原料の単量体ある
いはプレポリマーに溶解し、かくしてFRP層とポリスチ
レン発泡体層とは接着剤なくして強力に接着される。更
に本発明の積層構造において、ポリオレフィン層とポリ
スチレン発泡体層を挾持したFRP層との間に繊維層が介
在すると上記ポリオレフィン層と上記FRP層との双方に
上記繊維層が食い込んで上記ポリオレフィン層と上記FR
P層との層間密着性が大巾に向上する。
りわけ耐化学性が大でかつ無毒である。しかし上記ポリ
オレフィン層は機械的強度や耐熱性が充分でない。した
がて上記ポリオレフィン層をポリスチレン発泡体層を挾
持したFRP層で補強するのである。即ちFRP層は本発明の
積層構造に大きな強度を与えるものであるが、更にポリ
スチレン発泡体層が介在することにより本発明の積層構
造に及ぼされる外力が上記ポリスチレン発泡体層に分散
吸収され、かくして本発明の積層構造は充分な強度を保
有するに至る。また上記ポリスチレン発泡体は断熱性を
本発明の積層構造に与え、本発明の積層構造が貯蔵タン
ク等の材料として用いられた場合には内容物に外界の熱
が及ぼされることを防ぎ、また積層構造における耐熱性
の比較的小さいポリオレフィン層にも外界の熱が及ぼさ
せることを防ぐのである。更にポリスチレン発泡体は溶
解度が極めて良好なものであって、FRP層積層の際にポ
リスチレン発泡体層の表面が若干FRP原料の単量体ある
いはプレポリマーに溶解し、かくしてFRP層とポリスチ
レン発泡体層とは接着剤なくして強力に接着される。更
に本発明の積層構造において、ポリオレフィン層とポリ
スチレン発泡体層を挾持したFRP層との間に繊維層が介
在すると上記ポリオレフィン層と上記FRP層との双方に
上記繊維層が食い込んで上記ポリオレフィン層と上記FR
P層との層間密着性が大巾に向上する。
したがって本発明においては耐化学性が極めて大きく
かつ無毒で、しかも強度の非常に大きな積層構造が提供
され、本積層構造は例えば薬液，液状食品の貯蔵用ある
いは輸送用のタンクの材料や薬液，液状食品の移送用の
パイプの材料、また建材等としても有用である。
かつ無毒で、しかも強度の非常に大きな積層構造が提供
され、本積層構造は例えば薬液，液状食品の貯蔵用ある
いは輸送用のタンクの材料や薬液，液状食品の移送用の
パイプの材料、また建材等としても有用である。
〔実施例〕 本発明を第１図〜第５図に示す一実施例によって説明
すれば、（10）は円筒状の回転成形型であり、該回転成
形型（10）を回転しつつ円筒状のポリエチレン層（１）
を成形する。このような回転成形においては回転成形型
（10）を回転させ、該成形型（10）内に加熱軟化状態の
ポリエチレン粉末を導入して遠心力により該成形型（1
0）内壁に融着させるか、あるいは該成形型（10）を加
熱しておいてその中にポリエチレン粉末を導入して遠心
力により該成形型（10）内壁に融着させることによりポ
リエチレン層（１）を成形するのである。
すれば、（10）は円筒状の回転成形型であり、該回転成
形型（10）を回転しつつ円筒状のポリエチレン層（１）
を成形する。このような回転成形においては回転成形型
（10）を回転させ、該成形型（10）内に加熱軟化状態の
ポリエチレン粉末を導入して遠心力により該成形型（1
0）内壁に融着させるか、あるいは該成形型（10）を加
熱しておいてその中にポリエチレン粉末を導入して遠心
力により該成形型（10）内壁に融着させることによりポ
リエチレン層（１）を成形するのである。
上記回転成形によって得られた円筒状のポリエチレン
層（１）の表面を例えばフレーム処理等により加熱軟化
させてから第２図に示すようにポリエステル繊維不織物
（２）を巻着する。かくして該不織物（２）は若干ポリ
エチレン層（１）表面に食い込んだ状態で巻着される。
次いで第３図に示すようにポリエチレン層（１）に巻着
された不織物（２）上にFRP層（３）を形成する。該FRP
層（３）を形成するには例えばガラス繊維紐を不飽和ポ
リエステルとスチレンとを1:1に混合し硬化剤を混合し
た混合液に含浸させつつ該不織物（２）上に巻着する
か、あるいはガラス繊維と上記混合液とを混合してスプ
レーするか、あるいは該不織物（２）上にガラス繊維織
編物を巻着しその上から上記混合液をスプレーやハケ塗
り等により塗布含浸させるか等の公知の方法による。該
FRP層（３）の上記混合液は該不織物（２）中に若干浸
透した状態で硬化する。該FRP層（３）が完全硬化しな
い状態で第４図に示すようにポリスチレン発泡体シート
を加熱軟化させてその上から巻着しポリスチレン発泡体
層（４）を形成する。この際該FRP層（３）中の特に未
硬化スチレンが該ポリスチレン発泡体層（４）の表面を
若干溶解もしくは膨潤させる。更に第５図に示すように
該ポリスチレン発泡体層（４）の上からFRP層（５）を
積層するが、該FRP層（５）はFRP層（３）と同様にして
形成される。このようにして例えば貯蔵タンク用の円筒
状積層材（６）が得られるがFRP層（５）を積層する際
に同様FRP層（５）の未硬化スチレンがポリスチレン発
泡体層（４）の表面を若干溶解もしくは膨潤させる。
層（１）の表面を例えばフレーム処理等により加熱軟化
させてから第２図に示すようにポリエステル繊維不織物
（２）を巻着する。かくして該不織物（２）は若干ポリ
エチレン層（１）表面に食い込んだ状態で巻着される。
次いで第３図に示すようにポリエチレン層（１）に巻着
された不織物（２）上にFRP層（３）を形成する。該FRP
層（３）を形成するには例えばガラス繊維紐を不飽和ポ
リエステルとスチレンとを1:1に混合し硬化剤を混合し
た混合液に含浸させつつ該不織物（２）上に巻着する
か、あるいはガラス繊維と上記混合液とを混合してスプ
レーするか、あるいは該不織物（２）上にガラス繊維織
編物を巻着しその上から上記混合液をスプレーやハケ塗
り等により塗布含浸させるか等の公知の方法による。該
FRP層（３）の上記混合液は該不織物（２）中に若干浸
透した状態で硬化する。該FRP層（３）が完全硬化しな
い状態で第４図に示すようにポリスチレン発泡体シート
を加熱軟化させてその上から巻着しポリスチレン発泡体
層（４）を形成する。この際該FRP層（３）中の特に未
硬化スチレンが該ポリスチレン発泡体層（４）の表面を
若干溶解もしくは膨潤させる。更に第５図に示すように
該ポリスチレン発泡体層（４）の上からFRP層（５）を
積層するが、該FRP層（５）はFRP層（３）と同様にして
形成される。このようにして例えば貯蔵タンク用の円筒
状積層材（６）が得られるがFRP層（５）を積層する際
に同様FRP層（５）の未硬化スチレンがポリスチレン発
泡体層（４）の表面を若干溶解もしくは膨潤させる。
したがって上記円筒状積層材（６）のポリエチレン層
（１）とFRP層（３）との間は不織物（２）の介在によ
り大きな層間密着性が得られ、またポリスチレン発泡体
層（４）とFRP層（３）およびFRP層（５）とはポリスチ
レン発泡体層（４）の溶解もしくは膨潤によって大きな
層間密着性が得られる。
（１）とFRP層（３）との間は不織物（２）の介在によ
り大きな層間密着性が得られ、またポリスチレン発泡体
層（４）とFRP層（３）およびFRP層（５）とはポリスチ
レン発泡体層（４）の溶解もしくは膨潤によって大きな
層間密着性が得られる。
上記実施例以外、例えばポリスチレン発泡体層（４）
にあらかじめFRP層（５）を積層しておいてからFRP層
（３）上に該ポリスチレン発泡体層（４）−FRP層
（５）積層物を積層してもよい。
にあらかじめFRP層（５）を積層しておいてからFRP層
（３）上に該ポリスチレン発泡体層（４）−FRP層
（５）積層物を積層してもよい。
また第６図に示すようにポリエチレン層（１）内にポ
リエチレン発泡体層（１）Ａを挾持させて更に外力の吸
収分散性と断熱性とを向上させた積層材（６）Ａも本発
明により提供される。更に本発明においては不織物
（２）は省略されてもよい。
リエチレン発泡体層（１）Ａを挾持させて更に外力の吸
収分散性と断熱性とを向上させた積層材（６）Ａも本発
明により提供される。更に本発明においては不織物
（２）は省略されてもよい。
第１図〜第５図は本発明の一実施例を示すものであり、
第１図はポリエチレン層成形状態縦断面図、第２図は不
織物巻着状態縦断面図、第３図はFRP層積層状態縦断面
図、第４図はポリスチレン発泡体層巻着状態縦断面図、
第５図は最終積層材の斜視図、第６図は他の実施例の側
断面図である。 図中、（１）……ポリエチレン層、（２）……不織物、
（３），（５）……FRP層、（４）……ポリスチレン発
泡体層
第１図はポリエチレン層成形状態縦断面図、第２図は不
織物巻着状態縦断面図、第３図はFRP層積層状態縦断面
図、第４図はポリスチレン発泡体層巻着状態縦断面図、
第５図は最終積層材の斜視図、第６図は他の実施例の側
断面図である。 図中、（１）……ポリエチレン層、（２）……不織物、
（３），（５）……FRP層、（４）……ポリスチレン発
泡体層
Claims (2)
- 【請求項１】ポリオレフィン層と、ポリスチレン発泡体
層を挾持した繊維強化プラスチック層とからなることを
特徴とする積層構造 - 【請求項２】該ポリオレフィン層と、該ポリスチレン発
泡体層を挾持した繊維強化プラスチック層との間には繊
維層が介在している「特許請求の範囲１」に記載の積層
構造
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23455788A JP2619344B2 (ja) | 1988-09-16 | 1988-09-16 | 積層構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23455788A JP2619344B2 (ja) | 1988-09-16 | 1988-09-16 | 積層構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0280235A JPH0280235A (ja) | 1990-03-20 |
| JP2619344B2 true JP2619344B2 (ja) | 1997-06-11 |
Family
ID=16972889
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23455788A Expired - Fee Related JP2619344B2 (ja) | 1988-09-16 | 1988-09-16 | 積層構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2619344B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2661423B2 (ja) * | 1991-08-21 | 1997-10-08 | 凸版印刷株式会社 | 熱融着方法 |
| JP2661427B2 (ja) * | 1991-08-01 | 1997-10-08 | 凸版印刷株式会社 | 容器胴部の熱融着方法 |
-
1988
- 1988-09-16 JP JP23455788A patent/JP2619344B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0280235A (ja) | 1990-03-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |