JP2619164B2 - プリント配線板の製造方法 - Google Patents

プリント配線板の製造方法

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JP2619164B2
JP2619164B2 JP3252442A JP25244291A JP2619164B2 JP 2619164 B2 JP2619164 B2 JP 2619164B2 JP 3252442 A JP3252442 A JP 3252442A JP 25244291 A JP25244291 A JP 25244291A JP 2619164 B2 JP2619164 B2 JP 2619164B2
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良郎 高橋
泰男 井口
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  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プリント配線板の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、回路パターンを多層に設けた
プリント配線板が知られている。以下、図面を参照し従
来のプリント配線板の製造工程につき概略的に説明す
る。
【0003】図11〜図12は従来のプリント配線板の
製造工程を概略的に示す断面図である。この従来方法で
は、まず図11(A)にも示すように、単板10上に銅
薄膜12と回路パターン14とを順次に形成する。回路
パターン14は配線141、142から成る。次に図1
1(B)にも示すように、銅薄膜12及び回路パターン
14の表層に粗面16を形成する。同様にして図11
(C)に示すように、他の単板18上に銅薄膜20と回
路パターン22とを順次に形成し、次いで銅薄膜20及
び回路パターン22の表層に粗面24を形成する。
【0004】次に図11(C)にも示すように、半硬化
型の絶縁性基材26例えばガラスクロスにエポキシ樹脂
を塗布したものに回路パターン14、22を接触させな
がら単板10、18の間に絶縁性基材26を挟持する。
そして絶縁性基材26を単板10、18の間に挟持した
ままプレスしながら、絶縁性基材26を加熱して硬化さ
せる。
【0005】次に図12(A)にも示すように、回路パ
ターン14、22を、単板10、18から分離し絶縁性
基材26に転写する。回路パターン14、22と単板1
0、18との間には銅薄膜12、20が介在するのでこ
れらの分離を容易に行える。次いで電気接続すべき配線
142、222及びこれら配線間の絶縁性基材26を貫
通するスルーホール28を形成する。
【0006】図12(B)にも示すように、化学めっき
によりスルーホール28及びその周辺部分に選択的に層
間配線30を形成し、然る後、フォトリソ及びエッチン
グ技術により層間配線部分以外の銅薄膜12、20を選
択的に除去し、図12(B)に示すようなプリント配線
板32を得る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来方法で
は、回路パターン間の接続にスルーホールを用い一般に
スルーホールをドリル加工により形成する。回路パター
ンをより高密度に形成するためには、回路パターンの微
細化と共にスルーホールの微細化も必要であるが、現状
のドリル加工技術では直径約0.1mmよりも小さな直
径のスルーホールを形成することはできず、従って従来
方法では回路パターンの微細化に限界があった。
【0008】この出願の目的は、上述した従来の問題点
を解決し、より高密度に回路パターンを形成することが
できるプリント配線板の製造方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、この第一発明のプリント配線板の製造方法は、一方
の回路パターンを一方の単板上に形成する工程と、一方
の回路パターンと電気接続すべき他方の回路パターンを
他方の単板上に形成する工程と、一方及び他方の回路パ
ターンの双方又はいずれかのパターンの電気接続箇所に
半田端子を形成する工程と、一方及び他方の単板の間に
絶縁性基材を押圧挟持して半田端子を絶縁性基材に埋め
込む工程と、一方及び他方の回路パターンを、一方及び
他方の単板から分離して絶縁性基材に転写する工程と、
埋め込んだ半田端子を加熱したのち冷却して一方及び他
方の回路パターンを半田端子を介し互いに固着する工程
とを含むことを特徴とする。
【0010】また第二発明のプリント配線板の製造方法
は、一方の回路パターンを単板上に形成する工程と、一
方の回路パターン及び絶縁性基材に既に形成し終えたパ
ターンであって一方の回路パターンと電気接続すべき他
方の回路パターンの双方又はいずれかのパターンの電気
接続箇所に半田端子を形成する工程と、単板及び他方の
回路パターンを形成した絶縁性基材の間に当該基材とは
異なる他の絶縁性基材を押圧挟持して、半田端子を他の
絶縁性基材に埋め込む工程と、一方の回路パターンを、
単板から分離して他の絶縁性基材に転写する工程と、埋
め込んだ半田端子を加熱したのち冷却して一方及び他方
の回路パターンを半田端子を介し互いに固着する工程と
を含むことを特徴とする。
【0011】
【作用】第一及び第二発明のプリント配線板の製造方法
によれば、一方及び他方の回路パターンの間に絶縁性基
材を押圧挟持して半田端子を絶縁性基材に埋め込む。こ
の際、半田端子を埋め込む絶縁性基材は、押圧挟持前に
軟化した状態にある半硬化型の基材例えばガラスクロス
を含まないエポキシ樹脂のみから成る基材であり、従っ
て半田端子を絶縁性基材に埋め込むことは容易である。
そして半田端子を埋め込んだ後、半田端子を加熱してか
ら冷却して一方及び他方の回路パターンを半田端子を介
し互いに固着する。従って半田端子を絶縁性基材に埋め
込んで設けても、熱処理により、これら回路パターン間
の電気接続を容易かつ確実に行える。このように、第一
及び第二の製造方法により製造されたプリント配線板に
おいては、層間配線を半田端子としこの半田端子を電気
接続すべき回路パターン間の絶縁性基材に埋め込んであ
り、これら回路パターンを半田端子を介し電気接続して
いる。すなわち、スルーホールを用いずに回路パターン
間の接続を行っており、しかも、半田端子を微細に形成
することは従来既存の微細加工技術により容易であるの
で、スルーホールを用いた従来のプリント配線板よりも
回路パターンの実装密度を高めることができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照し、第一、第二発明の実施
例につき説明する。尚、図面はこれら発明が理解できる
程度に概略的に示してあるにすぎない。
【0013】図1は後述する第一発明の実施例の製造方
法により製造されたプリント配線板の構成を概略的に示
す断面図である。図1にも示すようにこのプリント配線
板は、多層に設けた複数の回路パターン34、36と、
各層の回路パターン34、36間に設けた絶縁性基材3
8と、異なる層の回路パターン34、36間を電気接続
する層間配線40とを備え、層間配線40を、絶縁性基
材38に埋め込んで設けた半田端子とした構造を有す
る。
【0014】このプリント配線板では、絶縁性基材38
はプリプレグ、例えばガラスクロス(ガラス繊維布)を
含まない熱硬化型エポキシ樹脂から成る。この絶縁性基
材38の一方の表層38aに回路パターン34を及び他
方の表層38bに回路パターン36を設ける。一方の回
路パターン34は配線341、342から成り、配線3
41、342はそれぞれ銅薄膜から成る。同様に他方の
回路パターン36は配線361、362から成り、配線
361、362はそれぞれ銅薄膜から成る。
【0015】層間配線40は回路パターン34の一方の
配線342に設けた半田端子Aと他方の回路パターン3
6の配線362に設けた半田端子Bとから成る。半田端
子Aは金属突起401及び半田403から成り、一方の
配線342の電気接続箇所に順次に、金属突起401及
び半田403を積層し、これら金属突起401及び半田
403により半田端子Aを構成する。同様に半田端子B
は金属突起402及び半田403から成り、他方の配線
362の電気接続箇所に順次に、金属突起402及び半
田403を積層しこれら金属突起402及び半田403
により半田端子Bを構成する。金属突起401、402
は銅薄膜から成る。
【0016】電気接続すべき配線342、362の電気
接続箇所を層間配線40により結線するには、半田端子
A、Bを絶縁性基材38中に埋め込みこれら端子A、B
を半田403で互いに結合すればよい。
【0017】以下、この第一発明の実施例につき詳細に
説明する。この実施例では、図1に示したプリント配線
板の製造工程につき説明する。
【0018】図2〜図5は第一発明の一実施例の説明に
供する製造工程図である。この実施例では、まず図2
(A)にも示すように、電気めっき法により、分離補助
膜44を単板42の表面に形成する。
【0019】単板42は熱的及び化学的に変形或は変質
しない材料から成る板例えばステンレス板そのほかの導
電性金属板であり、また単板42の分離補助膜形成面は
表面研磨により平滑になっている。分離補助膜44は例
えば銅から成り膜厚数μm以下の導電性薄膜であり、単
板42上に形成した回路パターンを単板42から分離す
るのを容易にするための膜である。
【0020】次に、互いに電気接続すべき一方及び他方
の回路パターン34、36のうち一方の回路パターン3
4を、電気めっき法により、単板42上に形成する。
【0021】このため図2(B)にも示すように、分離
補助膜44上に回路パターン34形成用のレジスト46
を形成する。配線341、342を形成する部分の分離
補助膜44を露出させ配線341、342を形成しない
部分の分離補助膜44をレジスト46で覆う。レジスト
46は例えばドライフィルムであり、レジスト46の膜
厚を形成しようとする配線341、342の膜厚よりも
やや厚くする。次いで図2(C)にも示すように、分離
補助膜44の各露出部分上に電気めっき法により銅薄膜
を形成し、これら銅薄膜から成る配線341、342を
得る。
【0022】次に図2(D)にも示すように、レジスト
46を除去し、電気化学的方法により、配線341、3
42及び分離補助膜44の表面に粗面48を形成する。
粗面48は主として配線341、342と絶縁性基材3
8との密着力を高めるためのものである。
【0023】次に、一方の回路パターン34の電気接続
箇所に半田端子Aを形成する。
【0024】このため図3(A)にも示すように、半田
端子形成用のレジスト50を分離補助膜44及び回路パ
ターン34上に形成する。回路パターン34の電気接続
箇所例えば配線342の端子部を露出させそれ以外の部
分をレジスト50で覆う。次いで図3(B)にも示すよ
うに、電気めっき法により、配線342の端子部上に金
属突起401及び半田403を順次に積層し、これら金
属突起401及び半田403より成る半田端子Aを得
る。然る後、レジスト50を分離補助膜44及び回路パ
ターン34上から除去する。
【0025】さらに図3(C)にも示すように、上述し
たと同様にして、他方の単板52上に、分離補助層54
と回路パターン34に電気接続すべき他方の回路パター
ン36とを順次に形成し、次いで分離補助層54及び回
路パターン36の表面に粗面56を形成し、次いで回路
パターン36の電気接続箇所例えば配線362の端子部
に金属突起402、半田403を順次に積層して半田端
子Bを形成する。
【0026】次に例えば図示しないホットプレス装置を
用いて、一方の回路パターン34を形成した単板42及
び他方の回路パターン36を形成した単板52の間に、
絶縁性基材38を押圧挟持して半田端子A、Bを絶縁性
基材38に埋め込む。
【0027】このため絶縁性基材38として半硬化状態
の基材例えばガラスクロスを含まない熱硬化型の樹脂よ
り成るプリプレグを用意する。そして図4(A)にも示
すように、回路パターン34、36を向き合わせ回路パ
ターン34の半田端子Aと回路パターン36の半田端子
Bとの位置合わせ(アライメント)を行い、これら回路
パターン34、36の間に絶縁性基材38を挟持する。
次いで、絶縁性基材38を加熱しながら絶縁性基材38
を単板42、52の間に押圧挟持(ホットプレス)し、
半田端子A、Bの半田403が互いに接触するまで半田
端子A、Bを半硬化状態の絶縁性基材38中に埋め込
む。絶縁性基材38を加熱しながら回路パターン34、
36を絶縁性基材38に押圧することにより、回路パタ
ーン34、36を絶縁性基材38に貼り合せる。このと
きのホットプレス温度(絶縁性基材の熱硬化温度)は半
田融点より低くなければ成らない。
【0028】次に埋め込んだ半田端子A、Bを加熱した
のち冷却して回路パターン34、36を半田端子A、B
を介し互いに固着する。
【0029】半田端子A、Bの半田403が接触するま
で半田端子A、Bを埋め込んだら、図4(B)にも示す
ように、単板42、52の間に絶縁性基材38を押圧挟
持しながら、半田403を半田融点よりも例えば10〜
20℃程度、高い温度に加熱して溶融させ然る後半田4
03を冷却し半田端子A、Bを互いに固着する。その結
果、回路パターン34、36は半田端子A、Bを介し互
いに固着し電気的に接続する。このとき半田の加熱は、
絶縁性基材38の熱変質を避けるためなるべく低い温度
で短時間例えば数分間で行うようにする。
【0030】次に図5にも示すように、回路パターン3
4、36を、単板42、52から分離して絶縁性基材3
8に転写する。分離補助膜44、54は単板42、52
の平滑面に形成され、また分離補助膜44、54は粗面
48、56を介し絶縁性基材38と密着するので、回路
パターン34、36を絶縁性基材38から容易に分離で
きる。
【0031】次に分離補助膜44、54を絶縁性基材3
8から除去し、図1に示すプリント配線板を得る。
【0032】上述した第一発明の実施例において、半田
端子A、Bのいずれか一方のみを形成するようにしても
よい。また、半田端子A、Bを半田のみから構成するよ
うにしてもよい。
【0033】図6は、後述する第二発明の実施例の製造
方法により製造されたプリント配線板の構成を概略的に
示す断面図である。図1の実施例の構成成分に対応する
構成成分については同一の符号を付して示し、図1の実
施例と同様の点についてはその詳細な説明を省略する。
【0034】図6に示されるプリント配線板は、回路パ
ターン34、36、絶縁性基材38及び層間配線40に
加え、回路パターン36上に設けた回路パターン58
と、回路パターン36、58間に設けた絶縁性基材76
と、回路パターン36、58間を電気接続する層間配線
62とを備え、層間配線62を、絶縁性基材76に埋め
込んで設けた半田端子とした構造を有する。
【0035】回路パターン58を絶縁性基材76の一方
の表層76aに設け、絶縁性基材76の他方の表層76
bを絶縁性基材38の表層38bと貼り合わせる。回路
パターン58は配線581、582から成る。電気接続
する回路パターン58、36において一方の回路パター
ン58の配線581と他方の回路パターン36の配線3
61とを層間配線62を介し電気接続する。
【0036】層間配線62は、一方の回路パターン58
の配線581に設けた半田端子Cから成る。半田端子C
は金属突起621及び半田622から成り、一方の配線
581の電気接続箇所に順次に、金属突起621及び半
田622を積層し、これら金属突起621及び半田62
2により半田端子Cを構成する。
【0037】以下、第二発明の実施例につき詳細に説明
する。この実施例では、図6に示したプリント配線板の
製造工程につき説明する。
【0038】図7〜図11は第二発明の一実施例の説明
に供する製造工程図である。この実施例では、まず図7
(A)にも示すように、電気めっき法により、分離補助
膜64を単板66の表面に形成する。
【0039】次に、互いに電気接続すべき回路パターン
58及び34のうち一方の回路パターン58を、電気め
っき法により、単板66上に形成する。
【0040】このため図7(B)にも示すように、分離
補助膜64上に回路パターン58形成用のレジスト68
を形成する。配線581、582を形成する部分の分離
補助膜64を露出させ配線581、582を形成しない
部分の分離補助膜64をレジスト68で覆う。次いで図
7(C)にも示すように、分離補助膜64の各露出部分
上に電気めっき法により銅薄膜を形成し、これら銅薄膜
から成る配線581、582を得る。
【0041】次に図7(D)にも示すように、レジスト
68を除去し、電気化学的方法により、配線581、5
82及び分離補助膜64の表面に粗面70を形成する。
粗面70は主として配線581、582と絶縁性基材7
6との密着力を高めるためのものである。
【0042】次に、一方の回路パターン58の電気接続
箇所に半田端子Cを形成する。
【0043】このため図8(A)にも示すように、半田
端子形成用のレジスト72を分離補助膜64及び回路パ
ターン58上に形成する。回路パターン58の電気接続
箇所例えば配線581の端子部を露出させそれ以外の部
分をレジスト72で覆う。次いで図8(B)にも示すよ
うに、電気めっき法により、配線581の端子部上に金
属突起621及び半田622を順次に積層し、これら金
属突起621及び半田622より成る半田端子Cを得
る。然る後、レジスト72を分離補助膜64及び回路パ
ターン58上から除去する。
【0044】一方、図8(C)にも示すように、回路パ
ターン58と電気接続すべき他方の回路パターン36を
形成した絶縁性基材38を用意する。この絶縁性基材3
8には、上述した第一発明の実施例と同様にして、回路
パターン34、36及び層間配線40が形成し終えてあ
る。
【0045】次に単板66及び他方の回路パターン36
を形成した絶縁性基材38の間に当該基材38とは別の
他の絶縁性基材76を押圧挟持して、半田端子Cを他の
絶縁性基材76に埋め込む。
【0046】このため図9(A)にも示すように、他方
の回路パターン36を形成し終えた絶縁性基材38上に
半硬化状態の他の絶縁性基材76を載せる。半硬化状態
の絶縁性基材76は例えばガラスクロスを含まないプリ
プレグである。次いで図9(B)にも示すように、電気
接続すべき一方の回路パターン58の半田端子Cと他方
の回路パターン36の配線361の電気接続箇所との位
置合わせ(アライメント)を行い、これら回路パターン
58、36の間に絶縁性基材76を挟持する。次いで、
例えば図示しないホットプレス装置を用い、絶縁性基材
76を加熱しながら、単板66及び絶縁性基材38の間
に他の絶縁性基材76を押圧挟持し、半田端子Cの半田
622が他方の配線361の電気接続箇所に接触するま
で半田端子Cを半硬化状態の絶縁性基材76中に埋め込
む。絶縁性基材76を加熱しながら回路パターン58、
36及び絶縁性基材38を絶縁性基材76に押圧するこ
とにより、回路パターン58、36及び絶縁性基材38
を絶縁性基材76に貼り合わせる。このときのホットプ
レス温度(絶縁性基材の熱硬化温度)は半田融点よりも
低くなければならない。
【0047】次に埋め込んだ半田端子Cを加熱したのち
冷却して回路パターン58、36を半田端子Cを介し互
いに固着する。
【0048】半田端子Cの半田622が他の配線361
に接触するまで半田端子Cを埋め込んだら、図10
(A)にも示すように、単板66及び絶縁性基材38の
間に他の絶縁性基材76を押圧挟持しながら、半田62
2を半田融点よりもたとえば10〜20℃程度、高い温
度に加熱して溶融させ然る後半田622を冷却し半田端
子C及び他方の配線361を互いに固着する。その結果
回路パターン58、36は半田端子Cを介し互いに固着
し電気的に接続する。このとき半田の加熱は絶縁性基材
38の熱変質を避けなるべく低い温度でかつ短時間で行
うようにする。
【0049】次に図10(B)にも示すように、回路パ
ターン58を単板66から分離して絶縁性基材76に転
写する。
【0050】次に分離補助膜64を絶縁性基材76から
除去し、図6に示すプリント配線板を得る。
【0051】上述した第二発明の実施例において、他方
の配線361の電気接続箇所上に順次に金属突起及び半
田を設けてこれら金属突起及び半田により半田端子Dを
構成し、半田端子C、Dの双方を形成するようにしても
よいし、半田端子Dのみを形成するようにしてもよい。
また半田端子C、Dを半田のみから構成するようにして
もよい。
【0052】さらに、図8(C)に示した他方の回路パ
ターン36を形成した絶縁性基材38としては、前述の
第一発明の実施例の方法を適用して製造されたもの以外
の、その他の手法によって形成されたものを用いること
もできる。
【0053】これら発明は上述した実施例にのみ限定さ
れるものではなく、従って各構成成分の材料、形成方
法、配設位置、形状、配設個数、寸法、数値的条件及び
そのほかを任意好適に変更することができる。
【0054】このように、第一発明及び第二発明の製造
方法により製造されたプリント配線板においては、層間
配線を半田端子としこの半田端子を電気接続すべき回路
パターン間の絶縁性基材に埋め込んであり、これら回路
パターンを半田端子を介し電気接続している。すなわ
ち、スルーホールを用いずに回路パターン間の接続を行
っており、しかも従来既存の微細加工技術により例えば
10μm程度の微細な半田端子を形成することも容易で
あるので、スルーホールを用いた従来のプリント配線板
よりも回路パターンの実装密度を高めることができる。
また層間配線は半田端子であるので、プリント配線板の
製造終了後に層間配線の接続不良を発見した場合、プリ
ント配線板の内部の半田に対しプリント配線板の外部か
ら熱を与えて溶融させ、然る後半田を冷却することによ
って、層間配線の接続不良を解消することも可能であ
る。
【0055】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、第
一及び第二発明のプリント配線板の製造方法によれば、
一方及び他方の回路パターンの間に絶縁性基材を押圧挟
持して半田端子を絶縁性基材に埋め込む。半田端子を埋
め込む絶縁性基材は、押圧挟持前に軟化した状態にある
半硬化型の基材であり、従って半田端子を絶縁性基材に
埋め込むことは容易である。そして半田端子を埋め込ん
だのち、半田端子を加熱してから冷却して一方及び他方
の回路パターンを半田端子を介し互いに固着する。従っ
て半田端子を絶縁性基材に埋め込んで設けても、熱処理
により、これら回路パターン間の電気接続を容易かつ確
実に行える。従って、主として回路パターンを絶縁性基
材に転写積層させる工程と半田の熱処理工程とによっ
て、スルーホールを用いないで層間配線を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明の実施例により製造されたプリント配
線板の構成を概略的に示す断面図である。
【図2】(A)〜(D)は第一発明の実施例の製造工程
を概略的に示す断面図である。
【図3】(A)〜(C)は第一発明の実施例の製造工程
を概略的に示す断面図である。
【図4】(A)〜(B)は第一発明の実施例の製造工程
を概略的に示す断面図である。
【図5】第一発明の実施例の製造工程を概略的に示す断
面図である。
【図6】第二発明の実施例により製造されたプリント配
線板の構成を概略的に示す断面図である。
【図7】(A)〜(D)は第二発明の実施例の製造工程
を概略的に示す断面図である。
【図8】(A)〜(C)は第二発明の実施例の製造工程
を概略的に示す断面図である。
【図9】(A)〜(B)は第二発明の実施例の製造工程
を概略的に示す断面図である。
【図10】(A)〜(B)は第二発明の実施例の製造工
程を概略的に示す断面図である。
【図11】(A)〜(C)は従来の製造方法の製造工程
を概略的に示す断面図である。
【図12】(A)〜(B)は従来の製造方法の製造工程
を概略的に示す断面図である。
【符号の説明】
34、36、58:回路パターン 38、76:絶縁性基材 40、62:層間配線(半田端子) A〜C:半田端子 42、52、66:単板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 烏野ゆたか 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−260195(JP,A) 特開 平1−151293(JP,A) 特公 昭45−13303(JP,B1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の回路パターンを一方の単板上に形
    成する工程と、 一方の回路パターンと電気接続すべき他方の回路パター
    ンを他方の単板上に形成する工程と、 一方及び他方の回路パターンの双方又はいずれかのパタ
    ーンの電気接続箇所に半田端子を形成する工程と、 一方及び他方の単板の間に絶縁性基材を押圧挟持して半
    田端子を絶縁性基材に埋め込む工程と、 一方及び他方の回路パターンを、一方及び他方の単板か
    ら分離して絶縁性基材に転写する工程と、 埋め込んだ半田端子を加熱したのち冷却して一方及び他
    方の回路パターンを半田端子を介し互いに固着する工程
    とを含むことを特徴とするプリント配線板の製造方法。
  2. 【請求項2】 一方の回路パターンを単板上に形成する
    工程と、 一方の回路パターン及び絶縁性基材に既に形成し終えた
    パターンであって一方の回路パターンと電気接続すべき
    他方の回路パターンの双方又はいずれかのパターンの電
    気接続箇所に半田端子を形成する工程と、 単板及び他方の回路パターンを形成した絶縁性基材の間
    に当該基材とは異なる他の絶縁性基材を押圧挟持して、
    半田端子を他の絶縁性基材に埋め込む工程と、 一方の回路パターンを、単板から分離して他の絶縁性基
    材に転写する工程と、 埋め込んだ半田端子を加熱したのち冷却して一方及び他
    方の回路パターンを半田端子を介し互いに固着する工程
    とを含むことを特徴とするプリント配線板の製造方法。
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