JP2616207B2 - 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁を用いた建築構法 - Google Patents

鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁を用いた建築構法

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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明、柱を鉄筋コンクリートで形成し、梁の方を鉄
骨で構成する鉄骨鉄筋複合化の柱・梁仕口部を具える鉄
筋コンクリート柱と鉄骨梁を用いた建築構法に関する。
《従来の技術》 柱を鉄筋コンクリート造りにした場合には、これに接
続する梁も鉄筋コンクリート造りにするのが一般的であ
る。
しかし、特に梁の施工に際して型枠工事や、型枠撤去
工事などに時間と手間を要し、また建物躯体全体の重量
が重くなり、梁成に高さを取られる結果、天井が低くな
る欠点があった。さらに型枠脱型後の残材の処理が煩雑
であると共に、これらの作業に従事する作業人員数を確
保することも困難である。
このため最近では梁部分を純粋な鉄骨材によって構成
することで、重量の軽減と梁成の縮小,スパン長さの長
大化を図ると共に、作業の効率化,省力化を図ってい
る。
《発明が解決しようとする課題》 ところで、柱を鉄筋コンクリート製とし、梁を鉄骨製
とした場合、その接続箇所となる柱・梁の仕口部におい
ては梁として使用するH形鋼のフランジに柱の主筋を接
合して継手を構成し、然る後に型枠を組んでコンクリー
トを打設していた。
そのために、柱・梁仕口部には鉄筋と鉄骨が交差接合
してあり、コンクリートの流動性を阻害し、コンクリー
トの付着強度に問題を残していた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、そ
の目的は鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁とを確実に接合で
きるようにした鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁を用いた建
築構法を提供することにある。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するために、本発明の鉄筋コンクリー
ト柱と鉄骨梁を用いた建築構法は、建て込んだ中空プレ
キャストコンクリート柱部材内に柱主筋およびフープ筋
を配筋した上で、該柱部材の上端部に該柱主筋に被せ
て、該柱部材の中空部に連通する中空なコンクリート打
設領域を有しかつ鉄骨梁に接続するための梁端部を一体
に構成して成る捨て型枠兼用の柱・梁仕口部を載置し、
次いで上記柱部材下部に形成した注入開口を介して該柱
部材の内部へその下方から上方の該柱・梁仕口部のコン
クリート打設領域の中程まで生コンクリートを注入充填
し、その後上記柱・梁仕口部の梁端部に鉄骨梁を接続
し、さらに該鉄骨梁上に上階のデッキプレートを装着し
その上にコンクリートの打設を行って上階の床スラブを
構築するとともに、上記柱・梁仕口部上に上階の中空プ
レキャストコンクリート柱部材を建て込み、柱主筋同士
を接続する工程を繰り返して構築していくのである。
《作 用》 中空プレキャストコンクリート柱部材の中空部から柱
・梁仕口部の中空なコンクリート打設領域内に柱主筋を
通して、更に柱部材の内部へその下方から上方の柱・梁
仕口部のコンクリート打設領域の中程まで生コンクリー
トを上昇させるように注入充填したとき、鉄筋が交差す
る他、鉄骨が接続される当該柱・梁仕口部とその直下の
柱部材との継ぎ目にコンクリートが連続的に打ち込ま
れ、次に柱・梁仕口部の梁端部に鉄骨梁を接続し、さら
に鉄骨梁上にデッキプレートを装着してその上にコンク
リートの打設を行って床スラブを構築するとともに、更
に上階用の中空プレキャストコンクリート柱部材を装着
し、この上階用の柱部材も同じく上端部に柱・梁仕口部
を連結したならば、当該柱部材の下方から生コンクリー
トを加圧しながら充填する。このとき、下の方に位置す
る柱・梁仕口部の上部から下へもコンクリートが流入
し、上階用の柱部材とその床スラブを支える柱・梁仕口
部との継ぎ目においてもコンクリートが断層にならず一
体的に連続することになる。
しかも、柱部材内へのコンクリートスラリーは注入充
填時に下から入るためにモルタル部分を形成せず、均質
なコンクリートを形成しながら硬化する。
柱部材および柱・梁仕口部は型枠を必要としないの
で、脱型作業は要らない。
《実 施 例》 以下、本発明の好適な実施例について、図面を参照に
して詳細に説明する。本実施例は基本的には、建て込ん
だ中空プレキャストコンクリート柱部材1内に柱主筋7
およびフープ筋8を配筋した上で、柱部材1の上端部に
柱主筋7に被せて、柱部材1の中空部分11に連通する中
空なコンクリート打設領域14を有しかつ鉄骨梁20に接続
するための梁端部13を一体に構成して成る捨て型枠兼用
の柱・梁仕口部10を載置し、次いで柱部材1下部に形成
した注入開口4を介して柱部材1の内部へその下方から
上方の柱・梁仕口部10のコンクリート打設領域14の中程
まで生コンクリート3を注入充填し、その後柱・梁仕口
部10の梁端部13に鉄骨梁20を接続し、さらに鉄骨梁20上
に上階のデッキプレート22を装着しその上にコンクリー
トの打設を行って上階の床スラブ6を構築するととも
に、柱・梁仕口部10上に上階の中空プレキャストコンク
リート柱部材を建て込み、柱主筋7同士を接続する工程
を繰り返して構築していくようになっている。
第1図は中空プレキャストコンクリート柱部材1の内
部にコンクリートを打設した中実コンクリート柱2を示
す。
中空筒体状に形成したプレキャストコンクリートを型
枠にしてコンクリートを内部に現場打ちするための中空
プレキャストコンクリート柱部材(以下、中空PC柱部
材)1の下部には、ここから生コンクリート3を注入し
て下方から上方へ向って生コンクリート3を充填するた
めの注入開口4を具え、注入開口4の周りにはコンクリ
ートを注入するための口金5のボルト止めを設け、現場
にて床スラブ6の上に柱主筋7およびワープ筋8による
組鉄筋を被覆するように、立設している。
そして、口金5を注入開口4にボルト止めし、中空PC
柱部材1内にコンクリートを打ち、中実コンクリート柱
2を得ている。
注入開口4にはモルタル等を充填して後処理する。
以上、第1図には中実コンクリート柱2の説明のため
に、その下部のみを示したが、中実コンクリート柱2の
上端部には柱・梁仕口部10を設ける。
この柱・梁仕口部10は中空PC柱部材1(プレカラムと
も称する)内にコンクリートを打設する前に連結する。
すなわち、第2図(a)〜(c)に示すように、先ず
(a)において既に構築が完了した床スラブ6の上に中
空PC柱部材1を建込む。
この中空PC柱部材1の上端部に、第2図(b)の如
く、中空PC柱部材1の中空部分11の軸心方向に収まるH
形鋼による縦骨12の中央外周面において水平、かつ90度
の間隔で四方に延びる同じH形鋼からなる鉄骨梁接合用
の梁端部13を具え、更に縦骨12と梁端部13との交差隅角
部にL字形をなして溶接により一体化した矩形状の枠体
で、上記交差隅角部にコンクリート打設領域14および捨
て型枠15を形成兼用する補強材を有した柱・梁仕口部10
を連結している。
捨て型枠15は梁端部13の補強材を兼ねながら中空PC柱
部材1との連結用コンクリート打設領域14を画成し、か
つ等価的に鉄板フープ相当を形成している。
中空部分11の四隅近くを貫通する柱主筋7の上方突出
端部を捨て型枠15で囲むコンクリート打設領域14内に挿
通しながら柱・梁仕口部10を中空PC柱部材1の上端部に
セットする。
次に、同図(c)の如く、また第1図に基づいて説明
したように、注入開口4からコンクリートを打ち、この
打設コンクリートは柱・梁仕口部10のコンクリート打設
領域14内の真中近くのレベルまで上昇した処で止める。
そして更に、柱・梁仕口部10の上端部に上階の床スラ
ブおよび上階用の中空PC柱部材を建てるものである。
柱・梁仕口部10の構造は別構造のものでもよいので、
それを第3図に例示説明しながら上階層との施工手順を
以下に説明する。
第3図の柱・梁仕口部18は叙述の柱・梁仕口部10より
も簡易な構造をもち、縦骨12がなく、H形鋼を十字形に
組み、その交差中心部にプレキャストコンクリートによ
る四角形なコンクリート枠19を一体に構成したもので、
内部にコンクリート打設領域14aを持つ。
コンクリート枠19の外部に突出したH形鋼は接続固定
する鉄骨梁20の梁端部13aに該当する。
階下の中空PC柱部材1aの上端部に柱・梁仕口部18を載
せ、その上に上階用の中空PC柱部材1を立設固定する。
すなわち、コンクリート枠19の中に柱主筋7を通しな
がらそのまま柱・梁仕口部18を中空PC柱部材1の上端部
に載せる。コンクリート枠19がPC柱部材1の上端部に載
置された状態になる。
然して、注入開口4から生コンクリートを注入し、中
空PC柱部材1の内部を下から上へ向ってコンクリートが
充満しつつ、そのコンクリートがコンクリート枠19の半
分程度のレベルまで埋まったなら、コンクリートの硬化
を待ちながら、ある程度の強度、即ち中空PC柱部材1の
垂直度が維持できる段階で梁端部13aに鉄骨梁20を接続
する。
それからデッキプレート22を鉄骨梁20から梁端部13a
に渡って敷設し、このプレート22上にコンクリートを打
って床スラブ6を形成している。
次いで、同様に上階用の中空PC柱部材1を建て込ん
で、これの注入開口4からコンクリートを打設したと
き、柱・梁仕口部18の上部にもコンクリートが充満しな
がら漸次に充填コンクリート打設のレベルが上階の柱部
材内の上の方へ上昇するものである。
このようにして、順次に下の階から上の階へ施工する
ものである。
《効 果》 以上、詳細に説明したように、本発明の鉄筋コンクリ
ート柱と鉄骨梁を用いた建築構法によれば、中空プレキ
ャストコンクリート柱部材に柱・梁仕口部を連結し、中
空プレキャストコンクリート柱部材の内部下方から上方
の柱・梁仕口部へ向ってコンクリートを注入充填してい
るので、コンクリートの骨材が分離することなく、均質
なコンクリートを密実に打設できるとともに、柱・梁仕
口部と柱部材との境にコンクリートを一体連続的に継目
なく打てるので、鉄筋とコンクリートとの付着強度の点
でも断層のない均一な施工品質を得る効果がある。
また、デッキプレートを使用しているので、床スラブ
を打ちながら上階へ中空PC柱部材を継ぎ、下方へ位置す
る柱・梁仕口部の方へもそのコンクリート打設領域へコ
ンクリートを充填しながら柱脚部分を打設コンクリート
で汚すことなく上階用のPC柱部材内部にコンクリートを
充填注入し、上階の柱部材と柱・梁仕口部との境目につ
いても継目のないコンクリートを形成できる効果があ
る。
しかも、柱・梁仕口部はコンクリート打設領域を形成
する部材が捨て型枠兼用のものを使用しているので、柱
と梁に関しては脱型作業が伴わず、PC柱部材だけにコン
クリートを打設して上階の施工に進捗できるので、省力
化及び工期短縮の点で極めて有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は中空プレキャストコンクリート柱部材を説明す
るための断面図、第2図(a)乃至(c)は施工の手順
を示す斜視図、第3図は別の柱・梁仕口部を使用した場
合を例示する側面図である。 1……中空プレキャストコンクリート柱部材 2……中実コンクリート柱 4……注入開口、5……口金 6……床スラブ、7……柱主筋 8……フープ筋、10……柱・梁仕口部 11……中空部分、12……縦骨 13……梁端部 14……コンクリート打設領域 15……捨て型枠、18……柱・梁仕口部 19……コンクリート枠、20……鉄骨梁 22……デッキプレート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建て込んだ中空プレキャストコンクリート
    柱部材内に柱主筋およびフープ筋を配筋した上で、該柱
    部材の上端部に該柱主筋に被せて、該柱部材の中空部に
    連通する中空なコンクリート打設領域を有しかつ鉄骨梁
    に接続するための梁端部を一体に構成して成る捨て型枠
    兼用の柱・梁仕口部を載置し、次いで上記柱部材下部に
    形成した注入開口を介して該柱部材の内部へその下方か
    ら上方の該柱・梁仕口部のコンクリート打設領域の中程
    まで生コンクリートを注入充填し、その後上記柱・梁仕
    口部の梁端部に鉄骨梁を接続し、さらに該鉄骨梁上に上
    階のデッキプレートを装着しその上にコンクリートの打
    設を行って上階の床スラブを構築するとともに、上記柱
    ・梁仕口部上に上階の中空プレキャストコンクリート柱
    部材を建て込み、柱主筋同士を接続する工程を繰り返し
    て構築していくことを特徴とする鉄筋コンクリート柱と
    鉄骨梁を用いた建築構法。
JP28735090A 1990-10-26 1990-10-26 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁を用いた建築構法 Expired - Lifetime JP2616207B2 (ja)

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JP6792329B2 (ja) * 2015-12-14 2020-11-25 大成建設株式会社 プレキャストコンクリート柱を用いた柱梁架構の施工方法
CN107938835B (zh) * 2017-06-12 2024-06-18 重庆大学 一种采用型钢混凝土柱和钢梁组合的预制装配式框架

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