JPH0893137A - 型枠兼用のプレキャスト柱及びその施工方法 - Google Patents
型枠兼用のプレキャスト柱及びその施工方法Info
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- JPH0893137A JPH0893137A JP22813294A JP22813294A JPH0893137A JP H0893137 A JPH0893137 A JP H0893137A JP 22813294 A JP22813294 A JP 22813294A JP 22813294 A JP22813294 A JP 22813294A JP H0893137 A JPH0893137 A JP H0893137A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】同一のプレキャスト柱で柱の型枠を必要とせず
にすべての柱を施工することができ、管理が容易で、強
度が高く軽量で取扱いが容易で工事が容易な型枠兼用の
柱を提供する。 【構成】全断面に対し、０．８％以上の主鉄筋４と０．
２％以上のフープ筋５をコンクリート６内に保有し、コ
ンクリートを中詰めする上下貫通中空部３を有し、外形
２が仕上り柱の外形を有する型枠兼用の柱１である。こ
のままコンクリートを中詰めして柱となるが、さらに中
空部３内に追加の内部主鉄筋、フープ筋を配筋してコン
クリートを中詰めし、強度の高い合成柱を形成すること
もできる。
にすべての柱を施工することができ、管理が容易で、強
度が高く軽量で取扱いが容易で工事が容易な型枠兼用の
柱を提供する。 【構成】全断面に対し、０．８％以上の主鉄筋４と０．
２％以上のフープ筋５をコンクリート６内に保有し、コ
ンクリートを中詰めする上下貫通中空部３を有し、外形
２が仕上り柱の外形を有する型枠兼用の柱１である。こ
のままコンクリートを中詰めして柱となるが、さらに中
空部３内に追加の内部主鉄筋、フープ筋を配筋してコン
クリートを中詰めし、強度の高い合成柱を形成すること
もできる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート構造の建
築物、構造物に用いる型枠兼用のプレキャストコンクリ
ート柱（プレキャスト柱）及びその施工方法に関する。
築物、構造物に用いる型枠兼用のプレキャストコンクリ
ート柱（プレキャスト柱）及びその施工方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】建築物の柱を中空のプレキャストコンク
リートで製造し、これを型枠として柱の主鉄筋に外嵌さ
せてコンクリートを打設する技術が知られている。例え
ば特公昭６１−３１２６１号公報、特公平１−３０９８
８号公報には、筒体の壁内にフープ筋を保有したプレキ
ャストコンクリート筒体が開示されている。この筒体は
現場で組み立てた柱の主鉄筋にこの筒体を外嵌させて型
枠とし、その内部にコンクリートを打設して柱を構築す
るものである。
リートで製造し、これを型枠として柱の主鉄筋に外嵌さ
せてコンクリートを打設する技術が知られている。例え
ば特公昭６１−３１２６１号公報、特公平１−３０９８
８号公報には、筒体の壁内にフープ筋を保有したプレキ
ャストコンクリート筒体が開示されている。この筒体は
現場で組み立てた柱の主鉄筋にこの筒体を外嵌させて型
枠とし、その内部にコンクリートを打設して柱を構築す
るものである。
【０００３】また実開昭６２−１０１９０９号公報には
内面に剪断補強材を設けたコンクリート柱構築用プレキ
ャストコンクリート部材が開示されており、さらにコン
クリート壁内にフープ筋を密に配設したもの（実開昭６
２−１０１９０９号公報）、補強繊維ネットや短繊維材
を埋設又は混入したもの（実開昭６２−１０１９０９号
公報）がある。
内面に剪断補強材を設けたコンクリート柱構築用プレキ
ャストコンクリート部材が開示されており、さらにコン
クリート壁内にフープ筋を密に配設したもの（実開昭６
２−１０１９０９号公報）、補強繊維ネットや短繊維材
を埋設又は混入したもの（実開昭６２−１０１９０９号
公報）がある。
【０００４】以上の従来技術は、何れもフープ筋又はそ
れと同等の補強筋のみを備え、柱の主鉄筋はすべて現場
で組み立てるものである。
れと同等の補強筋のみを備え、柱の主鉄筋はすべて現場
で組み立てるものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来のプレキャストコンクリート中空柱とは異なり、それ
自身で柱を形成することが可能であり、重荷重の柱につ
いては不足分の主鉄筋を現場で組み立てて合成するよう
にした中空柱及びその現場施工方法を提供しようとする
ものである。
来のプレキャストコンクリート中空柱とは異なり、それ
自身で柱を形成することが可能であり、重荷重の柱につ
いては不足分の主鉄筋を現場で組み立てて合成するよう
にした中空柱及びその現場施工方法を提供しようとする
ものである。
【０００６】本発明の課題は次のとおりである。 （ａ）可及的に現場配筋を不要とする中空柱であって、
必要な時は中空部に現場で主鉄筋やフープ筋の配筋を行
うことにより、同一のプレキャストコンクリート中空柱
ですべての柱に対応することができること。 （ｂ）品質のよいコンクリートを工場で製作すること。
必要な時は中空部に現場で主鉄筋やフープ筋の配筋を行
うことにより、同一のプレキャストコンクリート中空柱
ですべての柱に対応することができること。 （ｂ）品質のよいコンクリートを工場で製作すること。
【０００７】（ｃ）重量が軽く高強度で、運搬、架設等
の取扱が容易であること。 （ｄ）柱を構築する場合に型枠が不要であり、柱の外面
がプレキャストコンクリートで仕上面又はこれと同等の
外面が既に形成されていること。 （ｅ）規格化が容易で汎用性に富み、少数品種とするこ
とができること。 （ｆ）継手構造に十分な考慮を払っていること。
の取扱が容易であること。 （ｄ）柱を構築する場合に型枠が不要であり、柱の外面
がプレキャストコンクリートで仕上面又はこれと同等の
外面が既に形成されていること。 （ｅ）規格化が容易で汎用性に富み、少数品種とするこ
とができること。 （ｆ）継手構造に十分な考慮を払っていること。
【０００８】本発明は、上記課題を解決した型枠兼用の
プレキャスト柱及びその施工方法を提供することを目的
とする。
プレキャスト柱及びその施工方法を提供することを目的
とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、次の技術手段を講じたことを特徴とする
ものである。すなわち本発明は、仕上り柱の外形を有
し、主鉄筋とフープ筋とをコンクリート壁内に保有し、
コンクリートを中詰めする中空部を有する中空柱体から
構成されたことを特徴とする型枠兼用のプレキャスト柱
である。このプレキャストコンクリート中空柱は、主鉄
筋量を全断面の０．８％以上、フープ筋量を全断面の
０．２％以上保有するものとし、最小限以上の鉄筋量を
保有する。
決するために、次の技術手段を講じたことを特徴とする
ものである。すなわち本発明は、仕上り柱の外形を有
し、主鉄筋とフープ筋とをコンクリート壁内に保有し、
コンクリートを中詰めする中空部を有する中空柱体から
構成されたことを特徴とする型枠兼用のプレキャスト柱
である。このプレキャストコンクリート中空柱は、主鉄
筋量を全断面の０．８％以上、フープ筋量を全断面の
０．２％以上保有するものとし、最小限以上の鉄筋量を
保有する。
【００１０】本発明のプレキャストコンクリート中空柱
は、（Ａ）主鉄筋が柱の上端から柱梁接合部内に延出し
た構造、（Ｂ）主鉄筋が柱の上端から上階の柱脚部内ま
で延出した構造、及び（Ｃ）主鉄筋が柱の上端から不延
出の構造の群から選ばれた１種の構造とすることによ
り、それぞれの構造に適合した柱、梁の接合ができ、合
理的で優れた設計とすることができる。
は、（Ａ）主鉄筋が柱の上端から柱梁接合部内に延出し
た構造、（Ｂ）主鉄筋が柱の上端から上階の柱脚部内ま
で延出した構造、及び（Ｃ）主鉄筋が柱の上端から不延
出の構造の群から選ばれた１種の構造とすることによ
り、それぞれの構造に適合した柱、梁の接合ができ、合
理的で優れた設計とすることができる。
【００１１】この場合、コンクリート壁内の主鉄筋を包
囲し中空部内に端部が突出した多数の爪つき鉄筋を、柱
の下端近傍又は下端及び上端近傍に、柱軸方向に沿って
配設しておくことにより、容易に優れた上下接続構造を
得ることができる。また、前記プレキャスト柱の長さを
建物の最高階高に合わせておき、前記爪つき鉄筋を配設
した部分の柱長さを切断代を加えた長さとしておくと、
すべての柱を同一寸法のプレキャスト柱とすることがで
き、１品種となるので、本発明の製品は管理が極めて容
易となる。
囲し中空部内に端部が突出した多数の爪つき鉄筋を、柱
の下端近傍又は下端及び上端近傍に、柱軸方向に沿って
配設しておくことにより、容易に優れた上下接続構造を
得ることができる。また、前記プレキャスト柱の長さを
建物の最高階高に合わせておき、前記爪つき鉄筋を配設
した部分の柱長さを切断代を加えた長さとしておくと、
すべての柱を同一寸法のプレキャスト柱とすることがで
き、１品種となるので、本発明の製品は管理が極めて容
易となる。
【００１２】また、本発明の型枠兼用のプレキャスト柱
は、遠心成形によって容易に製作することができ、遠心
成形コンクリートから構成すると好適である。次に、本
発明に係る型枠兼用のプレキャスト柱を用いて、コンク
リート柱を施工するに当っては、型枠兼用のプレキャス
ト柱を、その下端を柱立設位置の基礎又は梁上に突出し
た重ね継手縦鉄筋に外嵌させて立設し、ついでプレキャ
スト上階梁又は上階梁型枠を柱頭に載置して梁柱重ね継
手鉄筋を配筋し、床半プレキャストスラブ又はスラブ型
枠を上階スラブ位置に配設し、梁床配筋後、前記型枠兼
用のプレキャスト柱の中空部の中詰めコンクリート及び
梁、床コンクリートを打設することを特徴とする型枠兼
用のプレキャスト柱の施工方法を採用する。
は、遠心成形によって容易に製作することができ、遠心
成形コンクリートから構成すると好適である。次に、本
発明に係る型枠兼用のプレキャスト柱を用いて、コンク
リート柱を施工するに当っては、型枠兼用のプレキャス
ト柱を、その下端を柱立設位置の基礎又は梁上に突出し
た重ね継手縦鉄筋に外嵌させて立設し、ついでプレキャ
スト上階梁又は上階梁型枠を柱頭に載置して梁柱重ね継
手鉄筋を配筋し、床半プレキャストスラブ又はスラブ型
枠を上階スラブ位置に配設し、梁床配筋後、前記型枠兼
用のプレキャスト柱の中空部の中詰めコンクリート及び
梁、床コンクリートを打設することを特徴とする型枠兼
用のプレキャスト柱の施工方法を採用する。
【００１３】この場合、内部に主鉄筋を追加する必要が
ある柱では、所要の柱内主鉄筋及びフープ筋を組み立て
た後、型枠兼用のプレキャスト柱をこの組み立てたこの
柱内主鉄筋に外嵌させればよい。
ある柱では、所要の柱内主鉄筋及びフープ筋を組み立て
た後、型枠兼用のプレキャスト柱をこの組み立てたこの
柱内主鉄筋に外嵌させればよい。
【００１４】
【作用】本発明の型枠兼用のプレキャスト柱は、上記構
成により次の作用をなす。 （ａ）型枠兼用のプレキャストコンクリート柱であり、
型枠が不要であり、柱の外面が既に形成されている。な
おこの柱の外面にさらに外装を施すことを妨げるもので
はなく、あらかじめ外装施工に適した外面仕上としてお
くこともできる。 （ｂ）同一寸法の型枠兼用のプレキャスト柱をすべての
柱に用いることができる。この場合柱の必要強度に応じ
て不足する鉄筋を中詰めコンクリート用の中空部内に施
工することにより、強度の大きい柱を施工することがで
きる。したがって、本発明の柱は汎用性に富み同一サイ
ズ、同一品種で統一することができ、管理が容易であ
り、製作も合理的となる。 （ｃ）内蔵する鉄筋量は、法的最小必要量を確保してあ
る。すなわち主鉄筋量は１２本以上、柱全断面に対して
０．８％以上、フープ筋は柱全断面に対して０．２％以
上としている。 （ｄ）主鉄筋、フープ筋の不足分は、中空部に配筋し、
耐力はプレキャスト部分との合算とした合成柱構造とす
ることができる。 （ｅ）主鉄筋を内蔵しているので強度が高く、中空部を
有するので重量が軽く、運搬、貯蔵、取り扱いが容易
で、クレーン等も小型でよく、全般的にコストダウンが
可能である。 （ｆ）継手の設計が簡単であり、継手部分で柱断面を大
きくする必要がない。 （ｇ）爪つき鉄筋により継手部が補強されている。柱の
長さを最高階高に合わせて規格化し、階高が低いときは
柱の上端又は下端を切断して柱の長さを短縮することに
より品種を少なくすることができるが、この時、上端又
は下端側の爪つき鉄筋の配設長さを切断代を加えた長さ
に長く形成しておくとよい。 （ｈ）品質管理が行き届いた工場製品となる。また、遠
心成形により容易に製造することができ、外表面が緻密
なコンクリートを容易に製造することができると共に、
製造時に内型枠が不要である。 （ｉ）柱の上下の構造体との結合は、重ね継手鉄筋を設
計に応じて定めればよく、重ね継手鉄筋の先組工法を採
用することもできる。従って、施工性がよく、機械式の
継手やシースが不要であり、作業の合理化、コストダウ
ンが可能である。
成により次の作用をなす。 （ａ）型枠兼用のプレキャストコンクリート柱であり、
型枠が不要であり、柱の外面が既に形成されている。な
おこの柱の外面にさらに外装を施すことを妨げるもので
はなく、あらかじめ外装施工に適した外面仕上としてお
くこともできる。 （ｂ）同一寸法の型枠兼用のプレキャスト柱をすべての
柱に用いることができる。この場合柱の必要強度に応じ
て不足する鉄筋を中詰めコンクリート用の中空部内に施
工することにより、強度の大きい柱を施工することがで
きる。したがって、本発明の柱は汎用性に富み同一サイ
ズ、同一品種で統一することができ、管理が容易であ
り、製作も合理的となる。 （ｃ）内蔵する鉄筋量は、法的最小必要量を確保してあ
る。すなわち主鉄筋量は１２本以上、柱全断面に対して
０．８％以上、フープ筋は柱全断面に対して０．２％以
上としている。 （ｄ）主鉄筋、フープ筋の不足分は、中空部に配筋し、
耐力はプレキャスト部分との合算とした合成柱構造とす
ることができる。 （ｅ）主鉄筋を内蔵しているので強度が高く、中空部を
有するので重量が軽く、運搬、貯蔵、取り扱いが容易
で、クレーン等も小型でよく、全般的にコストダウンが
可能である。 （ｆ）継手の設計が簡単であり、継手部分で柱断面を大
きくする必要がない。 （ｇ）爪つき鉄筋により継手部が補強されている。柱の
長さを最高階高に合わせて規格化し、階高が低いときは
柱の上端又は下端を切断して柱の長さを短縮することに
より品種を少なくすることができるが、この時、上端又
は下端側の爪つき鉄筋の配設長さを切断代を加えた長さ
に長く形成しておくとよい。 （ｈ）品質管理が行き届いた工場製品となる。また、遠
心成形により容易に製造することができ、外表面が緻密
なコンクリートを容易に製造することができると共に、
製造時に内型枠が不要である。 （ｉ）柱の上下の構造体との結合は、重ね継手鉄筋を設
計に応じて定めればよく、重ね継手鉄筋の先組工法を採
用することもできる。従って、施工性がよく、機械式の
継手やシースが不要であり、作業の合理化、コストダウ
ンが可能である。
【００１５】各重ね継手の継手方式に対応して、（Ａ）
主鉄筋を柱の上端から柱梁接合部内に延出しておくと、
上下柱の継手鉄筋の長さを短くすることができ、（Ｂ）
主鉄筋を柱の上端から上階の柱脚部内まで延出しておく
と、現場施工の鉄筋を少なくすることができ、上階の柱
が追加鉄筋を要しない場合とくに作業が簡略化され好ま
しい。また、（Ｃ）主鉄筋が柱の上端から延出していな
い構造にすると、柱の製造、取扱、組立て施工が容易と
なり、継手部は重ね継手先組工法により組み立てること
ができるので、自由度が高く、十分な強度を確保するこ
とができる。
主鉄筋を柱の上端から柱梁接合部内に延出しておくと、
上下柱の継手鉄筋の長さを短くすることができ、（Ｂ）
主鉄筋を柱の上端から上階の柱脚部内まで延出しておく
と、現場施工の鉄筋を少なくすることができ、上階の柱
が追加鉄筋を要しない場合とくに作業が簡略化され好ま
しい。また、（Ｃ）主鉄筋が柱の上端から延出していな
い構造にすると、柱の製造、取扱、組立て施工が容易と
なり、継手部は重ね継手先組工法により組み立てること
ができるので、自由度が高く、十分な強度を確保するこ
とができる。
【００１６】本発明のコンクリート柱の施工方法は、上
記型枠兼用のプレキャスト柱を用いるので、型枠が不要
ですべての柱を同一のプレキャスト柱で施工することが
でき、管理が容易で施工が簡単となる。また重ね継手の
設計施工が容易である。さらに強度の高い柱を施工する
ときは、中空部内に鉄筋を配筋してコンクリートを打設
することにより合成柱とすることができる。
記型枠兼用のプレキャスト柱を用いるので、型枠が不要
ですべての柱を同一のプレキャスト柱で施工することが
でき、管理が容易で施工が簡単となる。また重ね継手の
設計施工が容易である。さらに強度の高い柱を施工する
ときは、中空部内に鉄筋を配筋してコンクリートを打設
することにより合成柱とすることができる。
【００１７】
【実施例】図１（ａ）に、本発明の実施例の型枠兼用の
プレキャスト柱１の横断面図を、図１（ｂ）にその縦断
面図を示した。実施例の型枠兼用のプレキャスト柱１は
主鉄筋４、フープ筋５をコンクリート６内に埋設してお
り、長手方向に貫通する中空部３を備えている。中空部
３は中詰めコンクリートを打設する中空孔で、柱１は、
現場施工のときこの中詰めコンクリートの型枠を兼用す
ると共に、柱の外面を形成する。外形２は柱の仕上面を
有している。主鉄筋４、フープ筋５は、それぞれ柱全断
面の０．８％以上、０．２％以上となっており、設計に
より、上下継手部に必要な手立てを施し、中詰めコンク
リートを打設するだけで、柱を構成することができる。
プレキャスト柱１の横断面図を、図１（ｂ）にその縦断
面図を示した。実施例の型枠兼用のプレキャスト柱１は
主鉄筋４、フープ筋５をコンクリート６内に埋設してお
り、長手方向に貫通する中空部３を備えている。中空部
３は中詰めコンクリートを打設する中空孔で、柱１は、
現場施工のときこの中詰めコンクリートの型枠を兼用す
ると共に、柱の外面を形成する。外形２は柱の仕上面を
有している。主鉄筋４、フープ筋５は、それぞれ柱全断
面の０．８％以上、０．２％以上となっており、設計に
より、上下継手部に必要な手立てを施し、中詰めコンク
リートを打設するだけで、柱を構成することができる。
【００１８】図２は実施例の柱１ａ、１ｂを施工すると
きの配筋の例を示すもので、下の階の柱１ａは、基礎１
１から立ち上がった鉄筋１２に外嵌しており、この鉄筋
１２と主鉄筋４とを重ね継手方式により結合するように
なっている。主鉄筋４は柱１ａの上端から上方に、梁２
１の部分に延出する主鉄筋延長部８を備えており、重ね
継手鉄筋２５が、この主鉄筋延長部８と上階の柱１ｂの
下端との重ね継手として配筋されている。なお、梁２１
は、鉄筋２３、２４により、上下柱１ａ，１ｂの接続部
を通って結合されている。このようにして上下柱１ａ、
１ｂ及び左右の梁２１が力学的に強固に結合される。図
５は、下の階の柱１ａの上部に梁の繋ぎ鉄筋２３を配設
する工程を示す斜視図である。
きの配筋の例を示すもので、下の階の柱１ａは、基礎１
１から立ち上がった鉄筋１２に外嵌しており、この鉄筋
１２と主鉄筋４とを重ね継手方式により結合するように
なっている。主鉄筋４は柱１ａの上端から上方に、梁２
１の部分に延出する主鉄筋延長部８を備えており、重ね
継手鉄筋２５が、この主鉄筋延長部８と上階の柱１ｂの
下端との重ね継手として配筋されている。なお、梁２１
は、鉄筋２３、２４により、上下柱１ａ，１ｂの接続部
を通って結合されている。このようにして上下柱１ａ、
１ｂ及び左右の梁２１が力学的に強固に結合される。図
５は、下の階の柱１ａの上部に梁の繋ぎ鉄筋２３を配設
する工程を示す斜視図である。
【００１９】図３は、下の階の柱１ａの主鉄筋４の上方
の主鉄筋延長部９が、上階の柱１ｂの下端部まで延長さ
れている例を示したもので、上下柱１ａ、１ｂを結合す
る別途の重ね継手鉄筋が不要なものである。その他は図
２と同様である。図４は、下の階の柱１ａの主鉄筋４が
上方に延出していない柱の例を示している。この場合、
上下柱１ａ、１ｂの主鉄筋を結合する重ね継手鉄筋２５
が用いられる。このような構造の柱１ａは延出鉄筋がな
いので製造、取扱い、施工が容易である。
の主鉄筋延長部９が、上階の柱１ｂの下端部まで延長さ
れている例を示したもので、上下柱１ａ、１ｂを結合す
る別途の重ね継手鉄筋が不要なものである。その他は図
２と同様である。図４は、下の階の柱１ａの主鉄筋４が
上方に延出していない柱の例を示している。この場合、
上下柱１ａ、１ｂの主鉄筋を結合する重ね継手鉄筋２５
が用いられる。このような構造の柱１ａは延出鉄筋がな
いので製造、取扱い、施工が容易である。
【００２０】なお、図２、３、４において、フープ筋５
を密に描いてある部分は、継手鉄筋を配設する部分で、
以下に説明する爪つき鉄筋を備えた部分である。実施例
の柱の重ね継手鉄筋による結合について説明する。図７
は主鉄筋４と、基礎鉄筋１２（図２、３、４参照）又は
主鉄筋延長部９（図３）又は重ね継手鉄筋２５（図２、
図４）との力学的挙動を模式的に示したものである。図
７に示すように、主鉄筋４と継手鉄筋が矢印１５方向に
引張りを受けると、コンクリートに圧縮力１７が作用
し、その水平分力により、鉄筋が隔離方向１６に離隔さ
れる。これを防止するために、フープ筋５の他に、爪つ
き鉄筋１３を配設する。図６はこの爪つき鉄筋１３を示
す柱１の部分横断面図である。図６において、ハッチン
グを施した円形断面の基礎鉄筋１２（又は主鉄筋延長部
９又は重ね継手鉄筋２５）と、白丸で示した主鉄筋４と
が結合するために、爪つき鉄筋１３（ハッチングして示
した）が主鉄筋４を包囲して柱１の中空部３内に突出し
て配設されている。この状態で中空部３に中詰めコンク
リートを打設すると、白丸で示した主鉄筋とハッチング
を施した継手鉄筋とが力学的に離隔しないように結合さ
れる。
を密に描いてある部分は、継手鉄筋を配設する部分で、
以下に説明する爪つき鉄筋を備えた部分である。実施例
の柱の重ね継手鉄筋による結合について説明する。図７
は主鉄筋４と、基礎鉄筋１２（図２、３、４参照）又は
主鉄筋延長部９（図３）又は重ね継手鉄筋２５（図２、
図４）との力学的挙動を模式的に示したものである。図
７に示すように、主鉄筋４と継手鉄筋が矢印１５方向に
引張りを受けると、コンクリートに圧縮力１７が作用
し、その水平分力により、鉄筋が隔離方向１６に離隔さ
れる。これを防止するために、フープ筋５の他に、爪つ
き鉄筋１３を配設する。図６はこの爪つき鉄筋１３を示
す柱１の部分横断面図である。図６において、ハッチン
グを施した円形断面の基礎鉄筋１２（又は主鉄筋延長部
９又は重ね継手鉄筋２５）と、白丸で示した主鉄筋４と
が結合するために、爪つき鉄筋１３（ハッチングして示
した）が主鉄筋４を包囲して柱１の中空部３内に突出し
て配設されている。この状態で中空部３に中詰めコンク
リートを打設すると、白丸で示した主鉄筋とハッチング
を施した継手鉄筋とが力学的に離隔しないように結合さ
れる。
【００２１】実施例の柱１はプレキャスト柱１の長さを
建物の最高階高に合わせ長さ２．４〜２．５ｍに形成
し、階高の低い場合の切断代０．３〜０．４ｍを見込ん
で、その分だけ加えた長さの部分に爪つき鉄筋１３を配
設した。実施例の柱１は遠心成形によって容易に製作す
ることができ、外面が密実な優れたコンクリートを容易
に製作することができる。
建物の最高階高に合わせ長さ２．４〜２．５ｍに形成
し、階高の低い場合の切断代０．３〜０．４ｍを見込ん
で、その分だけ加えた長さの部分に爪つき鉄筋１３を配
設した。実施例の柱１は遠心成形によって容易に製作す
ることができ、外面が密実な優れたコンクリートを容易
に製作することができる。
【００２２】次に図８〜図１３を参照して、本発明の柱
の施工方法を説明する。図８において、下の階の柱１ａ
を施工し、梁２１ａ，スラブ２６を施工した。柱１ａの
上方に重ね継手鉄筋２５が突出している（図８の向って
左の柱）。この階の柱を施工するために、追加の内部主
鉄筋３１を吊具３２で運搬し矢印３３で示すように移動
し重ね継手鉄筋２５と溶接継手３４で結合し主鉄筋３１
を立設する（図８の向って右の柱）。図９に示すよう
に、立設した主鉄筋３１の上方から実施例の型枠兼用の
プレキャスト柱１ｂを吊具３２で吊下げ、内部主鉄筋３
１に外嵌させる。図９の向って右の柱はこの状態を示し
ている。図１０は上階の梁２１ｂの型枠２７を型枠兼用
の柱１ｂに載置する工程である。柱１ｂは支持金物３５
で引き止められている。また柱１ｂの上方に延出してい
る主鉄筋９は内部主鉄筋３１に沿いつけられている。柱
１ｂは主鉄筋やフープ筋をその壁内に内蔵している。梁
の型枠２７を矢印３６に示すように降下させる。図１０
の向って右の柱の左側にはすでに梁の型枠２７が載置さ
れている。
の施工方法を説明する。図８において、下の階の柱１ａ
を施工し、梁２１ａ，スラブ２６を施工した。柱１ａの
上方に重ね継手鉄筋２５が突出している（図８の向って
左の柱）。この階の柱を施工するために、追加の内部主
鉄筋３１を吊具３２で運搬し矢印３３で示すように移動
し重ね継手鉄筋２５と溶接継手３４で結合し主鉄筋３１
を立設する（図８の向って右の柱）。図９に示すよう
に、立設した主鉄筋３１の上方から実施例の型枠兼用の
プレキャスト柱１ｂを吊具３２で吊下げ、内部主鉄筋３
１に外嵌させる。図９の向って右の柱はこの状態を示し
ている。図１０は上階の梁２１ｂの型枠２７を型枠兼用
の柱１ｂに載置する工程である。柱１ｂは支持金物３５
で引き止められている。また柱１ｂの上方に延出してい
る主鉄筋９は内部主鉄筋３１に沿いつけられている。柱
１ｂは主鉄筋やフープ筋をその壁内に内蔵している。梁
の型枠２７を矢印３６に示すように降下させる。図１０
の向って右の柱の左側にはすでに梁の型枠２７が載置さ
れている。
【００２３】図１１はプレキャストスラブ４１を梁の型
枠２７の縁に載置している工程である。図１２は梁及び
スラブ４１の上面の配筋４２を組立てた状態を示してい
る。図１３は、スラブ４１上にコンクリート輸送管４４
で運ばれて来たコンクリート４３を打設している工程を
示している。図１３では図１２に示した配筋４２の記載
をすべて省略してある。コンクリート４３は柱１ｂの中
空部３の内部、梁の型枠２７の内部、スラブ４１上面に
施工される。コンクリート硬化後梁の型枠を取外し、こ
の階の施工を終了し、図８の状態になり、さらにその上
階の施工を行う。実施例の方法によれば、柱の型枠を用
いることなく、速やかに柱、梁、スラブの施工をするこ
とができる。
枠２７の縁に載置している工程である。図１２は梁及び
スラブ４１の上面の配筋４２を組立てた状態を示してい
る。図１３は、スラブ４１上にコンクリート輸送管４４
で運ばれて来たコンクリート４３を打設している工程を
示している。図１３では図１２に示した配筋４２の記載
をすべて省略してある。コンクリート４３は柱１ｂの中
空部３の内部、梁の型枠２７の内部、スラブ４１上面に
施工される。コンクリート硬化後梁の型枠を取外し、こ
の階の施工を終了し、図８の状態になり、さらにその上
階の施工を行う。実施例の方法によれば、柱の型枠を用
いることなく、速やかに柱、梁、スラブの施工をするこ
とができる。
【００２４】
【発明の効果】本発明によれば、同一のプレキャスト柱
ですべての柱を施工することができ、管理が容易で低コ
ストである。また、この型枠兼用のプレキャスト柱は遠
心成形により品質のよいコンクリートで製造することが
でき、すぐれた仕上面をもつ柱を容易に施工することが
できる。柱の型枠を必要とせず、強度が高く軽量で取扱
いが容易で工事が容易となる。また、重ね継手に工夫が
凝らされ接続も容易である。
ですべての柱を施工することができ、管理が容易で低コ
ストである。また、この型枠兼用のプレキャスト柱は遠
心成形により品質のよいコンクリートで製造することが
でき、すぐれた仕上面をもつ柱を容易に施工することが
できる。柱の型枠を必要とせず、強度が高く軽量で取扱
いが容易で工事が容易となる。また、重ね継手に工夫が
凝らされ接続も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例の型枠兼用のプレキャスト柱を示す
（ａ）横断面図、（ｂ）縦断面図である。
（ａ）横断面図、（ｂ）縦断面図である。
【図２】実施例の型枠兼用のプレキャスト柱の施工説明
図である。
図である。
【図３】実施例の型枠兼用のプレキャスト柱の施工説明
図である。
図である。
【図４】実施例の型枠兼用のプレキャスト柱の施工説明
図である。
図である。
【図５】実施例の型枠兼用のプレキャスト柱の柱頭の施
工説明図である。
工説明図である。
【図６】実施例の型枠兼用のプレキャスト柱部分横断面
図である。
図である。
【図７】重ね継手鉄筋の力学的挙動の説明図である。
【図８】実施例の型枠兼用のプレキャスト柱の施工工程
図である。
図である。
【図９】実施例の型枠兼用のプレキャスト柱の施工工程
図である。
図である。
【図１０】実施例の型枠兼用のプレキャスト柱の施工工
程図である。
程図である。
【図１１】実施例の型枠兼用のプレキャスト柱の施工工
程図である。
程図である。
【図１２】実施例の型枠兼用のプレキャスト柱の施工工
程図である。
程図である。
【図１３】実施例の型枠兼用のプレキャスト柱の施工工
程図である。
程図である。
１、１ａ、１ｂ 柱 ２ 外形 ３ 中空部 ４ 主鉄筋 ５ フープ筋 ６ コンクリー
ト ７ 内面 ８ 主鉄筋延長
部 ９ 主鉄筋延長部 １１ 基礎 １２ 基礎鉄筋 １３ 爪つき鉄筋 １４ 内部主鉄筋 １５ 引張り力 １６ 離隔方向 １７ 圧縮力 ２１ 梁 ２２ 梁主鉄筋 ２３ 繋ぎ鉄筋 ２４ 重ね継手鉄
筋 ２５ 重ね継手鉄筋 ２６ スラブ ３１ 内部主鉄筋 ３２ 吊り装置 ３３ 矢印 ３４ 溶接継手 ３５ 支持金物 ３６ 矢印 ４１ スラブ ４２ 配筋 ４３ コンクリート ４４ コンクリー
ト輸送管
ト ７ 内面 ８ 主鉄筋延長
部 ９ 主鉄筋延長部 １１ 基礎 １２ 基礎鉄筋 １３ 爪つき鉄筋 １４ 内部主鉄筋 １５ 引張り力 １６ 離隔方向 １７ 圧縮力 ２１ 梁 ２２ 梁主鉄筋 ２３ 繋ぎ鉄筋 ２４ 重ね継手鉄
筋 ２５ 重ね継手鉄筋 ２６ スラブ ３１ 内部主鉄筋 ３２ 吊り装置 ３３ 矢印 ３４ 溶接継手 ３５ 支持金物 ３６ 矢印 ４１ スラブ ４２ 配筋 ４３ コンクリート ４４ コンクリー
ト輸送管
Claims (8)
- 【請求項１】 仕上り柱の外形を有し、主鉄筋とフープ
筋とをコンクリート壁内に保有し、コンクリートを中詰
めする上下貫通中空部を有する中空柱体からなることを
特徴とする型枠兼用のプレキャスト柱。 - 【請求項２】 主鉄筋量を全断面の０．８％以上、フー
プ筋量を全断面の０．２％以上保有するものであること
を特徴とする請求項１記載の型枠兼用のプレキャスト
柱。 - 【請求項３】 （Ａ）主鉄筋が柱の上端から柱梁接合部
内に延出した構造、（Ｂ）主鉄筋が柱の上端から上階の
柱脚部内まで延出した構造及び（Ｃ）主鉄筋が柱の上端
から不延出の構造の群から選ばれた１種の構造であるこ
とを特徴とする請求項１記載の型枠兼用のプレキャスト
柱。 - 【請求項４】 コンクリート壁内の主鉄筋を包囲し中空
部内に端部が突出した多数の爪つき鉄筋を、柱の下端近
傍又は下端及び上端近傍に、柱軸方向に沿って配設した
ことを特徴とする請求項１記載の型枠兼用のプレキャス
ト柱。 - 【請求項５】 前記プレキャスト柱の長さを建物の最高
階高に合わせておき、前記爪つき鉄筋を配設した部分の
柱長さを切断代を加えた長さとしたことを特徴とする請
求項４記載の型枠兼用のプレキャスト柱。 - 【請求項６】 遠心成形コンクリートからなることを特
徴とする請求項１記載の型枠兼用のプレキャスト柱。 - 【請求項７】 コンクリート柱の施工に当たり、請求項
１記載の型枠兼用のプレキャスト柱を、その下端を柱立
設位置の基礎又は梁上に突出した重ね継手縦鉄筋に外嵌
させて立設し、ついでプレキャスト上階梁又は上階梁型
枠を柱頭に載置して梁柱重ね継手鉄筋を配筋し、床半プ
レキャストスラブ又はスラブ型枠を上階スラブ位置に配
設し、梁床配筋後、前記型枠兼用のプレキャスト柱の中
空部中詰めコンクリート及び梁、床コンクリートを打設
することを特徴とする型枠兼用のプレキャスト柱の施工
方法。 - 【請求項８】 所要の内側主鉄筋及びフープ筋を組み立
てた後、前記型枠兼用のプレキャスト柱を該内側主鉄筋
に外嵌させることを特徴とする請求項７記載の型枠兼用
のプレキャスト柱の施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22813294A JPH0893137A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 型枠兼用のプレキャスト柱及びその施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22813294A JPH0893137A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 型枠兼用のプレキャスト柱及びその施工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0893137A true JPH0893137A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16871723
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22813294A Withdrawn JPH0893137A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 型枠兼用のプレキャスト柱及びその施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0893137A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003013495A (ja) * | 2001-07-02 | 2003-01-15 | Nishimatsu Constr Co Ltd | コンクリート躯体の設計施工発注システム |
| JP2011111751A (ja) * | 2009-11-25 | 2011-06-09 | Taisei Corp | 柱構造 |
| CN108952010A (zh) * | 2018-08-24 | 2018-12-07 | 三筑工科技有限公司 | 彩色混凝土叠合柱及其制作方法 |
| CN109208823A (zh) * | 2018-11-12 | 2019-01-15 | 安徽工程大学 | 一种可快速装配的内置钢箱式钢管混凝土柱及其生产工艺 |
-
1994
- 1994-09-22 JP JP22813294A patent/JPH0893137A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003013495A (ja) * | 2001-07-02 | 2003-01-15 | Nishimatsu Constr Co Ltd | コンクリート躯体の設計施工発注システム |
| JP2011111751A (ja) * | 2009-11-25 | 2011-06-09 | Taisei Corp | 柱構造 |
| CN108952010A (zh) * | 2018-08-24 | 2018-12-07 | 三筑工科技有限公司 | 彩色混凝土叠合柱及其制作方法 |
| CN109208823A (zh) * | 2018-11-12 | 2019-01-15 | 安徽工程大学 | 一种可快速装配的内置钢箱式钢管混凝土柱及其生产工艺 |
| CN109208823B (zh) * | 2018-11-12 | 2024-03-08 | 安徽工程大学 | 一种可快速装配的内置钢箱式钢管混凝土柱及其生产工艺 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |