JP2615840B2 - 指針式世界時計 - Google Patents

指針式世界時計

Info

Publication number
JP2615840B2
JP2615840B2 JP63120059A JP12005988A JP2615840B2 JP 2615840 B2 JP2615840 B2 JP 2615840B2 JP 63120059 A JP63120059 A JP 63120059A JP 12005988 A JP12005988 A JP 12005988A JP 2615840 B2 JP2615840 B2 JP 2615840B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
hour
hand
time
city
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63120059A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01291192A (ja
Inventor
慎二 井崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP63120059A priority Critical patent/JP2615840B2/ja
Publication of JPH01291192A publication Critical patent/JPH01291192A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2615840B2 publication Critical patent/JP2615840B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electromechanical Clocks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] この発明は指針式世界時計に関する。
[従来技術とその問題点] 従来、指針式世界時計としては、文字板の回りに回転
ベゼルを回転自在に設け、この回転ベゼルに複数の都市
名を時差に対応して表示したものが知られている。この
ような指針式世界時計において、各都市の時刻を知る場
合は、回転ベゼルを回転させて、時計の延長上に指針が
表示している時刻に対応する都市名を合わせることによ
り、知りたい都市名に対応する時字と分針とで世界の各
都市の時刻を読み取っている。
しかしながら、上記のような指針式世界時計において
は、所望の都市の時刻を知りたいときに、常に回転ベゼ
ルを回転させなければならず、操作性が悪いばかりか、
各都市名に対応した時字の位置で「時」を読み取らなけ
ればならず、時刻が読み取り難いという問題があった。
また、上述したような指針式世界時計のほかに、時針
を別のモータで駆動可能に構成し、スイッチ操作で時針
のみを時差に相当する分、早送りするものもあるが、こ
のような世界時計ではモータを2つ組み込まなければな
らず、大型化するという問題がある。
[発明の目的] この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、簡単な構成で、操作性が良く、
時刻が読み取り易い指針式世界時計を提供することにあ
る。
[発明の要点] この発明は、上記目的を達成するため、世界の各都市
名が時差に対応して印刷された都市表示板を時計ガラス
の上面部の周縁部に設け、この時計ガラスを回転させて
都市表示板に表示された各都市名のいずれかを指定する
ことにより、時計ガラスの回転を中間車を介して日ノ裏
台車に伝達し、この日ノ裏台車の回転に伴って日ノ裏車
を回転させて時針車を回転させることにより、時計ガラ
スの回転角度に応じて時針を運針させるようにしたもの
である。
[実施例] 以下、第1図〜第7図を参照して、この発明の一実施
例を説明する。
第1図および第2図はトラベルウォッチタイプの指針
式世界時計を示す。この世界時計は時計ケース1の前面
に時計ガラス2が回転自在に設けられ、時計ケース1の
内部に後述する時計ムーブメント3が設けられ、時計ケ
ース1の上部にはアラームストップスイッチ4が設けら
れている。時計ガラス2はほぼ円板状のガラス板よりな
り、その周縁部に世界の各都市名(例えば、LONODN、PA
RIS、TOKYO等)が時差に応じた位置で円周上に表示され
た都市表示板5が設けられており、その取付構造および
回転伝達機構については後述する。また、この時計ガラ
ス2の下側には時計ムーブメント3の文字板6が対応し
て設けられ、この文字板6と時計ガラス2との間に時針
7a、分針7b、秒針7c、アラーム針7d等の指針が運針可能
に設けられている。また、時計ガラス2の外周における
時計ケース1の「12時」の位置には各都市名の合わせマ
ーク8が設けられているとともに、その近傍つまり「12
時」の位置と「1時」の位置との間にはサマータイムマ
ーク(DST)9が設けられている。すなわち、時計ガラ
ス2を回転させて所望する都市名を合わせマーク8に合
わせると、後述するように時針7aが時差分だけ運針し
て、所望する都市の時刻を知ることが可能となり、また
時計ガラス2を回転させて所望する都市名をサマータイ
ムマーク9に合わせると、同様に時針7aが運針して所望
する都市のサマータイムにおける時刻を知ることが可能
となる。
第3図は時計ケース1内に組み込まれる時計ムーブメ
ント3を示す。この時計ムーブメント3はステップモー
タ10で輪列機構11を駆動し、時針7a、分針7b、秒針7cを
運針させて時刻を指示表示し、時刻修正機構12で指針の
針合わせを行なうとともに、アラーム機構13のアラーム
針7dによりアラーム時刻の設定を行ない、かつ時計ガラ
ス2の回転に応じて日ノ裏公転機構14により時針7aのみ
を時差分だけ運針させるとともに、昼夜表示機構15によ
り午前(AM)と午後(PM)の表示をも切り換える構成と
なっている。なお、時計ケース1はフロントケース1aと
リアケース1bとからなり、内部には輪列受16と中間受17
が上下に配置されているとともに、回路基板18も配置さ
れている。以下、各部材について順に説明する。
ステップモータ10は時計ムーブメント3の駆動源で、
ロータ10aおよび図示しないステータ、コイル等からな
り、コイルに所定のパルス信号が与えられると、このパ
ルス信号に応じてステータに磁界を発生させ、この磁界
によりロータ10aがステップ回転する。この場合、ロー
タ10aはリアケース1bと輪列受16との間に回転自在に設
けられている。
輪列機構11はステップモータ10により駆動されて指針
を運針させるもので、ステップモータ10のロータ10aの
カナ10bに噛み合って回転する中間車19と、この中間車1
9のカナ19aに噛み合って回転する四番車20と、この四番
車20のカナ20aに噛み合って回転する三番車21と、この
三番車21のカナ21aに噛み合って回転する分針車22と、
この分針車22の第1カナ22aに噛み合って回転する日ノ
裏車23と、この日ノ裏車23のカナ23aに噛み合って回転
する時針車24等よりなり、リアケース1bと輪列受16との
間に中間車19、四番車20、三番車21が配置され、輪列受
16と中間受17との間に分針車22が、中間受17とフロント
ケース1aとの間に日ノ裏車23および時針車24がそれぞれ
配置されている。この場合、中間車19によって回転する
四番車20は秒針軸20bに一体的に取り付けられており、
秒針軸20bは輪列受16の筒状の軸受部16aとリアケース1b
とに回転自在に設けられ、その上端がフロントケース1a
の上方へ突出し、この突出した部分に秒針7cが取り付け
られている。三番車21によって回転する分針車22は、軸
部22cと歯車部22dとを板ばね22eによりスリップ回転可
能に取り付けてなり、この歯車22dが三番車21のカナ21a
に噛み合った状態で四番車20の秒針軸20bと同心状に設
けられ、通常は三番車21により歯車部22dが回転し、こ
の回転が軸部22cに伝達されるが、時刻修正時等のよう
に一定以上の負荷が加わると、軸部22cと歯車部22dとが
相互にスリップ回転する。なお、軸部22cは輪列受16の
筒状の軸受部16aの外周と中間受17の筒状の軸受部17aと
の間に回転自在に取り付けられ、その上部に第1カナ22
aが、下部に第2カナ22bがそれぞれ形成されており、上
端には分針取付用のパイプ22fが一体的に設けられてい
るとともに、このパイプ22fの上端がフロントケース1a
の上方へ突出しており、この突出した部分に分針7bが取
り付けられている。また、分針車22の回転を時針車24に
伝達する日ノ裏車23は、中間受17の筒状の軸受部17aに
回転自在に設けられた後述する日ノ裏台車25の支持軸25
aに回転可能に取り付けられ、通常は日ノ裏台車25が固
定され、分針車22の回転を時針車24に伝達するが、後述
するように時計ガラス2を回転させて世界の都市の時刻
を知る場合には分針車22が固定された状態で日ノ裏台車
25が回転し、この回転に伴って分針車22の第1カナ22a
に噛み合った状態で日ノ裏車23が公転し、時針車24を回
転させる。さらに、時針車24は筒カナ24aを有し、分針
車22のパイプ22fの外周に回転自在に設けられ、その筒
軸(時針軸)24bの上端がフロントケース1aの上方へ突
出し、この突出した部分に時針7aが取り付けられてい
る。
時刻修正機構12は時針7a、分針7bの針合わせを行なう
もので、針回し車26および伝達車27等よりなり、針回し
車26の回転により伝達車27が回転して分針車22の分針軸
22cを回転させる。すなわち、針回し車26は中間受17の
下面に設けられた軸部17bに回転可能に設けられ、軸部2
6aがリアケース1bから下方へ突出し、この突出した部分
にツマミ26bが設けられている。伝達車27は中間受17の
下面に設けられた軸部17cに回転可能に設けられ、その
歯車部の一部が針回し車26に噛み合い、他の一部が分針
車22の第2カナ22bに噛み合っており、これにより針回
し車26の回転を分針車22に伝達する。したがって、時刻
修正機構12はツマミ26bにより針回し車26が回転する
と、この回転が伝達車27により分針車22に伝達され、こ
れにより分針車22の分針軸22cが回転して分針7bを運針
させるとともに、日ノ裏車23を介し時針車24が回転して
時針7bを運針し、針合わせが行なわれる。なお、このと
きには分針車22の軸部22cと歯車部22dとが相互にスリッ
プ回転し、軸部22cの回転は歯車部22dに伝達されず、三
番車21以下は回転しない。
アラーム機構13はアラーム針7dをアラーム時刻にセッ
トし、このセットされた時刻にアラーム音を放音させる
もので、アラームセット車28と、このアラームセット車
28に噛み合って回転する中間車29と、この中間車29に噛
み合って回転しアラーム針7dを運針する目安車30と、輪
列機構の11の時針車24に噛み合って回転するアラーム中
間車31と、このアラーム中間車31に噛み合って回転する
第2時針車32と、この第2時針車32の上下動に応じて固
定接点に接離するスイッチばね33、33等より構成されて
おり、アラームセット車28と第2時針車32とがフロント
ケース1aの下面に形成された軸部1a1に回転可能に取り
付けられ、中間車29とアラーム中間体31とが取付軸34に
よりフロントケース1aの下面に回転可能に取り付けら
れ、目安車30が時針車24外周に回転可能に取り付けられ
ている。この場合、アラームセット車28は図示しないア
ラームツマミの操作によって回転するものであり、フロ
ントケース1aの軸部1a1に回転可能に取り付けられ、そ
の下面には凹部28a…が形成されており、上面は板ばね2
8bにより軽く押し下げられて下側の第2時針車32に弾接
している。第2時針車32はアラーム中間車31を介して時
針車24により常時回転するもので、アラームセット車28
の下側に配置され、軸部1a1に回転および上下動可能に
取り付けられており、その上面にはアラーム時刻にアラ
ームセット車28の下面に形成された凹部28a…に係脱可
能に挿入する凸部32aが形成されているとともに、下面
にはスイッチばね33、33が弾接し、このスイッチばね3
3、33で上方へ付勢されている。このスイッチばね33、3
3はそれぞれ板ばね状のもので、回路基板18上に設けら
れ、第2時針車32を常時押し上げ、その凸部32aがアラ
ームセット車28の凹部28aに挿入した際に、上方に配置
された固定接点(図示せず)に接触してアラーム信号を
出力する。なお、目安車30はその筒軸30aがフロントケ
ース1aの上方へ少し突出し、この突出した部分にアラー
ム針7dが取り付けられている。
昼夜表示機構15は午前(AM)と午後(PM)とを切り換
え表示するものであり、アラーム中間車31と噛み合って
24時間で1回転する昼夜表示車35と、この昼夜表示車35
に取り付けられて一体的に回転する昼夜表示板36とから
なっている。昼夜表示車35はフロントケース1aと中間受
17との間に回転可能に取り付けられ、その軸部の上端部
が筒状に形成されており、この筒状部分がフロントケー
ス1aを通して上方に露出し、この露出した部分に昼夜表
示板36が取り付けられている。昼夜表示板36は円板の下
面に設けられた軸が昼夜表示車35の軸部の上端にフロン
トケース1aの上方より螺入され、これにより昼夜表示車
35と一体に回転するものであり、円板の上面は第4図に
示すように午前と午後とが見分けられるように色分け
(例えば午前は黄色、午後は黒色)され、午前と午後の
境には太陽と月とが形成され、昼夜表示板36の上面の一
部がフロントケース1a上に設けられた文字板6の小窓6a
から見える。この場合、昼夜表示板36は24時間で1回転
するアナログ式であるから、昼夜表示板36が色分けだけ
であると、午前「0時」と午後「0時」では2つの色が
ほぼ同じぐらい小窓6aから見えるようになり、午前か午
後か見わけにくいので、太陽或いは月が表示され午前
「0」時か午後「0」時かがわかるようになっている。
なお、文字板6の周囲には1〜12の時字が設けられてお
り、小窓6aは「1時」付近に設けられている。
日ノ裏公転機構14は時計ガラス2の回転を時針車24の
みに伝達して時差分だけ時針7aおよび昼夜表示板36を運
針させるものであり、第5図から第7図に示すように、
時計ガラス2と、この時計ガラス2によって回転するア
イドラ車37と、このアイドラ車37によって回転して日ノ
裏車23を公転させる日ノ裏台車25と、この日ノ裏台車25
の回転を規制する規制部材38等から構成されている。す
なわち、時計ガラス2は前述したようにほぼ円板状にガ
ラス板よりなり、その周辺下部に筒部2aが一体に形成さ
れており、この筒部2aの下部がフロントケース1aと中間
受17との間に回転自在に取り付けられているとともに、
筒部2aの内側下部には内歯車2bが形成されている。アイ
ドラ車37は時計ガラス2の回転を日ノ裏台車25に伝達す
るもので、フロントケース1aの下面に設けられて中間受
17に支持された軸1a3に回転可能に取り付けられてお
り、その外周には上側に第1歯車部37aが、下側に第2
歯車部37bがそれぞれ形成され、第1歯車部37aが時計ガ
ラス2の内歯車2bに噛み合い、第2歯車部37bが日ノ裏
台車25に噛み合っている。日ノ裏台車25はアイドラ車37
により回転して日ノ裏車23を公転させ、これにより時針
車24を時差分回転させて、世界の各都市の時刻を知るた
めのものであり、筒軸25bが中間軸受17の筒状の軸受部1
7aに回転可能に取り付けられているとともに、この筒軸
25bの一部が切り取られ、この切り取られた部分と対応
する付近に日ノ裏車23を軸支する支持軸25aが立設され
ており、下面には第7図に示すように11個のピン突起25
c…が等間隔で環状に設けられている。したがって、日
ノ裏台車25は通常の時計モードではピン突起25c…が後
述する規制部材38により規制されて回転することはない
が、時計ガラス2が回転すると、規制部材38の規制力に
抗して回転し、支持軸25aに軸支された日ノ裏車23を公
転させ、これにより時針車24を回転させて時針7aを時差
分だけ運針する。なお、日ノ裏台車25が回転する際に
は、分針車22がステップモータ10のロータ10aに直結さ
れているため、分針車22は回転せず、日ノ裏車23は分針
車22の第1カナ22aに噛み合った状態で公転する。
このように時針7aを時差分だけ運針するために、各歯
車の歯数は以下のように設定されている。すなわち、時
計ガラス2の内歯車2bの歯数は96枚で、アイドラ車37の
第1、第2の各歯車部37a、37bの各歯数はそれぞれ31枚
で、日ノ裏台車25の歯数は44枚で、分針車22の第1カナ
22aの歯数は10枚で、日ノ裏車23の歯数は30枚である。
なお、日ノ裏車23のカナ23aの歯数は8枚で、時針車24
の歯数は32枚である。したがって、時計ガラス2を15゜
(1時間の時差のある都市を指定するための回転角であ
り、以下1ステップと言う。)回転すると、時計ガラス
2の内歯車2bの歯数が4枚分移動するため、日ノ裏台車
25は1/11回転する。つまり日ノ裏台車25は11ステップで
1回転する。このように日ノ裏台車25が1/11回転(360
゜×1/11回転)するとき、日ノ裏車23は、 回転する。(但し、10は分針車22の第1カナ22aの歯数
で、30は日ノ裏車23の歯数である。) このように日ノ裏車23が回転する際、日ノ裏車23が公
転しないならば、時針車24は 回転する。(但し、8は日ノ裏車23のカナ23aの歯数
で、32は時針車の歯数である。) しかし、日ノ裏車23は公転するため、時針車24は 回転する。つまり、時針車24は時計ガラス2が15゜回転
すると、1/12回転つまり30゜(1時間分)回転する。
ところで、上記のような日ノ裏台車25の回転を規制す
る規制部材38は、中間受17の凹部17c内に固定され、第
6図および第7図に示すように構成されている。すなわ
ち、規制部材38は合成樹脂よりなる平板状のもので、そ
の中央を円弧状に切り取ることにより、その一側辺に凹
部状の弾性部38aを形成し、この弾性部38aで日ノ裏台車
25の下面に形成された11個のピン突起25c…のうち、2
つのピン突起25c、25cを弾性的に係止する。この場合、
弾性部38aの中央には2つのピン突起25c、25c間に挿入
する山形状の突出部38bが形成されている。したがっ
て、この規制部材38は時計ガラス2が15゜回転する毎に
弾性部38aの突出部38bが日ノ裏台車25の次のピン突起25
c、25c間にクリック感をもって挿入し、日ノ裏台車25の
位置を規制する。
次に、上記のように構成された世界時計を使用する場
合について説明する。
通常はステップモータ10により輪列機構11を介して時
針7a、分針7b、秒針7cが運針して基準都市、つまり時計
ガラス2の都市表示板5に表示された都市名と時計ケー
ス1の合わせマーク8とが一致した都市、例えば第1図
ではロンドン、第2図では東京における時刻を指示表示
する。すなわち、ステップモータ10のロータ10aが回転
すると、中間車19を介して四番車20が回転し、これによ
り秒針7cが運針し、また四番車20が回転すると、三番車
21を介して分針車22が回転し、これにより分針7bが運針
し、さらに分針車22が回転すると、日ノ裏車23を介して
時針車24が回転し、これにより時針7aが運針する。この
場合には、日ノ裏車23が設けられている日ノ裏台車25は
規制部材38により位置規制されているので、回転するこ
とはない。そのため、日ノ裏車23は公転することなく、
その場で回転する。なお、このように時針車24が回転す
ると、アラーム中間車31を介して第2時針車32および昼
夜表示車35も回転し、昼夜表示板36を回転させ、文字板
6の小窓6aから午前と午後のいずれかを表示する。
、このような世界時計で世界の各都市の時刻を知る場合
には、前面の時計ガラス2を回して時刻を知りたい都市
名を時計ケース1の合わせマーク8に合わせれば良い。
例えば、第1図に示すように、合わせマーク8に都市表
示板5の「LONDON」が一致し、このロンドンにおける時
刻が「午前10時10分」の状態で、時計ガラス2を回し
て、第2図に示すように、合わせマーク8に都市表示板
5の「TOKYO」を合わせると、時針7aおよび昼夜表示板3
6が動き、東京における時刻、「午後7時10分」を表示
する。すなわち、時計ガラス2が回転すると、第5図に
示すように、時計ガラス2の内歯車2bにアイドラ車37の
第1歯車部37aが噛み合っているので、このアイドラ車3
7が時計ガラス2と共に回転し、このアイドラ車37の第
2歯車部37bが日ノ裏台車25に噛み合っていることによ
り、アイドラ車37の回転が日ノ裏台車25に伝達される。
このようにアイドラ車37の回転が日ノ裏台車25に伝達さ
れると、日ノ裏台車25は規制部材38の弾性部38aの弾性
力に抗して回転する。この場合には、時計ガラス2が15
゜回転する毎に日ノ裏台車25は、規制部材38の弾性部38
aに形成された突出部38bによりクリック感をもって、1/
11づつ回転する。このように日ノ裏台車25が回転する
と、日ノ裏車23は分針車22の第1カナ22aに噛み合った
状態で回転しながら公転し、時針車24を30゜回転させ
る。この状態では、分針車22はステップモータ10に直結
されているので、回転することはない。したがって、時
計ガラス2の回転に従って時針車24は回転するが、分針
車22および四番車20は回転せず、時針7aのみが運針す
る。このように時針車24が回転すると、アラーム中間車
31が回転し、このアラーム中間車31により昼夜表示車35
を回転させ、この昼夜表示車35に設けられた昼夜表示板
36をも回転させる。これにより、文字板6の小窓6aから
午前と午後のいずれかが表示される。つまり、第1図に
示すようにロンドンの時刻が午前(白抜き)の状態で、
時計ガラス2を回して第2図に示すように東京にセット
すると、文字板6の小窓6aには午後(斜線で示す)が表
示され、これにより午前と午後が区別される。
また、サマータイムを実施している都市の時刻を知り
たい場合には、時計ガラス2を回してサマータイムマー
ク9に所望する都市名を合わせる。すると、上述と同様
に時針7aおよび昼夜表示板36のみが動いて、その都市の
サマータイムにおける時刻を知ることができる。
また、アラーム時刻をセットする場合には、図示しな
いアラームツマミを操作して、アラーム針7dを希望する
時刻に合わせ、ストップスイッチ4をオンにすれば良
い。すなわち、アラームツマミによりアラームセット車
28が回転すると、中間車29を介して目安車30を回転さ
せ、これによりアラーム針7dを所望する時刻にセットす
るとともに、アラームセット車28の回転により第2時針
車32が押し下げられ、スイッチばね33、33を押し下げ
る。これによりアラーム時刻がセットされ、この状態で
時間が進むと、輪列機構11の時針車24によりアラーム中
間車31を介して第2時針車32がアラームセット車28の下
面に弾接しながら回転する。そして、設定されたアラー
ム時刻になると、第2時針車32の上面に形成された凸部
32aがアラームセット車28の下面に形成された凹部28aに
挿入し、これにより第2時針車32がスイッチばね33、33
により押し上げられるとともに、スイッチばね33、33が
その上方の固定接点(図示せず)に接触してアラーム信
号を出力し、アラーム音を放音する。なお、アラーム音
を停止する場合にはストップスイッチ4を押してオフに
すれば良い。このようなアラーム機能は時計ガラス2を
回して他国の時刻を表示したままにしておくと、その他
国における時刻でアラームが鳴ってしまうため、他国の
時刻を見た後は自国の時刻に戻しておく必要がある。ま
た、逆にこれを利用して他国の時刻でアラームを鳴らす
こともできる。
なお、時刻修正は時計ガラス2を回して自分がいる都
市名を合わせマーク8に合わせ、この状態で時刻修正機
構12のツマミ26bを操作すれば良い。すなわち、ツマミ2
6bを回すと、針回し車26が回転し、この回転が伝達車27
を介して分針車22に伝達され、これにより分針車22が回
転するとともに、日ノ裏車23を介して時針車24が回転
し、かつこの回転がアラーム中間車31を介して昼夜表示
車35が回転し、分針7b、時針7a、および昼夜表示板36が
運針して時刻が修正される。
このように、上述した世界時計によれば、時計ガラス
2を回すだけの極めて簡単な操作で、世界の各都市の時
刻を容易に知ることができるとともに、普通の時計と同
じ状態で時刻を読み取ることができるので、時刻の読み
取りが簡単かつ容易にできる。
なお、上述した実施例では回転操作部材として、時計
ガラス2を時計ケース1に回転可能に設け、この時計ガ
ラス2の周縁に世界の各都市を表示したが、これに限ら
ず、時計ケース1の外周にベゼルリングを回転可能に設
け、このベゼルリングに世界の各都市を表示しても良
い。
また、この発明は上述したようなトラベルウォッチタ
イプのものに限らず、腕時計等、他の指針式時計にも広
く適用することができる。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように、この発明の指針式世界時
計によれば、世界の各都市名が時差に対応して印刷され
た都市表示板を時計ガラスの上面部の周縁部に設け、こ
の時計ガラスを回転させて都市表示板に表示された各都
市名のいずれかを指定することにより、時計ガラスの回
転が中間車を介して日ノ裏台車に伝達され、この日ノ裏
台車の回転に伴って日ノ裏車が回転して時針車を回転さ
せることにより、時計ガラスの回転角度に応じて時針を
運針させ、この時針によって指定された都市名の時刻を
指示するようにしたので、別モータで時針を運針させる
必要がなく、時計ガラスを回して各都市名に合わせるだ
けの簡単な操作で、時針を自動的に運針させて指定され
た都市名の時刻を指示することができ、これにより世界
の各都市の時刻を容易に読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図はこの発明をトラベルウォッチタイプの
世界時計に適用した場合の一実施例を示し、第1図およ
び第2図はその使用状態を示す正面図、第3図は時計ケ
ース内に組み込まれる時計ムーブメントを示す要部拡大
断面図、第4図は昼夜表示機構の昼夜表示板の正面図、
第5図は日ノ裏公転機構の要部拡大断面図、第6図はそ
の分解斜視図、第7図は日ノ裏台車と規制部材の関係を
示す拡大底面図である。 2……時計ガラス、11……輪列機構、14……日ノ裏公転
機構、22……分針車、23……日ノ裏車、24……時針車、
24b……筒軸(時針軸)、25……日ノ裏台車。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分針が取り付けられる分針軸を有する分針
    車と、 時針が取り付けられる時針軸を有し、前記分針軸の軸心
    を中心に回転可能に設けられた時針車と、 前記分針車の回転を前記時針車に伝達する日ノ裏車と、 前記分針軸および前記時針軸の軸心を中心に回転可能に
    設けられ、上面に前記日ノ裏車を回転可能に軸支する日
    ノ裏台車と、 前記分針および前記時針の上側を覆って回転可能に配置
    され、その回転が中間車を介して前記日ノ裏台車に伝達
    される時計ガラスと、 この時計ガラスの上面部の周縁部に設けられ、世界の各
    都市名が時差に対応して円周状に印刷された都市表示板
    と、 を備え、 前記時計ガラスを回転させて前記都市表示板に表示され
    た前記各都市名のいずれかを指定すると、前記時計ガラ
    スの回転が前記中間車を介して前記日ノ裏台車に伝達さ
    れ、この日ノ裏台車の回転に伴って前記日ノ裏車が回転
    して前記時針車を回転させることにより、前記時計ガラ
    スの回転角度に応じて前記時針を運針させ、この時針に
    よって指定された都市名の時刻を指示することを特徴と
    する指針式世界時計。
JP63120059A 1988-05-17 1988-05-17 指針式世界時計 Expired - Fee Related JP2615840B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63120059A JP2615840B2 (ja) 1988-05-17 1988-05-17 指針式世界時計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63120059A JP2615840B2 (ja) 1988-05-17 1988-05-17 指針式世界時計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01291192A JPH01291192A (ja) 1989-11-22
JP2615840B2 true JP2615840B2 (ja) 1997-06-04

Family

ID=14776873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63120059A Expired - Fee Related JP2615840B2 (ja) 1988-05-17 1988-05-17 指針式世界時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2615840B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6127749A (en) 1999-02-10 2000-10-03 Nikon Corporation Of Japan Two-dimensional electric motor
DE102005010604B3 (de) * 2005-03-06 2006-07-20 Lange Uhren Gmbh Uhr
JP5127279B2 (ja) * 2006-04-12 2013-01-23 王鼎精密股▲ふん▼有限公司 世界タイムゾーン表示を具備する時計アセンブリー

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5219467B2 (ja) * 1971-10-20 1977-05-27
JPS5853755B2 (ja) * 1978-02-08 1983-12-01 セイコーエプソン株式会社 時差修正装置付き暦時計
JPS615489U (ja) * 1984-06-15 1986-01-13 セイコーインスツルメンツ株式会社 ワ−ルドタイム付アナログ電子時計

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01291192A (ja) 1989-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2128722B1 (en) Radio-controlled timepiece
JP3140700B2 (ja) 多機能時計
US4376996A (en) Thin stepping motor watch
US4502789A (en) Clock
EP1291738B1 (en) Clock movement with a display for world time zones
US20070008822A1 (en) Adjustable global timepiece
JPH0617100Y2 (ja) 世界時計
JP2018119925A (ja) 電子時計
US4261046A (en) Timepiece
JP2006170764A (ja) 戻しばねを含む扇形運針機構を有する多機能時計および扇形運針輪列装置
JP2615840B2 (ja) 指針式世界時計
JP2019190938A (ja) 電子時計
US4382690A (en) Ultra-flat electronic watch
WO1995000888A1 (fr) Montre et son mecanisme de commutation d'affichage
JPH0648459Y2 (ja) 時計における歯車の回転位置規制構造
JPH0648458Y2 (ja) 指針式時計
JP7087879B2 (ja) ムーブメントおよび電子時計
JPH0648457Y2 (ja) 指針式時計
JPH0648456Y2 (ja) 指針式時計
CN217506378U (zh) 一种手表
JPH0533991Y2 (ja)
JPH0353190Y2 (ja)
JPS6242385Y2 (ja)
JPS6252834B2 (ja)
JPH0539509Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees