JP2615557B2 - 複合磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents
複合磁気ヘッドおよびその製造方法Info
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- JP2615557B2 JP2615557B2 JP61102370A JP10237086A JP2615557B2 JP 2615557 B2 JP2615557 B2 JP 2615557B2 JP 61102370 A JP61102370 A JP 61102370A JP 10237086 A JP10237086 A JP 10237086A JP 2615557 B2 JP2615557 B2 JP 2615557B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、記録再生用ヘッド(以下R/Wヘッドと略
す)と消去用ヘッド(以下ERヘッドと略す)とを一体化
した複合磁気ヘッドのおよびその製造方法に関するもの
である。
す)と消去用ヘッド(以下ERヘッドと略す)とを一体化
した複合磁気ヘッドのおよびその製造方法に関するもの
である。
従来、R/WヘッドとERヘッドとを一体化した複合磁気
ヘッドとしては、第9図(例えば特公昭60−201515号公
報参照)に示されているようなものが使用されていた。
この図において、1は記録再生用コア(以下R/Wコアと
いう)、2は消去用コア(以下ERコアという)、3は前
記R/Wコア1とERコア2とを一体化するセンタコア、41
〜47は非磁性補強材で、通常ガラスが充てんされてい
る。51,52はそれぞれR/W巻線窓およびER巻線窓、61はR/
Wギャップ、62,63はERギャップで、ともにSiO2,Al2O3
等の非磁性巻がスパッタリングや蒸着で形成されてい
る。
ヘッドとしては、第9図(例えば特公昭60−201515号公
報参照)に示されているようなものが使用されていた。
この図において、1は記録再生用コア(以下R/Wコアと
いう)、2は消去用コア(以下ERコアという)、3は前
記R/Wコア1とERコア2とを一体化するセンタコア、41
〜47は非磁性補強材で、通常ガラスが充てんされてい
る。51,52はそれぞれR/W巻線窓およびER巻線窓、61はR/
Wギャップ、62,63はERギャップで、ともにSiO2,Al2O3
等の非磁性巻がスパッタリングや蒸着で形成されてい
る。
次に、従来の複合磁気ヘッドの製造方法について説明
する。
する。
R/Wコア1,ERコア2,センタコア3の各コアを回転砥石
を使用した溝加工と各種砥粒を使用した研磨加工によっ
て所要の寸法形状に仕上げる。一例として、第10図にMn
−Zn,Ni−Zn等の単結晶または多結晶フェライトから構
成されたR/Wコア1の加工品を示す。この図において、4
aはガラス等の非磁性補強材を充てんするための溝、4b
は所要のR/WトラックTW幅を得るための溝で、この部分
にはガラス等の非磁性補強材が充てんされる。なお、第
10図に示した溝4bの加工を行う前に、あらかじめR/Wコ
ア1,ERコア2およびセンタコア3の各コアブロックのギ
ャップ形成面をラップ加工により鏡面仕上げしておく。
次に、このギャップ形成面にSiO2やAl2O3等の非磁性膜
をスパッタリングや蒸着により形成する。
を使用した溝加工と各種砥粒を使用した研磨加工によっ
て所要の寸法形状に仕上げる。一例として、第10図にMn
−Zn,Ni−Zn等の単結晶または多結晶フェライトから構
成されたR/Wコア1の加工品を示す。この図において、4
aはガラス等の非磁性補強材を充てんするための溝、4b
は所要のR/WトラックTW幅を得るための溝で、この部分
にはガラス等の非磁性補強材が充てんされる。なお、第
10図に示した溝4bの加工を行う前に、あらかじめR/Wコ
ア1,ERコア2およびセンタコア3の各コアブロックのギ
ャップ形成面をラップ加工により鏡面仕上げしておく。
次に、このギャップ形成面にSiO2やAl2O3等の非磁性膜
をスパッタリングや蒸着により形成する。
次に、第11図に示すように各コアブロックを組み合せ
る。この図において、第9図,第10図と同一符号は同一
部分を示し、71〜74は棒状のガラスである。次いで、組
み合せた各コアブロックの溝4a,R/W巻線窓51,ER巻線窓5
2にガラス71〜74を挿入し、温度を上げて一体溶着す
る。一体溶着後、これを薄切りし厚み出し研磨を行って
第9図に示したような複合磁気ヘッドを得る。
る。この図において、第9図,第10図と同一符号は同一
部分を示し、71〜74は棒状のガラスである。次いで、組
み合せた各コアブロックの溝4a,R/W巻線窓51,ER巻線窓5
2にガラス71〜74を挿入し、温度を上げて一体溶着す
る。一体溶着後、これを薄切りし厚み出し研磨を行って
第9図に示したような複合磁気ヘッドを得る。
上記のような従来の複合磁気ヘッドの製造方法は、R/
Wコア1,ERコア2,センタコア3の溝加工を各コアブロッ
クごとに行ってからトラック合せをしてガラス溶着する
ために、第12図に示すようなR/Wコア1とセンタコア3
間のR/Wギャップ61のずれ、第13図に示すようなERコア
2とセンタコア3間のERギャップ62,63のずれ、第14図
に示すようなR/WトラックとERトラックのずれの発生が
避けられないため、R/Wコア1,ERコア2,センタコア3の
各コアブロックごとに狭トラックの溝加工を正確にする
必要性があり、加工時間が長く、量産性が悪いという問
題点があった。
Wコア1,ERコア2,センタコア3の溝加工を各コアブロッ
クごとに行ってからトラック合せをしてガラス溶着する
ために、第12図に示すようなR/Wコア1とセンタコア3
間のR/Wギャップ61のずれ、第13図に示すようなERコア
2とセンタコア3間のERギャップ62,63のずれ、第14図
に示すようなR/WトラックとERトラックのずれの発生が
避けられないため、R/Wコア1,ERコア2,センタコア3の
各コアブロックごとに狭トラックの溝加工を正確にする
必要性があり、加工時間が長く、量産性が悪いという問
題点があった。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされた
もので、トラックずれの発生がなく、狭トラックの溝加
工時間が短縮でき、高性能で量産性に優れた複合磁気ヘ
ッドのおよびその製造方法を得ることを目的とする。
もので、トラックずれの発生がなく、狭トラックの溝加
工時間が短縮でき、高性能で量産性に優れた複合磁気ヘ
ッドのおよびその製造方法を得ることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この発明に係る複合磁気ヘッドは、記録再生用コアと
消去用コアとがセンタコアを介して一体化され、記録媒
体と摺動する摺動面に記録再生用のギャップと消去用の
ギャップとを有する複合磁気ヘッドにおいて、前記摺動
面上の記録再生用コアとセンタコア間のギャップと斜め
に交差する互いに平行に形成された2本の溝と、前記消
去用コアとセンタコア間のギャップと直角に交差する互
いに平行な2本の溝と、前記各溝に充てんされた非磁性
補強材とを備えたものである。
消去用コアとがセンタコアを介して一体化され、記録媒
体と摺動する摺動面に記録再生用のギャップと消去用の
ギャップとを有する複合磁気ヘッドにおいて、前記摺動
面上の記録再生用コアとセンタコア間のギャップと斜め
に交差する互いに平行に形成された2本の溝と、前記消
去用コアとセンタコア間のギャップと直角に交差する互
いに平行な2本の溝と、前記各溝に充てんされた非磁性
補強材とを備えたものである。
また、この発明に係る複合磁気ヘッドの製造方法は、
巻線窓が加工された記録再生用コア、消去用コアおよび
センタコアを一体化して溶着する工程と、溶着した前記
各コアの記録媒体との摺動面上に少なくとも前記消去用
コアとセンタコア間のギャップと、前記記録再生用コア
とセンタコア間のギャップと斜めに交差する溝を複数本
平行に形成する工程と、前記消去用コアとセンタコアの
前記摺動面上に前記消去用コアとセンタコア間のギャッ
プと垂直な溝を少なくとも2本形成する工程と、前記各
溝に非磁性補強材を流し込む工程と、前記消去用コアと
センタコア間のギャップと垂直な溝を含む線上で前記各
コアを切断する工程とを有するものである。
巻線窓が加工された記録再生用コア、消去用コアおよび
センタコアを一体化して溶着する工程と、溶着した前記
各コアの記録媒体との摺動面上に少なくとも前記消去用
コアとセンタコア間のギャップと、前記記録再生用コア
とセンタコア間のギャップと斜めに交差する溝を複数本
平行に形成する工程と、前記消去用コアとセンタコアの
前記摺動面上に前記消去用コアとセンタコア間のギャッ
プと垂直な溝を少なくとも2本形成する工程と、前記各
溝に非磁性補強材を流し込む工程と、前記消去用コアと
センタコア間のギャップと垂直な溝を含む線上で前記各
コアを切断する工程とを有するものである。
この発明に係る複合磁気ヘッドおよびその製造方法に
おいては、摺動面上の消去用コアとセンタコア間のギャ
ップと、摺動面上の記録再生用コアとセンタコア間のギ
ャップと斜めに交差して形成された非磁性補強材と、こ
の非磁性補強材と平行に形成され少なくとも記録再生用
コアとセンタコア間のギャップを横切る非磁性補強材と
の記録再生用コアとセンタコア間のギャップ上の距離が
記録再生用トラックの幅となり、同じく記録再生用コア
とセンタコア間のギャップを横切って形成された非磁性
補強材と、消去用コアとセンタコア間のギャップと垂直
方向の両端面およびこれらの面と隣接するセンタコアの
両端面に形成された非磁性補強材との消去用コアとセン
タコア間のギャップ上の距離が消去用トラックの幅とな
る。
おいては、摺動面上の消去用コアとセンタコア間のギャ
ップと、摺動面上の記録再生用コアとセンタコア間のギ
ャップと斜めに交差して形成された非磁性補強材と、こ
の非磁性補強材と平行に形成され少なくとも記録再生用
コアとセンタコア間のギャップを横切る非磁性補強材と
の記録再生用コアとセンタコア間のギャップ上の距離が
記録再生用トラックの幅となり、同じく記録再生用コア
とセンタコア間のギャップを横切って形成された非磁性
補強材と、消去用コアとセンタコア間のギャップと垂直
方向の両端面およびこれらの面と隣接するセンタコアの
両端面に形成された非磁性補強材との消去用コアとセン
タコア間のギャップ上の距離が消去用トラックの幅とな
る。
第1図はこの発明による複合磁気ヘッドの一実施例を
示す構成図である。この図において、第9図と同一符号
は同一部分を示し、11〜19はガラス等の非磁性補強材
で、非磁性補強材14,15はERギャップ62,63の幅を規制す
るとともに、チップの厚み出し寸法規制を容易にする。
示す構成図である。この図において、第9図と同一符号
は同一部分を示し、11〜19はガラス等の非磁性補強材
で、非磁性補強材14,15はERギャップ62,63の幅を規制す
るとともに、チップの厚み出し寸法規制を容易にする。
次に、この発明の複合磁気ヘッドの製造方法の一実施
例を説明する。
例を説明する。
第2図はMn−Zn,Ni−Zn等の単結晶または多結晶のフ
ェライトからなるこの発明におけるR/Wコア1の一実施
例を示す図、第3図は同じくMn−Zn,Ni−Zn等の単結晶
または多結晶フェライトからなるこの発明におけるERコ
ア2の一実施例を示す図、第4図は同じくMn−Zn,Ni−Z
n等の単結晶または多結晶フェライトからなるこの発明
におけるセンタコア3の一実施例を示す図である。これ
らの図において、第9図と同一符号は同一部分を示し、
8a,8bは各コアブロックを一体溶着する際にガラス挿入
溝となるテーパ面、9は後に各コアブロックに形成され
る溝にガラスを流し込むための溝である。
ェライトからなるこの発明におけるR/Wコア1の一実施
例を示す図、第3図は同じくMn−Zn,Ni−Zn等の単結晶
または多結晶フェライトからなるこの発明におけるERコ
ア2の一実施例を示す図、第4図は同じくMn−Zn,Ni−Z
n等の単結晶または多結晶フェライトからなるこの発明
におけるセンタコア3の一実施例を示す図である。これ
らの図において、第9図と同一符号は同一部分を示し、
8a,8bは各コアブロックを一体溶着する際にガラス挿入
溝となるテーパ面、9は後に各コアブロックに形成され
る溝にガラスを流し込むための溝である。
まず、上記第2図,第3図および第4図に示したよう
な各コアを形成するが、R/Wコア1のR/W巻線窓51のある
面と、ER巻線窓52のある面およびセンタコア3の両端は
ギャップ形成面となるため、溝加工を行う前にあらかじ
めラップ加工により鏡面に仕上げておき、その後R/W巻
線窓51,ER巻線窓52およびテーパ面8a,8bを回転砥石を用
いた研削加工により形成する。
な各コアを形成するが、R/Wコア1のR/W巻線窓51のある
面と、ER巻線窓52のある面およびセンタコア3の両端は
ギャップ形成面となるため、溝加工を行う前にあらかじ
めラップ加工により鏡面に仕上げておき、その後R/W巻
線窓51,ER巻線窓52およびテーパ面8a,8bを回転砥石を用
いた研削加工により形成する。
次に、第5図に示すように加工済の各コアブロックを
一体化して組み立て、その溶着部に棒状のガラス71〜74
を挿入し、温度を上げて溶着する。この後、記録媒体と
摺動する面に第6図に示すような溝加工を施す。この図
において、第1図,第5図と同一符号は同一部分を示
し、10aは非磁性補強材11〜13が充てんされる溝、10bは
非磁性補強材14,15が充てんされる溝である。ここで、
溝10aは斜めに形成するが、その角度は各トラック幅
と、R/Wギャップ61とERギャップ62,63間の距離により一
義的に決まる。
一体化して組み立て、その溶着部に棒状のガラス71〜74
を挿入し、温度を上げて溶着する。この後、記録媒体と
摺動する面に第6図に示すような溝加工を施す。この図
において、第1図,第5図と同一符号は同一部分を示
し、10aは非磁性補強材11〜13が充てんされる溝、10bは
非磁性補強材14,15が充てんされる溝である。ここで、
溝10aは斜めに形成するが、その角度は各トラック幅
と、R/Wギャップ61とERギャップ62,63間の距離により一
義的に決まる。
なお、ここではR/Wコア1の製作時に溝9を加工して
おいたが、各コアブロックを溶着し一体化した後、溝10
a,10bの加工と同時に加工してもよい。そして、これら
の溝の深さは、通常、R/W巻線窓51(ER巻線窓52)のア
ペックスの深さまで入れるが、これより多少浅くなって
も深くなってもかまわない。この後、溝9に溶着に用い
たガラス71〜74より低融点のガラスを挿入して温度を上
げ、各溝にガラスを流し込む。このようなガラスモール
ドの後、余剰ガラス除去のための研磨を行って記録媒体
との摺動面を第7図に示すようにする。この図におい
て、第1図は同一符号は同一部分を示す。TRWはR/Wギャ
ップ61のR/Wトラック幅、TERはERギャップ62,63のERト
ラック幅を示す。特に、高トラック密度記録用(例えば
30μm以下)の狭トラック幅ヘッドの場合には機械的強
度を確保するために全体のヘッドチップ厚みを200〜300
μmにする必要がある。この場合には上記工程のうち消
去コアとセンタコアの摺動面上に消去ギャップに対して
垂直に形成する溝10bの溝幅を広くすることで全体のヘ
ッドチップ厚を厚く設定することができる。
おいたが、各コアブロックを溶着し一体化した後、溝10
a,10bの加工と同時に加工してもよい。そして、これら
の溝の深さは、通常、R/W巻線窓51(ER巻線窓52)のア
ペックスの深さまで入れるが、これより多少浅くなって
も深くなってもかまわない。この後、溝9に溶着に用い
たガラス71〜74より低融点のガラスを挿入して温度を上
げ、各溝にガラスを流し込む。このようなガラスモール
ドの後、余剰ガラス除去のための研磨を行って記録媒体
との摺動面を第7図に示すようにする。この図におい
て、第1図は同一符号は同一部分を示す。TRWはR/Wギャ
ップ61のR/Wトラック幅、TERはERギャップ62,63のERト
ラック幅を示す。特に、高トラック密度記録用(例えば
30μm以下)の狭トラック幅ヘッドの場合には機械的強
度を確保するために全体のヘッドチップ厚みを200〜300
μmにする必要がある。この場合には上記工程のうち消
去コアとセンタコアの摺動面上に消去ギャップに対して
垂直に形成する溝10bの溝幅を広くすることで全体のヘ
ッドチップ厚を厚く設定することができる。
そして、第7図に示すように余剰ガラスを除去した
後、A−A′線,B−B′線の内側を残すようにワイヤソ
ー等の切断機を用いて薄切りする。ERトラック幅TERは
数ミクロンの高い寸法精度が要求されるので、通常の方
法では、厚み出し寸法規制が困難であるが、この発明で
は、あらかじめ非磁性補強材14,15を設けてERトラック
幅TERを規制するとともに、厚み出しの寸法規制を容易
にしている。そして、薄切りを行った後に第1図に示し
た複合磁気ヘッドを得ることができる。
後、A−A′線,B−B′線の内側を残すようにワイヤソ
ー等の切断機を用いて薄切りする。ERトラック幅TERは
数ミクロンの高い寸法精度が要求されるので、通常の方
法では、厚み出し寸法規制が困難であるが、この発明で
は、あらかじめ非磁性補強材14,15を設けてERトラック
幅TERを規制するとともに、厚み出しの寸法規制を容易
にしている。そして、薄切りを行った後に第1図に示し
た複合磁気ヘッドを得ることができる。
第8図はこの発明の複合磁気ヘッドの製造方法の他の
実施例の余剰ガラス除去後の摺動面を示す図である。こ
の図において、第7図と同一符号は同一部分を示す。
実施例の余剰ガラス除去後の摺動面を示す図である。こ
の図において、第7図と同一符号は同一部分を示す。
この実施例では、非磁性補強材11,12,13をR/Wコア1
とセンタコア3にのみ限定して設け、ERコア2の磁心効
率を改善している。また逆に非磁性補強材1,12,13をER
コア2とセンタコア3との限定して設ければ、R/Wコア
1の磁心効率を改善することができる。
とセンタコア3にのみ限定して設け、ERコア2の磁心効
率を改善している。また逆に非磁性補強材1,12,13をER
コア2とセンタコア3との限定して設ければ、R/Wコア
1の磁心効率を改善することができる。
[発明の効果] 以上説明したとおり、この発明に係る複合磁気ヘッド
は、記録再生用コアと消去用コアとがセンタコアを介し
て一体化され、記録媒体と摺動する摺動面に記録再生用
のギャップと消去用のギャップとを有する複合磁気ヘッ
ドにおいて、前記摺動面上の記録再生用コアとセンタコ
ア間のギャップと斜めに交差する互いに平行に形成され
た2本の溝と、前記消去用コアとセンタコア間のギャッ
プと直角に交差する互いに平行な2本の溝と、前記各溝
に充填された非磁性補強材とを備えたので、少ない本数
の溝で各ギャップの幅を規制でき、そのため加工精度の
確保が容易であり、加工も容易となり安価になる。
は、記録再生用コアと消去用コアとがセンタコアを介し
て一体化され、記録媒体と摺動する摺動面に記録再生用
のギャップと消去用のギャップとを有する複合磁気ヘッ
ドにおいて、前記摺動面上の記録再生用コアとセンタコ
ア間のギャップと斜めに交差する互いに平行に形成され
た2本の溝と、前記消去用コアとセンタコア間のギャッ
プと直角に交差する互いに平行な2本の溝と、前記各溝
に充填された非磁性補強材とを備えたので、少ない本数
の溝で各ギャップの幅を規制でき、そのため加工精度の
確保が容易であり、加工も容易となり安価になる。
また、この発明に係る複合磁気ヘッドの製造方法は、
巻線窓が加工された記録再生用コア、消去用コアおよび
センタコアを一体化して溶着する工程と、溶着した前記
各コアの記録媒体との摺動面上に少なくとも前記消去用
コアとセンタコア間のギャップと、記録再生用コアとセ
ンタコア間のギャップと斜めに交差する互いに平行な溝
を複数本平行に形成する工程と、消去用コアとセンタコ
アの摺動面上に消去用コアとセンタコア間のギャップと
垂直な溝を少なくとも2本形成する工程と、各溝に非磁
性補強材を流し込む工程と、消去用コアとセンタコア間
のギャップと垂直な溝を含む線上で各コアを切断する工
程とを有するので、記録再生用トラック、消去用トラッ
クの幅およびその位置が正確になるうえ、溝加工が容易
となり、量産性に優れるという利点がある。また、同時
に高トラック密度記録用の狭トラック幅ヘッドにおいて
もトラック幅とは独立にヘッドチップ厚みを大きくでき
るため機械的に強度が向上するうえに磁路断面積が大き
くなり磁気抵抗が減少して再生効率の優れた複合型磁気
ヘッドが得られるという利点がある。
巻線窓が加工された記録再生用コア、消去用コアおよび
センタコアを一体化して溶着する工程と、溶着した前記
各コアの記録媒体との摺動面上に少なくとも前記消去用
コアとセンタコア間のギャップと、記録再生用コアとセ
ンタコア間のギャップと斜めに交差する互いに平行な溝
を複数本平行に形成する工程と、消去用コアとセンタコ
アの摺動面上に消去用コアとセンタコア間のギャップと
垂直な溝を少なくとも2本形成する工程と、各溝に非磁
性補強材を流し込む工程と、消去用コアとセンタコア間
のギャップと垂直な溝を含む線上で各コアを切断する工
程とを有するので、記録再生用トラック、消去用トラッ
クの幅およびその位置が正確になるうえ、溝加工が容易
となり、量産性に優れるという利点がある。また、同時
に高トラック密度記録用の狭トラック幅ヘッドにおいて
もトラック幅とは独立にヘッドチップ厚みを大きくでき
るため機械的に強度が向上するうえに磁路断面積が大き
くなり磁気抵抗が減少して再生効率の優れた複合型磁気
ヘッドが得られるという利点がある。
第1図はこの発明による複合磁気ヘッドの一実施例を示
す構成図、第2図はこの発明におけるR/Wコアの一実施
例を示す図、第3図は同じくERコアの一実施例を示す
図、第4図は同じくセンタコアの一実施例を示す図、第
5図,第6図,第7図はこの発明の複合磁気ヘッドの製
造方法を説明するための図、第8図は同じく他の実施例
を説明するための図、第9図は従来の複合磁気ヘッドを
示す構成図、第10図,第11図はその製造方法を説明する
ための図、第12図,第13図,第14図は従来の問題点を説
明するための図である。 図において、1はR/Wコア、2はERコア、3はセンタコ
ア、8a,8bはテーパ面、9,10a,10bは溝、11〜19は非磁性
補強材、51はR/W巻線窓、52はER巻線窓、61はR/Wギャッ
プ、62,63はERギャップである。 なお、各図中の同一符号は同一または相当部分を示す。
す構成図、第2図はこの発明におけるR/Wコアの一実施
例を示す図、第3図は同じくERコアの一実施例を示す
図、第4図は同じくセンタコアの一実施例を示す図、第
5図,第6図,第7図はこの発明の複合磁気ヘッドの製
造方法を説明するための図、第8図は同じく他の実施例
を説明するための図、第9図は従来の複合磁気ヘッドを
示す構成図、第10図,第11図はその製造方法を説明する
ための図、第12図,第13図,第14図は従来の問題点を説
明するための図である。 図において、1はR/Wコア、2はERコア、3はセンタコ
ア、8a,8bはテーパ面、9,10a,10bは溝、11〜19は非磁性
補強材、51はR/W巻線窓、52はER巻線窓、61はR/Wギャッ
プ、62,63はERギャップである。 なお、各図中の同一符号は同一または相当部分を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】記録再生用コアと消去用コアとがセンタコ
アを介して一体化され、記録媒体と摺動する摺動面に記
録再生用のギャップと消去用のギャップとを有する複合
磁気ヘッドにおいて、前記摺動面上の記録再生用コアと
センタコア間のギャップと斜めに交差する互いに平行に
形成された2本の溝と、前記消去用コアとセンタコア間
のギャップと直角に交差する互いに平行な2本の溝と、
前記各溝に充てんされた非磁性補強材とを備えたことを
特徴とする複合磁気ヘッド。 - 【請求項2】巻線窓が加工された記録再生用コア、消去
用コアおよびセンタコアを一体化して溶着する工程と、
溶着した前記各コアの記録媒体との摺動面上に少なくと
も前記消去用コアとセンタコア間のギャップと、前記記
録再生用コアとセンタコア間のギャップと斜めに交差す
る溝を複数本平行に形成する工程と、前記消去用コアと
センタコアの前記摺動面上に前記消去用コアとセンタコ
ア間のギャップと垂直な溝を少なくとも2本形成する工
程と、前記各溝に非磁性補強材を流し込む工程と、前記
消去用コアとセンタコア間のギャップと垂直な溝を含む
線上で前記各コアを切断する工程とを有することを特徴
とする複合磁気ヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61102370A JP2615557B2 (ja) | 1986-05-02 | 1986-05-02 | 複合磁気ヘッドおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61102370A JP2615557B2 (ja) | 1986-05-02 | 1986-05-02 | 複合磁気ヘッドおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62259212A JPS62259212A (ja) | 1987-11-11 |
JP2615557B2 true JP2615557B2 (ja) | 1997-05-28 |
Family
ID=14325572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61102370A Expired - Lifetime JP2615557B2 (ja) | 1986-05-02 | 1986-05-02 | 複合磁気ヘッドおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2615557B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62204409A (ja) * | 1986-03-03 | 1987-09-09 | Tdk Corp | 磁気ヘツドおよびその製造方法 |
-
1986
- 1986-05-02 JP JP61102370A patent/JP2615557B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62259212A (ja) | 1987-11-11 |
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