JP2613561B2 - 射出圧縮成形金型 - Google Patents

射出圧縮成形金型

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JP2613561B2
JP2613561B2 JP18384794A JP18384794A JP2613561B2 JP 2613561 B2 JP2613561 B2 JP 2613561B2 JP 18384794 A JP18384794 A JP 18384794A JP 18384794 A JP18384794 A JP 18384794A JP 2613561 B2 JP2613561 B2 JP 2613561B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は射出圧縮成形金型の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂製品の射出圧縮成形金型につい
ては、例えば特開昭57−123031号や特公平3−
77051号、同3−77052号、同4−59128
号が公知であり、その特開昭57−123031号には
従来技術として、キヤビテイに対する樹脂の充填圧力に
より、金型のパーテイングラインを一旦寸開させ、その
後型締めして、充填樹脂を圧縮する方法が記載されても
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開昭
57−123031号は充填樹脂を圧縮するに当って、
射出成形機の型締機構(型締シリンダー(12)と型締
ラム(13))を使用しており、又型閉じシリンダー
(20)との別途に金型内へ組込んだゲートカツトシリ
ンダー(22)のピストンロツド(23)によって、樹
脂路を遮断し、上記充填樹脂の逆流を防いでいるため、
その必要金型として未だ複雑・特殊な構造となり、動作
速度も遅く、汎用的に使い難い問題がある。
【0004】又、圧力センサー(24)や温度センサー
(26)によって、予じめ設定された樹脂充填状況を検
知するとしても、更にその充填時金型を寸開させるとし
ても、第1図の金型構造ではキヤビテイ(18)内のエ
ヤーや樹脂のガスだけを、円滑に抜き出すことが不可能
であり、そのため特に複雑な形状の製品を成形する場
合、キヤビテイ(18)内の隅々に至るまで樹脂を均一
に波及させることができず、大きな射出圧力を要するこ
とにもなる。
【0005】他方、特公平3−77051号の場合、ゲ
ート(2)の遮断用プレツシヤーピン(34)を植立さ
せるためのプレツシヤープレート(35a)(35b)
が、可動側型板(24)から最も遠く離れた位置にあ
り、その可動側型板(24)の受け板(23)と上記プ
レツシヤープレート(35a)(35b)との相互間
に、エジエクタープレート(33a)(33b)が介在
しているため、上記ゲート(2)の遮断用プレツシヤー
ピン(34)をいたづらに長く寸法化する必要があり、
そのプレツシヤーピン(34)の不慮に折損したり、或
いは歪曲したりするおそれがある。
【0006】更に、上記エジエクタープレート(33
a)(33b)とプレツシヤープレート(35a)(3
5b)との相互間に亘って、エジエクターガイドピン
(36)のほかにプレツシヤー間隔規制ピン(38)を
も貫通させた上、これにエジエクタープレート弾撥スプ
リング(39)を介挿捲架する必要があるため、その金
型構造として著しく複雑・特殊となり、容易に組み立て
ることができない問題もある。
【0007】このような特公平3−77051号の諸問
題は、特公平3−77052号や同4−59128号に
おいても全く同様に言えるが、殊更その特公平4−59
128号では摺動板(プレツシヤープレート)(10)
に連結したラム(11)と、エジエクタープレート
(9)に連結したラム(12)との一対を要するほか、
金型キヤビテイ(51)内に発生する樹脂未充填部
(B)の容積と、キヤビテイ延長部(53)の容積とを
同一に関係設定することの困難さが伴ない、トンネルゲ
ート型式の金型にしか適用実施できない問題もある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような諸問
題の改良を企図しており、そのための射出圧縮成形金型
として、パーテイングライン上での開閉可能な固定側型
板並びに可動側型板と、
【0009】向かい合う断面ほぼコ字型として、上記固
定側型板と可動側型板へ対応的に嵌め付け一体化される
ことにより、キヤビテイを区画する固定側ブロツク並び
に可動側ブロツクと、
【0010】上記可動側型板の背後にスペーサーブロツ
クを介して並設一体化された可動側取付板と、
【0011】上記可動側型板と一定間隙を保つ復帰状態
に弾圧付勢されることにより、上記スペーサーブロツク
の中途段部に受け止められた2枚1組の並列するプレツ
シヤープレートと、
【0012】上記キヤビテイへの材料充填後にそのキヤ
ビテイのゲートを遮断すべく、上記プレツシヤープレー
トから上記可動側型板と可動側ブロツクを貫通してゲー
トに向かい植立一体化されたゲートカツターと、
【0013】上記プレツシヤープレートと可動側取付板
との相互間へ、そのプレツシヤープレートと一定間隙を
保つ復帰弾圧付勢状態に介在された2枚1組の並列する
エジエクタープレートと、
【0014】成形後の製品を離型させるべく、そのエジ
エクタープレートから上記プレツシヤープレートと可動
側型板並びに可動側ブロツクを貫通してキヤビテイに向
かい植立一体化されたエジエクターピンと、
【0015】上記プレツシヤープレートから逆なエジエ
クタープレートと可動側取付板を貫通して背後方向へ植
立一体化され、且つその先端ヘツド部が上記エジエクタ
ープレートの背面へ係止し得るように径大化されたプレ
ツシヤーピンとから成り、
【0016】上記固定側ブロツクと可動側ブロツクとを
テーパー面同志の嵌合状態に保つことにより、そのキヤ
ビテイへの材料充填圧力を受けて寸開した時、成形材料
をキヤビテイ内に密封しつつも、そのキヤビテイ内のエ
ヤーやガスだけを抜き出せるように定め、
【0017】上記プレツシヤーピンによりプレツシヤー
プレートを背後方向から押圧して、上記材料充填後のゲ
ートを遮断すると共に、
【0018】同じくプレツシヤーピンの径大なヘツド部
によりエジエクタープレートを背後方向から押圧して、
成形後の製品を離型させるように定めたことを特徴とす
るものである。
【0019】
【作用】本発明の上記構成によれば、キヤビテイを区画
する固定側型板の固定側ブロツクと可動側型板の可動側
ブロツクは、成形材料の充填圧力(流動圧力)を受けて
寸開し、その充填完了後にはゲートも遮断されることに
より、上記キヤビテイ内に成形材料が密封されるが、そ
の際両ブロツクはテーパー面同志の嵌合状態に保たれて
いるため、その寸開したテーパー面同志の相互間からキ
ヤビテイ内のエヤーや、成形材料のガスだけを円滑に抜
き出すことができ、その結果成形材料がキヤビテイの隅
々に至るまで流入・波及し、所謂ヒケや歪み、反りなど
がない高い密度と寸法精度の製品として成形し得るので
あり、必要な射出圧力も極力小さくすることができる。
【0020】又、ゲートカツターを植立するためのプレ
ツシヤープレートは、可動側型板の直後位置に接近して
おり、スペーサーブロツクの中途段部に受け止められて
いるので、上記ゲートカツターの必要長さを短かく保つ
ことができ、その反復使用による不慮な折損や歪曲など
も防止し得るのであり、ゲートカツターの耐久性に優れ
る。
【0021】更に、プレツシヤープレートを押圧するプ
レツシヤーピンの先端部は、エジエクタープレートをも
押圧し得るヘツド部として径大化されているため、その
1本を段階的に押圧作動させるだけで、上記プレツシヤ
ープレートから植立したゲートカツターによるゲートの
遮断と、上記エジエクタープレートから植立したエジエ
クターピンによる製品の離型とを行なうことができ、金
型全体の必要構成としても、著しく合理的に簡素化し得
るのである。
【0022】
【実施例】以下、図面に基いて本発明の詳細を説明する
と、その射出圧縮成形用金型の型締め状態を示した図1
において、(11)は射出成形機の固定盤(図示省略)
へ、固定側取付板(12)により取付けられた固定側型
板、(13)はスプール(a)を形成するため、その固
定側型板(11)の中心部に嵌め付けられたスプールブ
ツシユ、(14)はその押え固定用のロケーテイングリ
ングである。
【0023】他方、(15)は上記固定側型板(11)
との接合面をパーテイングライン(PL)として開閉さ
れる可動側型板であり、スペーサーブロツク(16)を
介して可動側取付板(17)に取付けられていること
は、言うまでもない。
【0024】(18)はパーテイングライン(PL)上
に向かって開口する断面ほぼコ字型の流路区画用固定側
ブロツクであり、上記固定側型板(11)に嵌め付け一
体化されている。(19)はその固定側ブロツク(1
8)と向かい合う断面ほぼコ字型の流路区画用可動側ブ
ロツクであって、上記可動側型板(15)へ対応的に嵌
め付け一体化されており、その両ブロツク(18)(1
9)によって上記スプール(a)に連通するスプールラ
ンナー(b)とキヤビテイ(c)を密封している。
【0025】その場合、キヤビテイ(c)は固定側ブロ
ツク(18)から部分的に張り出す凸段面(18a)
と、可動側ブロツク(19)の対応的に陥没する凹段面
(19a)との相互間に区成されていると共に、その区
成されたキヤビテイ(c)と上記スプール(a)から延
長するスプールランナー(b)との境界部が、そのスプ
ールランナー(b)からキヤビテイ(c)への成形材料
流入用ゲート(20)として開口されている。
【0026】この点、図示の実施例ではそのゲート(2
0)をサイドゲード型式として具体化しているが、これ
に代るダイレクトゲートやトンネルゲート、ピンゲー
ト、バルブゲートなどの各種型式を採用することも可能
である。
【0027】又、上記固定側ブロツク(18)は可動側
ブロツク(19)よりも大きな断面ほぼコ字型として、
その可動側ブロツク(19)を包囲しており、しかもテ
ーパー面(18b)(19b)同志の嵌合状態に保たれ
ている。これに対して、上記キヤビテイ(c)を区成す
る固定側ブロツク(18)の凸段面(18a)と、可動
側ブロツク(19)の凹段面(19a)とは、パーテイ
ングライン(PL)と実質上直交する平面での嵌合状態
に保たれている。
【0028】このような両ブロツク(18)(19)と
その特殊な嵌合形態を採用することによって、後述のキ
ヤビテイ(c)に対する成形材料(M)の充填圧力(流
動圧力)を受けた可動側型板(15)が、固定側型板
(11)とのパーテイングライン(PL)から寸開した
時に、成形材料(M)は上記凸段面(18a)と凹段面
(19a)との嵌合面によって、その漏出のおそれがな
い密封状態に維持され、キヤビテイ(c)内のエヤーと
成形材料(M)のガスだけが、両ブロツク(18)(1
9)の上記テーパー嵌合面(18b)(19b)から確
実に抜け出すようになっているのである。
【0029】(21a)(21b)は上記可動側型板
(15)と可動側取付板(17)との向かい合う相互間
に介在された2枚1組の並列するプレツシヤープレート
であり、その背面が上記スペーサーブロツク(16)の
中途段部(22)に受け止められている。(S1)はそ
のプレツシヤープレート(21a)と上記可動側型板
(15)との一定間隙であり、プレツシヤープレート
(21a)(21b)の移動許容範囲をなす。
【0030】(23)はプレツシヤープレート(21
a)から上記ゲート(20)を目指して一体的に植立す
るゲートカツターであり、可動側型板(15)と可動側
ブロツク(19)に各々穿設された移動ガイド孔(2
4)(25)を貫通している。
【0031】(26)は同じくプレツシヤープレート
(21a)から上記パーテイングライン(PL)に向か
って一体的に植立するプレツシヤーガイドピンであり、
上記可動側ブロツク(19)並びに固定側ブロツク(1
8)から退避した可動側型板(15)の偏心位置に形成
された移動ガイド孔(27)を貫通している。(28)
は上記プレツシヤープレート(21a)(21b)の復
帰用圧縮コイルバネであり、そのプレツシヤープレート
(21a)と可動側型板(15)との向かい合う相互間
に介在しつつ、そのプレツシヤーガイドピン(26)に
捲き付けられている。
【0032】(29a)(29b)は上記スペーサーブ
ロツク(16)の中途段部(22)に受け止められたプ
レツシヤープレート(21b)と、その背後に位置する
可動側取付板(17)との向かい合う相互間に介挿設置
された2枚1組の並列するエジエクタープレート、(S
2)はそのエジエクタープレート(29a)と上記プレ
ツシヤープレート(21b)との一定間隙であり、エジ
エクタープレート(29a)(29b)の移動許容範囲
を意味する。
【0033】(30)はそのエジエクタープレート(2
9a)の中心部から上記スプール(a)を目指して一体
的に植立されたスプールロツクピンであり、上記プレツ
シヤープレート(21a)(21b)と可動側型板(1
5)並びに可動側ブロツク(19)に各々穿設された移
動ガイド孔(31)(32)(33)を貫通している。
【0034】(34)は同じくエジエクタープレート
(29a)から上記キヤビテイ(c)を目指して一体的
に植立するエジエクターピンであり、これもプレツシヤ
ープレート(21a)(21b)と可動側型板(15)
並びに可動側ブロツク(19)に各々形成された移動ガ
イド孔(35)(36)(37)を貫通している。
【0035】(38)は上記プレツシヤーガイドピン
(26)よりも端部へ偏倚した位置において、やはりエ
ジエクタープレート(29a)からパーテイングライン
(PL)に向かって一体的に植立されたエジエクターガ
イドピンであり、これはプレツシヤープレート(21
a)(21b)と可動側型板(15)に各々穿設された
移動ガイド孔(39)(40)を貫通している。(4
1)は上記エジエクタープレート(29a)(29b)
の復帰用圧縮コイルバネであり、そのエジエクタープレ
ート(29a)と可動側型板(15)との相互間に介在
しつつ、そのエジエクターガイドピン(38)に捲架さ
れている。
【0036】更に、(42)は上記プレツシヤープレー
ト(21b)からエジエクタープレート(29a)(2
9b)に貫通形成された移動ガイド孔(43)を経て、
逆向き一体的に植立するプレツシヤーピンであり、その
径大なヘツド部(44)がエジエクタープレート(29
b)の背面へ係止して、これを押圧できるようになって
いる。
【0037】(45)は上記プレツシヤーピン(42)
におけるヘツド部(44)の逃し孔であり、可動側取付
板(17)に貫通形成されている。(46)は上記プレ
ツシヤーピン(42)のヘツド部(44)を可動側取付
板(17)の背後から押圧するエジエクターロツドであ
り、図外の油圧シリンダーやその他の駆動源によって進
退作動される。
【0038】上記構成の金型を用いて、目的とする製品
(A)を成形するに当っては、図1のような型締め状態
のもとで、合成樹脂の溶融した成形材料(M)を、射出
成形機のノズル(図示省略)からスプール(a)へ注入
する。そうすれば、その成形材料(M)はスプールラン
ナー(b)を経て、キヤビテイ(c)に充填されること
となる。
【0039】その場合、上記成形材料(M)がキヤビテ
イ(c)に充填された後に寸開し得るように、その型締
め力が予じめ適当に設定されており、そのためキヤビテ
イ(c)に成形材料(M)を充填し始めるや、可動側型
板(15)がその充填圧力(流動圧力)を受けて、図2
のように固定側型板(11)とのパーテイングライン
(PL)から寸開し始める結果となる。
【0040】そこで、その目的位置までの寸開状態を時
限タイマーや圧力センサー、位置センサーなどにより電
気的に検知して、その出力信号を受けた駆動源によりエ
ジエクターロツド(46)を進出作動させ、図3のよう
にプレツシヤーピン(42)を介して、プレツシヤープ
レート(21a)(21b)を一定の移動代(Y1)だ
け押圧する。
【0041】そうすれば、そのプレツシヤープレート
(21a)から植立するゲートカツター(23)が、ス
プールランナー(b)とキヤビテイ(c)との連通開口
しているゲート(20)を遮断し、そのキヤビテイ
(c)に向かう成形材料(M)の流入を密封することに
なる。
【0042】その際、ゲートカツター(20)は可動側
型板(15)の直後に位置するプレツシヤープレート
(21a)から植立するものとして比較的に短かいた
め、キヤビテイ(c)の内圧を受けるも折損したり、歪
曲したりするおそれがない。
【0043】上記成形材料(M)の密封時には、図3か
ら示唆される通り、可動側型板(15)が固定側型板
(11)との依然寸開状態にあって、その固定側ブロツ
ク(18)と可動側ブロツク(19)とのテーパー嵌合
面(18b)(19b)も僅かに開いているため、ここ
からキヤビテイ(c)のエヤーと成形材料(M)のガス
だけが円滑に抜け出ることとなる。
【0044】そして、上記密封状態をやはり電気的に検
知し、その出力信号を受けた射出成形機の作動により、
図4、5のように再度型締めして、その嵌合した固定側
ブロツク(18)と可動側ブロツク(19)により、目
的とする製品(A)の肉厚寸法を確保するのである。
【0045】この型締め時には上記エヤーとガスの予じ
め抜け出すことによって、キヤビテイ(c)の隅々に至
るまで成形材料(M)が円滑に流入・波及する結果、そ
のキヤビテイ(c)内の密度が高くなると共に、スプー
ルランナー(b)からキヤビテイ(c)に向かう成形材
料(M)の流入方向に対して、これと直交する方向の均
等な圧縮力が加わる関係上、製品全体の高い面積度と寸
法精度を得られ、所謂ヒケや歪み、反りなどを生ずるお
それもない。
【0046】その後、成形材料(M)を冷却固化し、そ
の終了を時限タイマーなどにより電気的に検知して、そ
の出力電気信号を受けた射出成形機の作動により、型開
きを行なうと共に、上記エジエクターロツド(46)を
再度更に進出作動させ、図6のようにプレツシヤーピン
(42)を介して、エジエクタープレート(29a)
(29b)を一定の移動代(Y2)だけ押圧するのであ
る。
【0047】そうすれば、そのエジエクタープレート
(29a)から植立するスプールロツクピン(30)に
よりスプール(a)とスプールランナー(b)が、又同
じくエジエクタープレート(29a)から植立するエジ
エクターピン(34)により製品(A)が、何れも可動
側ブロツク(19)から浮上して、離型作用される結果
となる。
【0048】上記エジエクターロツド(46)は離型終
了の電気信号を受けた射出成形機の作動により、図1の
状態に復帰し、これに連れて復帰用圧縮コイルバネ(2
8)(41)の付勢力を受けているプレツシヤープレー
ト(21a)(21b)やエジエクタープレート(29
a)(29b)も、初期状態に復帰することは勿論であ
り、このような行程を反復することにより、目的の製品
(A)を量産することができる。
【0049】尚、成形材料(M)がキヤビテイ(c)へ
充填される前に寸開し得るように、その型締め力を予じ
め適当に設定しておくことによって、図3の寸開状態か
ら成形作業を開始し、その後は上記と同じ過程を経て離
型することも可能である。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明の射出圧縮成形金
型はパーテイングライン(PL)上での開閉可能な固定
側型板(11)並びに可動側型板(15)と、
【0051】向かい合う断面ほぼコ字型として、上記固
定側型板(11)と可動側型板(15)へ対応的に嵌め
付け一体化されることにより、キヤビテイ(c)を区画
する固定側ブロツク(18)並びに可動側ブロツク(1
9)と、
【0052】上記可動側型板(15)の背後にスペーサ
ーブロツク(16)を介して並設一体化された可動側取
付板(17)と、
【0053】上記可動側型板(15)と一定間隙(S
1)を保つ復帰状態に弾圧付勢されることにより、上記
スペーサーブロツク(16)の中途段部(22)に受け
止められた2枚1組の並列するプレツシヤープレート
(21a)(21b)と、
【0054】上記キヤビテイ(c)への材料充填後にそ
のキヤビテイ(c)のゲート(20)を遮断すべく、上
記プレツシヤープレート(21a)から上記可動側型板
(15)と可動側ブロツク(19)を貫通してゲート
(20)に向かい植立一体化されたゲートカツター(2
3)と、
【0055】上記プレツシヤープレート(21b)と可
動側取付板(17)との相互間へ、そのプレツシヤープ
レート(21b)と一定間隙(S2)を保つ復帰弾圧付
勢状態に介在された2枚1組の並列するエジエクタープ
レート(29a)(29b)と、
【0056】成形後の製品(A)を離型させるべく、そ
のエジエクタープレート(29a)から上記プレツシヤ
ープレート(21a)(21b)と可動側型板(15)
並びに可動側ブロツク(19)を貫通してキヤビテイ
(c)に向かい植立一体化されたエジエクターピン(3
4)と、
【0057】上記プレツシヤープレート(21b)から
逆なエジエクタープレート(29a)(29b)と可動
側取付板(17)を貫通して背後方向へ植立一体化さ
れ、且つその先端ヘツド部(44)が上記エジエクター
プレート(29b)の背面へ係止し得るように径大化さ
れたプレツシヤーピン(42)とから成り、
【0058】上記固定側ブロツク(18)と可動側ブロ
ツク(19)とをテーパー面(18b)(19b)同志
の嵌合状態に保つことにより、そのキヤビテイ(c)へ
の材料充填圧力を受けて寸開した時、成形材料(M)を
キヤビテイ(c)内に密封しつつも、そのキヤビテイ
(c)内のエヤーやガスだけを抜き出せるように定め、
【0059】上記プレツシヤーピン(42)によりプレ
ツシヤープレート(21a)(21b)を背後方向から
押圧して、上記材料充填後のゲート(20)を遮断する
と共に、
【0060】同じくプレツシヤーピン(42)の径大な
ヘツド部(44)によりエジエクタープレート(29
a)(29b)を背後方向から押圧して、成形後の製品
(A)を離型させるように定めてあるため、冒頭に述べ
た従来技術の課題を悉く改良できる効果がある。
【0061】即ち、本発明の上記構成によれば、キヤビ
テイ(c)を区画する固定側型板(11)の固定側ブロ
ツク(18)と可動側型板(15)の可動側ブロツク
(19)は、成形材料(M)の充填圧力(流動圧力)を
受けて寸開し、その充填完了後にはゲート(20)も遮
断されることにより、上記キヤビテイ(c)内に成形材
料(M)が密封されるが、その際両ブロツク(18)
(19)はテーパー面(18b)(19b)同志の嵌合
状態にたせたれているため、その寸開したテーパー面
(18b)(19b)の相互間からキヤビテイ(c)内
のエヤーや、成形材料(M)のガスだけを円滑に抜き出
すことができ、その結果成形材料(M)がキヤビテイ
(c)の隅々に至るまで流入・波及し、所謂ヒケや歪
み、反りなどがない高い密度と寸法精度の製品として成
形し得るのであり、必要な射出圧力も極力小さくするこ
とができる。
【0062】又、ゲートカツター(23)を植立するた
めのプレツシヤープレート(21a)(21b)は、可
動側型板(15)の直後位置に接近しており、スペーサ
ーブロツク(16)の中途段部(22)に受け止められ
ているので、上記ゲートカツター(23)の必要長さを
短かく保つことができ、その反復使用による不慮な折損
や歪曲なども防止し得るのであり、ゲートカツター(2
3)の耐久性に優れる。
【0063】更に、プレツシヤープレート(21a)
(21b)を押圧するプレツシヤーピン(42)の先端
部は、エジエクタープレート(29a)(29b)をも
押圧し得るヘツド部(44)として径大化されているた
め、その1本を段階的に押圧作動させるだけで、上記プ
レツシヤープレート(21a)(21b)から植立した
ゲートカツター(23)によるゲート(20)の遮断
と、上記エジエクタープレート(29a)(29b)か
ら植立したエジエクターピン(34)による製品(A)
の離型とを行なうことができ、金型全体の必要構成とし
ても、著しく合理的に簡素化し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の型締め状態を示す断面図である。
【図2】材料充填中の寸開状態を示す断面図である。
【図3】キヤビテイのゲート遮断状態を示す断面図であ
る。
【図4】再型締め状態を示す断面図である。
【図5】図4の5−5線に沿う拡大断面図である。
【図6】製品の離型状態を示す断面図である。
【符号の説明】
(11)・固定側型板 (12)・固定側取付板 (15)・可動側型板 (16)・スペーサーブロツク (17)・可動側取付板 (18)・固定側ブロツク (19)・可動側ブロツク (20)・ゲート (21a)・プレツシヤープレート (21b)・プレツシヤープレート (22)・中途段部 (23)・ゲートカツター (26)・プレツシヤーガイドピン (29a)・エジエクタープレート (29b)・エジエクタープレート (34)・エジエクターピン (42)・プレツシヤーピン (44)・ヘツド部 (46)・エジエクターロツド (PL)・パーテイングライン (S1)・一定間隙 (S2)・一定間隙 (a)・スプール (b)・スプールランナー (c)・キヤビテイ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パーテイングライン(PL)上での開閉可
    能な固定側型板(11)並びに可動側型板(15)と、 向かい合う断面ほぼコ字型として、上記固定側型板(1
    1)と可動側型板(15)へ対応的に嵌め付け一体化さ
    れることにより、キヤビテイ(c)を区画する固定側ブ
    ロツク(18)並びに可動側ブロツク(19)と、 上記可動側型板(15)の背後にスペーサーブロツク
    (16)を介して並設一体化された可動側取付板(1
    7)と、 上記可動側型板(15)と一定間隙(S1)を保つ復帰
    状態に弾圧付勢されることにより、上記スペーサーブロ
    ツク(16)の中途段部(22)に受け止められた2枚
    1組の並列するプレツシヤープレート(21a)(21
    b)と、 上記キヤビテイ(c)への材料充填後にそのキヤビテイ
    (c)のゲート(20)を遮断すべく、上記プレツシヤ
    ープレート(21a)から上記可動側型板(15)と可
    動側ブロツク(19)を貫通してゲート(20)に向か
    い植立一体化されたゲートカツター(23)と、 上記プレツシヤープレート(21b)と可動側取付板
    (17)との相互間へ、そのプレツシヤープレート(2
    1b)と一定間隙(S2)を保つ復帰弾圧付勢状態に介
    在された2枚1組の並列するエジエクタープレート(2
    9a)(29b)と、 成形後の製品(A)を離型させるべく、そのエジエクタ
    ープレート(29a)から上記プレツシヤープレート
    (21a)(21b)と可動側型板(15)並びに可動
    側ブロツク(19)を貫通してキヤビテイ(c)に向か
    い植立一体化されたエジエクターピン(34)と、 上記プレツシヤープレート(21b)から逆なエジエク
    タープレート(29a)(29b)と可動側取付板(1
    7)を貫通して背後方向へ植立一体化され、且つその先
    端ヘツド部(44)が上記エジエクタープレート(29
    b)の背面へ係止し得るように径大化されたプレツシヤ
    ーピン(42)とから成り、 上記固定側ブロツク(18)と可動側ブロツク(19)
    とをテーパー面(18b)(19b)同志の嵌合状態に
    保つことにより、そのキヤビテイ(c)への材料充填圧
    力を受けて寸開した時、成形材料(M)をキヤビテイ
    (c)内に密封しつつも、そのキヤビテイ(c)内のエ
    ヤーやガスだけを抜き出せるように定め、 上記プレツシヤーピン(42)によりプレツシヤープレ
    ート(21a)(21b)を背後方向から押圧して、上
    記材料充填後のゲート(20)を遮断すると共に、 同じくプレツシヤーピン(42)の径大なヘツド部(4
    4)によりエジエクタープレート(29a)(29b)
    を背後方向から押圧して、成形後の製品(A)を離型さ
    せるように定めたことを特徴とする射出圧縮成形金型。
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