JP2613067B2 - モノクローナル抗体及びその使用方法 - Google Patents

モノクローナル抗体及びその使用方法

Info

Publication number
JP2613067B2
JP2613067B2 JP62318564A JP31856487A JP2613067B2 JP 2613067 B2 JP2613067 B2 JP 2613067B2 JP 62318564 A JP62318564 A JP 62318564A JP 31856487 A JP31856487 A JP 31856487A JP 2613067 B2 JP2613067 B2 JP 2613067B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amino acid
osteocalcin
monoclonal antibody
acid sequence
bovine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62318564A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01160493A (ja
Inventor
信人 小山
加奈子 小原
弘子 横田
文嗣 日野
郁之進 加藤
Original Assignee
寶酒造株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 寶酒造株式会社 filed Critical 寶酒造株式会社
Priority to JP62318564A priority Critical patent/JP2613067B2/ja
Priority to DE19883842498 priority patent/DE3842498A1/de
Publication of JPH01160493A publication Critical patent/JPH01160493A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2613067B2 publication Critical patent/JP2613067B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はオステオカルシン(以下OCと略称する)に対
して特異性を有するモノクローナル抗体及びその使用方
法に関する。
〔従来の技術〕
OCは骨で生産されるビタミンK依存性カルシウム結合
蛋白である。OCの生理作用は造骨過程において重要な役
割を担つている。OCの生合成は骨組織、特に骨芽細胞で
行われ、骨代謝の良好な指標として骨の石灰化、異所石
炭化、骨転移、ベージエツト病、原発性副甲状腺機能亢
進症、オステオペニアの臨床診断上重要な測定意義を有
する。
この目的のため、P.A.プライスら〔P.A.Priceらプロ
シーデイング オブ ナシヨナルアカデミー オブ サ
イエンス オブ ザ USA(Proc.Nat.Acad.Sci.USA)第
77巻、第2234頁(1980)〕によつてポリクローナル抗体
を用いたラジオイムノアツセイ法が開発され、ヒト血中
のOC濃度を測定することが可能となつた。また、ポリク
ローナル抗体を用いるエンザイムイムノアツセイ法も報
告されている〔H.タナカ(H.Tanaka)ら、ジャーナル
オブ イムノロジカル メソツズ(J.Immunol.Method
s)第94巻、第19頁(1986)〕。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながらこれらの方法はポリクローナル抗体を用
いているため、感度、精度の面で満足なものでなく改良
が望まれている。
本発明の目的は、ポリクローナル抗体の問題点のない
抗OCモノクローナル抗体及びその使用方法を提供するこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明を概説すれば、本発明の第1の発明はIgGクラ
スに属し、 (a) OCのC末端アミノ酸配列 の少なくとも1アミノ酸以上を含むペプチドを認識し、
OCのアミノ酸配列 (式中のGlaはγ−カルボキシグルタミン酸を示す)を
認識しない、 (b) OCのアミノ酸配列 の少なくとも1アミノ酸以上を含むペプチドを認識し、
OCのC末端アミノ酸配列 を認識しない、 のいずれかの性質を有するものであることを特徴とする
抗OCモノクローナル抗体に関し、また第2発明はOCの測
定方法に関する発明であつて、生体試料中のOCの免疫学
的測定に際して、上記第1の発明のIgGクラスに属する
抗OCモノクローナル抗体を使用することを特徴とする。
本発明者らは、前述した問題点を克服するため鋭意研
究を重ねた結果、細胞融合によりOCに対して特異性を有
するIgGクラスに属するモノクローナル抗体を取得する
ことに成功し、このモノクローナル抗体を用いれば、OC
を高感度で精度よく測定可能あることを見出し、本発明
を完成するに至つた。
本発明のモノクローナル抗体は、いわゆる細胞融合法
によつて製造される。すなわち、抗体産生細胞と骨髄腫
細胞との間に、融合ハイブリドーマを形成させ、該ハイ
ブリドーマをクローン化し、OCに対し特異性を示す抗体
を産生するクローンを選択することによつて製造され
る。抗体産生細胞は例えばOCによつて免疫された動物か
らの脾細胞、リンパ節細胞リンパ球が使用できる。免疫
させる動物としては、マウス、ラツト、馬、ヤギ、ウサ
ギなどが例示される。抗原としては動物の骨由来のOCが
利用可能であり、例えば次のようにして製造され、免疫
に使用される。ウシ骨粉末をEDTA溶液で抽出し、ODSカ
ラムを用いたHPLCによりウシOCを精製する。かくして得
られたウシOCは例えばKLH(Keyhole limpet Hemocyani
n)に代表されるキヤリア蛋白と結合後、又はPVP(ポリ
ビニルピロリドン)と混合後、フロイントのアジユバン
ドと混合し、動物の免疫用として使用する。又はウシOC
を直接フロイントのアジユバントと混合し、動物の免疫
用として使用する。
免疫は動物の皮下、筋肉内あるいは腹腔内に1回に20
〜200μg、2〜3週間に1回、3〜7週間投与するこ
とによつて行われる。最終免疫よりも約3〜5日後、免
疫動物から抗体産生細胞を分取する。
骨髄腫細胞としてはマウス、ラツト、ヒト等由来のも
のが使用される。細胞融合は例えばG.ケラー(G.Khle
rh)ネーチャー(Nature)第256巻、第495頁(1975)に
記載の方法又はこれに準ずる方法によつて行われる。こ
の際30〜50%ポリエチレングリコール(分子量1000〜40
00)を用い、30〜40℃の温度下約1〜3分間程度反応さ
せることによつて行われる。
細胞融合によつて得られたハイブリドーマはスクリー
ニングに付される。すなわち、スクリーニングは酵素抗
体法等によつて行われる。得られた抗体産生ハイブリド
ーマはクローニングに付される。すなわち、当該ハイブ
リドーマを例えば限界希釈法によつてクローニングを行
つてクローンを得る。得られたクローンは、次いで目的
とするモノクローナル抗体を産生するクローンのスクリ
ーニングに付され、例えば酵素抗体法等によつて行われ
る。選ばれたクローンは、例えばあらかじめプリスタン
(2,6,10,14−テトラメチルペンタデカン)を投与したB
ALB/Cマウスの腹腔内へ移植し、10〜14日後にモノクロ
ーナル抗体を高濃度に含む腹水を採取する。この腹水か
らのモノクローナル抗体の回収はIgの精製法として従来
既知の硫安分画法、ポリエチレングリコール分画法、イ
オン交換クロマトグラフ法、ゲルクロマトグラフ法等を
応用することで容易に達成される。
かくして得られた抗OCモノクローナル抗体は、生体由
来の試料、例れば血清、血しよう又は尿中のOCを特異的
に高感度で精度良く測定するために極めて好適である。
この測定のために、モノクローナル抗体そのもの又はそ
れからの相大する免疫学的特性を有するフラグメント、
例えばFabフラグメントを使用することができる。
〔実施例〕
以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されない。
実施例1 モノクローナル抗体の作製 (1) 抗原の精製 ウシ大腿骨を細砕し、0.5M EDTA(pH8)で骨蛋白を抽
出した。抽出懸濁液を遠心分離し、上清を凍結乾燥後OD
Sカラムを用いたHPLCでウシOCを精製した。
(2) マウスの免疫 ウシOC2mgとKLH2mgを1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−3−エチルカルボジイミド20mgを溶解させた50
mMリン酸緩衝液(pH7.4)3mlに加え、室温で1晩かくは
ん後、0.15M NaClを含む10mMリン酸緩衝液(pH7.4)に
対して透析した。透析内液をフロイントの完全アジユバ
ントと1:1(V/V)を割合でよく混合し、マウス1匹当り
ウシOCが80μgとなるようにに腹腔内に免疫した。初回
免疫から14日後に40μgのウシOCを含む上記混合物を腹
空内投与し、更にその18日後、ウシOC−KLHコンジユゲ
ートをアジユバントと混合せず腹腔内に最終免疫した。
(3) 細胞融合及びクローニング 最終免疫の3日後にマウスの脾臓を取出し、その脾細
胞とマウスミエローマP3U1とを10:1の割合で混合し前記
ネーチヤー記載のケラーらの方法を用いて細胞融合を行
つた。次に、96ウエルマイクロプレートに植え込み、HA
T(ヒポキサンチン1×10-4M、アミノプテリン4×10-7
M、チミジン1.6×10-5M)を含んだDMEM−10%FCS培地
(HAT培地)で10〜17日間培養後、HT(ヒポキサンチン
1×10-4M、チミジン1.6×10-5M)を含んだDMEM−10%F
CS培地(HT培地)に移行し、更にフラスコ(25ml)に培
養できるようになつてからDMEM−10%FCS培地で培養し
た。増殖の見られたウエルの培養上清中の抗体価を酵素
抗体法により測定し、適切なウエルから限界希釈法によ
り、求めるハイブリドーマのクローニングを行つた。す
なわち、マクイロプレートにウエル当り約2.5×104個の
マウス胸腺細胞を植え込み、次にDMEM培地で5、1、0.
5個/0.1mlになるようにハイブリドーマを希釈し、これ
を上記マイクロプレートに0.1m/ウエルずつ植え込み培
養した。培養開始後10〜14日で肉眼で認められるコロニ
ーが形成され、クローン株を得た。
(4) スクリーニング法 ハイブリドーマ及びクローンが増殖したウエルの培養
上清を分取し、エンザイム リンクドイムノソルベント
アツセイ(Enzyme Linked Immunosorbent Assay)(E
LISA)法によりウシOCに対する抗体産生ハイブリドーマ
及びクローンを調べた。マイクロタイタープレートにウ
シOCを0.5μg/50μ/ウエルとなるように分注し、4
℃で18時間静置してウシOCを固相に吸着させた。10mMリ
ン酸緩衝食塩水(PBS)(pH7.4)200μで3回洗浄し
た後、1%ウシ血清アルブミン(BSA)を含むPBS100μ
/ウエルを加え、37℃で1時間静置し、各ウエルの未
吸着部分をブロツクした。次いで、検体である培養液を
50μ/ウエル加え37℃で1時間反応させた。0.05%ツ
イーン(Tween)−20を含むPBSで3回洗浄した後、ペル
オキシダーゼ標識抗マウスIgG(ICN社製)を50μ/ウ
エル添加し、37℃で1時間反応させた。ツイーン−20含
有PBSで洗浄し、0.001%過酸化水素、0.55mg/ml ABTS
〔2,2′−アジノージ(3−エチルベンゾチアゾリン−
スルホネート)〕ベーリンガーマンハイム社製〕を含む
0.1Mクエン酸−水酸化ナトリウム緩衝液(pH4.0)を加
え、波長410nmでの吸光度を測定した。検体中、ウシOC
に対する抗体が存在したウエルのみ発色がみられた。
この結果、抗体産生能の高いクローン株OC−G1、OC−
G2及びOC−3が得られた。
前記クローン株は、各々Hybridoma OC−G1と表示し微
工研菌寄第9696号(FERM P−9696)、Hybridoma OC−G2
と表示し微工研条寄第2077号(FERM BP−2077)、Hybri
doma OC−G3と表示し微工研条寄第2078号(FERM BP−20
78)として、通商産業省工業技術院微生物工業技術研究
所に寄託されている。
(5) モノクローナル抗体の作製 7週令以上のBALB/C系マウスにプリスタン(アルドリ
ツチ社製)0.5mlを腹腔内に投与し、1週間以上経過し
た後、培養、増殖させたクローン株1〜9×108個/マ
ウスを腹腔内接種した。10〜14日後にマウスを殺し、腹
水を採取した。これを3,000rpm10分間遠心分離し、5〜
15ml/匹のモノクローナル抗体含有腹水を得た。
(6) モノクローナル抗体の精製 上記(5)によつて得られた腹水を脱脂綿で過して
脂肪を除き、50mMリン酸緩衝液(pH7.3)で2倍希釈し
た後、等量の飽和硫酸アンモニウムを加え、沈澱画分を
分取した。この画分をなるべく少量の上記リン酸緩衝液
に溶解させ、同じ緩衝液に対して透析した。このサンプ
ルをDEAE−セルロースカラムにかけ、クローン株OC−G
1、OC−G2及びOC−G3から各々抗ウシOCモノクローナル
抗体OC−G1、OC−G2及びOC−G3を得た。
(7) モノクローナル抗体の物理化学的性質 Igサブクラス OC−G1:IgG1 OC−G2:IgG2 OC−G3:IgG3 1/15Mリン酸緩衝食塩水(pH7.2)にアガロースを1%
加え、煮沸後スライドグラスに5mlのせ、固化した。直
径2.5mmの穴を5mm間隔で開け、各穴に腹水より精製した
モノクローナル抗体又はウサギで作成した各種マウスIg
サブクラスに対する抗血清を5μ入れた。スライドグ
ラスを湿潤箱に入れ、室温で18時間静置し、モノクロー
ナル抗体と抗マウスIgサブクラス血清を入れた2穴間に
生じた抗原抗体反応による沈降線の形成を観察した。
分子量 OC−G1:145,000 OC−G2:145,000 OC−G.:146,000 SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(12.5%)で
モノクローナル抗体の分子量を推定した。両抗体はIgG
であることから、H鎖とL鎖の分子量の合計の2倍をモ
ノクローナル抗体の分子量とした。分子量マーカーはバ
イオ−ラド(Bio−Rad)社のSDS−PAGE分子量スタンダ
ードーLow(リゾチーム14.4k、ダイズトリプシンインヒ
ビター21.5k、カルボニツクアンハイドラーゼ31k、オボ
アルブミン45k、ウシ血清アルブミン66.2k、ホスホリラ
ーゼB92.5k)を用いた。
等電点 OC−G1:7.7〜7.3 OC−G2:7.2〜6.8 OC−G3:8.9〜8.7 精製モノクローナル抗体の等電点電気泳動を行つたと
ころ、上記のpIに相当するバンドが認められた。
抗原との結合部位 ウシOCをトリプシン(シグマ社製)とスタフイロコツ
カス アウレウス(Staphylococcus aureus)V8プロテ
アーゼ(シグマ社製)で消化し、フラグメントに断片化
した。
各消化物はC18逆相HPLCにより分画し、6N HCl中130℃
で3時間酸加水分解を行つた後、アミノ酸組成分析を実
施し、フラグメントの固定を行つた。その結果を表1に
示す。トリブシン消化物からは、T1(1−19)、T2(21
−43)、T3(45−49)、スタフイロコツカス アウレウ
ス V8プロテアーゼ消化物からはV1(8−31)、V2(32
−40)、V3(41−45)、V4(46−49)が得られた。各分
画は、次に示す方法によつて、モノクローナル抗体の抗
原への結合部位の検索に使用した。
まず、96ウエルマイクロタイタープレートの各ウエル
にウシOCを5μg/50μ/ウエルとなるように分注し、
4℃で18時間静置して、固相に吸着させた。次にリン酸
緩衝食塩水(PBS)250μで3回洗浄した後、1%ウシ
血清アルブミン(BSA)を含むPBS100μ/ウエルを加
え、4℃で18時間静置し、各ウエルの未吸着部分をブロ
ツクした。PBS250μで3回洗浄した後、サンプル50μ
を添加した。サンプルは、西洋ワサビペルオキシター
ゼ(HRP)標識モノクトーナル抗体と、T1〜T3、V1〜V4
をそれぞれ4℃で20時間反応させたものを用いた。37℃
で2時間反応させた後、PBS250μで4回洗浄し、0.00
1%過酸化水素、0.55mg/ml ABTSを含む0.1Mクエン酸−
水酸化ナトリウム緩衝液(pH4.0)を加え、波長410nmで
の吸光度を測定した。その結果、表2に示すように、HR
P標識モノクローナル抗体とフラグメントが結合してい
るために発色の低くなるフラグメントが存在することが
示された。すなわちOC−G1はT3(45−49)、V4(46−4
9)と結合し、OC−G2はT3(45−49)と結合し、OC−G3
はT2(21−43)、V1(8−31)と結合することより、OC
−G1の結合部位は46−49、OC−G2の結合部位は45−49、
OC−G3の結合部位は21−31であると決定した。
実施例2モノクローナル抗体を用いたサンドイツチ法EI
AによるOCの定量 実施例1で得たモノクローナル抗体OC−G2、OC−G3を
用いてOC測定試薬を調製した。
(1) 西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)標識モノ
クローナル抗体の作製 ニユーヨーク市、アラン R リス インコーポレー
テツド(Alan R Liss Inc.)1979年発行、P.K.ナカネ
(P.K.Nakane)著「イムノアツセイス イン ザ クリ
ニカル ラボラトリー」(Immunoassays in the Clinic
al Laboratory)第81頁に記載の方法に準じて行つた。H
RP(ベーリンガーマンハイム社製)4mgを1mgの蒸留水に
溶かし、0.1M過ヨウ素酸ソーダ0.2mlを加えて室温で20
分間反応させた後、1mM酢酸ソーダ緩衝液(pH4)に対し
て1晩透析する。0.2M炭酸ソーダ緩衝液(pH8.5)0.02m
lを加えてpH9〜9.5にすると同時にモノクローナル抗体O
C−G3 8mg/ml〔0.01M炭酸ソーダ緩衝液(pH9.5)に対し
て透析したもの〕を加える。室温で2時間反応させた
後、水素化ホウ素ソーダ4gm/mlを0.1ml加えて4℃で2
時間反応させる。これをセフアデツクス(Sephadex)G
−100カラムでゲル過し、0.1M NaClを含む0.1Mリン酸
ナトリウム緩衝液pH7.5で溶出させ、HRP標識OC−G3モノ
クローナル抗体を分取した。
(2) サンドイツチ法EIA測定系 96ウエル マイクロタイタープレートの各ウエルにPB
Sに溶解したモノクローナル抗体OC−G2(50μg/ml)を5
0μずつ添加し、4℃で1晩インキユベートし、溶液
を捨てた後、1%BSAを含むPBS溶液を100μずつ各ウ
エルに添加し、37℃で1時間ブロツキングを行つた。PB
Sでよく洗浄したのち、サンプル50μを添加し37℃で
1時間反応させ、PBSで3回洗浄し、1%BSAを含むPBS
で希釈したHRP標識OC−G3モノクローナル抗体液50μ
を添加して37℃で1時間反応させた。PBSで3回洗浄し
たのち、0.001%過酸化水素、0.55mg/ml ABTSを含む0.1
Mクエン酸−水酸化ナトリウム緩衝液(pH4.0)を加え、
波長410nmでの吸光度を測定した。
(3) 測定系の感度 各種濃度のウシOC(0.05〜10ng/ml)を用いて作製し
た検量線を第1図に示す。すなわち第1図は、本発明の
モノクローナル抗体を用いたサンドイツチ法EIAによるO
C測定の感度と精度を、ウシOC濃度(ng/ml、横軸)と41
0nmにおける吸光度(縦軸)との関係で示す図である。
第1図に示す結果から、本発明の測定方法を用いれ
ば、0.1ng/mlまで精度良く測定可能であることが明らか
である。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明した通り、本発明によりOCに対するモ
ノクローナル抗体が提供された。本発明のモノクローナ
ル抗体を利用することにより、精度及び感度の高いOCの
微量定量が可能となり、OCの生理作用の研究、骨代謝に
おけるOCの役割の解明などに非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のモノクローナル抗体を用いたサンドイ
ツチ法EIAによるOC測定の感度と精度を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日野 文嗣 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寶酒 造株式会社中央研究所内 (72)発明者 加藤 郁之進 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寶酒 造株式会社中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−263999(JP,A) 特開 昭60−146154(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】IgGクラスに属し、 (a) オステオカルシンのC末端アミノ酸配列 の少なくとも1アミノ酸以上を含むペプチドを認識し、
    オステオカルシンのアミノ酸配列 (式中のGlaはγ−カルボキシグルタミン酸を示す)を
    認識しない、 (b) オステオカルシンのアミノ酸配列 の少なくとも1アミノ酸以上を含むペプチドを認識し、
    オステオカルシンのC末端アミノ酸配列 を認識しない、 のいずれかの性質を有するものであることを特徴とする
    抗オステオカルシンモノクローナル抗体。
  2. 【請求項2】生体試料中のオステオカルシンの免疫学的
    測定に際して、IgGクラスに属し、 (a) オステオカルシンのC末端アミノ酸配列 の少なくとも1アミノ酸以上を含むペプチドを認識し、
    オステオカルシンのアミノ酸配列 (式中のGlaはγ−カルボキシグタミン酸を示す)を認
    識しない、 (b) オステオカルシンのアミノ酸配列 の少なくとも1アミノ酸以上を含むペプチドを認識し、
    オステオカルシンのC末端アミノ酸配列 を認識しない、 のいずれかの性質を有する抗オステオカルシンモノクロ
    ーナル抗体を使用することを特徴とするオステオカルシ
    ンの測定方法。
JP62318564A 1987-12-18 1987-12-18 モノクローナル抗体及びその使用方法 Expired - Fee Related JP2613067B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62318564A JP2613067B2 (ja) 1987-12-18 1987-12-18 モノクローナル抗体及びその使用方法
DE19883842498 DE3842498A1 (de) 1987-12-18 1988-12-16 Verfahren zur erkennung von krankheiten und hierfuer verwendbare monoklonale antikoerper

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62318564A JP2613067B2 (ja) 1987-12-18 1987-12-18 モノクローナル抗体及びその使用方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01160493A JPH01160493A (ja) 1989-06-23
JP2613067B2 true JP2613067B2 (ja) 1997-05-21

Family

ID=18100541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62318564A Expired - Fee Related JP2613067B2 (ja) 1987-12-18 1987-12-18 モノクローナル抗体及びその使用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2613067B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2558956B2 (ja) * 1989-02-10 1996-11-27 帝人株式会社 ヒト・オステオカルシンの免疫学的測定方法、そのための試薬及びキツト、ヒト・オステオカルシンに対する抗体、それを産生するハイブリドーマ及びそれを産生する方法
US5506111A (en) * 1989-02-10 1996-04-09 Teijin Limited Method of immunological assaying of human osteocalcin, reagent and kit therefor, antibody to human osteocalcin, hybridoma producing said antibody, and method of producing it
EP0646794A1 (en) * 1989-02-10 1995-04-05 Teijin Limited Method of immunological assaying of human osteocalcin, reagent and kit therefor, antibody to human osteocalcin, hybridoma producing said antibody, and method of producing it
JP2559907B2 (ja) * 1990-12-27 1996-12-04 帝人株式会社 ヒト・オステオカルシンフラグメントに対する抗体

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60146154A (ja) * 1984-01-11 1985-08-01 Eisai Co Ltd オステオカルシン関連誘導体
JPH0633317B2 (ja) * 1985-05-20 1994-05-02 旭化成工業株式会社 新規ペプチド

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01160493A (ja) 1989-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4935343A (en) Monoclonal antibodies for interleukin-1β
JP2837160B2 (ja) ヒト腫瘍壊死因子に対するモノクローナル抗体を含有する敗血症治療薬及びリューマチ性疾患治療薬
EP0288088B1 (en) Detection of tumor necrosis factor; monoclonal antibody and kit
JP2818116B2 (ja) 心筋トロポニンtに対する特異的抗体を用いる心筋トロポニンtの測定方法
JP3441763B2 (ja) モノクローナル抗体及び該モノクローナル抗体を用いたヒトg−csfの測定法
JP2988635B2 (ja) ヒトIgEに対するモノクローナル抗体
JPH0672158B2 (ja) 精製されたヒトマクロファージ遊走阻止因子
JP2613067B2 (ja) モノクローナル抗体及びその使用方法
JP3018110B2 (ja) モノクローナル抗体
KR960008672B1 (ko) 심방 나트륨이뇨성 폴리펩티드를 인지하는 단일클론성 항체
JPH058679B2 (ja)
JP4071330B2 (ja) 抗ヒトメダラシンモノクローナル抗体、その製造方法及びそれを用いる免疫学的測定方法
JPH0739439B2 (ja) モノクローナル抗体及びその使用方法
JP3018111B2 (ja) モノクローナル抗体及びアシアログリコプロテインレセプターの測定法
EP0345811B1 (en) Monoclonal abtibodies specific for human fibrinopeptide A
JPH0753757B2 (ja) モノクローナル抗体及びその使用方法
JP3102484B2 (ja) モノクローナル抗体及びその用途
JP2613105B2 (ja) モノクローナル抗体の使用方法
JPS63209596A (ja) モノクロ−ナル抗体及びその使用方法
JP4037933B2 (ja) 抗ヒトカルシトニンモノクローナル抗体
JP2868808B2 (ja) 活性化血小板抗原測定試薬
JPH03139292A (ja) ヒトインタ―ロイキン―6に対するモノクロ―ナル抗体
JPH04252956A (ja) タンパク質の測定方法、試薬及びキット
JP2673619B2 (ja) 抗ヒトセルロプラスミンモノクローナル抗体、それを用いたヒトセルロプラスミンの検出方法及びそれを産生するハイブリドーマ
JPH03187395A (ja) ヒトインターロイキン―4に対するモノクローナル抗体および該抗体の利用方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees