JP2612242B2 - コーミングシリンダ - Google Patents

コーミングシリンダ

Info

Publication number
JP2612242B2
JP2612242B2 JP63031155A JP3115588A JP2612242B2 JP 2612242 B2 JP2612242 B2 JP 2612242B2 JP 63031155 A JP63031155 A JP 63031155A JP 3115588 A JP3115588 A JP 3115588A JP 2612242 B2 JP2612242 B2 JP 2612242B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
fringe
combing
radius
control member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63031155A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01207422A (ja
Inventor
勝敏 岸
繁征 館
和博 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Howa Machinery Ltd
Original Assignee
Howa Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Howa Machinery Ltd filed Critical Howa Machinery Ltd
Priority to JP63031155A priority Critical patent/JP2612242B2/ja
Priority to US07/306,896 priority patent/US5001815A/en
Priority to EP89810115A priority patent/EP0329615B1/en
Priority to DE89810115T priority patent/DE68911552T2/de
Priority to CN89100777A priority patent/CN1018738B/zh
Publication of JPH01207422A publication Critical patent/JPH01207422A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2612242B2 publication Critical patent/JP2612242B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01GPRELIMINARY TREATMENT OF FIBRES, e.g. FOR SPINNING
    • D01G19/00Combing machines
    • D01G19/06Details
    • D01G19/10Construction, mounting, or operating features of combing elements
    • D01G19/105Combing cylinders

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明はコーマ機特に綿コーマ機におけるコーミン
グシリンダに関するものである。
従来の技術 コーマ機は、コーミングシリンダ(以下単にシリンダ
と記す)と回転ブラシがサクションボックス内に設けら
れていて、シリンダのコーミング針によってラップをコ
ーミングし、コーミングの針上に滞留する短繊維を回転
ブラシで除去し、除去された短繊維はサクションボック
ス内の吸引気流によってサクションローラ上に運ばれ
る。このサクションボックス内の吸引気流は、主として
サクションボックスの前側のカバー部分とシリンダの間
をシリンダの回転方向に沿ってシリンダの周面に形成さ
れた空気流路を上から下へ流れる。この下向きの吸引気
流はデタッチングローラの後方のサクションボックスの
開口部(シリンダの上方)の空気を吸引していて、デタ
ッチングローラが逆転してフリースを戻す際にフリース
をボトムデタッチングローラの表面に沿わせてフリース
の後端を前記空気流路内へ導く作用をしている。そして
デタッチングローラが逆転して戻されるフリースの先端
が少なくともボトムローラとシリンダの間隙を通過する
迄の間、下向きの吸引気流が充分作用するようにするた
めに従来のシリンダは針セグメントの半径よりバランス
セグメントの半径を小さくして(10〜15mm小径)、シリ
ンダ(バランスセグメント)の外周面と回転ブラシとの
間隙が大きな間隙になるようにしている。ところが半円
筒形状のバランスセグメントを小径にするとコーミング
針でコーミングされたフリンジをデタッチングローラに
受け渡す動作の間、前進中のクッションプレートの下面
とバランスセグメントとの間隙が大きくなる。この間隙
が大きいと垂直板状のニッパナイフの前進によってニッ
パナイフとデタッチングローラの間の空気、即ちニッパ
ナイフ前方の空気の一部がクッションプレートとバラン
スセグメントの間隙を通って後方へ流れる。コーマ機を
高速に回転するとニッパナイフの前方からクッションプ
レートの下面に沿って流れる後方への気流によって多数
の繊維が1本づつ突出した状態のコーミングされたフリ
ンジの先端が下方へ向けてJ字状に湾曲する。そしてそ
のフリンジの先端がボトムデタッチングローラの外周に
近接すると前記の下向きの吸引気流の作用も受けるので
先端が乱れて更に折り曲げられて下を向くためにデタッ
チングローラの逆転によって戻されたフリースにフリン
ジが接合しなくなり、紡出不能となるという致命的な問
題点があった。
このJ字状に折り曲るフリンジの姿勢を制御するべ
く、針セグメントの回転方向後方に、コーミングされた
フリンジをデタッチングローラへ受け渡す動作中、ニッ
パーのクッションプレートの下面とシリンダ外周面との
間隙を小さくするための間隙縮小部材を配設する技術が
特公昭60−30763号公報に開示されている。
発明が解決しようとする課題 前記特公昭60−30763号公報の技術によれば、フリン
ジをデタッチングローラへ受け渡す動作中、クッション
プレートとシリンダとの間隙を小さくするのであるから
間隙縮小部材は針セグメントの半径と同一半径の切欠円
筒状に形成され針セグメントの最後列の針から間隙縮小
部材のシリンダの回転方向後端までは略90゜の円筒面に
なっている。そのためにデタッチングローラが逆転して
いる動作中、この円筒面とボトムデタッチングローラの
間隙も小さくなる。この間隙が小さくなると、サクショ
ンボックスの前記空気流路を上から下へ流れる吸引気流
のデタッチングローラ附近での流量が少なくなり、流速
が弱くなる。コーマ機を高速に回転するとデタッチング
ローラの逆転によって戻されるフリースの逆送速度がデ
タッチングローラ附近の流速より早くなるためにフリー
スの後端はボトムローラの表面に沿って送り出されずに
フリースが乱れてボトムデタッチングローラの後方に大
きくふくらんでつ字状に湾曲する。このようにフリース
が後方にふくらむと、そのフリースに前進中のフリンジ
の先端が衝突して繊維が折れ曲り接合ができなくなる。
従って間隙縮小部材を取付けた従来のシリンダは、シリ
ンダ外周面とボトムデタッチングローラとの小さな間隙
によってシリンダ回転数が制約され、高速化することが
できない。
課題を解決するための手段 本発明はかかる従来の問題点を解消するもので、本発
明はシリンダの回転方向に向かって下向き勾配の前側傾
斜面を形成したフリンジ制御部材をデタッチングローラ
が逆転から正転に変るときにフリンジ制御部材の頂面が
ボトムデタッチングローラとほぼ対向するように針セグ
メントの回転方向後方に設け、前記前側傾斜面の前端部
の半径を針セグメントの半径より小さくして最後列のコ
ーミング針の後方に凹部を形成したことを特徴とするシ
リンダである。
作用 かかる構成につき、デタッチングローラが逆転を始め
てフリースの後端が少なくともボトムデタッチングロー
ラとシリンダ外周面の間を通過するまでの期間中はシリ
ンダ凹部がボトムデタッチングローラと対向し、フリン
ジ制御部材の頂面がクッションプレートの下面と対向し
た状態でシリンダが回動する。そしてデタッチングロー
ラが逆転途中においてニッパー装置がラップの把持を開
放してからデタッチングローラが正転に変るまでの期間
中はフリンジ制御部材の頂面がコーミングされたフリン
ジの直下を移動する。従って前記のシリンダの凹部がボ
トムデタッチングローラに対向している期間中は下向き
の吸引気流がデタッチングローラ附近に作用しているの
でデタッチングローラで逆送されるフリースはボトムデ
タッチングローラの表面に沿って下方へ導かれてフリー
スの繊維が乱れたり折れ曲ることがない。又コーミング
されたフリンジは直下を移動するフリンジ制御部材の上
面に載って案内されて行き、フリンジがフリンジ制御部
材から離れた後は、該部材の回転に伴う遠心気流により
フリンジの先端部が上方へ吹き上げられてその先端がフ
リースに重合されるのでフリンジの繊維も乱れることが
ない。
実施例 第1図に示すコーマ機における一実施例に基いて以下
説明する。先ず、実施例のニッパー装置の構造について
説明すると、機枠に往復回転可能に支承された全コーミ
ングユニット共通のニッパー軸1に各コーミングユニッ
トごとに一対のニッパーアーム2がボルト3によって挟
着固定されている。機枠に取付けたニッパー支軸4にニ
ッパーアーム2に対応する一対のロッカーアーム5を回
動自在に支承し、ロッカーアーム5とニッパーアームの
上端部にニッパーボディ支軸6と、ニッパーアーム2の
上端部のドライブピン7にニッパーボディ8を連結して
四節リンク機構を構成し、ニッパー軸1の往復回転に伴
ってニッパーボディ8が前後動する。ニッパーボディ8
にクッションプレート9を取付け、フィードローラ10を
支持したフィードローラ加圧腕11をニッパーボディ支軸
6に装着し、図示を省略したトーションバーによってフ
ィードローラ10がクッションプレート9に圧接されてい
る。12は前端部にニッパーナイフ13を取付けたナイフア
ームで、ニッパーボディ8に軸支14し、その後端部には
ナイフ加圧ロッド15がピン16連結されている。そして機
枠に軸支17されているばね筒18とナイフ加圧ロッド15の
間に介装したスプリング19の弾力によってニッパーナイ
フ13がクッションプレートに圧接して、ニッパー装置の
前進途中でナイフ加圧ロッドに螺着したロックナット20
がばね筒18に当接するとニッパーナイフ13が開口する。
21は先端部にトップコーム22を取付けたトップコームア
ームでニッパーボディ8の上端部に軸支24され、機枠に
固定のピンに遊嵌したカムフォロアー23にカム面21Aが
スプリング25で圧接していてニッパーボディ8の前後動
に伴ってトップコーム22が上下動する。
次にシリンダ30の構造について説明すると、機枠に回
動自在に支承された全コーミングユニット共通のシリン
ダ軸31に円筒状のシリンダボス32を、ボルト33により締
付固定し、そのシリンダボス32には外周面のほぼ全体に
コーミング針34を配設した切欠円筒状の針セグメント35
と針セグメント35の半径R1より小径の半円筒状のバラン
スセグメント36が夫々4本のボルト37、38によって半径
方向から着脱可能に締着されている。40は本発明装置の
主体をなす山形状のフリンジ制御部材で、針セグメント
35の回転方向後方に針セグメント35の後部とバランスセ
グメントの前部の一部を覆って円柱状間座45を介してシ
リンダボス32にビス止46されている。本実施例のフリン
ジ制御部材40は表面平滑な鋼板で頂面の高さはコーミン
グ針34の半径Rとほぼ同一で頂面41の接線に対して傾斜
角度θの回転方向に向かって下向き勾配の前側傾斜面42
に成形し(第4図)、その前端部を更に急傾斜面43に折
曲成形し、前端部の半径が針セグメントの半径R1より小
さくなっている。そして針セグメント35の後部は最後列
のコーミング針34の直ぐ後から急傾斜面35Aに削設され
ていて、最後列のシリンダ針の後方のシリンダ外周面は
凹部Gに形成されている。48は針セグメント35の前部と
バランスセグメント36の後部の間隙を塞ぐ覆板で、円柱
状間座49を介してシリンダボス32にビス止50されてい
る。
51は高速回転する全コーミングユニット共通のブラシ
軸52に取付けた回転ブラシで、ブラシの先端はコーミン
グ針34に摺接して針34上に付着した短繊維を除去する。
53はシリンダ30と回転ブラシの前後左右を囲むように配
設したサクションボックスで、下部の開口端に回転可能
に支持した多孔のサクションローラ54を設け、中心部の
ダンパードラム55が図示を省略した吸気源に接続してい
る。57、58はサクションボックス53に溶着した整流板で
サクションボックス53内の吸引気流が案内されて上から
下へと流れている。この下向きの吸引気流60はサクショ
ンボックス53の前側はシリンダ30の回転方向と同一であ
り、後側は逆方向であるから主としてサクションボック
ス53の前側のカバー部分とシリンダの間をシリンダの回
転方向に沿って流れ、デタッチングローラ61附近Hの空
気を吸い込んでいる。61、62は正転と逆転を繰り返し
て、フリースを送り出す二対のデタッチングローラで、
既知のように紡出する繊維の種類によって正逆転のタイ
ミング調整が行なわれるが、好ましくはデタッチングロ
ーラ61、62が正転に変るとき、即ち正転開始のときに
(第5図)、フリンジ制御部材40の頂面41がボトムデタ
ッチングローラ61にほぼ対向するように前記フリンジ制
御部材40を配設する。
次にかかる構成のコーマ機の作用について第2図〜第
5図に基いて説明する。図示しないラップ供給装置によ
り帯状に巻き戻されたラップLは、フィードローラ10の
積極回転により送り出されて間欠的に開閉するニッパー
ナイフ13とクッションプレート9に把持され、矢印方向
に回転する針セグメント35のコーミング針34によってコ
ーミングされる。第1図はコーミングを始めたときの状
態を示している。コーミングされたフリンジF1はデタッ
チングローラ61、62で戻されたフリースF2に重合されて
前方へ送り出されてトランペットに収束されスライバと
なり、このスライバが数本集められてドラフトされなが
ら収納ケンスに収容される。
第2図には、矢印方向に回転するシリンダ30のコーミ
ング針34によってコーミング作用が終って最後列のコー
ミング針34がボトムデタッチングローラ61とほぼ対向
し、デタッチングローラ61、62が逆転を開始するときの
各部材の作動位置の関係が示されている。このときに
は、フリンジ制御部材40の前側傾斜面42がクッションプ
レート9の下面とほぼ平行に対向しており、その間隙は
バランスセグメント36の外周面とクッションプレート9
の下面の間隙よりは小さいが可成り大きな間隙であるか
らニッパナイフ13の前進に伴って発生するクッションプ
レート9の下面に沿って後方へ流れる弱い気流がコーミ
ングされたフリンジF1に作用して、クッションプレート
9とニッパーナイフ13に把持されているフリンジF1は垂
れ下がった状態で前側傾斜面42の前端部の折曲面に摺接
する。シリンダ30の回転が進むにつれてフリンジ制御部
材40の頂面41がクッションプレート9の下面と対向して
行きその間隙が漸減的に小さくなって行くとともに最終
列のコーミング針34の後方のシリンダ外周面の凹部Gが
ボトムデタッチングローラ61と対向して行く。デタッチ
ングローラの逆転によって戻されるフリースF2の後端が
ボトムデタッチングローラ61とシリンダ30の間を通過す
る前後の期間中は、シリンダの凹部Gがボトムローラ61
と第3図の如く対向していてサクションボックス53の下
向きの吸引気流がデタッチングローラ61附近に作用して
いるために、逆送されたフリースF2はデタッチングロー
ラ61の表面に沿って下方へ送り出される。
一方前記第2図の状態のフリンジF1はニッパー装置の
前進速度よりシリンダ30の回転の周速度が速いためにフ
リンジ制御部材の前側斜面42に載ってフリンジF1の先端
を伸ばすように摺接して行き、ニッパー装置のニッパナ
イフ13が開口を始めるときには、フリンジ制御部材の頂
面41がクッションプレート9の下面に対向し第3図の状
態になる。更にシリンダ30が回動し、ニッパナイフ13と
クッションプレート9の口が次第に大きく開くにつれ
て、クッションプレート9の上面のフィードローラ10に
挟持されフィードローラ10の回転で所定量だけニッパー
装置の最前進位置まで徐々に送り出されながらラップL
が繊維自身の持つ弾性回復力によって水平方向へ直線状
に伸びて行き、下方に垂れ下っていたフリンジF1を上方
へ持ち上げる。フリンジの先端部がフリンジ制御部材40
の頂面41から離れ、水平方向の直線状になろうとしてい
るフリンジF1の下方をフランジ制御部材の頂面41が回動
する。フリンジ制御部材40は前記の如く傾斜角度θの前
側傾斜面42に形成されているためにシリンダ30の高速回
転によって遠心方向の弱い随伴気流が発生している。こ
の回転による遠心気流がフリンジF1の下方を移動中、フ
リンジF1に作用して上方へ吹き上げているためにフリン
ジ自身の直線状になろうとする作用を助長し、フリンジ
の先端がボトムデタッチングローラ61の表面に接近する
ときにはほぼ水平状になる。コーミングされ先端が薄く
なっているフリンジの先端がデタッチングローラ61に接
触する直前には遠心気流の作用によってフリンジF1の先
端は第4図のように水平より僅かに上向きの湾曲状にな
る。
更にデタッチングローラ61、62が逆転を続けた後正転
に変るときには第5図のようにフリンジ制御部材40の頂
面41がボトムデタッチングローラ61にほぼ対向した位置
に来て、その間隙は第4図から第5図の状態までは漸減
して行って第5図、即ちデタッチングローラ61、62が正
転開始のときに最小となる。そうすると前記のシリンダ
の回転による遠心気流がフリンジF1に殆ど作用しない状
態となり逆送されたフリースF2の上面に沿うようにして
フリンジF1の先端の下面が重ね合されて接合する。この
ように前進中のニッパー装置のニッパーナイフ13が開口
してからフリンジF1がフリースF2に接合されるまでの期
間中、フリンジ制御部材40がフリンジF1の下方を移動し
て、コーミングされた繊維を伸ばすように摺接し、その
フリンジF1がフリンジ制御部材の頂面41から離れた後は
該部材40の回転による遠心気流によってフリンジF1を吹
上げてほぼ水平状にして、その先端から逆送されたフリ
ースF2に沿うようにして接合されるので、繊維が乱れた
り折れ曲ることが無く、コーマ機を高速に回転すること
が出来る。接合されたフリースF2はデタッチングローラ
61、62の正転により前方へ送り出され、フリンジF1の先
端がデタッチングローラ61に挟持されて緊張するとトッ
プコーム22がフリンジF1に突きささり、受け渡されたフ
リンジF1の後端部を後退しながらくしけずっていき、そ
の途中でフリンジF1は素抜けるように切れて次のシリン
ダによるコーミングに移る(第1図)。
上記実施例のシリンダ30において、傾斜角度θ=30゜
で頂面41の半径が異なるシリンダ制御部材40を作成し、
これらのシリンダ30と従来のコーマ機(豊和工業株式会
社製KZコーマ)に取付け、下記の条件で紡出して、スラ
イバー均整度CV%(スライバーの8mmの単位長さの重量
の変動率)を測定した結果を第6図のとおりであった。
紡出条件 ラップ Ne40用(800ゲレン/yd) 紡出番手 350ゲレン/6yd 牽伸装置のドラフト 6 シリンダ回転数 280r.p.m、320r.p.m 従来のコーマ機は毎分230回転を超えるとスライバー
均整度CV%が著しく悪くなり実用に供し得なくなり、毎
分250回転すると前記の理由によりフリンジF1がフリー
スF2に接合しなくなり、紡出することができなかった
が、本実施例のシリンダ30は、従来の1.4倍の高速回転
にしても均整度の良い、高品質のスライバーが紡出し得
る。スライバー均整度の向上のためにはフリンジ制御部
材40の頂面41の半径をコーミング針34の針先の半径Rと
ほぼ等しい半径にすることが好ましいが、第6図から明
らかなようにR−5mm半径程度までは実用可能な均整度
のスライバーが得られる。なお、頂面41の半径を針先の
半径Rとほぼ等しい半径にするとフリンジ制御部材の頂
面41が回転中に回転ブラシ51に接触するが前側傾斜面42
が平滑な緩斜面に形成されているために回転ブラシ51を
損傷するおそれはない。そしてこの紡出テストの280回
転と320回転のスライバー均整度CV%の状況から更に高
速回転を図ることができる。
第7図〜第10図は、何れもフランジ制御部材40の他の
実施例であって、頂面41の半径が針先の半径Rと同一の
フリンジ制御部材40を取付けたシリンダ30が前記第5
図、即ちデタッチングローラ61が正転を開始したときの
状態を示している。第7図のフリンジ制御部材40は前側
傾斜面42の傾斜角度θを大きくして、前側傾斜面の前端
部の急傾斜面を無くしたものであり、第8図は前側傾斜
面を二段の傾斜面42A、42Bに形成したものである。第9
図と第10図は頂面41を円弧状面にしてフリンジF1がフリ
ンジ制御部材40から離れた後も(第4図のとき)クッシ
ョンプレート9との間隙を小さくするようにしたもので
あり、第10図はアルミニウム合金製のフリンジ制御部材
で前側傾斜面41を凸曲面に加工したものであり、仮想線
で図示したように凹曲面に成形しても良い。また、フリ
ンジ制御部材は、針セグメントまたは、バランスセグメ
ント外周の、最後列のコーミング針後方に凹部を形成さ
れた、針セグメント、又は、バランスセグメントの後方
部分自体で構成してあってもよい。
発明の効果 以上詳述したように本発明のシリンダは、デタッチン
グローラが逆転して少なくともフリースの後端がボトム
デタッチングローラとシリンダ外周面の間を通過するま
での期間中はそのフリースに下向き吸引気流が充分に作
用するようにしたので高速回転にしてもフリースの繊維
が乱れたり折れ曲ることがない。又コーミングされたフ
リンジが開放されてデタッチングローラに受け渡される
までの期間中、フリンジ制御部材の回転による遠心気流
がそのフリンジに作用するようにしたのでフリンジの繊
維も乱れたり折れ曲らずにフリースに理想的に接合する
ことができる。その結果従来のコーマ機においては紡出
不能とされていた高速回転が可能となる上に折れ曲りの
少ない均整度の高いスライバーが得られる。又シリンダ
回転を従来程度に留めると繊維の平行度が飛躍的に向上
して、スライバーの均整度を20%以上向上することがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のコーミングシリンダを取付けたコーマ
機の一実施例を示す側面断面図、第2図〜第5図はフリ
ンジ制御部材の作用状態を示す側面図、第6図は頂面の
半径が異なるフリンジ制御部材を取付けたコーミングシ
リンダで紡出したスライバーの均整度を示す線図、第7
図、第8図、第9図及び第10図はそれぞれ本発明の別例
を示すコーミングシリンダの側面図である。 9……クッションプレート、10……フィードローラ 13……ニッパーナイフ 30……コーミングシリンダ、34……コーミング針 35……針セグメント 36……バランスセグメント 40……フリンジ制御部材、41……頂面 42……前側傾斜面 61、62……デタッチングローラ G……凹部、θ……傾斜角度

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周に多数のコーミング針を植設した針セ
    グメントと針セグメントの外周半径より小さな外周半径
    の半円筒状のバランスセグメントをシリンダボスの外周
    面に着脱可能に嵌合固着したコーミングシリンダにおい
    て、シリンダの回転方向に向かって下向勾配の前側傾斜
    面を形成したフリンジ制御部材をデタッチングローラが
    逆転から正転に変わるときにフリンジ制御部材の頂面が
    ボトムデタッチングローラとほぼ対向するように針セグ
    メントの回転方向後方に設け、前記前側傾斜面の前端部
    の半径を針セグメントの半径より小さくして最後列のコ
    ーミング針の後方に凹部を形成したことを特徴とするコ
    ーミングシリンダ。
  2. 【請求項2】針セグメントに植設したコーミング針の針
    先の半径がRのときにフリンジ制御部材の頂面の半径を
    R+1〜R−5mmにしたことを特徴とする請求項1記載
    のコーミングシリンダ。
JP63031155A 1988-02-13 1988-02-13 コーミングシリンダ Expired - Lifetime JP2612242B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63031155A JP2612242B2 (ja) 1988-02-13 1988-02-13 コーミングシリンダ
US07/306,896 US5001815A (en) 1988-02-13 1989-02-07 Combing cylinder utilized for combing machine
EP89810115A EP0329615B1 (en) 1988-02-13 1989-02-13 Combing cylinder utilized for combing machine
DE89810115T DE68911552T2 (de) 1988-02-13 1989-02-13 Kämmzylinder verwendbar für Kämmaschinen.
CN89100777A CN1018738B (zh) 1988-02-13 1989-02-13 精梳机锡林

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63031155A JP2612242B2 (ja) 1988-02-13 1988-02-13 コーミングシリンダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01207422A JPH01207422A (ja) 1989-08-21
JP2612242B2 true JP2612242B2 (ja) 1997-05-21

Family

ID=12323552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63031155A Expired - Lifetime JP2612242B2 (ja) 1988-02-13 1988-02-13 コーミングシリンダ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5001815A (ja)
EP (1) EP0329615B1 (ja)
JP (1) JP2612242B2 (ja)
CN (1) CN1018738B (ja)
DE (1) DE68911552T2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102628197A (zh) * 2012-04-19 2012-08-08 东华大学 一种回转式棉纤维精梳机
CN104073924A (zh) * 2014-06-27 2014-10-01 张家港市华阳针纺织品有限公司 设置有传动机构的顶梳
CN105019064A (zh) * 2015-08-05 2015-11-04 如皋市丁堰纺织有限公司 一种梳棉机给棉板加压机构

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH681018A5 (ja) * 1989-12-22 1992-12-31 Rieter Ag Maschf
CH685301A5 (de) * 1992-04-03 1995-05-31 Rieter Ag Maschf Kämmaschine.
JPH0731857U (ja) * 1993-11-12 1995-06-16 株式会社原織機製作所 コーマー機におけるニッパー装置
DE59506231D1 (de) * 1994-12-23 1999-07-22 Rieter Ag Maschf Kämmaschine
US5517725A (en) * 1995-03-27 1996-05-21 Mandl; Gerhard Comber machine
KR100368592B1 (ko) * 2000-09-02 2003-01-24 삼성에스디아이 주식회사 전기영동액 제조방법
CN102864526B (zh) * 2012-10-10 2015-01-07 东华大学 一种内置钳板组件的精梳机锡林结构
JP5939241B2 (ja) * 2013-12-12 2016-06-22 株式会社豊田自動織機 コーマにおけるコーミングシリンダ
CN105040179A (zh) * 2015-08-17 2015-11-11 吴江福爱梁纺织有限公司 一种粘合式锯齿锡林
DE102017201678B4 (de) 2017-02-02 2019-05-09 Staedtler + Uhl Kg Kreiskamm mit Kämmsegment und Ausrichtsegment
CN109338523A (zh) * 2018-12-08 2019-02-15 中原工学院 一种锡林对称配置的高效精梳机

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1316376A (en) * 1919-09-16 Ward fletcher
US10289A (en) * 1853-11-29 Joshua hbilmann
US822479A (en) * 1905-07-07 1906-06-05 Within Machine Works Combing-machine.
GB123141A (en) * 1918-02-09 1919-02-10 Ernest Savery Maynard Improvements in Combing Machines.
US1892317A (en) * 1929-08-03 1932-12-27 Nasmith John William Combing machine for textile fibers
GB623624A (en) * 1946-09-24 1949-05-19 Rieter Joh Jacob & Cie Ag Improvements in or relating to combers in the preparation of fibrous materials for spinning
US3585706A (en) * 1966-06-21 1971-06-22 Nitto Shoji Kk Method of manufacturing a combing cylinder for a combing machine
JPS49110930A (ja) * 1973-02-28 1974-10-22
JPS6030763B2 (ja) * 1980-09-19 1985-07-18 株式会社豊田自動織機製作所 コ−マにおけるフリ−ス姿勢制御装置
DE3336876A1 (de) * 1983-10-11 1985-04-25 Staedtler & Uhl, 8540 Schwabach Kaemmsegment fuer eine kaemm-maschine

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102628197A (zh) * 2012-04-19 2012-08-08 东华大学 一种回转式棉纤维精梳机
CN104073924A (zh) * 2014-06-27 2014-10-01 张家港市华阳针纺织品有限公司 设置有传动机构的顶梳
CN105019064A (zh) * 2015-08-05 2015-11-04 如皋市丁堰纺织有限公司 一种梳棉机给棉板加压机构

Also Published As

Publication number Publication date
EP0329615A3 (en) 1990-05-02
DE68911552D1 (de) 1994-02-03
DE68911552T2 (de) 1994-04-21
CN1036054A (zh) 1989-10-04
JPH01207422A (ja) 1989-08-21
CN1018738B (zh) 1992-10-21
US5001815A (en) 1991-03-26
EP0329615A2 (en) 1989-08-23
EP0329615B1 (en) 1993-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2612242B2 (ja) コーミングシリンダ
US7921518B2 (en) Apparatus for the fibre-sorting or fibre-selection of a fibre bundle comprising textile fibres, especially for combing
US7941901B2 (en) Apparatus for the fibre-sorting or fibre-selection of a fibre bundle comprising textile fibres, especially for combing
KR0130005B1 (ko) 코우머(comber)용 랩 니핑 장치(lap nipping mechanism)의 니퍼 프레임 요동 제어 방법 및 그 장치
JPS6030763B2 (ja) コ−マにおけるフリ−ス姿勢制御装置
JP2013540907A (ja) コーミング機械に用いられるニッパユニット
JPH0610217A (ja) コーミング機
US2977642A (en) Textile combing machines
US2895177A (en) Textile combing machines
US2865055A (en) Driving mechanism for the nippers of combing machines
US3320643A (en) Independent swing motion apparatus for feed roller in rectilinear comber
US4970851A (en) Combing machine
US2781556A (en) Textile combing machine
US3400431A (en) Comber nipper feed system
US5044048A (en) Combing machine
US1273299A (en) Heilmann-type comber.
US5517725A (en) Comber machine
US6591458B1 (en) Top comb
JPH04214422A (ja) コーマのニッパ機構
US3066360A (en) Nipper mechanism for a combing machine
US464718A (en) Combing-machine
JPH0640595Y2 (ja) コーマノイルの収集装置
US4972553A (en) Combing device and method of processing staple fibers
US1151143A (en) Cotton-comber.
JP2683928B2 (ja) コーマ機のラップ送り出し装置