JP2608900B2 - 鞘管に対する内挿管の固定方法 - Google Patents

鞘管に対する内挿管の固定方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,例えば老巧化し下水管に合成樹脂製の螺旋
管を装着して更生させる場合に,鞘管に対して内挿管を
所定の傾斜角度となるように固定する方法に関する。
(従来の技術) ヒューム管等の下水管は,腐食性ガス,土圧等の影響
により老巧化が進み,ひび割れ,漏水等を招来するおそ
れがある。このため,老巧化した下水管は,合成樹脂製
螺旋管のような内挿管を下水管内に装着することにより
更生される。下水管内に装着される内挿管の口径は,下
水管の老巧の程度,下水量などにより選定され,老巧化
の激しい下水管では,該下水管に対して比較的小径の内
挿管が用いられる。この場合,内挿管と下水管との間隙
にはエアーモルタル等の裏込剤が充填され,下水管が補
強される。しかし,内挿管は裏込剤の浮力により浮き上
がるおそれがあり,下水管と内挿管との口径差が大きく
なれば,下水管に対する内挿管の姿勢が大きく変化する
おそれがある。甚だしい場合には,内挿管の下流側がそ
の上流側よりも上方に位置し,下水の通流が不能にな
る。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の問題を解決するものであり,その
目的は,鞘管に対し内挿管を所定の傾斜角度に容易に固
定し得る方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は,鞘管に対して所定の傾斜角度となるように
内挿管を固定する方法であり,鞘管に対して所定の傾斜
角度となるように内挿管を固定する方法であり,鞘管の
両端にそれぞれ支持部材を立設する工程と,該両支持部
材に帯状シートの一面に鉛直方向の長さが所定の割合で
長手方向に順次変化するように複数のスペーサが所定ピ
ッチで並設された勾配規定具の両端を張設して,帯状シ
ートの他面を鞘管の上部内周面に密着させる工程と,鞘
管内に内挿管を位置させる工程と,鞘管と内挿管との間
隙に裏込剤を充填して内挿管を浮上させ,前記スペーサ
を鞘管の上部内周面および内挿管の上部外周面との間に
介在させる工程と,裏込剤を硬化させる工程と工程と,
鞘間内に内挿間を位置させる工程と,鞘管と内挿管との
間隙に裏込剤を充填して内挿管を浮上させ,前記スペー
サを鞘管の上部内周面および内挿管の上部外周面とに押
付けて両者の間に介在させる工程と,裏込剤を硬化させ
る工程と,を包含してなり,そのことにより上記目的が
達成される。
(実施例) 以下に本発明を実施例について説明する。
第1図〜第3図は本発明方法の実施状態を示す鞘管の
縦断面図である。本発明方法は,第1図に示すように,
例えば,老巧化した下水管である鞘管10内に,合成樹脂
製の螺旋管である内挿管20を装着して鞘管10を更生する
際に実施される。
本発明方法は,まず,第2図に示すように,該鞘管10
内に装着される内挿管20の,該鞘管10に対する軸方向の
傾斜角度を規定する勾配規定具30を鞘管10内に配設す
る。該勾配規定具30は,第4図に示すように,帯状シー
トと,該帯状シート31の一面に長手方向に所定のピッチ
で立設された複数のスペーサ32,32,…とを有する。帯状
シート31は,鞘管10の上部内周面に密着するように配設
される。該帯状シート31は,例えばメッシュシートが用
いられる。各スペーサ32は,第5図に示すように,帯状
シート31側側面が,鞘管10内周面に嵌合し得るように円
弧状に突出しており,他方の側面は,内挿管20外周面に
嵌合し得るように円弧状に窪んでいる。該勾配規定具30
は,各スペーサ32が略鉛直状態となるように,鞘管10内
に装着されるが,各スペーサ32は,帯状シート31からの
突出量(すなわち,鞘管10内に装着された場合の鉛直方
向長さ)が,長手方向に所定の割合で順次変化してい
る。各スペーサ32の配設ピッチと帯状シートからの突出
量は,鞘管10内に装着される内挿管20の傾斜角度に対応
して定められる。各スペーサ32の帯状シート31との接着
側部分には,幅方向に一対の透孔32aおよび32aが開設さ
れている。各スペーサ32は,例えば発泡スチロールを加
工して得られる。
帯状シート31における幅方向の各側部は袋状になって
おり,各袋状部分には,例えばピアノ線でなる線材33お
よび33がそれぞれ挿通されている。
このような勾配規定具30は,第2図に示すように,帯
状シート31が上側,各スペーサ32が下側となるように,
鞘管10内に位置され,各線材33および33の一方の端部
を,鞘管10の一方の端部が連結されたマンホール41内の
支持部材51に係止し,各線材33の他方の端部を鞘管10の
他方の端部が連結されたマンホール42内の支持部材52
に,ターンバックル60を介して係止する。そして,各タ
ーンバックル60を回転させて,各線材33を張設し,帯状
シート31を鞘管10の上部内周面に密着させる。これによ
り,帯状シート31に配設された各スペーサ32の上面は鞘
管10の上部内周面に帯状シート31を介して密着される。
各スペーサ32は,帯状シート31の一方の端部側に配設さ
れたものから,所定の割合で順次,鉛直方向に長さが短
く(または長く)なっており,各スペーサ32の底面は,
鞘管10に対して所定の傾斜角度となった勾配を形成す
る。
このような状態で,例えば,一方のマンホール41内に
製管機を設置し,地上に設置されたコイルから送給され
る合成樹脂製の帯状体を螺旋状に巻回して,鞘管10内に
内挿管20として螺旋管を順次形成する。そして,第3図
に示すように,所定の長さの螺旋管が形成されて,鞘管
10内に内挿管20が位置されると,鞘管10の各端面および
内挿管10の各端面を閉塞しておき,鞘管10と内挿管20と
の管隙内にセメントミルク等の裏込剤70を注入する。鞘
管10と内挿管20との間隙内に裏込剤70が注入されると,
内挿管20は,浮力により裏込剤70上に浮上し,第1図に
示すように,内挿管20の上部外周面は,各スペーサ32の
底面の円弧状に窪んだ部分に嵌合し,各スペーサ32は,
鞘管10と内挿管20とに押付けられ,両者の間に介在され
る。これにより,内挿管20は,鞘管10に対して,所定の
傾斜角度となる。このような状態でさらに裏込剤70を注
入すると,裏込剤70は,各スペーサ32の上部に開設され
た透孔32a内を通過して,各スペーサ間に入り込み,ま
た,メッシュ状の帯状シート31の各メッシュ内に入り込
む。これにより,各スペーサ32には,裏込剤70の浮力に
よる内挿管20からの圧力を裏込剤にて支えられるため,
破損するおそれがない。
内挿管20と鞘管10との間隙内に裏込剤70が充填される
と,充填された裏込剤70が硬化される。これにより内挿
管20は,鞘管10に対して所定の傾斜角度にて固定され
る。勾配規定具30は裏込剤70内に埋没される。
なお,上記実施例において勾配規定具30における各ス
ペーサ32を,発泡ウレタンにて形成する場合には,第5
図に破線で示すように,鞘管10内周面に嵌合し得るよう
に上面が円弧状に突出した上部32bと,内挿管20外周面
に嵌合し得るように下面が円弧状に窪んだ下部32cと,
両者の間の直方体状の中央部32dとを別体に構成し,こ
れらを一体的に接着する構成としてもよい。この場合
は,上部32bおよび下部32cは各スペーサ32において,そ
れぞれ同一の形状であり,直方体状の中央部32dの高さ
を各スペーサ32の長さに合わせて変更すればよいため
に,各スペーサ32を容易に製造し得る。
実験例 直径500mm,長さ120m,勾配が水平に対して3パーミル
の下水管(ヒューム管)である鞘管に,直径が250mmの
合成樹脂製の螺旋管を内挿管として,第1図〜第5図に
示す実施例にて,水平に対して8パーミルの勾配となる
ように固定した。鞘管の低くなった一端から3m毎に固定
された内挿管の中心位置と,設計上の中心位置との水平
方向および垂直方向の偏差を測定した。その測定結果を
表1に示す。
(発明の効果) 本発明方法によれば,両側部に線剤が挿通された帯状
シートの一面に鉛直方向の長さが所定の割合で長手方向
に順次変化するように複数のスペーサが所定ピッチで並
設された勾配規定具を,鞘管の両端に立設した支持部材
に張設することにより,老巧化して内面が凹凸になった
鞘管であったり,小口径の鞘管であって作業者がその内
部に入ることができない場合であっても,鞘管の上部内
周面に複数のスペーサを鉛直方向長さが順次変化するよ
うに配設することができる。そして,裏込剤の浮力によ
り浮上がる内挿管と鞘管との間に介在させた複数のスペ
ーサにより,内挿管を鞘管に対して所定の傾斜角度に配
設することができる。このため,作業精度は著しく向上
し,しかも内挿管を鞘管に対して傾斜状態にて容易に固
定させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明方法の実施状態をそれぞれ示す
鞘管の断面図,第4図は勾配規定具の斜視図,第5図は
スペーサの正面図,第6図は本発明方法の別の実施例に
おける実施状態をそれぞれ示す鞘管の断面図である。 10,10′……鞘管,20……内挿管,30……勾配規定具,31…
…帯状シート,32……スペーサ,33……線材,41,42……マ
ンホール,70……裏込剤。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鞘管に対して所定の傾斜角度となるように
    内挿管を固定する方法であり, 鞘管の両端にそれぞれ支持部材を立設する工程と, 該両支持部材に帯状シートの一面に鉛直方向の長さが所
    定の割合で長手方向に順次変化するように複数のスペー
    サが所定ピッチで並設された勾配規定具の両端を張設し
    て,帯状シートの他面を鞘管の上部内周面に密着させる
    工程と, 鞘管内に内挿管を位置させる工程と, 鞘管と内挿管との間隙に裏込剤を充填して内挿管を浮上
    させ,前記スペーサを鞘管の上部内周面および内挿管の
    上部外周面との間に介在させる工程と, 裏込剤を硬化させる工程と, を包含する鞘管に対する内挿管の固定方法。
  2. 【請求項2】前記鞘管は下水管であり,前記内挿管は合
    成樹脂製の螺旋管である特許請求の範囲第1項に記載の
    鞘管に対する内挿管の固定方法。
  3. 【請求項3】前記スペーサの下面は,内挿管の上部外周
    面に嵌合し得るように円弧状に窪んでいる特許請求の範
    囲第1項に記載の鞘管に対する内挿管の固定方法。
  4. 【請求項4】前記スペーサは発泡スチロール製である特
    許請求の範囲第1項または第3項に記載の鞘管に対する
    内挿管の固定方法。
  5. 【請求項5】前記帯状シートの幅方向に各側部には,線
    材がそれぞれ挿通されている特許請求の範囲第1項に記
    載の鞘管に対する内挿管の固定方法。
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