JP2607652Y2 - 交換レンズ用リアキャップ - Google Patents

交換レンズ用リアキャップ

Info

Publication number
JP2607652Y2
JP2607652Y2 JP1999003406U JP340699U JP2607652Y2 JP 2607652 Y2 JP2607652 Y2 JP 2607652Y2 JP 1999003406 U JP1999003406 U JP 1999003406U JP 340699 U JP340699 U JP 340699U JP 2607652 Y2 JP2607652 Y2 JP 2607652Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bayonet
rear cap
wall
interchangeable lens
peripheral inner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1999003406U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11127U (ja
Inventor
種市寿雄
奈良哲彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tamron Co Ltd
Original Assignee
Tamron Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tamron Co Ltd filed Critical Tamron Co Ltd
Priority to JP1999003406U priority Critical patent/JP2607652Y2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH11127U publication Critical patent/JPH11127U/ja
Publication of JP2607652Y2 publication Critical patent/JP2607652Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Blocking Light For Cameras (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カメラ用交換レンズ鏡
筒の後方開口端におけるマウント部に対し、バヨネット
結合によって被着するレンズ保護用のプラスチック製キ
ャップに関するもので、より具体的には、このバヨネッ
ト結合機構の改良に係わる。
【0002】
【従来の技術】バヨネット結合とは、図6に示すよう
に、互いに固定しようとする構造部品の一方を、最初に
他方の部品に嵌め込んだのち(挿入方向C)、挿入方向
と直角方向に回転させて(回転方向D)組立てる分解容
易な結合のことである。即ち、リアキャップ100の周
縁内壁102の周囲に円周上等間隔の位置にある3箇所
(図では1箇所のみ図示)に設けたバヨネット突起10
4を交換レンズ106側のバヨネット爪108,…,1
08に咬合させてレンズマウント部110に固定するも
のが一般的である。バヨネット突起104は、対応する
切り欠き114に矢印Cで示す挿入方向に次いで矢印D
で示す回転方向に案内され、バヨネット突起104の勾
配面116がバヨネット爪108に係合する。このと
き、リアキャップ100の外壁リム面112は、マウン
ト部110に圧着して摺動するようになっているので、
勾配面116には、楔作用が生じる。この楔作用を強制
的に行なう回動の結果、バヨネット爪108の端部12
2が回転止め118に衝接する位置で、摩擦による固定
作用が生じる。このようなリアキャップのバヨネット結
合では、最初の嵌め込みにおいて、3箇所のバヨネット
突起104が夫々の切り欠き114に同時に整合するこ
とが要求される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】然しながら、各バヨネ
ットには寸法誤差があるためリアキャップをマウント部
に締め付ける際に、使い始めは嵌め合いが固く、回転の
終端まで回すことは困難なことが多く、また無理に締め
付けることによって、リアキャップ側のバヨネット突起
部分が交換レンズ側のバヨネット爪に削り取られてい
た。このため削られた屑がレンズを汚したり、また使用
回数が増すに従って、締め付けが緩くなるために結合が
自然に緩み、振動などによってリアキャップが偶発的に
脱落してしまうという欠点があった。
【0004】本考案の目的は、リアキャップを回転の終
端まで無理なく回すことことができ、交換レンズ側のバ
ヨネット爪によってリアキャップ側のバヨネット突起部
分が削られることのないリアキャップを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決する手段】本考案に係るリアキャップは、
バヨネット結合によって交換レンズのマウント部に固定
するプラスチック製のレンズ保護用のリアキャップであ
って、該リアキャップの周縁内壁に設けたバヨネット突
起部が、周縁内壁から独立した弾性変位を可能とするよ
うに、バヨネット突起部分の近傍における周縁内壁に、
その円周方向に沿って切り込みを設けたことを特徴とす
る。
【0006】より好適には、前記バヨネット突起部分が
全長に亘って、キャップの周縁内壁から離間して、両端
支持の弾性梁を構成するように、前記切り込みをバヨネ
ット突起部分の長手方向に沿わせて、リアキャップの開
口縁部と反対側に位置する周縁内壁に壁厚を貫通する態
様で設け、切り上がり部分が、バヨネット突起部分の端
部より僅かに長く延在するようにするか、または前記バ
ヨネット突起部分を含む周縁内壁部分が、全長に亘って
キャップの周縁内壁から離間して、片端支持の弾性梁を
構成するようにし、前記切り込みをバヨネット突起部分
を囲む周縁内壁部分に対し、壁厚を貫通する態様でコの
字形に設ける。更には、前記片端支持の弾性梁に構成し
た前記バヨネット突起部分を含む周縁内壁部分を、前記
弾性梁の固定端側より自由端に向けて、キャップの内径
を縮減する渦線に沿う滑らかな勾配面とし、交換レンズ
側のバヨネット爪の外周と摺接するようにする。
【0007】
【作用】このように構成されたものにおいては、リアキ
ャップのバヨネット突起部分の周囲の部分に、周縁内壁
を貫通する切り込みを設けることによって、従来技術に
あっては周縁内壁と連設しているべきバヨネット突起部
分が、独立した弾性梁を形成することになる。このこと
で、交換レンズ側のバヨネット爪と咬合関係にあるリア
キャップのバヨネット突起部分は、弾性変位が可能とな
る。従って、リアキャップのバヨネットを交換レンズ側
のバヨネット爪と咬み合わせると、交換レンズ側のバヨ
ネット爪に圧接するリアキャップのバヨネット突起部分
は、弾性的に撓み、変形して逃げるため、交換レンズ側
のバヨネット爪に削り取られることが防止できる一方、
緩み止めとして作用する。
【0008】言換えれば、リアキャップのバヨネット突
起部分は、弾性付勢されて、交換レンズ側のバヨネット
爪と圧接を保持するように作用するのみで、剛性体とし
て障害物的に作用する抵抗とはなり得ないから、リアキ
ャップは回転の終端まで無理なく回すことができる。ま
た、この変形は、弾性限界内に抑えることができるの
で、使用頻度の増加によって、緩み止めとしての締め付
け力が低下することはない。
【0009】ここで、リアキャップの開口縁部近傍に設
けられたバヨネット突起部分に対しては、この変形を弾
性限界内で無理なく行なわせるために、バヨネット突起
部分に沿わせて、リアキャップの開口縁部と反対側に位
置する周縁内壁を貫通する切り込みを設け、切り上がり
部分を、バヨネット突起部分の両端部より更に僅かだけ
長く延在させ、バヨネット突起部分を含むリアキャップ
の周縁内壁が、両端支持の弾性梁を形成するようにす
る。この構成によって、寸法誤差による変形量が多少大
きくなっても、バヨネット突起部分を含むリアキャップ
の周縁内壁の変形は、弾性限界内で対応できるように作
用する。
【0010】また、リアキャップの開口縁部より離れて
位置するバヨネット突起部分に対しては、変形を弾性限
界内で無理なく行なわせるために、バヨネット突起部分
の周囲に、周縁内壁を貫通するコの字形の切り込みを設
けることによって、バヨネット突起部分を含むリアキャ
ップの周縁内壁が、片端支持の弾性梁を形成するように
する。この構成によって、変形量がかなり大きくても、
バヨネット突起部分を含むリアキャップの周縁内壁の変
形は、弾性限界内で対応できるように作用する。
【0011】然しながら、大きな変形量に対応できるよ
うにすると、僅かな変形量のときには、圧接のための弾
性付勢力が低下する。そこで、片端支持の弾性梁を形成
しているバヨネット突起部分と一体の周縁内壁におい
て、前記弾性梁の固定端側より自由端に向けて、キャッ
プの内径を縮減する渦線に沿う滑らかな勾配面を設け、
交換レンズ側のバヨネット爪の外周と弾接的に摺接する
ようにする。このことによって、片端支持による弾性梁
の大きな変形と共に、弾性限界内での圧接に大きな弾性
付勢力が得られるので、更に自由度の高い緩み止めとし
て作用させることができる。
【0012】
【実施例】図1は、本考案に係わる第1の実施例を装着
すべきレンズのマウント部と共に示す斜視図である。1
1はリアキャップで、周縁内壁13の円周上に等間隔で
3箇所(図では1箇所のみ図示)に、バヨネット突起1
5が設けてある。このバヨネット突起15の長手方向に
沿わせて、リアキャップ11の開口縁部と、反対側に位
置する周縁内壁13に切り込み17を貫通させて設け、
切り上がり部分をバヨネット突起部分の両端部より更に
僅かだけ長く延在させ、バヨネット突起15を含むリア
キャップ11の周縁内壁13に、両端支持の弾性梁19
を形成する。図4に弾性梁19の好適な形状を展開図で
示す。この場合は、靭性を持たせるために、弾性梁19
の両端支持部の幅が狭くしてある。一方、バヨネット突
起15の前記切り込み17側に面する交換レンズ21側
のバヨネット爪23,…,23と咬合する摺接面27側
は、その長さの約半分に亘って勾配面29となってい
る。なお31は回転止めである。
【0013】リアキャップ11を交換レンズ21のマウ
ント部33に固定するとき、バヨネット突起15は、対
応する切り欠き35を介して、矢印Aで示す挿入方向に
嵌め込み、リアキャップ11の外壁リム面37は、マウ
ント部33に圧着する。次いで、矢印Bで示す方向に回
転すると、リアキャップ11の外壁リム面37をマウン
ト部33に圧着して摺動させつつ、バヨネット突起15
の勾配面29をバヨネット爪23に係合させると、勾配
面29には楔作用が生じる。この楔作用を強制する回動
を行なうと、弾性梁19が弾性変形して、バヨネット突
起15の摺接面27は、バヨネット爪23に適当な付勢
力で無理なく圧接する。バヨネット爪23の端部39が
回転止め31に衝接する位置に至ると、バヨネット突起
15のバヨネット爪23との摺接面27は、マウント部
33に圧着しているリム面37との協動で、緩み止めと
して作用する。弾性梁19の弾性変形は、弾性限界内で
行なわれるようにして、永久変形で緩み止めの作用が減
殺されることがないようにする。
【0014】図2は、本考案に係わる第2実施例のリア
キャップ11aを示す。図中、図1と共通するものには
同一符号が用いてある。本実施例においては、周縁内壁
13を貫通させて設ける切り込み17aが、バヨネット
突起15をコの字形に囲み、片端支持の弾性梁41を形
成している以外は、第1実施例と同様である。この場合
は、結合部分の寸法誤差に対する許容度が第1実施例の
場合より大きくなる。
【0015】図3は、本考案に係わる第2実施例のリア
キャップ11aの変形として開示されており、第3実施
例としてのリアキャップ11bを示した。図中、図1及
び図2と共通するものには同一符号が用いてある。本実
施例においては、片端支持の弾性梁41aが第2実施例
における片端支持の弾性梁41に含まれる周縁内壁13
の1部の面を、固定端側より自由端に向けて、キャップ
の内径を縮減する渦線に沿う滑らかな勾配面とし、交換
レンズ側のバヨネット爪23の外周と、弾接により摺接
するようにした以外は、第2実施例と同様である。図5
は、本考案に係わる第3実施例のリアキャップ11bを
開口側より見た平面図で、片端支持の弾性梁41aの備
える渦線に沿う滑らかな勾配面が破線で示されている。
このようなリアキャップ11bのバヨネット突起15
を、交換レンズ側のバヨネット爪23(図1参照)に結
合すると、リアキャップ11bを矢印B方向(図1参
照)に回転したとき、バヨネット爪23の外周が、この
破線で示した弾性梁41aの勾配部分を矢印Eで示す方
向へ弾性的に拡開する。この場合は、緩み止め作用は周
囲からも加えられるので、バヨネット結合は、より寸法
的に自由度が高く、また結合は安定したものとなる。
【0016】本考案は、上記実施例に制限されるもので
はなく、実用新案登録請求の範囲に述べられた考案の特
徴を逸脱しない限り細部の変更が可能である。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係わる交
換レンズ用リアキャップのバヨネット突起は、弾性梁を
形成して交換レンズのバヨネット爪と弾性的に結合する
ので、装着に当たり、常に無理なく回動できる上、緩み
止めの作用があるので、リアキャップが経年的な自然の
緩みで脱落する惧れが無くなる。また、リアキャップの
バヨネット突起が、交換レンズのバヨネット爪に削られ
ることがないから、切り粉屑によって、レンズが汚染さ
れることが無くなり、レンズ保護の本来の目的が達成で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わるリアキャップと、交換レンズの
バヨネット結合を解いた状態を示す斜視図である。
【図2】本考案に係わるリアキャップの第2実施例にお
けるバヨネット突起と、切り込みとの関係を示す斜視図
である。
【図3】本考案に係わるリアキャップの第3実施例にお
けるバヨネット突起と、切り込みとの関係を示す斜視図
である。
【図4】本考案に係わるリアキャップの第1実施例にお
けるバヨネット突起と、切り込みとの関係を説明する展
開図である。
【図5】本考案に係わるリアキャップの第3実施例にお
ける片端支持の弾性梁の作用を説明する開口部側より見
た平面図である。
【図6】従来例のリアキャップと交換レンズとのバヨネ
ット結合を解いた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】 11 リアキャップ 13 周縁内壁 15 バヨネット突起 17 切り込み 19 弾性梁 21 交換レンズ 23 バヨネット爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 11/04 G02B 7/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バヨネット結合によって交換レンズのマ
    ウント部に固定するプラスチック製のレンズ保護用のリ
    アキャップであって、該リアキャップの周縁内壁に設け
    たバヨネット突起部が、内縁内壁から独立した弾性変位
    を可能とするように、バヨネット突起部分の近傍におけ
    る周縁内壁に、その円周方向に沿って切り込みを設けた
    ことを特徴とする交換レンズ用リアキャップ。
JP1999003406U 1999-01-18 1999-05-18 交換レンズ用リアキャップ Expired - Lifetime JP2607652Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999003406U JP2607652Y2 (ja) 1999-01-18 1999-05-18 交換レンズ用リアキャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999003406U JP2607652Y2 (ja) 1999-01-18 1999-05-18 交換レンズ用リアキャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11127U JPH11127U (ja) 1999-10-08
JP2607652Y2 true JP2607652Y2 (ja) 2002-03-04

Family

ID=18339476

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1999003406U Expired - Lifetime JP2607652Y2 (ja) 1999-01-18 1999-05-18 交換レンズ用リアキャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2607652Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9513458B1 (en) 2012-10-19 2016-12-06 Cognex Corporation Carrier frame and circuit board for an electronic device with lens backlash reduction
US9746636B2 (en) 2012-10-19 2017-08-29 Cognex Corporation Carrier frame and circuit board for an electronic device
CN108445249A (zh) * 2018-06-06 2018-08-24 苏州长光华医生物医学工程有限公司 一种对试剂瓶进行定位的试剂瓶存储装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11127U (ja) 1999-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4262740B2 (ja) 光コネクタ
JPS609762Y2 (ja) レンズ固定装置
JP2005259698A (ja) 電気コネクタの固定装置及びその適用方法
JPH1126097A (ja) パネル取り付け用ソケット
JP2607652Y2 (ja) 交換レンズ用リアキャップ
US5716228A (en) Computer plug connector fastening mechanism
JP2008009309A (ja) 撮影装置
JP2000294064A (ja) 取付寸法調整部材
JP2002347521A (ja) 鏡面角度調整機構
JP4262003B2 (ja) 監視部品取付部構造
JP4740161B2 (ja) 監視用ビデオカメラのカバーロック機構
JP2601864Y2 (ja) 交換レンズ用リアキャップ
KR970018857A (ko) 가동 커넥터의 위치결정 장치 및 방법
JP4036557B2 (ja) クランプのロック機構
JPH08232925A (ja) ブッシュ
JPH10247809A (ja) アンテナケース
JP2005193842A (ja) 監視部品取付部構造
JP3362211B2 (ja) 感光体ドラムのアース板構造
JP3901545B2 (ja) 嵌合構造を有する筐体
JP2002101173A (ja) 無線電話装置
JP2002137675A (ja) パーツの取付装置
JP2878239B2 (ja) カバー装置
JP2003232959A (ja) 着脱治具
JP3972349B2 (ja) レンズフードの取付構造
JPH068340Y2 (ja) カップリング機構

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term