JP2606141Y2 - 自動車の車体補強用部材 - Google Patents

自動車の車体補強用部材

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JP2606141Y2 JP1992052653U JP5265392U JP2606141Y2 JP 2606141 Y2 JP2606141 Y2 JP 2606141Y2 JP 1992052653 U JP1992052653 U JP 1992052653U JP 5265392 U JP5265392 U JP 5265392U JP 2606141 Y2 JP2606141 Y2 JP 2606141Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ドアインパクトビ−ム
等の車体補強用部材に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のドアを補強するための手段とし
て、ドアインパクトビ−ムが知られている。ドアインパ
クトビ−ムはドアパネル構造体の内部に前後方向に配置
され、ドアの側面方向から加わる荷重に対してドアの剛
性を高める役目を担っている。側面衝突時にドアに働く
エネルギ−は、ドアインパクトビ−ムが塑性変形するこ
とによって吸収される。
【0003】鋼管を用いたドアインパクトビームの場合
には、鋼管の両端部に設けられた端末取付部を介してド
アのインナパネルに溶接するのが一般的である。また、
特開平 4-78720号公報(先行技術1)に記載されている
ように、丸パイプからなるビーム本体の端部に、ビーム
本体とは別に加工された端末部材を摩擦圧接等によって
接合するものもある。あるいは特開平 4-75715号公報
(先行技術2)に見られるように、四辺形断面のパイプ
を用いる場合に、断面の一辺の長さDとコーナー部の曲
率半径Rとの関係を、1/4≦R/D≦3/8としたも
のも提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】近時、ドアインパクト
ビームの軽量化を目的として丸パイプから角パイプへの
変更が提案されているが、角パイプを用いたドアインパ
クトビームは、その長手方向中央部に側面衝突に相当す
る荷重が加わった時に、撓みがある程度進行した時点で
丸パイプに比べて明瞭な座屈点を生じるといった定性的
傾向がある。
【0005】これに対して丸パイプは断面二次モ−メン
トが同一断面積の角パイプよりも小さいため、撓みと荷
重の関係を示す特性曲線の初期の立上がり勾配が角パイ
プより緩くなり、衝突の瞬間に必要以上の撓みを許すこ
とになる。このため、先行技術1に記載されているよう
な丸パイプで所望の強度を得るには角パイプよりも大き
な断面積を必要とし、重量増を招くなどの問題を生じ
る。
【0006】また先行技術2のドアインパクトビーム
も、丸パイプに近い断面形状となり、座屈しにくい反
面、撓み初期におけるエネルギー吸収効率が悪くなるた
め角パイプの優位性が薄れる。また、通常の熱処理パイ
プを用いた場合、パイプの全長にわたって高強度化され
ているため、端末取付部の加工(例えば切断,孔開け、
切削等)を行いにくいといった問題もある。なお、コー
ナー部に丸みをつけた角パイプは、コーナー部の曲率半
径Rと一辺の長さDとの関係R/DがO.25以下の角張っ
た形状であると、通常の熱処理材のままでは、衝突の瞬
間(撓みが小さいうち)に座屈を生じてしまい、エネル
ギー吸収効率が悪化する。このため当業界では、前記R
/DがO.25以下となるような角パイプをドアインパクト
ビームに用いることは実用上問題があると考えられてき
た。従って本考案の目的は、R/DがO.25以下の角張っ
た断面形状であっても座屈しにくく、衝撃吸収能力が高
くかつ加工が容易な角パイプ状の車体補強用部材を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を果たすために
開発された本考案は、車体のパネル構造体の内部に配置
される車体補強用部材であって、上記パネル構造体の前
後方向に沿って配置される鋼製の中空材からなるビ−ム
本体と、上記ビーム本体の両端にそれぞれ設けられかつ
パネル構造体に固定される端末取付部とを有し、上記ビ
ーム本体はコーナー部に丸みのある四辺形断面を有し、
コーナー部の曲率半径をR、一辺の長さをDで表すと、
0.15≦R/D≦0.25なる関係を満足し、かつビーム本体
に高周波焼入れによる引張り強度 150kgf/mm2 以上で
かつ結晶粒度番号9以上の熱処理部を設けるとともに、
上記端末取付部を含む領域は引張り強度が70kgf/mm2
以下の非熱処理部とし、かつ上記熱処理部と非熱処理部
との間に、強度勾配が 1mm当り 5kgf/mm2 以上の移行
部を設けたことを特徴とするものである。なお本考案
は、ドア以外にも車体を補強する必要のある箇所であれ
ば適用できる。
【0008】
【作用】本考案の車体補強用部材は、荷重と撓みの関係
を示す特性曲線の初期の立上がりが丸パイプよりも急で
あり、撓み初期からエネルギーを効果的に吸収できると
ともに、撓みが進行しても座屈しにくく、大きな変形領
域でも高い曲げ・引張り特性を発揮できる。このため、
軽量でありながら衝撃吸収能力が優れている。また、端
末取付部を設ける中空材の端部は実質的に非熱処理部で
あるから、切断や孔開けあるいは切削等の加工が容易で
ある。
【0009】
【実施例】以下にこの考案の一実施例について、図1な
いし図6を参照して説明する。図1に示されるように、
自動車のドア1を構成するドアパネル構造体2の内部
に、車体補強用部材の一例としてのドアインパクトビ−
ム3が設けられている。ドアパネル構造体2は、周知の
鋼製アウタパネル5とインナパネル6とを組合わせたも
のである。
【0010】ドアインパクトビ−ム3は、ドアパネル構
造体2の前後方向に沿って配置されるビ−ム本体10
と、ビ−ム本体10の長手方向両端部に形成された端末
取付部11,12とを備えている。図2,3に示される
ように図示例のビーム本体10と端末取付部11,12
は、1本の中空材20から作られた一体物である。図示
例の場合、鋼製の中空材20の両端部を所定長さにわた
って切り開き、かつ偏平に成形することにより、端末取
付部11,12を形成するとともに、端末取付部11,
12の間にビーム本体10を中空材20のまま残すよう
にしている。
【0011】図3に示されるように、端末取付部11,
12は、ビーム本体10の中心軸Mからオフセットした
位置に設けられている。但し、端末取付部11,12が
中心軸M上に位置するようにしてもよい。なお、端末取
付部11,12を成形する場合、中空材20の両端部を
拡管加工することにより両端部の肉厚を薄くしたのちに
プレスで偏平に潰すか、あるいはプレスによって両端部
を偏平に潰したのち、圧延によって肉厚を薄くしてもよ
い。
【0012】図1に示されるように、一方の端末取付部
11はインナパネル6のリヤ側フレーム部6aに溶接に
よって固定される。他方の端末取付部12はインナパネ
ル6のフロント側フレーム部6bに溶接される。図2に
示した符号21,22はそれぞれスポット溶接する場合
の溶接部を示している。なお、上記端末取付部11,1
2は、ドアパネル構造体2に固定された適宜の補強部材
(図示せず)に溶接するようにしてもよい。
【0013】図4に一方の端末取付部11を代表して示
したように、端末取付部11,12の厚みT2 をビーム
本体10の肉厚T1 よりも薄くすることにより、通常の
スポット溶接機の溶接条件を変えることなくドアパネル
構造体2へのスポット溶接が行えるようにしてもよい。
その場合、端末取付部11,12の厚みT2 は 1.6mm以
下にするとよい。
【0014】図5に示されるように、中空材20の断面
は、互いに長さが等しい4つの平坦な辺25と、丸みを
つけた4つのコーナー部26とからなり、おおむね正方
形に似た形状をなしている。肉厚T1 は、中空材20の
長手方向(軸線方向)に一定である。なお、中空材20
の断面は長辺と短辺をもつ四辺形であってもよい。
【0015】上記コ−ナ−部26の曲率半径をR、肉厚
をT1 とした時、曲率半径Rは、1.5t≦R≦ 3.5T1
なる関係を満足するような値に設定されている。実用
上、一辺の長さDは20mm〜40mm、肉厚T1 は 2.0mm〜4.
0mm 、曲率半径Rは 4mm〜 6mmである。
【0016】中空材20の材料の一例はボロンが添加さ
れた炭素鋼である。この中空材20は、その長手方向中
央部を含む領域に熱処理が施されている。すなわち、中
空材20の長さL1 にわたる範囲に高周波焼入れによる
熱処理部30が設けられており、端末取付部11,12
を含む長さL2 の範囲が、非熱処理部31となってい
る。また、熱処理部30と非熱処理部31との間に、長
さL3 の移行部32がある。なお、必要に応じて、焼入
れ後に焼戻しが行われてもよい。中空材20の端部に非
熱処理部31を設けておくことによって、端末取付部1
1,12の加工を容易に行うことができる。端末取付部
11,12の加工は、中空材20の端部を局部的に加熱
した状態で熱間で行ってもよい。
【0017】上述の熱処理は、図6に示されるような周
知の高周波焼入れ装置40を用いて実施される。すなわ
ち中空材20の両端をチャック41,42によって保持
し、高周波誘導コイル43を矢印F方向に移動させなが
ら、誘導加熱によって所定の焼入れ温度まで急速加熱す
るとともに、コイル43の後方に設けられた冷却装置4
5によって冷媒を作用させることにより急冷し、熱処理
部30の焼入れと金属組織の微細化・調質および移行部
32の強度勾配付与を行う。
【0018】非熱処理部31の必要強度は、ドアパネル
構造体2に対する取付け方法と端末取付部11,12の
長さ等に左右されるが、加工が容易でかつ造管後に特別
な熱処理を必要としない安価に入手可能な材料を使用で
きるようにするために、引張り強度の上限を70kgf/mm
2 とする。一方、熱処理部30の必要強度は、高周波焼
入れ装置40等を用いて工業的に安定して強度アップ可
能な引張り強度 150kgf/mm2 を下限とする。
【0019】移行部32は、強度勾配が急なほど、ビー
ム全長に対する熱処理部30の実質的長さを長くとるこ
とができるので、信頼性の点からいうと強度勾配は急な
ほど好ましい。このような急勾配処理を行うには、上述
した高周波誘導加熱による処理が適している。高周波焼
入れ装置40を用いる場合、コイル43への供給電力の
大きさおよび送り速度Fを制御することにより、通常の
高周波焼入れ技術でコストアップを生じることなしに 1
mm当り 5kgf/mm2 以上の強度勾配が得られることか
ら、本考案では移行部32の強度勾配の下限値を 5kgf
/mm2 とする。
【0020】ドアインパクトビ−ムの強度の評価は、北
米安全規格(FMVSS.NO.214)に準拠する場合、図7に示
されるような試験装置を用いて行われている。この試験
装置は、押圧部材47を用いて、被試験物としてのビ−
ム3の長手方向中央部に、側面衝突時のエネルギ−に相
当する荷重Wを負荷するようにしている。この場合、荷
重Wの増加に伴って、ビ−ム3の中央部が押されて撓
み、U状に塑性変形が進行する。この場合、ビーム3に
生じる曲げモーメントは実質的に両端部に作用しないの
で、端末取付部11,12に熱処理が施されていなくて
も強度的に問題は生じない。
【0021】図8に、結晶粒の差異による荷重−撓み特
性の違いを示す。結晶粒が細かくなると吸収エネルギー
が大きくなることがわかる。同図において、結晶粒度9
のものは、結晶粒度7のものに比べて、変位 200mmまで
の吸収エネルギーEが10%ほど高くなっている。結晶粒
の微細化処理は、コストおよび品質の安定性から高周波
焼入れが望ましい。この明細書でいう結晶粒度は、JI
SG0551に準拠する値である。実用の範囲で結晶粒度を
9以上とすることは、通常の高周波熱処理技術でコスト
アップなしに達成できる。
【0022】角パイプは同一断面積の丸パイプに比べて
断面二次モーメントが大きいため、荷重と撓みの関係を
示す特性曲線の初期の立上がり勾配が急となり、所望強
度を得るのに有利である。角パイプの断面のコーナー部
の曲率半径Rが小さくなるほど上記特性曲線における最
大荷重は大きくなるが、その一方で座屈しやすくなるた
め、ある撓みを越えたところで急激に荷重が小さくなる
傾向がある。逆に、Rが大きいと、丸パイプの特性に近
付き、最大荷重は小さいが座屈は生じにくくなる。
【0023】本考案者らの研究によると、上述の荷重−
撓み特性、特に座屈を生じる時機は中空材20の熱処理
状態にも大きく依存し、本実施例で述べたような熱処理
中空材20を用いることにより、従来の一般的な熱処理
材では座屈しやすいと考えられていたR/D値0.25以下
のパイプであっても実用上十分な特性が得られることが
確認された。
【0024】実用的なパイプサイズ(D=30mm,厚みT
1 = 2.8mm)について、R/Dを変えた場合の吸収エネ
ルギーとエネルギー吸収効率(吸収エネルギー/ビーム
断面積)を実験で求めた結果を、それぞれ図9と図10
に示す。R/Dが0.25を越える断面形状は、座屈を生じ
にくいがエネルギー吸収効率が悪いなど丸パイプに近い
特性となり、断面が四辺形のパイプを採用した意味がな
くなるから、この考案の対象外である。また、R/Dが
0.15より小さいとこの考案が開示する熱処理を施しても
撓みの初期に座屈が生じ、エネルギー吸収効率が悪化す
る。図9と図10に示す試験結果でもR/Dが0.15未満
のものは撓みの初期に座屈が生じてしまい、データをと
ることができなかった。これらの理由から、この考案で
はR/Dを0.15以上、0.25以下に限定するものである。
【0025】上述の熱処理分布をもつドアインパクトビ
ーム3は、0.15≦R/D≦0.25の断面をもつ非熱処理状
態の中空材20を所望長さに切断後、高周波誘導加熱に
よる熱処理部30の焼入れと、移行部32の強度勾配を
付与することによって得られる。高周波焼入れは酸化ス
ケールが出にくいので、熱処理後にスケールオフ工程を
実施する必要がなくなるといった副次的効果もある。
【0026】図11ないし図13は本考案の第2実施例
を示すものであり、この実施例のドアインパクトビーム
50は、ビーム本体51の端部に端末取付部の一例とし
て、ブラケット52,53が設けられている。この場合
もビーム本体51の長さL1にわたる範囲に、高周波焼
入れによる熱処理部30が設けられている。ブラケット
52,53を含む長さL2 にわたる範囲は、非熱処理部
31である。熱処理部30と非熱処理部31との間は、
長さL3 にわたって前記強度勾配の移行部32となって
いる。ブラケット52,53は、例えば熱処理されてい
ない高張力鋼板からなる。
【0027】図13に一方のブラケット52とビーム本
体51の端部を代表して示したように、ビーム本体51
の端部55は斜めにカットされており、この端部55に
応じた嵌合可能な形状にブラケット52が成形されてい
る。ブラケット52は、溶接部56においてビーム本体
51に溶接されている。
【0028】また図14および図15に示される第3実
施例のドアインパクトビーム60の場合、ビーム本体6
1の両端に設けられた端末取付部62,63は、中空材
20の両端部を斜めにカットするとともに、ボルトまた
はリベット等の固定用部品を挿通させるための孔64,
65を設けたものである。このドアインパクトビーム6
0は、孔64,65に挿入された上記固定用部品によっ
てドアパネル構造体に固定される。
【0029】この第3実施例の場合も、ビーム本体61
の長さL1 にわたる範囲に、高周波焼入れによる熱処理
部30が設けられている。端末取付部62,63を含む
長さL2 にわたる範囲は、非熱処理部31である。熱処
理部30と非熱処理部31との間は、長さL3 にわたる
移行部32となっている。
【0030】また、上記ビーム本体61は、前記各実施
例と同様の四辺形の断面を有し、コーナー部の曲率半径
をR、一辺の長さをDで表すと、0.15≦R/D≦0.25な
る関係を満足する値としてある。また、熱処理部30は
引張り強度が 150kgf/mm2 以上でかつ結晶粒度番号9
以上となるように高周波焼入れによる調質処理がなされ
ている。非熱処理部31の引張り強度の上限は70kgf/
mm2 である。
【0031】
【考案の効果】本考案によれば、従来の通常の熱処理材
では座屈しやすいため実用化が困難であると考えられて
いたR/D値0.25以下の角張ったパイプにおいても、撓
みの初期において座屈を生じることを抑制できるため、
R/D値0.25以下のエネルギー吸収効率の高い角パイプ
を車体補強用部材として適用することが実用上可能とな
り、端末取付部の加工性が良く、しかもエネルギー吸収
効率に優れた車体補強用部材が得られ、例えばドアイン
パクトビームの軽量化および低コスト化を図る上で大き
な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示すドアインパクトビ−
ムを備えたドアを一部省略して示す斜視図。
【図2】図1に示されたドアインパクトビ−ムの正面
図。
【図3】図1に示されたドアインパクトビ−ムの平面
図。
【図4】図2中のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】図2中のV−V線に沿う断面図。
【図6】高周波焼入れを実施する装置の概略図。
【図7】ビ−ムの強度を評価する際に用いる試験装置の
概要を示す正面図。
【図8】互いに結晶粒度が異なる2種類のビームの変位
と荷重との関係を示す図。
【図9】R/D値と吸収エネルギーとの関係を示す図。
【図10】R/D値とエネルギー吸収効率との関係を示
す図。
【図11】本考案の第2実施例を示すドアインパクトビ
−ムの正面図。
【図12】図11に示されたドアインパクトビ−ムの側
面図。
【図13】図11に示されたドアインパクトビ−ムの端
部の斜視図。
【図14】本考案の第3実施例を示すドアインパクトビ
−ムの正面図。
【図15】図14に示されたドアインパクトビ−ムの端
部の斜視図。
【符号の説明】
1…ドア、2…ドアパネル構造体、3…ドアインパクト
ビーム(車体補強用部材)、6…インナパネル、10…
ビーム本体、11,12…端末取付部、20…中空材、
30…熱処理部,31…非熱処理部、32…移行部、5
0…ドアインパクトビーム、51…ビーム本体、52,
53…ブラケット(端末取付部)、60…ドアインパク
トビーム、61…ビーム本体、62,63…端末取付
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−78720(JP,A) 特開 平4−92719(JP,A) 実開 平4−69210(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/00

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体のパネル構造体の内部に配置される車
    体補強用部材であって、上記パネル構造体の前後方向に
    沿って配置される鋼製の中空材からなるビ−ム本体と、
    上記ビーム本体の両端にそれぞれ設けられかつ上記パネ
    ル構造体に固定される端末取付部とを有し、 上記ビーム本体は、コーナー部に丸みのある四辺形断面
    を有し、上記コーナー部の曲率半径をR、一辺の長さを
    Dで表すと、0.15≦R/D≦0.25なる関係を満足し、か
    つ上記ビーム本体に高周波焼入れによる引張り強度 150
    kgf/mm2 以上でかつ結晶粒度番号9以上の熱処理部を
    設けるとともに、上記端末取付部を含む領域は引張り強
    度が70kgf/mm2 以下の非熱処理部とし、かつ上記熱処
    理部と非熱処理部との間に、強度勾配が 1mm当り 5kgf
    /mm2 以上の移行部を設けたことを特徴とする自動車の
    車体補強用部材。
  2. 【請求項2】上記端末取付部は、上記中空材の端部の非
    熱処理部を切り開きかつ偏平に成形したものである請求
    項1記載の車体補強用部材。
  3. 【請求項3】上記端末取付部は、ビーム本体の両端に非
    熱処理材からなるブラケットを溶接したものである請求
    項1記載の車体補強用部材。
  4. 【請求項4】上記端末取付部は、上記中空材の端部の非
    熱処理部にビーム固定用部品を挿通させるための孔を設
    けたものである請求項1記載の車体補強用部材。
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