JP2605329Y2 - 建物ユニット間の接合構造 - Google Patents
建物ユニット間の接合構造Info
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Description
構造に係り、特に上下に積層された建物ユニット同士を
接合する場合に利用される接合構造に関する。
きたユニット工法は、建物を構成する多用な部品を組み
付けた居室ユニット、屋根ユニット等のモジュール化さ
れた建物ユニットを予め工場生産し、これらの建物ユニ
ットを建設現場に輸送し、建設現場にてこれらの各建物
ユニットを上下、左右、前後に接合してユニット建物を
建設する。かかるユニット工法には建設現場での作業が
簡略化され、工期が短縮される等の利点がある。
ットは、四隅に立設された4本の柱の上端間及び下端間
に上梁及び下梁が架設されて直方体状の骨組みが形成さ
れている。これらの建物ユニットのうち、上階建物ユニ
ットと下階建物ユニットの接合は、例えば、それぞれの
建物ユニットの柱や上下梁の対応する位置に穿設されて
いるボルト挿通孔に上階建物ユニットからボルトを下階
建物ユニットへ跨がって挿通し、このボルトを下階建物
ユニットのボルト挿通孔に予め溶接されているナットに
螺合して接合する。
ニットではナットがボルト挿通孔の箇所に溶接されてい
るため、上階建物ユニットが下階建物ユニットに芯ずれ
を生じた状態で載置されると、下階建物ユニットのナッ
トの位置と上階建物ユニットのボルト挿通孔との位置が
ずれ、上階及び下階の建物ユニットに跨がるボルトをナ
ットに螺合させることができなくなる。このため、ユニ
ット式建物の建設に際しては上階建物ユニットを下階建
物ユニット上の正確な位置に載置しなければならず、建
設時における建物ユニット組立作業の煩雑化を招くとと
もに、その組立作業に多くの労力を要するという欠点が
あった。
もので、その目的は、建物ユニットの組立作業時に上下
に積層される上階建物ユニットと下階建物ユニットとに
芯ずれが生じた場合でも、両者を接合するボルト及びナ
ットを確実に螺合できるようになる建物ユニット間の接
合構造を提供するところにある。
建物ユニット間の接合構造は、上下に積層された上階建
物ユニットと下階建物ユニットとのうち、一方の建物ユ
ニットに配設された接合用ナットと、他方の建物ユニッ
トからこれらの建物ユニットに跨がって挿通されたボル
トとが螺合されることにより、両方の建物ユニットを前
記ナット及びボルトで接合する建物ユニット間の接合構
造であって、前記接合用ナットは、前記一方の建物ユニ
ットに設けられたケーシングの内部に遊動可能に収納さ
れているとともに、前記ボルトが螺合された時に当該ケ
ーシングの内側に当接されることで空転不能に設けら
れ、このケーシングは、前記一方の建物ユニットの内部
側に開口した縦断面溝形状とされて当該建物ユニットを
構成する柱の外部側に設けられた仕口において、この建
物ユニット内に水平に延出した延出部分の内側に設けら
れており、前記ボルトは、前記他方の建物ユニットの内
部側に開口した縦断面溝形状とされて当該建物ユニット
を構成する柱の外部側に設けられた仕口において、この
建物ユニット内に水平に延出した別の延出部分と、これ
に対して上下に近接対向した前記一方の建物ユニット側
の延出部分とに跨って挿通されていることを特徴とす
る。
接合構造は、上下に積層された上階建物ユニットと下階
建物ユニットとのうち、一方の建物ユニットに配設され
た接合用ナットと、他方の建物ユニットからこれらの建
物ユニットに跨がって挿通されたボルトとが螺合される
ことにより、両方の建物ユニットを前記ナット及びボル
トで接合する建物ユニット間の接合構造であって、前記
接合用ナットは、前記一方の建物ユニットに設けられた
ケーシングの内部に遊動可能に収納されているととも
に、前記ボルトが螺合された時に当該ケーシングの内側
に当接されることで空転不能に設けられ、前記上下階の
建物ユニットは、立設された複数の柱と、各柱の端部同
士を連結し、且つ前記建物ユニットの内部側に開口した
縦断面溝形状の複数の梁とで構成され、前記ケーシング
は、前記一方の建物ユニットの前記柱の近傍で、且つ前
記梁の水平部分近傍から当該建物ユニット内に水平に延
出した延出部分の内側に設けられており、前記ボルト
は、前記他方の建物ユニットの前記柱の近傍で、且つ前
記梁の水平部分近傍から当該建物ユニット内に水平に延
出した別の延出部分と、これに対して上下に近接対向し
た前記一方の建物ユニット側の延出部分とに跨って挿通
されていることを特徴とする。
四角ナット等、どのような形状でもよい。また、ケーシ
ングの形状も螺合時における接合用ナットの空転を防止
することができれば、どのような形状でもよい。
れる上階建物ユニットと下階建物ユニットとのうち、一
方の建物ユニットに両建物ユニットの接合に使用される
接合用ナットをケーシング内に遊動可能に収納してい
る。このため、上階建物ユニットと下階建物ユニットと
を接合するときに、他方の建物ユニットからボルトを挿
通することによってケーシング内のナットの位置をこの
ボルトと螺合可能な位置に移動させることができる。こ
れにより、上階建物ユニットが下階建物ユニットに芯ず
れが生じて載置された場合でも、両建物ユニットに跨が
るボルトをナットに確実に螺合して両建物ユニット間を
ボルト及びナットで協働して接合できる。
シングをボルトが螺合されたときに接合用ナットが空転
不能な隙間を有する寸法に形成しているため、ボルトの
螺合時にはケーシングの内部に収納されている接合用ナ
ットがケーシングの内側と当接して、その空転が防止さ
れる。これにより、ボルトの螺合時にナットをスパナ等
の工具でおさえて空転を防止する必要がないので、ボル
トの締め付け作業を容易且つ迅速に行える。
た仕口に固定するので、このケーシング内の接合用ナッ
トに螺合するボルトも柱の外部側に位置させることがで
き、柱の内部でボルト締めを行う必要がない。従って、
柱にはボルト締めするための作業用開口を設ける必用が
なく、その分の手間を省くことができる。
口しているので、狭い作業用の開口に手を差し入れて締
め付け作業を行う必用がなく、建物ユニットの内部側か
らボルト締めを容易に行って作業効率を向上させること
ができる。
し、且つ建物ユニットの内部側に延出した延出部分が設
けられ、この延出部分にケーシングが取り付けられると
ともに、ボルトの挿通が行われるから、ボルト締め作業
を単に建物ユニットの内部側から容易に行えるだけでな
く、工具等を仕口の開口内の奥側まで差し入れなくとも
締付作業を行える。従って、工具等の取り扱いを仕口の
他の部分や柱等に邪魔されることなく行え、この点か
ら、作業性を格段に向上させることが可能である。
量となる柱等ではなく、取り扱いが容易な仕口に設ける
ため、延出部分自身を簡単に設けることができるうえ、
ケーシングの取付作業も迅速に行え、作業者の労力を軽
減できる。
と同様な構成により、両建物ユニットに跨がるボルトを
ナットに確実に螺合して両建物ユニット間をボルト及び
ナットで協働して接合でき、また、ナットをケーシング
内に空転不能に収容するので、ボルトの締め付け作業を
容易且つ迅速に行える。加えて第2考案では、ケーシン
グが柱の近傍で、且つ一方の建物ユニットの内部側に開
口した梁の水平部分近傍から当該建物ユニット内に水平
に延出した延出部分の内側に設けられ、ボルトがその延
出部分と、これに対して上下に近接対向した他方の建物
ユニット側の延出部分とに跨って設けられているので、
柱にはボルト締めするための作業用開口を設ける必用が
なく、その分の手間を省ける。
た縦断面溝形状であるため、ボルトの締付作業を梁に干
渉されることなく建物ユニットの内部側から容易に行え
る。そして、ボルトの締付作業を単に容易に行えるのみ
ならず、延出部分の作用により、工具等の取り扱いを仕
口の他の部分や柱等に邪魔されることなく行え、前記第
1考案と同様に、作業性を格段に向上させることが可能
である。
ット間の接合構造の実施例を詳説する。
ト間の接合構造が適用される建物ユニットの概略斜視
図、図2は本実施例に係る建物ユニット間の接合構造を
利用して接合される上階建物ユニットと下階建物ユニッ
トの関係を示した分解斜視図、図3は図2の上階建物ユ
ニット及び下階建物ユニットの接合構造を示す要部断面
図である。
と、柱12の上端間及び下端間に架設された縦断面溝形
状の短辺上梁14A、長辺上梁14B、短辺下梁16
A、長辺下梁16Bとにより直方体状の骨組みが形成さ
れる。柱12の上端及び下端には梁接合用の仕口18が
取り付けられており、この仕口18を介して短辺上梁1
4A、長辺上梁14B、短辺下梁16A、長辺下梁16
Bが柱12間に架設されている。仕口18は、折り曲げ
加工された複数の金属板を溶接することにより形成され
ているとともに、建物ユニット10の内部側に開口した
縦断面溝形状に設けられている。
ト10Aの下端側の仕口18は、上階建物ユニット10
Aの内部側に延出した延出部分に補強部材20を備えて
おり、この補強部材20を含めて仕口18の延出部分に
はボルト22が挿通されるボルト挿通孔24が穿設さ
れ、このボルト挿通孔24からボルト22が下階建物ユ
ニット10Bへ跨がって挿通される。
18Aには位置決めピン26A,26Bが植設されてお
り、これらの位置決めピン26A,26Bは上下階建物
ユニット10A,10Bの接合時に上階建物ユニット1
0Aの仕口18の下面に穿設された位置決め孔27A,
27B(図3参照)に挿通され、下階建物ユニット10
B上に上階建物ユニット10Aを載置した時に、上階建
物ユニット10Aと下階建物ユニット10B相互間を大
略的に位置決めする。
の積層接合時に上階建物ユニット10Aと下階建物ユニ
ット10Bとの間には接合用プレート28が介在され、
この接合用プレート28にはボルト22が挿通されるボ
ルト挿通孔30Aと、位置決めピン26A,26Bが挿
通される位置決め孔32A,32Bとがそれぞれ穿設さ
れている。接合用プレート28は、左右、前後の方向に
並設される複数の下階建物ユニット10B同士及び上階
建物ユニット10A同士を位置決め接合するためのもの
である。
上端側の仕口18は補強部材34を備えており、この補
強部材34を含めた仕口18の上側の延出部分には前記
ボルト挿通孔24と対応する位置にボルト22が挿通さ
れるボルト挿通孔36が穿設されている。
Bの仕口18における前記上側の延出部分に対応した部
位であって、補強部材34の下面にはケーシング38が
ボルト挿通孔36の下方に取り付けられており、このケ
ーシング38内には接合用ナット40が収納され、この
接合用ナット40には上階建物ユニット10Aと下階建
物ユニット10Bとの間に跨がって両者を接合する前記
ボルト22が螺合される。
角ナットであって、ケーシング38も四角形枠状となっ
ており、接合用ナット40はケーシング38内に一定量
遊動可能に収納され、ケーシング38内で接合用ナット
40の位置をケーシング38との隙間分だけ水平方向に
ずらすことができる。ケーシング38と接合用ナット4
0との間の隙間の大きさは、ボルト22の螺合時に接合
用ナット40がケーシング38の内側と当接してナット
40の空転が防止される大きさとなっている。
用ナット40を利用して上階建物ユニット10Aと下階
建物ユニット10Bとを接合する作業は以下の通り行わ
れる。
後の方向に並設した後、図3に示すように、これらの建
物ユニット上に接合用プレート28をその位置決め孔3
2A,32Bに下階建物ユニット10Bの柱12の頂部
12Aに植設されている位置決めピン26A,26Bを
挿通し、これにより、並設されている下階建物ユニット
10B,10B相互間を位置決めする。
を下階建物ユニット10B上に徐々に降ろしていき、位
置決めピン26A,26Bを上階建物ユニット10Aの
位置決め孔27A,27Bに挿通する。すると、上階建
物ユニット10Aは下階建物ユニット10B上の大略的
な載置位置に導かれ、両建物ユニット10A及び10B
が相互に位置決めされる。この結果、上階建物ユニット
10A,10Aに設けられた仕口18の下側の延出部分
の上面側と、下階建物ユニット10B,10Bに設けら
れた仕口18の上側の延出部分の下面側は、接合用プレ
ート28を介して近接対向し、それぞれ建物ユニット1
0A,10Bの内部側に開放される。
0A側から下階建物ユニット10Bへボルト挿通孔2
4,30A,36と順次挿通し、ボルト22を下階建物
ユニット10Bのケーシング38に収納されている接合
用ナット40に螺合する。このとき、上階建物ユニット
10Aが下階建物ユニット10Bに多少芯ずれが生じて
載置されていた場合でも、ボルト22を挿入するに従っ
て接合用ナット40がボルト22先端のテーパ部22A
によって適正な位置に導かれるのでボルト22を容易、
且つ迅速にナット40に螺合することができる。この結
果、ボルト22が両建物ユニット10A,10B間に跨
がって挿通され、これらのボルト22及びナット40が
協働して上階建物ユニット10Aと下階建物ユニット1
0Bとを接合する。
果がある。 1)下階建物ユニット10B側に設けられている接合用
ナット40がケーシング38内で一定量遊動可能なた
め、上階建物ユニット10Aが下階建物ユニット10B
上に芯ずれを生じた状態で載置された場合でも、ボルト
22を挿通するに従って接合用ナット40がボルト22
と螺合可能な位置に導かれ、この結果ボルト22を接合
用ナット40に螺合させることができるようになる。こ
れにより、ユニット式建物ユニットの建設時に上階建物
ユニット10Aを下階建物ユニット10B上にそれ程厳
密に載置する必要がなくなり、上階建物ユニット10A
と下階建物ユニット10Bとの接合作業が容易且つ迅速
化される。
ナット40の空転が防止可能な寸法に形成されているの
で、ボルト22の螺合時にスパナ等の工具を使用する必
要がなく、この結果、ボルト22の締め付け作業を容易
且つ迅速に行える。
ーシング38は柱12の外部側に設けられた仕口18に
固定されているので、このケーシング38内の接合用ナ
ット40に螺合すボルト22も上側建物ユニット10A
の柱12の外部側に位置させることができ、柱12の内
部でボルト締めを行う必要がない。従って、特に上側の
柱12にはボルト締めするための作業用開口を設ける必
用がなく、その分の手間を省くことができる。
物ユニット10A,10Bの内部側に開放しているの
で、狭い作業用の開口に手を差し入れてボルト22の締
め付け作業を行う必用がなく、建物ユニット10A,1
0Bの内部側からボルト22の締付作業を容易に行って
作業効率を向上させることができる。
Aも建物ユニット10A,10Bの内部側に開口した縦
断面溝形状であるため、建物ユニット10A,10Bの
内部側から行うボルト22の締付作業を梁14A,16
Aに干渉されることなく一層容易に行える。
し、且つ建物ユニットの内部側に延出した延出部分が設
けられ、この延出部分にケーシング38が取り付けられ
るとともに、ボルト22の挿通が行われるから、ボルト
締め作業を単に建物ユニット10A,10Bの内部側か
ら容易に行えるだけでなく、工具等を仕口18の開口内
の奥側まで差し入れなくとも締付作業を行える。従っ
て、工具等の取り扱いを仕口18の他の部分や柱12等
に邪魔されることなく行え、作業性を格段に向上させる
ことが可能である。
大重量となる柱等ではなく、取り扱いが容易な仕口に設
けるため、延出部分自身を簡単に設けることができるう
え、ケーシングの取付作業も迅速に行え、作業者の労力
を軽減できる。
Bを構成する梁14A,14B,16A,18Bと柱1
2との連結用であり、これらの梁14A,14B,16
A,18Bと柱12とを容易且つ確実に接合できるとと
もに、建物ユニット10A,10B単体の状態で既に柱
12と梁14A,14B,16A,16Bとが互いに接
合されているので、建物ユニット10A,10Bを構造
的に安定した状態にでき、クレーン等による建物ユニッ
ト10A,10Bの取り扱いを容易にできる。
いに近接対向する延出部分、具体的には、下階側の仕口
38における上側の延出部分の下面に補強部材34を介
して設けられているので、少ない数の接合用ナット40
と通しのボルト22とでこれらの延出部分を挟持するよ
うに堅固に接合できるうえ、上下の建物ユニット10
A,10Bに跨る通しのボルト22を用いることで、ボ
ルト22を下向き姿勢で一方に向かって締め付けるだけ
でよく、締付作業も短時間で効率よく行える。
て説明したが、本考案はこの実施例に限定されず、本考
案の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設
計の変更が可能なことは勿論である。
10Aと下階建物ユニット10Bとの間に接合用プレー
ト28を介在させているが、接合用プレート28を介在
させることなく、下階建物ユニットの上に下階建物ユニ
ットを直接、積層接合してもよい。また、本実施例では
ケーシング38を平面四角形状に形成しているが、これ
に限らず、六角形等、螺合の際にボルト22の空転を防
止することができれば、どのような形状でもよい。
ユニット10Aから下階建物ユニット10Bへ挿通する
ようにしているが、下階建物ユニット10Bから上階建
物ユニット10Aの方向に挿通するようにしてもよい。
考案によれば、上階の建物ユニットと下階の建物ユニッ
トとを積層接合する場合に、両建物ユニットの位置が多
少芯ずれを起こした場合でもボルトを容易にナットに螺
合させることができる。また、接合用ナットをケーシン
グ内に空転不能に収納したため、上階の建物ユニットと
下階の建物ユニットとを接合する場合に、両ユニット間
に跨がるボルトの締め付け作業を容易且つ迅速に行え
る。更に、建物ユニットを構成する柱にはボルト締めす
るための作業用開口を設ける必用がなく、その分の手間
を省くことができる。そして、仕口は建物ユニットの内
部側に開口しているので、建物ユニットの内部側からボ
ルト締めを容易に行える。そして、上下の仕口には、上
下に近接対向し、且つ建物ユニットの内部側に延出した
延出部分が設けられ、この延出部分にケーシングが取り
付けられるとともに、ボルトの挿通が行われるから、ボ
ルト締め作業を単に建物ユニットの内部側から容易に行
えるだけでなく、工具等を仕口1開口内の奥側まで差し
入れなくとも締付作業を行える。従って、工具等の取り
扱いを仕口の他の部分や柱等に邪魔されることなく行
え、この点から、作業性を格段に向上させることができ
る。しかも、このような延出部分を長尺で大重量となる
柱等ではなく、取り扱いが容易な仕口に設けるため、延
出部分自身を簡単に設けることができるうえ、ケーシン
グの取付作業も迅速に行え、作業者の労力を軽減でき
る。
ニットに跨がるボルトをナットに確実に螺合して両建物
ユニット間をボルト及びナットで協働して接合でき、ま
た、ナットがケーシング内で空転しないので、ボルトの
締め付け作業を容易且つ迅速に行え、更に、柱にはボル
ト締めするための作業用開口を設ける必用がなく、その
分の手間を省くことができる。そして、梁が建物ユニッ
トの内部側に開口した縦断面溝形状であるため、ボルト
の締付作業を梁に干渉されることなく建物ユニットの内
部側から容易に行える。しかも、ボルトの締付作業を単
に容易に行えるのみならず、延出部分の作用により、工
具等の取り扱いを仕口の他の部分や柱等に邪魔されるこ
となく行え、前記第1考案と同様に、作業性を格段に向
上させることができる。
構造が適用される建物ユニットの概略斜視図である。
合される上階建物ユニット及び下階建物ユニット間の関
係を示した分解斜視図である。
間の接合構造を示す要部断面図である。
建物ユニット間の接合用ナットの平断面図である。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 上下に積層された上階建物ユニットと下
階建物ユニットとのうち、一方の建物ユニットに配設さ
れた接合用ナットと、他方の建物ユニットからこれらの
建物ユニットに跨がって挿通されたボルトとが螺合され
ることにより、両方の建物ユニットを前記ナット及びボ
ルトで接合する建物ユニット間の接合構造であって、前記接合用ナットは、 前記一方の建物ユニットに設けら
れたケーシングの内部に遊動可能に収納されているとと
もに、前記ボルトが螺合された時に当該ケーシングの内
側に当接されることで空転不能に設けられ、 このケーシングは、前記一方の建物ユニットの内部側に
開口した縦断面溝形状とされて当該建物ユニットを構成
する柱の外部側に設けられた仕口において、この建物ユ
ニット内に水平に延出した延出部分の内側に設けられて
おり、 前記ボルトは、前記他方の建物ユニットの内部側に開口
した縦断面溝形状とされて当該建物ユニットを構成する
柱の外部側に設けられた仕口において、この建物ユニッ
ト内に水平に延出した別の延出部分と、これに対して上
下に近接対向した前記一方の建物ユニット側の延出部分
とに跨って挿通されていることを特徴とする建物ユニッ
ト間の接合構造。 - 【請求項2】 上下に積層された上階建物ユニットと下
階建物ユニットとのうち、一方の建物ユニットに配設さ
れた接合用ナットと、他方の建物ユニットからこれらの
建物ユニットに跨がって挿通されたボルトとが螺合され
ることにより、両方の建物ユニットを前記ナット及びボ
ルトで接合する建物ユニット間の接合構造であって、前記接合用ナットは、 前記一方の建物ユニットに設けら
れたケーシングの内部に遊動可能に収納されているとと
もに、前記ボルトが螺合された時に当該ケーシングの内
側に当接されることで空転不能に設けられ、 前記上下階の建物ユニットは、立設された複数の柱と、
各柱の端部同士を連結し、且つ前記建物ユニットの内部
側に開口した縦断面溝形状の複数の梁とで構成され、 前記ケーシングは、前記一方の建物ユニットの前記柱の
近傍で、且つ前記梁の水平部分近傍から当該建物ユニッ
ト内に水平に延出した延出部分の内側に設けられてお
り、 前記ボルトは、前記他方の建物ユニットの前記柱の近傍
で、且つ前記梁の水平部分近傍から当該建物ユニット内
に水平に延出した別の延出部分と、これに対して上下に
近接対向した前記一方の建物ユニット側の延出部分とに
跨って挿通されていることを特徴とする建物ユニット間
の接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993024231U JP2605329Y2 (ja) | 1993-05-11 | 1993-05-11 | 建物ユニット間の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993024231U JP2605329Y2 (ja) | 1993-05-11 | 1993-05-11 | 建物ユニット間の接合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0682203U JPH0682203U (ja) | 1994-11-25 |
JP2605329Y2 true JP2605329Y2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=12132492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993024231U Expired - Lifetime JP2605329Y2 (ja) | 1993-05-11 | 1993-05-11 | 建物ユニット間の接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2605329Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
JP7307998B1 (ja) * | 2023-01-17 | 2023-07-13 | 新生工業株式会社 | 鋼材の連結構造 |
-
1993
- 1993-05-11 JP JP1993024231U patent/JP2605329Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0682203U (ja) | 1994-11-25 |
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