JP2605054B2 - 低圧鋳造装置の湯口部冷却方法 - Google Patents

低圧鋳造装置の湯口部冷却方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は低圧鋳造装置の湯口部を冷却する方法に関す
る。
(従来技術) 例えば小型四輪シリンダヘッドの鋳造において、金型
直下に設けたるつぼからストーク、フィーダ、サブライ
ナなどを介して溶湯を低圧でキャビティ内に送り込んで
鋳造するいわゆる低圧鋳造法では、注湯を開始してから
約4分経過すると、キャビティ内で指向性凝固が進み、
かつサブライナ内で固液界面がその下端近くに達する。
ところが、この時点で型開きを行なうと、サブライナ自
体の持つ熱容量等の影響を受けてサブライナ内の鋳物が
未だ十分な強度を持つに至らないため、この部分が型開
きによる離型抵抗を受けて湯口部分で千切れを起こし、
千切れた部分を型内に残してしまうという不都合が生じ
る。
したがってこれまでは、指向性凝固が進んだ時点から
さらに1分程度の時間をおいて型開きを行なうようにし
ていたが、このために、これまでの製法では、注湯から
型開きまでの間に上記したような余分な時間を介在させ
なければならず、キュアータイムがいたずらに延びて鋳
造作業を効率よく行ない得ないといった問題を抱えてい
た。
(目的) 本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、キュアータイムを必要最少限ま
で短縮することのできる新たな湯口部冷却方法を提案す
ることにある。
(目的を達成するための手段) すなわち、本発明はかかる目的を達成するための低圧
鋳造装置の湯口部冷却方法として、注湯開始から製品部
での指向性凝固が完了するまでの間、湯口部内の溶湯が
凝固しない程度の温度に維持すべく湯口部を制御しつつ
冷却し、その後型開きに至るまでの間湯口部を急冷する
ようにしたものである。
(実施例) そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例に基づい
て説明する。
第1図は本発明によってもたらされるキュアータイム
の短縮効果を示したものである。
はじめにこの図に基づいて本発明方法の概要を説明す
ると、キャビティ内に加圧注湯を開始してから製品部で
指向性凝固が完了するまでの間、内部の溶湯が凝固しな
い程度のある設定された温度SP1でサブライナを冷却し
続け、ついでその後は湯口部の溶湯が速やかに凝固する
ようにサブライナを急冷するようにしたものである。
第2図は上述した方法を実施するための装置の一例を
示したもので、図中符号1はるつぼ、2はストーク、3
はフィーダ、4はサブライナ、5は可動金型、6はギャ
ビティを示しており、また7は、サブライナ4を冷却す
べくその周囲に空気を吹付けるノズルであって、このノ
ズル7は常閉弁8を介して例えば3kg/cm2の加圧空気を
供給する加圧空気供給源9に接続している。
他方、10はサブライナ4のフランジ部に埋設した温度
センサ、11はサブライナ4内の溶湯が加圧中に製品部よ
り凝固してしまわない温度を第1の設定値SP1として、
この実施例では500℃を設定した設定器を示している。1
2は、上記した温度センサ10からの出力信号と設定器11
からの出力信号を比較して、サブライナ4の温度が第1
の設定値SP1を超えると上記した常閉弁8の駆動ソレノ
イドSOLに開弁のためのONの信号を出力する比較器を示
しており、また13はこの比較器12と並列にで接続したタ
イマで、注湯開始から作動を始めて2分30秒経過すると
その後型開きが行なわれる1分30秒の間上記したソレノ
イドSOLに開弁のためのONの信号を出力し型開きと同時
にリセットされるようになっている。
また14は、湯口部の溶湯が凝固する温度を第2の設定
値SP2とし、この実施例においては440℃を第2の設定値
として設定した設定器で、温度センサ10からの出力信号
とこの設定器14からの出力信号を比較してサブライナ4
の温度が第2の設定値SP2を下回った場合には、比較器1
5からの出力信号によりソレノイドSOL3を作動させて常
開弁16を閉弁し、型開きと同時にリセットするように構
成されている。
上述した実施例において、るつぼ1への加圧により内
部の溶湯がストーク2、フィーダ3、サブライナ4を介
してキャビティ6内に供給されると、サブライナ4の温
度は加圧開始より数秒遅れて上昇を始める(第1図)。
そしてサブライナ4の温度がやがて第1の設定値SP1と
して設定された温度以上になると、比較器12からの出力
信号によりソレノイドSOLを作動させて常閉弁8を開弁
し、加圧空気供給源9からの3kg/cm2の加圧空気をノズ
ル7に送ってサブライナ4を冷却し、またこの冷却作用
によりサブライナ4の温度が第1設定値SP1温度以下に
なると比較器12からのOFF信号によってソレノイドSOLを
消勢し、常閉弁8を閉弁して冷却を中止する。
そして以上の動作を加圧工程の期間中繰返してサブラ
イナ4の温度をほぼ一定に維持しつつやがて2分30秒が
経過すると、製品部の指向性凝固は完了するから、つぎ
に注湯開始から作動を始めていたタイマ13はこの時点に
達するとONの信号を出力し、比較器12からの信号の有無
にかかわらず型開きに至るまでの間ソレノイドSOLを付
勢して常閉弁8を開放する。
この操作によりサブライナ4は急速に冷却され(第1
図)、すでに加圧が完了している湯口部の溶湯を凝固さ
せてこの部分の鋳物強度を高める。このため、注湯開始
後4分、つまり従来のキュアータイムより1分程度早い
時点で型開きを行なっても、湯口部分での鋳物の千切れ
を生じさせることなく鋳物の取出しを行なうことができ
る。
このように、サブライナ4の冷却を可能な限り速く行
なえば、サブライナ4内の鋳物に所要の強度を持たせて
その分キュアータイムを短縮することができるが、冷却
タイミングが早過ぎたり、冷却効率がよすぎた場合に
は、製品部より先に湯口部が凝固して製品にヒケ巣が発
生することになるから、常閉弁8の開放による上述した
冷却工程において万一サブライナ4の温度が第2の設定
値SP2を下回るような事態が発生したら、この状態にお
いて出力する比較器15の信号をによってタイマ13をリセ
ットし、常閉弁8を閉じてこれ以上の冷却が進行しない
ようにする。
第3図は本発明方法を実施するためのさらに別の例を
示したもので、3kg/cm2の加圧空気供給源9のほかに6kg
/cm2の加圧空気供給源29を用意し、これらを、常時3kg/
cm2の加圧空気供給源9と連通状態に付勢された3ポー
ト2位置切換弁27を介してノズル7に接続する一方、こ
の弁27を駆動するソレノイドSOL2を、注湯開始後2分30
秒経過するとONの信号を出力し型開きと同時にリセット
するタイマ23により作動させるようにしたもので、8は
3kg/cm2の加圧空気供給管路に設けた上記装置と同様に
作動する常閉弁を示している。
この装置では、さきに述べた装置と同様に、注湯から
2分30秒経過するまではサブライナ4の温度によって加
圧空気の供給量を制御しつつこれを設定値SP1温度に維
持し、その後はタイマ23により切換弁27を切換えてノズ
ル7に6kg/cm2の加圧空気を供給しつつサブライナ4を
さらに一層強力に冷却して(第1図の2点鎖線)、3分
30秒のキュアータイムをもって型開きを可能にしたもの
である。
(効果) 以上述べたように本発明によれば、湯口部を、製品部
の指向性凝固が完了するまでの間溶湯が凝固しない程度
に冷却し続け、その後は急冷するようにしたので、加圧
タイムの縮減が図れ製品部の指向性凝固が完了した時点
での湯口部の温度を必要な限り低くなし、それ以後必要
となる湯口部の冷却時間を可及的に短くすることによ
り、少なくすることができて1回の鋳造に要する時間を
大巾に短縮することができるばかりでなく、指向性凝固
後の冷却制御をより容易となして、湯口部における鋳物
の温度不足により生じる湯口の千切れや、冷却過剰によ
って生じるヒケ巣の発生等を未然に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例をなす湯口部の冷却工程とキ
ュアータイムの短縮効果を示した図、第2図、第3図は
いずれも本発明方法を実施するための装置を示した図で
ある。 1……るつぼ、4……サブライナ 6……キャビティ、7……ノズル 10……温度センサ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−71632(JP,A) 特開 昭57−118853(JP,A) 特開 昭56−111564(JP,A) 実開 昭54−100918(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】注湯開始から製品部での指向性凝固が完了
    するまでの間、湯口部内の溶湯が凝固しない程度の温度
    に維持すべく該湯口部を制御しつつ冷却し、その後型開
    きに至るまでの間上記湯口部を急冷することを特徴とす
    る低圧鋳造装置の湯口部冷却方法。
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