JP2604608Y2 - 保管庫等における扉の係止装置 - Google Patents

保管庫等における扉の係止装置

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JP2604608Y2 JP1993024972U JP2497293U JP2604608Y2 JP 2604608 Y2 JP2604608 Y2 JP 2604608Y2 JP 1993024972 U JP1993024972 U JP 1993024972U JP 2497293 U JP2497293 U JP 2497293U JP 2604608 Y2 JP2604608 Y2 JP 2604608Y2
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正行 五十嵐
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、扉をキャビネット本体
戸口の上下縁にラッチをもって係止し得るようにした保
管庫等における扉の係止装置で、特に施錠状態の時、誤
ってラッチレバーを押しても上保持管のみが空転して上
・下保持管の端部の波状カム面で滑りが生じて離反する
ので、ラッチ機構を破損する恐れのない扉の係止装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】保管庫等における扉の係止装置として、
複雑な構造の保持管と作動杆等によってなる係止装置
を、扉に極めて容易に取付け得るようにしたものは従来
から知られている(実公平2−6207号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来技術においては、ラッチ作動部の施錠状態の時に、
誤ってラッチレバーを押すと、作動杆が長いためにそ
り、撓みが発生し、施錠しても開放されてしまう。ある
いは保持管の係合片を破損させたり、折り曲げたりして
錠の役目を失ってしまうという問題点があった。本考案
は、このような事情に鑑み、保持管を分割して、各係合
端部が対称的になるように波状カム面を形成した上・下
保持管を採用する扉の係止装置を提供することを目的と
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記課題を解
決するために、請求項1記載の考案は、扉の裏側に引手
カバーを固設して、該引手カバーには上保持管と下保持
管とを有し、上保持管には外周面に係合片を突設し、下
保持管には長手方向に角孔を有し、外周面に停止リブを
突設し、前記角孔には断面角形の作動杆を貫通保持せし
め、さらに上保持管を貫通させて回動自在に縦設し、
上保持管の下端と、下保持管の上端には、押圧ブロッ
クの操作により、上・下保持管が回動し密着離反をする
ように、波状カム面を対称的に形成すると共に、該下保
持管の下端部に下保持管を上動させる復帰バネを設け、
前記扉の前面には引手開口と手掛板部を有する引手板を
設け、前記手掛板部の背面には、先端の押圧部をもって
前記上保持管の係合片を押圧して作動杆を回動し、作動
杆の端部に設けたラッチの係止を解除するようにした押
圧ブロックを摺動自在に設けるという構成を採用した。
【0005】
【作用】本考案は、以上の構成を採用することにより、
ラッチ作動部の施錠状態の時に、誤ってラッチレバーを
無理な力で押すと、上保持管の下端と、下保持管の上端
が互いに対称的に波状カム面が形成されていることと、
錠により係合片が停止されているため下保持管は回動せ
ず、互いの波状カム面を案内に下保持管は下方へ離反
(図7参照)する。したがって上保持管はわずかに空転
し、負荷がかかるのを防止し、結果としてラッチ機構を
破損させることがなく、ラッチ機能を充分奏するもので
ある。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面で詳細に説
明する。図1において、1はキャビネット本体、2,
2’は両開き扉で、右側の扉2の扉表板3の裏側には望
ましくは合成樹脂製の引手カバー4が表板開端の折曲部
3’と扉裏板5の間に保持されて取り付けられている。
引手カバー4には図6に示すように合成樹脂製の上保持
管6と下保持管8とを有し、上保持管6には外周面の適
宜位置に係合片6bを突設し、下保持管8には長手方向
に角孔6aを有し、外周面の適宜位置に停止リブ15を
突設し、前記角孔6aには断面角形の作動杆7を貫通保
持せしめ、さらに上保持管6を貫通させて回動自在に縦
設し、引手カバー4上下の板部にそれぞれ支承されてい
る。前記作動杆7の上下端部にはラッチ9が固設(図
1、図2参照)されている。このラッチ9を戻しバネ1
0を介してキャビネット本体1戸口の枠板24に穿設し
た係合孔11の孔縁に係止すると共に、前記扉2の前面
には引手開口17と手掛板部18を有する引手板16を
設け、前記手掛板部18の背面には、先端の押圧部23
をもって前記上保持管6の係合片6bを押圧して作動杆
7を回動し、前記ラッチ9の係止を解除するようにした
押圧ブロック21を摺動自在に設けるものである(図6
参照)。このラッチ9は上保持管6に巻装された戻しバ
ネ10に弾発されてキャビネット本体1の戸口上下の枠
板1aに穿設された係合孔11,11の孔縁に係止され
ている(図1、図6参照)。
【0007】次に、図2〜図5、図7に基づいて、本考
案の具体的な実施例について説明する。図2の分解斜視
図において示すように、扉2の裏側端部(図示されてい
ない)に引手カバー4を設け、該引手カバー4の上・下
枠板13に穿設した作動杆7用の孔14に断面角形の作
動杆7を貫通保持し、この作動杆7に上・下保持管6、
8を挿通し、この上・下保持管6、8の端部と上・下枠
板13との間に戻しバネ10と復帰バネ10’を弾発状
態に設けたものである。なお、下保持管8には、錠27
の作動片28の操作によって回動を停止するための停止
リブ15が設けられている。さらに、上・下保持管6、
8の下、上端である係合端部は、対称的な波状カム面1
2を形成し、ぴったり係合して密着状態(図3、図4参
照)と、施錠状態の時、上保持管6の係合片6bに対し
て、ラッチレバーの引手板16による押圧で回動される
と、下保持管は、錠27の作動片28が停止リブ15と
の関係で停止状態になっているので回動できないように
なっている。ところが、停止リブ15と作動杆7を案内
にして、下方の復帰バネ10’を圧縮しながらスライド
して下方に移動する。これは、上・下保持管6、8の端
部に形成した波状カム面12の凸部同士が係合するよう
になるまで徐々に移動できる。したがって施錠時に誤っ
てラッチレバーを操作しても、ラッチ機構を破損する恐
れはなくなる。なお、この上・下保持管の連結には、例
えば図示のように、上保持管6の下端を下保持管8の上
端を覆うよう太い径の連結部25によって連結する等、
種々の構成を採用することができる。以上説明した本考
案の構成のものを各操作段階に対応して示したものが図
3〜図5のもので、図3に示したものは、施錠してな
く、しかも、ラッチレバーを操作しないフリーの状態を
示したものである。図4に示したものは、ラッチレバー
を操作しない施錠した状態を示すものである。図5に示
したものは、施錠した状態でなおかつ、誤ってラッチレ
バー(押圧ブロック21に相当)を押した際、上・下保
持管6、8のうち上保持管はラッチレバーで回動するが
下保持管8は錠27の作動片28が、停止リブ15で回
動されない状態で維持されているので、必然的に上・下
保持管6、8端部の波状カム面12の曲線部をならいと
しながら作動杆7と停止リブ15とを案内に下保持管8
を下方にスライドして、破損力を回避するものである。
さらに、図6において示すように、引手カバー4は折曲
部4aにより裏板の折曲部に係止されている。16は引
手カバー4内において扉表板3に取り付けた引手開口1
7と手掛板部18を有する合成樹脂製の引手板で、扉表
板3に穿設した開口の孔縁に引手板16縁部の取付溝1
9を係合し、また縁部の適所に設けた係止突起20に係
止せしめて取り付けられている。21は引手板16内に
設けた合成樹脂製のほぼ角形のラッチ解除用押圧ブロッ
クで、内壁22部で摺動自在に嵌装され、先端の押圧部
23が前記上保持管6の係合片6bに係合し、ラッチ9
がキャビネット本体1の係合孔11に係止した状態で押
圧ブロック21の前面(扉表板3側)に設けた凹溝先端
の溝縁が引手板16の縁部外側に係止し、また押圧ブロ
ック21の後端は手掛板部18の内端縁とほぼ同じ位置
まで延出している。27は引手板16の下方に設けた錠
で(図2、図4〜図6参照)、引手カバー4内に収納さ
れ、鎖錠すると作動片28が回動して、作動杆7の回動
を阻止するので、鎖錠した状態と同一になる。なお、扉
2を閉じた際には図1左側の扉2’の内側縁が右側の扉
2の内側に入り込むため、右側の扉2を係止するだけで
左側の扉2’も係止される。なお、図7に示したもの
は、図5で説明した上・下保持管6、8の連結部の波状
カム面12の凸部同士が接した状態、いいかえれば、下
方にスライドした時の状態を拡大して示したものであ
る。
【0008】次に、動作を図2、図4、図5に基づいて
説明すると、この扉の係止装置は前記のごとき構造であ
るから、引手開口17から差入れた手指をもって押圧ブ
ロック21を横方向(矢印A方向)に押圧すれば、先端
の押圧部23に係合片6bが押圧されて上・下保持管
6、8、従って作動杆7が戻しバネ10に抗して矢印B
方向に回動し、これに伴いラッチ9が回動してキャビネ
ット本体1の係合孔11から外れるので手掛板部18を
手前に引いて扉2を開くことができる。押圧ブロック2
1を押し込んだ時は凹溝の後縁26(図6参照)が引手
板16の前部内側縁に係止されて止まる。前記上保持管
6の係合片6bは押圧ブロック21の方向に傾斜状に突
設されており、押圧ブロック21に押圧された状態でラ
ッチ9が解除できるだけ回動するものであり、かつ扉2
の扉表板3の内側を案内されるように接近して設けられ
ている。さらに、押圧ブロック21から手指を離せば戻
しバネ10により元の位置に復帰する。施錠時に、誤っ
て押圧ブロック21(ラッチレバー)で、上保持管6の
係合片6bを押し込むと、作動杆7と上保持管6との係
合関係は若干の余裕が形成されているので、作動杆7は
回動しないが、上保持管6はわずかに回動する。これに
加えて、前述した通り、上・下保持管6、8の端部に形
成した波状カム面により徐々に下保持管は下方に移動し
て、ラッチ機構の破損を防止する。なお、作動杆7と下
保持管8との係合関係で回動方向に対しては一体的にな
っていることはいうまでもない。扉2を閉じる場合は、
単に扉2を内方に回動させるだけでラッチ9の傾斜背面
29が係合孔11の孔縁に係合し、ラッチ9を戻しバネ
10に抗し回動させて係合孔11内を通過させ、通過後
は戻しバネ10により復帰して再び係合孔11の孔縁に
係止する(図6参照)。また、錠27により作動片28
を矢印Cのように回動して作動杆7の回動を阻止して、
扉2は鎖錠されたと同様になる(図4参照)。また、復
帰バネ10’は、押圧ブロック21の押圧を解除すれ
ば、上・下保持杆6、8を元の位置に復帰させる働きを
するものである。なお、ラッチ9はキャビネットの大き
さ等により扉2の上下何れか一方に設けるだけでもよ
い。
【0009】
【考案の効果】本考案は、以上の構成に基づき次の効果
を得ることができる。 (1)施錠状態の時に、誤ってラッチレバーを押して
も、ラッチ機構を破損することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すキャビネットの外観斜
視図である。
【図2】前記実施例における引手作動部の要部を分解し
て示す斜視図である。
【図3】前記実施例におけるラッチ作動部のフリー状態
を示す正面図である。
【図4】前記実施例におけるラッチ作動部の施錠状態を
示す正面図である。
【図5】前記実施例におけるラッチ作動部の施錠状態で
誤ってラッチレバーを押した状態を示す正面図である。
【図6】図3におけるX−X線断面図である。
【図7】図5におけるA部拡大詳細正面図である。
【符号の説明】
1‥‥キャビネット本体 2,2’‥‥扉 3‥‥扉表板 4‥‥引手カ
バー 5‥‥扉裏板 6‥‥上保持
管 7‥‥作動杆 8‥‥下保持
管 9‥‥ラッチ 10‥‥戻しバ
ネ 10’‥‥復帰バネ 11‥‥ラ
ッチ係合孔 12‥‥波状カム面 13‥‥上・
下枠板 14‥‥孔 15‥‥停止
リブ 16‥‥引手板 17‥‥引手
開口 18‥‥手掛板部 19‥‥取付
溝 20‥‥係止突起 21‥‥押圧
ブロック 22‥‥内壁 23‥‥押圧
部 24‥‥枠板 25‥‥連結
部 26‥‥後縁 27‥‥錠 28‥‥作動片 29‥‥傾斜
背面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉2の裏側に引手カバー4を固設して、
    該引手カバー4には上保持管6と下保持管8とを有し、
    上保持管6には外周面に係合片6bを突設し、下保持管
    8には長手方向に角孔6aを有し、外周面に停止リブ1
    5を突設し、前記角孔6aには断面角形の作動杆7を貫
    通保持せしめ、さらに上保持管6を貫通させて回動自在
    に縦設し、前記上保持管6の下端と、下保持管8の上端
    には、押圧ブロック21の操作により、上・下保持管
    6、8が回動し密着離反をするように、波状カム面12
    を対称的に形成すると共に、該下保持管8の下端部に下
    保持管8を上動させる復帰バネ10’を設け、前記扉2
    の前面には引手開口17と手掛板部18を有する引手板
    16を設け、前記手掛板部18の背面には、先端の押圧
    部23をもって前記上保持管6の係合片6bを押圧して
    作動杆7を回動し、作動杆7の端部に設けたラッチ9の
    係止を解除するようにした押圧ブロック21を摺動自在
    に設けたことを特徴とする保管庫等における扉の係止装
    置。
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JP6212382B2 (ja) * 2013-12-25 2017-10-11 プラス株式会社 家具用扉のラッチ装置
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