JP2604484Y2 - 自動針交換装置 - Google Patents

自動針交換装置

Info

Publication number
JP2604484Y2
JP2604484Y2 JP6015793U JP6015793U JP2604484Y2 JP 2604484 Y2 JP2604484 Y2 JP 2604484Y2 JP 6015793 U JP6015793 U JP 6015793U JP 6015793 U JP6015793 U JP 6015793U JP 2604484 Y2 JP2604484 Y2 JP 2604484Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
plate
moving body
axis
implantation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6015793U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0731895U (ja
Inventor
恭史 大塚
達男 高志
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitec Co Ltd
Original Assignee
Hitec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitec Co Ltd filed Critical Hitec Co Ltd
Priority to JP6015793U priority Critical patent/JP2604484Y2/ja
Publication of JPH0731895U publication Critical patent/JPH0731895U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2604484Y2 publication Critical patent/JP2604484Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は不織布製造用の針を交
換可能に装着する針板へ植針および抜針を行う自動針交
換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、不織布をニードルパンチする針
202は、図10に示すように、針板200に碁盤格子
状に穿設された多数の針孔201に、針基部203の向
きを一方向に整列させるとともに、柄部204をしまり
ばめ状態で嵌入して装着されている。そして、摩耗,損
傷などにより、針202の交換が必要になった場合、古
い針202を針孔201から抜針し、その針孔201へ
新しい針202を植針して、針202の交換が行われて
いた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この抜針および植針作
業は、従来は、専用の治工具(例えば、実公昭60−1
4787号,実開昭60−82489号公報参照)等を
用いて1本ごとに手作業で行っており、熟練した技能と
高い集中力を必要としていた。しかも、1枚の針板に植
針されている針(約5000〜10000本)全体を交
換するような場合、針交換に極めて長時間を要するとい
う問題があった。
【0004】この考案は、上記にかんがみてなされたも
のであり、その目的とするところは、針板への植針およ
び抜針を適確かつ迅速に行うことができる自動針交換装
置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記目的を
達成するためになされたものであり、多数の針孔を有し
不織布製造用の針を交換可能に装着する針板へ植針およ
び抜針を行う自動針交換装置であって、本体上を横方向
水平軸に沿って移動し前記針板を平面状態で搬送する針
板搬送体と、前記針板搬送体の移動路の上方に設けられ
前記横方向水平軸に直交する縦方向水平軸に沿って移動
可能な上移動体と、前記上移動体に設けられ針検出位置
にある前記針板上の針または針孔の位置を検出する針位
置検出手段と、前記上移動体に設けられ前記針検出位置
の搬送方向前方の抜針位置にある針の先端を押下する針
押し機構と、前記上移動体に設けられ前記抜針位置の搬
送方向前方の植針位置にある針孔に針挿入の有無を確認
する植針確認機構と、前記針板の針孔に装着する針を供
給するパーツフィーダと、前記パーツフィーダから供給
された針の針先方向および針基部方向を整列して搬送す
る針整列機構と、前記針整列機構上の搬送列先頭の針を
分離するとともに前記針基部の方向を設定して送出する
針分離機構と、前記針板搬送体の移動路の下方に設けら
れ前記縦方向水平軸に沿って移動可能な下移動体と、前
記下移動体に設けられ前記抜針位置で押下された針を前
記針板から引抜く抜針機構と、前記下移動体に設けられ
前記針分離機構の針送出位置と前記植針位置下方との間
を往復して前記植針位置にある針孔へ針を植針可能な植
針機構と、を備えてなることを特徴とする自動針交換装
置である。
【0006】
【作用】この考案は、上記のように構成されたものであ
り、針板搬送体は、針板を平面状態で固定して、本体上
を横方向水平軸(以下、X軸という)に沿って移動し搬
送する。
【0007】上移動体は、針位置検出手段と針押し機構
と針確認機構とを伴って縦方向水平軸(以下、Y軸とい
う)に沿って移動し、針板上の針列または針孔列のY軸
位置の選択を行う。
【0008】針位置検出手段は、搬送されて針検出位置
へ到来した針列先頭の針または針孔位置を検出して、針
板搬送体のX軸方向移動の原点合わせを行うとともに、
針板搬送により順次到来する針または針孔位置の確認を
行う。
【0009】針押し機構は、抜針位置に到来した針の先
端を押圧し、針を押下げる。針確認機構は、植針位置に
到来した針孔に針が挿入されているか否かを確認する。
【0010】針整列機構は、パーツフィーダから供給さ
れた多数の針を、その針先方向および針基部の屈曲方向
を揃えるとともに、針の軸線を平行に整列して搬送す
る。針分離機構は、針整列機構により搬送されて来た先
頭の針を分離するとともに、針基部の屈曲方向を所定の
方向に設定して送出する。
【0011】下移動体は、抜針機構と植針機構とを伴っ
てY軸に沿って移動し、それらを上移動体の針または針
孔列のY軸選択位置に一致させるとともに、植針機構
を、その針孔列の植針位置下方と針分離機構の針送出位
置との間を往復移動させる。
【0012】抜針機構は、抜針位置の下方において押下
げられた針の基部を挟持して、針板の下方へ引抜く。植
針機構は、針分離機構の針送出位置で針を受取って挟持
するとともに、植針位置において、その針を針孔へ圧入
して植針を行う。
【0013】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面に基づいて
説明する。
【0014】この自動針交換装置は、本体1上をX軸に
沿って移動する針板搬送体10と、針板搬送体10の移
動路の上方をY軸に沿って移動する上移動体20と、上
移動体20に設けられた針位置検出手段30と、同じく
針押し機構40と、同じく植針確認機構50と、パーツ
フィーダ55と、パーツフィーダ55から供給された針
202を整列搬送する針整列機構57と、整列搬送され
た針202を分離送出する針分離機構60と、針板搬送
体10の移動路の下方をY軸に沿って移動する下移動体
85と、下移動体85に設けられた抜針機構90と、同
じく植針機構100と、を主体として構成されている。
【0015】本体1は、X軸(図2に示す横方向水平
軸)方向に長い枠状に形成され、上部にX軸方向に平行
して延びる3本のX軸ガイドレール2が設けられてい
る。本体1の中央部には、3本のX軸ガイドレール2の
上方に上段棚部5が設けられており、その上面には、Y
軸(図2に示す縦方向水平軸)方向に延びる2本の上Y
軸ガイドレール6が設けられている。また、3本のX軸
ガイドレール2の下方に下段棚部8が設けられており、
その上面には、Y軸方向に延びる2本の下Y軸ガイドレ
ール9が設けられている。
【0016】針板搬送体10は、スライダー(図符号省
略)を介して3本のX軸ガイドレール2上を摺動可能に
配設されており、中央に針板200の装着部を有する水
平板状に形成され、その前面側には、ハンドル12によ
りY軸方向へ移動調整可能な幅調整板11が設けられて
いる。なお、符号13は、針板搬送体10上に載置され
た針板200をY軸方向へ幅寄せする針板幅押器であ
り、14は針板200を平面状態で圧着する針板圧着器
である。そして、針板搬送体10は、送りねじ18およ
びモータ19によりX軸方向へ駆動されるように構成さ
れている。
【0017】上移動体20は、スライダーを介して上Y
軸ガイドレール6,6上を摺動可能に配設され、その前
面側には、平行するX軸ガイドレール23,23が設け
られている。そして、送りねじ25,モータ26によ
り、上段棚部5上をY軸方向へ駆動されるように構成さ
れている。
【0018】上移動体20には、Z軸(図1に示す垂直
軸)方向に作動する針位置検出手段30と針押し機構4
0と植針確認機構50が、各作動軸A,B,Cを同一X
軸上に揃えて、左より右へ順次配設されている。
【0019】針位置検出手段30は、支持板31,副支
持板36に支持されて、X軸,Y軸,およびZ軸方向に
移動可能なCCDをイメージセンサとした撮像機により
構成されている。支持板31は、スライダーを介してX
軸ガイドレール23,23上を摺動可能に配設され、そ
の前面側には、平行するZ軸ガイドレール35,35が
設けられており、送りねじ33,モータ34に駆動され
て支持板21上を移動して、針位置検出手段30視野の
X軸方向位置(針検出位置)を微調整可能に構成されて
いる。副支持板36は、スライダーを介してZ軸ガイド
レール35,35上を移動可能に設けられ、送りねじ3
7,モータ38により支持板31上をZ軸方向へ駆動さ
れるように構成されている。
【0020】そして、針位置検出手段30は、針検出位
置において、搬送されて来た針板200上の所要の針2
02、または針孔201を撮像して、針板200搬送の
原点合わせをするとともに、針202または針孔201
の有無を検出するように構成されている。なお、符号3
9a、39bは、針位置検出手段30の被撮像体を照明
するランプであり、ランプ39a,39aの光軸は肩部
205または針孔201を照射し、ランプ39b,39
bの光軸は針先206を照射するように配設されてい
る。
【0021】針押し機構40は、針押しピン42および
Z軸方向に進退可能なエアシリンダ403を主体として
構成され、スライダーを介してX軸ガイドレール23,
23上を摺動する支持板41上に配設されている。そし
て、支持板41は送りねじ45,モータ46に駆動され
て支持板21上を移動し、針押ピン42が作用するX軸
方向位置(抜針位置)を微調整可能に形成されている。
【0022】植針確認機構50は、Z軸方向に進退可能
なエアシリンダ51および検出ピン52ならびに近接ス
イッチ54とからなり、支持板21に配設されている。
【0023】パーツフィーダ55は、多数の針202を
投入するホッパ部および整列部,搬送シュート56を備
えた公知の部品自動供給装置であり、本体1の前方床に
設置されている。
【0024】針整列機構57は、電磁式起振装置とそれ
により振動する長方形の振動整列板58とから構成され
ている。振動整列板58は、その長手方向の一端がパー
ツフィーダ55の搬送シュート56の吐出口に相対し、
他端が後述する針分離機構60のシャッター板61に相
対するとともに、その高さが一端側から他端側へ低くな
るように形成されている。また、振動整列板58は、図
5,6に示すように、幅方向に左手が高く右が低く形成
されており、パーツフィーダ55より吐出された針20
2の基部203が、振動整列板58の左上角に係合する
とともに、針先206が斜め右下方へ突出し、多数の針
202が、振動整列板58上を並列状に整列して、針分
離機構60の方向へ搬送するように、構成されている。
なお、振動整列板58の右下がり勾配は、水平に対して
15〜25度の範囲が針202の整列搬送に適当であ
る。
【0025】針分離機構60は、実施例ではシャッター
板61と、針押出し板67と、基部旋回爪70と、針送
出板80とを主体にして構成されており、下段棚部8右
方側の本体1に配設されている。
【0026】シャッター板61は、針202を収容可能
な針形溝62を有し、軸63を回転軸としてエアシリン
ダ65により針形溝62が振動整列板58上面と一致す
る受取り位置と、針形溝62が水平でかつ針受台65上
面と一致する切出し位置との間を回動するように構成さ
れている。これにより、振動整列板58上を搬送されて
きた先頭の針202が1本だけ分離されるとともに、シ
ャッター板61が切出し位置にある時は、振動整列板5
8上の多数の針202は、シャッター板61により搬送
をせき止められるように構成されている。
【0027】針押出し板67は、異形六角形状の板材か
らなり、エアシリンダ68により、水平状態でY軸方向
に進退可能に構成されている。この針押出し板67は、
針整列機構57上方に配設されるとともに、切出し位置
にあるシャッター板61の針形溝62と同一高さに配設
されている。そして、針押出し板67の先端部がシャッ
ター板61手前の後退位置と、切出し位置にある針形溝
62を貫通して針送出板80に近接した押出し位置との
間を移動して、シャッター板61により分離された針2
02を針送出板80の針受溝81内へ押出すように構成
されている。
【0028】基部旋回爪70は、上下に相対する上部爪
71と下部爪72とを有し、それぞれを上下方向に駆動
する上部エアシリンダ74,75、およびそれと上下対
称的に配設された下部シリンダ76,77とを備えて構
成されている。上部爪71と下部爪72とは、針202
の基部203の直径よりもやや大きい間隔を保持して上
下に対面するとともに、常には下部爪72が針受台65
の先端部(図5の左端部)に近接し、かつ、下部爪72
上面が針受台65面と同一になるように配設されてい
る。
【0029】下部爪72の前方側には、前下がり勾配の
ガイド勾配72aが形成されている。このガイド勾配7
2aは、針押出し板67によって押出され針送出板80
へ移動する針202の基部203が当接し、その基部2
03を水平方向へ転向するように形成されている。
【0030】また、上部エアシリンダ74,75および
下部シリンダ76,77は後述する制御装置120によ
り個別に進退制御されて、上部爪71,下部爪72を所
定の順序で昇降し、これにより、針送出板80の針受溝
81内に位置する針202の基部203を、上向き垂直
方向または下向き垂直方向へ旋回するように形成されて
いる。
【0031】針送出板80は、針202を水平状態で収
容可能な針受溝81を有し、エアシリンダ82によりY
軸方向に進退可能に構成されている。この針送出板80
は、針受台65の後方側(図4の上方側)に配設される
とともに、切出し位置にあるシャッター板61と対面し
た針受位置と、植針機構100へ針202を送出する針
送出位置との間を進退するように構成されている。な
お、符号83は、進退する針送出板80、およびその針
受溝81内の針202の姿勢を保持するガイドである。
【0032】下移動体85は、スライダーを介して下Y
軸ガイドレール9,9上を摺動可能に配設され、その上
面側には、平行するX軸ガイドレール86,86が設け
られている。そして、送りねじ87,モータ88により
下段棚部8上をY軸方向へ駆動されるように構成されて
いる。下移動体85には、左側に抜針機構90,右側に
植針機構100が各作動軸D,Eを同一X軸上に揃えて
配設されている。なお、作動軸Eは作動軸Cと同一線上
にある。
【0033】抜針機構90は、挟持爪92およびZ軸方
向に進退可能なエアシリンダ92を主体に構成されてお
り、スライダーを介してX軸ガイドレール86,86上
を摺動する支持板91上に配設されている。そして、支
持板41は、送りねじ95,モータ96に駆動されて下
移動体85上を移動し、挟持爪92が作用するX軸方向
位置(抜針位置)を微調整可能に形成されている。な
お、挟持爪92はシリンダ94により開閉し、抜針位置
において針押し機構40により押下げられた針202の
基部203を挟持して、エアシリンダ92の後退によ
り、その針202を針板200より下方へ引抜くように
構成されている。
【0034】植針機構100は、針挟持器104と、針
挟持器104の挟持軸Fを水平方向と垂直方向とに回動
するエアシリンダ109と、針挟持器104を植針位置
へ上昇させるエアシリンダ111と、植針位置において
挟持した針202を植針位置直上の針孔201内へ圧入
する針圧入板110とを主体にして構成されている。
【0035】エアシリンダ111のロッドは、直立した
支持板101に設けられたZ軸ガイドレール102上を
摺動可能な副支持板103に固定されている。針圧入板
110は、針202直径より僅かに小さい厚みを有し、
副支持板103上に直立して設けられている。また、針
挟持器104およびその回動機構は、図示しない圧縮ば
ねを介して副支持板103に取付けられている。
【0036】針挟持器104は、挟持部の一側が固定爪
105で形成され、他側が固定爪方向に弾性的に付勢さ
れた上可動爪106,下可動爪107により形成されて
いる。そして、固定爪105と上,下可動爪106,1
07が相対する挟持軸Fが水平方向を指向して、針分離
機構60の針送出位置に相対したとき(図5の下2点鎖
線104で示す)、送出された針202の基部203を
下可動爪107が挟持し、上可動爪106が柄部204
を挟持して受取るように形成されている。
【0037】また、針挟持器104は、エアシリンダ1
09により軸108を回動軸として上方へ90度回動
し、挟持した針202すなわち挟持軸Fを垂直方向へ転
向するように構成されている(図5の実線104で示
す)。このとき、針圧入板110の先端部は、針202
を挟持した固定爪105と、下可動爪107の間に嵌入
して、基部203と相対するように形成されている。さ
らに、この状態から針挟持器104は、エアシリンダ1
11の伸長により上昇して、植針位置(図5の上2点鎖
線104で示す)を規定するストッパに当接して停止
し、さらなるエアシリンダ111の伸長により、圧縮ば
ねを圧縮して副支持板102,針圧入板110が上昇し
て、針202を針挟持器104から上方へ離脱させると
ともに、直上の針孔201内へ嵌入させ、かつ基部20
3を所定方向に指向させて針板200下面に密着するよ
うに形成されている。
【0038】制御装置120は、入力パネル,マイクロ
コンピュータを含む電気的制御回路等からなり、上述の
各モータおよび各エアシリンダを制御する電磁弁ならび
に各電磁装置が接続されて、それらを所定の順序で駆動
制御するように構成されている。
【0039】そして、入力パネルには、下記に示す装置
作動条件を設定入力するように構成されている。
【0040】(1) 針交換、針板への植針、針板よりの抜
針の作業選択。
【0041】(2) 植針時の基部の指向方向。
【0042】(3) 作業針列の指定(全体針列または任意
の針列の選択)。
【0043】(4) 針ピッチ(植針間隔)P。
【0044】(5) 針板上面よりの針の突出長。
【0045】(6) 針の長さ。
【0046】(7) 針板の厚さ。
【0047】(8) 針板の幅(Y軸方向寸法)。
【0048】(9) 針板の植針開始位置(X軸方向)。
【0049】(10)同、植針終了位置(X軸方向)。
【0050】次に、このように構成された自動針交換装
置の動作について説明する。
【0051】第1に、針交換作業の場合について説明す
る。多数の古い針202を装着した針板200を、針先
206側を上方にして針板搬送体10上に載置し、針板
幅押器13により幅寄せするとともに、針板圧着器14
で圧着固定する。なお、針板200の幅に対応して、予
めハンドル12により幅板調整板11が所要位置に調整
設定される。そして、制御装置120に「針交換作業」
および各設定条件を入力する。
【0052】これにより、針位置検出手段30と針押し
機構40と植針確認機構50の各作動A,B,C間の間
隔が、作動軸Cを基準として、モータ34,46に駆動
されて針ピッチPの整数倍P1 に設定される。また、上
移動体20がモータ26に駆動されて、上記作動軸A,
B,CのY軸方向位置を針板搬送体10上の針板200
の所定の針202列、例えば第1の針列に一致するよう
に調整される。同時に、抜針機構90と植針機構100
の各作動軸D,Eの間隔が、作動軸Eの基準として、モ
ータ96に駆動されて針ピッチPの整数倍P1 に設定さ
れる。また、下部移動体85がモータ88に駆動されて
作動軸D,EのY軸方向位置を、上述の第1の針列に一
致するように調整される。このとき、上記作動軸BとD
とはX,Y軸平面上で一致し、作動軸CとEとは同様に
X,Y軸平面上で一致している。
【0053】次いで、モータ19を起動すると、針板搬
送体10は針板200をX軸方向の右方へ搬送して、第
1の針列の先頭の針202を針位置検出手段30の視野
内(針検出位置)へ移動する。このとき、針位置検出手
段30がモータ38により下降し、先頭の針202の肩
部205に焦点を合わせ、肩部205位置が視野中心に
合致しているか否かを検出する。この検出信号によっ
て、制御装置120はモータ19を駆動制御して、先頭
の針202の位置が、基準である作動軸Cから2P1
なるように針板搬送の原点合わせを行う。なお、原点合
わせの直後に針孔検出手段30が上昇し、先頭の針20
2の針先206に焦点合わせを行って、先端206部の
折損の検出を行う。
【0054】先頭の針202の原点合わせが終ると、設
定された針ピッチPで針板200はX軸右方向へ搬送さ
れて次の針202位置で停止する。そして、針位置検出
手段30により、次の針202位置が視野中心に合致し
ているか否かを検出し、合致しているときは、針板20
0をさらに針ピッチPだけ搬送する。また、否のとき
は、中心不一致を制御装置120に記憶して、針板20
0をさらに針ピッチPだけ搬送する。この針ピッチP分
の搬送をP1 /P回繰返すと、先頭の針202は、作動
軸B上の抜針位置に到達する。
【0055】抜針位置に針202が到来すると、針押し
機構40のエアシリンダ43により針押しピン42が下
降し、その針202の針先206に当接して、針202
を10数mm程度押し下げる。これと同時に、下移動体8
5上の抜針機構90のエアシリンダ93が伸長して、開
爪状態の挟持爪92が針板200の直下へ上昇し、エア
シリンダ94により挟持爪92を閉爪状態として、押し
下げられた針202の基部203を挟持する。続いて、
エアシリンダ93を後退させて、針202を針板200
の針孔201から引抜き抜針を完了し、引抜かれた古い
針202は、抜針機構90の近傍に設けられた受皿内へ
蓄積される。
【0056】このような古い針202を抜針された針孔
201は、針板200のさらなる搬送に伴ってX軸右方
向へ移動し、針ピッチP分の搬送をP1 /P回繰返して
作動軸Bより作動軸Cの植針位置へ移動する。
【0057】一方、パーツフィーダ55に投入された多
数の新しい針202は、その搬送シュート56より、針
整列機構57へ供給される。このとき、針202は、基
部203が先になったり、針先206が先になったりし
た不揃いの姿勢で搬送シュート56より吐出される。吐
出された針202は、針整列機構57の振動整列板58
上に受渡され、針先206が先になった針202は、柄
部204が振動整列板58上に到来すると、基部203
が重力で垂下し、その基部203が図6に示すように、
振動整列板58の左上角に係合する。また、基部203
が先になった針202は、振動整列板58に係合するこ
となく、直下に設けられた受皿内に落下する。これによ
り、針202は、振動整列板58の幅方向の傾斜によっ
て軸線が揃えられ、受渡された多数の針202は並列状
に整列するとともに、振動整列板58の振動により、徐
々に針分離機構60のシャッター板61方向へ搬送され
る。
【0058】針分離機構60は、装置の起動時には、シ
ャッター板61が斜下向きとなった受取り位置(図5,
6に実線で示す)にあり、針押出し板67は、その先端
部がシャッター板61の僅か手前(図4,7参照)の後
退位置にあり、基部旋回爪70は下部爪72の上面が針
受台65と同一面(図7参照)の待機状態にあり、さら
に、針送出板80は、シャッター板61に対面した針受
位置(図4参照)にある。
【0059】そして、受取り位置にある、シャッター板
61の針形溝62内には、振動整列板58上の先頭の針
202が送給される。次いで、シャッター板61が切出
し位置(図6の2点鎖線および図7参照)へ回動する
と、シャッター板61は振動整列板58上の針202列
の移動をせき止めるとともに、針形溝62内の針202
を1本だけ水平状態にして分離して、針受台65と同一
高さへ移動する。
【0060】続いて、針押出し板67がエアシリンダ6
8により押出し位置まで前進し、針形溝62内の針20
2を、針受台65上を通過させて針送出板80の針受溝
81内へ押出す。このとき、針202の基部203は、
始めの垂下状態から、押出しに伴いガイド勾配72aに
当接して斜めになり、下部爪72上面に到って水平状態
となって、針202の柄部204,針先206が針受溝
81内に収容される。
【0061】次に、基部旋回爪70が作動し、上部エア
シリンダ74,75および下部エアシリンダ76,77
の進退により、例えば、上部爪71を上昇してから下部
爪72を上昇すると、水平状態の基部203は上向きに
旋回し、また、下部爪72を下降してから上部爪71を
下降すると、基部203は下向きに旋回する。これによ
り、針板200への植針時の基部203の方向が設定さ
れる。続いて、エアシリンダ82が伸長し、針送出板8
0が針202を伴って針送出位置へ進行し、針送出板8
0および針202は、ガイド83によりその姿勢を保持
して送出される。 このとき、植針機構100は、針挟
持器104の挟持軸Fを水平方向にするとともに、モー
タ88に駆動された下移動体85により、針分離機構6
0の針送出位置直前に待機している。そして、針送出板
80により送出された針202の基部203および柄部
204が針挟持器104内へ嵌入し、固定爪105,
上,下可動爪106,107が針202を水平状態で挟
持する。
【0062】次いで、エアシリンダ109により、針挟
持器104の挟持軸Fが垂直方向へ回動し、モータ88
に駆動された下移動体85により、挟持された針202
を、植針位置にある針孔201の直下の作動軸E上へ移
動する。このとき針圧入板110の先端部は、固定爪1
05と下可動爪107間に嵌入し、挟持された基部20
3下方に相対している。
【0063】続いて、エアシリンダ111が伸長して、
針挟持器104を針板200直下の植針位置へ上昇させ
て停止する。このとき、針202の一部は針孔201内
に嵌入している。さらに、エアシリンダ111が伸長す
ると、針圧入板110のみが上昇し、停止している針挟
持器104に挟持された針202の基部203を押上げ
て、柄部204を針孔201内に圧入する。これによ
り、基部203が針板200下面に密着するとともに、
基部203の方向が、例えば、図7で上向きに設定され
た場合は、図9のように左向きに揃えられる。
【0064】この植針機構100の植針工程と同時に、
上移動体20上の植針確認機構50のエアシリンダ51
が作動し検出ピン52が下降する。そして植針機構10
0により植針されて、針板200上に突出した針202
の針先206に検出ピン52が押上げられ、それにより
近接スイッチ54が作動して植針の有無を検出する。
【0065】なお、1回の植針工程が終了すると、エア
シリンダ111および109により、針挟持器104が
下降するとともに水平方向に回動し、さらに下移動体8
5に搬送されて、針分離機構60の針送出位置の直前に
復帰して、次の針202送出の受取り待機状態となる。
【0066】このように、第1の針列の各針202ごと
の針位置検出,針押し,抜針,植針,植針確認の各工程
を終了したら、針板搬送体10がスタート位置へ復帰
し、次いで、上移動体20,下移動体85がY軸方向へ
移動して、各機構を針板200の次の針列に一致するよ
うに調整して、次の針列の上記各工程を順次繰り返して
行う。
【0067】次に植針のみの場合について説明する。こ
の場合は、制御装置120には「植針作業」が設定入力
され、針板搬送体10には、針202が装着されていな
い針板200を圧着固定し、針位置検出手段30は、針
孔201に焦点を合わせて針板200搬送の原点合わせ
を行う。そして、針押し機構40および抜針機構90を
休止させ、他は、針交換作業と同様にして、各機構を動
作させて植針,植針確認を行う。
【0068】抜針のみの場合は、制御装置120に「抜
針作業」が設定入力され、針板搬送体10には、古い針
202を装着した針板200が圧着固定される。そし
て、植針確認機構50,パーツフィーダ55,針整列機
構57,針分離機構60,植針機構100を休止させ、
他は針交換作業と同様にして、各機構を動作させて針押
し,抜針を行う。
【0069】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の自動針交
換装置によれば、針位置検出手段により、針板の針また
は針孔に位置を検出して、その針または針孔に対応して
自動的に植針および抜針を行うので、多様な針ピッチ
(植針間隔)の針板への植針,抜針を適確、かつ迅速に
行うことができる。
【0070】また、針分離機構により、針基部の方向を
揃えて植針することができるとともに、植針確認機構に
より針挿入の有無を確認できるので、植針精度を向上す
ることができる。
【0071】さらに、抜針作業を静音状態で行えるとと
もに、供給される新しい針に抜針された古い針が混入す
ることなく植針を行うことができる。また、針位置検出
手段により、針の肩部と針先とを確認しているので、折
損針の検出を行うことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の自動針交換装置の正面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】上移動体部分の正面図。
【図4】図1の中央部分の下半部の平面図。
【図5】針分離機構および下移動体部分の正面図。
【図6】針分離機構のシャッター板を説明する正面図。
【図7】同じく基部旋回爪を説明する左側面図。
【図8】同じく針送出板を説明する正面図。
【図9】図5における植針機構の針挟持器を示す右側面
図。
【図10】針を装着した針板を示す断面図。
【符号の説明】
1 本体 10 針板搬送体 20 上移動体 30 針位置検出手段 40 針押し機構 50 植針確認機構 55 パーツフィーダ 57 針整列機構 60 針分離機構 61 シャッター板 67 針押出し板 70 基部旋回爪 80 針送出板 85 下移動体 90 抜針機構 100 植針機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D04H 1/00 - 18/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の針孔を有し不織布製造用の針を交
    換可能に装着する針板へ植針および抜針を行う自動針交
    換装置であって、 本体上を横方向水平軸に沿って移動し前記針板を平面状
    態で搬送する針板搬送体と、 前記針板搬送体の移動路の上方に設けられ前記横方向水
    平軸に直交する縦方向水平軸に沿って移動可能な上移動
    体と、 前記上移動体に設けられ針検出位置にある前記針板上の
    針または針孔の位置を検出する針位置検出手段と、 前記上移動体に設けられ前記針検出位置の搬送方向前方
    の抜針位置にある針の先端を押下する針押し機構と、 前記上移動体に設けられ前記抜針位置の搬送方向前方の
    植針位置にある針孔に針挿入の有無を確認する植針確認
    機構と、 前記針板の針孔に装着する針を供給するパーツフィーダ
    と、 前記パーツフィーダから供給された針の針先方向および
    針基部方向を整列して搬送する針整列機構と、 前記針整列機構上の搬送列先頭の針を分離するとともに
    前記針基部の方向を設定して送出する針分離機構と、 前記針板搬送体の移動路の下方に設けられ前記縦方向水
    平軸に沿って移動可能な下移動体と、 前記下移動体に設けられ前記抜針位置で押下された針を
    前記針板から引抜く抜針機構と、 前記下移動体に設けられ前記針分離機構の針送出位置と
    前記植針位置下方との間を往復して前記植針位置にある
    針孔へ針を植針可能な植針機構と、 を備えてなることを特徴とする自動針交換装置。
JP6015793U 1993-11-09 1993-11-09 自動針交換装置 Expired - Fee Related JP2604484Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6015793U JP2604484Y2 (ja) 1993-11-09 1993-11-09 自動針交換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6015793U JP2604484Y2 (ja) 1993-11-09 1993-11-09 自動針交換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0731895U JPH0731895U (ja) 1995-06-16
JP2604484Y2 true JP2604484Y2 (ja) 2000-05-15

Family

ID=13134041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6015793U Expired - Fee Related JP2604484Y2 (ja) 1993-11-09 1993-11-09 自動針交換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2604484Y2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2446521T3 (es) * 2007-02-02 2014-03-10 Groz-Beckert Kg Procedimiento y dispositivo para el equipamiento de tablas de agujas para máquinas para fabricar fieltro
ATE535637T1 (de) * 2009-03-27 2011-12-15 Groz Beckert Kg Einführhilfe zur bestückung von nadelbrettern
DE202013105980U1 (de) * 2013-12-30 2015-03-30 Autefa Solutions Germany Gmbh Benadelungseinrichtung
CN114394359B (zh) * 2022-02-23 2023-11-28 阿里巴巴(中国)有限公司 送针***、送针方法及服装生产线

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0731895U (ja) 1995-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100976077B1 (ko) 펠팅기용 바늘판에 바늘을 세팅하는 방법 및 장치
US6106446A (en) Automatic tool changing machine
CN108834395A (zh) 全自动异形元件插件机
JP2604484Y2 (ja) 自動針交換装置
CN207424531U (zh) 一种全自动曝光机
JP3114427B2 (ja) 電子部品供給装置および電子部品供給方法
CN208590219U (zh) 全自动异形元件插件机
JP3336679B2 (ja) 電子部品供給装置および電子部品供給方法
JP3119041B2 (ja) 電子部品供給装置および電子部品供給方法
KR101771544B1 (ko) 전자부품용 핀 자동 삽입장치
JP4157755B2 (ja) ワーク整列方法
JP2547912B2 (ja) チップ配列モジュール及び複数のチップを回路基板に配置する方法
JP3637614B2 (ja) 苗箱供給装置
JP2020064906A (ja) 部品装着装置、及び、部品装着方法
JPH0985695A (ja) 部品供給装置
JPS62288090A (ja) 複写機等の紙とじ装置
JP3758932B2 (ja) マウンタの基板セット装置及びバックアップピン切替え方法
JP3737747B2 (ja) 種駒供給装置及び種駒植込機
JP3721214B2 (ja) 遊技盤の自動釘打ち装置
JPS6216958A (ja) 各種プレ−トの自動送給装置
JPH0464292A (ja) 電子部品実装装置
US6463645B1 (en) Method and apparatus for mounting bedrail hooks
JPH10107481A (ja) 部品打抜装置
JPH0133533Y2 (ja)
JPS609200A (ja) 電子部品***装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000118

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees