JP2604065Y2 - 水ガバナ - Google Patents

水ガバナ

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JP2604065Y2
JP2604065Y2 JP1993036781U JP3678193U JP2604065Y2 JP 2604065 Y2 JP2604065 Y2 JP 2604065Y2 JP 1993036781 U JP1993036781 U JP 1993036781U JP 3678193 U JP3678193 U JP 3678193U JP 2604065 Y2 JP2604065 Y2 JP 2604065Y2
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広久 成田
彰 鹿鳥
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パロマ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は給湯器等に使用される水
ガバナに関し、詳しくはその水ガバナ部の排水路におけ
る水抜きを良くして凍結を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の水ガバナは、例えば図3に示す様
に略筒状のバルブシート本体2とその内部にすっぽりと
挿入された略筒状のバルブ31とを主な部品として構成
され、矢印D方向に供給される水の流量を調整するもの
である。尚、図4は図3のD矢視図を示す。バルブシー
ト本体2は、ほぼ中央部の内周全周にわたって設けられ
たシート面7をはさんで略筒状の入口側部屋Eと出口側
部屋Kとからなる。バルブ31にはそのシート面7に対
応してシート面9が外周全周に設けられる。バルブ31
の内部には、上流側となる筒状の第1室Jと下流側とな
る筒状の第2室Hとが形成され、両者は通水孔Rにより
連通される。バルブ31のシート面9は第2室Hのほぼ
中央の外周に位置する。第2室Hは、上流側に複数個の
横穴8が円筒壁の外周に開けられ、下流側にバネ3が挿
入される部屋を構成している。バルブシート本体2の出
口側部屋Kには、その円筒側壁に複数個の横穴6が開け
られている。また、出口側部屋Kの頂部は、バネ3を受
けるバネ座部分により塞がれた形状となっている。
【0003】バルブ31は第2室Hを頭にして、バルブ
シート本体2の入口側部屋Eより、そのシート面9がシ
ート面7に当る位置まですっぽりと挿入されて収まる。
バルブ31の第2室Hに挿入されたバネ3はバルブシー
ト本体31の出口側部屋Kのバネ座部分にて受けられ
る。バルブシート本体2の入口側部屋Eの内壁面には、
リング状のストッパー4が、バルブ31がバネ3の戻す
力により外へ押し出されてしまわない様に、バルブ31
の第1室Jの外周端全周を受ける様にして取り付けられ
る。バルブシート本体2の入口側部屋Eの内壁面とバル
ブ31の第1室Jの外周は、Oリング5を介してバルブ
31が摺動するとともに、そこがシールされているの
で、バルブ31の第1室Jと第2室Hの間は通水孔R以
外を通過する水流は発生しない。バルブ31は、前進す
るとバルブシート本体2のシート面7にそのシート面9
が当り、後退するとその第1室Jの外端がストッパー4
に当る様になっており、その間を摺動して作動する。バ
ルブ31は第1室Jの方が第2室Hより大径になってお
り、バルブ31がバルブシート本体2に組み込まれた状
態では、バルブシート本体31の入口側部屋Eの内壁面
とバルブ31の第2室Hの外周との間に隙間が生じ、バ
ルブ31の横穴8よりシート面9までの水通路が確保さ
れている。
【0004】水ガバナ作動時の水の流れは、図3の矢印
Dで示す様に、まずバルブシート本体2の入口側部屋E
よりバルブ31の第1室Jに入る。そして、通水孔Rを
通り第2室Hへ入るとすぐに横穴8を経由してバルブ3
1の外へ出てシート面7,9の間を通り、バルブシート
本体2の出口側部屋Kに形成された横穴6より水ガバナ
の外部へと向かう。バルブ31は、第1室Jから第2室
Hに水流が通過すると、その中央部に設けられた通水孔
Rの通過抵抗により生ずる差圧と第1室Jにかかる水の
面圧とに応じて進退する。従って、その通水孔Rの大き
さは、差圧を生じさせてバルブ31を作動させる大きさ
まで絞り込まれている。また、通水孔R以外の水流は前
述したようにOリング5によりシールされている。上記
原理により、バルブ31は、水ガバナ入口より水圧がか
かって上記に説明した水流が生ずると、その水圧に応じ
て前進及び後退して、シート面7,9間の開き具合を変
化させ、その間を通過する水量を調節する。つまり、水
圧が変動しても、常に通水量を一定に保つのである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】こうした水ガバナをそ
の第2室Hを上にした姿勢で組み込んだ給湯器で、水抜
き操作を行なうと、例えば図3の矢印Fで示す様に、給
湯器内の排水は図示しない通路より水ガバナに達し、バ
ルブシート本体2の横穴6より、その出口側部屋Kに入
ってからシート面7,9の間を通過する。続いて、バル
ブ31の横穴8より、その第2室Hを経由して中央の通
水孔Rを通過する。そしてバルブ31の第1室Jに達し
た排水は、水ガバナを出て図示しない通路を経て給湯器
の外へ排出される。言い換えれば、水ガバナ作動時の水
の流れとは全く反対の流れとなる。水抜き操作終了後、
完全に水抜きがされていた場合でも、特にバルブ31の
第1室JのコーナーLには、水滴が付着しやすく、この
水滴が表面張力で通水孔Rにまで達してしまう事が多
い。そして、例えば図5に示す様に、通水孔Rのまわり
に水膜Wがへばりつく様に形成され、通水孔Rが塞がれ
たままになる事があった。
【0006】前述した様に、通水孔Rの大きさは差圧を
生じさせるまで絞り込む事が要求され、その大きさが、
表面張力による通水孔Rの膜張りを促進して、水抜き操
作時に排水が水ガバナ内に残る原因の一つとなってい
た。水ガバナの通水孔Rに水膜Wが残った状態で凍結し
てしまうと、凍結が解除されないまま給湯器を再使用し
た場合には、水ガバナが働かず給湯出来ない。そのた
め、使用者は凍結が解除されるまで給湯器を使用する事
が出来なかった。また、水抜き操作はきちんと行なって
いるので、故障と勘違いする事も多かった。本考案は上
記課題を解決し、水ガバナ内の水抜きを確実に行なえる
様にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本考案の第1の水ガバナは、水が下方向から供給される
第1室と、上記第1室と通水孔を介して上方向に連通す
る第2室とを形成したバルブを備え、第1室と第2室の
差圧に応じて上記バルブを移動させて流路面積を変化さ
せ通水量を調整する水ガバナにおいて、上記第1室に
は、通水孔から下方向に向けて排水ガイド壁が設けら
れ、かつ、上記排水ガイド壁には、上記通水孔から下方
向に向けて排水細溝が設けられている事を要旨とする。
【0008】
【作用】上記構成を有する本考案の水ガバナは、バルブ
の通水孔から下方向に向けて排水ガイド壁を設けてある
ので、その凹凸により、通水孔部の水の表面張力を乱
し、その膜張りを防止するとともに、排水ガイド壁をつ
たわって排水をする様に誘導する。この作用により水ガ
バナは、水抜きが確実に出来るため、排水残りによる通
水孔の膜張りのまま凍結されてしまう事が防止される。
その結果、給湯器等の流体制御器を再使用する場合に、
水ガバナのバルブが通水しないことが原因で、水ガバナ
が働かないという不都合が無くなる。さらに、通水孔か
ら下方向に向けて排水細溝を設けてあるので、上記作用
に加えて、その排水細溝の毛管現象による下方向への水
移動が生ずるため、通水孔の膜張りは防止される。
【0009】
【実施例】以上説明した本考案の構成・作用を一層明確
にするために、以下、本考案の水ガバナの好適な実施例
について説明する。図1は一実施例としての水ガバナの
概略構成図であり、図2はその水ガバナを構成している
バルブの排水構造を説明するもので、図2中、(ア)は
図1のA矢視図を、(イ)は(ア)のB−B断面図を示
す。上記の水ガバナは、図1に示す様に略筒状のバルブ
シート本体2とその内部に挿入されたバルブ1とからな
るが、バルブ1の第1室Gの形状以外は従来の技術(図
3及び図4)で説明した水ガバナと構成及び作動原理が
同一なので、その説明は省略する
【0010】本実施例の水ガバナのバルブ1の第1室G
には、例えば図2の(ア),(イ)に示す様に通水孔R
の周囲に、半周だけ通水孔Rを取り囲む様に突起状の薄
い壁(以後、排水ガイド壁Sと呼ぶ)が、水入口方向に
向かって伸びている。言い換えれば、通水孔Rを取り囲
む筒状の部材をその軸方向に沿って中心より半分に切り
欠いた形状となっている。しかもその排水ガイド壁Sの
通水孔Rに面する内面中央部には、排水細溝Tが水入口
方向に一直線に作ってある。この水ガバナをその第2室
Hを上にした姿勢で組み込んだ給湯器において水抜き操
作を実施すると、先に示した従来技術(図3)とほぼ同
様に、図1の矢印Cで示す様に排水される。
【0011】水抜き操作完了時には、最後に水ガバナの
通水孔Rに、例えば従来技術で説明した図5に示す様に
水膜Wが張ろうとするが、排水ガイド壁Sの凹凸により
表面張力が分断されて膜張りはおこらず、しかも排水細
溝Tが下方(水入口方向)に向かってついているため、
図2(イ)の矢印Cに示す様に、その排水細溝Tをつた
わって下方に水が排水される。つまり、通水孔Rの水膜
は、排水ガイド壁Sにより表面張力が分断されるだけで
なく、自らの重量と排水細溝Tの毛管現象により、排水
細溝Tに沿って下方に排水が誘導される。そのため、わ
ずかに排水ガイド壁Sの下部に水滴Xが残る事があって
も、通水孔Rにまで水滴Xが達して水の膜張りがおこる
事はない。なぜなら、その水滴Xはある大きさになれば
自重により落下し、水滴Xの小さいうちは重力に打ち勝
って通水孔Rに達するまでの水の容量は無いからであ
る。もちろん、排水ガイド壁Sの排水方向(下方向)の
長さは、この条件を満たす様に、ある程度以上の長さに
設計される事はいうまでもない。また、水抜き操作終了
後に、通水孔R部分に第2室H側より、しずくが垂れて
きても、同様に排水ガイド壁Sにより表面張力が分断さ
れ、しかも排水細溝Tの毛管現象の作用で下方に排水さ
れるので、水の膜張りはおこらない。以上本考案の実施
例を説明したが、本考案はこうした実施例に何等限定さ
れるものではなく、様々な態様で実施し得ることは勿論
である。
【0012】
【考案の効果】以上詳述したように本考案の水ガバナ
は、バルブの通水孔からの排水を助ける排水ガイド壁を
設ける事により、水抜き時に表面張力が原因で生ずる通
水孔の水の膜張りを防止して排水残りを無くす。そのた
め、この水ガバナは、水抜きが不充分なまま凍結する事
が防止され、バルブが通水せずに正常に作動しないとい
う不都合が無くなる。さらに、バルブの排水ガイド壁に
排水細溝を設けたことにより、表面張力を乱すばかりで
なく、その毛管現象により排水が誘導され、より確実に
水抜きができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例としての水ガバナの概略構成図であ
る。
【図2】上記水ガバナのバルブの形状図である。
【図3】従来例としての水ガバナの概略構成図である。
【図4】図3のD矢視図である。
【図5】従来例のバルブの形状図である。
【符号の説明】
1,31 バルブ 2 バルブシート本体 3 バネ 7,9 シート面 R 通水孔 S 排水ガイド壁 T 排水細溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 17/30 F16K 51/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水が下方向から供給される第1室と、上
    記第1室と通水孔を介して上方向に連通する第2室とを
    形成したバルブを備え、第1室と第2室の差圧に応じて
    上記バルブを移動させて流路面積を変化させ通水量を調
    整する水ガバナにおいて、 上記第1室には、通水孔から下方向に向けて排水ガイド
    壁が設けられ、かつ、上記排水ガイド壁には、上記通水
    孔から下方向に向けて排水細溝が設けられている事を特
    徴とする水ガバナ。
JP1993036781U 1993-06-12 1993-06-12 水ガバナ Expired - Fee Related JP2604065Y2 (ja)

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JP5914847B2 (ja) * 2011-06-22 2016-05-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 火災感知器
JP5942139B2 (ja) * 2011-06-22 2016-06-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 火災感知器

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