JP2602664Y2 - 容 器 - Google Patents

容 器

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JP2602664Y2
JP2602664Y2 JP1993026556U JP2655693U JP2602664Y2 JP 2602664 Y2 JP2602664 Y2 JP 2602664Y2 JP 1993026556 U JP1993026556 U JP 1993026556U JP 2655693 U JP2655693 U JP 2655693U JP 2602664 Y2 JP2602664 Y2 JP 2602664Y2
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layer
polystyrene
container
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barrier
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JP1993026556U
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昇 大郷
紳 中道
信義 高橋
喜規 福富
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Asahi Kasei Corp
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Asahi Kasei Corp
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  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばカップラーメン
やスープ等を収容するのに適した容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カップラーメン等の容器として、
ポリスチレン系樹脂シート、発泡ポリスチレンシート、
接着剤層、バリヤー性のある樹脂シート(例えばポリ塩
化ビニリデン−ハイインパクトポリスチレンの積層シー
ト)とを順に積層した積層シートを、ポリスチレン系樹
脂シートが外表面、バリヤー性のある樹脂シートが内表
面となるようにして真空又はプレス成形した容器が知ら
れている(実公昭61−7076号公報)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の容器には、発泡ポリスチレンシートとバリヤー性の
ある樹脂シートの間で剥離を生じやすい問題がある。
【0004】即ち、カップラーメン等の容器の形態とし
ては、深絞り容器とするのが好ましいが、この成形時の
発泡ポリスチレンシートの変形によって、元々接着性に
劣るバリヤー性のある樹脂シートの接着が剥れ、両者間
に剥離を生じてしまいやすい問題がある。
【0005】上記剥離は容器内面に生じるので外観上の
影響は比較的軽いとはいえ無視できないばかりか、バリ
ヤー性のある樹脂シートの一部が気泡状に浮き上がって
しまうのでその破れを生じやすく、深絞り容器を得にく
くする原因となっている。
【0006】本考案は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、バリヤー層の剥離を生じることなく深絞り
成形によって得られる容器とすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】このために講じ
られた手段を図1で説明すると、請求項1の考案では、
ポリスチレン系樹脂層1、発泡ポリスチレン層2、ハイ
インパクトポリスチレン層3、接着剤層4、バリヤー層
5の順に積層されたシートの成形品で、外表面がポリス
チレン系樹脂層1、内表面がバリヤー層5となっている
容器としているものである。
【0008】本考案におけるポリスチレン系樹脂層1と
しては、ポリスチレン又はポリスチレンを主体とする
(ポリスチレンが50重量%以上)共重合体が用いられ
る。ポリスチレンの場合、二軸延伸ポリスチレンフィル
ム又はシートが好ましいが、加熱収縮応力は小さい方が
好ましい。ポリスチレンを主体とする共重合体としては
ハイインパクトポリスチレン(スチレン・ブタジエン共
重合体)フィルム又はシートが好ましい。
【0009】このポリスチレン系樹脂層1は、本容器の
外表面を構成する層で、本容器の外観を整える働きをな
す。
【0010】ポリスチレン系樹脂層の厚みは、25〜2
50μmであることが好ましく、最適には50〜200
μmである。
【0011】通常容器の外表面側には印刷表示が施され
るが、この印刷層6は、図2に示されるように、ポリス
チレン系樹脂層1の内表面側に設け、ポリスチレン系樹
脂層1を介して印刷表示がされるようにすることが好ま
しい。このようにすることによって、ポリスチレン系樹
脂層1で印刷層6を保護することができる。
【0012】また、印刷層6の設置は、図3に示される
ように、ポリスチレン系樹脂層1を2層1a,1b二分
割し、この2層1a,1b間に印刷層6を設けることで
行ってもよい。
【0013】発泡ポリスチレン層2は、本容器に断熱性
をもたらすと共に、本容器の形状を維持する芯材として
の役割をなすもので、その厚みは1.0〜3.0mmで
あることが好ましく、最適には1.5〜2.5mmであ
る。この発泡ポリスチレン層2の厚みは、要求される断
熱性等に応じて選択すればよいが、薄過ぎると深絞り成
形時に破れを生じやすく、厚過ぎると成形サイクルが長
くなってコストアップになりやすい。。
【0014】発泡ポリスチレン層2の発泡倍率は、5〜
11倍であることが好ましく、最適には6〜9倍であ
る。発泡倍率が高過ぎると良好な深絞り成形性が得にく
く、発泡倍率が低過ぎると必要な断熱性が得にくくな
る。
【0015】発泡ポリスチレン層2の発泡倍率はその厚
みにも影響する。即ち、発泡倍率が高くなるほど、良好
な深絞り性を得るための発泡ポリスチレン層2の厚みが
厚くなる傾向にある。この発泡倍率と厚みの両者を勘案
すると、発泡ポリスチレン層2の目付が160g/m2
以上であることが好ましく、最適には180〜300g
/m2 である。
【0016】本考案で用いるハイインパクトポリスチレ
ン層3は、スチレン・ブタジエン共重合体(グラフト重
合体)の層で、このハイインパクトポリスチレン層3が
上述の発泡ポリスチレン層2と後述するバリヤー層5と
の間に介在されている点が本考案の大きな特徴点であ
る。
【0017】ハイインパクトポリスチレン層3は、発泡
ポリスチレン層2に積層されていることで、深絞り成形
時の発泡ポリスチレン層2の過度の変形を押え、発泡ポ
リスチレン層2の変形によるバリヤー層5の剥離を防止
する働きをなすものである。
【0018】このハイインパクトポリスチレン層3の厚
みは、発泡ポリスチレン層2の変形防止能を得ると共
に、発泡ポリスチレン層2の変形を過度に抑制しないよ
う、50〜200μmであることが好ましく、最適には
70〜150μmである。
【0019】上記ハイインパクトポリスチレン層3の機
能から、ハイインパクトポリスチレン層3は、発泡ポリ
スチレン層2に強固に密着していることが好ましく、こ
の強固な密着性を得る上で、溶融押出機による押出ラミ
ネートの手法で発泡ポリスチレン層2に積層することが
好ましい。
【0020】接着剤層4は、接着性に劣るバリヤー層5
をハイインパクトポリスチレン層3に積層するためのも
ので、例えばエチレン・酢酸ビニル共重合体等が使用さ
れる。この接着剤層4を用いたバリヤー層5の積層は、
通常、接着剤層4を溶融押出機で予めバリヤー層5上に
コートしておくことで行われる。
【0021】接着剤層5の厚みは通常15〜40μm程
度である。
【0022】バリヤー層5は、内容物を、例えば水分や
酸素の侵入等から守ると共に、内容物に含まれる油分等
から本容器を守る働きをなす。材質としては、水分及び
ガスバリヤー性に富むものが選択される。例えばポリ塩
化ビニリデン、エチレン酢酸ビニルケン化物共重合体
(EVOH)、ポリビニルアルコール、ポリアミド等が
使用される。
【0023】このバリヤー層5の厚みは、要求されるバ
リヤー性を得ると共にその剥離を防止しやすくする観点
から、5〜50μmであることが好ましく、最適には7
〜40μmである。
【0024】本容器は、上記バリヤー層5によって内表
面が構成されていてもよいが、図4に示されるように、
蓋材との熱融着層として、バリヤー層5の内表面側に更
にポリオレフィン系樹脂層7が積層されていることが好
ましい。
【0025】上記ポリオレフィン系樹脂層7としては、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・酢酸
ビニル共重合体(エチレン含有量が50重量%以上)、
エチレン・プロピレン共重合体等を用いることができ
る。特にポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合
体を用いると、電子レンジを用いた加熱に耐える容器が
得やすくなる。
【0026】ポリオレフィン系樹脂層7の厚みとして
は、一般的には10〜50μmであることが好ましく、
最適には15〜30μmである。
【0027】このポリオレフィン系樹脂層7は、共押し
出しによって予めバリヤー層5と積層しておくことが好
ましい。
【0028】ポリオレフィン系樹脂層7を設ける場合、
上記のようにバリヤー層5の片面に設けるのではなく、
図5に示されるように、共押し出しによってバリヤー層
5の両面に設けることも好ましい。
【0029】このようにすると、蓋材との良好な熱融着
性と同時に、バリヤー層5とハイインパクトポリスチレ
ン層3の間に介在するポリオレフィン系樹脂層7によっ
て、バリヤー層5とハイインパクトポリスチレン層3の
接着性が向上する。蓋材との良好な融着性と、バリヤー
層5とハイインパクトポリスチレン層3との間の接着性
の向上を得るためには、ポリオレフィン系樹脂層7とし
てはポリエチレンが好ましい。
【0030】本容器は、上述のような積層シートを真空
成形やプレス成形することによって得られるものであ
る。また、成形前の積層シートの全体厚みは、2000
〜3000μmであることが好ましく、最適には220
0〜2500μmである。
【0031】
【実施例】実施例1 厚み150μmのハイインパクトポリスチレンシート
と、目付250g/m2で厚み2mmの発泡ポリスチレ
ンシートと、厚み100μmのハイインパクトポリスチ
レンシートと、厚み25μmエチレン・酢酸ビニル押出
層と、厚み45μmの塩化ビニリデンシートとが順に積
層された積層シートを用い、開口部直径95mmで底部
直径70mmの円筒状容器をプレス成形した。
【0032】容器の深さを変えつつ成形を行ったとこ
ろ、深さ102mmの容器とした場合にも塩化ビニリデ
ンシートの剥離は観察されなかった。
【0033】比較例1 厚み150μmのハイインパクトポリスチレンシート
と、目付250g/m2で厚み2mmの発泡ポリスチレ
ンシートと、厚み25μmエチレン・酢酸ビニル押出層
と、厚み45μmの塩化ビニリデンシートとが順に積層
された積層シートを用い、実施例1と同様の成形を行っ
た。
【0034】その結果、深さ80mmの容器とした時に
塩化ビニリデンシートの剥離が観察された。
【0035】
【考案の効果】本考案は、以上説明した通りのものであ
り、バリヤー層5の剥離を生じることなく深絞り成形容
器を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る容器に用いる積層シートの一例を
示す断面図である。
【図2】印刷表示を伴う本考案に係る容器に用いる積層
シートの一例を示す断面図である。
【図3】印刷表示を伴う本考案に係る容器に用いる積層
シートの他の例を示す断面図である。
【図4】蓋材を熱融着した考案に係る容器に適した積層
シートの断面図である。
【図5】蓋材を熱融着した考案に係る容器に適した積層
シートの他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ポリスチレン系樹脂層 2 発泡ポリスチレン層 3 ハイインパクトポリスチレン層 4 接着剤層 5 バリヤー層 6 印刷層 7 ポリオレフィン系樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B65D 1/09 B65D 1/00 B (72)考案者 福富 喜規 東京都港区高輪2丁目10番21号 サンラ イズシステム株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−154413(JP,U) 実開 昭60−18961(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 5/18 B32B 7/12 B32B 27/00 B32B 27/30 B32B 27/32 B65D 1/09

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリスチレン系樹脂層、発泡ポリスチレ
    ン層、ハイインパクトポリスチレン層、接着剤層、バリ
    ヤー層の順に積層されたシートの成形品で、外表面がポ
    リスチレン系樹脂層、内表面がバリヤー層となっている
    ことを特徴とする容器。
  2. 【請求項2】 ポリスチレン系樹脂層が2層のポリスチ
    レン系樹脂層に分かれており、両ポリスチレン系樹脂層
    間に印刷層が設けられていることを特徴とする請求項1
    の容器。
  3. 【請求項3】 バリヤー層の内表面側に、ポリオレフィ
    ン系樹脂層が設けられていることを特徴とする請求項1
    の容器。
  4. 【請求項4】 バリヤー層の両面に、ポリオレフィン系
    樹脂層が設けられていることを特徴とする請求項1の容
    器。
JP1993026556U 1993-04-23 1993-04-23 容 器 Expired - Lifetime JP2602664Y2 (ja)

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JP5883308B2 (ja) * 2012-02-13 2016-03-15 デンカ株式会社 熱可塑性多層樹脂シート及び成形容器
CN107031161A (zh) * 2013-11-19 2017-08-11 旭化成株式会社 成型体及其制造方法
CN115956024A (zh) * 2020-09-11 2023-04-11 电化株式会社 多层树脂片以及成型容器

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