JP2602644B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は遊技盤上に可変表示装置を設け、この可変表
示装置の表示状態に基いて遊技者に多くの景品玉が獲得
できる有利な特賞遊技状態を与えるようなパチンコ遊技
機の改良に関するものである。

［従来の技術］ 従来、例えばフイバーと称される機種で代表されるよ
うに、遊技盤上に可変表示装置，始動入賞口及び可変表
示装置を設け、始動入賞口へ打玉が入賞すると可変表示
装置の表示状態の変化を開始させるとともに、一定時間
後に停止させ、その停止した表示装置の表示状態に基い
て可変入賞装置を著しく打玉の入賞し易い特賞遊技状態
に変化させるようにしたパチンコ遊技機は多く知られて
いる。

［発明が解決しようとする問題点］ ところで、この種のパチンコ遊技機は打玉が始動入賞
口へ入賞して可変表示装置の表示状態が変化しない限り
特賞遊技状態になる機会に恵まれない。このため、打玉
が始動入賞口へなかなか入らず表示状態の変化回数が少
ないと遊技者の遊技意欲が失われるばかりでなく、遊技
の興趣が著しく減退して人気の低下につながる。一方、
始動入賞口へ打玉を入り易いようにして表示状態の変化
回数を多くすると、その入賞ごとに一定数（例えば13
個）の景品玉が排出されることになり、遊技店が多大な
損失を受けて経営が成り立たなくなる。

そこで、遊技店では毎日の釘調整により始動入賞口へ
の入賞確率を調整することによつて上述の問題点に対処
しているが、遊技者に充分な満足を与えるに至つていな
いのが現状である。

それゆえに、本発明の目的は、可変表示装置の表示状
態の変化作動を景品玉が排出される入賞玉とは関係なく
行わせるようにして遊技者へのサービスを図ることがで
き、かつ遊技店が多大な損失を受けることのないよう
な、パチンコ遊技機を提供することである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、複数種類の識別記号を順次的に可変表示し
得る可変表示装置と、前記可変表示装置が予かじめ定め
る特定の識別記号の組合せになつたとき著しく打玉の入
賞を容易にする可変入賞装置と、アウト口を遊技盤上に
設けたパチンコ遊技機において、アウト口から流出する
アウト玉を検出するための検出スイツチと、該検出スイ
ツチからの信号によりアウト玉数を計数するカウンタ手
段とを備えている。そして、アウト玉数が所定数に至つ
た時にカウンタ回路からの信号により景品玉を排出する
ことなく前記可変表示装置の表示のみを変化作動するよ
うに構成されている。

［作用］ アウト口から流出するアウト玉が検出スイツチで検出
され、その信号がカウンタ回路に送られる。そして、カ
ウンタ回路が所定数のアウト玉をカウントすると可変表
示装置へ信号が送られて景品玉が排出されることなくそ
の表示状態のみが変化作動されることになる。

［実施例］ 以下本発明を図面について説明する。第１図は本発明
の一実施例のパチンコ遊技機の正面図である。パチンコ
遊技機１は、前面下方に景品玉を貯留して打玉発射部へ
導く上受け皿２、該上受け皿２に貯留される景品玉が溢
れたときに溢出した景品玉を貯留する下受け皿3,発射ハ
ンドル4,後述する可変表示装置９の変動時間短縮ボタン
５が配設され、遊技盤６には複数の普通入賞口8,可変表
示装置9,チユーリツプ等の変動入賞口10,可変入賞装置1
1が配設される。また遊技盤６の下方にはアウト口７が
形成される。

可変表示装置９は、第３図に示すように３桁のセグメ
ント表示部12a〜12cを具備している。そして、このセグ
メント表示部12a〜12cの組合せが判定回路により特賞遊
技状態を付与するように定められたものか否かを判定
し、その判定結果によつて可変入賞装置11の変化開成態
様が定められる。

可変入賞装置11は、第４図に示すように中央部分に横
に大きくした開口13が形成され、その両側には普通入賞
口14が設けられている。前記開口13の前面には開閉板1
3′が前面側へ開閉自在に設けられる。開閉板13′は下
辺両側が軸15,15で軸支され、この開閉板13′はソレノ
イド等の駆動手段により開成したり閉成したりする。

第２図は本発明の一実施例のパチンコ遊技機の裏面図
である。パチンコ遊技機の裏面には、機構板16が回動自
在に装着される。機構板16は、遊技盤６の裏面と相対す
る内側部分に入賞玉集合部（玉寄せ）17を形成してい
る。また、機構板16の外側上部には景品玉タンク18が配
設される。景品玉タンク18の下方には、景品玉を景品玉
放出装置19へ導くための誘導樋20′が形成される。景品
玉放出装置19の下方には景品玉放出装置19から放出され
た景品玉を上受け皿２及び下受け皿３へ導くための景品
玉排出樋20が形成される。前記入賞玉集合部17の出口近
くには入賞玉処理装置21が配設される。また入賞玉集合
部17の下方においてアウト口７と連通状にアウト玉排出
樋22が形成される。

前記アウト玉排出樋22には、アウト口７から流下する
アウト玉を検出するための検出スイツチ23が設けられ
る。この検出スイツチ23はカウンタ回路を介して前記可
変表示装置９の表示状態変換回路に接続される。前記カ
ウンタ回路は、あらかじめ一定数（例えば10個）のアウ
ト玉数が記憶されており、検出スイツチ23からの信号を
受けてアウト玉数を連続してカウントし、記憶した一定
数に達すると表示状態変換回路に信号を送出して、その
信号により可変表示装置９のセグメント表示部12a〜12c
を作動し、0,1……９までの数字を変換表示させる。そ
して、タイマで設定された一定時間後、又はその一定時
間内に遊技者によつて変動時間短縮ボタン５が押される
と更新を停止する。

このセグメント表示部12a〜12cの更新が停止した状態
において、例えばセグメント表示部12a〜12cの数字が予
かじめ設定した組合せを表示するとその組合せに応じた
出力が制御回路に送られ、可変入賞装置11の開閉板13′
を打玉の受入れが可能なように開成させる。この数字の
組合せは例えば「７」，「７」，「７」の数字を表示し
た場合、特賞遊技状態となつて開閉板13′を一定時間
（例えば30秒）開き続け、閉じた後再び開成する動作が
繰り返えし行われ遊技者にとつて多大な利益が付与され
る。この可変入賞装置11の開成状態のとき入賞した打玉
は普通入賞口8,14へ入賞した打玉と同じように入賞玉集
合部17の出口から入賞玉処理装置21へ導かれ、この入賞
玉処理装置21が入賞玉を１個づつ順次排出処理すると同
時に景品玉放出装置19を作動し、これによつて一定数の
景品玉が排出される。

上述のように、本発明のパチンコ遊技機は、アウト口
７からアウト玉排出樋22を流下するアウト玉数を計数し
て１個を含む所定数に至つた時に可変表示装置９の表示
状態を変換作動するようにしているので、遊技店にとっ
ては景品玉を排出することなく遊技者にサービスを提供
することができる。一方、遊技者は一担アウト玉となっ
た遊技玉によって特定遊技状態になる期待感が与えられ
ることになり遊技意欲を著しく高めることができる。

［発明の効果］ 以上のように、本発明によれば、一定数のアウト玉に
よって景品玉を排出することなく可変表示装置の表示状
態のみを変換作動させることにより特賞遊技状態になる
チャンスを与えるようにしたものであるから、遊技者の
興味を引きやすく遊技の面白さを向上することができ
る。

また、遊技店にとっては多くの損失を受けることなく
遊技者へのサービス向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図はパチンコ
遊技機の正面図、第２図はパチンコ遊技機の裏面図、第
３図は可変表示装置の正面図、第４図は可変入賞装置の
斜視図である。 １……パチンコ遊技機、６……遊技盤、７……アウト
口、９……可変表示装置、11……可変入賞装置、23……
検出スイツチ。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数種類の識別記号を順次的に可変表示し
   得る可変表示装置と、前記可変表示装置が予かじめ定め
   る特定の識別記号の組合せになったとき著しく打玉の入
   賞を容易にする可変入賞装置と、アウト口を遊技盤上に
   設けたパチンコ遊技機において、前記アウト口から流出
   するアウト玉を検出するための検出スイッチと、検出ス
   イッチからの信号によりアウト玉数を計数するカウンタ
   手段とを備え、アウト玉数が所定数に至った時にカウン
   タ回路からの信号により、景品玉を排出することなく前
   記可変表示装置の表示のみを変化作動するようにしたこ
   とを特徴とするパチンコ遊技機。