JP2602032B2 - パーマネントウェーブ用剤 - Google Patents

パーマネントウェーブ用剤

Info

Publication number
JP2602032B2
JP2602032B2 JP26708787A JP26708787A JP2602032B2 JP 2602032 B2 JP2602032 B2 JP 2602032B2 JP 26708787 A JP26708787 A JP 26708787A JP 26708787 A JP26708787 A JP 26708787A JP 2602032 B2 JP2602032 B2 JP 2602032B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
agent
anionic surfactant
carbon atoms
hair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP26708787A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01110611A (ja
Inventor
早苗 久保
俊 松本
真伸 龍田
明美 山本
康成 中間
富幸 難波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP26708787A priority Critical patent/JP2602032B2/ja
Publication of JPH01110611A publication Critical patent/JPH01110611A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2602032B2 publication Critical patent/JP2602032B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はパーマネントウェーブ用剤に係り、パーマ剤
施術後の髪の滑かさ、くし通り、しかやかさ及び光沢な
どの感触やウエーブの外観を著しく改善させることを特
徴とするものである。
[従来の技術] パーマネントウェーブ用剤はその第1剤はチオグリコ
ール酸又はその塩やシステインなどの還元剤を主成分と
し、さらにアンモニア水、モノエタノールアミンなどの
アルカリ剤を加えて液のpHを8〜9.5位に調整して用い
ている。第2剤は臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム又
は過酸化水素などの酸化剤を主成分としている。
第1剤は毛髪ケラチン中のシスチン結合を開裂させて
システイン残基を形成させるが、この作用を効果的にさ
せるためpHを8〜9.5位にしている。第2剤は、第1剤
によって生成されたシステイン残基をシスチン結合とし
て再結合させ、ウエーブを固定させるものである。第1
剤のpHを高くしすぎたり、すでに痛んでいる毛髪に第1
剤の施術時間を長くしたりすると毛髪はかなりの損傷を
受ける。また第2剤を必要以上に長く作用させたり又加
熱しすぎたりすると、毛髪中にシステイン酸が形成さ
れ、やはり毛髪は損傷を受ける。
パーマネントウエーブ用剤に基づく、これらの毛髪損
傷により、毛髪につやがなくなったり、毛髪表面のキュ
ーティクル層が乱雑になったりざらざらした感触を与
え、またくし通りも悪くなるのが通常である。
これらの毛髪損傷を防いだり、又毛髪の感触を良くす
る目的で従来多くの試みがなされている。例えばパーマ
ネントウェーブ用剤第1剤中にケラチン加水分解物と陽
イオン界面活性剤を配合したもの(特開昭57−8530
9)、第1剤中にカチオン性ポリマーを配合し、同時に
第2剤中にアニオン界面活性剤を配合したもの(特開昭
56−100710)などが公けにされている。上記公知のパー
マネントウェーブ用剤においても毛髪の損傷からの保
護、毛髪の感触を改善する効果はある程度認められるも
のの、第1剤の臭いが悪化したり、何回かパーマ剤の施
術を重ねたりすることによりむしろ髪が硬くゴワゴワに
なったりすることがあり、必ずしも十分とは言えなかっ
た。
一般に、パーマネントウェーブ用剤に基づく毛髪損傷
は、その作用が化学反応に基づいている以上はある程度
やむを得ないものと考えられている。従って、いったん
損傷された毛髪に優れた滑かさや、帯電防止効果を付与
し、パーマ施術後に行なうブラッシング、ブロックシン
グなどの機械的な摩擦から髪を守り、毛髪損傷が更に進
行しないような配慮が必要である。従来このような目的
からパーマ施術後にリンス剤、ヘアトリートメント剤な
ど施してはいるが、施術が複雑であり手間のかかるもの
であった。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明者らはこのような事情に鑑み、パーマ剤施術と
同時に毛髪に優れた感触、すなわち滑かさ、しなやか
さ、しっとりさを与えかつ、つややかなウェーブ毛が得
られる様なパーマネントウェーブ用剤が得られないか鋭
意研究を重ねた結果、特定のシリコーン重合体と、陽イ
オン界面活性剤と、カルボン酸型陰イオン界面活性剤と
を特定比率で配合すると、これらの問題点が解決される
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
[問題を解決するための手段] すなわち、本発明は、 (式中、Rは水素又はトリメチルシリル基を表し、R1
はヒドロキシル基又はメチル基を表し、R2は炭素原子1
ないし6をもつアルキル基を表し、R3は炭素原子1ない
し4をもつアルキル基を表し、xは4〜500の数を表
し、yは1〜15の数を表す)で示されるシリコーン重合
体と (b)陽イオン界面活性剤の一種又は二種以上及び (c)カルボン酸型陰イオン界面活性剤の一種又は二種
以上とを含有してなり、(b)/(c)のモル比が4/6
ないし9/1の範囲にあることを特徴とするパーマネント
ウェーブ用剤を提供するものである。
以下、本発明の構成について説明する。
本発明のパーマネントウェーブ用剤とは、パーマネン
トウェーブ用剤第1剤及びパーマネントウェーブ用剤第
2剤をいう。一般にパーマネントウェーブ用剤第1剤
は、チオグリコール酸又はその塩類、システイン又は亜
硫酸水素塩などの毛髪中のシスチン結合を切断させる還
元剤を主成分とし、これにアンモニア水、エタノールア
ニン、炭酸アンモニウムなどのアルカリ剤を加えたもの
であり、第2剤は第1剤によって開裂された毛髪中のシ
ステイン残基を再結合させるための臭素酸ナトリウム、
臭素酸カリウム、過酸化水素などの酸化剤を主成分とす
るものである。
本発明で用いられるシリコーン重合体は、上記一般式
(a)で表される化合物であり、これらの中でも下記一
般式で表されるCTFA名称(RD番号977069−10−5)のア
モジメチコン(Amodimethicone)が特に好ましい。
本発明で用いられる陽イオン界面活性剤は、下記一般
式で示される第4級アンモニウム塩型陽イオン界面活性
剤が特に好ましい。
[式中、R6、R7はメチル基又はエチル基又はポリオキ
シエチレン基を表し、 (i)R4及びR5は炭素原子8ないし18をもつアルキル基
又はアルケニル基を表すか、あるいは (ii)R4は炭素原子12ないし22をもつアルキル基又はア
ルケニル基を表し、R5はメチル基又はエチル基又はポリ
オキシエチレン基又はベンジル基を表し、(i)及び
(ii)ともにXはハロゲン原子又はメチルサルウェート
又はエチルサルフェート残基を表す。] 上記、第4級アンモニウム塩型陽イオン界面活性剤を
具体的に例示すると、例えば(i)の例としては、塩化
ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジ
メチルアンモニウム等が挙げられる。また、(ii)の例
としては、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩
化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメ
チルアンモニウム、塩化オクチルヒドロキシエチルメチ
ルアンモニウム等が挙げられる。
本発明で用いられる陽イオン界面活性剤は、一種又は
二種以上が適宜選択され配合される。
本発明は、シリコーン重合体と、陽イオン界面活性剤
とを含んでいる組成物を用いても良い。すなわち、アモ
ジメチコンと、塩化タロウトリメチルアンモニウムとを
含有している市販品であるダウコーニング・カチオニッ
ク・エマルジョン(Dow−Corning Cationic Emulsion)
929や、アモジメチコンと塩化ステアリルトリメチルア
ンモニウム及び塩化ジココイルジメチルアンモニウムと
を含有している市販品であるトーレ・シリコーンSM8702
Cを用いても良い。
本発明で用いられるカルボン酸型陰イオン界面活性剤
は、下記一般式(i)〜(iv)で表されるものが特に好
ましい。
(式中、R8は炭素原子8ないし18をもつアルキル基又
はアルケニル基を表し、aは1又は2の数を表し、Mは
アルカリ金属、有機アミン、塩基性アミノ酸の一種又は
二種以上を表す。) 具体例を示すと、N−ラウロイルN−サルコシンナト
リウム等のN−アシルサルコシン型陰イオン界面活性剤
や、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニンナトリ
ウム等のN−アシル−β−アラニン塩型陰イオン界面活
性剤が挙がられる。
(式中、R9は炭素原子8ないし18をもつアルキル基又
はアルケニル基を表し、Mはアルカリ金属、有機アミ
ン、塩基性アミノ酸の一種又は二種以上を表す。) 具体例を示すと、N−ラウロリウグルタミン酸ジナト
リウム等のN−アシルグルタミン酸塩型陰イオン界面活
性剤が挙げられる。
(iii)式 R10(OCH2CH2bOCH2COOM (式中、R10は炭素原子8ないし22をもつアルキル基
又はアルケニル基を表し、bは0又は1ないし16の数を
表し、Mはアルカリ金属、有機アミン、塩基性アミノ酸
の一種又は二種以上を表す。) 具体例を示すと、ポリオキシエチレン(3モル付加)
トリデシルエーテル酢酸ナトリウム等のエーテルカルボ
ン酸型陰イオン界面活性剤が挙げられる。
(iv)式 R11COOM (式中、R11は炭素原子8ないし18をもつアルキル基
又はアルケニル基を表し、Mはアルカリ金属、有機アミ
ン、塩基性アミノ酸の一種又は二種以上を表す。) 具体例を示すと、ラウリン酸ナトリウム等の脂肪酸セ
ッケン型陰イオン界面活性剤が挙げられる。
本発明で用いられるカルボン酸型陰イオン界面活性剤
は、一種又は二種以上が適宜選択され配合される。
本発明で用いられるシリコーン重合体の含有量は、パ
ーマネントウェーブ用剤全量中、0.1〜10重量%が好ま
しく、さらに好ましくは、0.5〜5重量%である。0.1重
量%未満の場合は、毛髪の滑かさは低減し、又10重量%
を越えると、毛髪の滑かさはほぼ上限に達し経済的でな
く、かつウェーブ効率が阻害される場合があり好ましく
ない。
本発明で用いられる陽イオン界面活性剤の含有量は、
パーマネントウェーブ用剤全量中、0.01〜5重量%が好
ましく、さらに好ましくは、0.05〜2重量%である。0.
01重量%未満の場合は、毛髪の滑かさ、しなやかさは低
減し、又5重量%を越えると、毛髪のなめらかさ、しな
やかさはほぼ上限に達し経済的ではく、かつウェーブ効
率が阻害される場合があり好ましくない。
本発明で用いられる陽イオン界面活性剤と、カルボン
酸型陰イオン界面活性剤との配合比率は、モル比にて、
陽イオン界面活性剤/カルボン酸型陰イオン界面活性剤
が4/6ないし9/1の範囲にあり、好ましくは5/5ないし8/2
の範囲である。モル比が9/1より大きいと、毛髪の滑か
さは十分でない。またモル比が4/6より小さいと、急速
に毛髪の滑かさは低減してゆく。
本発明のパーマネントウェーブ用剤が、パーマネント
ウェーブ用剤第1剤である場合、主剤である還元剤とし
てはチオグリコール酸、チオ乳酸、チオリンゴ酸又はこ
れらの塩類、システイン、N−アセチルシステイン、ホ
モシステインなどのメルカプト化合物又は亜硫酸塩、亜
硫酸水素塩、ピロ亜硫酸塩、チオ硫酸塩などの無機還元
剤が挙げられ、上記塩類の対イオン部としては、アルカ
リ金属、アンモニウム、モノエタノールアミン、トリエ
タノールアミン、2−アミノ−2−メチル−プロパノー
ル、2−アミノ−2−メチル−プロパンジオール、イソ
プロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、グア
ニジン、塩基性アミノ酸などが挙げられる。これらの還
元剤は単独で使用してもよいし、又二種以上組合せて使
用しても良い。
当然のことながら上記成分の他に、アンモニア水、モ
ノエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミ
ノ−2−メチル−プロパノール、2−アミノ−2−メチ
ル−プロパンジオール、イソプロパノールアミン、ジイ
ソプロパノールアミン、炭酸グアニジン、塩酸グアニジ
ン、硫酸グアニジン、塩基性アミノ酸、炭酸アンモニウ
ム、炭酸水素アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化リチウムなどのアルカリ剤等を配合す
ることができる。
本発明のパーマネントウェーブ用剤が、パーマネント
ウェーブ用剤第2剤である場合、主剤である酸化剤とし
ては臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム、過ホウ酸ナト
リウム及び過酸化水素水などが挙げられる。これらの酸
化剤は単独で使用してもよいし、また二種以上組合せて
使用してもよい。
パーマネントウェーブ用剤第1剤及び第2剤ともに、
更に有用性を高めるために、ノニオン性界面活性剤、両
性界面活性剤、陽イオン性高分子、両性高分子、ノニオ
ン性高分子、動物油、直物油などの油脂類、鉱物油など
の炭化水素類、合成分岐エステル油、ワックス類、シリ
コン油又はグリコール変性シリコン、グリセリン、プロ
ピレングリコールなどの多価オール類、アミノ酸やアミ
ノ酸のオリゴ又はポリペプチド類、エチルアルコール、
イソプロピルアルコール、尿素、アルキル尿素などの水
素結合破壊剤、金属イオン封鎖剤、各種緩衝剤、香料お
よび色素などを加えることができる。
[発明の効果] 本発明のパーマネントウェーブ用剤は、毛髪の滑か
さ、くし通り、しなやかさ及び光沢などの感触やウェー
ブの外観を著しく改善させたものである。
[実施例] 次に実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明する。
本発明はこれらにより限定されるものではない。配合量
は重量%である。実施例に先立ち、効果試験、評価方法
について説明する。
(1)毛髪の摩擦係数の測定 20才代女子黒色の健康毛(パーマ、ヘアカラーブリー
チ剤処理なし)を10%シャンプー液(無香、無着色)で
洗浄し、流水でよくすすいだ後、室内で風乾させる。毛
髪の根元と毛先の方向をそろえ、12本の毛髪の根元の部
分で結び、これを毛髪試料とする。後に述べるパーマ剤
1剤の試作品に30℃で15分間浸漬し、流水で30秒間洗浄
後、2剤の試作品に30℃で20分間浸漬させる。最後に流
水で30秒間洗浄後、室内に吊して風乾させる。これらの
毛髪試料を摩擦摩耗試験機NRF型(日本レオロジー機器
株式会社)を用い、アルミ製プーリーに対する動摩擦係
数(μ)を測定した。同一試料につき測定回数は10回
としその平均を採った。又、処理毛髪は乾燥している時
の動摩擦係数(μK.D:24℃、40±5%RH)及び水で濡れ
ている時(μK.W)の2つの場合につきそれぞれ測定し
た。動摩擦係数(μK.D)が小さいほど、パーマ処理後
の乾いた毛髪の感触は滑かであると考えられる。また同
様に動摩擦係数(μK.W)が小さい程、水で濡れている
ときの毛髪の感触は滑かであると考えられる。
(2)ウェーブ効果の測定 (1)と同一の毛髪試料を作成し、結び目から毛先の
方向に120mmの所で毛髪をカットする。毛髪試料を根元
からガラス管(φ=7.5mm)に均一に巻付、末端をプラ
スチック製ストッパーで押える。後に述べるパーマ剤1
剤の試作品に30℃で15分間浸漬し流水で30秒間洗浄後、
2剤の試作品に30℃で20分間浸漬させる。最後に流水で
30秒間洗浄後、ガラス間から毛髪を外すとエアーコイル
が形成される。水に濡れた状態でヘアーコイルの直径
(dw、(mm))を測定し、次に余分な水を吸水紙で拭き
取った後、ヘアーコイルを吊して、その長さ(lW、(m
m))を測定する。同一試料につき測定回数は10回と
し、その平均を採った。ヘアーコイルの直径(dW)及び
長さ(lW)が小さい程、ウィーブ効率は高いものと考え
られる。
(3)官能評価 毛髪の状態(太さ、硬さ、損傷の程度)がほぼ同一で
ある毛髪を用い、毛髪束(長さ15cm、幅3cm、重量1.5
g)を作成し、パーマネントウェーブ用剤の評価を行な
った。後に述べるパーマ剤第1剤の試作品1mlを塗布
し、エンドペーター、ロッドを用いてワインディングを
行なう。再び1剤1mlを塗布し、30℃恒温槽中に放置す
る。15分後、約40℃のぬるま湯で約30秒間水洗しタオル
で余分な水を拭き取ってから、後に述べるパーマ剤2剤
の試作品1mlを塗布し、室温下で5分間静置する。再び
2剤1mlを塗布し、15分間静置する。最後にロッドを外
し約40℃のぬるま湯で約30秒間水洗し、余分な水をタオ
ルで拭き取り以下のような、官能評価を行なう。
(i)ウェットな状態で a.くり通り性 b.滑かさ c.しなやかさ を評価する。その後室内に毛髪束を吊したまま風乾さ
せ、 (ii)ドライの状態で d.くし通り性 e.滑かさ f.しなやかさ g.ウェーブの弾力 の評価を行なう。
官能評価は下記の5段階評価法で評価した。
×:悪い △:普通 ○:やや良い ◎:かなり良い 実施例1〜6、比較例1〜3 表−1にパーマネントウェーブ用剤1剤の試作品処方
と評価結果を示す。なお、本試験に用いたパーマネント
ウェーブ用剤2剤は、全て共通であり、下記にその処方
を示す。
2剤処方[A処方] 臭素酸ナトリウム 6.0 第1リン酸カリウム 0.5 リン酸水素2ナトリウム・12水塩 0.05 安息香酸ナトリウム 0.1 精製水 93.35 *下記式で表されるアモジメチコン(トーレ・シリコ
ーン株式会社)である。
表−1から明らかなように本発明の実施例はいずれ
も、ウェット及びドライの状態で動摩擦係数が小さく、
又髪の感触においては、くし通り性、滑かさ、しなやか
さに優れ、またウェーブの効率も良いことがわかる。
実施例7〜9、比較例4〜6 表−2にパーマネントウェーブ用剤2剤の試作品処方
と評価結果を示す。なお、本試験に用いたパーマネント
ウェーブ用剤1剤は、全て共通であり、下記にその処方
を示す。
1剤処方[B処方] チオグリコール酸アンモニウム液 13.0 (チオグリコール酸として50%含有) 炭酸水素アンモニウム 3.4 モノエタノールアミン 1.2 エデト酸二ナトリウム 0.1 精製水 82.3 表−2から明らかなように本発明の実施例は、いづれ
も、ウェット及びドライの状態で動摩擦係数が小さく、
また髪の感触においては、くし通り易さ、滑かさ、しな
やかさに優れまたウェーブの効率も良いことがわかる。
実施例10 パーマネントウェーブ用剤第1剤(チオグリ
コール酸系) チオグリコール酸アンモニウム液 12.0 (チオグリコール酸として50%含有) モノエタノールアミン 1.5 炭酸水素アンモニウム 3.0 アモジメチコン 2.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.1 塩化ジココイルジメチルアンモニウム 0.15 N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニンナトリウム
0.13 ポリオキシエチレン(10モル)ノニルフェノール0.03 エデト酸二ナトリウム 0.05 精製水 残部 *:これらの成分はトーレ・シリコーンSM8702C(ト
ーレ・シリコーン株式会社製)に含有されている。
製法 上記組成を合し、撹拌することにより均一白濁で安定
な第1剤を得た。
本品80mlを使用し、頭髪に施術(放置10分)し、第2
剤(A処方)80mlを使用(放置20分)したところ、非常
に滑かでしなやかであり、弾力のあるウェーブが形成さ
れた。ドライヤーで乾燥後のウェーブも非常に滑かで、
くし通りもよく、弾力的でつややかに仕上がった。
実施例11 パーマネントウェーブ用剤第1剤(システイ
ン系) L−システイン 6.0 チオグリコール酸アンモニウム液 2.0 (チオグリコール酸として50%含有) モノエタノールアミン 2.5 アンモニア水試薬特級(28%) 1.0 アモジメチコン 2.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.1 塩化ジココイルジメチルアンモニウム 0.15 ポリオキシエチレン(10モル)ノニルフェノール0.03 N−ラウロイル−N−メチル−サルコシンナトリウム0.
12 エデト酸二ナトリムウ 0.10 精製水 残部 *:これらの成分はトーレ・シリコーンSM8702C(ト
ーレ・シリコーン株式会社製)に含有されている。
製法 上記組成を合し、撹拌することにより均一白濁で安定
な第1剤を得た。
本品80mlを使用し、頭髪に施術(放置15分)し、第2
剤(A処方)80mlを使用(放置20分)したところ、非常
に滑かでしなやかであり、弾力のあるウェーブが形成さ
れた。
実施例12 カーリング剤 亜硫酸水素ナトリウム 5.0 モノエタノールアミン 2.5 イソプロピルアルコール 5.0 アモジメチコン 4.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.2 塩化ジココイルジメチルアンモニウム 0.3 ポリオキシエチレン(10モル)ノニルフェノール0.06 ラウリル脂肪酸ナトリウム 0.19 精製水 残部 *:これらの成分はトーレ・シリコーンSM8702C(ト
ーレ・シリコーン株式会社製)に含有されている。
製法 上記組成を合し、撹拌することにより均一白濁で安定
な第1剤を得た。
本品80mlを使用し、頭髪に施術(ドライヤー60℃放置
10分)し、第2剤(A処方)80mlを使用(放置10分)し
たところ、非常に滑かでしなやかであり、ソフトなウェ
ーブが形成された。
実施例13 パーマネントウェーブ用剤第1剤(システイ
ン系) DL−システイン 3.0 N−アセチル−L−システイン 3.0 チオグリコール酸アンモニウム 2.0 (チオグリコール酸として50%含有) 炭酸グアニン 1.0 モノエタノールアミン 1.0 アンモニア水試薬特級(28%) 1.0 アモジメチコン 2.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.1 塩化ジココイルジメチルアンモニウム 0.15 ポリオキシエチレン(10モル)ノニルフェノール0.03 ポリオキシエチレン(3モル)トリデシルエーテル酢酸
ナトリウム** 0.17 エデト酸二ナトリウム 0.10 精製水 残部 *:これらの成分はトーレ・シリコーンSM8702C(ト
ーレ・シリコーン株式会社製)に含有されている。
**:ニッコールECTD−3NEX(日光ケミカルズ株式会
社製) 製法 上記組成を合し、撹拌することにより均一白濁で安定
な第1剤を得た。
本品80mlを使用し、頭髪に施術(放置20分)し、第2
剤(A処方)80mlを使用(放置20分)したところ、非常
に滑かで、くし通りがよく、しなやかなウェーブが形成
された。
実施例14 パーマネントウェーブ用剤第2剤(臭素酸ナ
トリウム系) 臭素酸ナトリウム 7.0 第1リン酸カリウム 0.5 リン酸水素2ナトリウム・12水塩 0.05 安息香酸ナトリウム 0.05 アモジメチコン 2.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.1 塩化ジココイルジメチルアンモニウム 0.15 ポリオキシエチレン(10モル)ノニルフェノール0.03 N−ラウロイル−N−メチル−サルコシンナトリウム0.
12 精製水 残部 *:これらの成分はトーレ・シリコーンSM8702C(ト
ーレ・シリコーン株式会社製)に含有されている。
製法 上記組成を合し、撹拌することにより均一白濁で安定
な第2剤を得た。
第1剤(B処方)を80ml使用し、頭髪に施術(放置10
分)し、本品80mlを使用(放置15分)したところ、非常
に滑かで、くし通りがよく、しなやかなウェーブが形成
された。
実施例15 パーマネントウェーブ用剤第2剤(過酸化水
素系) 過酸化水素水(30%) 9.0 第1リン酸カリウム 0.3 アモジメチコン 2.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.1 塩化ジココイルジメチルアンモニウム 0.15 ポリオキシエチレン(10モル)ノニルフェノール0.03 ポリオキシエチレン(3モル)トリデシルエーテル−酢
酸ナトリウム 0.15 精製水 残部 *:これらの成分はトーレ・シリコーンSM8702C(ト
ーレ・シリコーン株式会社製)に含有されている。
製法 上記組成を合し、撹拌することにより均一白濁で安定
な第2剤を得た。
第1剤(B処方)を80ml使用し、頭髪に施術(放置10
分)し、本品80mlを使用(放置5分)したところ、非常
に滑かで、くし通りがよく、しなやかなウェーブが形成
された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中間 康成 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂研究所内 (72)発明者 難波 富幸 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂研究所内 審査官 内藤 伸一

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)式 (式中、Rは水素又はトリメチルシリル基を表し、R1
    ヒドロキシル基またはメチル基を表し、R2は炭素原子1
    ないし6をもつアルキレン基を表し、R3は炭素原子1な
    いし4をもつアルキレン基を表し、xは4〜500の数を
    表し、yは1〜15の数を表す)で示されるシリコーン重
    合体と (b)陽イオン界面活性剤の一種又は二種以上及び (c)カルボン酸型陰イオン界面活性剤の一種又は二種
    以上とを含有してなり、(b)/(c)のモル比が4/6
    ないし9/1の範囲にあることを特徴とするパーマネント
    ウェーブ用剤。
  2. 【請求項2】陽イオン界面活性剤が下記一般式で示され
    る第4級アンモニウム塩型陽イオン界面活性剤である特
    許請求の範囲1項記載のパーマネントウェーブ用剤 [式中、R6、R7はメチル基又はエチル基またはポリオキ
    シエチレン基を表し、 (i)R4及びR5は炭素原子8ないし18をもつアルキル基
    又はアルケニル基を表すか、あるいは、 (ii)R4は炭素原子12ないし22をもつアルキル基又はア
    ルケニル基を表し、R5はメチル基又はエチル基又はポリ
    オキシエチレン基又はベンジル基を表し、(i)及び
    (ii)ともにXはハロゲン原子又はメチルサルウェート
    又はエチルサルフェート残基を表す。]
  3. 【請求項3】カルボン酸型陰イオン界面活性剤が、下記
    一般式で示されるN−アシルサルコシン型陰イオン界面
    活性剤である特許請求の範囲第1項記載のパーマネント
    ウェーブ用剤。 (式中、R8は炭素原子8ないし18をもつアルキル基又は
    アルケニル基を表し、aは1又は2の数を表し、Mはア
    ルカリ金属、有機アミン、塩基性アミノ酸の一種又は二
    種以上を表す。)
  4. 【請求項4】カルボン酸型陰イオン界面活性剤が、下記
    一般式で示されるN−アシルグルタミン酸塩型陰イオン
    界面活性剤である特許請求の範囲第1項記載のパーマネ
    ントウェーブ用剤。 (式中、R9は炭素原子8ないし18をもつアルキル基又は
    アルケニル基を表し、Mはアルカリ金属、有機アミン、
    塩基性アミノ酸の一種又は二種以上を表す。)
  5. 【請求項5】カルボン酸型陰イオン界面活性剤が、下記
    一般式で示されるエーテルカルボン酸型陰イオン界面活
    性剤である特許請求の範囲第1項記載のパーマネントウ
    ェーブ用剤。 R10(OCH2CH2bOCH2COOM (式中、R10は炭素原子8ないし22をもつアルキル基又
    はアルケニル基を表し、bは0又は1ないし16の数を表
    し、Mはアルカリ金属、有機アミン、塩基性アミノ酸の
    一種又は二種以上を表す。)
  6. 【請求項6】カルボン酸型陰イオン界面活性剤が、下記
    一般式で示される脂肪酸セッケン型陰イオン界面活性剤
    である特許請求の範囲第1項記載のパーマネントウェー
    ブ用剤。 R11COOM (式中、R11は炭素原子8ないし18をもつアルキル基又
    はアルケニル基を表し、Mはアルカリ金属、有機アミ
    ン、塩基性アミノ酸の一種又は二種以上を表す。)
JP26708787A 1987-10-22 1987-10-22 パーマネントウェーブ用剤 Expired - Lifetime JP2602032B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26708787A JP2602032B2 (ja) 1987-10-22 1987-10-22 パーマネントウェーブ用剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26708787A JP2602032B2 (ja) 1987-10-22 1987-10-22 パーマネントウェーブ用剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01110611A JPH01110611A (ja) 1989-04-27
JP2602032B2 true JP2602032B2 (ja) 1997-04-23

Family

ID=17439861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26708787A Expired - Lifetime JP2602032B2 (ja) 1987-10-22 1987-10-22 パーマネントウェーブ用剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2602032B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3643146B2 (ja) * 1995-08-10 2005-04-27 株式会社マンダム 毛髪処理組成物
JP3645659B2 (ja) * 1996-07-12 2005-05-11 花王株式会社 染毛用第1剤組成物
JP4123398B2 (ja) * 1999-03-24 2008-07-23 山栄化学株式会社 毛髪柔軟化処理剤及びそれを含有したコールドウェーブ処理剤
FR2823110B1 (fr) * 2001-04-06 2004-03-05 Oreal Procede de deformation permanente des cheveux mettant en oeuvre des silicones aminees
JP5738583B2 (ja) * 2010-02-25 2015-06-24 株式会社ミルボン 毛髪変形用第1剤、縮毛矯正用第1剤及びそれを用いる縮毛矯正剤キット
JP6522571B2 (ja) * 2016-10-25 2019-05-29 モアコスメティックス株式会社 毛髪処理剤及び毛髪浸透促進剤
WO2018164164A1 (ja) * 2017-03-08 2018-09-13 モアコスメティックス株式会社 毛髪処理剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01110611A (ja) 1989-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3522786B2 (ja) 毛髪処理剤組成物
RU2294681C2 (ru) Способ обработки волос и применение способа для придания волосам гладкости
JPS62103007A (ja) 頭髪トリ−トメント用組成物
JPH02202811A (ja) 毛髪処理組成物
KR100968134B1 (ko) 모발처리용 조성물
US6426065B1 (en) Use of tris(hydroxymethyl)aminomethane in cold permanent waving processes
JP2001519374A (ja) 中間でリンスをしないケラチン繊維の持続的変形方法
JPH08310920A (ja) 毛髪化粧料
JP2602032B2 (ja) パーマネントウェーブ用剤
JP4878446B2 (ja) パーマネントウェーブ用又はストレートパーマ用還元性組成物
JP2000264821A (ja) パーマネント・ウェーブ又は縮毛矯正用組成物
US20070264218A1 (en) Reducing Composition for Permanent Wave or Straight Permanent
JP7400065B2 (ja) 多剤式毛髪処理剤
JP3057147B2 (ja) パーマネントウェーブ中間処理剤組成物およびパーマネントウェーブ処理方法
JP2584260B2 (ja) パーマネントウエーブ用剤
JP3187521B2 (ja) パーマネントウエーブ用剤第1剤
JP4197199B2 (ja) 還元工程のpH値を最初は高く、後に低くした毛髪のパーマネント加工法
TWI750217B (zh) 毛髮處理方法
JP3478441B2 (ja) パーマネントウエーブ剤用組成物
JPH0259509A (ja) パーマネントウェーブ用剤
JPH0578226A (ja) パーマネントウエーブ用第1剤組成物
TWI837087B (zh) 多劑式毛髮處理劑
JP5243024B2 (ja) 毛髪化粧料
JP2003238368A (ja) 縮毛矯正剤組成物及び縮毛矯正剤
JP2001139439A (ja) パーマネントウエーブ用第1剤